初期から実装されている★3セイバー。恒常★3以下では唯一の単体宝具セイバーかつセイバー全体でも少ないQuick型。
シナリオ上では第二章に敵として登場する。通称は「DEBU」。

ステータスはATK寄り。★3剣ではスト限で単体宝具持ちのベディヴィエールとHPは同じ最下位だがATKは若干低く2位。
BBAQQのカード構成にQ宝具を持つ。1枚のArtsのNP効率は並以上あるが、2枚のQuickがArtsと同じ2ヒット止まりとNP効率・スター生産能力ともに最低水準にあり、
通常攻撃での貢献も宝具発動も困難であるため、単騎では使い勝手が悪い。

属性は中立・中庸・人。〔神性〕〔騎乗〕〔ローマ〕〔愛する者〕〔王〕など多くの弱点の特性を持つ。

スキル

スキルが全て味方に作用するサポート型スキルが揃っている。
【スキル1】軍略 B CT:7-5
1ターン全体の宝具威力をアップする。効果は9~18%アップ。
使い方はシンプルで、宝具を撃つ前に使う以外にない。
宝具威力バフと乗算になる「カリスマ」との併用でLv4同士なら23%程度、最大で37%程度宝具ダメージが向上する。

【スキル2】カリスマ C CT:7-5
多くのサーヴァントが持つ、全体汎用火力バフ。効果は8~16%アップ。
味方全体の攻撃力を高めて、ダメージを増やすことができる。
3ターン効果があるため、宝具を使用するターン含むようにすれば「軍略」と併用できて効果的。

【スキル3】扇動 EX → EX CT:7-5
カエサル最大の特徴の固有スキルだが、本人の通常攻撃が2ヒット止まりなせいで恩恵=使い方がわかりづらいスキル。
スキル強化後であれば、3Tのスター発生率アップさせながらクリティカル威力アップを狙える。
クリティカルに必要な3要素の内の、スター集中以外をサポートできる。
メインは強化クエストによって追加されるスター発生率アップで、最大では最高クラスの100%と驚異的。
本来スター獲得が見込めないBuster・Arts宝具でもスターを稼ぎやすくなり、合計Hit数が多くなる全体宝具ではさらに恩恵が大きくなる。
また、カエサルの宝具に重ねて自己強化することも一応はできるので、ゲージさえ貯まれば無駄札になる可能性が減る。

防御力ダウンのデメリットには注意。そのままクリティカルで敵のHPを削りきってしまえば気にならないが、
長引いて気になりそうであれば弱体無効を付けてから使用したり、使用後に弱体解除をかけると良いだろう。

宝具「 黄の死 (クロケア・モース)

10ヒットのQuick単体攻撃。
★3のため宝具Lv5にしやすく、自前のスキルで強化して殴ればかなり強い。
OC100%ではスターの確実な獲得数は5個と微量だが、攻撃でもスターが稼げるため、最終的にはまとまった数になる。

宝具を含めたQuickブレイブチェインによってスターを大量獲得し、
次のターン、スター集中持ちの他サーヴァントに「扇動」をかけて連続ラッシュ……という夢も見られる。

因みにセイバークラスには全体攻撃宝具持ちの比重が異様に大きく、特に初期においては沖田総司が実装されるまで、セイバークラス唯一の単体宝具持ちだった。

2020/2/12のアップデートで強化クエストが実装され、宝具強化されて威力向上とともに強化成功率アップ+確率で攻撃力アップ効果が追加された。
強化成功率アップの倍率はHPに依存しており、HPが50%以下で成功率は20%以上アップするので、後述の攻撃力アップが確定になる。
攻撃力10%アップは80%(+強化成功率アップ)の確率で付与され、成功するとさらに判定が5回まで繰り返される。
0回で終わってしまう可能性もあるが、5回成功すれば攻撃力50%アップとなり単体宝具として屈指の火力を出すことが出来る。
また、HPを減らさずとも蘭陵王ラクシュミー・バーイーなど他のサーヴァントからの強化成功率アップでも確定化できる。
またコマンドコード「羅竜の面」(被強化成功率+20%(1回、2T))でも、宝具の効果全体を1回と判定しており、HPが最大の状態でも必ず5回成功する。

