サトシの手持ち(DP編)

登録日:2016/04/20 Wed 18:34:50
更新日:2025/03/25 Tue 18:28:23
所要時間:約 10 分で読めます






出典:劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール 幻影の覇者 ゾロアーク、
制作:OLM Team Koitabashi、配給元:東宝、公開:2010年7月10日、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon ©2010 ピカチュウプロジェクト



概要

アニメ『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』において登場したサトシのポケモン達。
の基本的な3タイプに飛行枠とタイプのうえでは歴代シリーズとそれほど変わらないオーソドックスな構成。
ただし最終的にはじめんタイプのポケモンが3体も揃っており、ゴウカザルやフカマルの「あなをほる」もバトルで活かされることが多かった。
最終進化系まで辿り着いたポケモンの割合が高く、シンジの存在もあってかサトシが積極的に育成をしていた様子が見受けられる。

また、本作のリーグにおいてはオーキド研究所に預けてあるポケモン達も使われたが、
シンジとの決戦においてはシンオウで育てたポケモンとピカチュウのみでパーティーが編成された。

シンオウでのサトシはシンジを中心に黒星が多かったことやリーグで他地方のポケモンに出番を譲ったこと、ゴウカザルに白星が集中していたこともあり、一部を除いて勝率は低め。
ただし、このパーティは最後の試合を勝ち星で収めた数少ないパーティであることも事実である*1
このパーティ以外で最終試合を勝利で飾る偉業をやってのけたのはリーグ優勝を果たしたアローラ組とマスターズトーナメント組のみ。

下記のすべてのポケモンはBW編第2話のオーキド博士の「ポケモンは研究所で預かっておくからな」という言葉やサトシがモンスターボールを所持していなかったことから、
カントー地方からイッシュ地方に旅立つ際にモンスターボールごとオーキド研究所に預けられたと思われる描写があり、
BWシーズン2』のOPや『BWシーズン2 Da』の最終回ではオーキド研究所の庭にいる姿が確認された。

新無印編の第68話にてサトシとゴウがオーキド研究所を訪れた際にはゴウカザルとブイゼルが登場している。


ピカチュウ

(CV:大谷育江
技:10まんボルト でんこうせっか アイアンテール ボルテッカー

もはや説明するまでもないがサトシの一番の相棒ことピカチュウさん。

AG編やBW編と同様に新地方に来た途端大人の事情によりレベルがリセットされてしまい、初バトルではシンジのエレキッド相手に引き分けるという体たらく。
とはいえシンジはサトシとほぼ同等のキャリアを持つトレーナーなのでその点を考えるとまだ救いがある。
シンジ自身もサトシやナエトル達を見下す一方で、「ボルテッカー」を覚えているピカチュウに対しては関心を持っていた。さすピカ。

ジムリーダーとのバトルでは、もはや十分経験を積んできたとサトシに判断されたためか後輩に活躍の場を譲ることが多く、
公式戦でトリを務めたのはクロガネジム初戦とリーグ準決勝だけだった上にどちらも負け戦。
オーバ戦とタクト戦での活躍を見るに終盤の実力は申し分ないはずなのだが…やはり活躍がイマイチなのは否めない。
技構成もAG時代から変化することはなく、良くも悪くも安定期と言える。

プライベートにおいてはヒカリのミミロルに惚れられるというリア充っぷりを発揮した。爆ぜろ。


ムックル → ムクバード → ムクホーク

(CV:古島清孝小西克幸
技:でんこうせっか つばめがえし (つばさでうつ) → ブレイブバード (かぜおこし or ふきとばし*2) → インファイト

みんな大好きムクさん。
もはやお馴染みとなってきたサトシの鳥ポケモンもとい雑用枠。

レギュラーキャラ達が新しくポケモンを捕まえる際にはそのポケモンの紹介を兼ねて一話使われるのが基本なのだが、サトシと遭遇して一分足らずでゲットされてしまう。
しかもムックルが欲しかったわけではなく離れ離れのピカチュウを探すためである。
そのうえゲットの様子を見ていなかったシンジには間違えてモンスターボールをぶつけられたうえに技の弱さを指摘されてしまう。哀れムックル。しかも中の人が同じ。

