最終更新日:2022.9.25 ★パナレーサー公式:ナットスペーサー
「シングルウォールのリムには不適合ですので、使用しないでください。」
■仏式バルブ(チューブ)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼仏式(Flench/プレスタ)
軸径が細いのは細幅のリムに合わせるため。
○:メリット
1:空気圧調整(減圧)しやすい。(高圧対応するかどうかはリムとタイヤの質にもよる)
2:
バルブキャップの装飾可能。
3:ノーマルか、薄め軽量チューブ等、種類が選べる。
×:デメリット
1:対応空気入れが必要。(スポーツ自転車扱い店や自転車専門量販店でも一応可能だが、フロアポンプは買っておくこと)
2:仏式のままではガソリンスタンドの空気入れは非対応。【要注意】変換アダプターでも適合しない場合あり。
3:700C(28C以下)以外のサイズを在庫している(一般的な)店は少なく、あまり出ない店では古い在庫チューブのリスク。
4:英式/米式のリム穴には不適当。隙間が出来、シングルウォールリムでは「スペーサー」が機能しない。
5:リムの高さに対応したバルブの長さが数種類あるので間違えると使えない恐れあり。
実質スポーツ自転車専用。細いリムに対応してバルブ軸が細いのが特徴。
減圧は簡単に出来る。軽量化目的で選択肢の幅があるが日常的な用途では不向き。
仏式ユーザーならば、最低限の知識として空気の入れ方くらいは把握しておくこと。
★リム穴とバルブ(チューブ)軸径の関係性
【最初から仏式チューブが取り付けられている場合は仏式チューブを使ってください】
空気圧測定は何ら問題なく行えるのでリム穴を拡張してまで米式にすることはオススメしません。
しかし、最初から英式チューブが取り付けられている場合は米式チューブをオススメします。
◆リム穴径【約6.5mm】
仏式バルブ(チューブ)【軸径 約6mm】が適合
◆リム穴径【約8.5mm】
米式バルブ(チューブ)【軸径 約7.6mm(シュワルベ)】や、
米式バルブ(チューブ)【軸径 約8mm(パナレーサー等)】が適合
※リム穴とバルブ(チューブ)軸径の互換上、仏式チューブは英式チューブの代用にはならない
※英式チューブの代わりに使うなら米式チューブ。
★リム穴とバルブ軸の互換性を画像で確認
www.schwalbe.com/files/schwalbe/userupload/Images/FAQ/FAQ%20Detailseite/Ventil/ventill_abrisse_en.jpg
www.schwalbe.com/media/e2/8c/79/1693385402/torn-valve-stem.png
仏式は「6.5mmのリム穴」専用
英式/米式は「8.5mmのリム穴」専用
www.schwalbe.com/en/ventile
www.schwalbe.com/en/technology-faq/valve/
What causes a valve tear off?
の項目を参照
A valve tear off can occur if it was installed under tension.
Another frequent cause is installing a Sclaverand valve tube into a rim with a larger valve hole.
The metal edge of the valve hole can shear the valve stem off the tube.
Caution: Be aware that there are also rims that have the correct valve hole of 6.5 mm on the outside,
but a larger hole of 8.5 mm on the inside, which causes the problem.
↓google翻訳:translate.google.co.jp/
バルブの破損の原因は何ですか?
張力がかかっている状態で取り付けると、バルブの破損が発生する可能性があります。
もう 1 つのよくある原因は、より大きなバルブ穴 を持つリムに
スクラベランド(仏式) バルブ チューブを取り付けることです。
バルブ穴の金属エッジによりバルブステムがチューブから切断される可能性があります。
※シュワルベSclaverand=【仏式】
注意: 外側には 6.5 mm の正しいバルブ穴があるが、内側には 8.5 mm の大きな穴があり、
問題が発生するリムもありますのでご注意ください。
★ナットスペーサーについて
▲パナレーサーの仏式バルブナット兼用バルブ穴スペーサーは
【シングルウォールの(ママチャリなどの)リムでは、内部からチューブに押し上げられて意味が無い。】
=米式(英式)穴【ダブルウォールのリム向け】。
どんなリムでも「英米リム穴にスペーサーを使えば仏式チューブが使える」と思っている人がいるようですが・・・
▲▲▲【要注意】「英米式バルブ穴-スペーサー」は「シングルウォールのリム」には不適合です。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
★パナレーサー公式:ナットスペーサー
「シングルウォールのリムには不適合ですので、使用しないでください。」
panaracer.com/products/accessories/other/英米式バルブ穴-スペーサー/
※ダブルウォールのリム専用です。
シングルウォールのリムには不適合ですので、使用しないでください。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
これでやっと・・・
「▲シングルウォールリムでもナットスペーサーに意味がある」と「未だに勘違いしている人達」へ対し、
メーカーから正式に「不適合」と案内されたのは喜ばしい限り。
しかし、ここから周知が進み、
一般車(シングルウォールリム)には「仏式ではなく米式のチューブが最適」
と気付くのは何年かかるやら・・・。
●一般車サイズだけでも、シュワルベ・コンチネンタル・スペシャルライズドのように
「◆バルブナットありの米式チューブ」がパナレーサーから発売されれば、
嘘(勘違い)を広められることは確実に減るはずでも・・・
少なくとも「(ETRTO:590[26WO],630[27WO])クロスバイクでの
米式チューブ標準搭載車」が増えない限り、
新規投入するほどの需要が見込まれないから厳しいことは分かる。
▼【重要】
ナットスペーサーが機能するのは「ダブルウォールリム」であり、
シングルウォールリムではほぼ無意味。
↓なぜなら・・・、
仏式チューブ+ナットスペーサーを「実際に試したことがあるからこそ言える」が、
シングルウォールリムに取り付けた場合は、
▲チューブ(バルブベース)がリムの隙間から上がってくる。
(
リムテープをバルブ周辺まで付けていると300kpa程度でも上がってきてハミ出る)
▲ナットスペーサーは隙間に収まるどころか「"リムに接することなく"バルブの下のほうに鎮座するだけ」。
▼ダブルウォールリムの断面図とリムナットの位置
panaracer.co.jp/products/pdf/PIF04-001.pdf
この図にあるような「ダブルウォールリム」
=「リム外壁とリム内壁が離れている」のであれば「ナットスペーサー」が機能するが、
シングルウォールリム=「リム外壁とリム内壁が近接している」場合は、
「ナットスペーサー」は「内側のチューブのバルブベース部分が空気充填で上がってくるので」機能しない。
◆【画像】シングルウォールとチューブの関係
◆スペーサーはダブルウォールリム用と分かる形状
