スポーク・ニップル

最終更新日:2021.9.19 ●スポーク折れの主な原因は

2020.11.15 ●スポークが折れたら早めに交換をしないと結局損する
4.5 ■星工業「黒:#14真鍮ニップル」
2019.12.1 ●自転車用のステンレス製ニップル
10.13 ●ステンレス→鉄に交換するとしても・・・
10.6 ●スポーク折れ多数・修理とは原因を取り除くこと
5.26 ●書き間違い?(前回とは真逆)
5.5 ●安物自転車の鉄ニップルを真鍮ニップルに交換、●鉄ニップルのほうが適しているかもしれない特殊なケース
2018.5.6 ●鉄スポークが適している用途
2017.8.6 ●スポーク折れ対策として定期的にメンテを推奨
2016.1.3 ●スポーク折れの原因
2015.10.31 ●アルミニップルと真鍮(ブラス)ニップルの重さ比べ
10.25 ▼[関連]タイヤ重量の実測値
7.20 スポーク折れ修理の注意点
6.20 スポークのカット
2.21 スポーク部分の首部分破損
2.15 アルミニップルの品質
1.25 スポークの太さの違い
2014.11.6 アルミニップルの必要性
9.21

■スポーク・ニップル──────────────────────

主にホイールの交換時に
完組みホイールの部品構成への理解度を上げるためと、
自分で手組みや店に手組み依頼する場合に部材指定する場合、参考にするための参考情報。

●スポークが折れたら早めに交換をしないと結局損する

cs-shinwa.sblo.jp/article/188117854.html
適正空気圧の把握と充填頻度にしても、ブレーキシューの交換などでも同様。
気付くのが遅ければ遅いほど後々の補修費用が間違いなく増える。

●スポーク折れ対策として定期的にメンテを推奨

jitensyazamurai.com/db/archives/7552
重い荷物を積むのに安物自転車を使うこと自体が「用途に合わない」としか言いようがないが
経済的事情でやむを得ないのであれば、ホイールごと交換や全スポーク組み換えの
大修理になる前に定期的に信頼できる店でスポークの張り具合なども点検してもらうことを薦める。
※スポークテンションの意味すら分からないようなホイール組もできないような店では無理
(曲がりなりにも国家資格ではないとしても自転車整備士の資格があるならホイール組が出来るはずだが、
出来ないとすれば、その店での全ての整備力そのものに疑問が出る)

●スポーク折れ多数・修理とは原因を取り除くこと

star.ap.teacup.com/flatout/2449.html
今後の安全と手間を考えると、1本でも折れていたら全数交換が基本。

そして、折れた原因が何なのかによって処置内容は変わる。
●荷物が20kg以上・体重が80kg以上
→太いスポークに交換

●スポーク自体が粗悪品
→ホシなどの有名メーカー品に取り替え

●錆びているスポークがある
→ステンレス製に交換

●空気圧不足で使い続けていた
→月1空気入れの習慣を身につける
(エアチェックアダプター等での米式化で適正空気圧を把握する)

●2人乗りをしていた
→「2人乗りでの死者も出ている」という以前に、違法行為であり、
やめるつもりがないなら今後も度々修理費用がかかると説明。

▼スポーク折れ修理

ameblo.jp/cycle-plus/entry-12051892559.html
1本折れていれば全体的に消耗している可能性大。
スポーク全交換で7000~10000円くらいはかかるとは思うが・・・、
「適正空気圧、開錠を忘れない」使い方をしっかり身に付ける必要がある。

●もし量販店対応でスポーク全数交換(ホイール組)に応じてもらえない場合
電動アシスト向け内装3段ハブ(SG-3R75)採用の完組ホイールは
完成車メーカー専用で汎用ホイールではないため割高になる(恐らく1万5000円以上)。

●スポーク折れの原因

ameblo.jp/cyclepitsendai/entry-12107093705.html
①後ろの荷台に満タンに荷物を積んで走行!
そもそも全国的に積載30kgを超えてしまうと条例違反になる。※
②段差の大きい路面を減速しないで乗り越え
③体重85kgの大型の体格。
④タイヤの空気圧が低下したまま走行した。
この場合、適正な空気圧の重要性も知らず、タイヤ幅やタイヤの質もノーマルタイヤだったと予想。
適正な使用方法としては、実用車等の積載することを目的としている堅牢な自転車に
「足楽プロ」のような過剰な耐荷重も考慮されているであろうタイヤを使って
毎週空気圧を「必ず確認する」ということが出来ていて初めて防ぐことができたのではないだろうか。
一般車は基本的に重い荷物を運ぶために適した自転車ではないということは理解しておく必要がある。

