★タイヤの空気圧3

最終更新日:2025.04.06 ▲「基準が分からないために」入れすぎて破裂させてしまう例

2025.03.02 ●空気圧変更での実走比較

2025.2.2 ◆適正空気圧の解説動画

2024.1.21 ◆シュワルベ本国サイトがリニューアルによりURLと内容も若干変更になっていたので改めて掲載
★「フックなしリムの最大対応空気圧は5bar≒500kpa」に制限
★「広く使われている親指テスト方法(触診)は非常に不正確です。」

2024.1.14 ●高圧の対応はチューブ依存に非ず(適切な空気圧管理の意味と重要性)
〃 困▲ポンプの空気圧計も単独空気圧計も正確ではない? → 解◆自転車でも「"厳密で正確な"空気圧測定」可能です
〃 ▲「標準300kpaタイヤでは厳密な空気圧管理する必要なし」という罠


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※触診や接地面の長さでの空気圧判断で問題ないと考えている店やユーザーは対象外の内容となります。
※「空気圧計を使わない管理方法で本当に大丈夫なんだろうか?」と考えられている方々へ向けた、
「安心できる正確な空気圧管理の方法」の理解を深めて頂くための内容になります。
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★★★「一般的な自転車のチューブに充填できる空気量は多くない」からこそ、
   空気圧を正確に判断する価値あり
「近距離移動の用途のため、パンクしないで済むのが分かる量が入っていれば問題ない」
という人もいるかもしれませんが、
「段差乗り上げ時の耐久度」と「走行の快適さ」の「丁度良いバランス」

「タイヤの質[ゴムの硬さ・耐パンク層など]、季節、体力、握力、他関係なく」【明確に】分かるのは
(空気入れの手間に少しの時間と体力を消耗するとしても)「トータルでは確実に得」と言えます。
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★★★【基本】★★★空気圧設定はタイヤの側面を確認
タイヤ交換前や交換後、把握必須の数値を書いてある箇所は「タイヤの側面」。
(※英式[虫ゴム]では+130kpaする前の目安にしかならないので要注意)

【(推奨や標準)空気圧】●(前後約30~60kpaの余裕はあると考える)

【最大空気圧】●「MAX(最大)空気圧」 最大を超えないこと
   ↑
※最大まで充填必須"ではありません"
(例:標準体重65kgであれば最大空気圧から「マイナス100~150kpaが適正」も当然あり)
   ↓
【空気圧の範囲指定】●「min(最小)~MAX(最大)」 範囲内で収めること

参考●BSでの簡易紹介
bsc.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/580/


◆空気充填頻度の目安
(自動車のタイヤで毎月空気が大量に充填必須とはならないことも考慮すると)
◆基本的には「タイヤ径とタイヤの幅」から見た【空気充填可能な容積】で異なる。

20インチHE(406)は「小径」でも、太めの幅(約50mm幅)であれば、容積量が多いので、
乗車人の体重と荷物量が標準(65kg)と仮定すれば、減りにくいと考えられる。

◆各空気圧基準での充填頻度の想定
※タイヤ側面が"最高"空気圧であれば、そのままMAX充填ではなく
「減らした場合も確認した上で」【最適な】空気圧

ラテックスチューブ・・・毎日
約700kpa・・・3日に1回
約600kpa・・・10日に1回
約400~500kpa・・・2週間に1回
約300kpa・・・20日~1ヶ月に1回
ファットバイクの150kpaくらいでも一応1か月に1回を目安。

※夏場は「減りやすい」ので、充填間隔は早めるのが得。
(減りやすいからと過剰充填すると「タイヤ劣化速度が増す」等のリスクあり)

※チューブの厚みが増すと空気量の減少は抑えられても「走行性能は劣る(回転の重さ)」。
 軽量チューブ → ノーマル → スーパー → ストロング(ダウンヒル等)
一方で、軽量チューブは空気の抜けが早まり、初期不良品率が上がる傾向あり。
結局、総合的に考えると「ノーマルチューブ」が最も利便性が高いと言える。

●原則「タイヤ幅が細いほどチューブ内積も少なくなる」ので高圧充填になる。
チューブレス(レディ)の場合は必ずしも高圧充填が必要とは限らないが、
それでも充填頻度としては3日に1回が目安だろうか。
こういう点から見ても「スポーツ自転車は手間がかかるのが当たり前」と分かる。


◆空気圧は「(500kpa超えのように)高くするほど"乗り心地は"悪くなります」

※車道しか走らないので「クッション性能を犠牲にしてでも走行性重視」で
高圧充填したいのであれば、
最低でも「標準的に(縁にフックありで専用の高圧リムテープもある)ダブルウォールリムが使われていることを確認できる700Cの」
クロスバイクが望ましい。

そもそも段差も通ることが多い「一般車で」高圧充填しようものなら、
「跳ね上がりが大きくなり」クッション性能も著しく失われてしまうのでメリットは低い。

★「乗り心地=クッション性能の向上のためには
 →エアボリュームを増すこと=タイヤの幅を少しでも太くする」のが正解。

★「空気圧は高くても低くても何も良いことはありません」
300kpa上限であれば350kpa超えにでもなれば早期劣化の原因になり、クッション性能も下がる。
米式化などで300kpaの適正な空気圧を維持していても、
沈みこみが多すぎる過体重であれば
「1-3/8→1-1/2に幅を上げてクッション重視にする」のが定番カスタム。
(※但し取り付け可能かどうかは車種によりけりなので現物合わせ)
電動アシストの場合は規格基準を超えてしまうので厳密には変更不可。

★一般車(ママチャリ)で高圧充填[500kpa超]は避けましょう
(※もちろん上限450kpa設定タイヤの場合、500kpa以下運用程度であればOK)

★そもそも、一般車の「(縁にフックがなく専用の高圧リムテープもない)シングルウォールのリム」は
高圧充填用ではないので500kpa超での運用は適していません。

◆そのため「(フックなしリムであれば)タイヤの設定基準として500kpa超に対応しているかどうか」は無関係。

「取付使用していても問題ない」とか、
「パナレーサーがパセラで高圧充填が問題ないことを確認している」としても、
【生活用途でもある一般車への"継続使用"は、安全のためにオススメできません】

