最終更新:2025.1.26 ●自転車店のチューブ互換性の把握不足による勘違い?(再)
2024.12.29 ●【珍品】「CV」「TR4A-25R」「DAV」「GV」という謎バルブ
〃 ●伊式いろいろ,●伊式バルブの解説と英米仏への勘違い?補足
2024.11.24 ●シュワルベ新バルブ規格「SCV」の解説動画(PRインターナショナル)
2024.7.7 ◆シュワルベが新たに投入する「SCV(Schwalbe-Clik-Valve)」規格
2024.6.2 ●チューブレスレディとチューブラーの比較?
2022.7.24 ◆チューブ直接記載サイズでの互換性判断とその背景
2021.11.7 ◆「空気を入れる」を継続実行=習慣化できなければバルブ規格変更は無駄
2021.9.26 ●伊式バルブ(レヂナバルブ):パナレーサー解説
2021.9.12 ◆バルブ形式の違い[ウィキペディア(ドイツ語版)]:スクラベランドについて
2021.09.05 ●英式が多い理由?(パナレーサー解説)
2021.8.29 ●チューブの適用範囲について
2021.8.15 ●[海外]コンチネンタルのチューブ簡易図
〃 ●英式と米式は8.5mmリム穴、仏式は6.5mmリム穴に使用(図)
2021.7.4 ★「米式化(ACA-2,米式チューブ)及び、シュワルベ
英式バルブコア」の意義とは
2021.5.2 ●スマホで空気圧を測定できる自転車用チューブ(仏式)[27.5、29erのみ]
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▼各内容は下記ページにそれぞれ詳しく書いています。
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英式バルブ
◆英→米式[ACA-2] 「エアチェックアダプター」
米式バルブ
仏式バルブ
規格のアレコレ(空気ミハル君)
パンク修理関連
パンク修理剤(予防剤)関連
▼英式・米式・仏式(画像解説)
tanosukelog.net/tire-valve-syurui/
(米式についての誤情報)
また英式のようにバルブを容易に交換できないので、万が一壊れたらチューブごと交換になってしまいます。
ページ解説は概ね正しいが、この部分は間違い。
▼英式・米式・仏式への空気の入れ方(画像解説)
archive.fo/x0ITx
最も基本的なことなので、一番最初に覚えなければならない事柄。
※米式はナットがないタイプのものを紹介しているため、タイヤサイドを抑えておいて固定する方法で多少苦労しているが、
シュワルベのチューブであれば英式と同じようにリムに接する固定用のナットがあるので、その点は心配ない。
(ポンプの目盛りについては中部にあっても特にメリットがないので、あまりオススメしない。)
(上部に目盛りがあるものは見やすい、下部にあれば土台が安定する)
◆カタログなどに書いてある「DV、SV、PV」といった表記の見方
英式→EV(E/V)→(Englishイングリシュ・Valveバルブ)、DV(D/V)(Dunlopダンロップ・Valveバルブ)、Woods(ウッズ)
米式→AV(A/V)→(Americanアメリカン・Valveバルブ)、SV(S/V)(Schraderシュレーダー・Valveバルブ)
仏式→FV(F/V)→(Frenchフレンチ・Valveバルブ)、P/V(Prestaプレスタ・Valveバルブ)
※シュワルベのチューブは仏式を「SV」で分類しているので注意
▼SVに関して
www.schwalbe.com/en/ventile.html
www.schwalbe.com/en/technology-faq/valve/
シュワルベでは
AVはアメリカンだけではなく、「Auto Moto(自動車・オートバイ系)」とも分類しているようだ
DVはダンロップ・バルブだけではなく「Dutch」とも呼ぶ?
仏式SVの「S」はSclaverand(スクラベランド)
調べても日本語で詳細解説されたページはない。海外では慣例として呼ばれていた名残かもしれない。
もし「SV」と書いてあれば注意して判断するのが良さそうだ。
◆バルブ形式の違い[ウィキペディア(ドイツ語版)]:スクラベランドについて
■リム穴の互換性
車輪「リム」のバルブ軸が通る穴の大きさで互換性を判断できる。
www.schwalbe.com/en/ventile.html
www.schwalbe.com/en/technology-faq/valve/
「What causes a valve tear off?」にある画像
www.schwalbe.com/files/schwalbe/userupload/Images/FAQ/FAQ%20Detailseite/Ventil/ventill_abrisse_en.jpg
リムの(チューブ)バルブ穴が
【φ6.5mm】=仏式(チューブ)バルブのみ
【φ8.5mm】=英式と米式(チューブ)バルブ
(※ちなみに、シュワルベの米式チューブ(12-AV)バルブ軸のネジ山径は実測で「約7.6mm」なので全く問題なし)
▼英式・米式
▼仏式
●仏式チューブ → 仏式チューブのみ
※リムの穴を広げれば英式/米式も使えるようになるが、仏式での固定力が劣ってしまう。
※一般人用ではない競輪用や日本での入手は困難な伊式は省略
●米式バルブ軸径とリム穴の互換性について
手持ちの
「アラヤの 27インチ”ステンレス”リム」
「JISマークのある”ステンレス”リム」
どちらもパナレーサーの米式チューブ「軸径8.0mm」は普通に取り付けられたので互換性がある。
●[海外]コンチネンタルのチューブ簡易図
www.continental-tires.com/bicycle/service/faq/bicycle-tubes
※How do I measure a valve?かCan valve inserts be unscrewed?を参照
blobs.continental-tires.com/www8/servlet/image/64774/uncropped/748/0/5/faq-bicycle-tubes-picture-03.png
英式は「Gプランジャー」のようだ。
●英式と米式は8.5mmリム穴、仏式は6.5mmリム穴に使用(図)
Which valve is the right one for my chosen tire?
blobs.continental-tires.com/www8/servlet/image/65276/uncropped/748/0/4/faq-bicycle-tubes-picture-04.png
●【珍品】「CV」「TR4A-25R」「DAV」「GV」という謎バルブ
知っておく必要もないが…世界にはこうした物があるというネタ情報。
▼CHAOYANG[チャオヤン]の謎バルブ
www.chaoyangtire.com/upload/2024/06/15/17183896607646oxzle.pdf
巻末のFV,AV,DV,IVが仏式・米式・英式・伊式までは分かるが、
特に説明もなく英式がDVとEVの2種類になっていたり、
「CV」という謎バルブまである。
www.tan.com.tw/1.htm
個々で見るとC3E-25A C4E-28Rは英式っぽいが
更に謎のバルブ「TR4A-25R」まで出てきて混沌へ。
SAKURAタイヤの本国サイト(CSTグループ)
▼SAKURAタイヤ一覧
www.sakuratire.com/sakura_pro.jsp?id=03
(※2024年12月現在はサイト自体消滅で現在のサイトは不明)
●「DAV」「GV」という見慣れないバルブ
DAV・・・
米式バルブ軸先を削りムシ(プランジャー)を差し込むという魔改造バルブ。
GV・・・仏式軸口金にムシ(プランジャー)?