※●道路交通法 第57条2

2  公安委員会は、道路における危険を防止し、その他交通の安全を図るため必要があると認めるときは、
軽車両の乗車人員又は積載重量等の制限について定めることができる。

●東京都の場合「東京都道路交通規則」

第10条 法第57条第2項の規定により、軽車両の運転者は、次に掲げる乗車人員
 又は積載物の重量等の制限をこえて乗車をさせ、又は積載をして運転してはならない。
 (2) 積載物の重量の制限は、次のとおりとする。
  ア 積載装置を備える自転車にあつては30キログラムを、リヤカーをけん引する場合における
    そのけん引されるリヤカーについては120キログラムを、それぞれこえないこと。
罰則 第121条 2万円以下の罰金又は科料
 第121条第1項第7号  第57条(乗車又は積載の制限等)第二項[中略]の規定に基づく公安委員会の定めに違反した者
 第123条:違反行為をしたときは、行為者を罰するほか、その法人又は人に対しても、
 各本条の罰金刑又は科料刑を科する。


●スポーク折れの主な原因は

(上記記事と重複込みで改めて)
「工場出荷時から異常なスポークテンション」は稀として、
▲そもそも利用者の体重が重すぎる(約80kg以上)

エアボリュームのある自転車を購入しましょう
●クッション重視のママチャリ系
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/177.html

▲「まともに空気管理せずに乗り続けること(段差を乗り越える等)」

▲「リング錠を完全に開錠せずに漕ぎ始めてからの接触で折損」が大半。

※ノーパンクタイヤは色々あるが
「通常のチューブ型と比較すると確実にクッション性能が劣る」ので、
これもスポーク折れの間接的原因になる。

◆パンク対策自体は
【1】空気を入れる習慣を身につけること
【2】過剰でも過小でもない"適正な"空気圧量を維持すること
【3】タイヤを早期劣化させるような状況を避けること
(室外機の傍、タイヤが劣化するケミカル類、カバーをかける等で直射日光が当たる時間を減らす)
【4】落下物を避けやすいように無闇に速度を上げないこと
 (※[夜間]自転車のそれほど明るくも広くもないライト性能では確認しきれない場合もある)
【5】車道の端(車道外側線の外側)のような場所を通らないこと

※限定的に、工場地帯のような酷道であれば「ノーパンクタイヤ」の選択肢以外として、
「電アシ」に「マラソンプラス」等の「非常に重いが耐パンクに特化したタイヤ」を装着することで、
  • 電アシによって重さのデメリットを打ち消し、
  • 耐パンク層で刺さりものでのパンクリスクを究極に低減し、
  • チューブ型なのでスポーク折れのリスクも減らし、
  • 26×1.50や1.75であれば、幅広タイヤでクッション性能も得られる。


●12番スポークとノーマルスポーク14番?の太さの違い

480364.blog9.fc2.com/blog-entry-538.html

●13-14番スポーク?

pass13.blog.fc2.com/blog-entry-1512.html
ここでいう13-14番というのは、ほとんど13番(2.35mm径)のスポークなのに
ねじ山の部分だけが14番(2.0mm径)に細くバテッドされたスポークです。
なのでニップルは14番を使います。
13番プレーンスポークだと 13番用ニップルというのを使いますが、
それが採用されているのは リヤカーか昔の実用車くらいです。
一般車向けで間違えやすい箇所。
なぜ細くする必要があるのか理由は不明。
折れる場合にハブ側ではなくネジ山部分になるようにする安全対策?

bicycle-aaa.jugem.jp/?eid=917
業務用自転車で首の折れたスポーク
こう見ると太い部分でも折れるのが全くないわけでもないようだが・・・

●ホイール組・スポーク交換の際には
長さは単品で多種多様用意されていても調整のため切ってネジ山を削り直すことも珍しくない。
メーカーとしてはDTとホシとサピムだけのようなものなので敢えて書き出すほどでもないかと。
気が向いたら他ページのように書き出すかもしれない。

