サトシの手持ち(XY編)

登録日:2016/09/07 Wed 22:56:01
更新日:2025/01/26 Sun 22:59:30
所要時間:約 5 分で読めます







出典:ポケットモンスター XY&Z、44話『はじまりはゼロ!シトロンの決断!!』、2015年10月29日~2016年11月10日まで放送。
OLM Team Kato、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


概要

アニメ『ポケットモンスター』のXY編及びXY&Z編において登場したサトシポケモンたち。

手持ちの内ひこうタイプ3体、ドラゴンタイプ2体と非常にタイプが偏ってるが、
ひこうタイプの弱点であるいわでんきこおりはそれぞれ1体ずつ複合タイプで弱点を相殺している。
また、過去のシリーズで登場した仲間たちは一切呼び出されなかった反面、
ピカチュウと無進化のルチャブル以外は全て最終形態まで進化しており、ゲームではかなりガチなパーティ構成である。(タイプの偏りに目を瞑れば)

なお、サトシはピカチュウ以外のパーティの枠の数だけポケモンを捕まえており、カロス地方の冒険を終えるまでオーキド研究所に送られたポケモンはいない。
それどころかパーティ6枠が全て埋まっていたのはポケモンリーグ出場のときと、その直後に巻き込まれたフレア団事件のときのみで、カロス地方を冒険していたときは常に1枠以上パーティに空きがあった。

今シリーズでは御三家みずタイプのポケモンしか手に入れていない。
代わりにハリマロンシトロンフォッコセレナが手に入れた(このケースはAG編以来)。
ハリマロンがシトロンの手持ちになった事でサトシの手持ちでは今まで必ず手持ちにいたくさタイプの御三家が今回は不在で、
他のくさタイプのポケモンもゲットしなかったのでシリーズでは初めてくさタイプが手持ちにいないパーティになった(次シリーズではモクローをゲットしたので唯一のケースに)。

今シリーズのサトシはお馴染みリセットシステムが作用されていないと言われており、序盤から柔軟な試合展開を魅せ、対戦相手を終始翻弄し続けた。
研究所に預けたポケモン達を動員することも検討した上で、サトシが「これがベストのメンバー」と太鼓判を押しただけのことはあり、カロスリーグで準優勝を飾るほどの実力を誇る。

最終的にゲッコウガとヌメルゴンが離脱したため、マサラタウン帰宅時点での手持ちはピカチュウ、ファイアロー、ルチャブル、オンバーン

『サン&ムーン』第1話の回想シーンにて、オーキド博士に5個のモンスターボールを預けている。
曖昧な扱いになっていたゲッコウガとヌメルゴンの2体は、先述の描写で「今でもれっきとしたサトシのポケモン」という見解ができる。
(もしそうならば、扱い的にはリザードンゼニガメに近い)。

新無印68話からやはりファイアロー、ルチャブル、オンバーンはオーキド研究所に預けられており、サトシとの再会を喜んでいた。

ピカチュウ

技:10まんボルト でんこうせっか アイアンテール エレキボール
(CV:大谷育江)

絆の力で安定感のある最高の相棒。
サトシの飛躍的バトルセンスの上昇を受けてか、大した指示を受けずともサトシの意図する奇抜な戦法を察して阿吽の呼吸で実践出来る域に至っている。

しかし、絆の強さが諸刃の剣になったきらいもある。
何時に無くサトシに安定感があった分、彼が動揺から独り雪山に向かって失踪したとき、
ピカチュウ自身が動揺して10まんボルトの威力が弱くなっていたところをロケット団に叱られたこともある。
(なおロケット団曰く10まんボルトは尾てい骨にまで来るらしい)

恒例の大幅リセットを遂げるかと思いきや、シトロンのホルビーとの初バトルでは相手がジムリーダーであるにもかかわらず、
相手と接戦を誇るほどの強さを保っていた点からして、このシリーズでは何かが違った。

最初のジムのビオラ戦では以前の例と同じく1度敗北しているが、DP編のヒョウタのようにかなり頭脳的な戦略にはまって敗れており、そしてその後しっかりリベンジを果たした。