www.amazon.co.jp/dp/B00DSL30CI
こういうスペーサーを知っていれば、シングルウォールリムには使えないので、
「シングルウォールには仏式チューブは使えないんだ」と分かるのだが、
バルブナットでは「中途半端にバルブ軸上に鎮座できる形状」のために、勘違いが横行しているのだろう。
※対照的に、MAVICの"ダブルウォール"リム「A319」の場合・・・
shop.mavic.com/ja-jp/a-319-j24500.html
www.mavic.com/ja-jp/p/a-319-jr0741
バルブ穴径:8.5mm、バルブアダプター付属
●8.5mm穴 = 英/米チューブ対応
●バルブアダプター = スペーサーが付属していて仏式チューブ対応。
↓
※ダブルウォールリムしか使えない構造になっているスペーサーの実際の画像は下記のURL先で確認。
★MAVIC Rim Valve Hole Converter Schraeder to Presta(Mavic Valve Hole Reducer)
www.bike24.com/p2177930.html
そのため、スポーツ自転車ユーザーだらけのような場所であれば、
「ダブルウォールリムではないリムは最初から存在しないもの」として、
【シングルウォールリム自体の存在を勝手に消去している可能性もある】ので、こちらも要注意。
◆ナットスペーサー「パナレーサー&シュワルベ」と「MAVIC等」の明確な違い
●「パナレーサーのNTスペーサー」「シュワルベのリムナット」
cycling451.blog.jp/archives/1011910767.html
[要注意]※仏式バルブ軸が「ネジ切り」されている場合のみ使用可能
以下の3商品★は「ネジ切りされていない仏式チューブでも使用可能」
★MAVIC Rim Valve Hole Converter Schraeder to Presta(Mavic Valve Hole Reducer)
マビック・リム・バルブ穴コンバーター(米式→仏式)
www.ikd21.co.jp/ikd/items/i1825.html
www.bike24.com/p2177930.html
www.sjscycles.co.uk/rims-tape/mavic-rim-valve-hole-drilling-converter-insert-schraeder-to-presta/
★BENEFIT (ベネフィット) バルブアダプター「品番:VA01」
benefit-jp.com/accessories/vc_ec_h/vc_ec_h.htm
online.ysroad.co.jp/shop/g/g20700836/
www.askeycycle.com/products/detail.php?product_id=7291
www.ysroad.net/shopnews/detail.php?bid=349187
★WHEELS MANUFACTURING バルブ穴変換アダプター
www.qbei.jp/item/wlmfg-039839/
同等品?「Rim Convertor Shraeder Valve to Presta Valve」
[リム・バルブ穴コンバーター(
米式バルブ→仏式バルブ)]
www.ikd21.co.jp/ikd/items/i580.html
▼形状は違う同じような役割のスペーサーでも・・・
cyclestyle.net/article/2014/09/06/13217.html
↑書いてはいないが恐らく「ダブルウォールリム」。
blog.livedoor.jp/happypottering/archives/50351465.html
www.ysroad.net/shopnews/detail.php?bid=349187
↑これらもバルブベースが上まで上がってきていないので恐らく「ダブルウォールリム」。
blog.cbnanashi.net/2019/12/12741
↑こちらは紛れもなく「ダブルウォールリム」。
noguchi1904.blog109.fc2.com/blog-entry-1194.html
もし「ヒラメ仏式をヒラメ米式に換装するのが面倒」であれば分からなくはないが、
通常の
ポンプヘッドの仏式米式を切り替えるのが手間というほど妙な構造であれば、
別のポンプを購入するか、ポンプヘッドを交換してしまったほうが結果的に得する。
●リムとチューブ(バルブ軸・ベルブベース)の断面の簡略図
━━━━━━━━「横から見た図」━━━━━━━━
ブラウザやフォントの環境に依存するため確実にズレるので分かりにくいがニュアンスは伝わる・・・はず。
.┃┃・・・仏式バルブ軸
.┃┃・・・仏式バルブ軸
━┛┗━・・・チューブとバルブの接合部(バルブベース)
「 ^ 」・・・はみ出すチューブ
─・・・リム
▲シングルウォールの英(米)穴リム
.┃┃
.┃┃
─^┃┃^─
.━━┛┗━━
↑▲「空気充填で内側からチューブがせり上がってくる」 → 「上からナットをつけても無意味」
▲↓空気圧が減ると「X」部分に隙間ができてズレて摩耗し傷ができやすい
(その場合にスペーサーが嵌るので問題ないという見方もできるが、
スペーサーが凹みに嵌るまでの微動=正常なバルブ位置からのズレを考慮すると微妙)
┃┃
┃┃
..─X┃┃X─
━━┛┗━━
..┃┃
..┃┃
..─XX┃┃─
..━━┛┗━━
★ダブルウォールの英(米)穴リム
「 ) ( 」・・・スペーサー}
.┃┃
.┃┃
─)┃┃(─
─┃┃─ ← ★ダブルウォールリムの場合、内側からチューブがせり上がってきてもここのリム内壁で止まる
━━┛┗━━
↑★チューブがハミ出ないので、バルブ軸の隙間を固定出来る。
参考までにダブルウォールリムの仏式穴に仏式チューブをつけた状態。
.┃┃
.┃┃
─┃┃─
─┃┃─
━━┛┗━━
→英式(米式)穴に仏式を入れたところで、
外側穴から見えるまでせりあがるほど空気を入れることができる前に恐らく破裂する。
もちろん内側穴に押し付けられている状態にはなるが、適正幅のある固いリムフラップであれば
その穴部分で防御もできる。
一方で、バルブ周辺は強化されているので問題ないという見方もできるが・・・。
そもそも空気を適正に充填した段階で狭い隙間に噛みこむ状態であり、
空気圧が減ってズレやすい状態になった場合に結局バルブとバルブ穴に隙間があれば
そこから傷がつきやすいと考えるべきだろう。
自分自身で「リム穴の違いすら」理解していなかったときに実際交換してしまったことがあり、
取り付けてからしばらく実用しつつも観察しよく考えてみると
「1枚の金属を挟んでいるだけ(シングルウォールのリム)では
内側からチューブが隙間から上がってくるのは当然」だろうなと間違いだったことに気付いた。
何も理解せずに「仏式にしとけばいいや」という感覚で交換してしまうと余計なトラブルを招くことになる。
十分に注意しておきたい。
◆「ダブルウォールリムなので普通に使えている」という人は除き、
繰り返しになるが、「実際に使ったことがあり、問題が起こっている状態を確認している」から断言している。
▲「そもそも使っていないが、特に何も考えず使えると勘違いしている」
▲「使っていても問題がないと"思い込んでいる"」
いずれにしても、このような内容は絶対に参考にすべきではないと改めて注意喚起。
酷い内容の典型といえば、「空気圧はタイヤの設置面の長さで判断すればOK」のように、
「実際の空気圧判断方法としては問題がある」感覚で、
なぜ、何かどう問題になるのか「構造・変動」を理解していない。
■英式(米式)穴に仏式チューブを使うとダメな実例
Q8:米式バルブ用リムを使っていますが、仏式バルブのチューブをそのまま使っても大丈夫ですか?
