自転車の積載制限(上限)

最終更新日:2022.09.18 ●SURLY「BIG DUMMY」の「約90kgの荷物を運搬できる設計」について
2021.10.3 UP

◆自転車の積載制限(上限)━━━━━━━━━━━━━━━


子乗せ自転車のページには既に書いているものの、
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/57.html

一般車ママチャリから、カーゴバイク、ランドナー系の積載重視の車種でも関係のある積載制限(上限)について。

各地方の例規集から道交法派生の条例を1回も見たことがないと知らなくても無理はないとはいえ・・・

◆「自転車に30kgを超えて積載した状態で公道走行することは禁止されています」
(リアカーは別)

最近目立つのは、個人ならまだしも、自転車メーカーで把握していないというのはさすがに頂けない。

※日本一周のための荷物といえども「自転車への30kg超積載での公道走行は違法」なので気を付けましょう。

※実際に取り締まりされるかどうかという意味ではなく、
「ここまでならギリギリ安全に走行できる基準としての上限」として定められているとして、
過剰(違法)積載をするようなことはやめましょう。

※なお、少々難解な点として「同乗者は含まれない」ので、
チャイルドシートは全国一律で「(年齢ではなく)小学校就学前まで」という改正された項目での制限となりますが、
チャイルドシート自体の設定上限規制があり
後ろは22kgまで、前はそれぞれに規定があるものの「一般的な車種であれば実質的に総重量30kg程度の制限」。

※安直な表現方法でお馴染みの「2人乗りは普通に違反」なので重さ以前に論外。
タンデム自転車は別)


第五十七条
2 公安委員会は、道路における危険を防止し、その他交通の安全を図るため必要があると認めるときは、
軽車両の乗車人員又は積載重量等の制限について定めることができる。

罰則(第2項については第121条第1項第7号、第123条)
第121条
次の各号のいずれかに該当する者は、二万円以下の罰金又は科料に処する。
七 第五十七条(乗車又は積載の制限等)第二項又は
第六十条(自動車以外の車両の牽引制限)の規定に基づく公安委員会の定めに違反した者

第123条
(略)
行為者を罰するほか、その法人又は人に対しても、各本条の罰金刑又は科料刑を科する。


▼全国47都道府県の例規集一覧
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/125.html#reiki
(検索サイトで「道府県名+例規集」と検索したほうが早い)


◆抜粋で東京都を紹介

◆法的根拠:東京都例規集(内容現在 令和03年7月15日)
https://www.reiki.metro.tokyo.lg.jp/
第16編 警察
┗第4章 交通
 └ 東京都道路交通規則
www.reiki.metro.tokyo.lg.jp/HAS-Shohin/jsp/SVDocumentView#e000001141

(軽車両の乗車又は積載の制限)
第10条 法第57条第2項の規定により、軽車両の運転者は、
次に掲げる乗車人員又は積載物の重量等の制限をこえて乗車をさせ、又は積載をして運転してはならない。

(1) 乗車人員の制限は、次のとおりとする。
ア 二輪又は三輪の自転車には、運転者以外の者を乗車させないこと。
ただし、次のいずれかに該当する場合は、この限りでない。
(ア) 16歳以上の運転者が幼児用座席に小学校就学の始期に達するまでの者1人を乗車させるとき。
(イ) 16歳以上の運転者が幼児2人同乗用自転車(運転者のための乗車装置及び
2の幼児用座席を設けるために必要な特別の構造又は装置を有する自転車をいう。)の
幼児用座席に小学校就学の始期に達するまでの者2人を乗車させるとき。

(2) 積載物の重量の制限は、次のとおりとする。
ア 積載装置を備える自転車にあつては30キログラムを、
リヤカーをけん引する場合におけるそのけん引されるリヤカーについては120キログラムを、
それぞれこえないこと。


※その他の地域でも同様に上限は「30kg」と以前確認。

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●SURLY「BIG DUMMY」の「約90kgの荷物を運搬できる設計」について

ride2rock.jp/products/103577/
フレームは、約90kgの荷物を運搬できるように設計されています。
「あくまで"設計として"耐久性を示すために耐荷重を記載しているだけ」であれば問題ないとしても、
(乗車人の重さは別で)荷物90kg積載状態で走行することは少なくとも日本国内では「違法」となるので要注意。

※一応90kg積載状態でも「私有地内での走行」もしくは「公道では押し歩きのみ」であれば可。
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※道交法関連での規制ではないが、チャイルドシートの「規格」として「後ろ座席は」22kg未満
ogk.co.jp/futago-jitensya
日本での自転車用チャイルドシートの規格は「6歳未満、体重は22kg未満」となっています。

調べた限りで、前後チャイルドシートの体重上限は以下の通り。

前:1~4歳まで:15kg以下
前:1~3歳まで:8~15kg以下

後:1~6歳まで:22kg以下
後:1~6歳まで:8~22kg以下

◆ふたごじてんしゃの場合
ogk.co.jp/futago-jitensya
Q. 子どもの体重は何kgまで乗れますか?耐荷重は?
道路交通法上、お子様を乗せてよいのは6歳未満となっており、
日本での自転車用チャイルドシートの規格は「6歳未満、体重は22kg未満」となっています。
ただし、お荷物をお載せになるときは30kgまでとなっていますので、ご注意ください。
「お子様を乗せる場合は年齢(6才未満)、荷物の場合は30kg」が道路交通法上のルールです。

後ろ座席に子供2人の場合【チャイルドシートの規格】によって「各座席"それぞれ"22kg未満」
(合計44kg未満ではないというのがポイント)

ogk.co.jp/system/wp-content/uploads/2019/04/futagojitensha_manu2019.pdf
●適用体重(お子様1人あたり):体重22kg以下(クラスS52専用後ろキャリヤ使用時)


そのため、「ふたごじてんしゃの場合」は、例外的に30kg以上「規格として22×2=44kgまで」は可能。
 +更に荷物を30kgまでは積載できるが・・・さすがに薦められない。

タンデム自転車」の場合は2人までが一般公道走行可能。
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/146.html

※3人乗り「トリプレット」や、多人数の「カンファレンスバイク」のような特殊車両は
積載や人数以前に「一般公道の走行が認められていない場合もある」ので要確認。
最終更新:2021年10月03日 15:23