●スポークを切り揃える

star.ap.teacup.com/flatout/819.html
スポーク交換の際に「スポークの長さを必要に応じて注文する方法」と
「スポークをカットしてネジ切りをして長さを合わせる方法」がある。
色や材質が店に在庫していなければ取寄せ。
取寄せでも長めのものを1サイズで揃えて長さを合わせる方法もある。
スポークを一切在庫せずどうせ1本づつ変えても他が折れるだろうという理由から全てホイール交換対応だけとか、
(技術も工具もなく)切り揃えられないのでそれぞれの長さを箱単位で仕入れるという店も技術面では一歩劣る印象。
昔から1つ1つ組み上げていた自転車店であれば造作もないことでも、
近年の「完組ホイールだけ売ってればいい」という店では着手不可能な作業となる。

●スポーク切り・ねじ切り工具の使い方

ameblo.jp/cycle-plus/entry-12081589503.html
ホーザン「C-216・スポーク切り」
ホーザン「C-700・スポークネジ切り器」

●スポークの太さは、カタログ書いてあることもあるので覚えておいても良い。
基本的には14番で問題ないとして、体重が重い場合(JIS規定は想定65kg)
ハブやリムのスポーク穴にもよるが13番や12番で組む必要があるかもしれない。
(クラス27フレームやアメリカ系のスポーツ自転車であればスポークの太さも最初から太め?)

●ニップルはとりあえず「真鍮だけで良い」と思う

素材は書いていないことが多いので知らないことが多いかもしれないが、
補修の際には何も言わないと鉄やアルミのニップルを付けられてしまう可能性もあるので
事前に素材の確認をしておきたい。
しかし、すぐに完組みホイールに交換させるか、雑にスポーク交換するだけのようなことせず、
しっかりと把握し対処できる店が果たしてどれだけあるのだろう。

●交換・補修時に指定

また、1本スポークが折れてしまうと他の全てのスポークも限界に来ていることも考えられるため
ホイール交換をすすめられることもあるかもしれない。
その際もワケの分からないメーカー純正はそもそも補修パーツなんてまともに用意しているはずもないが、
アラヤリムと真鍮ニップルを使ったものを指定するほうが良さそうだ。

●折れないように乗るには

  • 道交法違反の2人乗りや30kg超の過積載をしない。
  • 重すぎる体重で乗らない。JIS想定65+荷物30kg(フレーム対応)が許容限界とするなら100kg超えは危ない。
  • 傘を挟まない。(そもそも使える地域と場所は極めて限定的)
  • リング錠が開錠されているか必ず確認する。
  • 高い段差から乗ったまま降りたりしない。
  • 多すぎず少なすぎない適正な空気圧を維持する。
スポークテンションを判断できる「まともな自転車店」で購入するということも忘れてはいけない。

■スポーク━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

タイヤの空気圧の他に衝撃吸収の要となる部品。
本数が少ないと弱いように見えても、
そのぶん強さを確保できるように構成されているので問題はないらしい。


説明
oucc.jp/main/mechanic/wheel/spoke.shtml
太さ(番手)(首付近)
#13(2.3mm) は ダウンヒルに使われる最強のスポーク
#14(2.0mm) は MTBホイール用の耐久性の高いスポーク
#15(1.8mm) は ロードホイール用の軽量スポーク
更に太い#12 (2.6mm)は実用車などに用いられる。

「ホシ」ステンレスとスターブライトの違い
blog.livedoor.jp/shinjitahara105/archives/51767055.html
他には、同じホシでもスターブライトとステンレスでは延びる度合いが違う(スターブライトはかなり延びます)とか、
DTはあまり延びないとか、サピムはそれなりに延びるとか、いろいろあります。

pass13.blog.fc2.com/blog-entry-9.html
星の場合、スターブライトとは別に「ステンレススポーク」という
モデル名のスポークがあります。
こちらは磁石にぴくりとも反応しません。
スターブライトも大別すれば材質的にはステンレスの1種なのでしょうが、
わざわざ作り分けされた特別な材質であるということですね。
(略)
スポークヘッドは○の中にHとなっています。
ステンレススポーク(星のモデル名)は○の中に☆マークなので、すぐに見分けがつきます。
ステンレススポーク(星のモデル名)は ステンレススポーク(一般名詞)らしく、
非常に首が飛びやすいスポークです。

pass13.blog.fc2.com/blog-category-12.html
星スポークは かつてスポークヘッドの刻印を 例外なく
スターブライトなら「H」、ステンレスなら「☆」としていました。
(スターブライトも材質的にはステンレスのスポークですが、
ここでいう「ステンレス」はスポークの商品名です)
現状では この刻印が一部 混在しているそうですが、
見た目で判別が困難な製品を わざわざ判別しづらくする
合理的な理由というのが見当たりません。
お客さんに売るうえで信頼に足る商品では無くなってしまいました。
あと、磁石に対する反応が現行のスターブライトと
このスターブライトでは大きく異なります。
スポークの磁性は 私にとっては性質を推し量る上で非常に重要な要素です。

red.ap.teacup.com/bikebind/847.html
ホシは普通のスポークはオーステナイト系らしいですが、スターブライトはフェライト系だったはず。
磁石にくっついてもステンレスです。組成がちょっと違うだけです。
フェライト系は強度も高く、柔軟性もあり、理想的に思えますが、耐錆が少々劣ります。

