仏式バルブ

最終更新:2019.7.28 ●「アダプター持ち歩きは論外」?
4.7 ページ分割

■仏式バルブ(チューブ)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


実質スポーツ自転車専用。
細いリムに対応してバルブ軸が細いのが特徴。
減圧は簡単に出来る。
軽量化目的で選択肢の幅があるが日常的な用途では不向き。
ユーザーならば、最低限の知識として空気の入れ方くらいは把握して欲しい。

※バルブ穴の互換上、仏式チューブは英式チューブの代用にはならない
※英式チューブの代わりに使うなら米式チューブ。

▼仏式(Flench/プレスタ)


径が細いのはリムに合わせているため。イギリスでは一般車も含めて仏式らしい。
○:メリット
1:空気圧調整が簡単。
2:バルブキャップの装飾可能。
3:ノーマル・スーパーチューブ・薄いものと厚さに種類がある
(高圧対応するかどうかはリムとタイヤの質にもよる)

×:デメリット
1:対応空気入れが必要。基本ロードバイク扱い店。自転車専門量販店でも一応可能のはず。
2:通常ガソリンスタンドでの空気入れも不可能。空気補充できる場所を探すのが大変。
※1と2は変換アダプターがあるのでさほど問題でもないとも言える。
3:700C(28C以下)以外のサイズを在庫している(一般的な)店は少ないだろう。しかし在庫チューブも微妙な気がする。
4:英式穴と互換性なし。取り付けはできるがバルブ穴に隙間が出来てダメージの点でもオススメしない。
5:リムの高さに対応したバルブの長さが数種類あるので間違えると使えない恐れあり。

▲パナレーサーの仏式バルブナット兼用バルブ穴スペーサー

【シングルウォールの(ママチャリなどの)リムでは、内部からチューブに押し上げられて意味が無い。】
=基本的には米式穴のダブルウォールのリム向けと考えるべきだろう。
「モリコウェーブ バルブ穴スペーサー」も同様に
シングルウォールリムではバルブ穴周辺へのダメージから使用には適さないと考えるべきだろう。
プラっぽいので耐久性からもイマイチかと。

■英式(米式)穴に仏式チューブを使うとダメな実例

panaracer.co.jp/products/pdf/faq_mtb.pdf#page=1
panaracer.co.jp/products/faq.html#tab02_08
Q8:米式バルブ用リムを使っていますが、仏式バルブのチューブをそのまま使っても大丈夫ですか?
A8 NTスペーサーをご使用ください。NTスペーサーは、米・英式用の大きな穴を仏式用の小さな穴に変換するものです。
NTスペーサーを使用しないと、仏式バルブの根本部分がリムの大きな穴のために傷んでしまいます。

パナレーサーのQ&Aではナットスペーサーを
シングルウォール、ダブルウォール無関係で取り付ければ問題ないかのような回答。
空気圧が十分な状態であれば必要ないという認識だったとして、適正な使用方法とは思えないが・・・。

arrowosaka.blog85.fc2.com/blog-entry-216.html
メーカーからのアナウンスでも、
NTスペーサーは、タイヤを組み付けた後に、
バルブ側からスペーサーをセットするように言われています。
ですが、
昔ながらのシングルウォールのリムの場合、バルブベースがはみ出してきちゃうんですよね。
(ダブルウォールだと表にも出てこず、NTスペーサーもしっかり役割を果たすようです。)

※仏式バルブ軸のチューブは米式穴に使えない
www.schwalbe.com/en/ventile.html
「What causes a valve tear off?」を参照

一般車の「シングルウォール」のリムに使うと下からチューブがせり上がってきてバルブ穴の隙間に噛みこむ。
スポーツ系の「ダブルウォール」のリムであればスペーサーの意味がある。
だからこそ一般車のリム穴には「仏式チューブを使わず米式」が正解。
(そもそも一般車向けサイズでダブルウォールといえば、サンエクシードの590仏式穴リムしかないと思うが・・・)

