生徒会長からの依頼(基本パターン)by輝剣
あなたは生徒会長からの依頼で執務室を訪れていた。
「よく来てくれたな、俺が生徒会長の相馬左門だ」
和装だ。
就任式からしばらくは制服を着用していたが似合わないとの指摘が殺到し、生徒会公式ホームページで意見を募ったあげくにこうなった。
「それで今回の件なんだが…」
「それは僕から説明しよう」
会長の言葉を男装の麗人が引き取り、キビキビ説明をしてくれる。
キャスターもしているだけあって、声も通るし分かりやすい。
「あ、あのーエステル、これは俺からの依頼ということになって…」
「会長、書類が溜まっています。エステ…コホン、副会長の邪魔をせずにあっちで執務してなさい」
「い、いやフレイヤさん、これも俺の仕事…」
「適材適所だ、貴様の指示はわかりにくいと苦情が上がっているのだ、いい加減仕事に慣れろ、このバ…会長!」
「い、今、馬鹿って言いませんでした、第一書記!?」
「ほう、今日の昼食は30円学食が食べたいだと」
「…書類決済してきまーす」
いつものコントをもはや気にすることなく、宮里副会長が依頼の説明を続けている。
生徒会長(マスコット)、副会長(カリスマ)、第1書記(実務担当)
新生徒会はきれいに回り始めていた。
最終更新:2022年10月19日 00:24