※そして、言葉の意味すら理解する気が無い人は「何もしないほうが身のため」です。


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▼過剰充填(空気入れすぎ)関連

https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/148.html#HighPressure
▲空気の入れすぎでリムまで変形(過剰充填関連)
●高い空気圧で運用するデメリット
●自転車のタイヤに空気を入れすぎると・・・
▲タイヤに設定以上の高圧充填したがる問題とその対策
◆低い空気圧でグリップ力も向上
●スポーツ自転車では「だいたいの人が空気を入れすぎている」
◆過剰充填でバースト後に適正空気圧にしても手遅れだった例
●高圧での常用はケーシングへの影響も考えられる(高圧で常用するデメリット)
●タイヤの空気圧は(適正範囲内で)低めのほうがいい理由
●空気入れすぎパンクから見る認識変化への突破口とは
▲チューブに空気を入れるタイプのベビーカーで過剰充填による破裂
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▼(特に一般車WOの)フックなしリムは500kpa以下

https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/148.html#500
★「フックなしリムの最大対応空気圧は5bar≒500kpa」に制限
◆450kpa充填について
▲タイヤ側面に「MAX450kpa」= 必ず450kpaまで充填???
●WOの"フックがない"リムには5気圧以上充填しないこと
●700×28Cの空気圧400kpa以下で競技スポーツ2位という結果
◆競技スポーツ自転車でも一般車並みの450kpaや300kpaの選手が要る現代
●「フックなし(WO)リム + 一般車系タイヤ」で高圧充填が薦められない理由
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▼空気圧の測定方法について

https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/148.html#measure
★「広く使われている親指テスト方法は非常に不正確です。」
●疑問「タイヤの反発力は一定なのだろうか」
●虫ゴムの英式バルブでは測定値+130kpaで正確な値?
●パナレーサー「英式(虫ゴム)では正確に測定できません。」
●接地面の長さで空気圧を見る?
▲各種メーカーの「接地面での空気圧管理」から見える問題点
●IRCが既婚女性向け雑誌VERYに足楽の紹介記事を展開するも・・・残念な空気圧管理の紹介
●英式と空気圧充填基準の雑紹介と対策(▼空気圧の測定方法について)
●若干気になる「規定空気圧」という用語
◆タイヤ側面を握って確認することの危うさ
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▼正確な空気圧管理の必要性

個人個人で握力が異なるのも当然として、
低圧で使用すれば「段差などでリム撃ちパンク」、
高圧で使用すれば「ひび割れやすくなりタイヤ寿命そのものを短くする」。
(ひび割れについては直射日光を当てるような保管状態を避けることも重要)
低すぎず、高すぎない丁度いい空気圧を、どんなタイヤ銘柄にも左右されず直感で判断するのは困難。
「交換しやすさを優先」または「修理を増やしたい」という思惑があれば
正確な空気圧管理なんて必要ないという考え方になる。
虫ゴムならゴミが詰まっても取り除きやすいということではなく、
そもそも「バルブキャップは塵や埃などが入らないように取り付けるもの」であり、不要な飾りではない。

●自転車のタイヤの空気圧を知る

minivelo-road.jp/tips-for-bicycle-tire-air-pressure
空気圧に関する数値は「タイヤの側面」に書いているので、まずは確認する。

●空気圧をしっかりチェックする

 空気圧が適正に入っていないと
 →クッションがないので「乗り心地が悪い」。路面のガタガタを直接自転車や体に伝える
 →路面に対する抵抗感が増えて「走りが重くなる」
 →段差などで安易に「パンクしやすい」。当然無駄に「修理費用も時間も」とられる。
 とにかくロクなことがない。

★一般車(ママチャリ)タイヤの標準空気圧は「3気圧」が目安

300kpa=3bar=43.5psi
www.panaracer.com/new/info/picup/20070509img/City2007.pdf
↓(webアーカイブにて確認)
http://web.archive.org/web/20140805062930/http://www.panaracer.com/new/info/picup/20070509img/City2007.pdf
一般タイヤの標準空気圧は300kpa(約3kgf/cm2)が目安です。
これより高いとスリップを起こしやすく、低いと早期にひび割れを起こしやすくなり危険です。
体重65kg以上の方は10~20%多めに調整ください。←(330~360kpa)
一般車に多い英式(虫ゴム)のチューブそのままでは空気圧は計測できないので注意
基本的には「パナレーサーのエアチェックアダプター」で英式→米式変換、または「米式チューブ」に交換し、
空気圧計付ポンプや、自動車やオートバイ用にも使える空気圧計(エアゲージ)を使う。
※仏式チューブは軸が細いので英式チューブが使われる車輪のリム穴には適さない

▲英式の「虫ゴム」状態では"概ね"-130kpaでの状態を示す」
という「構造上の問題がある」ことも忘れずに知っておきたい。
(●虫ゴムの英式バルブでは測定値+130kpaで正確な値?)
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/127.html#130
※虫ゴムの種類や状態によっても差があるとすれば+130kpaという数値自体も怪しくなってくる。

▼英式・米式・仏式への空気の入れ方(画像解説)

www.geocities.jp/taka_laboratory/20050806-Air-pump-hand/20050808-Air-pump-hand.html
archive.fo/x0ITx
最も基本的なことなので、一番最初に覚えなければならない事柄。

◆バルブの種類問わず(米式でも)数か月も空気圧を維持できない理由

英式→米式変換のエアチェックアダプター(ACA-2)のレビューにも散見されるが、
虫ゴムより減少量が減ったからといって
【2か月も3か月も空気入れを怠って適正な空気圧は維持できない】ので勘違いしないこと。

★季節と空気圧の変化について
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/140.html
にあるように、真冬であれば1ヶ月経過で20kpaほどしか減らなくても、
【夏場(日中気温が35度超)は1ヶ月で100kpaも減る】ことから、
(数か月間気温10度を下回るような地域でもなければ)
【何か月も空気を入れずに空気圧が保たれるということは絶対にない】と断言する。

そして、それは常用空気圧が高ければ高いほど顕著なため、
例えば450kpa基準のタイヤに400kpa程度で使うような場合、
上記の計測値(300kpa基準のタイヤに毎月330kpaまで充填)よりも
「減少率は確実に増す」と覚えておきたい。

▼強引に「そのケースなら怠けるのも仕方ないか」というケースを絞り出してみると
※脚を鍛えるために日常的な快適性を減らしたい。
※"分単位で"時間がない特殊な職種。
※新しく別のタイヤを試してみたいので、早めにタイヤ劣化させたい。
※馴染みの自転車店に恩があるので緩やかに貢献したい。
※自転車の空気入れを持つと頭痛や謎のアレルギーが発生するため、
 自転車店などに頼むしかないが、コミュニケーションが苦手。
※店が(米式の場合ガソリンスタンドも含め)相当遠く、
 その上「米式にも使える鉄ポンプと空気圧計」or「空気圧計付ポンプ」すら
 購入することが困難な生活状況にあるため。

