時は西暦2023年5月はじめ。
生徒会選挙の公示もありましたが、GW突入ということもあって、学園はのんびりとした空気に包まれています。
そんなある夜。
皆さんはとある夢を見ます。
巨大な建物が燃える夢です。
【甘城悠】
燃やせ燃やせ真っ赤に燃やせ
日本ではない、どこか古い、日干し煉瓦で作られた巨大な建物です。
【仙川郁】
バベルの塔だー(違
【甘城悠】
バビルの塔?
窓や入口から炎が噴き出し、ときおり天井が崩れ、そのたびに火の粉が舞います。
【仙川郁】
すーなのーあらしーにー まーもーらーれたー♪
皆さんは、なぜかその建物がなんなのかを知っています。
炎上するその建物は、エジプト・アレキサンドリアにある、巨大な図書館です。
【鳥居祭】
アレキサンドリアの図書館!
【甘城悠】
イスカンダル!
【仙川郁】
ヒュパティア‥‥
その燃える図書館の前に、一人の少女がへたりこみ、燃えさかる炎を見つめています。
【仙川郁】
あ、やっぱヒュパティア?
長い黒髪が火災の風で舞い、黒い服には炎の一部が燃え移っています。
少女の顔立ちは東洋系です。
が、どこかで見た覚えがあります。
【仙川郁】
違うか‥‥
【鳥居祭】
タイムトラベラー?
【甘城悠】
生徒会長!というボケはさておき○○先生?
そして、燃える図書館の中から一陣の旋風が噴き出し、少女の前に炎の柱が立ちます。
その人型をした炎の柱は、「にたり」と笑うと、皆さんの視界が一面の炎に包まれます!
【仙川郁】
あ、これあかんヤツや
そこで目が覚めます。
恵比寿寮名物のショゴス丼を徒売りするお料理研部員の、間の抜けた声が聞こえます。
【甘城悠】
あ、そうか全員男性だ
【鳥居祭】
ショゴス丼って打ってるのもあるんだ…皿を洗う手間すらなくなるのか
【仙川郁】
甘城くん、カオルに会ったことあったっけ?
【甘城悠】
初登場の時に一緒だった。クリスマスの7噺
【仙川郁】
了解っす~
今日は天気も良く、やや暑い空気が、閉まらない窓から流れてきます。
その空気が、夢の内容を思い出させます。
とりあえず、祭の成長判定をどうぞ。奇数が多かったら1上がります。
【鳥居祭】
感性と、怪奇猟奇研と、蓬莱パワーが判定対象です
【鳥居祭】
まず感性
【鳥居祭】
【3d6】を振りました。結果は「12」です。(各ダイス目:6,3,3)
感性は1上がりました。
【鳥居祭】
次は怪奇猟奇研
【鳥居祭】
【3d6】を振りました。結果は「13」です。(各ダイス目:5,4,4)
猟奇研はあがりませんでした。
【鳥居祭】
最後に蓬莱パワー
今日以前に、蓬莱パワーを使った人は、蓬莱パワーのUP判定できます。
【鳥居祭】
【3d6】を振りました。結果は「14」です。(各ダイス目:6,5,3)
蓬莱パワーは、現在値以下でしたら1、それより大きかったら2上がります。
【甘城悠】
甘城、狂的科学部とお料理研はいっていいです?
【鳥居祭】
判定終了です、ありがとうございました
新規部活は1シナリオに1回判定できます。3D6を振って、奇数が多かったら1個の部活を増やせます。
【甘城悠】
では、狂的科学部で
【甘城悠】
【3d6】を振りました。結果は「14」です。(各ダイス目:6,5,3)
では、狂科に入部しました。初期レベルは1D6+2です。
【甘城悠】
【1d6+2】を振りました。結果は「8」です。(各ダイス目:6)
では、狂科8レベルとなります。
さて、話は戻りまして、朝の恵比寿寮です。
【甘城悠】
これでクリスマスのシャケイベントの伏線回収その1
ショゴス丼の物売りの声が遠ざかり、ちゃんと歯磨きや洗顔をする生徒たちのどかどかと歩く音が聞こえます。
【鳥居祭】
「水を用意しておいた方がいいのかな…」<火の夢を受けて
さて、郁はマン研簡単値7、祭は猟奇研簡単値9、悠は推理小説研簡単値7で判定してください。
【仙川郁】
漫研:【3d6】を振りました。結果は「10」成功です。(成功値14以下)(各ダイス目:6,3,1)
【鳥居祭】
怪奇猟奇研:【3d6】を振りました。結果は「12」成功です。(成功値12以下)(各ダイス目:5,4,3)
【甘城悠】
探偵・推理小説研:【3d6】を振りました。結果は「14」失敗です。(成功値12以下)(各ダイス目:5,5,4)
【仙川郁】
「ん-、寮で迎える朝も久しぶりだな~」
【鳥居祭】
「選挙が近いから忙しいな…」
では、成功した人は夢で見た少女に見覚えがあり、それがこの島にいる人物であることに気づきます。
少女を成長させ、眼鏡をかけさせると、とある人物そっくりになります。
【鳥居祭】
…怪奇猟奇研が近しいって、もしかして?いや、流石に違いますよね
【仙川郁】
‥‥眼鏡は赤い縁かな‥‥?