●シングルウォールとチューブの関係

→空気圧を特に高圧でもなく、一般的な3barでも入れればリム内側からチューブが直接バルブ穴に向かって密着する。
細い部分「13mm」の固いリムフラップ(バンド/テープ)もないので、英(米)→仏で隙間ができると
(テープ重ね張りである程度防ぐことができても)根本的にはチューブのせり上がりを防ぎようがない。
参考:「シングルウォールリムとチューブをセットした状態の断面図」
https://web.archive.org/web/20181105080446/http://www.geocities.jp/charepair99/punksyurui.htm
www.charepair.com/about-us

●ダブルウォールとチューブの関係

→英式(米式)穴に仏式を入れたところで、
外側穴から見えるまでせりあがるほど空気を入れることができる前に恐らく破裂する。
もちろん内側穴に押し付けられている状態にはなるが、適正幅のある固いリムフラップであれば
その穴部分で防御もできる。

一方で、バルブ周辺は強化されているので問題ないという見方もできるが・・・。
そもそも空気を適正に充填した段階で狭い隙間に噛みこむ状態であり、
空気圧が減ってズレやすい状態になった場合に結局バルブとバルブ穴に隙間があれば
そこから傷がつきやすいと考えるべきだろう。

自分自身で「リム穴の違いすら」理解していなかったときに実際交換してしまったことがあり、
取り付けてからしばらく実用しつつも観察しよく考えてみると
「1枚の金属を挟んでいるだけ(シングルウォールのリム)では
内側からチューブが隙間から上がってくるのは当然」だろうなと間違いだったことに気付いた。
何も理解せずに「仏式にしとけばいいや」という感覚で交換してしまうと余計なトラブルを招くことになる。
十分に注意しておきたい。

━━━━━━━━「横から見た図」━━━━━━━━
ブラウザやフォントの環境に依存するため確実にズレるので分かりにくいがニュアンスは伝わる・・・はず。

□・・・仏式バルブ軸
━┛┗━・・・チューブのゴム
^・・・はみ出すチューブ
─・・・リム

●シングルウォールの英(米)穴リム
  □
  □
─^□^─
━┛┗━ 
 ↑上からナットをつけても空気を充填すれば内側からせり上がって意味がない

↓空気圧が減ると「X」部分に隙間ができてズレて摩耗し傷ができやすい
(その場合にスペーサーが嵌るので問題ないという見方もできるが、
スペーサーが凹みに嵌るまでの微動も通常のバルブ位置から移動すると考慮すればやはり微妙)
  □
  □
─X□X─
━┛┗━ 
   □
   □
─XX□─
 ━┛┗━ 