が載っていた。
●伊式、●競輪バルブの他にも、これらのような「珍妙品」が存在するため
自転車のバルブは「英・米・仏しかない」は間違い。
「”一般的に流通している規格としては”英・米・仏がある」であれば正解。
●自転車店のチューブ互換性の把握不足による勘違い?(再)
絶対の正解とは言えないためURLは貼りませんが・・・
◆チューブ直接記載サイズでの互換性判断とその背景
にも書いているように
【チューブは膨らむのでタイヤと違い"サイズの共用"が可能です】
但し「箱」には各リム径(ビード座径)の代表サイズが書いていてあっても
www.yodobashi.com/product/100000001003272120/
「袋」に未記載のようなので
www.yodobashi.com/product/100000001007136706/
チューブに【30/47-559/590】と書いてあっても
(30~47幅まで、リム径(ビード座径)は559(26HE)~590(650A)まで対応)
ETRTOを知らないために
「▲書かれている数字の意味が分かっていない」店もあると思うので要注意。
●シュワルベ以外のチューブの場合
例えば、チューブに「26×1.75~1.90」と書いてあれば
【26×1-3/8には使えないんだ】と思い込んでしまいそうですが
上記のように共用サイズがあることから・・・
◆他メーカーでも【"実用面では何ら問題なく使用できる可能性"】があります。
※チューブが薄め等の理由によりメーカーによっては不適合とする場合も考えられます。
しかし、それよりも
「後々他店での修理時に諸々吹聴されることを"防止する"目的」として、
「チューブの指定記載は絶対重視すべきで、範囲外には絶対使わないほうがいい」
という「クレーマー予防の安全策」として、記載の指定に従っている店のほうが多いのかもしれない。
◆チューブ直接記載サイズでの互換性判断とその背景
ameblo.jp/schonkm/entry-12751798791.html
タイヤ:700×32Cのパセラ
チューブ:27×1-3/8のBS印
一見すれば「700Cにママチャリ27チューブは非適合!」と思いがち。
↓
しかし「チューブは空気を充填すれば膨張する」ので汎用性があり
「ある程度は」様々なサイズに使えると考えられるため、
700×32Cであれば「27×1-3/8チューブで問題が起こるとは考えにくい」。
↓
但し、ややこしくなっている原因は「各社で記載内容が異なる」という問題。
↓
▼パナレーサーの場合
panaracer.com/products/tube/other/cycle-tube/
●約32幅「700×32」では「27×1-1/4」が対応
0TW27-41E-NP W/O 700×31~34C, W/O 27×1-1/4 英式
0TW700-32F-NP W/O 700×31~34C, W/O 27×1-1/4 仏式34mm
0TW700-32LF-NP W/O 700×31~34C, W/O 27×1-1/4 仏式48mm
●一方で、約37幅「27×1-3/8」は「700×35~40C」となっている
0TW27-83E-NP W/O 700×35~40C, W/O 27×1-3/8~1/2 英式
0TW735-40A-NP W/O 700×35~40C, W/O 27×1-3/8~1/2 米式
0TW735-40F-NP W/O 700×35~40C, W/O 27×1-3/8~1/2 仏式34mm
0TW735-40LF-NP W/O 700×35~40C, W/O 27×1-3/8~1/2 仏式48mm
▼IRCの場合
ircbike.jp/product-list/tube/bicycle-tube-wo/
◆約32幅「700×32」に「27×1-3/8」チューブでもOKとなっている
28945J WO 700×28C~35C、27×1-1/8~1-3/8 英式バルブ30mm
28952J WO 700×28C~35C、27×1-1/8~1-3/8 英式ロングバルブ60mm
28950J WO 700×28C~35C、27×1-1/8~1-3/8 米式バルブ40mm
28951J WO 700×28C~35C、27×1-1/8~1-3/8 仏式ロングバルブ80mm
28946J WO 700×28C~35C、27×1-1/8~1-3/8 仏式ロングバルブ48mm
28949J WO 700×28C~35C、27×1-1/8~1-3/8
仏式バルブ40mm
▼シュワルベの場合
www.g-style.ne.jp/item.php?brand_id=16&item_category_id=97
◆約32幅「700×32」であれば「17番」が「27×1-3/8」もOK。
(※一回り大きい28インチの一般車「40-635」=40幅にも対応しているため)
●その点から見ると、ブリヂストンサイクル扱いのチューブの場合・・・
↓
▲ユーザーが参照できる「チューブが書いている公開カタログなし」
www.bscycle.co.jp/optionparts/
つまり、「互換性を調べるという以前の問題」が立ちふさがっているため、
「面倒を避けるために、サイズ云々関係なくBS印のチューブは使わないに限る」という
方針の店があったとしても、個人的には賛同できる。
(※BSは問い合わせの窓口の反応も遅いだけならまだしも、返答内容の質も低いことが多々あり、
必要な内容を得るだけで相当手間がかかる場合もあるという問題まである)
↓
だからこそ「主にタイヤ・チューブを専業で扱っているメーカーや商社を信頼する」となるのも自然。
●また、700Cと記載のあるチューブは「仏式バルブ」のほうが多くなると思われるため、
「700Cなのにわざわざ英式を使っている」ような「多くの安物系スポーツ自転車向け」としては、
ママチャリ系の27を流用するとしても、
「空気圧管理もロクにしない(する気がない)ユーザー」と判断できれば、
(過度に細/太サイズ違いでもなければ)それほど気にするほどでもないように「個人的には」思う。
※「適切な空気入れの感覚がある」なら、米式チューブに変更するほうが分かりやすい。
●しかし、実際の内情を慮ると「厳密に記載のあるサイズ適用範囲かどうか」より・・・
「後々他店での修理時に諸々吹聴されることを"防止する"目的」として、
「チューブの指定記載は絶対重視すべきで、範囲外には絶対使わないほうがいい」
という「クレーマー予防の安全策」として、記載の指定に従っている店のほうが多いのかもしれない。
想定範囲の「異常に了見が狭い"無料整備を虎視眈々と狙う"輩の存在」まで考慮すると、
未然に防ぐ策を採るとしても理解は示せる。
●チューブの適用範囲について
各メーカーによって
「安全マージンをとって狭い範囲の指定」だったり、
反対に
「チューブは伸びるので、広い範囲をカバー」としているメーカーもある。
パナレーサーでは
●26WO「37-590 26 x 1-3/8」は専用サイズ
panaracer.com/products/tube/other/cycle-tube/
一方で、シュワルベでは
◆12番チューブ
www.g-style.ne.jp/item.php?brand_id=16&item_category_id=97
●26HE「47-559 26 x 1.75」
●26WO「37-590 26 x 1-3/8」
「どちらでも使ってOK」としている。
そのため、「メーカー指定に従い、不具合があれば挙げて情報反映させる」か、
予め安全策で狭い範囲のチューブを使うかは店の考え方次第。
◆「空気を入れる」を継続実行=習慣化できなければバルブ規格変更は無駄
タイヤのランクや生産国にしても言えるが、順番を飛ばしても何も得しないので要注意。
「とりあえずACA-2やシュワルベ英式バルブコアにすれば解決する」とか、
「空気入れがサボれる」と思っているとすれば、
バルブ規格を変更する意図が理解できていない証拠。
(1)まず「★空気を充填することを習慣化する」が大前提。
これを継続する気がなければ、タイヤもチューブ(バルブ規格)を変更したところで「無意味」。
※「重要:乗っても乗らなくても」(300kpa基準で)夏場は2回、それ以外は毎月1回必ず充填。
「空気を入れることを"習慣化する意味"を全く理解していない」ということは、
せいぜい空気入れ時のポンピングの軽さと、
更に米式(ACA-2)化であれば、緊急時にガソリンスタンドも使えるくらいしかメリットがなく、
空気入れ時は空気圧計で適量充填できたとしても、
後に根本的なパンクの原因となる「空気圧不足」の解決には至らない。
(2)その次に「★バルブ規格の変更」で「適量を理解すること」が来る。
もちろん(1)(2)を同時に開始するのはいいが、
(1)を飛ばして[継続する気がなく無視して]ここに進んでも結局空気圧不足でパンクするだけ。
(2+)上記と同時に★空気圧計(付のポンプ)の購入が望ましい
ここで更に2500円~必要になるが、この費用に理解を示せない場合は、
店に電話予約して訪問し充填するような形をとってもらうことになる。
(3)そうして「(1)(2)を実行し、適正にタイヤを管理できる基本"必須"条件が整った上で」
ようやく「タイヤの銘柄や生産国」を気にする価値がある。
だからこそ、多くの消費者には
「とりあえずバルブ規格だけ変更すればいい」という単純な話ではないことが分かる。
つまり、お金がかかることを了承できない場合
「快適な自転車に乗り続けたい」と思うこと自体に無理がある。
↓
※一応、英式虫ゴムのままでも、店に訪問し、
「(300kpa基準で)夏場は2回、それ以外は毎月1回必ず充填」を徹底できれば、
バルブ規格を変更する意味は薄いとは言えるが、
長期的な使用と自転車店に訪問した時間帯に丁度空いているという保証もない以上は、
「空気圧計(付のポンプ)」を確保しておくほうが間違いなく利便性が高い。
(※電話予約できれば回避しやすくなる)
◆シュワルベが新たに投入する「SCV(Schwalbe-Clik-Valve)」規格
米式と仏式の良いところ取りで
★仏式のようにネジを緩める必要がない
●米式軸よりも細い「仏式軸と同じ軸径」
★SCV用のポンプヘッド取付でSCVバルブに空気充填すると仏式よりも「1.75~2倍」空気量が多い=時短になる。
出先で空気入れを借りれない・仏式用のCo2ボンベも互換性なし
(他を頼れないのでバルブエラーに備えて自分で補修パーツは所持しておく必要がある)
かと思ったら
↓
車のバルブの場合は、バルブにねじ込むアダプターがあります
(簡単にねじを外すことができ、ガソリンスタンドのポンプを使用することができます)。
ポンプヘッドアダプターは、現在のポンプのポンプヘッドに統合できます
(クランプまたはねじ込む)。手動ポンプでも使用できます。
Schwalbe Clik Valve は、通常の SV (Presta) ポンプでも膨らませることができます。
この逆互換性により、どのような状況でも困ることはありません。
◆「(シュワルベ)英式バルブコア」 → 「SCVバルブコア」に変更
www.youtube.com/watch?v=XxBMGIeNG9o
◆既存の空気入れのヘッドに「SCVアダプター」を簡単取付
www.youtube.com/watch?v=jiDnMlGrr_I
◆既存の空気入れのヘッドを「SCVヘッド」に交換
www.youtube.com/watch?v=MPw3jLAFUSA
◆SCVバルブに仏式用(携帯ポンプ)で空気入れ可能
www.youtube.com/watch?v=IEKrwxHAE-o
欠点?は
▲ポンプヘッドを新調する必要がある
(しかもホースの内径によっては使えない場合も考えられる)
↑
これは仏式に関しては「ヘッド取付のアダプター」を使えば変更の必要はなさそう。
▲バルブキャップでの装飾ができなくなる(専用の黒キャップのみ)
●樹脂式ヘッドが耐久面からイマイチ信用できない
くらいだろうか?
