登録日:2019/09/13 Fri 01:15:28
更新日:2025/02/23 Sun 19:45:14
所要時間:約 5 分で読めます
マスクオフとは特撮・アニメ作品で、ヒーロー・ヒロインのマスク(ヘルメット)と取った状態の事を言う。
演出でのマスクを破損させた状態についてはこちら→
マスク割れ
概要
特撮作品では変身前の役者=変身後のヒーローという前提があるとはいえ、実際は変身後の状態ではスタントマン・スーツアクターが演技を行っており、そういう意味では前者と後者は分かれているともいえる。
一方で、一部のシーンでは実際に役者が変身後のスーツを着用、顔だけを出しボディスーツを着用した状態で撮影をするケースもある。これによって「変身前のヒーロー」と「変身後のヒーロー」が重なり、印象に大きく影響を与えている。
また、そういったシーンは
日本では数少なく、メイキングなどで明かされることも多い。
主な登場ケース
変身シーン
スーパー戦隊シリーズでは、当初は「
科学戦隊ダイナマン」「
超新星フラッシュマン」しか映らなかったものの、合成技術の発展により「
星獣戦隊ギンガマン」以降はほぼ全作品の変身シーンにてマスクオフ状態を見る事が出来る。
と言っても胴体からスーツが着用されて行き、最後にマスクが装着される方式なので、厳密には「マスクオン」と言ったほうが正確か。
また、
バンクシーンでなくでも特殊な状況での変身ではそのためだけに変身シーンが作られるという事も。
近年では、出演俳優のSNSや番組公式ブログ等でマスクオフ状態のオフショットが掲載されることも多い。
ピンチ・変身解除
戦闘後の一息
最終決戦
ラスボス・黒幕との最終決戦では集大成とばかりに本人による変身シーンから本人がスーツを着用しアクションするという事も多く、その過程でマスクオフすることもある。また、決着後は全てに終止符を打ち、マスクオフして黄昏るという事もある。
イベント
後楽園ゆうえんちや東京ドームシティで行われる「ファイナルイベント」では本人がスーツを着てショーに出演・挨拶を行うケースもあった。
各作品ごとのマスクオフ
※初版執筆者も随時加筆しますが、知識にも限界があるので適宜加筆してくださると幸いです。
◇
秘密戦隊ゴレンジャー
変身シーン:無
キレンジャー(2代目)/熊野大五郎が
カンキリ仮面戦で致命傷を負った際、死の直前に仲間の手でマスクを外された。
これが戦隊シリーズ初のマスクオフとなる。
◇
バトルフィーバーJ
変身シーン:無
一瞬だけだが、第1話で「スーツのヘルメットを被る前」としてマスクオフを披露。
第33話「コサック愛に死す」では初代バトルコサック/白石謙作の死後に彼のスーツを手にした神誠も、新たなバトルコサックとしてスーツを着用する際マスクオフ状態となっていた。
また、当時後楽園ゆうえんちで開催されていたヒーローショーでは、
バトルケニア/曙四郎を外の人、スーツアクター両方で演じた
大葉健二がマスクオフでの大立ち回りを披露し、子供達から大人気だったとか。
◇
科学戦隊ダイナマン
変身シーン:有
先述通り、変身バンクで初めてマスクオフを導入。
また、最終回でもマスクオフのシーンが撮影されており、本編では使用されなかったが児童誌にスチール写真が掲載されている。
◇
超新星フラッシュマン
変身シーン:有
厳密にはマスクオフと言うよりゴーグルオフ。
本編中でも何度か披露されたが、変身バンクでゴーグルが閉じるカットにも様々なパターンが用意されており、見ていて中々飽きないものとなっている。
◇
鳥人戦隊ジェットマン
変身シーン:無
番外戦士ネオジェットマンはサイボーグ戦士ということを反映してか、非戦闘時もマスクオフ状態で過ごしている。
ヘルメットもバイザーを上げて素顔を出せる構造になっている。
なお、ジェットマンの5人は
凱のマスク割れこそあれマスクオフはなかったが、実は「普段からバードニックスーツの首から下を不可視の皮膜として装着しており、クロスチェンジャー起動によってこれが可視化されてヘルメットを装着」という設定が設けられており、ネオジェットマンと同じく設定上は非戦闘時も常時マスクオフとされている。
