小径車(折りたたみ)

最終更新日:2024.12.09 ●小径車への否定的な動画に抜け落ちている観点

2024.11.24 ◆自転車の全長比較(BSカタログ)※幼児子供車除く

2024.11.17 ◆フレームポッキリまで僅か約2年という事実(DAHON Horize Disc)

2024.11.10 ●果たして全数交換や返金しないリコール対応は妥当?(DAHON Horize Disc)
 〃  ●自転車のX線検査

2024.11.3 ▲DAHON「Horize Discのフレーム破断」
(▲リコールでも…"フレーム交換なし"対応)

2023.11.12 ●小径への否定的動画の後半
2023.11.05 ●小径車への批判動画に思うこと

2023.4.2 ●折り畳み自転車のリコール「ハイパーホリック合同会社」「株式会社テック・ワン」

2022.12.31 ●折りたたみ自転車のフレームの破断例

2022.11.06 ▲ブリヂストンサイクル(BS)「シルヴァ」の折りたたみ自転車もリコール

2022.1.16 ●折りたたみ自転車の必然性がある人とない人の違い

2016.12.4 小径の折りたたみ自転車のフレーム強度
9.18 ●デイトナの小径電動アシスト自転車のリコール DAYTONA POTTERING BIKE
8.21 UP

■小径車(折りたたみ)━━━━━━━━━━━━━━━

「フォールディングバイク」とも呼ばれる。

小径車自体のメリット、デメリットは小径車(非折りたたみ)で確認してもらうとして、
折りたたみ自転車特有の内容についてはこちらにも掲載。


◆自転車の全長比較(BSカタログ)※幼児子供車除く

www.bscycle.co.jp/digitalcatalog/sogo/#page=95
最長は189cm ステップクルーズ700C、アシスタビジネス
最短は154cm ベガス20HE

確かに【35cmの差】はありますが…

トートボックスLargeは小径(24HE,22HE)でも「178cm」もあり
差は10cmほどに留まります。

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■「折りたたまないのに折りたたみ式を買う」というのは絶対に避けること

用途を考えず、目先の安さで選んで日常的な使い勝手を悪くしても良いことはない。
「たぶん折りたたむ」=「たぶん折りたたまない」
「折りたたみ機能があったほうが便利やお得」という理由でも同様。(むしろ、得ではない)
折りたたみではない小径自転車を知らないというのは、逆に損することになる。

▼なぜ避けるべきか

【1】車体が重くなる

 折りたたみ機能があるということは、安全性や耐久性を維持しつつ、車体全体の強度を上げるために重さも増加する。
 スポーツ的な乗り方を目的とするものとして軽量化されているものもあるが、
 街中に停めるような日常生活的に使う物としては(防犯性も含め)全く向いていない。

【2】壊れる可能性のある箇所が増える

 ただでさえ小径でタイヤの摩耗度が上昇し、維持コストも(タイヤの質もよるが)ママチャリより増える小径車で、
 更に稼働接続部分が増えてしまうということは、得をしない選択。
 安物ママチャリでもなかなか、部品はともかく「フレーム自体が」ポッキリするという話は聞かない。
 しかし、折りたたみ自転車はローメンテナンス前提でフレームが長期間無事である可能性は安物ママチャリよりも低くなる。

●こちらの自転車店ブログでも折りたたみ自転車についての注意喚起

naositeya.jp/blog-entry-7.html

見た目の「分かりやすい仕掛けに騙されるな」といえば大袈裟かもしれないが、
本来は人(性格)を選ぶ乗り物であり、万人に薦められるものではない。

★単に「20インチ(406)の小さめのタイヤがいい」というだけなら

「折りたたみではない小径自転車」を買うのが間違いのない賢い選び方。
「子供用ではなく大人専用」の小径自転車もちゃんとある。
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★★★小径の折りたたみ自転車のフレーム強度★★★

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【鉄(スチール) or アルミ】金属フレームの耐久性検証実験

▼自転車産業振興協会
www.jbpi.or.jp/pohivp1so-512/
jbpi.or.jp/business/report/domestic/ohter_report/page/5/

平成22年度 自転車の3R設計促進 実施報告書 長寿化設計による折り畳み自転車の開発・試作
jbpi.or.jp/wp-content/uploads/2022/12/00000541_20110401103142.pdf

[報告書 その1]
●平成 21 年度 供試車 フレームの強度試験結果
番号 素材 耐振動試験で破損した回数 疲労試験で破損した回数
1 ※1 鉄系合金 21万回以上(JIS規定回数の3倍以上) 30万回以上(JIS規定回数の3倍以上)
2 ※2 鉄系合金 21万回以上(     〃    3倍以上) 30万回以上(     〃    3倍以上)
3 鉄系合金 182,793回(     〃    2.6倍) 30万回以上(     〃    3倍以上)
4 鉄系合金 21万回以上(     〃    3倍以上) 30万回以上(     〃    3倍以上)
5 鉄系合金 21万回以上(     〃    3倍以上) 30万回以上(     〃    3倍以上)
6 ※1 アルミ合金 21万回以上(     〃    3倍以上) 30万回以上(     〃    3倍以上)
7 アルミ合金 156,027回(     〃    2.2倍) 30万回以上(     〃    3倍以上)
8 アルミ合金 21万回以上(     〃    3倍以上) 249,734回(     〃    2.5倍)
9 アルミ合金 203,491回(     〃    2.9倍) 234,433回(     〃    2.3倍)
10 アルミ合金 118,115回(     〃    1.7倍) 229,914回(     〃    2.3倍)
※1・・・シティ車一本パイプ
※2・・・小径
1・・・・・・・・・鉄+一般サイズ+(折りたためない)
2・・・・・・・・・鉄+小径サイズ+(折りたためない)
3~5・・・・・・鉄+小径サイズ+折畳
6・・・・・・アルミ+一般サイズ+(折りたためない)
7~10・・アルミ+小径サイズ+折畳