中国にはあるらしい米式軸や仏式軸に虫ゴムを差し込んでいるような
「魔改造バルブ」よりは明らかに使い勝手は良く
米式でも英式でも仏式用の空気入れでも使えて
空気圧計も問題なく使えるとは思いますが…
◆既に米式チューブで運用しているのであれば
米式専用空気圧計の使いやすさもあって
パナレーサーが捨てた米式用のワンタッチポンプヘッドのためだけに
変更する利点があるかどうか。
▲米式用は変換コア販売なし?
www.schwalbe.com/en/Schwalbe-Clik-Valve-Conversion-Set-3545
車のバルブの場合は、バルブにねじ込むアダプターがあります
(簡単にねじを外すことができ、ガソリンスタンドのポンプを使用することができます)。
とあるので販売されるはずでも
今のところ(AV:米式用アダプター)掲載なしからも分かるように、
米式バルブのユーザーはあまり対象とはしていなさそう。
◆仏式ユーザーのラテックスチューブのような
「頻繁に空気入れするのにいちいち毎回ネジ緩めてプシュっとするのが面倒」という人達にはいいのかも。
英式からはエアチェックアダプターの大きさや重さが気になるという人で
米式チューブまで交換しない人はシュワルベの英式バルブコア使えば済むし…
もしかしたら「仏式の空気圧計が使えるようになる?」くらいの利点しかないかもしれない。
●シュワルベ新バルブ規格「SCV」の解説動画(PRインターナショナル)
www.youtube.com/watch?v=Ypr6YFNtrBo
今回は仏式用についてのみ解説。
(英式用は2025年春予定。
PRインターナショナルや問屋のリンエイと取引する気が無い虫ゴム原理主義者達や雑多な店には全くの無関係でも
「シュワルベの英式バルブコア」に代わる勢力になるだろうか?)
※米式はエアボーンか自動車オートバイ用の
ワンタッチタイプのヘッドを使えば良いだけなので特に必要ではないが
本国サイトによれば設定はあるような書き方にも見える。
(●SCVバルブへの感想)
yorozuba.com/schwalbe4thvalve-topic
ysroad.co.jp/osaka/2024/10/11/216409
空気を抜く際の専用パーツは、そんなものがなくても
爪やキャップの裏側で押すと簡単に抜けたので、不安要素ではなさそうです。
●チューブレスレディとチューブラーの比較?
www.youtube.com/watch?v=5FaWgOwRmho
長々語るまでもなく、サポートカーが帯同していないような
「ホビーユーザー」であれば
チューブレスレディも、イチイチ糊(セメント)で貼り付ける手間があるチューブラーも
ベストなわけがない。
公道や草レースで「ちょっと軽く早く走れる」とか
細かいタイムを削ることに命懸けになる意味などないので
そのぶん筋トレに腹筋腕立てを毎日10回でも増やし
自らのエンジンを鍛えるほうが遥かにマシ。
そのため、「★ホビーユーザーは黙ってクリンチャー:(TLRでも)チューブドで運用しましょう」で済む話。
★簡単に交換できてシーラントの必要がないので運用が楽。
★タイヤの幅は「28幅以上」を薦める。
携帯ポンプでそこまで高圧充填の必要がない場合もある上に
25幅以下のような細幅による路面の凹凸で跳ねるロスも抑えらえる。
●英式が多い理由?(パナレーサー解説)
twitter.com/PanaracerJ/status/1432987119140573188
Q.米式バルブや仏式バルブに比較して、空気圧管理や使い勝手で不利なように思う英式バルブが、なぜこんなに多いの?
A.以前からの慣例という部分もありますが、空気入れが対応するかという点もあると思われます。あとは材料コストでしょうか
慣例を名目に、米式チューブよりも大量生産することでコストが低くなっているのが表向きの理由となるのだろう。
しかし、実害として特に「英式で未だに主流の虫ゴム型」は「適正空気圧管理を阻害する」から困りもの。
▲「虫ゴム型は空気圧の状態を明確には意識させず、買い替えや修理の促進に繋げている」と推測
「完成車メーカー側の都合」だけで見ると、「虫ゴムの交換について取説で一切触れていない」ことで、
「そうした方針が暗にあるのだろう」と、ある意味分かりやすく意思表示してくれていると言える。
しかし、それ以前に
「自転車チューブには(300kpa標準で1ヶ月1回以上)空気を入れるという当たり前の習慣化」が出来ていなければ、
米式(チューブ)化では問題解決しない。
★「米式化(ACA-2,米式チューブ)及び、シュワルベ英式バルブコア」の意義とは
※まずは、論点が散らばって混線しているので、分別すると・・・
1▲業界都合での英式(虫ゴム)(慣例)
2▲空気圧の判断は触診か接地面の長さ(玄人)
3●空気圧の判断に空気圧計を使う(手段)
4▲空気を入れるのをサボってもパンクが抑えられる(幻想)
5●バルブコア自体の劣化速度(耐久性)
6●自然に減る空気量の違い(機能性)
7●自転車のチューブには空気を充填しなければならない(常識)
8●習慣付けは手帳やスマホ等に予定として記入/設定(備忘録)
「1▲に対して → 7●を追加 → ついでに6● → 5●理由から米式等に交換 → 4▲誤解」
結論自体に誤りがあるが、こうして原因と結果を「直列繋ぎ」してしまうのは無理すぎる。
肝心の▲2、●3が完全に抜け落ちてしまっている。
▼本質的には「3分類」で個別に捉えておきたい。
↓
【A】「1▲に対して → 2▲非推奨 → 3●推奨」
【B】5,6の「バルブコア自体の差」によって、自然の空気減少量に違いが出るということも
「別の項目」として捉えるべきことであり、バルブコアの換装によって、
全ての問題点(特に空気入れの無習慣)まで解決することは絶対にない。
【C】「7●に対して → 8●推奨」
何もかもまとめてしまうと、
後述している「ヘルメット着用=事故そのものを"防止"」のような「意味不明なオカルト論の展開」にしかならない。
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▼更に個別に深堀りしてみると・・・
↓
↓
●(米式化等は)「虫ゴムよりは劣化速度が抑えられる」というメリットも然ることながら、
主な目的としては、
「空気圧」の判断に、「▲(適正基準ない人でも)側面を握って触診か接地面の長さを見ましょう」とかいう
「適正空気圧の概念を絶対に理解させる気がない」「▲問題のある判定方法」から
【過小】や【過剰】の悪影響を受けないように、
「米式化(ACA-2,米式チューブ)及び、シュワルベ英式バルブコア」を使うことで、
分かりやすく"しっかりと空気圧計で判断する"ために使う物であり、
▲「虫ゴムよりも空気減少量が減るので、空気入れをサボることができる」
というのは感覚にズレがある。
たまにいる「エアチェックアダプターにしたら数か月も空気入れずに済むようになった」と喜んでいる人もいるが・・・、
そもそも「空気入れをサボることが目的の用途」ではないので
そうした"的外れになってしまっているレビュー"を鵜呑みにしないように警鐘を鳴らしておきたい。
副次的なメリットを「それこそが主な目的」と勝手に決めつけられてしまうと、
後々「製品が原因」にもされかねないことを非常に警戒する。
◆これをタイヤで言えば・・・
(※「適正空気圧管理」が前提)
一般車の高耐久中~上級タイヤ種の
・IRC 足楽
・シュワルベのマラソン
・パナレーサー タフレックス、カスタムタフ
(・全く薦めないが「BSのロングレッドXT」)
これらは安物タイヤと比較して
★「紫外線を浴びても劣化しにくい」
★「(適正空気圧で)ひび割れしにくい」
★「早々には摩耗しない」
性能があって然るべきと考えられる一方、
★「空気圧不足でもタイヤのサイド割れが起きにくい」という性能があっても、
これ自体が「本質的な目的」と捉えるのは少々難がある。
つまり、いくら装備品を豪勢に、
★「自転車がどれだけ高級」でも、
★「タイヤがどれだけ上級品」でも、
★「空気漏れしにくい米式化済み」だったとしても、
そもそも
ユーザー自身が「自転車を長持ちさせて使いたい」という感覚の無さから、
▲空気を入れることが習慣付けできていなければ、これが原因で、
タイヤが早期劣化する等の「不具合」に見舞われることは避けようがない。
(ノーマルチューブで、一般的な300kpaが標準のタイヤで)
★毎月1回以上「自転車のチューブに空気を入れること」を「"習慣付ける"こと」は
「個々のパーツと関連付けないように」気を付けたい。
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────────────────────────────
▲単に「用意も含めて1ヶ月で約5分程度の空気を入れる作業」が
「とにかく究極に面倒」という人は、
クッション性能を捨てて日常的な使い勝手が劣るとしても