ガブリアスが暴走したときプリズムタワーの屋上から落ちたりとシリーズ恒例のトラブル体質は相変わらずである。
カラマネロに操られたときやロケット団に操られていた時にはサトシに問答無用で技を放っていた。
耐えるサトシも大概である

立ち止まらないと打てない10万ボルトと、動き回りつつ独立して扱えるエレキボールの特性の違いをサトシ共々しっかり体得した他、
アイアンテールを応用した回避・防御技には磨きがかかり、浮遊する岩を高速で飛び移る攪乱戦術や滑る足場での戦い方等、柔軟性や反応速度も今までの無く高まっている。
吹っ飛ばされて空中に打ち上げられても瞬時に立て直しつつ遠距離攻撃を繰り出せる体幹は作中キャラからも称賛される*1程で、
中・遠距離攻撃を重視した立ち回りとこの空中から素早く立て直して相手の後隙を狙うカウンターで多くの強敵を撃破した。

しかし、近接戦闘はこなせはしても得手という程でもないため、自分より素早くパワーもある相手に密着されると対応し切れない弱点がある。
上記の立ち回りで三戦目には勝利したコルニ(メガ)ルカリオとの一、二戦目や、
その弱点を見抜いて徹底したゾーンプレスを仕掛けてきたアランのメタグロスとのバトルでは、ラッシュで畳み掛けられて手も足も出ず窮地に陥った。


作中の主な活躍としては、序盤と終盤に集中している。
序盤は敵のエースを最後に倒す殿を務めて勝利を収めてきたが、後輩達が育つにつれて中盤のジム戦ではほぼ出番無し。
その後、カロスリーグでは一気に爆発し、ショータブロスターギルガルド
アランバンギラスと準エース格のメタグロスと言った、対処を誤るとパーティをズタズタにされかねない難敵を倒し、アランのリザードンにまで食い下がる偉業を成し遂げている。
しかし他のシリーズと違い伝説のポケモンとのバトル経験がないため、歴代最強かと言われると微妙である。



■ケロマツ→ゲコガシラ→ゲッコウガ

技:あわ はたく みずのはどう いあいぎり つばめがえし かげぶんしん みずしゅりけん
(CV:うえだゆうじ)

みずタイプ枠かつ御三家枠かつエース枠。そしてリザードンに匹敵する『サトシのもう1人の相棒』

正義感の強い性格だが気難しく、多くが呑気で気ままに暮らすケロマツの中では異例の存在で、産まれた頃から自分を高める為にただひたすら孤独に修行を優先していた。
そのコミュ障気質の所為で研究所のケロマツ達から浮いて喧嘩が絶えなかったが、自分を治療したジョーイさんに
「独りでは強くなれない。ポケモンにはトレーナーが必要」
と諭され、極端に他者を避けることは止めた。
しかし、今度は、自分を高められる力量と愛情を持つトレーナーの厳選を始め、次々に新人トレーナーを見限って脱走したり、独りで自分を託せるトレーナーを探し回るようになってしまった。

そんなある日、研究所から抜け出した先でサトシとシトロンのバトルを目撃。
ピカチュウと深い絆で結ばれたサトシに感銘を受けたのか、直後現れたロケット団からピカチュウを助け出し、深手を負う。
その後、暴走したガブリアスをサトシと共に救出した後、自らモンスターボールを持ち出してサトシにゲットされる。


当初は正義感の強さと自立性の高さから、ユリーカを泣かせたヤヤコマや、
ヒヨクシティのお祭りでプレゼントを奪おうとするロケット団に対して、自らバトルを進言したり、サトシから指示される前に攻撃していた。
こんな具合で、人間の言語を話す場合も語尾も「ござる」というストイックなポケモンだが、一度認めた相手や女子には違う表情も見せ
一度負けたニンフィアやユリーカには照れ顔を見せたこともある。
ただし、公衆の面前でニンフィアの「メロメロ」を喰らって腰砕けになった様を晒したのは、ケロマツにとって黒歴史

ケロマツ、ゲコガシラの時は「ケロムース」という首周りの泡で敵の動きを止めるアクションがあった。
ゲッコウガになってからは舌で代用している。

サトシのケロマツにとってサトシの次に強く影響を与えたトレーナーは忍者のサンペイである。
彼のゲコガシラ(→ゲッコウガ)に17話で負けて以降、サトシ共々ある種先輩として背を追い続け、XY&Z編の忍者村で遂にゲッコウガに進化して追い抜くまで、そうした修行仲間関係が続いた。


