ある日の二人 By旭ゆうひ






★ジェーン・ドゥ
イラストは、( 「ケモ魔女メーカー」 )にて作成



★セブン
イラストは、https://picrew.me/image_maker/1272810にて作成。


このSS(?)は旭ゆうひがセッション開始前の導入書きにあった「肉を多く食べた」というところから、ノリで書いたものにグループメンバーが加筆(赤文字)してアップロードされたものです。
旭的には公表するつもりもなかったものではあるものの、手をかけアップロードしてくれたメンバーに感謝しつつ、締めまで仕上げたものになっています。
いつもとは違う感じではありますが、楽しんでいただければ幸いです。

そして改めて、アップしてくれたメンバーに感謝申し上げます。



いつもの夜
いつもの光景。

とはいえ今日はセブンの部屋で「鍋の日」
ジェーンは違和感を覚える。

セブンがいつもより若干優しい。
いや、何かやましい事があって、それを隠しているような...。




【セブン】
「今日は九重が良い肉を送ってくれたんだ」


そういって鍋を仕立てていくセブンだが...。


【ジェーン・ドゥ】
「なんじゃ...良い事でもあったか?」


【セブン】
「あん?ねーよそんなもん」


【ジェーン・ドゥ】
「では、悩み事か?」


【セブン】
「...ちげーよ」


【ジェーン・ドゥ】
「そうか」





鍋の第二ラウンドである。今夜はうどん。


【ジェーン・ドゥ】
「本当に悩みはないんじゃな?」


【セブン】
「... ...」


【ジェーン・ドゥ】
「言ってみよ。力になれるのかどうかは分からんがの」


【セブン】
「...実は...俺、査問委員会所属...だよな?」


【ジェーン・ドゥ】
「そうじゃの。お主が儂を不当に監禁し、食事も出さずに放置したのも、その査問委員会の仕事じゃったの。」


【セブン】
「それは何度も謝ったろ!」


【ジェーン・ドゥ】
「かかか!儂辛かったんじゃもん!」
「で、査問委員会がどうしたというのじゃ?」


【セブン】
「無くなってた」


【ジェーン・ドゥ】
「ほほぅ。不良委員のせいで遂に取り潰されたか?」


【セブン】
「ちげぇ!...なんていうかよ...無いんだよ」


【ジェーン・ドゥ】
「日本語ってしっておるか?」
「痛った!」※セブンに攻撃を喰らう
「お主の悩みを聞いてやろうという、儂の優しさに対する礼が肩パンとはどういう事じゃ!」