どうぞ「ノーパンクタイヤ」を遠慮なく使ってくださいと薦める。
↓
ノーパンクタイヤでは予算や手間的に難ありと理解しているのであれば・・
↓
●チューブの厚みを増して空気の自然減少量は減らす方法
として「厚手のチューブ」を薦める。
普通は概ね「0.9mm厚」がノーマルチューブ。
それに対して、
◆「1.2mm厚」・・・スーパーチューブなど
◆「3.0mm厚」・・・ダウンヒルチューブなど
例:サギサカ「極厚 パンクに強いチューブ」◆厚さ約3mm
www.sagisaka.co.jp/products/detail/3995
↓
例:サギサカ「極厚チューブ 26×1 3/8 英式 商品コード:14635」◆厚さ約3mm
www.sagisaka.co.jp/products/4973291146350/
例:サギサカ「極厚チューブ 27×1 3/8 英式 商品コード:14636」◆厚さ約3mm
www.sagisaka.co.jp/products/4973291146367/
▲但し致命的なデメリットとして「漕ぎが重くなる」
「耐パンクタイヤ」同様に、「外周が重くなること」が原因。
これが「とにかく空気入れをサボりたい」という目的に対しての、
「避けることができない代償」として受け入れてもらうしかない。
※他にも日常メンテとして、チェーンの状態確認や注油も、
「長く快適に使いたいと思うのであれば」必須だが、
それよりも楽な空気入れすら面倒がっていれば、
徐々に快適性が下がり続ける自転車に我慢して乗り続けることになり、
最終的には大がかりな補修費用が必要になって、
真っ当に使い切ることができず、買い替えを余儀なくされることに。
「メーカーや店としてはそういう雑な扱い方で新車を買い求める様こそ有難い存在」には違いないが、
「自転車への在るべき理解からの事故防止」を信念とする以上は、それを薦める気にはなれない。
────────────────────────────
最初の内容に戻すと、
一般車ユーザーの主なパンクの原因は空気圧管理というより、
まず根本的に「▲自転車のチューブに定期的に空気を入れる概念が欠落しているのが問題」で、
それは、虫ゴムから「米式化」にすれば解決するわけではなく、
当然、「規格変更すれば習慣化が身についてパンクが防げるようになる不思議な効果」が出てくるわけでもない。
(「ヘルメット着用 → 事故そのものが"防げる"」と同じようなもので、
一見すると関連性がありそうに見えて、少し考えれば全く関連性はないことが分かる。)
●シュワルベの米式チューブはネジ山とナットあり(1-AVの45度は除く)
(シュワルベ軸の参考画像)
www.worldcycle.co.jp/cabinet/syousai20/swl-10422213-1.jpg
www.g-style.ne.jp/item.php?brand_id=16&item_category_id=97
doublek.blog1.fc2.com/blog-entry-3810.html
agitation.exblog.jp/15907524/
bmxdepo.com/?pid=63857137
▼(1-AVの45度は除く)
store.flipflop1010.com/?pid=50618962
12HE向けで軸が45度曲がっているものは例外的にネジ山なし
●一般車(ママチャリ)の英式は米式へ変換/交換すべき
パンクの原因・乗り心地の改善には「空気圧」が非常に重要。
大抵の一般車には慣例で英式(虫ゴム)が使われていて、空気圧が測れず劣化もしやすいので問題。
そこで、
繋ぎで米式変換できる「エアチェックアダプター」を使いながら、
チューブ交換時にはリム穴に互換のある「米式チューブ」に交換し
最低月1回きちんと空気圧を測りながら入れるクセをつけることを薦める。
キャップをせずに泥が詰まって空気が抜けやすいというのはバルブ形状以前の整備不足の問題。
虫ゴムのほうが修理しやすいとか、「無整備でも修理しやすい」というのは自転車店の都合に過ぎない。
英式を使い続けるということは、適正空気圧を理解せず、空気圧不足を起こしてパンクしやすくする
または空気を充填しすぎてタイヤのひび割れを促進させたり破裂を誘発する可能性も高くなる。
結果的に自転車店に貢献したい方、腿を太くするために無駄に疲れやすい高負荷筋力トレーニングをしたいなら話は別。
▼正確な空気圧管理の必要性
個人個人で握力が異なるのも当然として、
低圧で使用すれば「段差などでリム撃ちパンク」、
高圧で使用すれば「ひび割れやすくなりタイヤ寿命そのものを短くする」。
(ひび割れについては直射日光を当てるような保管状態を避けることも重要)
低すぎず、高すぎない丁度いい空気圧を、どんなタイヤ銘柄にも左右されず直感で判断するのは困難。
「交換しやすさを優先」または「修理を増やしたい」という思惑があれば
正確な空気圧管理なんて必要ないという考え方になる。
虫ゴムならゴミが詰まっても取り除きやすいということではなく、
そもそも「
バルブキャップは塵や埃などが入らないように取り付けるもの」であり、不要な飾りではない。
●「空気が入っていればいい」というものでもない」
チューブ自体に初期不良がなく、嘘偽りなく空気を入れていて、総重量も距離もそれほど酷くなかったとしても、
タイヤ自体の硬さも握力も皆違うので「これくらいでいいだろう」が全く不十分だった可能性はある。
感覚の基準が存在しないということは、こういうことが起こりやすい。
それでも普通の英式(虫ゴム)のほうが便利だと思うのであれば使うのはユーザーの自由。
●一般車の標準的な「300kpa」という基準の空気圧を知るために
習慣づけが出来るかどうかはともかく、入れすぎ・少なすぎを防ぐ意味で空気圧を測定することを強く推奨する。
(「手で押して判断すれば十分」というのは、握力が老若男女で千差万別ということを一切無視した
全てのタイヤの硬さを熟知しているプロのみに通用する言葉)
【1】(英式専用)ポンプ(空気入れ[以下ポンプ])を所有している場合
・トンボ口クリップが外せない = 英式バルブ専用ポンプであれば【合計 約3000円ほど】
「シュワルベ 英式バルブコア(PRインターナショナルから直接購入で約100円)」
+「専用の計測器(AIRMAX PRO エアマックスプロ)通販ショップ送料込みで約3000円程度」
【2】(米式対応)ポンプを所有している場合
・トンボ口クリップを外せる = 米式にも対応している【合計 約1500円】
■英式を米式に換装
「パナレーサー エアチェックアダプター「ACA-2」(ヨドバシで送料無料で約500円)」
+「エアーゲージ(amazon等で約1000円)」(オートバイや自動車向けの商品だが使える)
【3】ポンプを所有していないので新しく購入したい
(+空気圧を別の計測器で測るのが面倒であれば)【合計 約3000円ほど】
「パナレーサー エアチェックアダプター「ACA-2」(ヨドバシで送料無料で約500円)」
+ ポンプにエアゲージ機能があるポンプがパナレーサー等から約2500円~
▼エアチェックアダプターが重い・邪魔・見た目が好みではないという場合
「米式チューブ」約1000円
↓
+(ポンプがなければ)→「ポンプにエアゲージ機能があるポンプ」約2500円~
または
+トンボ口クリップを外せる(米式にも対応している)ポンプ(約1000円)+「エアーゲージ(amazon等で約1000円)」
+(ポンプはあるが英式専用)→「ポンプにエアゲージ機能があるポンプ」約2500円~
▲米式化を断固拒否する場合は英式専用のポンプだけでは空気圧を測れないので・・・
(そもそも基本的には標準的な英式バルブ(虫ゴム)ではまともに空気圧を計らせてくれないので
空気圧計付の英式専用バルブというのは存在しない)
【1】のコア交換と専用計測器で約3000円
他には、シュワルベ英式バルブコアと空気圧計付ポンプを買うとしても同じくらいの値段は必要になる。
■ポンプを買わない・持たない主義
英式バルブが良ければ「必ず近所にあるとも限らない上に
定休日の場合もある英式バルブのみを推奨する自転車店」を頼りにする。
または、
「エアチェックアダプター」または「米式チューブに交換」で「米式化」した上で、
(スポーツ自転車も扱うのであれば当然常備されているはずの「米式対応ポンプのある自転車店」だけでなく)
「ガソリンスタンド」での空気入れも可能。(必ず使用可否を確認すること)
【2】のトンボ口を外せるポンプを既に持っているなら比較的安く揃えられるので
まだ自転車の”一般的な基準となる300kpa”の空気圧の重要性を知らない人達に広くオススメしておきたい。
■インチサイズの見方・読み方
例:「26x1-3/8」で見ると
読み方は「26かけ(る)1と8ぶんの3」
「-」部分は、マイナスではない。
「・」や「空白」の場合もあるが、"13"/8にならないように間を埋めているだけの記号。
■W/O?H/E?(WO?HE?)