どれも実際には「相当レアケース」としか思えないので、(仏式はそのまま仏式で使うとして)
【英式から米式化したのであれば、それを怠けるための口実にするのではなく】
【日常的な快適性を得るため】と割り切って、気乗りしなくても、
適当に手短なご褒美(空気充填しないと~を食べてはいけない等)で自分自身を騙しつつ、
毎月1回(以上)の空気入れをする習慣を身につけよう。

●「何か月に1回使うかどうか分からない使用頻度なので、その前に"必ず"空気を充填している」
というケースであれば話は別だが、1ヶ月1回以上使うのであれば、毎月1回(以上)の空気入れは、
不具合の確認のためにもしておくべき基本的なメンテナンス。

◆[参考]:自動車タイヤの話でも自転車タイヤにも関係のある話

bestcarweb.jp/feature/column/417433
さすがに自転車に「空気圧常時監視システム」というのは過剰としても、
空気圧管理の重要性がよく分かる良い話。

「タイヤの異常に気付きやすくなる」ことから
「交通安全にも関わる"止まりやすくする"」という意味でも、
空気圧管理は「大雑把で構わない」とは言えない。

米国でTPMSが法制化されたのは、2000年にファイアストーン社のタイヤのバーストによって
重大事故が発生したことに起因します。
ファイアストーン社は、タイヤの構造に問題があったとしてリコールを行いましたが、
一方でタイヤの空気圧管理を怠っていたことが、バーストを誘発させる要因のひとつであることも判明。
これを受けて米政府は、常時タイヤの空気圧を監視するTPMSの装着が必要との結論付けたのです。

「高速且つ長距離移動も少なくない米国ならではの理由」であり、
一方の自転車のタイヤでバーストといえば、
「チューブ噛み」という「初心者にありがちな組立ミス」だから無関係に思えても、

多くの自転車ユーザーは【不適正な空気圧管理】によって損していることは間違いのない話。
(一般車であれば「概ね過小空気圧」、スポーツ自転車であれば「無闇に最大空気圧充填」)

タイヤの空気圧が低下すると、タイヤは大きく潰れながら回転するので、サイドウォールに大きな負荷がかかります。
その状態が続くと、偏摩耗や劣化が加速していきます。
そうした劣化が蓄積し、限界までくるとパンクやバーストが発生。

これはそのまま自転車タイヤでも言える。

また、転がり抵抗が増大することから、燃費も悪化します。
タイヤの空気圧が20%低下すると、市街地走行で2%、郊外路走行では4%も燃費が悪化するとされています。

自転車でも、タイヤの空気の抜けていると、大きな踏力が必要となったり、
ハンドルが取られやすくなりますが、それと同じです。
空気圧不足は、走りへの負荷が大きくなるのです。

更に「快適な走行を阻害する直接原因になるため」【無駄に体力を消耗する】と言える。
当然、過小でも過剰充填でも、タイヤに「異常負荷」がかかり続けるため、
同じ距離を走行したとしても、タイヤの劣化・消耗までの期間も短くなってしまう。

そのため、
【タイヤの性能を最大限発揮し"タイヤ装着時から最後まで"きっちり使い切るには空気圧の管理は必須!】
(使用途中で適正な空気圧管理をしても"既にタイヤへのダメージは蓄積している"ので効果は半減)

(逆に言えば「タイヤを早く摩耗させたい」「疲れたい」という奇特な人であれば、
「無頓着にテキトー頻度充填&テキトー触診管理」を続けるのが正解)

(自動車タイヤの空気圧監視システムが)
日本で義務化されない理由は「コストアップ」だと思われます。

自転車の場合「バルブ(チューブ)が米式へ移行しない」のは「コストアップ」が主な理由となる。
換装の意義に気付き、長期的視点で初期投資を躊躇わず、適正管理を継続実行できる人達だけが得できる米式化。

●参考:[自動車]空気圧の把握をしていないと損する

trafficnews.jp/post/86057
マイカーの「指定空気圧を知らない」という人は36%を占め、
推奨されている毎月1回の空気圧チェックを行っている人は、14%に満たなかったとのこと。

過去の総点検台数のうち乗用車全体の28.8%、およそ3台に1台が、
空気圧不足のまま走行していると分析しています。
「自転車をイメージするとわかりやすいですが、
空気圧が充分でないとタイヤがたわみ、走るのが重く感じるでしょう。
クルマもそれと同じで、空気圧不足は燃費を悪化させ、重大事故を引き起こす要因になります」

タイヤの空気圧が適正値より50kPa(キロパスカル。空気圧表示に用いられる国際単位)低いと、
燃費の悪化により、通常より4円から7円ほど高いガソリン(1Lあたり150円で計算した場合)を
使用しているのと同等の燃料代になるとのこと。

また操縦安定性も低下するほか、タイヤの損傷や劣化にもつながりやすく、
危険な事故を引き起こしかねないといいます。
自転車の場合は速度を出しにくくなるので危険な事故の割合はむしろ下がりそうだが、
タイヤの損傷からチューブの劣化には直結する。

近年は、タイヤを横から見た際のゴムの厚みが小さい偏平タイヤが増えており、
目視ではタイヤのたわみが判別しにくくなっているそうです。
「空気が入っている限り、たとえ乗っていなくても、
時間が経てば抜けてくることは避けられません。
月1回はエアゲージを用いて空気圧をチェックすべきです」とJATMAは話します。

前半部分を少し変えるだけで自転車にも該当する内容になる。
近年は、量販店系での「[[パンクしにくいタイヤ]]」や、
子供乗せの[[電動アシスト]]では「頑丈で太めの幅のタイヤ」が珍しくなく、
側面を握っただけではタイヤのたわみが判別しにくくなっています。
「空気が入っている限り、たとえ乗っていなくても、
時間が経てば抜けてくることは避けられません。
エアチェックアダプターなどを用いて米式化して
月1回はエアゲージを用いて空気圧をチェックすべきです」
エアチェックアダプターの場合でも
稀に元々の英式バルブや空気入れ口金部分との相性問題もあるようなので、
なるべくチューブ交換のタイミングで米式チューブに交換することを薦めます。
(リムナットや軸径から互換性で有利という点からシュワルベを推奨)