このゲッコウガへの進化と同時に、身を水のベールに包まれ、体の一部にサトシの帽子のように頭部が赤くなるなど、
サトシの外見的特徴が加わる数百年に一度とされる特異な「キズナ現象」が発動し、「サトシゲッコウガ」なるものに変わった。
25話では、ゴジカが予言したカロスの厄災の件でサトシの元に訪れたカルネと互角にやり合い、カルネを本気にさせメガシンカを引き出させることに成功。互角どころかわずかながらにサーナイトのスピードを翻弄していた。そしてこの時完全体になり一気にチャンピオンのエースであるサーナイトを追い詰めるが、まだ完全使いこなせてなかったため、反動で倒れてしまった。しかし一瞬とはいえ完全体になったこととチャンピオンのエースを追い詰める寸前まで来たことでどこか慢心が生まれた。
この強烈な力への慢心や、サトシに憧れ、大きく成長したショータが自身より先に8個目のジムを突破しポケモンリーグへの挑戦権を得たことよる焦燥と、サトシゲッコウガに慣れれば勝てるという雑念が出て来たことでエイセツジム挑戦前にショータとバトルした時には、追い詰められた状態となってもサトシゲッコウガになれず、サトシとゲッコウガにつけた小型の計測器で2人をモニタリングをしていたシトロンも、2人の気持ちが重ならないと言うほどまでにばらばらになっており、互いの気持ちが空回りしている状態になっていた。一瞬タイミングがズレてしまった燕返しを躱され、ゲッコウガ、そしてサトシが動揺した隙を付かれジュカインに敗北、今まで全勝だったショータに負けるという結果に。サトシは普段通りに仲間やショータに振る舞っていたが、ショータに追い付かれ、追い抜かれ大きく動揺していた。その事がサトシゲッコウガに成れなかった理由だと考えられる?
この時ショータに負けたことを引きずったことで一時期スランプに陥り、エイセツジムでは不完全体のサトシゲッコウガには成れたものの相手のペースに飲まれた状況で焦った挙句惨敗。
サトシの自分を責める言葉を聞き自分の不甲斐なさを感じ、失踪したこともあった。
その後、サトシと再び向き合い気持ちをシンクロさせ、「二人で一緒に強くなる」と誓いあったことで、遂に完全体に変化して、サトシゲッコウガの力を完全に制御することが出来た。

カロスリーグでは、サトシゲッコウガの姿で鮮烈なデビューを飾り、サトシ共々優勝候補の一角として君臨。
その後も準決勝のショータ戦や決勝のアラン戦で死闘を繰り広げるが、アランのメガリザードンXには惜しくも敗れてしまった。


フレア団との事件後の46話では現れたクセロシキのネオ・フレア団結成を阻止する。
その後、ジガルデ50%フォルムと出会い、彼から負のエネルギーを削除するよう頼まれ、本人はそれに同意し、サトシに別れを告げ去って行った。
サトシが冒険を共にした歴代御三家でサトシの元を完全に離脱したのはゲッコウガが初めてである。
無印時代にリザードンやゼニガメも離脱したが、リザードンは修行のためにリザフィックバレー滞在、(現在は研究所に戻っている)ゼニガメは普段ゼニガメ団に帯同しているだけなので、必要とされたときはパーティに復帰している。

その後新無印編108話で再登場。
引き続き森で邪悪エネルギーの撲滅に勤しんでおり、サトシゲッコウガへの変化こそ披露しなかったがサトシとの感覚共有能力は健在。自分のように強さを追い求めるサトシのルカリオと相対し、波動を用いて思いを伝えた。
バトルの実力に関してもサトシと別れた後から桁違いに強くなっており、ルカリオ相手に(模擬試合とはいえ)相手の動きを全て見切りかげぶんしん以外の技を使わず身体能力だけで圧倒するというレベルである。