◇
超力戦隊オーレンジャー
変身シーン:無
本編には無いものの、海外版ビデオのパッケージでは富士山をバックにポーズを決めている写真が使われている。
◇
激走戦隊カーレンジャー
変身シーン:無
第46話「突然失効!?変身パワー」では戦闘中に暴走皇帝エクゾスによって車型星座を飲み込まれた結果パワーを失い、5人ともヘルメットが消滅→変身解除に追い込まれている。また、
最終話「いつまでも交通安全!!」では海辺で5人がマスクオフで視聴者に最後のメッセージを贈っている。
後楽園ゆうえんちでのファイナルショーでは本人たちがスーツを着用して登場し最後の挨拶を行った。
また、放送当時の玩具CMでは「首から下のスーツを先に着て、最後にヘルメットが装着され変身完了」という、後のシリーズを彷彿とさせる演出が取り入れられている。
◇
電磁戦隊メガレンジャー
変身シーン:無
前述の第8話「負けるか!逆転チームワーク」における
メガブラックの負傷時に加え、41話では
邪電戦隊ネジレンジャーを撹乱するためネジシルバーに扮装していた
裕作、最終話「つかむぜ!俺たちの卒業証書」では
メガボイジャーから脱出した5人が
卒業式に乗り込み、マスクオフで喜びを分かち合う。
一時は迫害されていたメガレンジャーだが、「ヒーローとして現れ」「ヒーローして讃えられる」という、これまでの苦労が報われるシーンでもある。
ちなみに第19話「打ち込め!不屈の必殺パンチ」の予告では
メガレッドの透け面シーンがあったが、本編では使われなかった。
◇
星獣戦隊ギンガマン
変身シーン:有
本編でのマスクオフ自体はなかったが、変身シーンではダイナマン以来のマスクオフを導入。
合成技術も上がって来たことにより、ここからの作品の変身シーンではほぼ全てにマスクオフが追加されることとなる。
◇
救急戦隊ゴーゴーファイブ
変身シーン:有
変身シーンのマスクオフだけでなく、ゴーグル部分の面積が大きいデザインや、戦闘用スーツでなく災害救助用装備である「アンチハザードスーツ」という設定を生かし、一部のシーンではゴーグルが透けた状態で表情が見えるという「透け面」を使用。
物語に効果的な影響を与えた一方、本来であれば「役者」と「スーツアクター」の2つに分かれる部分まで演じたことから負担も大きかったようで、
超全集では「戦隊史上一番働いた5人」と称されたほか、演者たちも「ドラマではなくドキュメンタリー」という感想を抱いている。とはいえ、後年にはそれ以上働く戦隊も出てくることになる。
第45話「初夢は災魔の旋律」では速瀬京子が「新ゴーレッド」としてマスクオフした状態で
根性アタック必殺技を
マトイに繰り出したり、兄4人が洗脳された際には
マツリ1人でマスクオフした状態でキャラソン「NEVER END!!」を歌いながらでディーナスと戦闘している。
また、劇中には5人がマスクオフをした状態で父・
モンドと撮った家族写真も登場している。
◇
未来戦隊タイムレンジャー
変身シーン:有
最終回における「本来の歴史」のイメージ映像で、リュウヤ隊長が
タイムファイヤーとして力尽きた際にマスクの装着が解除されている。
最終回後の特別編「スーパー戦隊大集合」ではラストに
タイムロボのコクピットから5人がマスクオフ姿でラストメッセージを贈った。
◇
百獣戦隊ガオレンジャー
変身シーン:有
Quest 11「父親上京。」では冴の面透けが、第30話「満月が狼を殺す!」ラストでは海のマスク割れあり。
Final Quest(最終話)「百獣、吼える!!」では本人がスーツを着用して演技しており、超全集ではその模様が掲載されている。
◇
忍風戦隊ハリケンジャー
変身シーン:有
『ゴーゴーファイブ』以来となる転換点となる作品。
変身シーンのみならず多くの場面でマスクのゴーグル・フェイスマスク部分が開いて表情が見えるようになり、それによってさまざまなやりとりも行われた。