さらに少数派で鉄製があります(といっても合金ですが)。
性能的にはかなりの優れものですが耐錆性が非常に弱く、
カリカリのレーサーか、いつも手入れをするマメな人にしかお勧めできません。

www.sai-men.com/arc/3009
一方で、確かに飛びにくいかもしれないが、日常使用であればホシで十分ではという意見も。

刻印の混在があればそれはどうかと思うが、
確かに、よく分からない5流メーカーの部品やリムを使って組立ても検品も雑なホイールでもなければ、
一般車でよくあるアラヤリム+ホシスポーク+真鍮ニップルの完組みで問題が出るなら
数年野ざらしで崩壊寸前か、空気圧不足で走り続けるか、道交法違反の2人乗りか、
相当荒い危険走行してるくらいに思える。
そもそもタイヤも太めで空気圧も低くエアボリュームがあって無駄に強いのが一般車の取り柄なわけで。
上の話もロードの20CやMTBのダウンヒル用途ならやめとけっていう話なら
ここでは場違いになってしまう。

●鉄スポークが適している用途

cycle-keymart.com/?p=144
「体格が体格で、高校生は使い方も荒いのよねぇ・・・。」
とのことで、修理にもお金がかかって大変なのだそう。
スポークは車輪の内側から首が折れている状態なので、お客様が言うように、荷重がかかりすぎたことによる金属疲労によるものでした。
タイヤの状態や空気圧が適正に管理されているのかどうかも気になるが・・・、
こういう場合は13番よりも丈夫な12番且つステンレススポークよりも折れにくい鉄スポークの選択が適していると言える。
買い替えるとしても12番が使われている車種自体が稀なので、素材や太さを指定した上で全交換する意味もある。

●ステンレス→鉄に交換するとしても・・・

スポークの折れにくさは向上しても、
結局は(気温35度を超える時期を除き)標準300kpaであれば
「毎月1回の空気を入れる」という習慣付けと
「虫ゴムを廃し」確かに300kpa超を充填できている状態を認識できる
当たり前が身についていなければ、スポーク折れは再発すると思われる。

無論、「積載制限」や「年齢制限」を無視し「完全な違法状態」で使用していれば、
それを改善する気がなければどうにもできないが、
何を言っても無駄な輩は丁重にお断りし、
念のため店からは情報として警察に通報しておいたほうが良さそうに思う。
(事故危険性の認識が希薄な児童虐待の遠因という見方もできる)

一方、子乗せ車といえども、「単に重い荷物を運ぶだけ」という利用方法だった場合も、
積載違反であればバランスをとりにくくなることで事故に繋がりかねないので
注意する必要がある。



■ニップル━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
真鍮(黄銅)のほうがアルミよりも重いが耐久度がある
鉄は錆びやすいので微妙。

通常用途では
真鍮>>>鉄>>>アルミ

基本一般車で鉄ニップルを使うべきではないように思えるが・・・
安価なアルミリムで使用しているケースもあるのでその場合全て交換したくなってくる。

アルミ合金製は軽いがねじが弱いので銅製が使われることが多い。

■星工業「黒:#14真鍮ニップル」

www.rinei-web.jp/product_detail/?cid=&pid=6234
リンエイ品番:426-60012
対応スポーク(ゲージ/直径) : No.14 / 2.0mm
ネジの寸法 : BC2.0
全長 : 12mm
備考 ※1セット 72個入り


●黒銀以外の「真鍮のカラーニップル」

bike.gn.to/bicycle.htm
アルミはカラーが選択できて、真鍮(ブラス)では色が選べないという話もあるが、
そんなことはなく、こうしたカラフルな真鍮ニップルも存在している。