●空気圧を知る意味

panaracer.co.jp/products/faq.html#tab01_01_05
panaracer.com/products-q_a/
「一般編:タイヤ:Q5」
Q5 なぜ空気圧を測ることが大事なのですか?
A 通勤・通学などに多く使用されている
いわゆる「ママチャリ」仕様の24~27x1 3/8のタイヤなどは
200kPa(2kgf/cm2)以下の低圧で使用すると、
異常な摩耗やひび割れを生じバーストを起こしたりして重大事故につながりたいへん危険です。

●「虫ゴム式の英式バルブは正確に空気圧を測定できません」
仏式バルブ米式バルブは、空気圧ゲージのみで測定可能です。
虫ゴム式の英式バルブは正確に空気圧を測定できませんが、
当社エアチェックアダプターをご使用いただくと測定できるようになります。
(↑2022年9月掲載)

(↓上記が再び消えた時に備えて過去掲載残し)
https://web.archive.org/web/20160704235647/http://panaracer.co.jp/products/manual.html
空気の入れ過ぎや低圧使用はタイヤの破損やバーストの原因となりたいへん危険です。
空気圧のチェックは必ず走行前に行い、 タイヤ側面に刻印されている「標準空気圧」または「推奨内圧」に従ってください。
※米式または仏式バルブはそれぞれ専用ゲージで測定可能です。
虫ゴム式の英式バルブは正確に空気圧を測定できませんが、
当社エアチェックアダプターをご使用いただくと測定できるようになります。

◆詳しい解説は別ページへ:「英→米式[ACA-2](エアチェックアダプター)」
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/147.html

●タイヤの空気圧が重要な理由

www.vittoria.com/us/en/faq-tire-performance
Why is the inflation pressure of bike tires important?

The air inside a tire serves three main purposes
  • first to keep it in place so it doesn't come off the wheel,
second to support the weight of the bike and rider and third to absorb shock.
It also affects rolling resistance and grip.
In general terms, the correct tire pressure will depend on how flexible the tire is
(higher TPI = more flexible, needs more pressure),
the weight it needs to support (more weight needs higher pressures),
the terrain the tire is rolling over (rougher terrain needs lower pressures)
↓翻訳 translate.google.co.jp
自転車タイヤの空気圧が重要なのはなぜですか?

タイヤ内部の空気は3つの主な目的を果たします。
1つはホイールから外れないようにタイヤを固定すること、
2つ目はバイクとライダーの体重を支えること、3つ目は衝撃を吸収することです。
また、転がり抵抗とグリップにも影響します。
一般的に、正しいタイヤ空気圧は、
タイヤの柔軟性(TPIが高い=柔軟性が高く、より多くの圧力が必要)、
サポートする必要のある重量(重量が大きいほど、より高い圧力が必要)、
タイヤが転がる地形(荒れた地形ではより低い圧力が必要です)
スポーツ系タイヤメーカーの視点では
「タイヤをリムに固定すること」「体重を支え、衝撃を吸収すること」にあるようだ。
「リム打ちパンクさせないため」という「空気圧管理を一切しない使い方」というのは
常識的に想定しない用途となっている。

●空気圧は低すぎでも高すぎでも良くない

star.ap.teacup.com/flatout/1328.html
英式バルブ(虫ゴム式)ではタイヤの厚みや握力の違いによって正確は判断ができない。
米式か仏式であればポンプの計測機器や単独の空気圧計でも数値を目でしっかりと確認できる。


●基本的な内容でも発見のあった記事

自転車はなぜパンクするのか 猛暑でタイヤが破裂するおそれも
news.yahoo.co.jp/articles/57a4721bf09ef23178c42099dce96627127faf7b
●「スネークパンク・打ち切りパンク」
コメント欄にあるように・・・
スネークバイトとリム打ちパンクなら知っていますがね、
スネークパンクでググるとゼロ、打ち切りパンクではこの記事しか出てこないです。
なぜ特殊な呼び方に走ったのだろうか。取材店での通称?
だとしても、「※一般呼称では"スネークバイト"と"リム打ちパンク"と呼ばれています」と
追記する手間がそれほどあったとは思えないが・・・。

■パンクの原因…ほとんどが「空気圧不足」

このため少なくとも「半月に1回」空気を入れることが大事。
超小径車や夏場を考えると、ここまでは良かったが・・・。
空気の量はタイヤを指で力強く押し、少しへこむ程度が目安です。
やっぱりこの「触診頼り」案内。
人間の握力がいつ一定になったのだろうか。

「雑感覚でも問題ない」と甘く見ていると
「少し凹む程度」なのに、実際には適正まで100kpaも少ないということもあり得る。
結果として「リム打ちパンクしやすくなり」「走行性能も劣る」。

※「中負荷トレーニング」「メーカー等に貢献したい人」であればいいかもしれないが
そんな奇特な人が多いとは思えず。

●肝心の夏場でパンクしやすい原因は
虫ゴムの溶けやすさは、その選択に間違いがないと思っているのであれば「しょうがない」。
輻射熱の膨張によって、元々不適切に高い空気圧充填をしていれば
「パンクしやすくなる」のは当然として、
「昼夜の温度差も少しは影響する」とは書いていないのは若干不親切か。


世間一般の声ではないがコメント欄を見ていると
(教えてもらう機会などないのだから当然)
「分かっていない・勘違いしている人達も少なくない」印象。

そもそも「余程手先が不器用な人以外」は英式(虫ゴム)に執着する意味など皆無に等しいのに、
「変更する意味はない」と「思い込まされている」のは
「虫ゴムの文言すら一切登場しない」メーカー取説を始めとする「罠」というべきか。
いい加減、消費者庁からでも
「虫ゴムは"適宜"交換が必要です」と「取説に記載するように」と行政指導してもらいたい。

シュワルベ英式バルブコアはまだしも、エアチェックアダプターや米式化も全く出てこない。
amazonレビューを見る限り、既にある程度多くの人達が英式(虫ゴム)の呪縛から解放されてはいるが、
まだまだ知名度は足りないようだ。