新町にある古書店「蓬莱堂」の店主、知里摩耶です。
【鳥居祭】
あ、よかった。(推定)元部長じゃなくてよかった
【仙川郁】
あ、そっちだったか。旋風(つむじかぜ)連れてるから、とか思っちゃった
書籍関係のクラブに入っているので、蓬莱堂の事は良く知っています。
【鳥居祭】
って図書館で古書店とつながってるのか。旋風となると、ミイルが来るか…?
「今まで出版された古本と、これから出版される古本がそろっている古書店」として有名です。
【鳥居祭】
知られていたら本土からセドリ屋が来そうな店だ
【鳥居祭】
多分、金さえ積めればネクロノミコンでも手に入るんですね
お腹がすいたので、そろそろ朝飯にしようかと、皆さんは部屋を出ます。
【仙川郁】
「ショゴス丼、ショゴス丼~♪」
【仙川郁】
「お姉さん、生卵マシマシでよろしくね♪」
生徒達の流れにのって、そのまま寮の食堂(と呼ばれてる、ひさしのある中庭)に行きます。
めいめいに朝飯を買い求め、偶然同じテーブルに座ります。
【鳥居祭】
ちなみにイングリッシュブレックファースト
【仙川郁】
ずるずる~(生卵マシマシのショゴス丼すすってます)
【鳥居祭】
「…普通焼くと思うんだが?卵を生にしたショゴス丼は、一層えぐいな…」
【仙川郁】
「まとめてかっこむのがおいしいんだよ」
【甘城悠】
トマト1つ・・・飲食不要なのでボクサーとして減量のまねごとを
(どうみても女の子なのが、ぬとぬとした半液状のものをすする姿はあるマニア筋では)
【鳥居祭】
「まとめてないショゴス丼があるような言い方だな?」ショゴス丼=白米の上にふりかけ、卵(目玉焼き)、ベーコンなど載せたぶっかけご飯。
【鳥居祭】
あ、納豆もだ>ショゴス丼の構成物
【仙川郁】
生卵の白身でてろーんとした唇をぺろりっとしてにっこり☆
朝飯を食べながらやりとりをしているそれぞれは、屋台のガスレンジや炭火焼の火を見ると、昨晩の夢をありありと思いだします。
【仙川郁】
「‥‥まあ、今朝はなんとなく目玉焼きの気分じゃなかったってのが正直なとこなんだけどさ」
【鳥居祭】
「…そうか。まあ、そういう日もあるな」>卵焼きの気分じゃない
【仙川郁】
「なんかね、こう、火を見るのが気が進まなくって‥‥」
【鳥居祭】
「火の夢か…奇遇だな、私も夢の中で火柱ににらまれた」
【甘城悠】
(アンドロイドだけど電子羊ではなくアレキサンドリアの夢見たよ)
【仙川郁】
「しかもさ、知ってる人によく似た人が出てくると、ちょっと気味悪いよね」
【鳥居祭】
「いや、それは夢ではよくあることでは?」>知ってる人に似た顔
【仙川郁】
「それがどう見ても悪役っぽいポジなんだよね。普段は優しそうな人なんだけどさ」
【鳥居祭】
「よくあることだ。逆に大嫌いな人間が善良な味方として微笑む悪夢だってあるんだからな」
【鳥居祭】
「まあ、そこまで気になるなら、私もちょっと気になるな?…誰の夢を見たんだ?」
【仙川郁】
「それはそれでイヤだねー。なんで逆転しちゃうんだろうね」
【仙川郁】
「うん、蓬莱堂のおねーさんだよ、夢に出てきたの」
【甘城悠】
ふむふむ(はやく人間になりたいノートに鳥居さんの発現をメモる)
【鳥居祭】
「…何?もしかして、図書館の夢だったり…?」
【仙川郁】
「あ、そうそう。レンガ造りのでっかい図書館‥‥って、鳥居くんもなの!?」
【甘城悠】
「あ、それなら私も見ましたよ」サラッと発言
【鳥居祭】
「どうやら、ただの夢ではなさそうだな」
【仙川郁】
「えーっ、じゃ僕たち3人、同じ夢を見たってこと?」
【仙川郁】
「あ、これ何かのネタに使えるかも」(ネタ帳にめもめも)
【鳥居祭】
「まあ古来から同じ夢を見て集い、仲間になる話はたくさんあるが…とりあえず、そういう夢ではなさそうだな」
【仙川郁】
「なんかイヤな予感がしてきたんだけど‥‥蓬莱堂、行ってみる?」
【鳥居祭】
「まあ、時間はあるし、行ってみるか。アレキサンドリア図書館なら過去の話だから、今をどうこうする話ではないと思うが」
【仙川郁】
「お話ならこういうのは前世の夢ってのが定番だけどね。妙に生々しかったのが気になるんだ」
【仙川郁】
「甘城くんも行く?」
【甘城悠】
「うん」
といったところでシーンが変わりまして、新町になります。