●品質のバラつき

detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1017432770
軽合ニップルは品質のばらつきがその素材の特性上どうしても大きめになりますので、
数ある中からより品質の高いものを32個なり36個なり(前後だとその倍数)選び出して使用することで、」
そういったリスクを最小限に出来ますが、時々旨くない製品が混入していてそれがニップル破断を起こしたりします。
真鍮ですと、比較的品質も一定しており歩留まりもよくそういったリスクは少ないです。
軽合金ニップルは軽量であることが最大の魅力なのですが、機械的強度が真鍮ニップルに比較して劣るばかりでなく、
均一な品質と言う部分でばらつきが多いので、リスクマネージメントをどのように考えるかと言う部分で
使う側が良く考査することが必要です。


●安物自転車の鉄ニップルを真鍮ニップルに交換

最初から「使い捨て」前提であれば気にする必要もないともいえるが、
出来る限り長く使いたいのであれば鉄製は使うべきではないパーツといえる。

交換するまでもなく、クリア塗装や薄くグリスを塗布(前輪はオススメしない)するような
簡易的な防錆処理をする方法もあるにはある。

●鉄ニップルのほうが適しているかもしれない特殊なケース

tobesaikuru.livedoor.blog/archives/2500471.html
別の角度から見れば鉄のほうが良いらしい。
「なぜか2mm短いBSのスポーク長であれば」鉄ニップルのほうがマシだろうという内容。
図解が非常に分かりやすい。
BSはいくらスポークの太さを変えても図1・図2の様に短いのでは何の意味もない。
多分これからも何もしなくても使っているだけニップル負担が掛かり折れるのではないだろうか。
鉄か真鍮ニップルの問題というよりは、
単にBSのスポークの種類と長さの選択ミス、あるいは工場での組み付け基準の設定ミスの問題か。

考えすぎのような気もするが、短くした理由は
酷暑でスポークが伸びることまで見越してスポークでチューブを傷つけないように
若干短めにしたのだろうか。

──────────────────────────────────────
あとは「適正な空気圧の維持」という「基本的な使い方」が出来ていたのかどうか。
慢性的な空気圧不足で
「実質ほぼタイヤとリムだけ」で走っているような状態であれば
鉄ニップルにしたところで無意味だろうと。
荷物+体重で標準の65kgよりも重ければ尚更その管理はシビアであるべき。

風で倒れるような停めかたをしている場合も
倒れないような場所や方法を常識とさせるしか改善する方法はない。

「固定物との施錠ができないような駐輪場は使わない」べきだが、
そもそも駐輪できる台数を優先すればいいと思っているような駐輪場が問題。
レール式の駐輪場でもスポークにダメージを受けるのを見ると
「自転車の扱いなんてなんてこんなもんでいいだろ」と
あまりにも軽視しているとしかいいようがない。

●書き間違い?(前回とは真逆)

tobesaikuru.livedoor.blog/archives/2500475.html
実際であれば真鍮から鉄の交換するべきだが
そうすれば通常の使用でもかなり早くニップルが折れる為に
真鍮ニップルにする事も伝えてある。
「実際であれば真鍮から鉄の交換」はスポークかニップルか分からないが、
「真鍮ニップルで早期のニップル折れを防止する」ということは
前回とは真逆の内容に思えるが書き間違いだろうか。

tobesaikuru.livedoor.blog/archives/2500471.html
其の上真鍮ニップルなので鉄ニップルと比べると強度が弱い為に折れやすい。

●アルミニップルの意味

50gにも満たないほどのものを軽くするためにわざわざ弱くするというのがやっぱり分からない。
「耐久性なんかどうでもいい、日常用途でガタが来るようなことはない、
段差を乗り越えないし悪路も絶対走らない」ということなのか。
「レース」「決戦用」ならまだ分からなくもないが・・・趣味の範囲で数gのために犠牲にすべき箇所なのか。
いやむしろ逆で趣味用だから耐久性は不要ということか。
効果でいえば更に外周にあるタイヤはメーカー公称値がいい加減で
個体差で数十g違うことは珍しくもないだろうし、色んなメーカーを付け比べてみて、
自分にとってベストな空気圧を探すほうが遥かに意義があるような。

▼[関連]タイヤ重量の実測値

タイオガ「パワーブロック」カタログ値では595g
tiogajpn.com/products/tire/tir22800.html
bikeshopfr.exblog.jp/i6/12/
重量は実測で650g
ニップルをアルミにするほど軽量化を図るなら
最終的には数g軽くなるまでタイヤ表面を削るようなところまで行き着くのだろうか。