サトシゲッコウガ

ゲッコウガが『もう1人の相棒』枠たる由縁。
初登場時してからしばらくはゲッコウガの姿がサトシに似た姿に変わり水のベールを纏っていたが、完全体になると水のベールが背中に集中して、大きな「みずしゅりけん」となった。
パワーとスピードが格段に上がり、「いあいぎり」が水を覆うようになり、「みずしゅりけん」は背中のものを使うようになった。
この巨大みずしゅりけんの威力は、チャンピオンであるカルネのメガサーナイトが(多少余力を残していたとはいえ)繰り出す凝縮シャド―ボールを正面から打ち破るほど。

この姿では、素早さや攻撃力の大幅な上昇のみならず、ゲッコウガとサトシのお互いの視点や思考が共有される。
そのため、ゲッコウガにとっての死角もサトシがカバーし、より的確な指示を即座に出して対応出来る大きなアドバンテージを発揮する。
ただし、死角からのオールレンジ攻撃には圧倒的優位に立てるこの技だが、近接戦闘においてはサトシの視野ではあまりカバー出来ず、サトシゲッコウガの視点やスペック頼りになる。
そのため、サトシゲッコウガが被弾した瞬間に適切なカウンターを出すタイミングをサトシが図ること等は出来るが、
純粋にパワーで上回るウルップのメガユキノオーやアランのメガリザードン相手の肉弾戦では、対遠距離攻撃程の優位性は発揮出来ない。

また、感覚共有は最大の弱点でもある。
ゲッコウガが傷ついた箇所と同じところにサトシが痛みを感じたり、バトルが終わり、元の姿に戻った際にサトシ自身にも相当の体力を消耗してしまうデメリットがある。
それ故、リザードンやゴウカザルルガルガンやジュカイン等の他シリーズのエースと異なり、強敵相手にバトルの序盤や中盤で無闇に繰り出す事が出来ないため、良くも悪くも最後の砦としての運用が基本。
長引けばサトシが気絶してしまうことがあったが、XY&Z編28話の経験を得て完全にコントロールできるようになったことで、気絶する程の負担は無くなった。

決勝戦にて、赤い円盤の手裏剣を投げる謎の技が発見されたが、どうやらこれは水手裏剣の水が沸騰しているらしい。
https://twitter.com/tetsuo_yajima/status/861208578396377088(矢嶋監督のツイート)



■ヤヤコマ→ヒノヤコマ→ファイアロー

技:つつく かげぶんしん はがねのつばさ かまいたち ニトロチャージ ブレイブバード
(CV:寺崎裕香→古島清孝)

毎度おなじみの序盤鳥枠にして雑用さん。
出会った当時はデデンネの木の実を横取りして煽りながら木の実を食って見せるDQNだったが、
その行為やデデンネに逃げられてユリーカが泣いたことで憤慨したケロマツとバトルになり、サトシにゲットされた。

しかし、この性格もゲット後には大分改善し、サトシを守る為に命懸けで踏ん張る健気な鳥となった。
出会った時には険悪だったケロマツとも後には息が合っており、後ヒャッコクジムではゲコガシラと巧みに連携して、
夢特性を活かしたコンボと「みらいよち」によって圧倒的な強さを発揮するニャオニクス♂♀「みらいよち」相手に勝利を収めた。

どういう訳か、進化の時は常に敵の炎を浴びている時であり、格上とのバトルの中で成長を続けた。
ファイヤーとの戦いでファイアローに進化。スピードで攪乱し、覚えたてのブレイブバードで善戦するも、惜しくも敗れる。
その後も時間稼ぎのためサンダーと戦うなど、伝説の鳥ポケモンと何かと縁がある。


バトルにおいては、サトシの歴代鳥ポケモンの中でも、サトシにあったスピードのあるタイプなだけではなく、安定した立ち回りが可能。
「ニトロチャージ」はスピード強化で素早く倒せるだけでなく、纏った炎による防御にも転用出来る。
また、単に体当たりだけでなく、ウルップが誇る強敵クレベースに対しては死角に潜り込んでニトロチャージでひたすら炙り焼きにするというえげつない戦法も披露した。
「はがねのつばさ」も、斬り割くように当てて後隙無く繰り出せるだけでなく、硬くした翼を防御に活かせる。
攻防一体の立ち回りが可能な点が大きな特徴。
かまいたち」という遠距離用の技も備えてたままだが、静止して羽ばたかないと使えない仕様から、進化して以降に使ったのは映画でのみ。
ただし、これらの立ち回りはサトシの判断力に依存しており、ファイアロー自身の防御・耐久力はそこまで高くない。
現に、慢心や焦りの所為でサトシがただひたすら突っ込むように指示してしまったウルップのクレベース1戦目では、技の後隙をモロに晒しては相手のカウンターを喰らって、無残に敗けてしまった。