●「ノーパンクタイヤが良い」は「災害時や余程の酷い道路の地域以外は」論外。

●「軽快車タイヤには空気圧が書いていない」ともあるが、
ミリオン・シンコー・イノーバー・チャオヤンですらタイヤ側面には書いているようで、
HAKUBAあたりでも書いてそうだが、
それ以下の超ノーブランド安物"極め"タイヤには
全く空気圧設定が書かれていない恐ろしいタイヤも存在するのだろうか・・・。
いくらなんでもJIS等で弾かれて輸入できなさそうな気もするが
個人(店)輸入単位で仕入れるにしてもリスクしかないような。
本当にあるなら逆に興味本位で実物を見てみたい。

●「パンク修理は簡単」?
謎の自信で「100均で売ってるから簡単」と思ってしまうのだろうか。
実際には、相当埋もれている小さい金属トゲ見つけることなど
「原因を取り除くこと」まで簡単とは全く思わない。

●空気圧管理と注油の重要性
あまりにも基本的なことなのに、
この基本すら(メーカー取説から見て分かるように)「まともに」教える気がないのだから
自転車への理解が進まないのも頷ける。
その一方で、適切なブレーキの使い方すら軽視し、
「異様なほどに」ヘルメットや保険ばかりに(特に各種報道が)執着しているのが全く笑えない。


◆シュワルベ本国サイトがリニューアルによりURLと内容も若干変更になっていたので改めて掲載

▼(特に一般車WOの)フックなしリムは500kpa以下
★「フックなしリムの最大対応空気圧は5bar≒500kpa」に制限
www.schwalbe.com/en/technology-faq/mounting/
WHAT SHOULD BE OBSERVED FOR THE FITTING ON HOOKLESS RIMS?
の項目
translate.google.co.jp/
(翻訳文)
「フック付きリム」は今日では通常のケースです。
つまり、リム フランジが上部で内側に向かってフックで終わっているリムです。

手動センタリング。
タイヤにしっかりと空気を入れる前に、タイヤがリムの中心にあることを確認する必要があります。
フックリムとは異なり、空気を入れたときにタイヤが自動的に所定の位置に滑り込むわけではありません。
タイヤが偏って設置されていると、リムから簡単に外れてしまう可能性があります。

最大空気圧 4バール。一般に、このようなリムは高圧には適していません。
通常、このようなリムでは、タイヤの可能な最大空気圧を排出することはできません。
ETRTO 規格では、空気圧は 5 bar に制限されています。
もう少し安全上の余裕を考慮し、4 バーのままにすることをお勧めします。
これは、これらのリムが細いタイヤや体重の重いライダーにはあまり適していないことも意味します。
【4 barのままにすることをお勧めします。】とある。

フックなしリムでは安全上「400kpaまで充填を薦める」が「重い人」には沈み込みが増し走行に適さないので、
(アルミリムであればWO規格のタイヤでもフックがあるとしても)
出来るだけ「フックありのリム(HE規格)」のリム・タイヤを使いましょうという意味。
※具体的にはステップクルーズの「26HE」や「27.5(650B)」タイヤの車種。

●元々フックなしだったWO(ワイヤードオン)リム規格の詳細
ww.raleigh.jp/InfoFAQ/060701_wheel-adv.htm
「フックなし」→「小さいフックあり」→「更にはっきりとしたフックあり」と変遷を遂げているので、
「WO=フックなしとは言い切れない」難しさがある。


★「広く使われている親指テスト方法(触診)は非常に不正確です。」
www.schwalbe.com/en/technology-faq/tire-pressure/
HOW OFTEN SHOULD YOU CHECK THE AIR PRESSURE?
の項目
親指をタイヤに押し付けて空気圧をチェックするという広く普及している方法は、
どのタイヤも比較的硬く、約 2 bar の空気圧で十分に空気が入っているように感じられるため、
あまり信頼性が高くありません

マラソン プラス タイヤ モデルでは、特別なパンク保護インサートにより、親指のテストは”完全に”不十分です。
(※他にも、耐パンク層のあるタイヤ、厚みのあるタイヤなど)

たとえば、当社の Airmax Pro 空気圧テスターはテスト装置として適しています
適切なバルブまたは小さなアダプターを使用すると、空気圧を簡単に確認および調整できます。
(※米式チューブ、エアチェックアダプターで米式化、仏式チューブ、シュワルベ英式バルブコア、Gプランジャー)

すべてのアクティブなサイクリストにとって、圧力計付きのフロアポンプを購入する価値があります



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▲「基準が分からないために」入れすぎて破裂させてしまう例

blog.goo.ne.jp/hrg0916flat/e/ee135f946ef00e13e8ad49da30bcee41
ご本人からよく聞き取ると、朝にチューブを取替えた後
さらに空気を入れたとのこと。
確かに前輪を取替えたとき後輪の空気圧を見ると入りすぎてるかな?と思ったんです。
パンクが怖くて目いっぱい空気を入れたみたいです。そのうえ段差に突っ込んだ時に破裂したと!
空気の入れすぎは乗り心地も悪くなるし、このようなパンクの原因にもなる、
ましてやパンクしなくてもタイヤの変形やリムからの脱落も起こりえます。
いいことは決してないので、適正な空気圧にしておきましょう。

※元々仏式チューブや英式→米式化済であれば計測を案内しているはずなので英式虫ゴムと仮定
※パンク修理剤・防止剤などの液剤は様々な理由から使用を推奨しません。
300kpa基準で毎月1回以上充填していれば多くのパンクは防げるので基本的に不要です。

そもそも「▲未だ英式虫ゴムなんてものを持て囃す業界」
「とにかく安くあることを求めすぎている生活自転車(ユーザー)」に無理がありますが

それでも「量らずとも問題なく運用出来ている人」ならまだしも・・・

こうして「◆実際に問題に直面している」のであれば
計測せずに運用してしまうのはリスクしかありませんので
【勘や触診での充填は"絶対に"やめましょう】と強く提案します。

まずは簡単にエアチェックアダプターへの交換から、
米式の使い勝手に慣れたら米式チューブに交換へ。

●米式対応の空気入れでなければホームセンターでも売っている米式対応の空気入れ
+目安としてはGIYOの空気圧計、
正確重視であればストレートの空気圧計やパナレーサーのデジタル空気圧計。
もしくは
●空気圧計付きのGIYOなどの信頼できる金属製フロアポンプ(※足踏み式は使い勝手が悪いのでNG)
もしくは
●デジタル表記の電動空気入れも最近はよく見かけますが
あまり正確さは期待できそうにないですが、それでも「素人の"勘や触診"よりは」遥かにマシです。