+ 確率強化の仕様

確率強化とは「皇帝特権」に代表される一定の確率で強化が成功/失敗するスキル/宝具。
成否が安定しない代わりに、成功さえすれば強力な効果を得られるものが多い。

確率強化のスキル・宝具の使用者が「強化成功率アップ」効果を受けると成功率を上げ、確定させることが可能。
現状では確率強化スキルと強化成功率アップの両方を持つサーヴァントは確率が60%~85%ばかりのため、スキルレベル次第で確実に効果を受けることが出来るようになる。
ただしそれは自身の確率強化スキルを確定にさせるには充分な倍率ということであり、他者に付与した時は足りないこともある。
例外的にクロエは成功率アップは持っているが確率強化スキルは持っておらず、イリヤシトナイイリヤ〔水着〕のみが対象で、上昇量はスキルレベルに関わらず一定。

スキル・概念礼装・指令紋章には「被強化成功率アップ」効果を持つものが存在する。
こちらは確率強化のスキル・宝具の効果対象者が受けると成功率が上がる。
「皇帝特権」等は自身が効果使用者&効果対象者なのでどちらの効果でも恩恵を受けられる。

”確率で付与”と記載されていない通常のスキル・宝具の強化効果であっても、ほとんどは成功率100%で計算が行われている。
回数制の「強化成功率アップ/ダウン」「被強化成功率アップ/ダウン」は確率でない強化時も1回としてカウントされて消費される。

【注意点】
強化成功率アップは「その効果を受けているサーヴァントが使用する強化の成功率を上げる」効果。
例えば蘭陵王の「勢い破竹の如し」レベル10を自分に使った場合「魔性の貌」の成功率は60%+40%で100%=確定で成功となり、
自分以外に使うと60%のまま。
蘭陵王と美遊とカラミティ・ジェーンは対象が単体のため、使用する対象には気を付ける必要がある。

被強化成功率アップは、「その効果を受けているサーヴァントが受ける強化の成功率を上げる」効果。確率は強化成功率アップと加算になる。
例えばアンデルセン深窓の麗人を装備して宝具を使用しても、確率が上昇するのは自身への強化のみ。
全体に確率強化のバフをばら撒くタイプのサーヴァントには不向き。

前述のように羅竜の面のような回数性の成功率アップは次に受ける強化全てが対象であり、それが確率強化スキルか否かを問わない。
なので次に受けた強化が確率強化スキルでない場合は無駄に消費され、成功率アップ効果が消えてしまうので注意しよう。

フィンの「女難の美/華麗奔放」、アストルフォの「理性蒸発」、概念礼装の死霊魔術のような「強化自体は確定で成功し、効果の発動がランダム」な効果は成功率アップの対象とならない。

強化成功率ダウンは「その効果を受けているサーヴァントが受ける強化の成功率を下げる」効果と「その効果を受けているサーヴァントが使用する強化の成功率を下げる」効果が混在している。
オベロンのクラススキルの〔マーリン〕に対しての強化成功率ダウンのみ「その効果を受けているサーヴァントが使用する強化の成功率を下げる」効果。)
通常のスキルなどの確定の強化は確率100%なので倍率分の数値下がった確率強化になる。一部の確定の強化*1は確率500%で影響がないものも存在する。
強化成功率ダウンの倍率の強化成功率アップを付与することで確定に戻すことも可能。
ただし森長可の強化成功率ダウンの倍率は非常に大きいので、無理矢理成功率を上げるメリットは薄い。

  • 被強化成功率アップ効果のあるスキル
    Class Rare Name スキル名 Range Turn Effect
    Lv1 Lv2 Lv3 Lv4 Lv5
    Lv6 Lv7 Lv8 Lv9 Lv10
    5 スカサハ 原初のルーン(CT6~8) 単体 1T 10 11 12 13 14
    15 16 17 18 20
    5 ニトクリス〔オルタ〕 冥府神の裁定(CT7~9) 全体 1T 40
    Class Rare Name クラススキル名 Range Turn Effect
    5 ミス・クレーン 道具作成(衣) 全体 - 10
  • 被強化成功率アップ効果のある指令紋章
    Rare Name Range Turn Effect
    4 羅竜の面 自身 2T 20%

総評

優れた火力サポート性能と非常に火力の高い宝具を持ったサーヴァントで、自身もバフの影響を受けて殴れるバッファーあるいは"バフれるアタッカー"として活躍できる。
攻撃力アップ、宝具威力アップ、クリティカル威力アップと、ダメージをサポートするスキルで統一されているのが特徴。
汎用性も高く、組む相手も比較的問わない。ただしアタッカーとして使う場合は礼装や他のサーヴァントでのNP補助はほぼ必須。