最終巻(最終話)「風と水と大地」では
ゴウライジャーと共にヘルメット自体を脱ぐ正統派マスクオフも披露し、散って行った
覚羅と
シュリケンジャーを偲んだ。
また、最終巻と後楽園ゆうえんちでのファイナルショーでは本人スーツで多くのアクションをこなしている。
◇
爆竜戦隊アバレンジャー
変身シーン:有
マスクオフシーンは無いものの、ムック「アバレ大図鑑」では最終話での合成撮影シーン撮影の様子が掲載されている。
劇中では
暗黒の鎧の歴代装着者達がしばしばマスクオフしていたので、「アバレンジャーのマスクオフといえば暗黒の鎧」というファンも少なくないだろう。
なお、
壬琴は変身バンクがなく、『Vシネクスト 爆竜戦隊アバレンジャー20th 許されざるアバレ』で20年越しに壬琴のマスクオフ状態が描写された。
◇
特捜戦隊デカレンジャー
変身シーン:有
ジャスミン・
ウメコ主役回のエンディング「girls in trouble! DEKARANGER」では様々なコスプレの中の1つとしてマスクオフ姿の2人が登場。
また、Episode Final(最終話)「フォーエバー・デカレンジャー」では
バン単独によるバンク無し変身という形で登場している。
また、映画版メイキングDVD『特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE 潜入捜査ファイル』では変身シーンの撮影風景も収録されている。
『特捜戦隊デカレンジャーwithトンボオージャー』では、ジャスミン、ウメコ、そしてデカピンクその2こと晴月天の3人がオープニングナレーションをバックにマスクオフを披露した。
◇
魔法戦隊マジレンジャー
変身シーン:有
Stage.8「君こそヒロイン〜マジュナ・マジュナ〜」では
麗・
芳香で「呪文降臨〜マジカル・フォース」をチアダンス風に披露。その際の映像ではマスクオフしながら歌って踊っている。
Final Stage(最終話)「伝説への帰還〜マージ・マジ・マジェンド〜」では最大の敵である絶対神ン・マの攻撃を受け、レジェンド状態を解除されヘルメットのみ変身解除させられ異空間に取り込まれる。
魁以外の4人がン・マの盾となり完全に変身解除されるが、その想いを汲んだ魁は兄弟、そして家族のために
勇気を奮って挑むと透け面状態でマスクを装着。ン・マの攻撃を薙ぎ払って一撃を決め、5人で元の世界に戻ることに成功する。
また、『デカレンジャー』同様「
魔法戦隊マジレンジャー THE MOVIE インフェルシアの花嫁 メイキング」にて変身シーンが収録されている他、『魔法戦隊マジレンジャー VS 特捜戦隊デカレンジャー』パーフェクト・ガイドでは双方のメイキングが収録されていたり、雑誌では「デカレンガールズ」「マジレンガールズ」の4人がマスクオフ姿で撮影するグラビアもあった。
◇
轟轟戦隊ボウケンジャー
変身シーン:有
変身シーンは前期・後期で2度作られている。
Task 14「蘇る過去」では
菜月の面透けが、Task 34「遥かなる記憶」では自分がボウケンイエローという事を思い出した菜月の心象風景としてマスクオフが登場する。
◇
獣拳戦隊ゲキレンジャー
変身シーン:有
本編には無いが、当時公開されていた公式サイトではアバレンジャー同様最終回の合成撮影シーンでのメイキングが掲載されていた。
番外戦士ではあるが修行その47「ピカピカ!俺だけの道」では
理央が幻気を消し飛ばし、幻獣王から黒獅子に戻る場面でAパートの最後に透け面シーン(合成ではなくシールドの紗を外して顔が見えるように照明を当てた実写)がある。
◇
炎神戦隊ゴーオンジャー
変身シーン:有
『ハリケンジャー』以来となる変革の年。
「レーシングヘルメット」「パイロットヘルメット」という形から、変身時にも「メットオン」としてマスクを装着するようになっており、戦闘終了後に取って会話したり、エンディングでもマスクオフの状態でダンス。