いずれかを使い、是非とも「しっかりと数値で判断で"安心できる"空気圧充填ライフ」を送りましょう。

▲「そんなものは必要ない」「問題が起こる」などと決めつけ
「勝手にエアチェックアダプターを捨てる悪辣店」もあるので十分にお気をつけください。
もし持ち込んだ店がそうであれば一目散に退去して金輪際近寄らず、速やかに別の店を頼りましょう。


●空気圧変更での実走比較

www.youtube.com/watch?v=yQbh-chBWDU
【空気圧で化ける】ロードバイクのタイヤの空気圧、
9つのギモンにお答えします!【みるみる走りが変わる】 - YouTube

ロードバイク向けの動画ですが・・・

あまり空気圧の話が出ないのは
「MAX表示しかなければその最大まで高圧充填しておけば良いという思考停止者の耳に念仏は届かず
1回その人が決めてしまうとそれ以上変化させて乗ってみようと思わないから」
という個人の理由以外には
業界挙げて「金の必要のないカスタム意識」を周知させる気など更々なく、
公道での「自転車全体の」地位向上に本当に取り組まなければならない優先すべきことを見ずに
一般車でのヘルメット然り、フル電動に電動キックボードのように
「まず金になること」以外には興味がないからというのもあるでしょう。


◆適正空気圧の解説動画

youtu.be/wflPfj6tTNI

◆一言でいえば「空気入れ過ぎは損してますよ?」
常にタイヤの設定値の上限まで充填しておけばいいわけではない。

80kg超えで、10kg以上積載しているような場合であれば
沈み込みでのパンクを防ぐために上限値まで充填はあっても・・・

「法定上限最大まで積載も当たり前であろうランドナー向けタイヤ」の
「コルディラヴィランドナー」で「300kpa」という設定もあるほどなので
高圧充填がいかに「大きな勘違い」をしているのかとお分かり頂けるかと。

(そもそもダイエット目的で自転車であれば
まず「精神的な食事依存」を自転車以外の方法で解決しなければ
「運動したから食べよう」になって悪循環になる。
ちょっとだけ走って補給食の羊羹でプラマイゼロにしたら本末転倒)

室内レース場や競輪場のような
完全に綺麗に整地されているトラック競技の場合は
20Cの剛性重視のほうがコンマ数秒への影響を考えると
空気抵抗が減らせて良いのだろうとは思うが、
通常の一般公道、ヨーロッパであれば石畳のような場所まで通るのであれば
20や25ような幅では「跳ね上がりのロス」が無視できないと言える。

スポーツ自転車で高級ホイール・フレーム・機材に頼る前に
◆「空気圧調整しているだけで変化が見られる」ことも考えられ、
一般車でも、元が2万円のような安物自転車であればフレームグニャグニャで
BBもどれだけ調整しようが構造的に歪みが出やすくどうしようもなくて
買い替える価値はあっても、
「購入価格で5万円以上するそれなりの自転車であれば」
新しい自転車に買い替えるよりも、
「米式チューブ化(リムテープも交換)」+「タイヤを良いもの」に替えて
空気圧計で適正な空気圧を測りつつ毎月1回以上充填すれば
後悔しない自転車生活を送れるでしょう。

●峠の下りのブレーキでの温度上昇
一般車の場合であれば「夏にパンクしやすい」のは
元々300kpa設定のタイヤにテキトー充填で「推定500kpa以上」のような場合、
昼の35度以上に充填+「ブレーキでの摩擦熱」で
タイヤ内部の気温が著しく上昇していまい、高圧に耐えられず
ニップル頭や膨れすぎてタイヤとリムの隙間に潜り込んで破裂になるケースも
考えられます。

◆【(タイヤ側面記載の空気圧が上限であれば)「最大値は入れずに」
体重などを考慮して適正空気圧の充填が最適】

その通りなんですが、スポーツ自転車ユーザーなのにこれが分かっていない人達は
「未だに高圧こそ正義」と思い込んでいて情報更新が出来てないのでしょう。
雑多な自転車店からすれば、高圧走行=ガタガタ走行必至のため
タイヤも各所の劣化も早めてくれるので「良いカモ」に違いありませんが。

◆「ヒステリシス損」
「感覚」で高剛性こそが正義とされていた「旧時代」に於いては
高圧充填により細かい路面の凹凸で細かく跳ね上がることを
計算していなかったことがデータから分かったため、
近年のワイドリム・新ETRTO化などに変化が見られるようになり、
レースでも28Cどころか32Cでも結果を残しているケースもあるほど。
(※メーカー・リム・空気圧によって28Cや32Cが実測28mmや32mmとは限らない)

これはレース系の人向けの話でも、
一般車(1-3/8=基本37mm幅)などの場合、
高圧充填の主な理由としては「空気入れをサボるため」を
理由としていることがあり、
これは「虫ゴムでのテキトー感覚」が蔓延させている「問題のある慣習」と言える。

●一般車・クロスバイク系でも生活用途の自転車全般で
「異常に」高圧充填する理由は
空気圧計で測る意味を理解せず、空気圧計を所持していないため、
「カチカチのほうが軽く走れような"気がするから"」という
誤りが横行しているのもやはり「虫ゴム」が原因であり、
それが仏式バルブのチューブのスポーツ系自転車に乗り換えても
相談もせず、店からの提案にも一切耳を貸さないようであれば、
わざわざ英式アダプターをつけて「測ることなく」充填するような
ユーザーが後を絶たないのも、
やはり根本的には「虫ゴム」でのテキトー充填で
何も問題がないという「間違い」が
底にこびりついてしまっているからと言えよう。

だからこそ、こうしてわざわざ検索してまで
この空気圧のページを見ている方々には
(周辺自転車店の反応で勝手に捨てるという「暴挙」をとる
終わってる店を炙り出す意味でも)
エアチェックアダプターを試しに取り付け
「米式化への理解のある店」を見つけられたら、
その店で米式チューブへ交換することを勧めます。

◆もちろん、低すぎる空気圧は
「タイヤ内部でチューブ削れが起こりスローパンク」や
段差で「リム打ちパンク」に直結するので「適切な空気圧」を充填する必要があるが
まず空気充填の「頻度」の効果的な案内(手帳スマホ記入)すら
自転車店で行われている様子が一切ないのだから
世の中の生活自転車からパンクなんて減るわけがない。
これも自転車店を信用できない大きな理由の1つ。