●ダブルウォールの英(米)穴リム
l・・・スペーサー
~~~・・固いリムフラップ
  □
  □
─l□l─
─ □ ─
~~┛┗~~

↓空気圧が減ってもバルブ軸の隙間を固定しているためズレない
  □
  □
─l□l─
─ □ ─
~~┛┗~~ 

参考までにダブルウォールリムの仏式穴に仏式チューブをつけた状態。
  □
  □
─□─
─□─
~┛┗~




■互換性

車輪「リム」のバルブ軸が通る穴の大きさで互換性を判断できる。
▼英式・米式
 ●最初に付いていたのが英式チューブ→米式チューブに交換可
 ●補修として一時的に米式チューブ→英式チューブに交換可
 ※英米用リムに仏式チューブは使うべきではない。詳しくは下記■英式(米式)穴に仏式チューブを使うとダメな実例
▼仏式
 ●仏式チューブ→仏式チューブのみ
 ※リムの穴を広げれば英式/米式も使えるようになるが、仏式での固定力が劣ってしまう。
 ※一般人用ではない競輪用や日本での入手は困難な伊式は省略


●「アダプター持ち歩きは論外」?

kazahari74.seesaa.net/article/468293659.html
”空気入れ"という道具があってもフレンチからすれば英式しか使えないポンプなら”クソ”です。
英式化の選択はアリだと私も思います。(アダプター持ち歩き?は論外)
英式アダプター持ち歩きは確かに論外。
元々仏式なら利便性を考慮して「仏→米アダプター」に限る。
せっかく空気圧管理できる仏式なのに
わざわざ分かりにくい規格を使うことは避けるべきだろう。

と思って下まで見ていたら・・・ちょうど仏→英変換の記事を発見
●[仏式]緊急時用としては仏→英変換ではなく、仏→米変換をオススメする理由
(記事は2個↓)
それにしても、仏→英アダプターって必要なんだろうか・・・?
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◆【要注意】仏→米アダプターが使えないケースあり

karaage.info/2018/02/07/123922/
バルブアダプタ(仏式→米式)使用の注意事項
バルブアダプタで米式に変換した状態だと、ガソリンスタンドの空気入れの口金の形状によっては、
空気を入れられない可能性あり。ロングツーリングする際は、参考のブログ記事のとおり、適合するビニールホースも持った方が無難。
jitenkenbun.blogspot.com/2019/01/blog-post_25.html
ホースを使用して接続します。使用するホースは外径 8mm × 内径 5mmがちょうどいい太さになります。
ホームセンターでメートル単位で切り売りし、1メートル100円~150円前後です。
何回も使用しないと思いますが、何回か使用すると緩むので、10cm程を切って持っていくといいかもしれません。

ガン式エアチャックに付いているこの形だとうまく入れることができます。
大体5barまで入れることができ、それより高圧だとホースが外れやすくなるので結束バンド等で固定する必要があります。
結束バンドで固定しても5bar以上だと空気が漏れてきますが、自転車旅行用の太めのタイヤだと大体問題ない空気圧だと思います。

おそらく、こちらのチャックのほうが一般的だと思います。
市販品の「仏バルブ→米式バルブ 変換アダプター」だと真ん中の突起が当たり、空気が漏れてしまいます。

こちらのチャックの場合、空気が漏れないように押し込め気味に入れる必要があります。
仏バルブ側は結束バンドで固定すると入れやすくなります。

市販品の「仏バルブ→米式バルブ 変換アダプター」が何社からか販売されてますが、
自転車用の空気入れを変換するためのアダプターみたいで、ガソリンスタンドにあるエアチャック用に作られていないみたいです。

エアチャックの真ん中にある突起が邪魔してかっちりはまらずに空気漏れを起こしたり、突起に当たらないため空気を出せない構造になってます。

そのため、米式バルブのチューブがガソリンスタンドの空気入れを使えるからといって、
「仏バルブ→米式バルブ 変換アダプター」がガソリンスタンドの空気入れを使える訳ではないようです。
ただ空気は漏れますが、空気量の勢いで、ある程度までは入れることができ、ある程度以上は無理な構造です。
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やっぱり最初から仏式ポンプを持ち歩くか、米式チューブを使ったほうが良さそうだが、
このように「米式空気入れのヘッド部分が仏→米アダプターを介してそのまま使えない場合の保険」として備える以外には、
「英式専用の空気入れしかないしポンプは絶対に買いたくない」という不便を求めてる人、単に不器用を極めている人、