【甘城悠】
(さそってもらえたーきゃっほーとなってる陰キャw)
とりあえず、5分休憩いれます。再開は28分ごろ。
【仙川郁】
はーい
再開します。
さて、昼前ぐらいの時間に、3人は新町布袋通沿いにある古書店「蓬莱堂」の前にいます。
【仙川郁】
「‥‥来たはいいけど、どうやって話を切り出そうか?」
【甘城悠】
「本か電子書籍は扱ってるの?」
【知里摩耶】
「あら、いらっしゃい」
【仙川郁】
「こ、こんにちは」(ちょっと目が泳いでる)
【知里摩耶】
「ここにはありとあらゆる『出版物』がそろっているわ。古本だけど」
【仙川郁】
「あ、僕の本もあった。誰だ、売ったのは!(ぷんすこ)」
間口は狭いが、その店の中はどこかの図書館を思わせるような大量の本だなが並び、無数ともいえる本が並んでいます。
【知里摩耶】
「中村渠君の肉筆回覧本があるけどどう?」
【甘城悠】
「電子書籍が扱い不可になったダークエルフ物語買いそろえたいんですけど」
【知里摩耶】
「それなら、このQRコードを」
【知里摩耶】
「今日は久しぶりに書庫からいろいろと掘り出し物を持ってきたので、それを見てるとこ」
【仙川郁】
「中村渠センパイの肉筆誌はもうお宝価格になっちゃってますよ」
【甘城悠】
「あ、はい」
【知里摩耶】
「そうでもないかしら。回覧本なので、また戻ってくるのよ。ここに」
【鳥居祭】
「ストランド版シャーロックホームズをそろえたいが、流石に手が届く値段ではないな…」
【仙川郁】
「あ、そっか。僕が見たのは依頼されて描いてた本だったっけ」
【甘城悠】
(巡回班の追っ手を撒くためにばらまいたりしてるしなぁ)
【仙川郁】
「‥‥プトレマイオス朝からローマ帝国にかけての学術に関する本なんてあります?」
【知里摩耶】
「ストランド版なら在庫があるから、お金がたまったらいつでも」
【鳥居祭】
「ちなみに、粘土板とかは、ここでは扱いになるのか?」
【仙川郁】
(普段なら口にしないような単語を並べたのでちょっと噛み気味だったりします)
【知里摩耶】
「ローマ関係はそっちの本棚にまとまっているわ。粘土板はここには無いけど、取り寄せはできるわ」
【知里摩耶】
「これは23世紀のゲームブック。こっちは4億年前の謎の金属プレート」
【仙川郁】
「ムゼイオン、だったっけ、それともムセイオン? どっちだったかな‥‥」
【知里摩耶】
「アレキサンドリアの図書館、かしら?」
【鳥居祭】
「店長、ちょっと意地悪なことを聞くが、アレキサンドリア図書館や旧図書館と、この古書店と、どれが一番本がそろってると思う?」
【仙川郁】
「(一瞬ぐっと詰まって)う、うん‥‥」>アレキサンドリア
【鳥居祭】
PL的にも結構純粋に興味あり>すべてが集まる本屋
【知里摩耶】
「ウチは古書店だから、誰かが手にした物しか扱ってないの。アレキサンドリアの図書館や、旧図書館のように、誰かが純粋に記録として残したものはないから」
【知里摩耶】
「経典とか、日記とかも難しいわね」
【仙川郁】
「あの、さ、鳥居くん、甘城くん。この際全部ぶっちゃけちゃったほうがよさそうな気がするんだけど」
【鳥居祭】
「なるほど…」>品ぞろえの顔ぶれ
【甘城悠】
「夢を見せる本はあります?」
【知里摩耶】
「夢を見せる本? ええ、あるけど」
【仙川郁】
「多分おねーさんをごまかすのって、僕たちじゃ力不足な気がするんだ」
【鳥居祭】
「そうだな、別にもったいぶるものでもないし、直接聞いていいと思う」
【甘城悠】
「それはどの棚に?」
【鳥居祭】
<純粋に古書を楽しんている祭
【知里摩耶】
「これは、これから数百年後に作られる【夢に没入することのできる本】よ。でも、人の精神を虜にしてしまうことになるので、発禁になったけどね」
【仙川郁】
「あのね、おねーさん。僕たち、今朝がた3人とも同じ夢を見たんだ‥‥」
【仙川郁】
と夢の内容を覚えてる限り話します
夢の話をすると、摩耶の顔がこわばります。
【知里摩耶】
「……人の形をした…炎……」
【甘城悠】
「ああ、そっちかー」>夢見る本
外れたーと思っている
【仙川郁】
「それで、おねーさんにそっくりな人が大火災を見てにたーっと‥‥」
すると、店の入り口に誰かがやってきます。
【仙川郁】