●1-10までの車体について●2009年版
年別(200901~200912) 
平成20年度自転車試買テスト結果報告
www.jbpi.or.jp/poarxkzmp-516/
「折りたたみは全て20型以下」
8ページ目(ページ内表記は-6-)
車種別では、折りたたみ車にのみフレーム強度不足(15 銘柄中 5 銘柄)が見られた。
19年度でも同様に折りたたみ車にのみフレーム強度不足(15 銘柄中 5 銘柄)が発生しており、
改善傾向は見られない。

【解説】

▼鉄系フレームの場合
1は「鉄系のママチャリ」。なるほど、確かに問題なさそうだ。
2は「鉄系の折りたたまない小径サイズ」。衝撃は大きそうに見えても「折りたたまないので」強度としては十分のようだ。
3は「鉄系の折りたたみ小径サイズ」。疲労破損はないが、折りたたみゆえにフレームへの衝撃が来たのか「振動破損」を起こしている。
しかし4・5では同じ「鉄系の折りたたみ小径サイズ」でも耐えている。

▼アルミフレームの場合
4は「アルミのママチャリ」。こちらもアルミとはいえ問題なさそうだ。

一方で、「アルミの折りたたみ小径サイズ」【全て】フレームの強度に問題があるという結果。
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つまり「アルミ+折畳」の自転車はなるべく避けるべきと分かる。
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鉄系でも3のように破損しているものもあるが疲労実験では全てクリアなのでやはり優秀。
但し、鉄系フレームでも、シートポスト・ハンドルポスト類などはアルミが使われている場合も考えると
それらが弱いなら鉄系フレームであっても結局問題は解決しないようにも思える。

「同じ小径タイヤサイズでの比較」
 ・折りたたまない+鉄・・・・・重いが頑丈。
 ・折りたたまない+アルミ・・・軽いが金属疲労は蓄積
 ・折りたたみ+鉄・・・・・・・・・普通のスチールなら重い。クロモリならそこそこ軽い
 ・折りたたみ+アルミ・・・・・・軽いが全体的に壊れやすい。

【結論】

●折りたたみ小径自転車について
あくまで新品でこの差。
今回は検査車体が「高価でも3万程度」だが、
10万以上の車体であれば耐久性が多少違うとしても、
これが▲乗車荷重65kg以上、▲野ざらし保管なら当然もっと酷い結果は目に見えている。
JISの規定では通常使用回数で問題ないとされていても、
やはり「アルミ」の金属特性上、過度の期待はしないほうがいいだろう。

小径自転車自体が巡航性能的に疲れやすいとか
(操作感は慣れるしかないが、一般的な「ママチャリ」よりも段差の反応など機敏すぎて疲れる)
タイヤの磨耗の早さなどのデメリットもあるが、
それ以上に、この結果からも分かるように、フレーム耐久性に限らず、
JIS基準はクリアしているとしてもアルミでもスチールでも「折りたたみを避ける」ことが賢明と言える。

特にアルミ折り畳み自転車の場合、室内保管で「趣味」で月数回程度の短距離使用ならまだしも、
日常使用で毎日何十kmも乗るような通勤・買い物などの用途は控えるべき。
(毎年必ず買い替えるなら問題ないかもしれないが・・・。)

あくまで「輪行」「室内保管の省スペース条件が絶対」で
「短距離」を「折りたたんで使う必然性がある」場合のみとして考える。

●折りたたみではないママチャリタイプで短距離使用であれば、アルミでも10年以上乗るとかでもなければ十分なのだろう。
しかし、せっかくこういうデータがあっても見る機会がなければ、
そりゃ安いほうがいいだろうと思ってしまうのも無理はないのだろうと、今の市場に溢れる品を見て思う。


▲DAHON「Horize Discのフレーム破断」

(▲リコールでも…"フレーム交換なし"対応)
www.kokusen.go.jp/news/data/n-20241030_1.html
破断面からは、後フレームの合わせ面の全域で溶接痕がないことや、
ヒンジに接していたにもかかわらず溶接されていない箇所、
溶接ビードとフレームの間に空洞ができている箇所等の溶接欠陥が複数箇所で確認されました。

なお【当該ロットとは別の「新品フレームでもJIS基準を満たしていない」】と調査結果も。
また、別途購入した同型品の新品のフレーム
「JIS D 9301:2019 一般用自転車」に定められた
「フレーム体のペダル力による疲労強度」について試験した結果、
規定された負荷回数に達する前に溶接ビードにき裂が生じたため、
基準を満たすことができませんでした。
当該品は、新品時から溶接部の強度が低い状態であったため、
走行中に溶接ビード内部の溶接欠陥を起点とした疲労き裂が発生・進展し、
フレームが破断に至ったものと考えられました。

DAHONといえば折り畳み自転車専門のような一流ブランド。
値段が10万円もするような自転車でこの有様。

やはりこういうことになるから折り畳み自転車を勧めない。

www.akibo.co.jp/news/pickup/2024103009.html
今のところ全数回収をする気はないようです。

補強で※針金ワイヤーケーブル[補助具(ADD-ON DELTECH)](以下"針金")
無償取付してもらえば大丈夫と思うなら信じて使えば良いと思いますが、
調査結果を見る限り、小径車を買うにしても
折り畳み機能のない自転車を使うことをオススメします。

1万円もしないような安物の中古ママチャリでも
パイプの接合部が外れる可能性はありそうでも案外無かった気がするのと、
構造的に「パイプが端ではなく途中で真っ二つ」という話は考えにくいし聞いたことがない。

※針金ワイヤーケーブル
https://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20241030_1.pdf
(7ページ目)
直線の細い鉄の棒っぽいものかと思ったら、
折り畳んで使えているので「ワイヤー錠のケーブル」みたいなものでしかない。
こんな針金でダウンチューブ気取って本当に「溶接不良対策」になる・・・?