あとは「(米式)空気入れを借りられるガソリンスタンドの数よりも、
 英式"専用"の空気入れを借りられる店のほうが多い」という特殊な地域であれば価値があるかもしれないが・・・。

他には、仏式チューブから英式チューブを希望したということは
こちらの記事のように実は最初からダブルウォールリムに英/米式穴が開いていて
karaage.info/2018/02/07/123922/
実は始めからOJC4は米式バルブ用のリムで、バルブ穴スペーサーを使って
仏式バルブのチューブが使用されていた。10,000km乗ってからようやくこの事実に気がついた。
スペーサーで仏式チューブを使っていただけではなかったとすれば、
リム交換していないのであれば「バルブ穴の拡張処理」をしたことになるが
「プロの目で」銘柄も見て判断した上で「強度的に問題ない」と判断しているはずだが、
個人的にはユーザー側の強固な意志による依頼だったとしても
素人返事であまり薦めたくない処理。(すぐ↓の記事を参照)

常套句の「そういうのは([この場合は]安全性を担保できないんで)ウチではやってないんですよね」で
済ませてしまうのが最善としても
「再訪問での時間などのコスト」を負担させられるわけでもないので厳しかったようだ。
「近場の在庫がありそうな店で取り急ぎ仕入れる」というのも
調べる手間や時間がかかるので避けるしかなかったのだろうか。

▲リム穴拡張してまでわざわざ仏式→英式

www.facebook.com/konanrescue/posts/1618843994806162
前後輪のタイヤチューブの交換でした、元のチューブはフレンチバルブでしたが、
使い勝手の良い英式バルブに交換する為リム穴を拡張させていただきました
まず、リム強度や幅にもよるのかもしれないが、リム穴の拡張はリムの強度を落とすという点で微妙。

英式であることを是とする傾向が強いのは
「雑多な自転車店・修理店での英式チューブの在庫率のほうが高い」ということを挙げるとしても、
何か「”ユーザーの無頓着やいい加減な空気圧管理が常識であることで
修理が増えやすいと言う意味での”自転車店(修理店)側の都合」がある気もする。

何もプロのためだけに空気圧計測器が存在しているわけでないはず。
親切な手段を採ってあげているようで、本当にユーザーにとって英式の選択が正しいのだろうか。

www.facebook.com/cycling.ss.net/posts/1243706359074272
夏の暑さで自転車のタイヤがバーストしています。
夜に自転車のタイヤに空気を入れる場合、昼間の気温が上がることを考えて、少し控えめにして下さい
こういう「空気の入れすぎで破裂する」ケースも (無頓着な人もいるので全部とは言わないが基本的に)
「英式で空気圧を適切に判断できていないということ」が原因ではないだろうか。

「少し控えめに」と言われても、
素人感覚でそれを感触だけで判断できることが当たり前だろうか。
タイヤごとの適切な空気圧を、仏式・米式で空気圧計の数値を見てしっかりと判断できれば
このような事態はそうは起こらないのでは?
(シュワルベの英式計測器を買うより安く、MPプランジャーをポンプの空気圧計だけで曖昧に判断するよりも正確)

●[仏式]緊急時用としては仏→英変換ではなく、仏→米変換をオススメする理由

kazahari74.seesaa.net/article/462387460.html
基本的には仏式バルブはポンプの仏式口で使えばいい話だが、携帯ポンプも所持しておらず、出先で困った場合の応急処置。

動画内では仏式から英式に変換しているが、
英式ポンプは、実際のところコイン式ポンプなどの「一部の空気入れ」に過ぎないので拠点数としては不便。

「空気が入れられる拠点を増やす」という日常的な利便性を考慮するなら仏→英ではなく、
↓のような「仏→米」アダプターで米式に変換しガソリンスタンドの空気入れを使うほうが圧倒的に便利。
www.yodobashi.com/product/100000001002488618/
いくらなんでも約200円(送料無料)すら払えないような人は居ないだろう。
しかし知名度の低さからか、動画で紹介している人はいないようだ。
追記:2018.11.18━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
画像での紹介ブログはあったので紹介

●仏→米(口金)変換アダプター【パナレーサー「BFP-FA」】

karaage.info/2018/02/07/123922/
アダプタで英式バルブに対応すれば、普通の自転車用の空気入れが使えて便利なのだが、
ガソリンスタンドで空気が入れられないのはある意味不便。