クロガネジム直前という比較的早い段階でムクバードに進化。
だがクロガネジムでは二戦ともバトルのメンバーに選出されることはなく、本人もかなり凹んでいた。いわタイプ相手だから仕方ないね。

ナタネ戦ではチェリンボを撃破し、トバリシティで「ブレイブバード」を習得しスモモ戦ではゴーリキー、アサナンを2タテするなどバトルでもそこそこに活躍をする。
が、結局最後までジム戦でトリを務めることはなかった。鳥なのに。
とはいえムクホークに進化後はポケリンガではシンジのドンカラスに、キッサキジムではスズナチャーレムに、エイチ湖での戦いではシンジのマニューラに、
シンオウリーグ1回戦ではナオシのロズレイドに勝利するなどけっして弱いわけではない。
よくいえば堅実、悪くいえば地味。
ロケット団のトラップに引っかかった時などの顔芸が意外に多彩。


ナエトル → ハヤシガメ → ドダイトス

(CV:三木眞一郎
技:(はっぱカッター) → リーフストーム (たいあたり) → エナジーボール (かみつく) → ロッククライム こうごうせい(DP)
技:ハードプラント(めざポケ)

本作の草御三家。
研究所産ではなくアニメ恒例の野生御三家
森に住むポケモン達のリーダー的存在だったが、ピカチュウとのバトルを経てゲットされた。

面倒見の良い兄貴分的な性格の反面頑固なところが見受けられ、サトシにゲットされた直後は相手の攻撃を回避しようとしなかった。
また、他のナエトルと比べるとかなりの俊敏さを持ち、ナエトルを育てた経験を持つシンジもこれには驚いていた。

物語序盤のヒョウタ戦やナタネ戦でもサトシの勝利に大きく貢献し、その姿は過去シリーズのリザードンジュカインを彷彿とさせた。
……のだが、ヒコザルの加入、そしてハヤシガメへの進化を遂げるにつれて段々と雲行きが怪しくなってくる。

旅の道中、シンジと出会ったサトシはポケモンの育成について口論になりナエトルでバトルをすることに。
素早さを活かしてドンカラスと戦うナエトルであったが、バトルの途中でハヤシガメへと進化。
本来であればバトル中の進化は勝ちフラグなのだが、なんと体重の増加により素早く動けなくなり、一方的に叩きのめされてしまうのだった。

「頑張れ、信じてる…それだけで勝てるのか?進化したポケモンの特徴も考えず気合いを入れるだけじゃ、ただの無茶なトレーナーだ」
ハヤシガメに対して必死で声援を送るサトシに対してシンジが放った言葉だが、中々に痛烈である。
この後、落ち込むハヤシガメを見かねたシンジのドダイトスが重量級向きの相手の攻撃を受け止めるというバトルスタイルを伝授してくれ、新しい戦い方を身に付けた。

……かに思えたのだが、相手の攻撃をひたすら耐えるというのがサトシの性分に合わなかったのかそれほど活かされる機会はなかった。
それどころか「ロッククライム」で相手の懐へと突撃するという真逆の攻撃方法が中心になってしまう。
スズナ戦ではニューラに勝利するが、シンジのドンカラスとの再戦でも「ひかりのかべ」に攻撃を阻まれ、ダメージを殆ど与えられないまま再び惨敗。
クロツグドサイドンとのバトルでは「エナジーボール」を吸収してパワーアップという新技を編み出したが、作画が面倒などの事情なのかこの技は無かったことにされてしまう。
結局ハヤシガメ時代に勝利したのは上記のニューラのみという不甲斐ない戦績だった。

ナギサタワーでのロケット団との戦いでドダイトスへと進化するが、ここからは更に不遇街道まっしぐら。
キクノ戦ではタイプの上では有利なカバルドンと戦うもレベルの差で圧倒され完敗。まあ相手が四天王なので仕方がないと言えるかも知れないが。
デンジ戦ではこれまた相性が良いはずのエレキブルに「れいとうパンチ」一発で返り討ちにされ、またもあっさりと敗北。
極め付けにリーグのシンジ戦では得意の「ロッククライム」をドラピオンに受け止められ、「こうごうせい」で回復直後に放たれた「ミサイルばり」で倒れるという悲惨さ。
結局ドダイトスに進化後は一度も勝利することなくシリーズは終了するのだった。
ロケット団戦という形だが活躍の機会はあり、尚且つハヤシガメ時代にも相性の悪い相手に勝っているので、シューティーローブシンよりはマシである。