「だからなんだか不安になっちゃって‥‥おねーさん、何か関連してること知ってる?」
【甘城悠】
「ん?」
【知里摩耶】
「いらっし……」
【仙川郁】
「‥‥え?」
入口のほうを見ます
入口を見ると、そこには外の日差しをバックにして人影が立っています。
【鳥居祭】
本に夢中で気づかない
【仙川郁】
目の上に手をかざして日差しを遮りつつ、そっちを見ます
人影、と思ったのは、その人物の肌が漆黒だったからです。
【仙川郁】
「え、真っ黒?」
【鳥居祭】
「ん?」<やっと気が付いた
体毛の無い漆黒の肌に、白目の無い黒い瞳を持つ人物が、ニヤニヤと笑って立っています。
【仙川郁】
犯沢さんかな?w
【鳥居祭】
「なんだ、ただの神話生物か」
【甘城悠】
コナンの犯人?
【?】
「じつに久しぶりだ。おまえに会うのは。いつぶりだ? 1938年以来かな?」
謎の人物は店頭の100円均一の小説本を手にして、ぱらぱらとページをめくります。
(白目の無い眼で、眼だけが光を反射しています)
【仙川郁】
「僕の本、100円‥‥(しょぼん)」
【鳥居祭】
どんな本をあさってるか興味があります
【甘城悠】
「なんか、宿敵現るみたいな展開ですね」
探偵推理研でもあるのでこういう展開に憧れあり
その人物が手にしているのは、古本屋によくある店頭の均一本です。人物は特に何を、特定しているような気配はありません。
【甘城悠】
「大丈夫です。たまにワゴン野ざらしで10円の本とかもあるんでそれに比べれば」
【鳥居祭】
「100円コーナーに並んでるからって、悪い本とは限らないしね。掘り出し物が眠ってることも多々ある」
【仙川郁】
「古本屋で買われても、僕には1円も入らないんだよ(ぷんすこ)」
【?】
「本は良い。人類の英知の結晶だ。本は時や距離を越えて知を運ぶ」
【仙川郁】
「月光洞で寿命を削る思いで書いたのにさ」
【?】
「そして、その知の結晶を──」
【鳥居祭】
「しかし古本屋で買った本から、ファンになる人も多い。一概に古本屋を敵視するべきではないぞ。その感情は、いずれ図書館すらも敵視するようになるからな」
人物がパタンと本を閉じると、本が炎に包まれます。
【鳥居祭】
「本を、焼くな!」
【仙川郁】
「‥‥うん、それはわかってるよ。そもそも読んでもらえなきゃ、って、えっ!?」
【知里摩耶】
「何をしに来た、炎の魔人」
【甘城悠】
「放火?」
【鳥居祭】
朝目覚めた際に何となく用意してたペットボトルの水を本にかける
【甘城悠】
「イフリート?ジン?ムスペルヘイム?」
【仙川郁】
「ダメっ!」
スマホ応石「水」で水をぶっかけます
水は燃える本に届く前に蒸発してしまいます。そして、本は灰になり、どこかに吹き散らされていきます。
【仙川郁】
「本は良いって自分で言ってたのに、なんで燃やすんだよ!」
【鳥居祭】
「その知識を、摘み取るのが趣味なのか?」>本を焼く理由
【炎の魔人】
「うむ。本を焼くのはいつも気持ちがいい。人が丹精込めて作った、モノを、焼くのは、非常に、気持ちがいい、ものだ!」
【仙川郁】
「性格、悪っ!」吐き捨てます
【甘城悠】
「ああ、価値があるもの燃やす俺、カッケーとかそういうタイプなのね」
【仙川郁】
「ひん曲がってることは間違いないねっ!」
【炎の魔人】
「始皇帝やグレゴリウス9世、コンキスタドールの将軍たち、ナチス。皆、そんな英知を、燃やしてきた」
【鳥居祭】
「こういう奴がいるから、火炎放射器でも焼くことが出来ない本が作られるんだよ」>マジの話。華氏451という焚書をテーマにした本で「焼けない」本が発売されている
【炎の魔人】
「私がこの地に来たのは言うまでもない。燃やす価値のあるものが、この島にあるからだ」
【仙川郁】
「こちらは関東図書隊だっ!」ってやりたい気分(「図書館戦争」好き)
【鳥居祭】
「さしずめ、ミイルでも焼きに来たのか?」
【仙川郁】
「‥‥まさか、旧図書館‥‥?」>燃やす価値
【炎の魔人】
「君たちに止められるかな? この私を」
【炎の魔人】
「この店の本を焼くのは、その大物を焼きつくしてからにしよう。それまで、歯噛みして待つことだな」
【仙川郁】
「止められるかじゃない、止めるんだよ! 僕はこれでも本の書き手なんだから!」
【鳥居祭】