車やバイクのバルブが米式となっているため、
英式より米式の方が使い勝手が遥かに良い。

アダプタを付けて空気を入れるためには、
一旦バルブアダプタを外してバルブのコアナットを緩めておく必要がある。

この状態で再びバルブアダプタを取り付ける。

適度に入れたところで、バルブアダプタを外しバルブのコアナットを締めて
再びバルブアダプタを付けてキャップをしておく。
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標準の空気圧が高めのクロスバイクでは尚更空気圧は重要。
(空気圧が手の感覚だけで分かるような熟練者か、早く壊したいなら別だが)
せっかく空気圧が測定できる仏式なのに
英式変換によって「空気圧量も分からないようなポンプ」を使ってテキトー感覚で空気充填をすればロクなことにならない。
だからこそ、「米式口に変換することで空気圧量も分かる」だけでなく、
「拠点数も増えるガソリンスタンドのポンプ」を使うことをオススメする。

「入れすぎや少なすぎを防ぐために」絶対に数値を目で見て確認することを薦める。

空気圧測定ができない英式専用ポンプを使うメリットは
[余程の緊急時を除き]ないと断言する。

仏→米変換でどの程度数値に誤差が出るのかまでは不明だが、
口金部分の変更のみなので大きく異なることはないはず。






●仏-英変換アダプターの空気漏れ

blogs.yahoo.co.jp/jf1rsb/2236955.html
ポンプとの相性もあるとして、「仏式には普通に仏式口で使う」か
仏-米式アダプターを使うほうが理に適っている。

仏式バルブが使われている自転車に
仏-英式アダプターを親切のつもりなのか付属してくることもあるようだが、
基本的に使わないほうが良いだろう。


◆カタログなどに書いてある「DV、SV、PV」といった表記の見方

英式→EV(E/V)→(Englishイングリシュ・Valveバルブ)、DV(D/V)(Dunlopダンロップ・Valveバルブ)、Woods(ウッズ)
米式→AV(A/V)→(Americanアメリカン・Valveバルブ)、SV(S/V)(Schraderシュレーダー・Valveバルブ)
仏式→FV(F/V)→(Frenchフレンチ・Valveバルブ)、P/V(Prestaプレスタ・Valveバルブ)
※シュワルベのチューブは仏式を「SV」で分類しているので注意
▼SVに関して
www.schwalbe.com/en/ventile.html
シュワルベでは
AVはアメリカンだけではなく、「Auto Moto(自動車・オートバイ系)」とも分類しているようだ
DVはダンロップ・バルブだけではなく「Dutch」とも呼ぶ?
仏式SVの「S」はSclaverand(スクラベランド)
調べても日本語で詳細解説されたページはない。海外では慣例として呼ばれていた名残かもしれない。
もし「SV」と書いてあれば注意して判断するのが良さそうだ。

▼仏式

 ●仏式チューブ → 仏式チューブのみ
 ※リムの穴を広げれば英式/米式も使えるようになるが、仏式での固定力が劣ってしまう。
 ※一般人用ではない競輪用や日本での入手は困難な伊式は省略

★サイズの互換性はETRTOで確認

例:WO系の20×1-3/8とHE系の20×2.125の互換性なし
★ETRTO
(European Tire and Rim Technical Organization)=タイヤ幅とリム直径
★タイヤ解説ページにもあるので、簡易紹介。
場所は「タイヤ側面」。互換性は数字(ETRTO)から確認
[画像あり]CBあさひ    www.cb-asahi.co.jp/html/size-etrto.html
[画像あり]ワーサイ    www.worldcycle.co.jp/tokusyu/etrto

■インチサイズの見方・読み方

例:「26x1-3/8」で見ると
読み方は「26かけ(る)1と8ぶんの3」
「-」部分は、マイナスではない。
「・」や「空白」の場合もあるが、"13"/8にならないように間を埋めているだけの記号。

■W/O?H/E?(WO?HE?)

http://www60.atwiki.jp/longmemo2/pages/71.html#wo
斜線で区切ってあってもなくても同じ意味。

■具体的にチューブのパッケージを見て考える

パナレーサーのチューブを例に挙げると(0TW735-40A-NP)
例:「27×1 3/8~27×1 1/2」と「700×35~40C」の兼用サイズ。

「27×1 3/8~27×1 1/2」はインチサイズ。
「27インチの自転車」といった言い方は自転車をあまり知らない人でも聞いたことがあるフレーズかもしれない。