ただし、通常攻撃が褒められない性能であることは上述したが、防御に関するスキルも一切覚えないことから、場持ちについても期待はできない。
よってボス戦でバフを使いたいのであれば注意が必要となる。
華々しく戦い、華々しく散るのが終身独裁官の在り方なのだろうか…。

一回目の霊基再臨直後で止めても、「軍略」、「カリスマ」と全体の火力を単純に強化するスキルを2種類も覚えるため、
アウトレイジなどのターゲット集中礼装を持たせ早期退場させる使い方もできる。


霊基再臨に必要な素材も、ゲーム開始直後では少々厳しい。
★3ながら最終再臨するまでには無間の歯車を7個、禁断の頁を11個、混沌の爪を5個、とレア素材を要求されまくる。
但し、成長タイプの都合上最終再臨のステータスの伸びが少ないため、「扇動」のスター発生アップが不要であれば、
第三再臨までに必要な無間の歯車7個と禁断の頁4個だけと見ても良い。

アタッカーとしては自前だけではNPやスターを稼げず、サポーターとしてはNP関連や宝具には脆く…と、初期キャラ共通のどっちつかずさが使い勝手としても致命的な欠点といえる。
もっとも、サーヴァントが揃っていないゲーム開始直後であれば、取り敢えず育てるセイバーには適しているとも言える。
宝具強化も行えば宝具レベルの高くない高レアを越える宝具火力になり、強力な単体セイバーを引けていなくとも十分メインアタッカーとして活躍できるのも強み。

相性が良いサーヴァント

誰と組んでもカエサルは火力サポートができるが、「扇動」の性質上、スター集中度の高いもしくはスター集中スキルを持つ者、各種攻撃のヒット数が多い者と相性が良い。
特に、多段ヒット宝具でスターを発生させ、翌ターンにスター集中をするサーヴァントとは突出した相性を見せる。
源頼光イスカンダル狂ランスロットエミヤ子ギルジャンヌ・オルタ水着信長術酒呑童子など宝具のヒット数が高くスター集中できるサーヴァントや、
ギルガメッシュ新宿のアーチャーアビゲイル織田信長殺エミヤアルテラサンタなどの通常攻撃のヒット数が高いサーヴァントは相性が良い。
余談だが、織田信長は神性・騎乗特攻持ちのアーチャーであるため、カエサルにとっては相性の悪いサーヴァントでもある。

同じセイバーではヒット数が多くクリティカル威力アップを持つ鈴鹿御前剣ランスロットシグルド
沖田総司ラーマ剣ディルムッドなどのスター集中を持つアタッカーと相性が良い。

また、スカサハ=スカディ諸葛孔明〔エルメロイⅡ世〕と組ませれば、アタッカーとして活躍することもできる。
NP供給で宝具を撃てばスターを供給してクリティカルを狙えるため、足りないところを補えて完成した性能になる。

多くのアサシンなど星出しをこなせるメンバーも、カエサルの戦術を活かすのには欠かせない。
とりわけクレオパトラは「女神の加護」の弱体解除により「扇動」のデメリットを無効化でき、
追加のスター発生により「扇動」をかけたターンからクリティカルが期待できる。 さすがご夫婦。

相性の良い概念礼装

最大の欠点として「カエサル自身のNP効率やスター発生性能がワーストの部類」であることから、概念礼装はどちらかを補うものが必要不可欠。
鉄板のカレイドスコープ/2030年の欠片の他、双方の問題を解決してくれる至るべき場所ゴールデン捕鯉魚図が好相性。

特にサブアタッカーとして起用するのなら初期NPチャージ効果のある複合礼装が事実上必須。
カレイドスコープ虚数魔術は他のメンバーとの割り振りを考慮する必要があるが、
最低でも龍脈聖夜の晩餐ゴールデン相撲~岩場所~ナイツ・オブ・マリーンズクリスマスの軌跡などの数の多いNP50%チャージ礼装は持たせておきたい。

逆にスキルの補正を1度だけと割り切る場合、先述の通りぐだぐだ看板娘アウトレイジを持たせて仕事を終えたら退場してもらう使い方もある。

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最終更新:2022年04月06日 18:52

*1 多数のマスタースキル、「スケープゴート」などターゲット集中効果

*2 攻撃強化限定

*3 攻撃強化限定