GP FINAL(最終回)「正義ノロード」では半分以上をマスクオフで戦うなど大きく機能した回となった。
そのため、ゴーオンジャーの衣装は主演俳優陣の体格に合わせたマスクオフ専用のものも制作されている。
◇
侍戦隊シンケンジャー
変身シーン:有
前年の反動からか変身シーン以外はなし。
最終幕(最終話)「侍戦隊永遠」では本人が普段着の姿でコクピットに乗り込み
血祭ドウコクとの決戦に挑んでいる。
◇
天装戦隊ゴセイジャー
変身シーン:有
こちらも少な目。
epic.13「走れ!ミスティックランナー」で
エリによる面透けがあったのと、epic.27「目覚めろ、アグリ!」で
アグリが一度生身から直接超天装した際に一瞬マスクオフ状態になった程度。
◇
海賊戦隊ゴーカイジャー
変身シーン:有
ゴーカイジャーとしての変身はもちろん、
レジェンド戦隊へのゴーカイチェンジ時にはそれに合わせた変身シーンも作られている他、ハリケンジャーの3人は久しぶりに変身シーン付き。
特にゴーゴーファイブにゴーカイチェンジした際は、合成ながらも変身直後にバイザーの奥にゴーカイジャーの顔が透ける芸の細かい演出が取り入れられた。
最終話「さよなら宇宙海賊」では、新規撮影で6人そろってマスクオフ→マスクオンの名乗りシーンが見られた(マスクオンのカットはシルバーを除いて通常のスーツアクターが入っているため体型が違う)。
また、レジェンド戦隊の方々と変身後の姿が重なるシーンでは実際にアクターがスーツを着て撮影をしたようで、
イエローライオンの西村和彦、オーレッドの宍戸勝、オーピンクのさとう珠緒はブログなどで撮影風景をアップしている。
◇
特命戦隊ゴーバスターズ
変身シーン:有(特殊)
パワーレンジャーナイズされた作品のため、変身時は元より、戦闘後もマスクオフしてスーツ姿で活動することが多い。
◇
烈車戦隊トッキュウジャー
変身シーン:有
とある回でトッキュウ3号の面透けがあるが、その他特別な演出は最終駅(最終回)「輝けるもの」の全員トッキュウチェンジ以外少な目。
◇
騎士竜戦隊リュウソウジャー
変身シーン:有
終了の少し前に発売された児童向けの書籍にはヘルメットを手に持ったマスクオフ姿の5人のスチール特写が掲載されている。
◇
魔進戦隊キラメイジャー
変身シーン:有
最終回「君たちがいて輝いた」の中盤、巨大戦で幻覚を見せられた挙句にギガントドリラーの一撃を受けて巨大な風力発電機が見える草むらに落ちた
ヨドン皇帝の前に6人が現れ、最終決戦の前に最後の名乗りを披露した際にマスクオフで登場(その後はヘルメットを着用)。
撮影もその合成カットをもってオールアップとなったため終了の少し前に6人がSNSにマスクオフ姿で花束を手にした集合写真を載せてオールアップを報告している。
◇
暴太郎戦隊ドンブラザーズ
変身シーン:有
ドン46話「なつみのよのゆめ」にて、
ドンモモタロウ/桃井タロウがマスクオフを披露。
みほ(鶴)の協力を得て
獣人に乗っ取られたふりをし逆に乗っ取り、ゴールドアバターチェンジ。
金色の光と共に神輿に乗り、マスクオフの状態で
「お前たちは、永遠にこの森で暮らせ。文句がある奴は……俺が相手をしてやる!!」と獣人の森で啖呵を切った。
元々素面神輿がどこかで来るのではないかという推測は一部の視聴者の間で持ち上がっていたが、端的に表現すると「圧倒的な闘気で敵を恫喝する」という演出だったため、視聴者からは「
怖い」という意見も上がったとか。
また、変わったところでは、ドン23話「イヌ、いぬになる」にて、虎龍攻神の顔が変身前の
ジロウのそれに変化、つまり
巨大ロボットの状態でマスクオフという演出が取り入れられた。虎龍攻神はジロウの巨大化変身形態なので、一応マスクオフと言えば言えなくもない場面ではある。
なお、劇場版の変身シーンの撮影でマスクオフをしておりメイキング映像で見る事ができる。
◇
王様戦隊キングオージャー
変身シーン:
無
何とまさかの変身シーンにすらこの状態になる瞬間が無し。電磁戦隊メガレンジャー以来の事態である。