●製造は「2021年~2024年1月頃」
https://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20241030_1.pdf
(5ページ目)
※2021年8月~2024年1月頃 ※弊社倉庫からの出荷時期、販売店での販売時期とは異なります。
対象台数734台
10年のような長期間乗っていて事象が起きたというわけではなく、
比較的新しい製造品で起きている、
ということは、それまでの販売品には問題がなく、
「近年の製造工程」もしくはこの車種のコスト的な面から「テキトー溶接」になっているのか。

100歩譲ってもしそうだったとしても・・・どう考えても「全台数回収は不可避」であり
「針金対応」で済まして良いとは全く思えないので胡散臭さを覚える。

●そもそもPL法対策で製造者責任に備えて販売会社は保険に入っているはずなので、
回収で「単純計算1台10万円として:7340万円+送料」で会社が倒産するなんてことはないはず。

そのため「保険で賄えるなら → 回収することを躊躇うはずもない」、
「保険で対応できないとすれば → それは"会社の経営体質の問題"」として事業撤退し
業務改善が見込める事業者に移管することを検討すべきでしょう。

▲販売店の対応
殆ど小径車しか扱っていない専門店でDAHONも前面に押し出している店のブログは
リコール発表後の確認時点で「▲リコール情報の掲載なし」という隠蔽気質な対応も頂けない。
「工場の生産体制そのものに無理がありそうな氷山の一角と見られる問題」を
個体差のレアケースで乗り切るつもりなのか分からないですが
【速度は上げないように】など、何らかの注意喚起はすべきでしょう。

散々良い面だけアピールしてきて危険性を周知していたような気もしないので
【JIS基準を満たさない耐久性がバレても】
販売元は回収せず針金だけ追加で乗り切ろうとしていても今更扱いを辞めることも出来ないために
ドッペルやBSのように販売元が折り畳み自転車から撤退しない限りは
継続するしかないとしても、
せめてのその「針金対応」くらいは掲載すべきでは?

以前一般車系に対して見下したような対応も見受けられ
どこか「驕り」のようなものを感じ取れましたが、
それでは済まされない事態が起きる前に
対策を採らないともっと大変なことになりそうな気もしますが…

他にも、アキボウのDAHONサイトでHorize Discを扱っていると書かれている店のサイトをいくつか確認してみると…
確認できたのは1件だけ。
「今後起こり得る事態」を考えて黙っておいたほうが得策という判断でしょうか?


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●対照的に、よくある「鉄系の重たい安物折り畳み自転車」のリコールをあまり目にしない理由は?
 ・「内々の返金回収対応」で済ませ「無かったことにしている」可能性
 ・消費者庁に報告するという手段を「そもそも知らない」
 ・「速度を出さない」ので折れても漕ぎ出しや停止中で大した被害がないため。
 ・「半年もすれば乗らなくなるから」
 ・「鉄系ゆえに折れる前の兆候が分かりやすいため」
 等のいずれかで、実際に問題は起こっていそうに思えますが

上記★★★小径の折りたたみ自転車のフレーム強度★★★にある検証で
「鉄系折り畳みはアルミ折り畳みよりはマシ」という結果が出ているので
重さを気にしなければ、ある程度は安全面では勝ってるように思います。

●車載を考えているなら
トランクに折りたたんで載せるなんてことは考えず
そもそも「自転車をそのまま乗せやすい車種」を使いましょう。
輪行なら飛び出さずスッポリ入る専用バッグに収納。



●果たして全数交換や返金しないリコール対応は妥当?(DAHON Horize Disc)


被害と思われる方の書き込みによれば…
bbs.kakaku.com/bbs/K0001382987/SortID=25224335/
 ・購入時期:新品で2021年8月くらい
 ・用途:主に通勤のみ
 ・利用シーン:天気良好の日のみ(冬季は積雪があるため自宅の物置に保管)
 ・駐車時:雨に濡れないように天気に関わらず防水シートで覆っています。
      台風や暴風雨の時は折りたたんで屋内に退避させています。
 ・状態:写真のチェーン等を見てもらうとわかるとおり、錆などは無く、
     状態は良いほうだと思います。
 ・本機の他の不具合:購入時からこれまで特にありません
 ・折り畳みの頻度:おそらくこれまでに20回未満
 ・運転者の体重:60kg弱(参考までに)

雨天走行もなければ、屋外野ざらし錆びまみれでもなく、過体重でもない。
「60kg未満」の体重での今回の折損事故。
これだけ見れば使用状況としては特に難点はない。

「これまでに転倒した回数」や「20cm程度以上の段差から降りたことがあるかどうか」
未舗装路をBMXやMTBのような使い方をしていたかどうかまでは不明なので
完全に使い方に問題が無かったかどうかは分からないが…
「溶接不良」という問題から遅かれ早かれ破損していたように思うが
これは今後の第2第3の折損車の発生状況にもよるのでしょうか?

折り畳みの頻度:おそらくこれまでに20回未満
「折り畳み機能があれば使うこともあるだろう」で、実際使ったのは20回未満。
やっぱり「多くの人にとっては」要らない機能だと思います。

しかしやっぱり、クロモリだろうと何だろうと折りたたみはもう遠慮したいです。
周囲も反対しますし。
ただ置き場所の都合で小径車(折り畳み無し)が希望ですが、
メインのフレームが2本のタイプの方が安全だろうか・・・と最近考えています。

事故後早い段階で消費者庁に事故報告されたようです。
ただ、NITE指導の下での、再発防止策として
強度試験に合格した補強部品の取り付け方法や
販売店への対応などで時間がかかっていたようです。

「黒ずみ部分があるので乗車前に確認していれば異常に気付けたはずだ」というのはナンセンスな指摘。
毎回そんなにマジマジと観察して乗るというのは現実的ではない。
むしろ、そんな毎回念入りに確認しないと危ないようなものを売ること自体恐ろしすぎでしょう。

しかし、今後この件には触れないという条件でも出されているのか分かりませんが
最も知りたい具体的な「返金・賠償」についての話は何も書かれていない。
※今後折り畳みには乗らないようなので交換対応ではないことは分かります。

しかし、まるで「1件返金や賠償を認めている事実が分かれば、
不具合が発生していなくても全数返金に応じなければならなくなってしまう事態」を
是が非でも避けたいという思惑が見えるのは気のせいだろうか?

【NITE指導の下での、再発防止策として強度試験に合格した補強部品の取り付け】
とありますが・・・

本当かウソかともかく
「▲コンビニのホットスナックケースでモップを乾かしていた」画像から、
(そのケースは既に撤去され、以後設置されてないようですが)
もし、そのケースを全分解して念入りに消毒している様子を動画に収めたとしても
そのケースで温められた食べ物を食べたいと思いますか?
という「印象」の話でもあるはずです。

100歩譲ってせめて、シマノのクランクのリコールのように
【点検時にクラック等の異常が”確認できた場合は”交換】は、対応して然るべきでしょう。
つい最近の出来事なのに参考にしようと思わなかったのだろうか?