◆結論としては
車種やフレームというよりは【タイヤの空気圧設定・体重】
そして【季節】によって、特に真夏の昼間では充填量をやや抑えめにすると
「自転車を長く」使えるようになるので
(販売か修理でしか日銭を稼ぐことしか出来ない自転車店には忌み嫌われても)
一般車であれば英式虫ゴムから米式化を行い、
空気圧計(付きポンプ)で計測しつつ、毎月1か月以上の充填がオススメです。

●過重の分散を考えて前後で空気圧を変える必要は・・・
生活自転車では直立姿勢で後ろ過重が多いので
沈み込みを考えると若干「高め」のほうが良さそうですが
そこまでの厳密な運用管理は神経質な人であれば
10~20kpaほど差をつけても良いかもれません。
(「例」標準300kpaタイヤの場合:前310kpa・後ろ330kpa
規定値を無視して400kpa以上などは論外)





●高圧の対応はチューブ依存に非ず(適切な空気圧管理の意味と重要性)


バーストの原因を「チューブ」と断定し厚みを増そうと試みるのは間違い。

「タイヤのサイズがそもそも間違い:584(27.5)リムに590(26WO)など」
「組付け時のチューブ噛み込みミス」でもなければ、
間違いなく「過剰空気圧充填」

軽量チューブよりは厚みがあるノーマルチューブのほうが
継ぎ目からも避けにくいだろうと考えられなくもないが、
正解は「リム縁の"構造"(フックあり or フックなし)」及び「タイヤ」

※フックなしリムに500kpa超え充填は厳禁
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/148.html#500


しかし、フックなしリムかどうか以前に、
300kpa運用前提のタイヤに
www.bscycle.co.jp/news/release/2017/4264
推定500kpa超え充填など言語道断であり「命知らず」としか言えない。

「▲高圧前提ではないタイヤに高圧充填」しておいて
「全く関係のない箇所に問題があるに違いない」と思い込む怖さ。

(※米式化済にも関わらず、設定空気圧を無視し意図的に高圧充填するような使い方は
救いようがなさすぎるので論外とする)

※別で、普段からテキトー空気圧管理で、タイヤ内でチューブが折りたたまれている状態から
高圧充填に切り替えても低圧運用のタイヤによって既にタイヤ側面に亀裂が入り
パンクしやすい状況であれば、既に手遅れの運用方法でしかない。

(暴利を貪るように安物タイヤにBS印つけて売っている最廉価タイヤがあるBSに良い印象はないが)
こうした「▲誤った使い方」を棚に上げて
勝手に「▲タイヤ・▲チューブ・▲リム・▲車体・▲整備が悪いのが原因なんだ」
糾弾されるようなケースも全国で普通にあると思うと気の毒に思う・・・。

普通ではない使い方をすることで公道を危険に晒し、
自損他損事故を引き起こす原因になっているという自覚すらないというのは本当に恐ろしい。

だからこそ「556まみれにする」「ネジを勝手に弄る」ような事例に、
「構造すら分かりもしないような奴は自転車を一切弄るな!」と罵りたくなる店員の気持ちがよく分かるし
「安全のためには」間違いではないが…
こじらせて余計におかしな整備で危険整備に至るケースもあると思うと
やはりきちんと「高圧充填者向け案内」のような講座まで、細かく商材として展開する必要性があると言える。

しかし「雑管理」の根底に・・・
www.bscycle.co.jp/cycletire/
こんな雑極まりない案内が代表ページなのだから当然とも言える。

一応【タイヤの側面にある適正空気圧】の紹介ページもあるが、
虫ゴムでは目安にしかならないためか、ひっそりとあるだけ。
bsc.custhelp.com/app/answers/detail/a_id/580/

虫ゴムという化石規格を信奉するあまりに
(適正管理方法として代表ページに)
BS自身でタイヤ側面の設定空気圧の紹介すら出来ないお粗末さでは
運良くエアチェックアダプターの存在にでも気付けない限り
「被害者」は減ることはないだろう。

そして、もし「▲虫ゴム▲触診で問題なく運用できている素人」がいるとしても
他人まで「こんな簡単な感覚基準なんて絶対に余裕で分かる」などと決めつけないこと。
誰しも身につけられる「わけはない」からこそ「(米式化等で)測る」ことを推奨しています。

ゆえに、このページまで辿り着いた人達には
(※既に何でも知っている"つもり"でマウント採りたいだけの輩向けの内容ではないので)
当然「テキトー頻度での充填」も、「触診でのテキトー管理」も絶対にやめようと案内する。
英式虫ゴムを廃し、(米式化等で)空気圧計(付きポンプ)での管理が「無駄な」事故防止にもなるのだから。


●参考までによくある一般車系サイズでの500kpa超え対応タイヤ(国内通常流通品)

26WO「マラソン、シティシティ、ワールドツアー」
27WO「パセラ系、シティシティ、979D、(※KENDA:在庫限りなので省略)」
が、あるにはあるが・・・
ステンリムとかの「フックなしリム」もあるわけで
当然【500kpa超え充填など一切オススメしない】

せいぜいCSTの450kpa対応タイヤ同様に450kpaを"上限"とする運用が望ましい。

しかし、そんなに高圧がお望みなら700Cタイヤのロードバイクもどきのボスフリー安物自転車にでも乗り換えて
23Cでも履いて「毎日(高圧)充填しなければならない運用」でもすればいいのでは?

あと、もし高圧充填運用が100kg超えの巨漢だからという理由なら、
高圧以前に「37幅:1-3/8 → 40幅:1-1/2へのサイズアップが先」で高圧充填を諦めることを薦める。




困▲ポンプの空気圧計も単独空気圧計も正確ではない?