■具体的にチューブのパッケージを見て考える
パナレーサーのチューブを例に挙げると(0TW735-40A-NP)
例:「27×1 3/8~27×1 1/2」と「700×35~40C」の兼用サイズ。
↓
「27×1 3/8~27×1 1/2」はインチサイズ。
「27インチの自転車」といった言い方は自転車をあまり知らない人でも聞いたことがあるフレーズかもしれない。
1-3/8部分がタイヤ幅のサイズ。27がリム径サイズ。
1-3/8なのでWOリム。27インチのWOということでETRTOではリム径(車輪の大きさ)は「630」
1と3/8なので
「1インチの約25.4mm」+「25.4mm(1インチ)の3/8」→25.4÷8→3.125×3=9.375
25.4+9.375=34.775mm≒35mm
同様に1 1/2は
「1インチの約25.4mm」+「25.4mm(1インチ)の1/2」→25.4÷2→×1=12.7
25.4+12.7=38.1≒38mm
つまりサイズ表記だけ読めば「1 3/8=約35mm」~「1 1/2=38mm」という幅となるが。
メーカーでのゴムの厚み等によって設定幅が異なる。(IRCでは「1 3/8=37mm」「1 1/2=40mm」)
↓
「700×35~40C」は700Cという規格でETRTOではリム径(車輪の大きさ)は「622」
上記のものとは8mmの差があるが、大きさが変化するゴムの輪のため、タイヤのように互換性がないということはない。
この場合、35~40mmの間のタイヤであれば使えるということになる。
つまり、
このチューブは「622か630のリム径(車輪の大きさ)、概ね35~40mmくらいのタイヤ幅に使えますよ」
ということになる。
↓
実際は幅を計測して適合するかどうかを調べるようなこともなく、
タイヤの側面に書いてあるサイズを見て範囲内であるかどうかだけ確認して付けることになるので
タイヤ側面をよく見て確認すること。(書いていないような特殊なタイヤは使わない)
●タイヤサイズで対応チューブを選択
yama105011.exblog.jp/27669480/
電アシの用途的に、対応幅が狭いものを選ぶことで、ゴム厚を確保できるので選んでいるようだ。
しかし結局のところ・・・
空気を適量いれないとパンクやタイヤの破損が頻繁に起こります。
━英式チューブ「虫ゴム式」をどうしても使いたい人は
(適正な空気圧量を的確に判断できる店員のいる)自転車店で
「定期的に空気を入れる日を決め、(※)空気圧に応じて隔週~毎月訪問する」ことが肝心。
━なんでも店に任せずに適正空気圧くらい自分で管理したい人は
(※)空気圧に応じて隔週~毎月、空気充填の予定を設定して習慣化を身につけた上で、
(ただでさえ厚みのあるタイヤで空気圧量が分かりにくい電アシでは)
英式チューブでも「エアチェックアダプター」を装着して「米式化」、もしくは「米式チューブへの変更」によって、
ポンプなどのエアゲージで空気圧量をしっかり目で見て確認することが、
何よりもパンク予防には効果的。
(※)日常用途での電アシのため、毎日の空気充填が必要なラテックスチューブのような種類は想定しない。
●「英式・米式バルブ・他の構造と断面図」と「エアチェックアダプター」
archive.fo/wEvV4
英式の項目にも貼ってあるので再掲。
●「英・米・仏バルブの断面の構造図」
panaracer.co.jp/products/pdf/manual_pump_17.pdf
●仏-英変換アダプターの空気漏れ
jf1rsb.livedoor.blog/archives/3979938.html
ポンプとの相性もあるとして、「仏式には普通に仏式口で使う」か
仏-米式アダプターを使うほうが理に適っている。
仏式バルブが使われている自転車に
仏-英式アダプターを親切のつもりなのか付属してくることもあるようだが、
基本的に使わないほうが良いだろう。
●シュワルベの[英・米・仏]バルブパーツ
www.schwalbe.com/en/zubehoer.html#valve-parts-en
www.schwalbe.com/en/tire-accessories/valves/
※ネットで売っている店もあるが、PRインターナショナルから個人が少量単位で直接購入することも出来る
▼米式バルブ
「品番:3610.01」AV Valve insert(バルブコア)
「品番:6610.01」AV DUST CAP (バルブキャップ)
「品番:6620」AV DUST CAP SMOKE GRAY(バルブキャップ)
「品番:3601」AV/DV RIM NUT(リムナット銀)※英式と共用
「品番:3605」AV/DV RIM NUT BLACK(リムナット黒)※英式と共用
▼英式バルブ
「品番:3311.01」DV VALVE INSERT(バルブコア)
「品番:6611.01」DV DUST CAP(バルブキャップ)
「品番:3601」AV/DV RIM NUT(リムナット銀)※米式と共用
「品番:3605」AV/DV RIM NUT BLACK(リムナット黒)※米式と共用
「品番:3602」DV TOP NUT(トップナット)
▼仏式バルブ
「品番:3223.01」SV VALVE INSERT(バルブコア銀)
「品番:3224」SV VALVE INSERT BLACK(バルブコア黒)
「品番:6613.01」SV DUST CAP(バルブキャップ)
「品番:6614」SV DUST CAP SMOKE GRAY(バルブキャップ)
「品番:3620」SV RIM NUT(リムナット銀)
「品番:3630」SV RIM NUT BLACK(リムナット黒)
●(シュワルベ用の米式バルブコアが必要であればピーアールインターナショナルから直接購入可能)
米式用は汎用品をホームセンターの自動車・オートバイ用品売り場などでも簡単に購入可能
●耐パンクチューブ(肉厚チューブ)
ameblo.jp/schonkm/entry-12524243144.html
別名の「ストロングチューブ」とは完全な同種と思われるが
「スーパーチューブ」も似たような系統であることは覚えておきたい。
「耐パンクチューブは量販向けだから質も悪いけど、
スーパーチューブは国内メーカー名があるから何も心配する必要がないんだ」
ということにはならない。
「ノーマルチューブよりも厚め」という意味では同じ。
激安自転車よりも故障率は低いとしても、過度のメーカー信仰に意味がないことは
一発二錠のリコールを知っているのであれば分かるはず。
耐パンクは肉厚なので3気圧ではチューブがシッカリ膨らまないみたいです。(-ω-;)ウーン
今回のようなチューブの場合は4気圧は入れた方がいいと思います。
英式でも最低限シュワルベ英式バルブコアに変更した上であれば参考になるが、
英式の虫ゴムで+130kpaを把握できている人なんて数えるほどしかいないと思うと
「ちゃんと空気を入れていた」という場合でも話半分で聞くしかない。
「耐パンク」を冠するものに「英式の虫ゴム」を取り付けるということは
ただでさえ触診でも分かりにくい空気圧を更に把握しにくくさせ
「パンクを誘発させている」としか思えない。
そういうメーカーや店が居続け、大した問題とも思わない限り今後も「カモ」は減らない。
英式(虫ゴム)でのユーザーメリットは極僅か。
●1円でも安く → 結局似たような状況が起きかねないのが問題なし?
●チューブに問題なしでもバルブ軸が粗悪でシュワルベの英式バルブコアでも漏れる場合
→ 非適合自体が稀=精度の低い規格外のチューブごと交換したほうが確実。
当然、最悪の「ノーメンテが常識」と信じて疑わない人々も根幹にあり、
それをどうやって是正するのかという所でもある。
肉厚チューブの欠点を書いてきましたが、利点は鉄屑くらいではパンクしないトコですね。
ただですね、残念な事に鉄屑や画鋲なんてそんなに落ちてはいません。(;^ω^)
そもそも、余程清掃が行き届いていない地域且つ、
極端に道路の端を走行していなければ「刺さりものパンク自体が稀」。
むしろ、工場地帯や建築現場や災害後の道を通る場合は
ノーパンクタイヤよりは劣るものの、「若干有効」程度で
そういう過酷な環境であれば「中途半端」ということにもなりかねない。
最大のメリットは刺さりものよりも
「乗っていなくても自然に減る内部の空気圧が下がりにくい」という点。
しかし、300kpa基準であれば35度を超えるような時期を除けば
「毎月1回」の習慣化さえ身についていれば不要。
耐パンクタイヤと同じで、
電動アシストでバッテリーの減り(消耗)を気にしないのであれば
さほど影響はないと言えるとは思うが、
基本的には「チューブ自体の重さが漕ぎを重くするもの」でしかない。
●厚みのあるチューブで空気圧の減少は低減される
毎日荷重をかけて遠距離を酷使しているようなケースは別として考える)
0.5気圧程度減少するノーマルチューブ(推定厚み0.9mm)
0.25気圧程度減少するIRCプレミアムチューブ(厚み1.2mm)(スーパーチューブ同等)
この結果からも、更に厚みあるストロングチューブやダウンヒルチューブであれば恐らくもっと減りにくいと予想できる。
(反面、外周部が重くなるデメリットも発生する)
とはいえ、結局「習慣化できるかどうか」がパンク予防の鍵になる。
「厚みのある
パンクしにくいタイヤだから空気を入れなくていい」という勘違いをされるようなもの。
●軽量チューブについて(パナレーサー R'AIRチューブ)
panaracer.co.jp/products/faq.html#tab01_02_07
panaracer.com/products-q_a/
「一般編:チューブ:Q7」
Q7 R'AIRチューブはレース以外では使えない?
A R'AIRはレース専用に設計された軽量チューブで基本的にはレース専用です。
毎日使用する通勤・通学などの使用には適していません。
レースで要求される「軽さ」に重点をおいてコンパウンド等を設計していますので、
スタンダードタイプのブチルチューブと比較すると耐久性、耐パンク性とも劣ります。
通勤・通学などの耐久性を必要とする場合には、スタンダードタイプか
重いですが耐久性、耐パンク性の高いスーパーチューブが適しています。
チューブのみならずタイヤもその用途に応じて設計されています。用途に応じた仕様をお選びください。
●変換アダプタ各種(扶桑精器株式会社)
www.fuso-seiki.com/seihin/
米→英
米→仏
仏→米
など様々掲載している中で気になったのは
「英→米アダプタ」
口金だけ変換するのではなく、エアチェックアダプターと似たようなものに見える。
探してみたところ単品販売されているような形跡がない。個人で1個単位から購入できるのだろうか?