溶接不良と思われる製造の問題に対して
「全台数針金対応でOK」と思っている感覚は、
傍から見ててちょっと意味が分かりません。

こう見ると猫も杓子も
「フロントサス」だった頃以上に無駄な機能を残しているように思えてならない。

もし修理等で可搬性が良いことを謳うとしても
「自転車のロードサービス」のほうが何倍も気が楽では?


被害「者」と思われる方の書き込みによれば…

◆フレームポッキリまで僅か約2年という事実

購入時期は「新品で2021年8月」
事故原因の調査依頼が国民生活センターに届いたのが「2023年の5月」
つまり【約2年弱】で折れたことになる。

これが10年使用して折れたのであれば
「まぁそういうこともあるでしょうね」と言えますが…

(2人乗りや過重積載や高めの段差から降りるなどの
余程問題のある走行方法でもしていなかった限り)

2年弱で折れる時点で、致命的な欠陥があったことは明らかであり、
実際に破断面からも、その原因と言える溶接不良が発見されている。

それを「ワイヤー紐を張れば強度保てるから問題なし」
「NITE立ち合いのもとの実験で確かめている」で
企業イメージが傷つくこともなく、
(今後の客になるはずだった人達も含め)納得できるユーザーが多いのだろうか?

「外部委託の生産工場で作られたのがこの車種だけ」という話もあるが
なぜ公にその情報を公開しないんですか?

詳細な調査結果を完全に外部の第三者機関に委託して
再発防止策を発表もなくて何故安心できると思うのか。

情報が少ないので何も言えないとしても
この対応に疑問を持てなくなった時点で
「安全意識が欠落している」という印象を持たれても仕方ないというのに
その当事者でもある小径車販売店の多くもダンマリを続けるあたりに…
「あぁやっぱり折り畳み自転車なんて買わないのが正解」
という感想しかない。



●自転車のX線検査

www.cyclowired.jp/news/node/259436
カーボンであればカーボンドライジャパンが赤外線検査を行っているようでも
アルミでは出来なさそうな代わりに、

「自転車のX線検査」で検索すると
UCIが隠しモーター発見のために移動式の検査車両を用意しているとある。

リコールが出た車両を全数回収廃盤にしないのであれば
国内のUCI協会でも検査機器の導入を進めているとすれば、協力を得て
費用を出してX線検査を実施すべきではないのだろうか。

もしくは、どうしても心配で個人検査する場合は、
その費用の全額負担を受けられるようにするなど。

●個人的に、もしリコール該当車種を所有しているとすれば、
真っ先に二束三文でも売り捌くか、
フレーム以外の純正品のパーツ必要な人達向けに「部品単位」で出品し、
フレームは人の手に渡らないように破壊…の前に、
「自分が所有しているフレームを動画で撮影しつつ切断し、断面の状態を公開する」と思います。
店や安全協会の団体や他の輸入販売代理店(メーカー)に
「資料用として販売」するのも良いかもしれませんね。


◆輸入製造販売代理店の「折りたたみ自転車は脆弱」という認識の有無

jbpi.or.jp/wp-content/uploads/2022/12/00000445_20100324130305.pdf
①返答のあった製造販売業者の 27%において?社で商品の設計開発を行っている。
②製造はほぼ 100%中国で行っている。
③返答のあった製造販売業者の 54%において過去に折りたたみ自転車に関するクレームがある。
④返答のあった製造販売業者の 61%が折りたたみ自転車は強度的にシティ車より弱いと考えている。
⑤返答のあった製造販売業者の 77%が折りたたみ自転車の長寿命化設計に取り組みたいと考えている。

弱いことを分かっていて売っていても、分からずに売っていても問題としか思えない…

しかしこれは逆に言えば、クラウドファンディング等で、
折り畳み自転車が多いことは
「耐久性の低い自転車ということを周知する気がなく販売していますよ」と思われても
仕方ない売り方をしているようなものということが分かる
「地雷の可視化」を提供してくれているので
自ら「買わないほうが良い自転車」と警鐘を鳴らしてくれているとも言える。

これが非折り畳みの小径車であれば
電動系(アシスト・特小原付・フル電動)でも不具合率が下がってしまい
「地雷車種が市販車に混じりやすくなってしまう恐れがある」ので
危険性を周知することなく「レアケース扱い」で、これからも売り続けてくれるほうが
「まともな自転車」が分かる人達にしてみれば一定の安心感がある。






▲ブリヂストンサイクル(BS)「シルヴァ」の折りたたみ自転車もリコール

【発売開始は2015年9月】
www.bscycle.co.jp/news/release/2015/2311
(2015年09月09日)
ミニベロ折りたたみ自転車「CYLVA(シルヴァ)F6F、F8F」を、
9月下旬より全国の販売店を通して順次発売します。

【生産終了は2021年12月】
www.bscycle.co.jp/news/notice/2021/10309
弊社商品のシルヴァF6F/F8Fにつきまして、
一部パーツの調達先を変更せざるを得ない状況となったため、
新たな調達先を探して参りましたが、
当社基準品質を満たす開発の目処が立たないことから、
この度、生産の継続を断念することを決定致しました。
2021年12月21日 ブリヂストンサイクル株式会社

【リコール情報】
www.bscycle.co.jp/info/2022/10765
折りたたみ自転車「シルヴァF6F・F8F」製品回収(返金)のお知らせ
2022年10月31日
ブリヂストンサイクル株式会社が製造いたしました
折りたたみ自転車「シルヴァF6F・F8F」(以下、対象製品)について、
フレーム折りたたみ部の溶接部の破損が原因で
走行時にバランスを崩し転倒する事故等が発生しています。
お客様の安全のため、2022年10月31日より対象製品全数の製品回収(返金)を実施いたします。

また、下記弊社純正オプションパーツをご利用の場合は、
オプションパーツも含めてご返金させていただきますので、
ご返金をご希望の場合はオプションパーツも合わせてお戻しください。
※オプションパーツのみのご返金は承っておりません。
また、オプションパーツ費用以外は返金対象外となります。