A8 NTスペーサーをご使用ください。NTスペーサーは、米・英式用の大きな穴を仏式用の小さな穴に変換するものです。
NTスペーサーを使用しないと、仏式バルブの根本部分がリムの大きな穴のために傷んでしまいます。
↓
ここのQ&Aではナットスペーサーを
シングルウォール、ダブルウォール無関係で取り付ければ問題ないかのような回答。
空気圧が十分な状態であれば必要ないという認識だったとして、適正な使用方法とは思えないが・・・。
↓
arrowosaka.blog85.fc2.com/blog-entry-216.html
メーカーからのアナウンスでも、
NTスペーサーは、タイヤを組み付けた後に、
バルブ側からスペーサーをセットするように言われています。
ですが、
昔ながらのシングルウォールのリムの場合、バルブベースがはみ出してきちゃうんですよね。
(ダブルウォールだと表にも出てこず、NTスペーサーもしっかり役割を果たすようです。)
↓
※仏式バルブ軸のチューブは米式穴に使えない
www.schwalbe.com/en/ventile.html
www.schwalbe.com/en/technology-faq/valve/
「What causes a valve tear off?」を参照
▼英米チューブ用リムでも
▲「シングルウォール」に仏式チューブを使うと、下からチューブが上がって隙間に噛みこむのでNG。
★「ダブルウォール」であれば仏式チューブを使うとスペーサーが機能する。
だからこそ一般車のリム穴には「仏式チューブを使わず米式化(ACA-2 or 米式チューブ)」が正解。
(そもそも一般車向けサイズでダブルウォールといえば、サンエクシードの590仏式穴リムくらい)
●一般車のシングルウォールリム(のバルブ穴径)に仏式チューブを避けたほうがいい理由
twitter.com/noguchi_shokai/status/1282872970940047360
一般車(ママチャリ)でも使える仏バルブチューブ、ございます。
↑
(※上記ナットスペーサーの項目参照)
ママチャリというか「シングルウォールリム」にスペーサーを使って仏式化するのは止めましょう。
未だにママチャリ(のシングルウォールリム)に不適合な仏式を、
しかも結構な古参の問屋の広報が安易に紹介するとは頂けない。
日本メーカーでは全く解説していないために誤った使用方法が横行しているのだろう。
老舗の卸業者(野口商会)すら誤解しているのはさすがに呆れる。
↓
★英式チューブは「米式チューブ」(またはACA-2)への交換推奨!
「シュワルベ、コンチネンタル、スペシャライズド」の米式チューブならネジ軸で細めなので確実。
──────────────────────────────────────────────
シュワルベ(●日本代理店PRインターナショナル)
www.g-style.ne.jp/item.php?brand_id=16&item_category_id=97
●6AV=「20インチHE」・・・[20×1.10~1.50] 【ETRTO 28~40-406】
※20インチWO(ETRTO:451)には適合しないので注意
【箱】 www.yodobashi.com/p/pd/100000001003272105/
【袋】 www.yodobashi.com/product/100000001007136689/
●7AV=「20インチHE」・・・[20×1.50~2.40] 【ETRTO 40~62-406】
※20インチWO(ETRTO:451)には適合しないので注意
【箱】 www.yodobashi.com/p/pd/100000001003272108/
【袋】 www.yodobashi.com/p/pd/100000001003447776/
●9AV=「ママチャリ24インチWO」・・・[24×1-3/8など](ETRTO:540)
※24インチHE(ETRTO:507) [40~47-507(24×1.50~1.90)]も対応
【箱】 www.yodobashi.com/p/pd/100000001003462642/
【袋】 www.yodobashi.com/product/100000001007136696/
●12AV=「ママチャリ26インチWO」・・・[26×1-3/8など](ETRTO:590)
※26インチHE(ETRTO:559) [(26×1.75~1.90)]も対応
【箱】 www.yodobashi.com/p/pd/100000001003272120/
【袋】 www.yodobashi.com/p/pd/100000001007136706/
●17AV=「ママチャリ27インチWO」・・・[27×1-3/8など](ETRTO:590)
※700C(ETRTO:622) [28~47-622(700×28~47)]も対応
【箱】 www.yodobashi.com/p/pd/100000001003272136/
【袋】 www.yodobashi.com/p/pd/100000001003447785/
──────────────────────────────────────────────
▼どうしてもシングルウォールリムに仏式チューブを使いたい場合
1:「ゴムワッシャー」を挟む(非Oリング) ※器用ならゴム板を切り抜く
2:廃チューブを切り取り仏穴を空けてバルブベース周辺に被せる
という方法があるようだが、朽ちかけの700C予備チューブを一般車に使おうという魂胆として、
結局のところ
「一般車に仏式では(空気入れができる拠点数の問題から)利便性が悪い」ので、
やはり交換するのであれば素直に米式チューブのみ薦める。
◆英式から米式ではなく何故か仏式にしてしまう人の動機を考察
「バルブ穴の互換性上、英/米式穴用のリムに細い軸の仏式軸ではズレを誘発するので不適切」
ということを「知らない」のであれば、まだ「無知ゆえに仕方ない」という見方もできるが・・・、
リスクを知った上で選択するのは正直意味が全く分からない。
1:「高圧に耐えられる」 → トラックや大型バス用の高圧用バルブも米式
2:「若干軽くなる」 → タイヤ自体が重めであれば"ほぼ無意味"
3:「工具なしで空気抜けできる」 → ほぼ意味なし
4:「スポーツ自転車っぽくしてみたい」 → 同上
どこかで見たことがあるのは・・・特殊な例として、
【メインのスポーツ自転車が仏式】且つ【ポンプヘッドがヒラメの"仏式"】のため、
もう1台が米式では使用時に内部アダブターを変更するのが面倒なので、
共用するために「仏式」を選択しているという内容。
ヒラメでもなければ、通常、仏式に使えるポンプであれば、
「反対側」や、「"差し込む深さの違い"で、そのまま米式も使える」。
※「vivaの英-仏変換バルブコアを使う」という方法もあるが・・・、
「バルブキャップを着けても隙間ができる」というのが難点。
仏式のデメリットとしては【空気を充填できる拠点が圧倒的に少ない】こと。
そもそも、なぜスポーツ自転車ユーザーは
「CO2インフレーター」や「携帯空気入れ」を持ち運ぶのかを考えれば分かる。
理由は、【遠出してパンクしたときに、近所で空気入れできる可能性が低い】から。