どうしてこうなった……と言いたいところだが、実はキクノのカバルドン戦を除き、能力自体は対戦相手に勝るとも劣らないものを秘めていた。
事実、デンジのエレキブルやシンジのドラピオンといった強敵が相手でも、遠距離戦なら対等以上に渡り合って常に制していたのだ。
にもかかわらず、サトシが「ロッククライム」で突っ込むように指示した影響でカウンター気味の攻撃を喰らって撃沈するのが常に敗因であった。
この頃のサトシは特に、ピカチュウを筆頭に素早いポケモンを扱ってガンガン攻めるスタイルに特化していた。
そのスタイルとは致命的に相性が悪かったのだろう。
非公式戦を含めても全9勝中8勝が素早さを生かせるナエトル時代ということにもそのことが如実に表れている。

また、じめんタイプ全般に言えることだが、大人の事情により「じしん」を始め、じめんタイプの技を一切覚えていない。
理由は、新潟県中越地震があったため、それ以来地面を揺らして攻撃する技は一切使わなかったからである(一応「だいちのちから」は制限されてないから覚えさせてやれよとの声も)。
シンジのドダイトスはパワーと耐久力を活かしたバトルが出来ているあたり、
サトシが力を引き出せたゴウカザルとは反対にシンジの育成方針が正しいこともある……という象徴なのかもしれない。再登場したら、勝ち星を潡々あげまくって欲しい。

めざポケ』には7話に登場。なんと究極技『ハードプラント』を習得していた。
アニポケにおいて究極技はサトシのライバルが使う大技として扱われていたため、サトシの御三家が究極技を覚えたのはドダイトスが初。
穴にハマって抜けなくなったホエルオー救出のための要をドダイトスが担当するなど、バトルこそしなかったが扱いがかなりいい。
後大ジャンプ出来るようになっていたため、今ならDP以上に戦える……かもしれない。

ブイゼル

(CV:古島清孝
技:みずでっぽう ソニックブーム アクアジェット (みずのはどう) → れいとうパンチ

元々はヒカリがゲットしたポケモンだったが、コンテストよりもバトルに興味があったためエイパムと交換され、今作の水枠となった。
野生時代からかなりレベルが高かったようで、ゲットの際にはブイゼルに有利な水辺でのバトルとはいえサトシのピカチュウやノゾミニャルマーに勝利している。

当初は態度が大きく荒々しかったが、四天王のゴヨウとの交流を経て打ち解けるようになった。
ボールから出てきたときなど腕組みをするのが特徴。

コンテストでは結局出場機会のないまま交換をされてしまうが、その後のスモモ戦やマキシ戦では大将としてバトルを繰り広げた。
中盤から終盤では大きな出番こそないものの、サトシと共にミクリカップに出場したり特訓の末に「れいとうパンチ」を覚えたりと出番には恵まれていた。
リーグでのシンジ戦でもムクホークやドダイトスがあっさりと倒されてしまう一方でトリトドンに勝利するという見せ場を貰えている。

結局最後までフローゼルに進化することはなかったが、氷の「アクアジェット」やカウンターシールド、首の浮き輪を活かしたバトルなどのテクニックでパワー不足を補っている。
スーパーエースのゴウカザルに埋もれがちだが、出せば安定して活躍してくれることの多い準エース的なポジション。
ゴウカザルを花形の四番打者とするならば、こちらは勝利への道を開いてくれる技巧派の二番打者といったところか。


ヒコザル → モウカザル → ゴウカザル

(CV:林原めぐみうえだゆうじ
技:(ひのこ) → (ほのおのうず) → かえんほうしゃ (かえんぐるま) → フレアドライブ (ひっかく) → マッハパンチ あなをほる