●消費者庁
www.recall.caa.go.jp/result/detail.php?rcl=00000030028
折りたたみ自転車 シルヴァF6F・F8F
回収・返金
(※一部の車両交換対応が必要な場合においては、同等額の車両へ交換の場合あり)
製造期間:2015年9月~2021年12月
対象台数:14,896台
リコール実施の理由:
フレーム折りたたみ部の溶接部の破損が原因で走行時に転倒し怪我をする事故が発生しているため。

こんなだから折りたたみは薦められない。

メンテ趣味を兼ねて週1回とか月1回くらいしか乗らないなら
楽しい乗り物で済むのかもしれないが、
結露が多かったりする室内保管であっても錆びることはあると思うのでやっぱり微妙。

次は大本命の「スマートコントロールブレーキ」へ向かうか、
ほぼ搭載車が存在しない「空気ミハル君」や「フリストブレーキ」を
在庫のスリム効率化も兼ねて契機付けにお茶を濁してくるか。

アルミリムに関しても、耐久性ではないようだが
構造的な問題を抱えていることを指摘する声も上がっているので不安材料ではある。


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▲本当にただの妄想話
こんな調子が続けば計画××の疑いすら湧いて来るが・・・
アルミーユ、ステップクルーズ、ベガス、レベナのように良い車種として認めている車種もあるので、
そうあって欲しくない気持ちもある。

パナに移行すれば寡占となってしまう恐れが強いので引き取れないとして、
イメージでは「ホダカ、丸石、アサヒサイクル、(CB)あさひ」くらいだろうか。
(個人的には後半3社といえば廉価品イメージが強いので正直微妙)

或いは、シュウィン等の自転車部門はあるもののあまり強くない反面、
一般車の補修部品にもめっぽう強い業界には不可欠の「マルイ」が
流通網の強みを活かして名乗りを上げる?

タイヤをちゃんと自社国内工場で作っているほうの「ブリヂストン」からは分離していることや、
逆風だらけの自転車部門なんて助けてくれるとは思えない。

外資で言えば業界を牽引したい思惑も強そうなGIANTあたりが
傘下という形ではなく、販売流通網ごと吸収掌握できる旨味から
動く可能性も絵空事ではないのかもしれない。
もし動くことがあれば勢力図が大きく塗り替えられることになりそうだ。


●折り畳み自転車のリコール「ハイパーホリック合同会社」「株式会社テック・ワン」


●TABIBITHO CATAPULT ハイパーホリック合同会社
www.recall.caa.go.jp/result/detail.php?rcl=00000030440&screenkbn=01
hyperholic.handcrafted.jp/items/71699165

●CARACLE-S(カラクルエス) 株式会社テック・ワン
www.recall.caa.go.jp/result/detail.php?rcl=00000030457&screenkbn=01
www.caracle.co.jp/rc1

折り畳み自転車は「構造上」継続的に毎日使うような用途に"適しているとは言えない"。



●折りたたみ自転車のフレームの破断例

twitter.com/MtTaka2600/status/1606930603857051649
体重などは定かではないが、
こういうことになりかねないので折りたたみ自転車を薦めない。

これはアルミフレームだから折れやすいんであって
クロモリなら大丈夫という人もいるかもしれないが・・・

「老舗メーカーのクロモリでも重大事故発生として上がってた」のを見て
www.jbtc.or.jp/pro_accident.cgi
(A201500629)
折りたたみ自転車を買うことを完全に諦めた経緯あり。

実際に上がってきている破断例自体は少なくとも、
走行性度外視で破断耐久面だけで言えば
「安物ママチャリのほうが遥かにマシ」というほど、
それだけ折りたたみ自転車というもの自体に無理があると思っている。


●デイトナの小径電動アシスト自転車のリコール DAYTONA POTTERING BIKE

www.meti.go.jp/product_safety/recall/file/160912-1.html
機種型番:DE01 51853/51854/51855/51856 
機種型番:DE01S 51861/51862/51863/51864
車体番号:DE01G15001~DE01G15267
販売期間:2015年8月~2016年8月
www.recall-plus.jp/info/30767
電動アシスト自転車「DE01」「DE01S」で、生産中のロットでの抜き取り強度検査を行ったところ、
フレーム溶接強度が不足しているものが発見された。
過去に販売したロットでは不具合は発生していないが、万一を考え全車両フレームを交換する。
同時にバッテリーキャリアも形状変更品と交換する。
溶接強度が不足したものは、折り畳みヒンジ前の下側のパイプの溶接部分にクラック(亀裂)が入る可能性がある。(R+編集部)

www.potteringbike.jp/img/20160912.pdf
メーカー告知

他にも
kuroneko-recall.jp/index/info.php?LinkID=15335
kaden.watch.impress.co.jp/docs/news/1020065.html

フレーム破断の恐れありと判断。
バッテリーを積んだ電動アシスト特有の問題というより、折りたたみ自転車特有の問題。
当然折りたたみ自転車でなければ該当箇所が破断するようなことは考えにくい。

一例を挙げて全てを決めつけるつもりもないが、今一度「本当に折畳機能が必要か」よく考えてみて欲しい。





車種の具体的な提示やカスタム案を思案していたが・・・
散々検討しつつ見てきた結論としては、折りたたみ自転車は基本的に買うことを薦めない。
(詳しい使用状況が分からないので過体重で使ったとか屋外駐輪で不整備の結果かどうかは不明だが)
購入検討していたクロモリの折りたたみ小径ですら近年の事故案件として挙がっている。

「ナンバー取得などの手続きもなくそのまま公道走行すれば違法になるフル電動アシスト自転車」のように、
闇雲に小径折りたたみを否定したいわけでもなく、
そう至るまでの理由があって、個人的には薦めないが、
それでも有り余るデメリットを甘受してまで「本当にどうしても必要」であれば止めはしない。

●大丈夫でも最善とは限らない危機意識の問題

電動アシストでも前輪駆動のような故障可能性箇所が増えるという方向性で厄介ということではなく、
いくら耐久性テスト機の上でクリアできていたとしても、65kg未満だとしても、日本一周できたからといっても、
車体の構造上「万人向けとして折りたたみ自転車という車種そのものがちょっと厳しい」ものがあると思う。
(危険性ということでいうなら、クイックリリースの車種を不器用な人間にも使わせることも同じように危険だろうと
いうことにもなるが、同じくそういう部分への危機意識が向く性格であるかどうかということ)

■自転車に折りたたみ機能が絶対に必要?