1-3/8部分がタイヤ幅のサイズ。27がリム径サイズ。
1-3/8なのでWOリム。27インチのWOということでETRTOではリム径(車輪の大きさ)は「630」
1と3/8なので
「1インチの約25.4mm」+「25.4mm(1インチ)の3/8」→25.4÷8→3.125×3=9.375
25.4+9.375=34.775mm≒35mm
同様に1 1/2は
「1インチの約25.4mm」+「25.4mm(1インチ)の1/2」→25.4÷2→×1=12.7
25.4+12.7=38.1≒38mm
つまりサイズ表記だけ読めば「1 3/8=約35mm」~「1 1/2=38mm」という幅となるが。
メーカーでのゴムの厚み等によって設定幅が異なる。(IRCでは「1 3/8=37mm」「1 1/2=40mm」)

「700×35~40C」は700Cという規格でETRTOではリム径(車輪の大きさ)は「622」
上記のものとは8mmの差があるが、大きさが変化するゴムの輪のため、タイヤのように互換性がないということはない。
この場合、35~40mmの間のタイヤであれば使えるということになる。
つまり、
このチューブは「622か630のリム径(車輪の大きさ)、概ね35~40mmくらいのタイヤ幅に使えますよ」
ということになる。

実際は幅を計測して適合するかどうかを調べるようなこともなく、

タイヤの側面に書いてあるサイズを見て範囲内であるかどうかだけ確認して付けることになるので

タイヤ側面をよく見て確認すること。(書いていないような特殊なタイヤは使わない)


●シュワルベの[英・米・仏]バルブパーツ

www.schwalbe.com/en/zubehoer.html#valve-parts-en
※ネットで売っている店もあるが、PRインターナショナルから個人が少量単位で直接購入することも出来る
▼仏式バルブ
「品番:3363」Valve insert(バルブコア) 
「品番:3620」Rim nut(リムナット)
「品番:6603」Dust cap(バルブキャップ)

▼シュワルベ用の各種バルブコア

●シュワルベ用の仏式バルブコアセット 1個約200円
www.worldcycle.co.jp/item/swl-m-sw-3363.html

●シュワルベ用の英式バルブコア 1個約150円
www.worldcycle.co.jp/item/swl-m-sw-3361.html
キャップやナット類なし


■タイヤサイズ・タイヤ幅・空気圧の関係

グリーンレーベルは詳細スペックが書いているので見比べてみると
車種により基準に違いがあることが分かる。同じグリーンレーベル内でも差は大きい。
www.bscycle.co.jp/greenlabel/

▼仏式バルブ──────────────────────────────────────────

車種名 タイヤサイズ 空気圧 タイヤ幅
CHeRO 700C 8段と16段  700×32C (標準空気圧6.85気圧) 幅31mm
CHeRO 700C Drop 16段  700×32C (標準空気圧6.85気圧) 幅31mm
CHeRO 650C       650×32C (標準空気圧6.85気圧) 幅32mm
CYLVA F8F 20×1.35HE (5.5~6.9気圧) 幅33mm
CHeRO 20        20×1.35HE   (5.5~6.8気圧) 幅33mm
CYLVA D18とD16とFR16  700×28C    (5.0~7.5気圧) 幅28mm
CYLVA F8BとF24  700×32C    (3.5~5.9気圧) 幅32mm

【廃盤】CYLVA D20  700×28C    (5.0~7.5気圧) 幅28mm
【廃盤】CYLVA F27  700×32C    (3.5~5.9気圧) 幅32mm

●厚みのあるチューブで空気圧の減少は低減される

anocora.cocolog-nifty.com/blog/2017/01/post-3190.html
(放置後の結果だったはずなので、毎日荷重をかけて遠距離を酷使しているようなケースは別として考える)
0.5気圧程度減少するノーマルチューブ(推定厚み0.9mm)
0.25気圧程度減少するIRCプレミアムチューブ(厚み1.2mm)(スーパーチューブ同等)
この結果からも、更に厚みあるストロングチューブやダウンヒルチューブであれば恐らくもっと減りにくいと予想できる。
(反面、外周部が重くなるデメリットも発生する)

とはいえ、結局「習慣化できるかどうか」がパンク予防の鍵になる。
「厚みのあるパンクしにくいタイヤだから空気を入れなくていい」という勘違いをされるようなもの。