ジム戦では、エース相手にやられるが大抵は1体は倒す貢献をしてきた。
中でも、不調な上に技の相性も絶望的に悪かったとはいえ、サトシゲッコウガでも敗れたウルップのクレベースに雪辱を果たして撃破した金星は大きいだろう。
カロスリーグでは、準決勝ではショータの先鋒ケッキングは倒すが、
「ニトロチャージは防御にも使える加速技だが、加速する所為で旋回性が落ち、攻撃を喰らい易い」
という弱点を突かれて、ブロスターに敗れてしまう。
決勝のアラン戦ではケンホロウと戦闘機のような激しい空中戦を繰り広げた。
尋常ではない能力のケンホロウ相手に互角に渡り合い、「ゴッドバード」と「ブレイブバード」の相打ちで終わった。

因みにEDの「ガオガオオールスター」で着ていた衣装から性別は♀である可能性が高い。



ルチャブル

技:フライングプレス とびひざげり からてチョップ シザークロス
(CV:三木眞一郎)

サトシの手持ちの切り込み隊長。
元はシャラシティ近くの森のポケモンたちのヒーローであり、森の秩序を守るチャンピオンだった。
良くも悪くも生粋のルチャドールのようなエンターテイナー気質が強く、自己主張が激しく、ここぞという時には仮面やマント等の衣装も欲する。
しかし、自己中心的かと言えばそんなことは全く無く、皆の世話役を勤めていただけに面倒見は良い。
後に卵の頃から世話した後述のオンバット(オンバーン)に対しては、可愛い弟分として甲斐甲斐しく接している。

技の前に決めポーズをする癖があり、そのせいで相手に「フライングプレス」を避けられてしまう欠点を抱えていた。
それを見ていたサトシの「技を繰り出しながらポーズを決めればいいんじゃないか」というアイディアを元にフライングプレスを特訓し、完成させた。
その後、隠居生活を送っていた元チャンピオンのカイリキーと共にリングマローブシンを撃退する。
カイリキーに森の治安維持を任せ、ケロマツとの一騎打ちの末サトシにゲットされた。


ゲット早々は、魅せ重視の嗜好が足を引っ張った所為もあって戦績が振るわなかったものの、その後はジム戦当たりから開花。
目にも止まらない高速の動作からの接近戦や、エスパー技のトリックルームを虫技のシザークロスで破壊する、といったサトシの奇抜な戦術にも対応出来るようになり、要所要所で戦果を重ねてきた。

ルチャブルが得意とするのは、迫りくる相手の連続攻撃を掻い潜りながらルチャブル自身のテンションを上げて、的確に反撃を決めていく戦い方。
これを採る場合には、サトシの手持ちの中でも無類の強さを発揮し、頼れる次鋒ないし先鋒の切り込み隊長として機能する。

トレーナー共々スロースターターだったとは言え、本気を出せばファイアローやゲッコウガを圧倒するウルップのユキノオーすら危なげなく完勝してのけ、
かつては完敗したアヤカのメガアブソル相手にも勝利して見せる程。(ただし決着シーンだけなので一人だけの力とは言い切れない。)
テンションが最高潮にまで上がり、身体が赤熱するまでに至った時には、フライングプレスの一撃でフィールド一帯を揺るがす超火力を発揮する。
その反面、どっしり構えて反撃する戦法が得意な重火力鈍重タイプのポケモンが相手だと、今一つ気分が乗り切らないうちに倒されることも。
エンターテイナー故かムラっ気も大きい。


バトルではサトシが信頼する切り込み隊長、次鋒として機能し続け、カロスリーグでは途中経過カットとはいえメガシンカポケモンにすら勝利して見せた。
しかし、上記の弱点を熟知していたショータは敢えてケッキングをぶつけられ、バカげたタフさを持つこのポケモンの体力を殆ど削りはしたものの、カウンターの一撃で負けてしまった。