折りたたみ自転車を買うべきかどうかは
「絶対に折りたたんで使わけなければならない」場合のみと考えると、
一般的には本来「ほとんどの人には折りたたみ機能は無意味」。

不必要な機能を搭載して故障可能性個所を増やして
「値段が安いから」「軽そうに見えるから」「コンパクトでオシャレに見えるから」といって
大して軽くもない自転車を買ってまともに進まないようなことになりかねない。

●軽そうに見えて本当に軽い?

BSでいえば廃盤品だが「スニーカーシティ」は18kg。これはママチャリより少し軽いくらいで重い部類。
シルヴァ F8Fで11.6kgなので、「折りたたみ自転車=絶対に本体が重い」というわけでもないが
2万円もしないような折りたたみ自転車のようなものは値段が安ければ安いほど重くなると思っていい。
「車体の重さをきちんと公開しているかどうか」も着目すべき点。

●安い小径車が欲しいなら「折りたたみではない車種」

どうしても予算2万円以内ということであれば、
こういった「折りたたみ機能がない車種」を選んだ方が遥かにマシ。
prestigebike.hamazo.tv/e6985490.html
サカモトテクノ「パオラ20」
www.sakamoto-techno.co.jp/cn3/cn19/MINI.html
但し、変速はないので「近所専用」と割り切った使い方に徹すること。
当然ながら「改造・カスタムが視野に入っているなら薦めない」
最低でも「一般車」や「700Cで後ろのギアが8枚以上のクロスバイク」を選ぶべき。
(本当に小径に乗りたいなら折りたたみではない小径自転車で4,5万円以上するものを薦める)

▲具体的なデメリット

 ●故障した場合、フレーム部分の分離ともなれば深刻な大怪我に繋がる。
 ●例え体重が標準的な65kgでも、車体が軽量なものは日常的な継続使用を考えると強度的に不安が残る。
 (駐輪場で他人に雑な扱いをされたり、倒れてきた自転車で各所が簡単に歪む可能性もある)
 ●前ハブに74mmを使っている車種や、シートポストの太さが33.9mmのような特殊なサイズのせいでカスタム性に乏しい。
 ●DAHONでも廉価品「Routeなど」ではRDを取り付ける部分(RDハンガー)がアルミフレームと一体型で曲げ戻し不可。

 ●mist・route・Curveの罠
dahondego.com/2016/04/02/did-dahon-curve-d7-die-vol2/
安い自転車のときはアルミフレームでもハンガーがない。
曲がってしまったらフレーム寿命も終了となる。
(補足:アルミでは曲げなおしをすると折れるため)
折りたたみ自転車はぶつけたりして曲がる確率が高いだけに、ぜひともハンガー搭載してほしい。

 ●Birdy(旧BD-1)の場合特殊な形状のためオフセットの問題で安定性に欠ける。
 ●ブロンプトンでは価格帯的にも防犯性の点で微妙。
 ●12インチ以下のような超小径車はいくらコンパクトになろうが、走行安定性の意味で論外。(小さい段差でも凶器化)

●消費者庁の事故情報データバンク

www.jikojoho.go.jp/ai_national/
「折りたたみ自転車」と入力して参考にして欲しい。
消費者庁に届け出をすること自体を知らない人は多数いると思われるので氷山の一角で実数はもっと多いはず。
但し、分かる情報も少なく、詳しい事故状況や使い方や保管・整備状態も分からないので
例えばこういった内容であれば
当該製品で走行中、ブレーキを掛けたところ、転倒し、負傷した。
当該製品で走行中、転倒し、手首を負傷した。現在、原因を調査中。
「設計や製造段階でのミス」ではなく
「知識不足で使い方を誤っていた」「店の整備不良」という可能性も十分に考慮すべき点で、
一方的に「折りたたみ構造の商品自体が悪い」という見方にならないように気を付けたい。
当然、「折りたたみ自転車に限ったことではない不具合」も混ざっている。

▼「アパートに駐輪場がない」

物件選びが根本的な失敗に思える。
日常的に折畳んで持ち運ぶことが本当に苦ではないのか予め考えておくことが必要。
多少遠くなっても最低限の日常の足である一般車を置くための駐輪場があるところを選ぶべきだろう。

▼「折りたたむとコンパクトになって部屋に収納できる」とは言うが・・・

普通の一般車(ママチャリ)でも重さを気にしなければ部屋に入れることは不可能ではないケースが大半だろう。
狭い部屋でも700Cのロードバイクを入れて保管するのは何ら珍しいことでもない。

▼「主に賃貸住宅での防犯性を目的として持ち込むために折りたたみ自転車を使う」

本当に折りたたみ自転車でなければならないかどうか。
「エレベーターを使う場合輪行用バッグに入れなければならない」というルールもなく
そのまま建物内を持って歩ける場合は折りたたみ自転車である必要性も低い。

▼駅から目的地まで短距離使うだけ

防犯性を考慮すれば、レンタルサイクルやコミュニティサイクルを活用。
しかし、整備が行き届いていないこともあるようなので、自分である程度確認出来たほうがいい。
www.jikojoho.go.jp/ai_national/search/detail.do?id=0000011357

▼「車でトランクに入れて持ち運ぶ」場合

「クイックリリース」であれば簡単に車輪を外せる。
折りたたみ自転車のほうが時短にはなるが、慣れるとそれほど違いもないような。

▼「電車で輪行する」場合

この場合はバッグは小さくできるという利点はある。
かといって車種によっては折りたたむと横幅がそれほど狭くもないこともある。
駅前から構内の移動距離、乗り換えが多いというケースでは全く楽ではないどころか
苦痛でしかないこともあることをよく考えよう。
軽めの折りたたみでも10kg。
通勤ラッシュ時は特に迷惑を省みず持ち込んだとしても、
通勤の場合それをバッグに入れて肩にかけて移動することが
全く平気なほど体力があっても
自転車そのものにかかる負荷を考えると、とても薦められない。