近所の家や交番やコイン式はもちろんのこと、
ホームセンターの中の自転車コーナーに仏式対応のポンプが置いていない可能性は高い。
街の自転車店でも、ホームセンターですら売っている米式対応のポンプすらないような店では
仏式対応ポンプが置いているはずもない。
「構造を理解していないとしか思えない」某卸業者のように、
安易に仏式にできることを紹介しているのも問題としても、
「実際に取り付けて問題が起こることを知らないならまだしも、知っても理解できない」のが最大の問題で、
いわゆる「(理解力の低さゆえに)救うことができない層」の壁が存在することに尽きるというべきか。
─「自分の使用状況では使っていてもパンクになったことはない」から問題ない
ではなく、【構造的に相応しくないという意味でも、リスクの低減】と、
特殊な例を除けば、仏式を少なくとも生活用途で常用する具体的なメリットがあるとは思えないので、
素直に英式チューブの代わりは「米式チューブのみ使用するのが妥当」と覚えておきたい。
(緊急用に一時的に使うとしても英式チューブのほうがマシ)
▼本格的なスポーツ自転車の場合
「リムが仏式バルブ用なので仏式チューブしか使えない」のであれば、
そのまま仏式チューブを使うか、
「リムを交換して米式チューブを使えるようにする」しかない。
※幅が細いリムで穴の拡張は強度低下になるので厳禁!!!
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▼米式口金変換
●(野口商会)仏式→米式口金変換アダプター
twitter.com/noguchi_shokai/status/1303185991486730240
野口コード:772205 バルブ口金 仏式 終了の為、代替商品として
野口コード:772210 仏/米 変換アダプター の取り扱いを開始しました。
希望小売価格:オープンプライス
●緊急時用としては仏→英変換ではなく、仏→米変換をオススメする理由
基本的には仏式バルブはポンプの仏式口で使えばいい話だが、携帯ポンプも所持しておらず、出先で困った場合の応急処置。
英式ポンプは、実際のところコイン式ポンプなどの「一部の空気入れ」に過ぎないので拠点数としては不便。
「空気が入れられる拠点を増やす」という日常的な利便性を考慮するなら仏→英ではなく、
↓のような「仏→米」アダプターで米式に変換しガソリンスタンドの空気入れを使うほうが圧倒的に便利。
www.yodobashi.com/product/100000001002488618/
いくらなんでも約200円(送料無料)すら払えないような人は居ないだろう。
しかし知名度の低さからか、動画で紹介している人はいないようだ。
追記:2018.11.18━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
画像での紹介ブログはあったので紹介
●仏→米(口金)変換アダプター【パナレーサー「BFP-FA」】
karaage.info/2018/02/07/123922/
アダプタで
英式バルブに対応すれば、普通の自転車用の空気入れが使えて便利なのだが、
ガソリンスタンドで空気が入れられないのはある意味不便。
車やバイクのバルブが米式となっているため、
英式より米式の方が使い勝手が遥かに良い。
アダプタを付けて空気を入れるためには、
一旦バルブアダプタを外してバルブのコアナットを緩めておく必要がある。
この状態で再びバルブアダプタを取り付ける。
適度に入れたところで、バルブアダプタを外しバルブのコアナットを締めて
再びバルブアダプタを付けてキャップをしておく。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
標準の空気圧が高めのクロスバイクでは尚更空気圧は重要。
(空気圧が手の感覚だけで分かるような熟練者か、早く壊したいなら別だが)
せっかく空気圧が測定できる仏式なのに
英式変換によって「空気圧量も分からないようなポンプ」を使ってテキトー感覚で空気充填をすればロクなことにならない。
だからこそ、「米式口に変換することで空気圧量も分かる」だけでなく、
「拠点数も増えるガソリンスタンドのポンプ」を使うことをオススメする。
「入れすぎや少なすぎを防ぐために」絶対に数値を目で見て確認することを薦める。
空気圧測定ができない英式専用ポンプを使うメリットは
[余程の緊急時を除き]ないと断言する。
仏→米変換でどの程度数値に誤差が出るのかまでは不明だが、
口金部分の変更のみなので大きく異なることはないはず。
↓
─────────────────────────────────────────────────
◆【要注意】仏→米アダプターが使えないケースあり
karaage.info/2018/02/07/123922/
バルブアダプタ(仏式→米式)使用の注意事項
バルブアダプタで米式に変換した状態だと、ガソリンスタンドの空気入れの口金の形状によっては、
空気を入れられない可能性あり。ロングツーリングする際は、参考のブログ記事のとおり、適合するビニールホースも持った方が無難。
jitenkenbun.blogspot.com/2019/01/blog-post_25.html
ホースを使用して接続します。使用するホースは外径 8mm × 内径 5mmがちょうどいい太さになります。
ホームセンターでメートル単位で切り売りし、1メートル100円~150円前後です。
何回も使用しないと思いますが、何回か使用すると緩むので、10cm程を切って持っていくといいかもしれません。
ガン式エアチャックに付いているこの形だとうまく入れることができます。
大体5barまで入れることができ、それより高圧だとホースが外れやすくなるので結束バンド等で固定する必要があります。
結束バンドで固定しても5bar以上だと空気が漏れてきますが、自転車旅行用の太めのタイヤだと大体問題ない空気圧だと思います。
おそらく、こちらのチャックのほうが一般的だと思います。
市販品の「仏バルブ→米式バルブ 変換アダプター」だと真ん中の突起が当たり、空気が漏れてしまいます。
こちらのチャックの場合、空気が漏れないように押し込め気味に入れる必要があります。
仏バルブ側は結束バンドで固定すると入れやすくなります。
市販品の「仏バルブ→米式バルブ 変換アダプター」が何社からか販売されてますが、
自転車用の空気入れを変換するためのアダプターみたいで、ガソリンスタンドにあるエアチャック用に作られていないみたいです。
エアチャックの真ん中にある突起が邪魔してかっちりはまらずに空気漏れを起こしたり、突起に当たらないため空気を出せない構造になってます。
そのため、米式バルブのチューブがガソリンスタンドの空気入れを使えるからといって、
「仏バルブ→米式バルブ 変換アダプター」がガソリンスタンドの空気入れを使える訳ではないようです。
ただ空気は漏れますが、空気量の勢いで、ある程度までは入れることができ、ある程度以上は無理な構造です。
─────────────────────────────────────────────────
◆ガソリンスタンドのエアチャック式に対応「仏-米アダプタ」(扶桑精器株式会社)