決勝戦ではその汚名返上と言わんばかりに大暴れ。アランのマニューラにオンバーンが負けた際に心配で自らボールから飛び出て、弟分の仇討ちを決意。
マニューラがかなりの強敵だったこともあって何時に無くテンションが上がり、超スピードと火力で一気に沈めた。



■ヌメラ→ヌメイル→ヌメルゴン

技:がまん あまごい りゅうのいぶき(ヌメイル時) りゅうのはどう れいとうビーム(ヌメルゴン時)
(CV:赤﨑千夏→うえだゆうじ)

55話で登場。
住処を追われ、水分が切れて弱っていた所をサトシに助けられる。
ロケット団に掴まった時はぬめぬめの身体で逃げ出すのを補助したり、我慢でロケット団を倒す活躍を見せる。
その後、ピカチュウの様に強くなりたいと思ったため、サトシにゲットされる事になった。

出会ったときにはサトシですら「お前本当にドラゴンタイプなのか?」と言ってしまうほど覇気がなかった。まあ見た目もドラゴンには見えないし。
気に入った相手には耳をハムハムする
とても臆病な性格で、フェアリータイプと言うだけでデデンネにすら怯えていたが、助けてくれた事により親しくなる。
バネブーの住処を荒らしていたブーピッグとの戦いの際に進化し、性格も勇敢になり、機動力も増した模様。


体のぬめぬめを活かして檻をすり抜けたり、道を塞ぐ岩を体当たりで必死に破壊したり、自分に出来る貢献を続けて、
65話で炎に囲まれたサトシとセレナを助けるためあまごいで炎を鎮火したのと同時に、雨の影響でついにヌメルゴンに進化した。
この時の龍が空へ昇っていくようなエフェクトは非常にかっこいい。
OP通りのスピード進化であり、ゲットから最終進化系までわずか10話というのはドラゴンタイプどころかアニポケ全体で見ても異例の速さである。


動きは遅いが、パワーと耐久力は桁外れ。
前者のパワーについては、シトロンのレントラーやアランのキリキザンといった強敵の突進攻撃だろうと、受け止めて投げ飛ばす。
この投げ飛ばして体勢が崩れた相手に追い打ちの遠距離攻撃を叩き込む戦法を得意とする。
耐久力は、きあいだまやチャージビーム程度ではびくともせず、
シトロン戦でもエレザードのドラゴンテールに加えてレントラーの怒涛の攻撃にも耐え抜くほど。お前はどこの戦艦大和武蔵
ただし、特殊遠距離技に対してはほぼ無敵のヌメルゴンも、相手が物理技と使ってくると顔を歪める傾向があり、やはりゲーム同様強烈な殴打は比較的苦手な傾向があるらしい。
この性質の影響で、高速で動き回りつつ接近戦を仕掛けられるヒット&アウェイが得意なポケモンとの戦いは不得手。
攻撃を受け続ければ驚異的な威力のビーム砲と化す我慢で対抗は出来るが、それ以外の選択肢が無くなってしまう。


しかし、69話にて故郷の湿地帯に帰り、続く70話にて事情があって対立していたフラージェスと和解して一連の事件を解決した後に、この湿地帯に残るようサトシに勧められ、別れることになった。
加入してからバタフリーに次ぐ速さであっという間に最終進化を遂げ、オコリザルに次ぐ短い加入期間だった。

その後、XY&Z30話で湿地帯を訪れたときに再開。
メレシーの事件を解決した後、その夜カロスリーグのフルバトルの時「おまえと一緒に戦いたい」と告げて、準決勝のショータ戦を前に復帰した。

ただし、準決勝のショータ戦では勝率0%のペロリームと相討ち。
決勝のアラン戦ではキリキザンに敗北と、わざわざ呼び出された割にはいまいちな戦績。
ハサミギロチンの隙が大きいからかここぞという時にしか使わず、溜めに溜めた我慢も普通に耐えられたあたり実力差がよく出てしまっていた。
フラダリさんのカエンジシには総力戦という形では勝ったものの、単体では色違いのギャラドスにオンバーンに続き負けている。