●アルミニップルと真鍮(ブラス)ニップルの重さ比べ

「全て100個入り」 (CBあさひ商品登録データを参考に比較)
#2.0 アルミニップル 長さ:16mm 重量:23g/64個 銀
???? アルミニップル 長さ:12mm 重量:20g/64個 銀
#2.0 アルミニップル 長さ:12mm 重量:20g/64個 カラー色々
#1.8 アルミニップル 長さ:12mm 重量:20g/64個 カラー色々 
#2.0 真鍮ニップル 長さ:16mm 重量:82g/64個 黒
#2.0 真鍮ニップル 長さ:12mm 重量:62g/64個 黒
#1.8 真鍮ニップル 長さ:16mm 重量:84g/64個 黒
#1.8 真鍮ニップル 長さ:12mm 重量:64g/64個 黒
#1.8? 真鍮ニップル 長さ:12mm 重量:64g/64個 銀

▼「#2.0 長さ:16mm」の場合
アルミ・・・重量:23g/64個
真鍮・・・・重量:82g/64個

▼「#2.0 長さ:12mm」の場合
アルミ・・・重量:20g/64個
真鍮・・・・重量:62g/64個

▼「#1.8 長さ:12mm」の場合
アルミ・・・重量:20g/64個
真鍮・・・・重量:64g/64個

約40~60gの軽量化
タイオガ「パワーブロック」でタイヤのカタログ値と実測の差「55g」
ニップル破断のリスクを取るくらいならタイヤが自然に削れるまで数十グラム軽くなるのを待てばいいだけのような。
軽量化に命をかけるほどであれば止めはしないが・・・。


◆GOKISO「ニップルの腐食について」

「高級品で採用される真鍮ニップルの意味について」
www.gokiso.jp/products/introduction.html
この腐食は「電食」という現象で、ステンレスとアルミニウムのイオン化傾向の違いから起こる電位差によって
電流が発生することよって生じます。 水や塩分が加わることにより、極めて短期間でも腐食は促進されてしまいます。

私たちはアルミニップルの腐食が自転車の安全な走行を妨げる問題だと認識し、
社内で各種ニップルを塩水噴霧試験(*)にかけ、耐腐食性を評価・検証しました。
48時間の試験後、取り出したのが上の写真のものです。
この中で、真鍮ニップルが良好な耐食性能を持っていることが分かりました。
GOKISOホイールにはニップルを前後で44個使用します。
44個でアルミニップルの場合14g、真鍮ニップルの場合は44gと、30gの重量増しですが、
大事な時にトラブルにならないためにも安全性を最優先して、
真鍮ニップルを採用させて頂きました。


●自転車用のステンレス製ニップル

taisei-kougyou.co.jp/teckar_index.html/itemlist-bicycle_parts-nippule.html
www.taisei-kougyou.co.jp/stainless-nipple.html
X-TREME(エクストリーム)ステンレスニップル
SUS304相当
#15
1.8mm(#14 2.0mm)
六角丸頭(対面幅5mm)
Park Tool SW-15 推奨

ステンレススポーク専用ニップルです。
一般の真鍮ニップルより軽量且つ高強度を可能にしました。
わずか全長6mm 重量0.89gのステンレスニップルです。

強度・・・アルミニップルの約36%以上up、真鍮ニップルの約12%以上up
重量・・・真鍮ニップルの約16%down

▼メーカーのデータはあるが実際に使ってみて破断しにくいかどうか不明
金属特性的に「異種金属ではなければ電蝕に」「腐食」にも強いというのは分かるが、
一方で「硬い」のは当たり前なのだが、それが本当に適切か考えると・・・、
「ある程度の柔軟性」が必要だからこそ
大手でも真鍮製のニップルを採用しているのではと思うと微妙なのかもしれない。

あと#14,#15だけなので一般車用に#13や#12もラインナップしてみたらと思うが、
コスト面で折り合いがつかないわけでもなく、
一発二錠の顛末を見る限り「ロクに修理もしないような用途では危険」
ということを見越しているのかもしれない。

主に「あらかた改造しつくしてやることがない」という人に
「耐久実験を兼ねて組み替えてみる用途向け」というところか。
ママチャリレース用途であればアルミニップル一択だろうし。

他にも海外にありそうだが探していない。

www.dirtfreak.co.jp/moto/products/zwheel/merchandise.php?mode=5&id=nipple/stainless_nipple
www.dirtfreak.co.jp/moto/products/dachi/spork/sporkset/index.php
これはオートバイ用
最終更新:2021年09月19日 10:06