最終更新日:2024.12.15 ●Q:実際タイヤ幅はどれくらいまで着けられるか?→ A:【現物合わせ】です
2023.10.8 ◆同じリム径(ビード座径)であれば程々に幅の変更は可能
2023.3.5 ★SCHWALBEタイヤ幅とリム内幅の適合表
〃 ★ETRTOとは([シュワルベ代理店]PRインターナショナル解説)
2022.10.23 ●うーん・・・?な記事
2022.3.6 ●[海外]20×1-3/4:国内流通"ETRTO:451"以外に、海外では"ETRTO:419"も存在
2022.1.30 ▲「ETRTO:489」(22×1)車椅子タイヤで発見
2021.11.14 ●700C(ETRTO:622)は「28インチ」【※一般車「28インチ」は「ETRTO:635」】
2021.8.29 ◆インチ表記で互換性を判断するのは避けましょう
2021.7.18
▲【要注意】24×1-1/4[32mm幅](24インチWO)【ETRTO:547】
2021.5.2 ●700CのCとは
2021.3.14 ●サイズが近くてもWO同士やHE同士での互換性なし
2020.11.1 ◆新・ETRTO規格(vittoria)
2019.4.13 (ページが消えているURLを全て書き換え+一部追記)
1.27
●【要注意】24×1はETRTO520と540と2種類ある
2018.4.22 ●各所にあるETRTOの一覧についての注意事項、●ホイール/タイヤ/チューブ・
リムテープの互換性について
2.4 ●インチで互換性を判断すると見誤ってしまう
2017.10.15 (自転車探検の代替URLとしてwebアーカイブ追加)
2016.12.4 ●24WO・26WOでは互換性を正確に把握できない、●タイヤ(ビード)周径の場合(追加)
4.24
★タイヤ解説から
ページ移動
2015.6.14 ETRTO:ワーサイのリンク修正
5.30 「タイヤ互換性」追加
2014.12.23 一般車のタイヤ互換性
★タイヤ互換性(ETRTO)他━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★ETRTO
(European Tire and Rim Technical Organization)=タイヤ幅とリム直径
これを理解しなければ始まらない。非常に重要な数値。
↓
自転車探検
https://web.archive.org/web/20161221172953/www.geocities.jp/jitensha_tanken/tire_size.html
[前部分]をタイヤ幅 [mm]で表記 - [後部分]をリム径 [mm]で表記 (ビード座直径)
([前部分]のタイヤ幅は
呼び径の目安で実際はメーカーや品目でも5mm異なる場合もあるので参考程度)
重要な[後部分]のリム径(ビード径)が同じであれば互換性がある
↓
★リム径(ビード径)★★★★★★★★★★★
★[203]【HE】12インチ :主に幼児車用。
★[254]【HE】14インチ :主に幼児車用。
★[305]【HE】16インチ :子供車がメイン。
●[349]【WO】16インチ :実質ブロンプトン専用? ※小数点・分数が混在なので要注意
★[355]【HE】18インチ :小径車。子供車の「レベナ」などが採用。
▲[369]【WO】17インチ :実質モールトン専用。
▲[400]【WO】18インチ :国内流通品としては車椅子向けの特殊サイズ。
★[406]【HE】20インチ :小径車の代表サイズ。
▲[451]【WO】20インチ :細タイヤが9割の小径ロード。生活道路に不向き。
▲[456 or 457]【HE】22インチ :タイヤの種類が極端に少ない避けるべきサイズ。
▲[489]【WO】22インチ :基本は車椅子向け規格。謎の22×1.75[47-489]もある。
▲[501]【WO】22インチ :一般車系の22インチWOではあるが、米式チューブ化が困難な非推奨サイズ。
★[507]【HE】24インチ :種類は少ないがクッション重視のワイド幅や米式チューブにはしやすい。
▲[520]【WO】24インチ :特殊サイズ。選択肢が極端に少ない22インチ同様の避けるべきサイズ。
★[540]【WO】24インチ :一般車。ジャンルとしては小径の部類。【車椅子タイヤの代表サイズ】
▲[547]【WO】24インチ :車椅子専用の特殊サイズ。恐らく1種類しかない。
★[559]【HE】26インチ :MTBの代表サイズ。[細]25mm幅~[太]120mm幅と幅広くサイズ展開。
▲[571]【WO】26インチ :650C:小径寄りのロード。細めタイヤしかないので街乗りには不向き。
★[584]【WO】27.5インチ:650B:元々26×1-1/2のWOだが、近年MTBの27.5規格でHE呼称もある。 一般車でも密かに増加中。
★[590]【WO】26インチ :650A:一般車の代表サイズ。ランドナーサイズでもある。基本的にタイヤ幅の呼び寸は35mmや37mm
★[622]【WO】28インチ :700C:スポーツ車 28インチ表記もあるので混同注意。一応WO分類でもHEとの境界が曖昧。