www.fuso-seiki.com/shop/shop_bicycle.html
値段は1個で800円(税込)
フレンチバルブ用のアルミ製(アルマイト処理)バルブ付き米式変換アダプタです。
こちらを用いることで、
ガソリンスタンドなどにある自動車用のエアチャック式空気入れで
高圧エア注入が可能となります。
↑
市販の仏-米アダプタでは不具合があるケースでも、
こちらのアダプタであれば使える可能性があるかもしれない。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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基本は最初から仏式ポンプやCO2ボンベを持ち歩くか、米式チューブを使ったほうが良さそうだが、
このように「米式空気入れのヘッド部分が
仏→米アダプターを介してそのまま使えない場合の保険」として備える以外の方法として・・・・
↓
▲英式変換
「英式専用の空気入れしかないしポンプは絶対に買いたくない」という不便を求めてる人、単に不器用を極めている人、
あとは「(米式)空気入れを借りられるガソリンスタンドの数よりも、
英式"専用"の空気入れを借りられる店のほうが多い」という特殊な地域であれば価値があるかもしれないが・・・。
仏式チューブから英式チューブを希望したということは
こちらの記事のように実は最初からダブルウォールリムに英/米式穴が開いていて
karaage.info/2018/02/07/123922/
実は始めからOJC4は米式バルブ用のリムで、バルブ穴スペーサーを使って
仏式バルブのチューブが使用されていた。10,000km乗ってからようやくこの事実に気がついた。
スペーサーで仏式チューブを使っていただけではなかったとすれば、
リム交換していないのであれば「バルブ穴の拡張処理」をしたことになるが
「プロの目で」銘柄も見て判断した上で「強度的に問題ない」と判断しているはずだが、
個人的にはユーザー側の強固な意志による依頼だったとしても
素人返事であまり薦めたくない処理。(すぐ↓の記事を参照)
常套句の「そういうのは([この場合は]安全性を担保できないんで)ウチではやってないんですよね」で
済ませてしまうのが最善としても
「再訪問での時間などのコスト」を負担させられるわけでもないので厳しかったようだ。
「近場の在庫がありそうな店で取り急ぎ仕入れる」というのも
調べる手間や時間がかかるので避けるしかなかったのだろうか。
▲リム穴拡張してまでわざわざ仏式→英式
www.facebook.com/konanrescue/posts/1618843994806162
前後輪のタイヤチューブの交換でした、元のチューブはフレンチバルブでしたが、
使い勝手の良い英式バルブに交換する為リム穴を拡張させていただきました
まず、リム強度や幅にもよるのかもしれないが、リム穴の拡張はリムの強度を落とすという点で微妙。
英式であることを是とする傾向が強いのは
「雑多な自転車店・修理店での英式チューブの在庫率のほうが高い」ということを挙げるとしても、
何か「”ユーザーの無頓着やいい加減な空気圧管理が常識であることで
修理が増えやすいと言う意味での”自転車店(修理店)側の都合」がある気もする。
何もプロのためだけに空気圧計測器が存在しているわけでないはず。
親切な手段を採ってあげているようで、本当にユーザーにとって英式の選択が正しいのだろうか。
www.facebook.com/cycling.ss.net/posts/1243706359074272
夏の暑さで自転車のタイヤがバーストしています。
夜に自転車のタイヤに空気を入れる場合、昼間の気温が上がることを考えて、少し控えめにして下さい
こういう「空気の入れすぎで破裂する」ケースも (無頓着な人もいるので全部とは言わないが基本的に)
「英式で空気圧を適切に判断できていないということ」が原因ではないだろうか。
「少し控えめに」と言われても、
素人感覚でそれを感触だけで判断できることが当たり前だろうか。
タイヤごとの適切な空気圧を、仏式・米式で空気圧計の数値を見てしっかりと判断できれば
このような事態はそうは起こらないのでは?
(シュワルベの英式計測器を買うより安く、MPプランジャーをポンプの空気圧計だけで曖昧に判断するよりも正確)
●英式アダプターについて
元々仏式なら利便性を考慮して「仏→米アダプター」と言いたいところだが、
実際にはガソリンスタンドで充填は困難という話もあって微妙なところ。
しかし、せっかく空気圧管理できる仏式なのに
わざわざ分かりにくい英式規格を使うことは避けるべきだろう。
●仏-英変換アダプターの空気漏れ
jf1rsb.livedoor.blog/archives/3979938.html
ポンプとの相性もあるとして、「仏式には普通に仏式口で使う」か
仏-米式アダプターを使うほうが理に適っている。
仏式バルブが使われている自転車に
仏-英式アダプターを親切のつもりなのか付属してくることもあるようだが、
基本的に使わないほうが良いだろう。
●仏→英アダプターは常用するべからず
www.youtube.com/watch?v=-115hzvbwLA
【仏式バルブの自転車を買うなら空気入れも買いましょう】という常識も、
スポーツ自転車の管理運用方法が理解できていない人にとってみれば、
恐らく「1円でも安く使いたいというドケチ根性」のほうが優先されてしまうのだろう。
そもそも空気圧管理の重要性に注目させないためとしか思えないような、
測定を阻害する厄介な英式(虫ゴム)というのものを
ロクに問題視もせず、未だに当然のように使い続ける
メーカー筆頭に大きな問題があると言わざるを得ない。
緊急用であれば自動車・オートバイ関連店の
コンプレッサーや空気入れを使うことを前提で
「仏→米アダプター」を薦めたいところでも、
既に書いているように
「仏米アダプターと米式空気入れとの相性がイマイチ良くない」
という話もあるので・・・、
代わりに、
リム自体が必然的にワイドになるので耐久性UPも兼ねて
「8.5mm穴(米式対応)のリム」に交換というのが正攻法の案内。
※安易に「リムの仏穴6.5mmを米式対応するように8.5mmまで拡張」という方法は、
用途として本来想定していない【▲リムの強度を落とす危険行為】なので非推奨。
【構造上"リム幅が太めの場合に限り"米式対応】と考えること。
★元々英式チューブ(バルブ)であれば、
ACA-2で簡易変換か、米式チューブに交換すれば済むだけなので
ここだけはスポーツ自転車もどき(ルック車)のほうが手軽。
■英式ポンプでも英式用クリップを外せば米式で使えるポンプは珍しくないのと、
空気圧計がない場合は別途GIYO等の"ヘッド部分が筒型"の空気圧計の購入をする方法もあるが、
持っている空気入れが樹脂製や安物鉄ポンプで劣化もしているようであれば、
この際に2500円~4500円くらいの範囲で買える空気圧計付ポンプへのグレードアップをオススメ。
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/46.html#RP