もっとも、全く役に立たなかった訳ではなく、一定以上の仕事をしてパーティに貢献してはいる。
ショータは相手によってペロリームに覚えさせる技を変えている。
サトシ戦では当然ながらサトシ対策に特化した*2の面倒な相手でもあった。

また、キリキザンはアランの準エースとも言える強力なポケモンであり、電磁波を撒き散らしながらハサミギロチンを繰り出す、ゲッコウガでも不覚を取りかねない相手だった。
電磁波を受け付けないピカチュウは消耗し切っている以上、麻痺を気にせず戦えるのは、パーティの中ではうるおいボディとあまごいのコンボによって自身を守れるヌメルゴンくらいのもの。
最終的にキリキザンに負けはしたものの、キリキザンの体力を削りつつ雨の天候を場に残したお陰で、ゲッコウガは余計に消耗せずにキリキザンをあっさり退けることが出来た。




大会終了後はフレア団の事件で戻せない状態であったが46話のアバンで湿地帯に無事戻され過去のリザードンやゼニガメのように大会期間だけの一時的な復帰であった。



■オンバット→オンバーン

技:たいあたり ちょうおんぱ アクロバット ばくおんぱ ドラゴンクロー
(CV:寺崎裕香→三宅健太)

ヌメルゴンの後釜で、ゴマゾウ、ズルッグに続くタマゴポケモン。76話で登場。
ルチャブルが森の木のそばで見つけたタマゴからオンバットが産まれ、サトシの手持ちに加わった。
サトシのことを親だと思っており、ルチャブルのことは兄貴分か父親代わりとして尊敬している。
産まれたばかりの頃は泣き虫な性格で飛ぶのが苦手であった。
普通は産まれたばかりでも飛べるらしく、弱虫としての性格が目立ったが、
サトシやルチャブル、ヒノヤコマとの特訓やスカイリレーを経て飛べるようになり、徐々にバトルに対する意欲も培った。

泣く時にはちょうおんぱを出すので周りの人を苦しめてしまうこともあった。
だが、超音波で食べ物の味や暗い場所で相手の居場所を読む事ができ、これでサトシ達を窮地から救ったり、バトルの際に大いに役立つ。


飛べるようになってからはファイアローと共に探索をやるようになり暫く目立った出番は無かったが、
XY&Z編11話にてキノガッサフラエッテをロケット団から救いたい気持ちからアクロバットを習得。

そしてXY&Z編17話でのサンダー戦にて自分を見守り続けてくれたルチャブルを救いたい気持ちが実を結びオンバーンへと進化。同時にばくおんぱを習得した。
この時点で、地形と超音波によるソナーを活かしてサンダーとすら渡り合う程の実力を身に着けている。

敵の弾幕をきりもみ回転で華麗に回避する機動力、連射可能なばくおんぱの火力、一気に距離を詰めるアクロバットと迎撃用のドラゴンクロ―と、遠近揃った立ち回りが可能な空戦の要に成長を遂げた。
映画の模擬戦では、エレキフィールドで強化されたシトロンのレントラーは手に余ったようだが、
ホルビーお得意の耳で白刃取りをされた瞬間に、至近距離からちょうおんぱを浴びせて混乱させて勝利。と言った芸当も披露。
ちょうおんぱをソナー代わりにする特性も含め、最年少ながら多芸な戦い方が出来る。


なお、ジム戦には一度も参加していない。
リーグではショータ戦ではボーマンダと相討ちに、アラン戦では相性で不利なマニューラ相手とはいえ、苦手な氷技が翼に少しかすった程度で墜落、とどめは「つじぎり」で敗北する。その後もフラダリさんの色違いのギャラドスに挑むも最初に負けてしまった。
加入と進化の遅さから出番が比較的少ないこともあり、公式戦勝率は0%であるが、600族と相打ちとなったりその実力は決して低いものではない。





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最終更新:2025年01月26日 22:59

*1 ジムリーダーのコルニや最強のライバルであるアラン等

*2 攻撃技は尽く遠距離技で、物理攻撃を半減させる火傷狙いであろう火炎放射も含む。更にはアニメでは防御技としても優秀なコットンガードも完備。近接物理攻撃を主とするサトシに対する徹底的なメタ仕様だった