「そういうセリフは『止められる条件』を示してから吐くんだな。悪の黒幕気どりしようが、もとより我々に勝ち目がないなら、悪趣味なだけだ」
【炎の魔人】
「書を作るのと、焼き尽くすのと、どちらが早いのか。試そうではないか」
【仙川郁】
「それ、勝負とは言わないよ! 正当性が全然ないじゃない!」
【炎の魔人】
「少年。良い事を言う。私は今夜、この島にある巨大な図書館を焼く」
【甘城悠】
「旧図書館を焼くって可能とは思えないんだが。全焼しても即座によみがえってそうだし」
【炎の魔人】
「肉体の無い私を、純粋な炎である私を、どうやって食い止めるか。それを考えることだ」
【仙川郁】
「あそこの本、人を食うのもあるって聞いたことあるよ」
【炎の魔人】
「そこの女は、いつも私に勝てなかった。燃える本の山を見て、いつも、泣いて、いた」
【鳥居祭】
「内部に滝もあるから、実際問題そこで延焼は止まるだろうな」
【仙川郁】
「燃焼に必要なものは熱、酸素、そして燃料‥‥」
【甘城悠】
「科学的アプローチだと酸素の無い状態を作り出してこいつを封印するとか?」
【炎の魔人】
「宣戦布告はここまでにしておこうか」
【炎の魔人】
「今夜、『図書館』で待っている」
魔人は一陣の旋風とともに掻き消えます。
【鳥居祭】
「この学園に、図書館がいくつあると思ってる?」
【仙川郁】
「3つ半、だったっけ?」
【鳥居祭】
「…ナルシストで自己完結型の愉快犯か…」
【知里摩耶】
「……──」
【仙川郁】
「おねーさん‥‥大丈夫?」
【知里摩耶】
「──彼が言っていたように、私は……いつも勝てなかったわ」
【甘城悠】
「ローマの魔術体系で火に勝てるのは水でしたっけ?」
【鳥居祭】
「未来」でも?
【知里摩耶】
「本は焼かれ、建物は崩れ落ちた──」
【仙川郁】
「おねーさん、どんなことにだって必ず”初めて”はあるんだよ。今回が”初めて”になればいいじゃない」
【知里摩耶】
「いえ。彼は時代をさかのぼることはできても、超えることはできない──」
【鳥居祭】
「火と水は相殺であって、五行のように有利不利はないな」>ローマの魔術体系
【仙川郁】
「ここは蓬莱学園だよ。ローマの魔術体系より五行思想のほうが力を持つはず!」
【知里摩耶】
「そうね。はじめて、勝てればいいか……でも、一つ問題があるの」
【甘城悠】
「なるほど。ちなみに今までどんな対抗策でアレをそししようとしてたんです?」>千里さんに
【仙川郁】
「問題って?」
【知里摩耶】
「私は、どの時代でも【手助け】はできても、直接、彼と戦うことはできない。その時代の、その場にいる人だけが、彼と戦うことができるの」
【鳥居祭】
「なるほど、それで『勝てな』かったのか」>手助けはできても当事者にはなれない
【仙川郁】
「直接戦うのは僕たちってことなんだね」
【鳥居祭】
「と、なると、『夢』はあの放火魔の挑戦状なのか?」
【仙川郁】
「負けてられないよ! 僕だって本の作り手なんだから! 誰が書いた本だって、燃えるところなんか見たくないよ!」
【知里摩耶】
「あと……できることなら、本の力で彼を打ち負かしたい。本が無力ではない証のために」
【甘城悠】
「鳥居さんの言った萌えない本を手配する?」
【知里摩耶】
「この店の本、どれを使ってもいい。本の力で、彼を」
【仙川郁】
「たとえばさ、本を読んで動かされた心たちの力が合わさるとかさ‥‥」
といったところで、5分休憩いれます。再開は26分ごろ。
【仙川郁】
あいあーい
【甘城悠】
はーい
【鳥居祭】
了解ー
【甘城悠】
旧図書館に「図書館戦争」置いてないかな
【甘城悠】
※旧図書館では本の内容が実体化して襲ってくることがある
【仙川郁】
主人公の名前が「郁」なんだよね。あっちは「いく」だけどw>図書館戦争
再開します。
【甘城悠】
岡田准一で召喚されることを祈ろうw
相談タイムです。
【甘城悠】
ここの本をどう使うか、かー
蓬莱堂は全書庫を開け、ゴーレム君たちが総動員されています。
※ゴーレム君=この杖の先に乗っている、どーもくんみたいなもの
大量のゴーレム君が本棚から言われた本を次々と持ってくるシステムです。
【仙川郁】
万物の根源は「水(ヒュードレ)」である‥‥だから炎は水に勝てない。
なんて言うんじゃ単純すぎるかな?