[追記:2019/4月]
久々に確認したら「英→米アダプタ」の画像が消滅している。
確かに載っていたのを見たが消す必要があったのだろうか。
▼サイズ選び━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■サイズ幅が境界の場合どっちがいい?
700x25-28までと700x28-35まで。
●細いほうが軽いので軽快に漕げるが、膨張させるのでチューブが薄くなり防御性も弱くなり、空気も抜けやすい。
●太いものは反対に重いが(細いものに比べれば若干)防御性もあり空気も抜けにくい。
日常用途であれば断然太いチューブ
▼細いタイヤ幅用はクッション性が低い
●細いタイヤ幅用=小さい風船=空気を充填できる容積が少ない=クッション性が低い
▼軽い薄いチューブは弱いというのを理解するには
風船のようなもので考えると早い。
●同じ大きさでも厚みが薄い風船と厚い風船に同じ量の空気を入れ、割れやすいのは薄いもの
=細いタイヤ幅用でも厚いチューブであれば頑丈さは増す。
●タイヤとチューブの適合幅について
例えば23Cチューブの詳しい仕様が分からなければ何ともいえない。
「上限が23C(20~23C)」か「そのまま23C専用チューブ」か「下限が23C(23~28C)」か。
「23C上限チューブ×28Cタイヤ×8気圧」
「23C上限チューブ×28Cタイヤ×5気圧」
「23C専用チューブ×28Cタイヤ×8気圧」
「23C専用チューブ×28Cタイヤ×8気圧」
上記であればパンク修理以前にどの状態でも使用すべきではないので通常は使えていたとしても即交換。
「23C下限チューブ×28Cタイヤ×8気圧」で使うならやはり避けるべきだろうし
「23C下限チューブ×28Cタイヤ×5気圧」でも、やはりチューブが薄くなるぶん基本避けるべきか。
不相応なチューブを使用するに至った経緯もメーカー販売店に聞いてみたいところだが、
本当に勝手に使われていたのであれば被害者でしかない。
個人的には23C上限や専用チューブであれば「不良品」として
代わりのチューブをこちらの銘柄指定で用意させるか、
チューブ交換後にメーカー販売店に代金を請求しても良さそうに思える。
●チューブ選びは「サイズ」「バルブ長さ」「厚さ」
jitensyazamurai.com/db/archives/6051
一般車関連でディープリムを使う意味はないので「バルブ長さ」は短めで十分として気にしないとして、
「サイズの把握」は長くてややこしくなるので避けたと思うが
26やら700かどうかということよりも、
普通はタイヤに書いてある「ETRTOサイズ」で確認するのが互換性で間違えず確実。
例えば「700×40C、29×38C、28×50C」という場合、これらの「タイヤ(ビード)径は全て622で同じ」。
ステップクルーズ(26HEサイズの場合)は26インチでも「26HEのETRTOでは559」で、
よくあるママチャリの26インチのチューブは「26WOのETRTOでは590」なので「大きすぎて合わない」。
※但し、サイズについてはチューブ自体が膨張するので近いサイズが共用になっている場合もあり、
適合するかどうかは表記をしっかりと読み解く必要がある。
「厚くて丈夫だが重い(同じ空気圧であれば空気も抜けにくくなる)、
「軽量だが弱い(同じ空気圧であれば空気も抜けやすい)」というのは気を付けておいたほうが良い。
「日常用途に限れば」チューブを軽くするメリットはほぼないと考える。
●実際に表記を確認する
分かりにくい表記の代表格といえばBBBのチューブ
www.riteway-jp.com/pa/bbb/762551.htm
HE:26×1 3/8
ETRTO:32/40-584/590
まず、一般的には26×1-3/8といえば一般車ママチャリ系26WOサイズの筆頭なのでHEとは普通なら書かない。
「32/40」は32~40mmの幅サイズのタイヤに使えるということで「分数ではない」。
「-」は繋ぎの記号であり「意味はない」。
「584/590」はETRTOサイズで「584~590」のタイヤ(ビード)径に使えるということで同じく「分数ではない」。
584というのはMTBジャンルの「27.5インチ」と呼ばれているサイズ。
商品ページには一切書いていないが間違いなく27.5インチのジャンル。
590というのは一般車(ママチャリ)ジャンルの「26インチ」と呼ばれているサイズ。
↓
外径:26"で参考として分かるが、MTBジャンルの26インチ[ETRTO:559]とも読み取れるので参考にすべきではない。
上にもあるように一般車ジャンルでもステップクルーズのような車種に使われていることもあるので勘違いは禁物。
(もちろん590向けのチューブは559のステップクルーズには使えない)
肉厚は0.87mmなので0.9mmに近いノーマルな厚み。
ちなみに、1.2mmのような暑さがやや厚めのスーパーチューブ系。
サイズによっては3mmを超えるような超厚チューブもある。
それぞれにメリットとデメリットがある。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼チューブの厚み
普通:ノーマルチューブ・・・約0.9mm
厚い:スーパーチューブ・・・[BSの「ウルトラスーパーチューブ」は1.5mm パナはノーマルに比べ1.4倍]
超厚:ストロングチューブ・・・通常の3倍の厚さ
ストロングまでいくと今度は重くなるというデメリットも目立つように・・・
●英式軸48mmチューブ
検索すると該当品はすぐ見つかったので案外珍しくないのかもしれない。
www.sagisaka.co.jp/products/detail/4081
他の方法としては
▼ダブルウォールリムと仮定すると
バルブ穴を仏式用に狭くするスペーサー(例:モリコウェーブ バルブ穴スペーサー 2個入り など)
+
仏式チューブ軸48mm(例:パナレーサー 700×28~32C 仏式48mm 品番:0TW728-32LF-SP など)
+
日常用途として利便性を考慮しガソリンスタンドで空気入れを借りたいのであれば
仏→米の口金のみ変換する金具(※)を使うという方法もある。
※・・・パナレーサー BFP-FA バルブ変換アダプター(仏式→米式)、他
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼競輪用(英+仏式)
blog.goo.ne.jp/kino55crazy55/e/95bf80bcb349b50eb0e3378c68f3ba30
「競輪バルブ」英式のMPプランジャーと似たような構造。バルブ径は仏式と同じで細い。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼伊式(イタリアン/レヂナバルブ)
●伊式いろいろ
caiendobikes.blogspot.com/2018/02/blog-post_7.html
web.archive.org/web/20091030145142/ysroad-maniac.com/2009/10/post-145.html
ameblo.jp/amekazeyukiarare/entry-10695673501.html
ysroad-maniac.com/2009/10/post-145.html
珍しいもの好きに。恐らく日本で存在を知る人すら少ない。
シュワルベ本国には存在するが購入も日本ではほぼ不可能。
イタリア・ドイツの一部では英式よりも一般的?
●伊式バルブ(レヂナバルブ):パナレーサー解説
twitter.com/PanaracerJ/status/1441320248242683909
競輪バルブは英式のMPプランジャーみたいなものという認識なのだろうか。
●伊式バルブの解説と英米仏への勘違い?補足
youtu.be/rH9jfu2V3J0
貴重な伊式バルブの実物と解説。
※しかし、各種勘違いされている内容が・・・
【1】動画内の米式バルブ説明の「(仏式より)高圧が苦手」は誤りと言えます。
●「米式バルブは高圧に対応している」証拠
oshiete.goo.ne.jp/qa/4715737.html
米式バルブの耐圧性能は、仏式にも負けないどころか、へたすればそれ以上です。
確かに乗用車のタイヤの空気圧は、いいとこ2~3キロです。
が、トラックなどの貨物車は、もっと高圧となります。
2~3トン積のトラックでも5~6キロは当たり前、10トントラックなどの大型車では10キロ以上の空気圧を入れます。
もちろん全て米式バルブです。
なので、たとえば自転車では一番高圧になるロード用チューブラータイヤを米式で作って、
10キロの空気圧を入れても、バルブが負けるとは思いません。
↓
参考:トラック・バス用の大型自動車用タイヤ
tire.bridgestone.co.jp/tb/truck_bus/catalog/truck_bus/studless/w999/
●空気圧:900kPa
【2】「▲仏式は低圧がやや苦手」も正しいとは言えず…
store.bluelug.com/surly-ultra-light-tube-26-3-0-4-8.html
ファットバイクの始祖とも言えるSURLYは当たり前のように「仏式」であり、
そのSURLYのファットタイヤの公式推奨気圧は「約35kpa~103kpa」という
【超低圧】です。
ja.surlybikes.com/uploads/downloads/Surly_Wheel-Rim-Tire-Instructions.pdf
5 ~ 15 PSI Fat tires (3.7~ 4.8) 約35kpa~103kpa
【3】英式はステンレスリムのような「フックレスリム」があること、
空気入れの構造的に安物貧弱なポンプの安全上「上限500kpaまで」のみとされていることは
確認していますが、
仏式バルブ用の仏穴リムでも「フックレスリムの台頭」により
シュワルベのように「500kpaを超えない運用」を定めている場合もあります。
しかし、英式「虫ゴム」でも「概ね130kpaで参考にできる」というデータや
競輪バルブは英式のMPプランジャー同形式で
高圧にも問題なく対応している(但しチューブラー)ことから、
英式でもフックレスリムでもなければ高圧対応と言えるようです。
◆要するに・・・
バルブと空気圧の低圧高圧対応は
「”基本的に”一括りには出来ない」が正解と思います。
(伊式は分かりません)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
自転車のことをよく知らなかったときは
「英式」しか存在しないと思っていたというのも、
メーカーもユーザーも販売店も(一般車には基本的に英式のみを使うことを)慣例として、
(リムも)使い分けないからなんだろうなと・・・。
一般的には、ママチャリ=「英式」、MTB=「米式」、ロードバイク=「仏式」の3種類だけと思われがち。
しかし、自転車用として海外では「伊式」と
国内でも一般用途ではないとしても「競輪用バルブ」も存在しているので
中途半端に覚えていると間違える。
●英式か米式か
日本国内では一般車の空気入れ口(バルブ)は依然として英式が主流となっている。
この理由として考えられるのは「メーカー(輸入代理販売店[以下メーカー])の導入コスト」と
「主流派であるために修理の便利さ」があると見ている。
一方で、問題点として「英式(虫ゴム)であることで空気圧管理不足を助長している」とも言える。
▼「英式(虫ゴム)では測定値+130kpaで正確な値」ということを理解できれば十分?