一応、第40話「我は王で王子なり」にてエクストリームキングオージャーの顔が
ギラのそれに変化する、前年のジロウを思わせる演出はあったが、逆に言えばマスクオフらしいマスクオフはこれくらいである。
一部ファンからも最終回に於ける名乗りでの解禁も期待していた声もあったが、結局そちらも生身の状態での名乗りであり、
最後までマスクオフの瞬間は一度も無かった。
◇
爆上戦隊ブンブンジャー
変身シーン:有
久々に王道な戦隊作品とも言える作風故か、変身シーンにこの状態になる瞬間が存在する。
また、バクアゲ36「夢へと走る道」では、ブンピンク/志布戸未来が走りながらバンクなし変身を披露した際、一瞬マスクオフ状態になっているほか、バクアゲ39「悲鳴の星」ではスポンジグルマーにスーツを残し吸収された事で
変身前の服装にマスク着用という逆マスクオフ状態を披露した。
バクアゲ41「預ける背中」では、ブンオレンジ/振騎玄播と
ブンバイオレット/焔先斗がイメージとはいえマスクオフを披露。サッカーボールグルマー率いる「ハシリヤンユナイテッド」の防御陣営に怯まず、バクアゲチャンピオンツインカムドライブで逆転ゴールを決めた。
ちなみに6人は夏の劇場版の変身シーンの撮影でもマスクオフをしており、メイキング映像で見る事が出来る。
◇
非公認戦隊アキバレンジャー
イケない大人の戦隊ではそもそも妄想世界で素顔を晒すこと自体滅多に無かったが、最終回では放送打ち切りを受けた3人が番組に爪痕を残すべく、ゆめりあお手製のコスチュームを身に纏って素面名乗りを披露した。
また、シーズン痛でマルシーナが獲得したバトルモードはバイザーを上げて覆面をずらすことでマスクオフ出来る構造になっており、劇中でもよく素顔を出す場面が見られた。
仮面ライダーシリーズ
元々「改造人間」という設定であり、
平成ライダーシリーズに入ってこれがオミットされてからも肉体変化で変身するライダーは多いため、スーパー戦隊シリーズと比べるとマスクオフはレア。
一方、やはりファンムックや番組公式SNS、公式ブログなどではメイキングやオフショットとして本人スーツの写真が掲載されていることもある。
◇
仮面ライダー
本郷猛/仮面ライダー1号の初期の変身バンクは「サイクロン号が変形」→「本郷の首から下が変身しマスクオフ状態に」→「最後に顔が変わって変身完了」というもの。
本編でも、旧1号編においては何度かマスクオフの場面があった。
また、OP映像のラストでは、お馴染みの「仮面ライダー、本郷猛/一文字隼人は改造人間である」のナレーションをバックに、マスクオフ状態で手術台に拘束された本郷/
一文字が改造手術に抵抗してもがく映像が挿入されており、初代『仮面ライダー』を代表する場面のひとつとして知られている。
◇
仮面ライダーX
神敬介/仮面ライダーXはまず首から下が変身したのち、マスクの「レッドアイザー」と口部のエネルギー発生装置「パーフェクター」を順番に
セタップすることで変身するため、1号と同じく必然的に変身バンクで毎回マスクオフを披露する。
番組後半でマーキュリー回路によるパワーアップを遂げてからは変身システムが変更され、マスクオフ演出もなくなったが、視聴者からはセタップの方が支持される傾向にある。
映画『
平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』ではこうした声に応えてセタップによる新規変身シーンが用意され、当然神敬介によるマスクオフも盛り込まれた。
◇
仮面ライダーOOO
マスクオフそのものはないが、
仮面ライダーバースはマスクの内側の変身者の顔と、その眼前に表示されたホログラムディスプレイがアップデート映る形での面透けが定番。
これにより「肉体変化のオーズ」に対する「パワードスーツのバース」という違いがより効果的に演出された。
後に『
仮面ライダービルド』でも同様の演出が用いられている。
◇仮面ライダー鎧武