▼「中古+通販(オークション等も含む)+激安+小径+折りたたみ」という罠

「折りたたみ自転車」を選ぶのは「中古自転車」「通販で本体購入」「安さで本体選び」に並ぶほどの
「初心者ほど陥りやすいワナ」
すなわち、「中古+通販(オークション等も含む)+激安+小径+折りたたみ」
これが最も失敗を掴みやすい自転車選びということでもある。
(値段に関しては美品と偽って新品に近い値段で出していないともいえないので
必ずしも「激安ではないから安全という意味ではない」)
(きちんとしたパーツを選んで修理費用をかけると新車買ったほうが安上がりになるというのを無視すれば)
 ・中古でも普通の一般車(ママチャリ)のほうが遥かに危険度で言えば下がる。
 ・小径折りたたみが必要なら高くなっても新品のほうがマシ。

▼結局のところ

「小径+折りたたみ」という特殊な車種の
全てのデメリットを上回るだけの「所有欲」や「整備欲」が
有り余って仕方がないという人向けの特殊な自転車という結論。
22インチや650C、(個人的にはベルトドライブやボスフリーも含む)といった、
「積極的に選ぶべきではない特殊な規格品の一部」だと思う。


●折りたたみ自転車の必然性がある人とない人の違い

jitensyazamurai.com/db/archives/15739
初心者にありがちな、通販で安易に購入したがるような
「用途的に不要」なケースを考えると、個人的には「非推奨」と案内する。

「折りたたみ自転車ゆえの欠点」として
「折りたたむ機能があるから壊れる可能性のある箇所が増える」というのもある。
※折りたたみ自転車のクロモリフレーム車でも破損例は挙がっているほど。

そのため、5万円以上の折りたたみ自転車よりも、
「構造的には」1万円台の安物自転車のほうがマシという見方もできる。

「最初は折りたたんで使っていたけど面倒になって使わなくなった」というのもよくある話ではないだろうか。

電車輪行の場合、さほど考えるまでもなく「混雑する時間帯や路線」では「事実上不可能」というのもある。

一方で、有効活用している人達を否定する意図はなく、
最初から「折りたたみ自転車専門店」や「折りたたみ自転車が得意な店」に訪れて、
【デメリットを全て理解した上で】活用しているのであれば、他人がとやかく言う筋合いもない。

小径車の特徴や走行・操舵性から、長期運用を見据えて安全で快適に使い続けられるかどうか、
「利用者の自転車に対する基本的なモラル」にも大きく左右される。



●小径車への批判動画に思うこと

(非折りたたみページでも良かったが、
個人的には圧倒的に小径"折りたたみ"車種への批判的な感覚が強いため
「悲観論繋がり」でこちらに掲載)

www.youtube.com/watch?v=0HYtRS61Igw
色んな考え方があって当然とはいえ…
「視野は広く持ちたい」と思う反面教師的な動画。
別に小径マニアではないが、全くといっていいほどメリットがないというのは
さすがに無理があり過ぎる。

例えるなら「イヤホン自転車は"絶対に"危険な点しかない」と言うようなもの。
(※警察庁からの通達準拠で適法状態での使用前提に限っても)
人によっては注意散漫とは真逆で"カーオーディオ同様に"「運転への集中力が増す効果もある」。


●車種が絞り込めていないため論点が曖昧
そもそも「論点が定まり切っていない」というか・・・
「小径折りたたみ」も「非折りたたみ」も
タイヤ摩耗速度こそ早いという点では同じでも「構造耐久的な意味では全く別物」。

もし「小径のスピード偏重の細幅タイヤ前提の車種」に絞り込んで批判だったり、
それこそ問題だらけの小径車といえば特小原付に限らない「電動キックボード」、
小径の部類になる「20x4.00のような違法フル電動」や
仮に型式認定あっても
「極太タイヤは修理時に取り寄せになるし停めにくさの点からオススメしない」のような
焦点を絞った内容であればまだ分かるが…
小径全部まとめて否定するのはなかなかの暴論。

●固定概念の誤り
「小径=漕ぎ出しの早さ?」もよく考えたら実は思い込みで
停止前に「ギアを軽くしておけば大径小径関係ない」。
「小径でも重めのギアであれば漕ぎ出しにくい」わけで。
「同ギア比であれば」などの前提条件なしでは成立しない。

●小径でも多種多様な車種があり用途も色々ある
時速10-15kmのような低速で走るぶんには問題ないというのであれば
「子供車」も「子乗せ自転車」も「メリットがある」ことになる。
「BMX」も小径車だがその観点も出て来ていない。
荷物運び用のカーゴバイクにしても「低床・低重心」にしやすいという
メリットが確実にある。
「子供乗せも小径車」だからこそ、除外して話しているわけでもないなら
このメリットも外せない。

●可搬性
birdy(BD-1)やブロンプトンの名前を挙げるなら、
コメントにもあるように輪行での「可搬性」のメリットに触れない理由も分からない。

●タイヤ選択肢
同じ20インチでも[ETRTO(以下掲載略)]451はタイヤの種類が少ない。
他にもニッチな22インチ全般、実質モールトン専用規格の17インチ(369)、
ブロンプトンありきの349(16インチWO)、650Cや520など
全体的にはタイヤの選択肢は少ないとしても
20インチの406はBMX、子供車、子乗せ自転車など「用途も多い」からこそ
タイヤの選択肢は少なくないしリムの融通もききやすい。
特に生活用途の車種は子供車も含めて
「小径は406に全て集約こそメリット」という信念は強い。

●規格が特殊?
車種を絞り切れていない弊害として、
「子供乗せや子供車でもパーツが特殊?」となってしまうが
待ちの自転車店でも修理できるパーツ群なわけで、そんなわけがない。
例えば5角ナット使うような怪しい電動車のような子供車が
国内一般流通品にあるとは思えない。
特殊といえば、自転車の油圧/機械どちらでもディスクブレーキのほうが
一般車がメインの自転車店では余程「特殊な規格」。