※送料込みで約2500円未満の安物ポンプを買っても結局後々空気圧計が不安定や
早期不具合が発生する恐れが考えられるなどを想定できるため、
最低でも約2500円以下の出し惜しみはしないことを強く推奨。
●仏式→英式アダプター2種の比較
blog.goo.ne.jp/kino55crazy55/e/0018779f64fc2b99798574f42c5ddbcf
「変換して英式クリップで空気入れしようとしても使えない場合がある」ということを知っておきたい。
仏式→米式アダプターでも空気漏れが起こるケースもあるので、
結局のところ、日頃から空気圧管理を欠かさないことは勿論、
【仏式の場合、仏式のままで充填できる手段を確保しておきましょう】ということになる。
具体的には
●「携帯用の小型CO2ボンベ」か●「ミニフロアポンプ」を持ち運ぶ
●近隣の仏式の空気入れを「有料でも」借りられる自転車店を把握しておく
(すぐに検索できるように設定しておく)
※時間がかかる前提で、いざという時は「自転車のロードサービス」という方法もある。
◆現実的には「米式チューブに換装出来るようにリムを交換する」というのが最も効果的。
(※リム穴の拡張は強度を低下させるので非推奨[特に軽量リムや細幅リム])
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◆カタログなどに書いてある「DV、SV、PV」といった表記の見方
英式→EV(E/V)→(Englishイングリシュ・Valveバルブ)、DV(D/V)(Dunlopダンロップ・Valveバルブ)、Woods(ウッズ)
米式→AV(A/V)→(Americanアメリカン・Valveバルブ)、SV(S/V)(Schraderシュレーダー・Valveバルブ)
仏式→FV(F/V)→(Frenchフレンチ・Valveバルブ)、P/V(Prestaプレスタ・Valveバルブ)
※シュワルベのチューブは仏式を「SV」で分類しているので注意
▼SVに関して
www.schwalbe.com/en/ventile.html
www.schwalbe.com/en/technology-faq/valve/
シュワルベでは
AVはアメリカンだけではなく、「Auto Moto(自動車・オートバイ系)」とも分類しているようだ
DVはダンロップ・バルブだけではなく「Dutch」とも呼ぶ?
仏式SVの「S」はSclaverand(スクラベランド)
調べても日本語で詳細解説されたページはない。海外では慣例として呼ばれていた名残かもしれない。
もし「SV」と書いてあれば注意して判断するのが良さそうだ。
▼仏式
●仏式チューブ → 仏式チューブのみ
※リムの穴を広げれば英式/米式も使えるようになるが、仏式での固定力が劣ってしまう。
※一般人用ではない競輪用や日本での入手は困難な伊式は省略
↓
★サイズの互換性はETRTOで確認
例:WO系の20×1-3/8とHE系の20×2.125の互換性なし
★ETRTO
(European Tire and Rim Technical Organization)=タイヤ幅とリム直径
★タイヤ解説ページにもあるので、簡易紹介。
場所は「タイヤ側面」。互換性は数字(ETRTO)から確認
[画像あり]CBあさひ www.cb-asahi.co.jp/html/size-etrto.html
[画像あり]ワーサイ www.worldcycle.co.jp/tokusyu/etrto
↓
■インチサイズの見方・読み方
例:「26x1-3/8」で見ると
読み方は「26かけ(る)1と8ぶんの3」
「-」部分は、マイナスではない。
「・」や「空白」の場合もあるが、"13"/8にならないように間を埋めているだけの記号。
↓
■W/O?H/E?(WO?HE?)
■具体的にチューブのパッケージを見て考える
パナレーサーのチューブを例に挙げると(0TW735-40A-NP)
例:「27×1 3/8~27×1 1/2」と「700×35~40C」の兼用サイズ。
↓
「27×1 3/8~27×1 1/2」はインチサイズ。
「27インチの自転車」といった言い方は自転車をあまり知らない人でも聞いたことがあるフレーズかもしれない。
1-3/8部分がタイヤ幅のサイズ。27がリム径サイズ。
1-3/8なのでWOリム。27インチのWOということでETRTOではリム径(車輪の大きさ)は「630」
1と3/8なので
「1インチの約25.4mm」+「25.4mm(1インチ)の3/8」→25.4÷8→3.125×3=9.375
25.4+9.375=34.775mm≒35mm
同様に1 1/2は
「1インチの約25.4mm」+「25.4mm(1インチ)の1/2」→25.4÷2→×1=12.7
25.4+12.7=38.1≒38mm
つまりサイズ表記だけ読めば「1 3/8=約35mm」~「1 1/2=38mm」という幅となるが。
メーカーでのゴムの厚み等によって設定幅が異なる。(IRCでは「1 3/8=37mm」「1 1/2=40mm」)
↓
「700×35~40C」は700Cという規格でETRTOではリム径(車輪の大きさ)は「622」
上記のものとは8mmの差があるが、大きさが変化するゴムの輪のため、タイヤのように互換性がないということはない。
この場合、35~40mmの間のタイヤであれば使えるということになる。
つまり、
このチューブは「622か630のリム径(車輪の大きさ)、概ね35~40mmくらいのタイヤ幅に使えますよ」
ということになる。
↓
実際は幅を計測して適合するかどうかを調べるようなこともなく、
タイヤの側面に書いてあるサイズを見て範囲内であるかどうかだけ確認して付けることになるので
タイヤ側面をよく見て確認すること。(書いていないような特殊なタイヤは使わない)
●シュワルベの[英・米・仏]バルブパーツ
www.schwalbe.com/en/zubehoer.html#valve-parts-en
www.schwalbe.com/en/tire-accessories/valves/
※ネットで売っている店もあるが、PRインターナショナルから個人が少量単位で直接購入することも出来る
▼仏式バルブ
「品番:3223.01」SV VALVE INSERT(バルブコア銀)
「品番:3224」SV VALVE INSERT BLACK(バルブコア黒)
「品番:6613.01」SV DUST CAP(バルブキャップ)
「品番:6614」SV DUST CAP SMOKE GRAY(バルブキャップ)
「品番:3620」SV RIM NUT(リムナット銀)
「品番:3630」SV RIM NUT BLACK(リムナット黒)
●コアが外せないタイプの仏式軸の内部構造
blog.goo.ne.jp/kino55crazy55/e/58c9fd94be158671327d469d833cd3d3
しかし、チューブレスの場合は「気密性のため」というのは分かるが、
チューブド用途の場合は(壊してしまったときに)バルブコアが交換可能なほうが便利に思えるが、
緩んでいるなどでコア飛びに注意する必要がないメリット以外に
若干軽量のようなメリットでもあるのだろうか?