【仙川郁】
これは自然哲学の本には必ず書いてあると思うけど
【鳥居祭】
酸素を断つが現代科学だから、それを達成するような本があればねー。まあ、本なんてものは「密集して限界まで押し込んで」いれば表面しか焼けないで中は焼け残るんだけど
【知里摩耶】
「彼を宗教や哲学的な存在とは考えない方がいいわ。純粋なエネルギーや情報の集合体として考えるべきね」
【鳥居祭】
炎の反物質が欲しいですね
【知里摩耶】
「大量の水を使う、という作戦はいつも失敗してる。鳥居くんが言っているように、本を発火温度にまで上げて、内部から焼いているみたいなの」
【仙川郁】
うーん、ならばエネルギーを何らかの形に変換すればいいのかな
【甘城悠】
概念上の敵として火消の歴史とか? つ「江戸乃華」(安藤広重)
【仙川郁】
炎‥‥エネルギー‥‥とりあえず「ロウソクの科学」(マイケル・ファラデー)
【甘城悠】
「炎炎ノ消防隊」
【鳥居祭】
酸素を断つ、は間違いなく有効なんです。有名な逸話で、火事場で焼け残った金庫の中身が、「急いで開けた」ら中の紙幣やダイヤモンドが空気に触れた途端一気に焼けるけど、「十分に冷まして」から開けると大丈夫だという
【甘城悠】
「め組の大吾」
【知里摩耶】
「彼の身体はエネルギー体で、そしてそれをとりまとめる情報のネットワークで形状を保っているのよ」
【鳥居祭】
「奴がそのエネルギーを、どこから得てるか。まずはそこからだな。無から生じる無限のエネルギーは存在しない」>放火魔
【知里摩耶】
「そして、彼には知性──精神がある──」
【鳥居祭】
「情報のネットワーク!それは重要な話だな。弱い端末に接触して、そこからウィルスを送り込む、それが群体系の『自称無敵』の倒し方だ」
【鳥居祭】
「一つ、まず最初に聞くべきことを忘れていた。やつの名前は?」
【知里摩耶】
「炎の魔人。そう名乗ったから、そう呼んでいるわ」
【鳥居祭】
「なるほど、だがそれは記号で在って名前ではない。これは、使えるな」
【鳥居祭】
「古くからの、妖怪やモンスター退治の定石だ。まず、名前を与える。そして、物語を与える、弱点を定義する。すると、どんな怪物も倒せる存在になる」
【甘城悠】
いっそ、巨大化させて膨張しエネルギーを浪費させて温度低下させるとか?