今作での炎御三家。
序盤はシンジのポケモンとして準レギュラー扱いだったが、サトシの手元に渡りレギュラーに昇格。

普段は気弱な性格だが追い詰められた際には高い潜在能力を発揮し、通常のものとは比較にならないレベルのもうかを発動して暴走する。
その力に目をつけたシンジによりゲットされるが、『もうか』の発動のためにあえてダメージを受けさせたり、
時には平然と捨て駒として扱うシンジのバトルスタイルにはついていけないことが多かった。
それでも才能からか過酷なトレーニングの賜物かシロナからもその実力を評価されるレベルまで成長したものの、
タッグバトル大会で野生時代にトラウマのあるザングース相手に怯んで何も出来なかったことから逃がされてしまう。
この際にはヒコザルも落ち込む様子を見せており、シンジの元で強くなること自体には意欲的だったことがうかがえる。

シンジに見放されてしまったヒコザルへと救いの手を差し伸べたのはこれまでにヒコザルのバトルを何度も見てきたサトシだった。
使えない奴同士お似合いだというシンジの罵倒に対しても怒る素振りを見せず、
頑張っているヒコザルの姿が大好きだとただ想いを告げるサトシに心を開いたヒコザルは彼についていくことを決心。
その後のヒカリ・コウヘイペアとの戦いでもゲットしたばかりとは思えない見事な連携で優勝を果たした。

当初は環境の違いに困惑し泣き出してしまうこともあったが、徐々に本来の明るい性格を取り戻していった。
ロケット団たちからも贔屓にされており、大会などでは陰ながら応援されていた。

ジム戦においてはスモモ戦では大した活躍はなかったものの、後半のジム全てで2タテをしており,
そのうちメリッサ戦、スズナ戦、デンジ戦で、彼らの切り札を相手に勝利をもぎ取っている。
道中のシンジとのバトルでもリングマと二回戦い、二回とも勝利しており、物語中盤からの怒涛の活躍はまさしくエースそのもの。
モウカザルへの進化を果たしたエイチ湖でのフルバトルでも結果としてはエレブーに敗北したものの、ヒコザルがサトシと共に成長してきたことをシンジに見せ付けた。

ゴウカザルに進化してからは自身の成長とサトシへの信頼からついに『もうか』を自分の力としてコントロール出来るように。
シンオウリーグ準々決勝のシンジ戦ではボスゴドラテッカニンを撃破し、遂にライバルであるエレキブルとの最終決戦を迎える。
グライオンとピカチュウを立て続けに破ったエレキブルの圧倒的なパワーと尻尾を自在に操る技術に苦しめられるゴウカザル。
電撃により一度は倒れてしまうもシンジとエレキブルからの挑発を受けて復活、『もうか』でパワーアップした「フレアドライブ」で激戦の末にエレキブルを打ち破るのだった。
このバトルはサトシ役の松本梨香氏もXYまでの歴代シリーズにおいて最も燃えるバトルとして挙げているだけあり必見である。

ちなみにゴウカザルに進化後の公式戦での勝率はなんと100%。
満場一致でDP編におけるサトシのエースと言えるが、同時に思想の異なるトレーナーのぶつかり合いやそれを通じて生まれる絆というDPのテーマを象徴したかのようなポケモンでもある。
ライバルの手持ちであるがゆえに出番に恵まれなかった一年目の扱いからは信じられないほどの大躍進っぷり。
もっとも誰かさんはその反動でどんどん悲惨なことになっていったわけだが……。

同じほのおタイプ御三家のリザードンやチャオブーとは境遇がよく似ている。

新無印編第68話ではオーキド研究所から姿を見せて来ないと話を聞き、
サトシ達はゴウカザルの行方を捜索していたが、強くなるために特訓して、更にファイヤーにバトルを挑みに行っていたと判明する。
オーキドによるとゴウカザルはコータスを除くほのおタイプのポケモン達とバトルしていた。
ファイヤーとのバトルでは『もうか』が発動しなかったとはいえ、相手にダメージを与えられず一方的にやられていた。
ほのお/ひこうタイプであるファイヤーに対してゴウカザルが相性の悪い技しか覚えていないなど元々分の悪い勝負であったと言える。

その後、シンジ再登場回にて再び活躍。
炎タイプのポケモンを指揮し、新技・おにびを覚えつつあるゲンガーにほのお技の指導をした。
こうして修得したおにびはマスターズトーナメントの全ての試合で活躍することとなった。
ちなみに再会したシンジとの関係だが、シンジの指示にも素直に従う・互いに笑顔で別れの挨拶をかわす…と、かつてのことを考えるとかなり良好な様子。
現在のシンジはサトシとポケモン達にバトルを通じてトレーニングを施すという面倒見の良い性格を見せているため、ゴウカザルとは似た者同士の一面もあるのかもしれない。