そもそも、虫ゴムでも一応「130kpaが目安になる」ので
「▲英式では空気圧測れない」は正確に言えば「嘘」。
「英式用の空気圧計がないから」も嘘(シュワルベの英式バルブコア用の空気圧計「エアマックスプロ」がある)

※空気圧測定できるシュワルベの英式バルブコアの知識すらなく店を営業できること自体が恥ずかしい。
1回シュワルベの英式バルブコアを取り付けたまま「パンクチェックの水調べ」に持ち込んで
どう処理されるか確認してみれば…と思うが、恐らくその程度の店のレベルでは
虫ゴムよりも耐久性が高く優秀な規格であり
空気圧計が有効なことも知らず「勝手に無断で交換(廃棄)される」のがオチ。

それに、その「プロ職業人のテキトー感覚もそこまでアテにならない」のは、
300kpaと450kpaが
「どんなタイヤでも正しく触診で判断できる?」といえば
出来る店は、もしかしたらあるかもしれないが、全ての店で可能なわけがない。
「(無茶苦茶で不正確な感覚でも)入ってれば問題なし」という「化石感覚」では無理。

※法律の専門家であるはずの弁護士や警察官が警察庁の通達を理解し
正しく「イヤホン使用そのものは違反ではない」と理解している人しかいないのか?と同じこと。
実際には「3割も知っていればいいほう」だろう。
つまり「専門家の言うことが必ずしも正しい」は「大間違い」。

そして
解◆自転車でも「"厳密で正確な"空気圧測定」可能です
(1)エアチェックアダプターか米式チューブで【米式化】
(2)正確さに興味があるのだから「GIYOの安物空気圧計」ではなく
   ★公称「誤差±2%」ストレートの米式用空気圧計を買いましょう
www.straight.co.jp/item/15-640/
([精度] ±2% 例:300kpa充填で最小294~最大306kpa)
(3)【車検】をしているお店に「菓子折りなどの差し入れ」もしくは「現金」を支払って誤差の有無を計測しましょう。
(電話等で訪問予約が望ましいですが)
年1回の挨拶と誤差チェックに伺わせてもらえばいいだけなので迷惑になるとも思えない。
【校正機器】にかけられていないような米式用の空気圧計を使っていて営業できるわけがないと
常識的に分かるはず。※「テキトー充填」では事故原因となって大問題になるため。

「面倒」?いや手持ちの空気圧計がどの程度正確かの差が分かればいいだけでは?

その「テキトー触診」に頼るほうが、その高速?高圧での運用方法では「信頼性に問題がある」

「空気圧管理不足」でトラブルがあっても
再びテキトー管理で事故を誘発しかねない管理運用でいいのかどうか。よく考えましょう。
例えば、事故を起こすような走行方法でも、それを省みることなく再び同じような事故を起こしたいですか?

無意味な「慣例やテキトーで構わないという同調圧力」に屈して
合理的な判断の機会をみすみす逃しては元も子もない。

しかし意味が分からないのは
「▲空気圧計が100%正確ではないなら、テキトー充填でいい」
(実際には↑の方法で正確で厳密な測定も可能)
(ヘッド着脱時の漏れでズレるから正確ではなくなる?それを勘案してやや多め充填すればいいだけ)
普通は
「★空気圧計が完全には正確ではなくても、テキトー充填よりは遥かに有用」と思うからこそ
GIYOの空気圧計やポンプの空気圧計も使うように案内しているのだが
(★GIYOの空気圧計でも「熟練者ですらない素人ごときの感覚」よりは遥かにマシ)
この意味すら理解できないなら「今後のトラブル防止から救うことは出来ない」。

「比較的速度を出すなら、適正範囲内でも出来るだけ高圧充填したいなら」
こうした事例を反面教師として相応しい使い方をしましょう。
(反対に、実際の多くはそこまでの問題ではないほどの常用速度の遅さや
基本的に「空気を入れない=空気圧不足」で走りにくくしている人達が多く
速度抑制の点では助かっている側面もある)

教訓として言えるのは
「間違いや誤りがあれば素直に認め」自分にとって「意味のある」選択を採りましょう。
「▲テキトー管理に問題があった」なら「★空気圧計など用いて適正管理する」が正しい選択では?



▲「標準300kpaタイヤでは厳密な空気圧管理する必要なし」という罠

そうやって「タイヤを少しでも早く劣化させたい」思惑があるなら分かるが・・・
(だからこそ修理で稼ぐことしかできないと思い込んでいる頭が固い雑多な店では
エアチェックアダプターやシュワルベの英式バルブコアの存在を認めることは稀)

実は「安物タイヤほど手がかかる」
分かりやすく例示するならば、
特に安物自転車ほど「精度も素材も極限まで安物で酷く、BB箇所のネジが緩みやすい」=不具合が出やすいため
そのようなトラブルを避けるためには「シビア且つ頻繁な管理」が必須となる。

同様に「タイヤが安いほどシビアな空気圧管理をしなければ」
300kpa標準で350kpa運用ですら「早々に走行面にもひび割れが発生」のようなことも起こりやすくなる。

だからといって
「値段が高い300kpa標準タイヤならば厳密な空気圧管理なんて必要はない」とは言い切れない
”安物タイヤに限らず”「分かりやすく空気圧を使い」管理すること
「本来のタイヤ寿命を全うするためには」絶対的に有効。

※「どんどんタイヤ交換したくて仕方ない、自転車店に貢献したい」はなくても、
「空気圧計買うお金が勿体ない、俺は触診感覚に自信があるんだ、とにかく何もかも面倒だ」というなら
ご自由に
▲虫ゴム▲空気圧計なし▲触診で一生過ごせばいいのでは・・・
それが絶対に正しいかのような吹聴は勘弁願いたいですが。


「▲タイヤ(内部)がボロボロなのに厳密な空気圧管理でクレームになる」
論外すぎて笑えるレベル。

「触診測定を薦めてクレームなし」という自信と浅い根拠があるなら、
同様に「空気圧計での測定を薦めてクレーム」などあるわけがない。

●そもそも既にタイヤ内部に損傷を来しているかどうかよりも
内部の微細な傷や割れであればパンクチェックで見つけられない可能性があると分かっていれば
基本は「★新車(要"正確な"購入日▲最近買ったという話は全く信用できないため)
もしくは「★タイヤを新しく交換するタイミング」での提案が常識。

◆順番は「空気入れの習慣化・頻度」を身に付けてもらうための試金石として
「習慣化が確かに身に付いた」
「その後」に、
空気圧計(付きポンプ)やエアチェックアダプターを薦める際に
「空気圧管理は既にタイヤ内部に問題があるなら意味ありませんよ」と言うのが当たり前。
※だから米式チューブ化は「タイヤ交換時とセットが望ましい」と案内している。

それを無視して「▲遅すぎる適正管理」でバーストしたとしても
「だから忠告しましたよね?」としか言えないし、

万が一そんなことでクレームになるなら、
「もし当方の説明にご納得頂けないようでしたら、今後の信頼関係の構築は不可能と判断し、
大変恐れ入りますが、修理や対応を当店では全てお断りせざるを得ません」と、はっきりと意思表示するしかない。
最終更新:2025年04月06日 15:06