【知里摩耶】
「──それね。物語を与える」
【仙川郁】
「巨大化することで取り込むエネルギーが増えたら放出するエネルギーも増えちゃうよ」>甘城くん
摩耶は席を立ち、店の奥の方に行きます。
しばらくして、一冊の本をもって帰ってきます。
【知里摩耶】
「ずっと前からどうしてあるのかわからなかった本がこれ──すべて白紙の本」
【仙川郁】
「これに、魔人の物語を書けばいいの?」
【鳥居祭】
「ただ都合のいい物語を書いてもだめだ、整合性があり、説得力があり、『なぜ、その弱点を持つのか』に読者の納得を与えるものでないと、な」>魔人の物語
【知里摩耶】
「道具を用意するわ。今までの話もできる」
【鳥居祭】
「助かる。実は、プロットはもう思いついている。やつは、『過去にはさかのぼれる』んだな?つまり『始まりである未来、生まれる前』を定義してしまえばいい」
【仙川郁】
「まず名前をつける。キャラクターの設定をする。プロットを組む。ストーリーを組み立てる。書く」
では、それぞれ、書籍系クラブ技能の簡単値5で判定してください。
【仙川郁】
「おねーさんの知っている今までの情報を総合して、矛盾が出ないように組み立てるんだね」
肉筆本の修羅場に突入です。〆切は今夜。
【鳥居祭】
怪奇猟奇研:【3d6】を振りました。結果は「12」失敗です。(成功値8以下)(各ダイス目:6,5,1)
【仙川郁】
「智」でパワー使います
パワー了解です。
【鳥居祭】
「書くのは専門じゃない、作家先生がいるんだから任せた」
【仙川郁】
漫研:【3d6】を振りました。結果は「9」成功です。(成功値15以下)(各ダイス目:5,3,1)
【甘城悠】
探偵・推理小説研:【3d6】を振りました。結果は「14」失敗です。(成功値10以下)(各ダイス目:6,6,2)
【仙川郁】
がりがりがり‥‥(書きまくってる)
では、夜を迎えるころに一冊のマンガが完成し──
夜の旧図書館前です。
【鳥居祭】
「そうそう、そこで、私たちが最終決戦になるところを、奴が誕生する、さかのぼれる最大の未来にして…」
旧図書館前には、特図の戦闘部隊も展開し、迎撃の準備が整っています。
【仙川郁】
「わぁ、ホントに図書館戦争の世界だ」
時計の針が0時を刺すと、皆の前に人影が現れます。
【炎の魔人】
「フフッ。我の前には武器など無意味だぞ」
【コンテチーズ・ゲルゲル】
「できる限りの足止めと、時間稼ぎはする。まかせた」
【鳥居祭】
ゲルゲル家の子孫だ…
【仙川郁】
「まずはこれを読んでもらうよ。勝負ってそういうものでしょ?」
特図の銃火器が炎の魔人にありったけの火力を注ぎ込みます。炎の魔人は人の姿を捨て、人型の炎に変化します。
【仙川郁】
「それとも僕が読み上げる?」
銃弾飛び交う中、炎の魔人は郁に近づきます。
【炎の魔人】
「まずは、これから燃やせと。面白い」
【仙川郁】
「そう言って魔人は僕たちの前に立ちはだかった。その名はーー」
【炎の魔人】
「ん……何をした?」
【甘城悠】
(常勝の自信があるからあからさまな罠にも乗るんだな)
【仙川郁】
「お前に名前をつけた。これでお前は概念じゃなく実体になった」
【炎の魔人】
「まさか……それはないだろう?」
【鳥居祭】
「いいや、それがありなんだ。なぜなら、我々が、お前の、生みの親だからだ」
【炎の魔人】
「我が……【記述】される、とは!」
【仙川郁】
「概念という形のないものだから倒せない。でも今やお前は実体を持つ、形ある存在だ」
【甘城悠】
(そういえばなずけられるの嫌がってた応石獣いたなー)PL発言
【炎の魔人】
「くそっ、その本を……いや、我が記録された本を燃やせば、我の存在が……」
【炎の魔人】
「ああああああああああ!」
【仙川郁】
「ダメだよ。書いたのは僕だから、僕がいる限り何度でも書き直せる」
【仙川郁】
「そしてお前が燃やせるのは本だけ。人間を燃やすことはできない。僕がそう書いたから」
炎の魔人はねじれ、分裂し、悶えるように体をくねらせると、マンガの中に吸い込まれます。
【鳥居祭】
(あ、逆なんだけどなー。定義されちゃって生み出されたから、本を燃やすと魔人は死ぬ)
【仙川郁】
(あ、そっちだったんだ‥‥ごめんなさい)
【甘城悠】
「旧図書館に危険な書物がまた増えた、と?」
【コンテチーズ・ゲルゲル】
「さすがに、これをウチの図書館に所蔵するのは嫌だな」
【鳥居祭】
「過去にとっては危険だけれど、未来にはもう手が出せない、意外と安全だよ」
【仙川郁】
「まあ、封印はしといたほうが無難だよね」
【仙川郁】
「蓬莱堂に持ってく?」
【コンテチーズ・ゲルゲル】
「ここはそういった【封印】の専門家に任せるとしよう。宇津帆島に存在しない方がいい」
【甘城悠】
「なんか、ここに置いとくと先輩の魔書にいびられてそうだけどね、魔人」
「おう、新入り、ワシらを燃やすとか吹いとったそうやな」みたいに
【コンテチーズ・ゲルゲル】
「図書館にあれば誰かがいつか本を開くことになるだろう。ならば、誰も触れないようにする者に託してしまうというわけさ」
【鳥居祭】
「読まれない本になるとは、本の知識に魅せられた者の末路としては、哀れだな」
【コンテチーズ・ゲルゲル】
「そんな専門家と、縁が無いわけじゃない」
ゲルゲルはマンガを特別製っぽい銀色のケースに放り込むと、誰かを呼びます。
【仙川郁】
「書き手の本音としても、一生懸命書いた本が誰の目にも触れてはならないものになったのはちょっと寂しいけどね。しかたないよね」
【仙川郁】
「本は楽しいものであるべきだもの」
【コンテチーズ・ゲルゲル】
「魔人の物語ではなく、この戦いの物語を新たに書くというのはどうかな? さて、これはまかせた」
【仙川郁】
「うん、それいいね。次の連載はそれで行こう!」
ゲルゲルは、オレンジ色のジャンプスーツを着た、何の特徴も無い人物にケースを手渡します。
【仙川郁】
Dクラス職員?