各アーマードライダーの初変身シーンでは、頭に被ったアームズの内側が映り、マスクオフ状態になった顔がアップで映ってから変身が完了するのが定番。
映画『
仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル』では、鎧武パートの「進撃のラストステージ」にて、黄金の果実を取り込んで強化された
メガヘクスにより変身解除された
呉島貴虎が、弟の
光実からメロンエナジーロックシードを得て再変身。「世界を蝕む悪意には、二度と屈しない!!」とマスクオフの状態のまま強い決意でメガヘクスを見据えるシーンに、役者の熱演が光る。
◇
シン・仮面ライダー
本作において変身するのは「防護服とマスクの下にあるオーグメントの身体」であり、本作もまた、先述の『FIRST』&『NEXT』と同様マスクそのものは装備品の一つに過ぎず、非戦闘時はほとんど常にマスクオフの状態。
(例外はハチオーグ戦後、防護服をクリーニングしていると思われる時の本郷くらいか)
『
パワーレンジャーシリーズ』では日本以上に「戦闘服」としてのイメージが強いことからかマスクオフ状態になることも多く、「司令官の話をヘルメットを外して聞く」「変身してのトレーニング終了後にヘルメットを外して休憩する」「戦闘を終えてヘルメットを外して喜ぶ」といった事も多い。
ただ、これも作品によっては差はあり、『
パワーレンジャー・タイムフォース』や『
パワーレンジャー・ワイルドフォース』、『
パワーレンジャー・ミスティックフォース』などマスクオフがあまり使われなかったケースもある。
また、アメリカで隔年開催されている「Power Morphicon」(歴代出演者達が揃い交流を楽しむ公式ファンイベント)では新作発表会も行われており、そこではいきなり本人スーツで登場しお披露目をするという中々贅沢な演出がなされている。
メタルヒーローシリーズ
当初はほとんどなかったが、『
世界忍者戦ジライヤ』では
変身後の姿も常にバイザーオフという変則的な形に。
強化形態「第2装着」では「ジライサーチャー」というバイザーを装着するようになったが、その後も第1装着の出番は多く、最終決戦の締めもこちらで飾った。
『
特警ウインスペクター』『
特救指令ソルブレイン』『
特捜エクシードラフト』のレスキューポリス3部作では変身バンクに取り入れられ、本編においても毎回の恒例行事に。
特に『ウインスペクター』はマスクのロックを解除して脱ぐ
バンクシーンも中々凝っており、「プハァッ!」と頭を振って汗を払う姿が非常に印象的なことから、「メタルヒーローのマスクオフといえばウインスペクター」というファンも多い。
少し変わったケースとして、『
特捜ロボ ジャンパーソン』に登場したビルゴルディはジャンパーソンと違い人間の姿から変身するためマスクオフも可能であり、
主人公が終始変身後の姿でのみ登場し、その偽物は変身能力持ちかつマスクオフも頻繁に披露という型破りな形式が採用された。
その後、『
ブルースワット』は戦闘服を手作業で着込んでいる設定だったため、マスクオフとバイザーオフの両方が恒例行事となる贅沢仕様だったが、その後は『
重甲ビーファイター』でレッドル(2代目)/鷹取舞が、『
ビーファイターカブト』で鳥羽甲平/ビーファイターカブトと鮎川蘭/ビーファイターテントウが1度ずつ(しかも後者は幻影とはいえ
敵に殺害され首がもげるというトラウマシーン)見せたくらいであった。
超星神シリーズ
その他
◇神話戦士ギガゼウス
シフトを組んで交代制で変身する「ゼウス隊」の活躍を描いた深夜放送の特撮ドラマ。
変身解除の際は腕を顔の前で構えて左右に動かすことでマスクオフ状態になるのがお約束で、大ダメージを受けて変身が解けるパターン以外での全身変身解除シーンはない。
変身解除の際は顔に電流が走るらしく、シリアスな場面だろうと顔がビリビリと痙攣して変顔になる姿が映る。
◇ハルサーエイカー
かの『琉神マブヤー』のにも参加した岸本司が手がけた沖縄のローカルヒーロー。