【セブン】
「うるせぇ!聴くなら最後まで聴きやがれ!」


【ジェーン・ドゥ】
「超理不尽じゃ!お主の家にクレーム入れてやろうか!」
「痛い!やめろ!無言で!痛い!」
※容赦ないセブンの攻撃


【セブン】
「...もう、茶化すなよ?」


【ジェーン・ドゥ】
「お主が実家で和解するぐらいの確率で善処するわい」


【セブン】
「...0じゃねぇか!」

【ジェーン・ドゥ】
「かかか!そう何度も喰らうと思うなよ!」
※ジェーンの反撃


【セブン】
「てめぇ!その脛を蹴るのをやめろ!」


【ジェーン・ドゥ】
「かかか!仕返しじゃ!」





【ジェーン・ドゥ】
「はぁはぁ...疲れたわい...さっさと用件を話せ...」


【セブン】
「いつか泣かしてやるからな...さっきも言ったように査問委員会は無くなっているんだよ」


【ジェーン・ドゥ】
「デジャブかな?」


【セブン】
「...なんていうかよ...存在してしてない事になってる?」

「存在しなかった事になってる?」


【ジェーン・ドゥ】
「はぁ?何を言っておる...」


【セブン】
「これを見てくれ」


【ジェーン・ドゥ】
「学園のHPじゃの...お?...おお?...確かに無いの?」


【セブン】
「だろ?」


【ジェーン・ドゥ】
「潰れたんじゃないのか?」


【セブン】
「そんないきなりか?それにな、誰に聞いてもそんなもんは知らないって言うんだよ」


【ジェーン・ドゥ】
「かかか、担がれとるんじゃないのか?」


【セブン】
「誰かに聞いてみろよ!」





【ジェーン・ドゥ】
「...そこまで言うなら...どれ...あーもしもし、夜分にすまんの、ちと聴きたいんじゃが、なに大したことでは無い...」


【セブン】
「今の誰だよ?」


【ジェーン・ドゥ】
「あ?ナースじゃ」


【セブン】
「ずいぶん仲良さそうじゃねぇか?」


【ジェーン・ドゥ】
「そりゃ、仲良しじゃもん」


【セブン】
「...で、分かったのかよ!」


【ジェーン・ドゥ】
「(なんで不機嫌なんじゃ)うむ、確かに知らぬと言っておった」


【セブン】
「...なんとかしてくれ」


【ジェーン・ドゥ】
「なんとかって、お主...儂にどうせよというんじゃ?」


【セブン】
「しらん!お前なら何とかできんだろ!」


【ジェーン・ドゥ】
「無茶を言うで無いわ!儂一人で何ができるというんじゃ!」


【セブン】
「さっきのナースに手伝って貰えば良いだろ!」


【ジェーン・ドゥ】
「ははーん...お主ヤキモチ...痛った!」
※攻撃してくるセブン


【セブン】
「とにかく何とかしろ!」


【ジェーン・ドゥ】
「嫌じゃめんどくさい!」



【セブン】
「お前、肉多く食ったろ!その分働け!」


【ジェーン・ドゥ】
「普段お主のほうが多く食っておろうが!」

【セブン】
「うるせぇ!前は前!今日は今日だ!」


【ジェーン・ドゥ】
「妹の差し入れで偉そうにするでないわ!」

【セブン】
「お前の肉だって大したことないだろうが!」

【ジェーン・ドゥ】
「儂そのもが安いみたいな言い方するな!」

【セブン】
「...は!」

腕を胸の下で組んで、ただでさえ主張の激しい胸部を押し上げながらドヤ顔のセブン

【ジェーン・ドゥ】
「...」

ジェーンの髪が帯電し逆立ち始める。

【ジェーン・ドゥ】
「ははは...面白いことを言うのぉ...」

【セブン】
「(あ...これ...やばいやつだ...)」

【ジェーン・ドゥ】
「お仕置きが、必要かのぉ」

セブンはうずくまって肩を震わせる

【セブン】
「うう...ぐす...」

【ジェーン・ドゥ】
「...なんじゃ...」

【セブン】
「どうせ、俺なんて肉も食えないし、ジェーンは助けてくれないし...」

【ジェーン・ドゥ】
「...」

【セブン】
「ジェーンは助けてくれないし!」

【ジェーン・ドゥ】
「わかった!わかったわい!」

にやりと笑うセブン

【ジェーン・ドゥ】
「覚えておれよ...絶対 鳴かせてやるからの!」


こうして翌日、ジェーンはセブンの代わりに査問委員会復活(?)のために奔走するのであった。





ホワイトロリータ。ジェーンを表す言葉の一つだ。しかし今、ところどころ焼け焦げとても白いとは言えないほどに汚れた姿のジェーンであった。
彼女は疲れていた。久しぶりに転生を覚悟した。この肉体の死、そうすれば早くても20年くらいは此処へ戻ってこれない。
ジェーンはこの場所を気に入っていた。力を必要以上に隠すことなく生活できるのは世界広しと言えどここ、宇津帆島と魔法学校くらいだろう。


【ジェーン・ドゥ】
「(それに、またあ奴を泣かすのは忍びないしの)」

玄関の扉前に立つと魔法を使って服の汚れを落とし、ほつれや焦げを修繕しいつもの姿に戻る

【ジェーン・ドゥ】
「ただいま」

家人が居ようが居まいが「|・ω・*)ノ|Юガチャ ただいまぁ!」を欠かさないジェーンであった

そこには仁王立ちのセブンが

【ジェーン・ドゥ】
「...ちょっと用事を「まてぇい!」」

セブンに襟元をつかまれるジェーン

【ジェーン・ドゥ】
「儂、査問委員会を復活させてつかれとるんじゃぞ!」

【セブン】
「うるせぇなんかお前のせいで委員長とかなってんじゃねぇか!」

【ジェーン・ドゥ】
「おめでとうじゃ!」

【セブン】
「ありがとうだよばかやろう!」

【ジェーン・ドゥ】
「ええい!はなせ!はなさんか!」

【セブン】
「...ありがとな」

【ジェーン・ドゥ】
「...うむ...疲れたんじゃ...少し休むわい」

【セブン】
「...ほれ」

真っ赤な髪が俯いたセブンの顔を隠している。セブンは己のふとももをぽんぽんと

【ジェーン・ドゥ】
「...なんじゃ...」

【セブン】
「....なんか してやるのが いいのかなって...」

【ジェーン・ドゥ】
「かかか!あのセブンがデレるとはのぅ!」

【セブン】
「知らん!かってに休め!ばか!」

【ジェーン・ドゥ】
「かかか!そう言うでない はよ!」

【セブン】
「うるっせ!お前のせいでこっちも大変なんだぞ!お前なんかに頼むんじゃなかったぜ!」

【ジェーン・ドゥ】
「なにお!?こんなに骨を折ってやったというのにその言いようは何じゃ!この悪魔め!」

【セブン】
「うるせぇ!お前こそ悪魔だろ!」


こうして 二人の夜は更けていくのでした。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2022年10月19日 18:16