月光洞開拓域の地誌
概略
概ね南極盆地の北部にSG出口が存在している。月光洞内時間約70年の開拓を経て、SGベースタウンから周辺300km程度(南には450km程度)の勢力圏が存在する。
未だ生徒会及びSG管理協議会は開拓域周辺で大南帝国系勢力とは直接遭遇していない。
人口を把握することは現状では困難だが、学園関係者及び家族及び同化した現地人でおよそ20万人。その他友好関係を結んだ現地人が30万人の50万人規模ではないかとコンピュータ研と生活委員会の合同調査隊が結論を出しているようだ。(ちなみに日本の1/3の面積に50万人しかいないと思えば過疎ぶりがわかるだろう)
気候は盆地特有の温帯気候で北部には熱帯性低地の密林があり、北部には山岳性の高地低温な高山気候が存在する。
最近豆縞開発の発表によると南端で上弦の海と過去言われていた淡水海を再発見した。
SGベースシティ
人口4万7千人
SGベースシティはSG出口の近くのオアシスを中心に発展したベースタウンである。
学園各種部活の出店が一斉に揃い、化学部の試験プラントやお料理研のハ味鍋3号店といったメジャーところから、本格幻想文学研の吟遊詩人酒場「アレフガルド」や蓬莱堂の出店に至るまであらゆるものが進出している。
また交易人の露店やハリン氏族たちによる交流広場、アンネマリー騎士団支部(掘立て小屋が一つあって時々ヘルゲ氏が来る程度だが)まで多種多彩な建物が存在する。
わからせ音頭発祥の地『エーテル亭』
月光洞時間で数年前、美しいエルフのような生徒
ラクアフルが伝えたと言われる(
52話)月光洞開拓域独自の舞踊である。
音節は日本の盆踊りでありながら、掛け声と動きには人類文化にはないパァぁという声としなりが多用される。
エーテル研と現地獣人が出資したエーテル亭が発祥の地とされ、わからせ教室などで普及活動が続けられている。
外務委員会特別支所
外務委員がなし崩しに設立した特別支所。主に月光洞現地人の入学審査や宇津帆島来訪の管理をしている。
どうしても利権が溢れて腐敗気味だが
49話で監査官有海により状況は改善された。
多目的文化ホール『あさくさキッド』
月光洞現地人への学園文化紹介及び現地交流をメインとして設立された文化ホール。
実態はあらゆる文化系クラブが凌ぎを削る修羅場である。最近はここでの戦いに敗れたグループが辺境に出て直接活動を紹介しているという(これを俗語で笑点という)
グーテラオネタウン
人口1万5千人
露子・グーテラオネ氏が14話での熾烈な大南帝国残党との戦いの中聖都で見つけた如意片「殖」を見つけて開拓を始めた園芸部とお料理研と始原の友が合同した農場を中心とした田園都市。
SGベースタウンからはおよそ西へ約100kmの距離があり、周辺30km四方は露子クローンによる農場が展開され、開拓域の食料供給の多くを担っている。(
52話)
また装甲屋台が連なる露子だらけストリートは色んな珍味の宝庫と一部学園生徒に注目されつつある。
最近は機械化類自体の進出に伴い、後輩の李花さんの手によるスイカゴーレムの新労働戦力投入があったとか。
特殊環境委員会業務委託自主開発地域(通称豆縞特区)
学園開拓域の南西にあるおよそ半径100kmの地域。
豆縞開発(株)と超心理学研、地球科学部が合同で開発しており、実際はほぼ開発の指揮は超心理学研の副部長兼豆縞グループの実質的経営者である豆縞蛍女史が掌握している。
同地区では特殊環境委員会の委託により、ほぼ南極盆地の中でもハリン族などがいないこの区域のほぼ全ての権限が豆縞開発に委託されている。
時々会計監査局や学園労働委員会が監査に行くものの機械化類似体を中心とする労働者の団結力と実行力に今のところ舌を巻くばかりである。
グーテラオネタウンとの間に
輸送用の豆縞開発鉄道を敷設している他、メイン拠点であるマメジマタウンでは、次々と豆縞系列の工場が建設されている。
マメジマタウン
人口1万2千人
豆縞開発の本社が置かれている特区の中心地。
月光洞ほぼ唯一の工場団地があり、また機械化類似体による農場や採掘場が存在する。
一部破産した生徒や帝国高原からの難民を使役した秘密労働施設「マメペリカ」や超心理学研の秘密研究所があるとも噂されるが定かではない。
マシンヴィレッジ
人口2千人?
機械化類似体による名目上は自治都市。何らかの実験が行われており、密やかにと党や開拓域外部からの捕虜が出入りしているというのだが。
一説には最後に残った「夢見」ドリンクの凍結されたプラントが同地にあると言う。
村の許可ない人物の入構は禁止されている。
アンネマリー騎士団領
アンネマリー氏率いる学生騎士団の反主流派が見事現地馬賊を討伐して、拠点になっていた謎の崑崙文明の岩窟城塞遺跡を改装し、新たな騎士団領の居城としたものである。
現地の馬獣人や一部帝国高原からの逃亡奴隷を受け入れ、新規勧誘生徒を集めつつ、なんとなく即席の騎士団領が出来上がりつつある。
なお、数百人の露子クローンが自主的に城周辺に住み着いて、あれこれ探索や農耕牧畜を始めている。
学園事務局の名目上はドイツ騎士団体験実習Ⅰ講座の練習場扱い。
馬人の集落
遊牧民である馬獣人の会合場所。アンネマリー団長の乗騎であり、学園生徒になった「彼」が長になっている。
まさに人馬一体である彼らは学園騎士団の大きな力になっている。
蓬莱馬賊団
49話で登場した元学園生徒や密林に落ち延びた二級生徒の末裔を元にした馬賊団。
秋葉原以南が学園により掃討されつつある今、新天地として月光洞を選んだ模様。
綿毛人の集落などを遅い勢力を拡大しつつある。
綿毛人の集落
たんぽぽが人型になった脅威の生命体綿毛人の集落。月光洞全体の中でも珍しく、開拓域南部にしかいない。
最近は馬賊団からアンネマリー騎士団が守ってくれるようになったため、SGベースシティや学園にまで好奇心旺盛な彼らは進出しつつある。
最終更新:2021年08月15日 21:33