主人公アイをはじめとした超人「エイカー」のダメージ演出として頻繁にマスクオフが取り入れられている。
また、『ハルサーエイカー2』最終回でアイの妹ハルが変身した際は「能力が未熟なせいで完全な変身が出来なかった」という体でマスクオフ状態になっている。
なお、同作にはエイカーの他に「ノーグ」という2人の変身ヒーローも登場するが、こちらのマスクオフはなかった。
◇
ドゲンジャーズ
基本的にそのシーズンの主人公を除くヒーロー達は(変身ヒーローという設定であっても)常に変身したままの状態で登場するが、キタキュウマンはシリーズ中で何度かマスクオフするシーンがある。
そして自称「イケメン」なのがあながち嘘でない事も分かる。
また、エルブレイブもマスクを外すシーンがあるが、
マスク(※メットの方)の下にマスク(※プロレスで使う方)をしているので素顔は映らない。リアル覆面レスラーでもあるのでこの辺りは致し方なし。
◇「恋は
世界征服のあとで」
月刊少年マガジンで連載されていたラブコメディである今作だが、先述の
スーパー戦隊シリーズのパロディネタがちりばめられている。本編でも頻繁にマスクオフする場面が多く、特に氷結戦隊ジェラート5のリーダー・レッドジェラート/相川不動が悪の秘密結社ゲッコーの幹部である死神王女/禍原デス美と秘密の交際をする際には互いがマスク/フードを外している。
アニメ版では名乗りのシーンが追加されるだけでなく、
最終回でも本家戦隊
最終回よろしくジェラート5のメンバーがマスクオフで名乗りを披露した。
追記修正はマスクオフしてからお願いします。
- 仮面ライダーバルカン初変身時のマスクオフのシーンでは俳優さんが直接スーツを着込んで撮影したとか -- 名無しさん (2019-09-13 09:13:00)
- フェイスオープンとは別物になるのかな -- 名無しさん (2019-09-13 09:58:42)
- ライダーだとG3と同系統でFIRST・NEXTもヘルメット設定だからマスクオフあるね。 ・・・シンさんはマスクオフっていうんだろうか? -- 名無しさん (2019-09-13 10:07:33)
- 昔はたまにヒーローもののマスクの着脱可能なソフビ人形を売っていた。でも仮面ライダーはギリ許容できてもウルトラマンはおかしい気もする… -- 名無しさん (2019-09-13 10:35:08)
- ウインスペクターのマスクオフは本当に一息ついてる感が好き -- 名無しさん (2019-09-13 11:44:47)
- ウインスペクターはいつも汗びっしょりで本当にマスクオフが気持ちよさそうだった。 -- 名無しさん (2019-09-13 14:14:23)
- PROJECT G4でG3がマスクオフしてるな。作中でも大事な場面だが「氷川誠として戦え」と言った小沢さんはマスクオフしろという意味では言ってないという。 -- 名無しさん (2019-09-13 18:05:55)
- ウルトラではまずない概念 -- 名無しさん (2019-09-13 18:53:33)
- 牙狼でもごくたまにあったな -- 名無しさん (2019-09-13 19:02:58)
- 多いか?昭和ライダー……↑2 なお石川賢版タロウ -- 名無しさん (2019-09-13 21:51:42)
- 超星神シリーズでは最終回の定番。 -- 名無しさん (2019-09-14 07:08:53)
- サイバーコップでマーズが敵の攻撃で破損して機能が低下したマスクを自ら剥がすのが印象深い -- 名無しさん (2019-09-14 07:12:30)
- なぜか斬月とマリカだけあげられてるけど鎧武ライダーの初変身時のマスク演出ってほぼ共通では -- 名無しさん (2019-09-14 12:16:38)
- アニメ系の変身シーンでもたまにこの手の描写っぽいのあるけど、それも含まれるか?特にプリキュアの変身シーンの中でハートキャッチ、スマイル、Goプリンセスはどうなんかな -- 名無しさん (2019-09-14 19:48:03)