グライガー → グライオン

(CV:小西克幸
技:シザークロス (はがねのつばさ) → ギガインパクト (いやなおと) → ほのおのキバ (すなかけ) → ストーンエッジ 

トバリシティ近くの街でゲットしたポケモン。
ウインクしながら舌を出すてへぺろ癖がチャーミング。

強風で住処の森に帰れなくなり、グライオンをリーダーとした群れで街に住み着いていたうちの一匹。
シンジがグライオンを捕まえたことにより群れが混乱してしまうなどのトラブルがあったものの、サトシ達の活躍によりグライガー達は無事に森に帰っていった。
その中でサトシを気に入った一匹だけが街に戻り、サトシによりゲットされた。

食い意地が張っていたりよく泣いたりと、見かけによらず愛嬌あふれるキャラクター。
これを機にグライオンをかわいいと思うようになった人も多いのでは?
最初の頃はまともに滑空できなかったが、進化直前に克服したのちは、ムクホークとともに偵察なども行う。

初バトルの相手はシンジがゲットしたかつての群れのリーダーでもあるグライオン。
進化系である相手に怯まずに果敢に挑むグライガーであったが、「ハサミギロチン」の一撃により敗北。
これがきっかけでバトルに対する恐怖心を植えつけられ逃げ腰になってしまうが、サトシの熱い想いとシゲルのアドバイスにより克服し、グライオンへと進化。

進化後はトウガントリデプスに勝利するなどの活躍も見せるが、
スズナのユキカブリやシンジのドダイトスには、弱点をつける「ほのおのキバ」などで挑むも、相性やレベルの差から敗れてしまう。

ナギサシティ到着前に空中戦を得意とするエアバトルマスターのミツゾーに出会い、彼の元で修行をするために一時的にパーティーを離脱。
シンオウリーグでのシンジ戦にて呼び戻され、修行で身に付けた「ギガインパクト」後に即座に飛び立つことにより反動を無効化する戦法で強敵ドラピオンに勝利する。
エレキブルには敗れたものの修行後はかなりの実力になったようなのでそれを発揮出来る機会がリーグのみだったのは惜しいところ。
トウガンのトリデプスとシンジのドラピオンにしか勝利しておらず勝率は非常に悪いが、ここぞという場面で活躍する大物食いといえるかもしれない。
後のネギガナイトがスターアサルトの反動で立ち往生しているうちに10万馬力の餌食になったことを考えると非常に優秀な戦術を持っていることが窺えよう。

BW編最終話を見る限り、現在はミツゾーの元ではなくオーキド研究所にいる様子。

新無印編ではゴウカザルの近くで応援している姿があったがそれ以外のことは不明。


フカマル

(CV:阪口大助
技:いわくだき あなをほる りゅうのはどう りゅうせいぐん

グライオン離脱後にゲットしたポケモン。
何気にサトシ初のドラゴンタイプ

「りゅうせいぐん」の特訓に付き合ってくれたサトシのことを気に入り、一行の後を追いかけてゲットされた。
未完の「りゅうせいぐん(通称りゅうせい)」がなぜかポッチャマにだけ命中するというジンクスがあった。

マイペースかつポーカーフェイスで一見すると何を考えているかわからない。

加入したタイミングがタイミングだけにジム戦での活躍は一度もなかったため、リーグのコウヘイ戦が初めての公式戦に。
「パワートリック」で攻撃力を上げたツボツボヨルノズクドンファンは歯が立たなかったが、
フカマルが「ジャイロボール」をかみついて受け止め、そのままゼロ距離「りゅうせいぐん」を放ちツボツボを撃破。
続くヨノワールの「トリックルーム」にも苦戦を強いられるが、なんと今度は「シャドーパンチ」にかみつき、
そのままゼロ距離「りゅうせいぐん」からの「りゅうのはどう」で見事サトシを勝利へと導いた。