そもそも計測器のないポンプを使っている場合には英式(虫ゴム)でどうやって判断するのか。
「接地面の長さ、握ったときの感触」では厚みのあるタイヤでは分かりにくい。
「毎回近所にある自転車店の計測器付きポンプで入れているから関係ない」という可能性もあるが、
スローパンクの場合は店に向かうまでにチューブやそれ以外の箇所にもダメージを蓄積させてしまうことになる。
「出張修理がある地域内なので構わない」と言い張るかも知れないが、本当にそれで最適解なのかどうか。
▼英式でもMPプランジャーでは仏式のように空気圧管理ができる?
「ポンプの数値でもさほど誤差はないので十分」とすれば、
「わざわざエアチェックアダプターでもチューブでも米式化する必要はない」ということになるが、
(シュワルベの英式バルブコアではないので)手軽に計測器で空気圧測定ができないこと、
ガソリンスタンドでの空気入れができないというデメリットが存在する以上、
[米式に換装することは]全く無意味とは思わない。利点があるので「選択肢として」推進する。
★米式は英式に比べて部品が少ない
イタズラ対策にはダブルナット等で素手での被害は防げるとしても、目に見えて分かりやすい状態ではない
この場合米式では「(一般車の場合)あまり馴染みがない」ということを逆手にとって、
バルブ損傷への被害(空気不足が原因や、組み付け時の不良ではない)を免れやすい。
結果的に他の被害を広めることになるというのは発想の飛躍。
また、自転車店に行くこともなくバルブコアを入手できるメリットもある。
(分解した内部の細かい構造物ではなく単品としての)部品点数が少なくなるのも有利。
★米式はガソリンスタンドでも空気入れができる
地域によって「自転車お断り」という店が絶対にないとは言わない。
(細かい危険性を言えばガソリンスタンドの出入りで自動車との接触事故を誘発することを
危険視するような難癖をつけられなくもないが・・・基本的な一時停止感覚の無さによるだけなのでちょっと無理がある)
しかし、大抵は有料無料問わず使わせてもらえると見るのが自然ではないだろうか。
いつ開店しているのか分からないような気まぐれの自転車店や、
近所にはあまりない専門店やホームセンターや量販店を含めた「自転車扱いの店」を頼るしかないという状況よりは
気分的に「立ち寄りやすい距離感」という安心感があることは、英式では持ち得ない十分過ぎるほどの利点と考えている。
★米式は自動車やオートバイで使用されているという「信頼性」がある
英式でも虫ゴムは論外として、MPプランジャーのほうが優れているというのであれば、
自動車やオートバイでも使えばいいと思うが実際はそうではないことが実証していると言える。
(単に普及過程の違いで結果的に自転車の一般車では英式が浸透しきってしまっただけとも言えるが、
疑問を持たないこと自体が不思議に思える。)
●追記
(シュワルベの英式バルブコアと空気圧計付きポンプや専用の計測器を除き)
英式と比べ米式の場合、単独でオートバイや自動車向けの空気圧計が使える。
わざわざポンプを引っ張り出して確認する必要もなければ、
手で押して判断するという曖昧な感覚に頼る必要がない。
一般車の場合、最大でも4.5気圧程度あれば十分な場合が多いので、
最大値が低いものであれば目盛りの感覚が広くなるので見やすい。
オススメ●大橋産業 No.220 タイヤゲージ&虫回し 約1200円
bal-ohashi.com/products/gauge/no-220/
▲米式ではスーパーチューブが一般車サイズ26WO(590)や27WO(630)にはない
「厚みのあるチューブのほうが空気が抜けにくい」ため
最大のデメリットといえるデメリットはこれくらいに思える。
しかし、これもガソリンスタンドでの空気入れができるというメリットで
「空気を入れる習慣がついていれば」打ち消すことが可能。
更に、国内電動アシストにも一部使われている26インチでも
MTB系の26HE(ETRTO:559)であれば厚みのあるダウンヒルチューブが存在する。
※刺さりパンクの場合は、僅かなチューブの差よりもタイヤの厚みのほうが遥かに影響があるので考慮しない。
※「エアチェックアダプターを使用するとホイールバランスが崩れる」というのは
気になるのであれば錘を取り付けるなどして対策をすればいいのと、
「小径車なので延長でL字口金を付ける必要があるのが面倒」とか
「見た目が悪い」という感想が先に来るような人であれば、チューブごと米式に交換すればいいだけ。
※「特殊なサイズで米式チューブがない」というのは、
チューブに限らずタイヤの選択肢も少ないようなニッチなサイズを選んでしまったミスでしかない。
※固定するナットがない→シュワルベのチューブにはほぼ付属
※ポンプが英式にしか対応していないものは「逆に珍しいもの」として考慮しない
▼米式の推進派ではあるが・・・
誤解されている可能性もあるので一応補足説明しておくと
誰にでも「とりあえず買ってすぐ問答無用で米式チューブに交換すべきだ」というつもりはなく、
英式にエアチェックアダプターを使って空気圧感覚を理解したことがなければ、
まずエアチェックアダプターを付けて感覚を理解してもらった後に、
今後もその感覚で使うためにチューブの交換時に英式ではなく「米式チューブに交換する選択肢もある」
という意味での「交換案の提示」に過ぎず、「交換することを半ば脅迫的に強制する」ものではないことを理解頂きたい。
とはいえ、完成車のメーカーには英式一辺倒になっている現状を見直し、
少なくともクルーザーに限らず「クロスバイク系」の「スポーツ系車種」に関しては
日常的な利便性を考慮して仏式を使わないのであれば、
せめて米式チューブを「最初から」使うという方向に向かうべきだろうとは思う。
「自転車店でのチューブの在庫を増やすような方策はけしからん」という意見があるとすれば、
「当店では英式チューブのみ取り扱い、米式チューブ等の”特殊なもの”はお断り」という
注意書きでも掲げていればいいだけのような。
「客にとっての利便性よりも、店の都合のみが優先されていても構わない」とする経営方針を否定するつもりもない。
(英式でも滞留在庫でひび割れているような不良在庫チューブがないとも限らないので似たようなものに思える)
▼「空気圧管理は感覚で学ぶものであり、数値だけで適正値を判断するのは愚かだ」という意見があるとすれば、
それは「空気圧管理を熟知している者」による「一段上の理論」だと思っている。
季節や荷物や体重等でどの程度が真に適正な範囲であるかを判断できる能力を有しているのであれば、
確かに「わざわざ米式チューブに交換する必要などない」という結論に達するのも頷ける。
▼トルク管理
関連付けとして、数値で管理するといえば、
「自転車の全てのねじのある箇所にトルクレンチを使っているのか」とすれば、
使ったほうがいい場合もあるが、使わなくてもいい場合もあるとしか言えない。
常識的にありえないねじ切るほどのトルクをかける
(BBでよくある緩むと危険というのは分からなくもないが補修交換を困難にさせる悪しき慣例)とか、
反対に緩すぎることも常態化しているような整備も珍しくないので
そういう非常識が横行していればそれを是正するためには使う必要があるだろう。
車道の左側通行に対して、保険加入や(実質的な)防犯登録のように
「~しなければならない(罰則のある法律で縛られている強制)」と「~したほうがいい(義務とはいうが実質推奨)」の差は大きい。
あくまで米式化も「個人的に考える推奨」。同意せずに英式で十分という人が居るとしても何ら不思議ではないが、
たまに見かける逆にわざわざ米式から英式に交換するようなことには、個人的には同意しかねる思いはある。
▼”一般大衆”感覚
しかしながら・・・、「英式で十分」「いずれ米式にすべきだ」ということで
是非を問う意見があるならまだしも、
「何でもいい、興味がない」
「分からなくて空気をどういう頻度でどの程度入れようが、入れなくてもどうでもいい」という
「無関心」で凝り固まった層の関心を惹くというのは相当困難を極めるのは確かだろう。
パンク修理時に自転車店・修理店で何度も「空気を入れるように」言われたところで
「馬耳東風」で聞き流していれば、空気圧不足でのパンクを繰り返してしまうことになる。
それには「習慣づけをいかにして身につかせるのか」を考える必要がある。
▼習慣づけは「英式・米式」無関係!?
