?のブーメラン





海水浴へ行こう


8月に入り、学園は夏休みに突入。
ふだんなら8月に行われる修学旅行は今年は中止となり、帰郷も制限されたために、学園はいつものと同じ生徒であふれかえっている。
特に行くところもなく暇を持て余す生徒達。

そんなある週末。
台風並みの嵐が駆け抜け、恵比寿寮が倒壊しかけるという夜を越え、台風一過のピーカンになった朝。

5人は、島の東にあるサンゴ礁に囲まれた砂浜に海水浴にくる。
海は昨日の嵐がウソであったかのように静かである。

謎の装置


大田川瑞葉は海の底に、陽の光をうけて金色に光る何かが転がっているのに気づく。潜ってって拾うと「アンティキティラ島の機械」という、いわゆるオーパーツに非常に似ている事に気づく。

不思議な少女


それと同じ頃。
長い赤い槍のようなものを片手に、砂浜をいったりきたりしている、水着にパーカーを着た少女を見かける。

彼女は槍の柄で砂をかき回すと、砂の中から何かを見つけ、それを広げたレジャーシートに置きに行くという行動を繰り返している。
彼女の顔はパーカーのフードで見えない。

探し物集め


探し物の協力をする事になった5人。
少女はシャラクという。
どうやらムー帝国の遺産を再建しようと考えていて、昨日の嵐でそのパーツが漂着したので、それを集めているらしい。
各パーツをパズルの様にせっせと組み合わせていく5人。

出来た装置は?


夕方が近づくころには、乗用車一台分ぐらいの大きさの、パイプが複雑に入り組んだ謎の機械のようなものが出来上がる。
どうやら作動させるにはシャラクの持つ槍【赤いソルバルウ】が必要らしい。

突然の来襲者


突然、海面をやぶって数機のロボがっ!
4機のカニマシンが砂浜に這い上がってくる。
カニマシンは、逃げまどう生徒たちを無視して、一同の方に向かってくる。そして、10数m先で止まる。空中にホログラム状に像が浮かあがる。


「私はネオSSのアビゴール。彼女──東洲斎シャラク殿に用があってきたのだ」

その話に全力で拒否をするシャラク。
5人がカニロボを全て倒すと、アビゴールの姿はいつの間にか消えていた。
影人はSS残党の知り合いで、この一件の重要参考人としてシャラクに同行を願うが。彼女から不は穏な雰囲気が漂い出す・・・。

シャラクの本性



「この遺産は──脳みそを豆腐にする機械。これで学園生徒の脳みそを豆腐にし、我が帝国の復活のための奴隷にする。私を連れていこうというなら、力づくで来い」


そういうと、シャラクは額のばんそうこうをはがし荷重の術(体重5倍)を使う。5人は何とか健闘の末、シャラクに大怪我を負わせる。

優しい記憶


風杜は【面】の応石で、既に滅んでしまった一族。シャラクの一番親しい弟に変装して語りかける。


「もう大丈夫。悪い夢は終わったよ。お休み。」


と言って絆創膏を額に貼り付けと、シャラクは安堵した様に地面に崩れ落ちる。


残された槍と遺産


そのくそったれな過去の遺物をぶっ壊そう!槍で破壊しようと試みる徹志。
しかし槍は機械に跳ね返され海の、とある隙間にすっぽりと収まる。


一同【わーーーーーーーーーーーーーーー!】


翌日の朝


それぞれの寮の部屋で目を覚まします5人。【!?????】
全員、昨日のあの時からの記憶がないっ。
テレビをつけると、「集団記憶喪失事件発生!」のテロップが。
【え!????】(笑)

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最終更新:2022年10月19日 00:17