【甘城悠】
(仙川さん、いわゆる魔導書の著者になってしまったのではなかろうか。SAN値的な意味の。炎の魔人を求める魔導士が仙川さんの著書を求めるようになったりして)
【仙川郁】
(財団がしっかりプロトコル策定してくれるよ、きっと)
【コンテチーズ・ゲルゲル】
「さて、我々は撤収する。今夜の”演習”はこれで終わりだ」
【仙川郁】
「お疲れ様、ありがとう!」
思いっきり手を振ってます
【鳥居祭】
「世話になった」
オレンジ色のジャンプスーツの人物はどこかに消え、特図の部隊も三々五々帰っていきます。
【仙川郁】
「僕たちも帰ろうよ。さすがに1日で1冊仕上げるのは疲れちゃった」
【鳥居祭】
「GWじゃなかったら流石に無理なスケジュールだったな」
すると、ぷっぷっというクラクションの音がします。
【仙川郁】
「ほへ?」
【知里摩耶】
「お待ちどうさま」
【仙川郁】
「あ、おねーさん。何とかなったよー」
その場にへたり込んで、そのまま眠り込んでしまいますw
【鳥居祭】
「お疲れ様、執筆の実働担当は、本当に疲れただろう」
【仙川郁】
(健康3なので、耐久力はそれほどないのです)
【鳥居祭】
「そしてレディ、初勝利、おめでとうございます」
【知里摩耶】
「それでは、帰りましょう。運転手さん、お願いします」
【甘城悠】
「あ、そうか。同時に最終的解決かな」
タクシー仕様のオースチンFX-4のライトが尾登呂ヶ沼の闇を切り裂き、赤いテールランプの光を残して走り去ります。
といったところで、カメラが引き、エンドロール!
【知里摩耶】
「あ、ウチにある本、1冊ならなんでも持っていって構わないわ。昨日の本でも、明日の本でも」
タクシーは新町に向かって走っていきます。
というわけで、本日のシナリオは終了です。
【仙川郁】
お疲れさまでした!
【甘城悠】
「つまり仙川さんの次回作を買うとまだ書かれていない仙川さんの本が手に入り、それを仙川さんに見せると・・・」
【甘城悠】
お疲れ様です
【鳥居祭】
お疲れさまでした!ネクロノミコン写本を一冊もらっておきましょう
どの言語の版でもありますので、ご自由に>ネクロノミコン
【仙川郁】
広辞苑ください。自分で買うと高いのでw
途中で恐ろしい呪物を考えてしまったんですが、話と関係ないので挟みませんでしたー。
広辞苑。未来の版もありますので、ご自由に。
【仙川郁】
気になる~>呪物
【甘城悠】
ディクスン・カーの「シャーロックホームズの功績」英語版かなぁ。日本語版は数百円だけど英語版は数百どるじゃあきかないし
【仙川郁】
広辞苑を適当にぺらぺらめくって、止まったページから適当に単語を選んで、それをテーマに作品を書くの。当分ネタ切れにならないよw
呪物「中村渠博文画伯の18禁肉筆回覧本”使用後あり”」
【仙川郁】
使用済みですかいwww
【甘城悠】
ううむ、それはw
後→跡
【仙川郁】
紙がかぴかぴなんだw
ホームズの本、了解です。
【鳥居祭】
フィギュアの世界にも多い呪物だ…>使用跡あり(ブラックライトで光る)
いえいえ、白いのがそのまんま残っていて……
【仙川郁】
せめて拭こうよw
「ホワイトです!」
では、本のお話はこれにて。お疲れ様でした。
【仙川郁】
はーい、お疲れさまでした!
【甘城悠】
お疲れ様でしたー
【鳥居祭】
一冊じゃなかったらストランド版でホームズ掲載号のセットもらうって選択だったんだけど…一冊じゃ!
【鳥居祭】
お疲れさまでした