■タイヤサイズ・タイヤ幅・空気圧の関係
グリーンレーベルは詳細スペックが書いているので見比べてみると
車種により基準に違いがあることが分かる。同じグリーンレーベル内でも差は大きい。
www.bscycle.co.jp/greenlabel/
▼仏式バルブ──────────────────────────────────────────
車種名 |
タイヤサイズ |
空気圧 |
タイヤ幅 |
CHeRO 700C 8段と16段 |
700×32C |
(標準空気圧6.85気圧) |
幅31mm |
CHeRO 700C Drop 16段 |
700×32C |
(標準空気圧6.85気圧) |
幅31mm |
CHeRO 650C |
650×32C |
(標準空気圧6.85気圧) |
幅32mm |
CYLVA F8F |
20×1.35HE |
(5.5~6.9気圧) |
幅33mm |
CHeRO 20 |
20×1.35HE |
(5.5~6.8気圧) |
幅33mm |
CYLVA D18とD16とFR16 |
700×28C |
(5.0~7.5気圧) |
幅28mm |
CYLVA F8BとF24 |
700×32C |
(3.5~5.9気圧) |
幅32mm |
【廃盤】CYLVA D20 |
700×28C |
(5.0~7.5気圧) |
幅28mm |
【廃盤】CYLVA F27 |
700×32C |
(3.5~5.9気圧) |
幅32mm |
●厚みのあるチューブで空気圧の減少は低減される
(毎日荷重をかけて遠距離を酷使しているようなケースは別として考える)
0.5気圧程度減少するノーマルチューブ(推定厚み0.9mm)
0.25気圧程度減少するIRCプレミアムチューブ(厚み1.2mm)(スーパーチューブ同等)
この結果からも、更に厚みあるストロングチューブやダウンヒルチューブであれば恐らくもっと減りにくいと予想できる。
(反面、外周部が重くなるデメリットも発生する)
とはいえ、結局「習慣化できるかどうか」がパンク予防の鍵になる。
「厚みのある
パンクしにくいタイヤだから空気を入れなくていい」という勘違いをされるようなもの。
●軽量チューブについて(パナレーサー R'AIRチューブ)
panaracer.co.jp/products/faq.html#tab01_02_07
panaracer.com/products-q_a/
「一般編:チューブ:Q7」
Q7 R'AIRチューブはレース以外では使えない?
A R'AIRはレース専用に設計された軽量チューブで基本的にはレース専用です。
毎日使用する通勤・通学などの使用には適していません。
レースで要求される「軽さ」に重点をおいてコンパウンド等を設計していますので、
スタンダードタイプのブチルチューブと比較すると耐久性、耐パンク性とも劣ります。
通勤・通学などの耐久性を必要とする場合には、スタンダードタイプか
重いですが耐久性、耐パンク性の高いスーパーチューブが適しています。
チューブのみならずタイヤもその用途に応じて設計されています。用途に応じた仕様をお選びください。
▼サイズ選び━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■サイズ幅が境界の場合どっちがいい?
700x25-28までと700x28-35まで。
●細いほうが軽いので軽快に漕げるが、膨張させるのでチューブが薄くなり防御性も弱くなり、空気も抜けやすい。
●太いものは反対に重いが(細いものに比べれば若干)防御性もあり空気も抜けにくい。
日常用途であれば断然太いチューブ
▼細いタイヤ幅用はクッション性が低い
●細いタイヤ幅用=小さい風船=空気を充填できる容積が少ない=クッション性が低い
▼軽い薄いチューブは弱いというのを理解するには
風船のようなもので考えると早い。
●同じ大きさでも厚みが薄い風船と厚い風船に同じ量の空気を入れ、割れやすいのは薄いもの
=細いタイヤ幅用でも厚いチューブであれば頑丈さは増す。
●タイヤとチューブの適合幅について
23Cチューブの詳しい仕様が分からないので何ともいえない。
「上限が23C(20~23C)」か「そのまま23C専用チューブ」か「下限が23C(23~28C)」か。
「23C上限チューブ×28Cタイヤ×8気圧」
「23C上限チューブ×28Cタイヤ×5気圧」
「23C専用チューブ×28Cタイヤ×8気圧」
「23C専用チューブ×28Cタイヤ×8気圧」
上記であればパンク修理以前にどの状態でも使用すべきではないので通常は使えていたとしても即交換。
「23C下限チューブ×28Cタイヤ×8気圧」で使うならやはり避けるべきだろうし
「23C下限チューブ×28Cタイヤ×5気圧」でも、やはりチューブが薄くなるぶん基本避けるべきか。
不相応なチューブを使用するに至った経緯もメーカー販売店に聞いてみたいところだが、
本当に勝手に使われていたのであれば被害者でしかない。
個人的には23C上限や専用チューブであれば「不良品」として
代わりのチューブをこちらの銘柄指定で用意させるか、
チューブ交換後にメーカー販売店に代金を請求しても良さそうに思える。
●チューブ選びは「サイズ」「バルブ長さ」「厚さ」
jitensyazamurai.com/db/archives/6051
一般車関連でディープリムを使う意味はないので「バルブ長さ」は短めで十分として気にしないとして、
「サイズの把握」は長くてややこしくなるので避けたと思うが
26やら700かどうかということよりも、
普通はタイヤに書いてある「ETRTOサイズ」で確認するのが互換性で間違えず確実。
例えば「700×40C、29×38C、28×50C」という場合、これらの「タイヤ(ビード)径は全て622で同じ」。
ステップクルーズ(26HEサイズの場合)は26インチでも「26HEのETRTOでは559」で、
よくあるママチャリの26インチのチューブは「26WOのETRTOでは590」なので「大きすぎて合わない」。
※但し、サイズについてはチューブ自体が膨張するので近いサイズが共用になっている場合もあり、
適合するかどうかは表記をしっかりと読み解く必要がある。
「厚くて丈夫だが重い(同じ空気圧であれば空気も抜けにくくなる)、
「軽量だが弱い(同じ空気圧であれば空気も抜けやすい)」というのは気を付けておいたほうが良い。
「日常用途に限れば」チューブを軽くするメリットはほぼないと考える。
●実際に表記を確認する
分かりにくい表記の代表格といえばBBBのチューブ
