大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
概要
1999年に発売された『
ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』を第一作目とする、
任天堂を代表するキャラクターを始めとして文字通りのゲーム業界のオールスターが集結した対戦アクションゲームのシリーズ。
ディレクターは初代からSPまで一貫して桜井政博氏が担当した。
元々格闘ゲームへのアンチテーゼとして開発されたこともあり、ダメージを蓄積させて画面外に吹き飛ばすのが基本ルールである。
このシリーズに登場するキャラクターは基本的に「フィギュア」であり、創造主である「マスターハンド」が作り上げた世界という設定となっている。
最初は任天堂のキャラクターのみであったが、『
大乱闘スマッシュブラザーズX』以降は他社作品のキャラクターも参戦するようになっていった。
音楽はオリジナル曲の他、参戦キャラクターの作品のアレンジ曲が収録されるのが基本となる。
『
大乱闘スマッシュブラザーズDX』までは桜井氏がかつて所属しており開発を担当した
HAL研究所のサウンドチームが担当していた。
桜井氏がフリーランスとなった『
大乱闘スマッシュブラザーズX』ではこれに加えて、開発を担当した
ゲームアーツの出身者だけではなく、ゲーム音楽のコンサート「PRESS START -SYMPHONY OF GAMES-」等で知り合った多くの作曲者までもが参加したことで、ゲーム音楽家のオールスターという前代未聞の事態となってしまい大きな話題となった。
また発売の約一年前に品川駅付近のバーでこの約40名の作曲者陣と桜井氏は打ち上げの飲み会を行っている。
互いの仕事話を交わすだけではなく、
岩垂徳行氏や
伊藤賢治氏、更には
近藤浩治氏による即興の生演奏も披露され、その後は
下村陽子氏のパワーに引っ張られて始発電車の出る四次会まで飲み明かしたとか。
この時のことを当時参加した一人である岩垂氏は後年「Nintendo DREAM2018年5月号」でのコラムにおいて語っており、以前は各メーカーごとに作曲者が所属していたこともあり交流が希薄だったが、この打ち上げでメーカーを越えた大勢の作曲者と知り合いになることができ、その後のゲーム演奏会などで合うたびに親しくなり同窓会のような気分になっていったと振り返っている。
桜井氏も「週刊ファミ通 2008年3月14日増刊号」でのコラムにて「音楽家の多くは“交流”を求めているように見えました」と振り返っており、ゲーム音楽家同士の繋がりにおいてこの出来事はゲーム音楽史ひいてはゲーム史において大きな影響を与えたことがうかがえる。
それ以降の作品でも多くの作曲家が参加し次々と曲を作り上げていったことで収録曲はどんどん増えていき、『
大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』では遂に
1068曲という驚天動地の収録数に達してしまった。
当然これだけの曲数により権利問題も理解不能なレベルに至っているため全曲収録のサントラは不可能と断言されている。
その代わりとなるようサウンドテストは収録曲の多さにもかかわらず充実した機能を誇っている。
サウンドトラック
機種 |
ゲームタイトル |
年 |
発売元 |
補足 |
CD |
「ニンテンドウオールスター! 大乱闘スマッシュブラザーズ」オリジナルサウンドトラック |
2000 |
コンチネンタル |
|
CD |
大乱闘スマッシュブラザーズDX オーケストラコンサート |
2002 |
エンターブレイン |
|
CD |
大乱闘スマッシュブラザーズ for 3DS/Wii U 特選サウンドテスト CD |
2015 |
任天堂 |
非売品 |
作曲家
メインテーマ担当者
HAL研究所
スマブラX以降担当作曲者
個別ページがある曲の一覧
関連項目
最終更新:2023年11月24日 15:33