空気を入れて、適正空気圧を保つ習慣がなければ、
空気が減った状態で乗ってしまい、いずれは、擦れパンク、折り目パンク、リム打ちなどに至ります。

●軽量チューブについて(パナレーサー R'AIRチューブ)

panaracer.co.jp/products/faq.html#tab01_02_07
Q7 R'AIRチューブはレース以外では使えない?
A R'AIRはレース専用に設計された軽量チューブで基本的にはレース専用です。
毎日使用する通勤・通学などの使用には適していません。
レースで要求される「軽さ」に重点をおいてコンパウンド等を設計していますので、
スタンダードタイプのブチルチューブと比較すると耐久性、耐パンク性とも劣ります。
通勤・通学などの耐久性を必要とする場合には、スタンダードタイプか
重いですが耐久性、耐パンク性の高いスーパーチューブが適しています。
チューブのみならずタイヤもその用途に応じて設計されています。用途に応じた仕様をお選びください。

▼サイズ選び━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


■サイズ幅が境界の場合どっちがいい?

700x25-28までと700x28-35まで。
●細いほうが軽いので軽快に漕げるが、膨張させるのでチューブが薄くなり防御性も弱くなり、空気も抜けやすい。
●太いものは反対に重いが(細いものに比べれば若干)防御性もあり空気も抜けにくい。
日常用途であれば断然太いチューブ

▼細いタイヤ幅用はクッション性が低い
●細いタイヤ幅用=小さい風船=空気を充填できる容積が少ない=クッション性が低い

▼軽い薄いチューブは弱いというのを理解するには
風船のようなもので考えると早い。
●同じ大きさでも厚みが薄い風船と厚い風船に同じ量の空気を入れ、割れやすいのは薄いもの
=細いタイヤ幅用でも厚いチューブであれば頑丈さは増す。

●タイヤとチューブの適合幅について

anocora.cocolog-nifty.com/blog/2015/09/c-c7fa.html
その23Cチューブの詳しい仕様が分からないので何ともいえない。
「上限が23C(20~23C)」か「そのまま23C専用チューブ」か「下限が23C(23~28C)」か。
「23C上限チューブ×28Cタイヤ×8気圧」
「23C上限チューブ×28Cタイヤ×5気圧」
「23C専用チューブ×28Cタイヤ×8気圧」
「23C専用チューブ×28Cタイヤ×8気圧」
上記であればパンク修理以前にどの状態でも使用すべきではないので通常は使えていたとしても即交換。
「23C下限チューブ×28Cタイヤ×8気圧」で使うならやはり避けるべきだろうし
「23C下限チューブ×28Cタイヤ×5気圧」でも、やはりチューブが薄くなるぶん基本避けるべきか。
不相応なチューブを使用するに至った経緯もメーカー販売店に聞いてみたいところだが、
本当に勝手に使われていたのであれば被害者でしかない。
個人的には23C上限や専用チューブであれば「不良品」として
代わりのチューブをこちらの銘柄指定で用意させるか、
チューブ交換後にメーカー販売店に代金を請求しても良さそうに思える。

●チューブ選びは「サイズ」「バルブ長さ」「厚さ」

jitensyazamurai.com/db/archives/6051
一般車関連でディープリムを使う意味はないので「バルブ長さ」は短めで十分として気にしないとして、
「サイズの把握」は長くてややこしくなるので避けたと思うが
26やら700かどうかということよりも、
普通はタイヤに書いてある「ETRTOサイズ」で確認するのが互換性で間違えず確実。
例えば「700×40C、29×38C、28×50C」という場合、これらの「タイヤ(ビード)径は全て622で同じ」。
ステップクルーズ(26HEサイズの場合)は26インチでも「26HEのETRTOでは559」で、
よくあるママチャリの26インチのチューブは「26WOのETRTOでは590」なので「大きすぎて合わない」。

※但し、サイズについてはチューブ自体が膨張するので近いサイズが共用になっている場合もあり、
適合するかどうかは表記をしっかりと読み解く必要がある。

「厚くて丈夫だが重い(同じ空気圧であれば空気も抜けにくくなる)、
「軽量だが弱い(同じ空気圧であれば空気も抜けやすい)」というのは気を付けておいたほうが良い。
「日常用途に限れば」チューブを軽くするメリットはほぼないと考える。

●実際に表記を確認する
分かりにくい表記の代表格といえばBBBのチューブ
www.riteway-jp.com/pa/bbb/762551.htm
HE:26×1 3/8
ETRTO:32/40-584/590
