635◆28インチ(WO)タイヤ

最終更新日:2023.1.29 若干説明追加

★2023.1.15 ★IRC「サイクルシード」も廃盤へ

2022.12.04 ★パナレーサー「シンクロR」遂に廃盤へ

2018.5.6 UP

▲28インチ(WO)タイヤ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【一般車向けの28インチ(ETRTO:635)のみ】

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●700C[ETRTO:622]も一応28インチ
28インチタイヤで検索すると700Cも表示されるが、635と互換性は一切ないので要注意。
700Cも28インチの範疇としても、このページでは非扱い。

(622◆700Cタイヤ(28C~)は以下ページへ)
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/80.html
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▲一般車向け28インチ[ETRTO:635]の特徴
ETRTOで比較すると分かりやすい。
27インチは「ETRTO:630」
28インチは「ETRTO:635」
ビード座径差で5mm。
タイヤの太さ的に1-3/8と1-1/2との比較であれば外径差でもう少し差があるとしても
「実質的な体感差は殆どない」。

■参考:リム径「ETRTO」

★タイヤ互換性(ETRTO)他http://www60.atwiki.jp/longmemo2/pages/71.html
「タイヤ・チューブ・リムテープ・リム・完組ホイール・泥除け・スタンド・フォーク」
様々なパーツの互換性を判断する上でも重要なのでしっかりと理解しておく必要がある。
★互換性はETRTOで確認
★ETRTO
(European Tire and Rim Technical Organization)=タイヤ幅とリム直径
★タイヤ解説ページにもあるので、簡易紹介。
場所は「タイヤ側面」。互換性は数字(ETRTO)から確認
[画像あり]CBあさひ    www.cb-asahi.co.jp/contents/category/howto/variation_tire-etro/
[画像あり]ワーサイ    https://web.archive.org/web/20190312231906/www.worldcycle.co.jp/tokusyu/etrto

▲問題点
チューブは他サイズと兼用で米式チューブもあるので問題ないとしても、タイヤは22インチ同様に種類が少なく、
修理時にこのサイズのタイヤを在庫している店は相当少ない影響から、タイヤ交換が必要なケースでも即日修理は厳しい。
しかし22インチ車よりも車種が少ないので、使い勝手の悪いサイズを知らずに購入してしまうケースは少ないと思われるのが救い。

IRCもパナレーサーも28インチ[635]2種類とも終了。
そもそもサイズや種類を増やしても在庫管理や生産コストも上がって
販売価格にも影響し旨味も少ないと思っていただけに、これでまで残していた理由が分からなかったが、
こうして懸案だった28インチ(ETRTO:635)から、遂にIRCも撤退し、
国内一般流通品としては雑多メーカーを残すのみ。

そのタイヤもサプライヤーが「コスト高」や「割に合わない利益」等を理由に、製造中止すると言えば完全に消滅?
それとも、未だにBEタイヤのような化石規格すら残っていたりするので残る?
しかしやはり、かつて存在していて現状の市場から完全に姿を消した規格たちもあるため、このまま消える可能性もある。

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今後その雑多メーカーも扱い終了になれば、
各完成車メーカーが車種を継続すればそこから購入は可能でも、
補修パーツの在庫を持っていなければ、
わざわざ「海外通販で635を扱っている国から輸入」という形になってしまうため
今後大きな手間がかかる可能性もある。
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選択肢の少なさからの問題点を考慮すると、基本的にはこのサイズが使われている車種は、
業務用でわざわざ635が絶対に必要とは考えにくく、補修用として「繋ぎ」で「とりあえず使えればいい」なら
メーカーや品質など何も考えず「売っているのを買えば済む」話ではありますが、
そのタイヤもいつまで供給されるか不透明でもあるため、
基本的には「タイヤの質」「入手性」「選択肢」の問題からも、
そろそろ「補修より買い替え」をお薦めします。


※高身長や重量級で標準的な一般車系統であれば
630(27インチWO)に現物合わせで27×1-1/2の40mm幅のタイヤを付けるか、
ステップクルーズ700×45Cのような最初から太幅のタイヤを履いているものを選ぶのが望ましい。

●[大柄の人向け]外径の大きいタイヤを探すなら
種類の少ない635(28インチ)ではなく29erが最適。
(ETRTO:622なのでビード座径は700Cと共通だが太幅タイヤに対応するためにリム内幅が広い)

※まず「消えるとは思えない規格」でいえばやはり700C。
現状は2本セットで割安なタイヤが少ないのが難点でも、35C前後のボリュームゾーンの選択肢は豊富。

◆太タイヤ需要なら
他メーカーも「29erママチャリ」が増えて欲しいと思うが・・・まだ1社独占のような形。
700Cならリムもタイヤも世界的に数も種類も多く融通が利きやすく
移行を続けられればコストも下げやすいはずなのでもっと増えて欲しいところ。

29erの一般車は(2024年2月現在)1種類のみ確認。
●高身長の人向けの一般車 マルクル(ホダカ)「リブレットベンティ」29×1.95
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/177.html#tall

タイヤの値段や駐輪場を考えなければ「ファットバイク」という選択肢も。



★IRC「サイクルシード耐摩耗(85型)」 も廃盤へ

28×1-1/2 (タイヤ幅:約40mm)★国産 815g 空気圧300kpa
ircbike.jp/product-list/city/cycleseed/
ircbike.jp/product-list/discontinued/cycleseed/


★パナレーサー「シンクロR」遂に廃盤へ

panaracer.com/products/city/

panaracer.com/wp/wp-content/uploads/2022/08/panaracer2022_JP.pdf
ようやく635からパナレーサーが引いたことを歓迎。

●パナレーサー「シンクロR」 28×1-1/2 (タイヤ幅:40mm)
panaracer.com/products/city/synchro-r/シンクロr/
品番:W28-21B、ETRTO:40-635、黒/黒、750g、推奨内圧:300kpa 約4000円(2本セット)



↓以下未掲載
▲ブリヂストン・・・公開カタログなし
▲SAGISAKA(サギサカ) ・・・情報不足
▲シンコー・・・メーカー信頼性の問題
▲ミリオン・・・全タイヤ重さ不明
最終更新:2023年01月29日 16:57