リーグ準決勝のタクト戦にも抜擢され、ダークライと対戦。
「いわくだき」でダメージを与えつつ必殺の「りゅうせいぐん」を放つがダークライには全て回避されてしまいそのまま反撃をくらってダウン。
非常にあっけなく負けてしまったもののタクトはダークライでなければ「りゅうせいぐん」でやられていたとコメントしており、その技の威力がうかがえる。
なお「りゅうせいぐん」を飛び道具として正しく成功させたのはこのときのみ。

ゲットされたのが終盤でほとんど育てる時間もなかったはずにもかかわらず、ポテンシャルの高さは相当なもの。
ぶっちゃけシリーズ序盤から育ててきたムクホークやドダイトスよりも強いかもしれない。流石は600族の進化前といったところか。

ちなみに加入時が終盤及び未進化という、かつてのドンファンエテボースを思わせる描写があり、次のシリーズでもこいつは続投するのでは?と予想されていたが、そんな事はなかった。


エイパム → エテボース

(CV:伊東みやこ → 佐藤智恵)
技:かげぶんしん スピードスター きあいパンチ ダブルアタック*3

バトルフロンティア編終盤でゲットしたポケモン。
本来ならピカチュウのみを連れてシンオウへ向かうはずだったのだが、サトシのことが好きでこっそりと付いてきてしまった。

ヒョウタやナタネとのジム戦で活躍したものの、ヒカリが練習をする光景を見てコンテストに関心を持つように。
ヒカリがゲットしたブイゼルがエイパムとは逆にコンテストよりもバトルに興味を持っていたこともあり、サトシとヒカリで互いのポケモンを交換。
それからはヒカリの元でグランドフェスティバルでの優勝目指して特訓に励むことに。

ヒカリの元でエテボースに進化してからは当然ながら活躍の場はコンテストだが、ヒカリがスモモにジム戦を挑んだ際にはアサナンに勝利した。

ヒカリと共に勝利の喜びと敗北の悔しさを体験しながら強くなっていく……かに思われたが、
ポケモンピンポン大会に出場した際にあろうことか今度はコンテストからピンポンに興味の対象が移ってしまう。
ヒカリが直前にコンテストでエテボースを使って敗北したこともあり視聴者も「まさかこのタイミングで離脱はしないだろ……」と考えていたが、まさかのまさかでした。
結局エテボースはピンポンの道に進むことを決意し、ゲストキャラと共にシンオウを去ってトレーニングセンターのあるクチバシティへと旅立っていった。

勝手にサトシに同行し、コンテストが好きという理由でヒカリの元に行き、コンテストで敗北した途端今度はピンポンを始める……。
脚本家はこの猿をどうしたかったのだろう……。


この離脱劇をメタ的に考察すると、

  1. DP追加進化枠としてエイパムが前作から続投。ちなみにDPのサトシのエースは当初はナエトルの予定だった。
  2. エースがナエトルだと前作のジュカインとタイプが被るため、途中からサトシのエースをヒコザルに変更。
  3. ヒコザルとサルモチーフが被るため、ヒカリのブイゼルとエイパムを交換。
  4. エイパムがエテボースに進化。
  5. ヒカリの手持ちとしてトゲキッスの加入が決定。
  6. DPの追加進化枠とタイプが共にトゲキッスと被るため、やむなく離脱させる。


つまり、エイパム及びエテボースは大人の事情によって振り回された挙げ句の末、最後には降板となったと思われる。


余談だが、新無印においてサトシはクチバシティを拠点に活動していたにもかかわらず同じ町にいるはずのエテボースのことを気にかける素振りは一切無かった。
とはいえサトシもピカチュウエテボースのことも旅の仲間の一員としてきちんと覚えているようであり、
ダンデ戦でピカチュウの脳内に現れたサトシの歴代ポケモンの中にエテボースがおり、サトシも別れた仲間についてゴウに話す際にエテボースの事も思い浮かべている。


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追記はパール!修正はダイヤモンド!

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最終更新:2025年03月25日 18:28

*1 シリーズ最後の試合であるタクト戦にはフカマル・ピカチュウ以外は参戦しなかったため。ただ、その結果、他地方のポケモン、特にホウエン地方のポケモンが敗戦処理をする形となってしまったのは否めない……

*2 他の技が3つある時点でもかぜおこしを使う回とふきとばしを使う回があり、長らく混同されていた。なおムックルは本来かぜおこしを覚えない

*3 ヒカリと交換後