- 戦隊は最後に役者自身がスーツ着て名乗るnoga -- 名無しさん (2019-09-14 20:54:35)
- ↑ミス スーツ着て名乗るのが多くなってきてるな -- 名無しさん (2019-09-14 20:55:03)
- 「昭和ライダーでは多い」でしばらく首をかしげてたが、変身途中のことか。 -- 名無しさん (2019-09-14 23:35:09)
- 10↑ジャグラーさんがまさかやるとは思わなかったよ…インナースペースの中だけとはいえ驚いた -- 名無しさん (2021-01-01 00:46:12)
- ロックマン系だとメットレスと呼ばれる。しかしこのメットレス、某イラストサイトだとどういう訳か男性キャラのイラストばかりしか殆ど出ないという異常な偏りっぷりで、女性キャラのイラストだと手で数える程という… -- 名無しさん (2021-05-27 18:53:09)
- ゴーオンジャーとゴーバスターズではこの描写がやけに多かったのは何故だろうか(特に前者が疑問)。ゴーオンジャーの場合はその前作のゲキレンジャーの評判が芳しくなかったから、テコ入れと合わせてあまりなかった描写をあえて増やして評価を上げたかったのだろうか -- 名無しさん (2022-06-18 20:07:37)
- 恋せか、戦隊パロだけあって最終回はマスクオフで名乗りやってたな -- 名無しさん (2022-06-25 01:15:13)
- アニメの変身シーンだとこの状態になるパターンが極めて少ない。一応シキザクラにはあったが、全員が一瞬マスクオフ状態になるって訳じゃないしなぁ(緑色のスーツを装着する眼鏡の男子は過程が完全に端折られてるし) -- 名無しさん (2023-02-22 20:29:13)
- 今やってるキングオージャーにはまさかの変身シーンにすらこれになる瞬間無し。何故削った…? -- 名無しさん (2023-04-08 20:52:51)
- ビーファイターカブトはマスクの側面のボタンを押して脱いでたのは今でも覚えてるな -- 名無しさん (2023-08-28 02:49:04)
- pixivだとスーパー戦隊シリーズか仮面ライダーのファンアートが多いって感じなのだが、一時期はそんな変身ヒーローものとは関係無い着ぐるみのイラストばかりが増えてて問題視されてた時期があったという…結構問題抱えがちなのよねこのワード -- 名無しさん (2023-08-30 12:31:12)
- 仮面ライダーシリーズだとこれの描写が殆ど無いから見たいと思う人は基本的にpixivとかのイラストサイトでファンアートを探すのが吉。特に女性ライダーのマスクオフのファンアートは殆どギャップ萌え感が凄くて、中でもジャンヌやアギレラやマジェードのファンアートは無茶苦茶カッコよかったし可愛かった。いずれミューズのマスクオフのファンアートも見たいなぁ… -- 名無しさん (2024-02-24 20:30:57)
- キングオージャーには遂に一度も無かった…何で最後まで見せてくれなかったんだろう? -- 名無しさん (2024-03-03 14:32:54)
- レスキューフォースとファイアーのマスクオフも印象的だな。特に前者は序盤でマスクオフした状態で昼休憩で食事してる姿もあったのが新鮮だった -- 名無しさん (2025-01-03 12:11:02)
- pixivに於けるマスクオフのファンアート、オニシスターやブンピンク等は多いけど、カマキリオージャーやパピヨンオージャーのは少ないな。やっぱり変身シーン等の場面でマスクオフのシチュエーションがあるか否かの違いかなぁ -- 名無しさん (2025-01-10 15:46:18)
- 現在放送中のゴジュウジャーにもこれが無さそうな雰囲気が… -- 名無しさん (2025-02-23 19:45:14)
最終更新:2025年02月23日 19:45