シマノコンポで小径向けコンポがカプレオしかなかったのに
それも消えたことも問題とするのかもしれないが、それも大した問題ではない。
タイヤのような性能に直結する内容ではなく
ニッチすぎる「変速カスタムありき」か、生活用途で「適正な整備で乗る」の差は大きい。

ポジション云々の話もスピード狂走行ではないとしても、
「公道で一般用途ではありえないような長距離走行」自体を「多くの人達は」想定しない。

「買って飽きて捨てる(売る・諦める)」は
某自転車アニメが一過性で流行って廃れたロードバイクブームでも同じこと。

個人的には「▲よくある590や700Cと比べ同じ距離走行でタイヤ摩耗度が早い」
(耐摩耗やタイヤファットタイヤであっても回転数の影響は受ける)
「▲"タイヤの幅が同じか細ければ"小径は容積が少ないので空気の減りが早い」
「▲(小径に限らないが無駄に多い)折りたたみもしないのに折りたたみ自転車を選ぶ」
今思いつく限りで、この3点だけは明確に小径特有の問題とすることに異論はない。

●小径への否定的動画の後半

www.youtube.com/watch?v=MSyytjM8LMY
(ブロンプトンで)「折りたたんで修理できる店に送りやすい」「可搬性」のメリットだけは軽く触れたものの、
「輪行」についての話などなく
乗る人達への個人の思想を卑下するような発言まで。

個人的には「競技スポーツを生業としているわけでもないのに」
コスプレ気取りでキノコヘルメットのスポーツ自転車乗りのほうが圧倒的に違和感が強いが・・・。

小径全体を否定する=「子供車も子供乗せも業務用の低床車も競技者のBMXも全否定」
という想像力はなかったようだ。


●小径車への否定的な動画に抜け落ちている観点


↑にもありますが1年前にも同じような動画出してるので
今回も同じように「論点が欠けた状態で」繰り返しているだけですね…。

[2]
youtu.be/erzbSPXI65M
あくまで身長180cm以上で、趣味でアマチュアレースにも出たことがあるような
「●自転車は速度を出して乗れることに意義がある」
「●カスタム前提」という考え方からの話というのも念頭に置いて置かないと、
否定してるだけの動画に見えてしまうのはある。

世の中の多くの生活自転車として”普通”の自転車としての用途
「最長10kmの近所ポタリング限定」という視点の話はないので
「子乗せ自転車」「カーゴバイク」も「幼児・子供車」もまだ出て来ていない。

●「マニア視点のカスタム」
74mm前ハブだったり、小径専用として以前あったカプレオコンポが廃盤になり
汎用品にカスタム交換できないといった
カスタム前提のマニア視点など然したる問題と思っていないからこそ
注意喚起をしたところで馬の耳に念仏と言える。

そして、小径でも「BMX」という競技もあるので
その用途でのカスタムが全く出来ないわけでもない。

そもそも・・・世の中多くは化石規格の「▲ボスフリー」や
空気圧テキトーだろうが「▲英式虫ゴム」で、
実際の運用に問題点があっても、大衆にしてみれば「何の問題もない」と思い込み
雑管理をしたい無頓着な人達にとっては、手軽に買えて
折りたたまないとしても、全長がそれなりに短いことに意味があると思って買い
使い辛さの本質など理解する気などなく享受した上で
「乗れるから使ってる」という以外の理由はないでしょう。

●この動画内容は「2」コメント欄に要約されている。

配送料が安く抑えられるので利益が大きく、
折りたたみのままで送っても折りたたみ自転車なのだから
展開するのも楽しみの一つとすれば文句も言われない。
「これが商売ってもんよ」の一言に納得しました(笑

個人的にも「小径”折り畳み”であれば全て」勧めないですし、
非折り畳みでも子乗せやタンデムやカーゴバイクを除く1人乗りの一般用途であれば、
内装変速ではBS「ベガス」、外装変速ではBRUNO「Mixte Flat」、
変速なしは(幼児子供自転車や高齢者向けのBS「アルミーユ」等は別として)
進みにくいので、電動アシスト自転車の「SW」以外はあまり勧めようとは思わず
もし自分で扱うとしても小径では基本これら以外は扱わないでしょうね。

[3]
www.youtube.com/watch?v=Ovrt8RBfnok
「”小径なのに”速度を上げて乗れる」ことをアピールするのが、そもそも間違いというか。

「専門店でも("速度アップのための調整やカスタムを")受けてもらえない」のは
小径の特性を理解しているからこそ"事故防止"の観点から受けないのは当然。

一方でカスタムと言っても、フレームやスタンドや泥除けに干渉しない程度に
タイヤを太幅にしてクッション性能を上げるために
406では選択肢が多いことからも珍しくなく
様々調整しなければ全く効果がないなどということもないので
その程度であれば電アシの規定越えになりそうなサイズアップでもない限りは
受けてくれるでしょう。

あと、歩道侵入前(2分14秒頃)
youtu.be/Ovrt8RBfnok?si=QT93o2Ax7qDoOAz-&t=134

道交法の第二十五条
https://laws.e-gov.go.jp/law/335AC0000000105/20240401_505AC0000000063#Mp-Ch_3-Se_3
車両は、道路外に出るため左折するときは、
あらかじめその前からできる限り道路の左側端に寄り、かつ、徐行しなければならない。
(後方確認の有無に関係なく)手前の横断歩道侵入時からの速度が「徐行」と言えるかどうか。
車道からの侵入であれば最徐行が不可欠であり、予め「速度を出さず歩道を通っていれば」事故の危険は低くなります。


●「デメリットがある」ことを知らせるなら
生活用自転車を除けばユーザーの少ない趣味的な小径車よりは
スポーツ自転車であれば、それこそ「ロードバイクの問題点」も伝えるべきで、
「トレイン走行≒車間距離保持義務違反」や
「公道で速度を上げて走行するリスク」
「ウェア完全装着のコスプレ着が与える印象」を、
一般車であれば「虫ゴムの問題」が一般消費者への
空気圧管理の重要性の理解を遮り
業界の成長を阻害していることも周知させるべきでしょう。
最終更新:2024年12月08日 10:12