まず、一般的には26×1-3/8といえば一般車ママチャリ系26WOサイズの筆頭なのでHEとは普通なら書かない。
「32/40」は32~40mmの幅サイズのタイヤに使えるということで「分数ではない」。
「-」は繋ぎの記号であり「意味はない」。
「584/590」はETRTOサイズで「584~590」のタイヤ(ビード)径に使えるということで同じく「分数ではない」。
584というのはMTBジャンルの「27.5インチ」と呼ばれているサイズ。
商品ページには一切書いていないが間違いなく27.5インチのジャンル。
590というのは一般車(ママチャリ)ジャンルの「26インチ」と呼ばれているサイズ。

外径:26"で参考として分かるが、MTBジャンルの26インチ[ETRTO:559]とも読み取れるので参考にすべきではない。
上にもあるように一般車ジャンルでもステップクルーズのような車種に使われていることもあるので勘違いは禁物。
(もちろん590向けのチューブは559のステップクルーズには使えない)

肉厚は0.87mmなので0.9mmに近いノーマルな厚み。
ちなみに、1.2mmのような暑さがやや厚めのスーパーチューブ系。
サイズによっては3mmを超えるような超厚チューブもある。
それぞれにメリットとデメリットがある。


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▼仏式バルブコア用工具

 star.ap.teacup.com/flatout/798.html
 ●「TNI バルブツール」約300円
 www.trisports.jp/?q=catalog/node/6471
 ●「パナレーサー VCT-2 バルブコアツール」約500円
 panaracer.co.jp/lineup/cycle.html
 panaracer.co.jp/lineup/tubepump.html
 seobicyclekawaguchi.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/vct-2-6120.html
 ●「HOZAN VC-1 バルブコアツール」約1800円
 www.hozan.co.jp/parktool/catalog/VC1C.html

◆仏式→英式

パナレーサー フレンチバルブアダプター 
アサヒサイクル フレンチバルブ用バルブアダプター 
TNI バルブホルダー  ブラック[2601171]、灰[2601177]、ゴールド[2601174]、ブルー[2601173]、レッド[2601172]、グリーン[2601178]、パープル[2601175]、オレンジ[2601176]

◆仏式→米式

パナレーサー BFP-FA バルブ変換アダプター(仏式→米式)真鍮製 【バルブ軸(チューブ側)に取り付け】
パナレーサー BFP-FV20 仏式バルブアダプター  真鍮製 【ポンプに取り付け】 
バズーカ フレンチバルブアダプター 仏式バルブを米式に変換  [赤・青・黄・緑] アルミ
グランジ 仏-米バルブアダプター 仏式バルブを米式に変換 1個 [黒・銀・赤・青・黄・緑・橙]
TNI バルブホルダー(仏→米) [黒・赤・青・黄]

●グランジ [GRUNGE] 仏-米バルブアダプター

kextuta.blog.fc2.com/blog-entry-136.html

◆仏式バルブに米式のポンプ口金を使うときに変換

パナレーサー (ポンプ用)兼用口金用-仏式バルブアダプター-クサリ付き 約180円

●[仏式関連]仏→米アダプターがそのままでは使えない場合もある

chariki.net/report/report7.html
<仏式→米式変換アダプター> ¥250-
自動車用の口金で入れられる様にできます。
つ・ま・りガソリンスタンドでも入れられます。
ただし、圧力調整式の物で無いと入れ過ぎてバーストなんて事も有り得ますので、要注意です。
また、一部の自動車用の口金に入れられないものがあるので、
事務長は改造(簡単でっす!)して使ってます。

●仏式バルブについて

anocora.cocolog-nifty.com/blog/2016/03/post-a081.html
ポンプとバルブアダプターについて他。
「自転車 空気入れ 違い」と検索するなど
バルブ形状のことは分からなくても、どうすれば
何を使えばいいのかということも知らずに困るようなことを避けるためにも事前に知っておくべきだとは思うが、
幼少期から家族や親戚でスポーツ自転車に乗っている人や、家業で慣れ親しんでいるのでもなければ
英式バルブ以外を知る機会そのものがないのだから
買った後に「この空気入れ口は何か違う」と、初めて気付くことになってしまうのも無理ない話か。