www.riteway-jp.com/pa/bbb/762551.htm
HE:26×1 3/8
ETRTO:32/40-584/590
まず、一般的には26×1-3/8といえば一般車ママチャリ系26WOサイズの筆頭なのでHEとは普通なら書かない。
「32/40」は32~40mmの幅サイズのタイヤに使えるということで「分数ではない」。
「-」は繋ぎの記号であり「意味はない」。
「584/590」はETRTOサイズで「584~590」のタイヤ(ビード)径に使えるということで同じく「分数ではない」。
584というのはMTBジャンルの「27.5インチ」と呼ばれているサイズ。
商品ページには一切書いていないが間違いなく27.5インチのジャンル。
590というのは一般車(ママチャリ)ジャンルの「26インチ」と呼ばれているサイズ。
↓
外径:26"で参考として分かるが、MTBジャンルの26インチ[ETRTO:559]とも読み取れるので参考にすべきではない。
上にもあるように一般車ジャンルでもステップクルーズのような車種に使われていることもあるので勘違いは禁物。
(もちろん590向けのチューブは559のステップクルーズには使えない)
肉厚は0.87mmなので0.9mmに近いノーマルな厚み。
ちなみに、1.2mmのような暑さがやや厚めのスーパーチューブ系。
サイズによっては3mmを超えるような超厚チューブもある。
それぞれにメリットとデメリットがある。
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▼仏式バルブコア用工具
star.ap.teacup.com/flatout/798.html
●「TNI バルブツール」約300円
www.trisports.jp/?q=catalog/node/6471
●「パナレーサー VCT-2 バルブコアツール」約500円
panaracer.co.jp/lineup/cycle.html
panaracer.co.jp/lineup/tubepump.html
panaracer.com/products/accessories/other/バルブコアツール/
seobicyclekawaguchi.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/vct-2-6120.html
●「HOZAN VC-1 バルブコアツール」約1800円
www.hozan.co.jp/parktool/catalog/VC1C.html
◆仏式→英式
パナレーサー フレンチバルブアダプター
アサヒサイクル フレンチバルブ用バルブアダプター
TNI バルブホルダー ブラック[2601171]、灰[2601177]、ゴールド[2601174]、ブルー[2601173]、レッド[2601172]、グリーン[2601178]、パープル[2601175]、オレンジ[2601176]
◆仏式→米式
パナレーサー BFP-FA バルブ変換アダプター(仏式→米式)真鍮製 【バルブ軸(チューブ側)に取り付け】
パナレーサー BFP-FV20 仏式バルブアダプター 真鍮製 【ポンプに取り付け】
バズーカ フレンチバルブアダプター 仏式バルブを米式に変換 [赤・青・黄・緑] アルミ
グランジ 仏-米バルブアダプター 仏式バルブを米式に変換 1個 [黒・銀・赤・青・黄・緑・橙]
TNI バルブホルダー(仏→米) [黒・赤・青・黄]
●グランジ [GRUNGE] 仏-米バルブアダプター
kextuta.blog.fc2.com/blog-entry-136.html
◆仏式バルブに米式のポンプ口金を使うときに変換
パナレーサー (ポンプ用)兼用口金用-仏式バルブアダプター-クサリ付き 約180円
●[仏式関連]仏→米アダプターがそのままでは使えない場合もある
chariki.net/report/report7.html
<仏式→米式変換アダプター> ¥250-
自動車用の口金で入れられる様にできます。
つ・ま・りガソリンスタンドでも入れられます。
ただし、圧力調整式の物で無いと入れ過ぎてバーストなんて事も有り得ますので、要注意です。
また、一部の自動車用の口金に入れられないものがあるので、
事務長は改造(簡単でっす!)して使ってます。
●仏式バルブについて
ポンプとバルブアダプターについて他。
「自転車 空気入れ 違い」と検索するなど
バルブ形状のことは分からなくても、どうすれば
何を使えばいいのかということも知らずに困るようなことを避けるためにも事前に知っておくべきだとは思うが、
幼少期から家族や親戚でスポーツ自転車に乗っている人や、家業で慣れ親しんでいるのでもなければ
英式バルブ以外を知る機会そのものがないのだから
買った後に「この空気入れ口は何か違う」と、初めて気付くことになってしまうのも無理ない話か。
2022.02.03 (並び替え,微修正)
2021.11.28 ◆ガソリンスタンドのエアチャック式に対応「仏-米アダプタ」(扶桑精器株式会社)
2021.10.3 ◆ナットスペーサー「パナレーサー&シュワルベ」と「MAVIC等」の明確な違い
2021.9.26 ▼ダブルウォールリムの断面図とリムナットの位置
2021.7.11 ▲▲▲【要注意】「英米式バルブ穴-スペーサー」は「シングルウォールのリム」には不適合
〃 ★リム穴とバルブ軸の互換性を画像で確認
2021.06.20 ◆英式から米式ではなく何故か仏式にしてしまう人の動機を考察
2021.05.30 ●仏式→英式アダプター2種の比較
2021.05.09 ●コアが外せないタイプの仏式軸の内部構造
2021.01.10 ●仏→英アダプターは常用するべからず
2020.11.01 ★リム穴とバルブ(チューブ)軸径の関係性
2020.07.19 ●一般車のシングルウォールリム(のバルブ穴径)に仏式チューブを避けたほうがいい理由
2019.04.07 ページ分割
2018.11.18 ●仏→米(口金)変換アダプター【パナレーサー「BFP-FA」】
2018.10.28 ●[仏式]緊急時用としては仏→英変換ではなく、仏→米変換をオススメする理由
2017.09.03 ▲リム穴拡張してまでわざわざ仏式→英式
2017.09.03 ●[仏式関連]仏→米アダプターがそのままでは使えない場合もある
2016.04.03 ●仏式バルブについて
2015.01.25 ■英式(米式)穴に仏式チューブを使うとダメな実例
最終更新:2022年09月25日 08:15