コスト削減の賜物で厚みがペラペラの粗悪タイヤや「薄め~普通」の厚みであれば、
空気圧不足を感覚で判断しやすいとしても、
「パンクしにくいタイヤ」に限らず、「IRCのシティポップス 耐パンク」といった
「タイヤに厚みがあるもの」は空気圧不足の感覚を掴みづらくパンクを引き起こす原因となっているであろう事例も見かけたが、
これは「空気を入れるという習慣づけの無さ」を「判断しにくいから忘れがち」ということになるのではないだろうか。
↓
それゆえに、チューブではなく、薄め~普通の「軽めのタイヤ」にすることで、
習慣づけそのものを是正できるという見方もあるだろう。
↓
しかし、広義のママチャリ等の電動アシストでも子乗せではない一般車であればそれで済むとして、
「電動アシスト+前後子乗せ」の場合、
果たしてタイヤが一般的な薄さのもので十分かどうかということになる。
↓
それでも、もとから自転車店等に行って空気入れも含め、毎月1回定期的に診てもらうことをお願いしているとか、
毎月1回の空気入れの習慣づけが出来ているのであれば、さほど影響はないのかもしれない。
↓
「空気圧管理ができる」=「習慣づけまで身に付く」というのは発想の飛躍でしかないが、
「自転車に対する関心をより深めるための材料」という見方は出来る。
▼「米式に交換したところで一般ユーザーに習慣付けが身に付くとは思えない」?
繰り返しになるが、「無習慣がそう簡単に治るわけがない」という意味では納得できる点もあるが、
「(その装着している個々のタイヤでの)基準感覚そのものが存在しない」ことで、
空気入れのタイミングを逃しやすいとも言える。
▼結論
●「習慣づけ」が至上課題であり、それは英式・米式ということは直接的には関係がない。
一方で、「米式化にはメリットがあるため、自転車に対する思いやりへの選択肢の1つ」として推奨する。
▼自転車用チューブの耐用年数とは
パッチ貼り修理後では収縮差が生じるため3年後のような長期的な保証は不可能と見るべき?
いや、そもそも紫外線からは遮られているとはいえ、適正空気圧を維持できていたとして、
果たして10年も使用できるものなのかどうかということ。
そもそも、一般車タイヤでは「タイヤとチューブのセット売り設定」もあり、
タイヤが劣化摩耗し交換時には同時に交換するということも珍しくない。
例えチューブが10年使えたして、車体カバーをかけていたとしても外気に晒されるタイヤが
(趣味で1週間か1ヶ月に1回しか乗らないような特殊な用途で、上質なタイヤとチューブであれば10年持ったとしても)
例えば、一般車のような過酷な状況で使われることが前提の車種の場合で、チューブの質もイマイチなものに
修理の有無に関わらず、週5で片道10km直射日光雨ざらしで使うようなケースで5年以上持たせられるものを
安く作れ(または品質や修理を補償する)ということは無茶としか言いようがないような。
www.cb-asahi.co.jp/html/ride-tube.html
紫外線を浴びないように保管していたチューブでも新品でも最大3年を目安としている店もある。
さすがに修理や異常がなくても替えればベストな性能で走行できるとしても
「毎年交換してください」というのも過剰に思えるが、
劣化が前提の消耗部品そのものに5年10年使えますよというのは誇大表現に思えるし、
それを補償していては業界も店も成り立たなくなるのではないだろうか。
「使えるものを交換しなくてもいい」というのも家計に優しいので助かるという意見も分かるし、
それに応えて店の利益を圧迫してまで消費者目線で営業するのも自由ではあるが、
安心安全を第一として考えると「基本早めに交換しておいたほうがいいですよ」
という案内をしてあげたほうが親切に思える。
↓
▼JIS K6304の自転車チューブ耐久性の「距離」設定
https://web.archive.org/web/20160826014317/http://www.geocities.jp/jitensha_tanken/tube.html#taikyu
26HE:26×1.25(約32mm幅)で「3000km」(20~24型と700×32C以下でも同じというのは無理があるように思えるが同じ)
26WO:26×1-3/8(約35mm幅)で「5000km」(27×1-3/8や、700×35C以上でも同じ)
↓
そして、消費者目線でいうなら、交換時に店や卸問屋での滞留在庫が送られてきて
「3年以上経過しているものを新品扱いで使われかねない」という状況は何としても避けたいので
「製造年月日」は確認しておきたいところではある。
●自転車のタイヤに自動で空気を入れるチューブが海外で登場予定
(2015年記事)
ennori.jp/4086/pumptire-is-bycycle-tire-tube-to-pump-itself-up-while-cyclists-pedals
↓
www.rbbtoday.com/article/2016/05/02/141786.html
開発中の「PumpTire」は、なんと自転車の走行中にタイヤの空気圧が下がっていることを感知し、
自動的に空気を注入してくれる優れものだ。
仕組みはシンプルで、タイヤとチューブの間に専用のポンプが入っており、
空気圧が指定値を下回ると、タイヤが伸縮する際に空気が注入される(特許出願中)
この場合「空気が減らないタイヤ=ノーパンクタイヤ」は無関係に思えるが・・・。
自動で空気を入れてくれるといえば「中野鉄工所のエアハブ」だが、記者は知らなかったのだろうか。
エアハブのように専用ハブやハブから伸びるホースも不要なことはメリットだが、
チューブ内のホースやバルブ付近の耐久性はどうなのか非常に気になる。
あとバルブが仏式に見えるが、高圧設定も多く空気圧の量の違いも考慮すべき仏式であれば意味が薄いような。
●スマホで空気圧を測定できる自転車用チューブ(仏式)[27.5、29erのみ]
www.gizmodo.jp/2021/04/tubolito-bicycle-tubes-with-nfc-chip.html
◆ディスクブレーキ車専用
◆1本約5900円
エアチェックアダプターの色判別できるキャップや
(構造的に難のある)空気ミハル君にしても言えるが、
「空気入れの習慣化」「適正空気圧の理解」が身についていて、
あとは「適切なポンプ(空気圧計)」さえあれば、必要とは思えない。
●ラテックスチューブであれば毎日(700kpa運用でも同様)
●500~600kpa運用であれば1週間~2週間おきに1回充填
●一般車系の450kpa運用であれば2週間おきに充填
(太めの幅の27.5、29erでも2週間~3週間おきくらいが目安)
●一般車300kpa標準であれば(夏場を除き)毎月1回充填
2020.12.20 (簡略化のため各単独ページ内容との重複箇所を削除)
6.5 (ページ名の若干変更のみ)
──────────────────────────────
2019.9.15 ●耐パンクチューブ(肉厚チューブ)
──────────────────────────────
2018.11.18 ●タイヤサイズで対応チューブを選択
4.15 ▼シュワルベ用の各種バルブコア
4.15 ●英式軸48mmチューブ
3.11 ●
米式バルブ軸径とリム穴の互換性について
〃 ●仏-英変換アダプターの空気漏れ
──────────────────────────────
2017.5.7 ●一般車の標準的な「300kpa」という基準の空気圧を知るために
3.12 (掲載位置の変更)
1.22 ●厚みのあるチューブで空気圧の減少は低減される
1.8 ●英式か米式か(追記1.22)
──────────────────────────────
2016.12.4 ●軽量チューブについて(パナレーサー R'AIRチューブ)
11.27 ●シュワルベの米式チューブはネジ山とナットあり(1-AVの45度は除く)
11.20 ▼英式・米式・仏式への空気の入れ方
11.6 ●変換アダプタ各種(扶桑精器株式会社)、他
10.30 ●チューブ選びは「サイズ」「バルブ長さ」「厚さ」
10.2 ●「空気が入っていればいい」というものでもない」
7.17 ■参考:自動車にも使われている米式バルブコアの質の違い
5.29■リム穴の互換性(φ約8.5mmは英式・米式用、φ約6.5mmは仏式用)
5.8 ●自転車のタイヤに自動で空気を入れるチューブが海外で登場予定
5.1 ◆カタログなどに書いてある「DV、SV、PV」といった表記の見方
1.10 リンク修正のみ 1.17 微修正のみ
──────────────────────────────
2015.11.29 ●「英・米・仏バルブの断面の構造図」 パナレーサー:楽々バルブのリンク
11.15 互換性について
9.23 ▼サイズ選び → ●タイヤとチューブの適合幅について
9.20 ■タイヤサイズとタイヤ幅と空気圧の関係(車種追加)、■互換性
8.30 自転車店と米式バルブについての雑記→(●英式か米式か)
7.31 ▼自転車用チューブの耐用年数とは
6.28 目次作成
6.15 、20、27 微修正のみ
4.16 「英式・米式バルブ・他の構造と断面図」と「エアチェックアダプター」
3.29 微修正のみ
──────────────────────────────
2014.11.30 微修正,11.15 若干追加,10.28 微修正のみ,10.5 微修正のみ,9.30 ページタイトル変更
旧タイトル:「バルブ形状の違い」では何のことだか分かりにくいので変更。
最終更新:2025年01月26日 13:25