★[622]【HE】(29er) :MTB系。リム径では700C同等でも、対応タイヤ幅が太い。スリック系で約45~60mm幅を確認。
★[630]【WO】27インチ :一般車 リム径は大きくても呼びでは27インチに下がる。
▲[635]【WO】28インチ :700B:一般車。基本28インチといえばこのサイズだが敢えて選ぶ意味はない。
★★★★★★★★★★★★
★559、584、622・・・「リム」「タイヤ」の選択肢が優秀な規格
【実際のタイヤ画像で分かりやすい解説ページ】
irodoriworld.com/archives/3575
かなり分かりやすい解説になっているものの、1回見ただけで簡単に理解できるとは思わないこと。
タイヤ交換予定であれば、最低限「どの数字が何を示しているのか」を見ただけで分かるようになってから検討。
さほど理解していない段階で「とりあえず注文」してしまうと、無駄金(勉強代)に消える。
※即売るとしてもその手間も時間も勿体ない。
◆インチ表記で互換性を判断するのは避けましょう
24×1でもETRTO:520と540があるように、
26×1-1/2でもETRTO:584と590がある。
26インチの主要な現行品としては、
「HEの559、WOには571の650C、584の650B、590の650A」があることは
カスタムや補修をするのであれば知ってて当たり前。
タイヤの空気圧の判断、チェーンへの適切な注油方法、
ネジ緩みがないかどうかの確認のような基本的なことに続いて、
タイヤ互換性の「リム径=ビード座径」を把握することは
自転車のことを知るための「かなり初歩の話」。
間違えやすいことは当然メーカー側も把握していないわけがないので、
584であればインチ表記があっても「650B」と明記されているので、
ここで「規格の違いを理解できていれば」判別は可能。
※650Bを27.5と称することについて
近年"俗称として"使われ始めているだけであって、本来の互換性判断の参考にすべきではない。
「26×1-1/2には27.5と書いていないからママチャリ(590)用の太幅だ」と勘違いするような情けないことは避けたい。
ETRTOにもある「リム径=ビード座径」は、(互換性に無頓着な駄メーカーを除けば)
現行品であればメーカーサイトにも書いてあるので、確認することが必須。
▲インチ表記で見ていると・・・
小径車タイヤで勘違いしがちの「少数表記はHE」「分数表記はWO」のような間違いに嵌ることになる。
要するに
【インチ表記=勘違いの元】であり、ETRTOを確認しているのであれば無視してもいい表記、
【互換性は"必ず"ETRTOで判別する】と覚えておくのが賢明。
◆同じリム径(ビード座径)であれば程々に幅の変更は可能
520(24WOの珍サイズ)や650C[571]であれば
細タイヤしかないことさえ把握していれば避けられるのと
一般車メーカー(代理店)で扱うことはほぼないので
交換時に困る被害は避けられるとしても、
(22は論外として)「451(20WO)」は
中途半端に37幅のタイヤを履かせて流通している車種があることが困りもの。
451はまず「37幅(1-3/8)の選択肢がほぼない」。
主に「軽量・低耐久」に振ったようなタイヤばかりで
無駄に純正使用を余儀なくされることも珍しくない。
同じ20インチでも406であれば
元々50幅程度(2.00)であっても、1.50(37幅)程度に下げることで、そう困ることはない。
(反対に、幅アップではネジなどの干渉を気にする必要がある)
そのため、451のほうが若干タイヤ径が大きいため直進安定性が増すとしても、
タイヤ交換時の面倒に悩むより、
タイヤ選択肢の多い406車種を圧倒的にオススメします。
「クッション性能低くてOK。走行性能が絶対」な人は451で良いとは思いますが、
一般車37幅や、それよりも「クッション性能重視」であれば断然406。
ニッチな趣味向けの小径ジャンルでの451は650Cのように勝手にすれば良くても
大衆メーカーは全ての22同様に451も早期撤退へ舵を切り
需要よりも「コスト削減」から、「サイズの集約」は至上命題ではないだろうか。
●Q:実際タイヤ幅はどれくらいまで着けられるか?→ A:【現物合わせ】です
www.youtube.com/watch?v=7XN9W12WSpo
もし通年での交通教育が始まれば、
その一環で「自転車の規格を知る」という科目に間違いなく含まれるであろう内容。
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●ビード座径について
一般車ママチャリであれば
◆540 24インチ(WO) 電アシに507 (24インチHE)もある。
◆590 26インチ(WO) ステップクルーズやMTBの旧来規格では559(26インチHE)
◆630 27インチ(WO)
↓
※ちなみにビード座径では、
27.5(650B)は"584"で、27インチ(WO)は"630"であり【互換性がありません】
しかし、無知過ぎるためか「27」分類としているメーカーもあり非常に迷惑。
一般車では、まだ馴染みのない規格だからこそ、そのことを理解してもらうためにも
「650B(27.5)」として「敢えて大衆にとって全く見慣れない表記」にすべきでしょう。
こんなことも書けないなら即刻扱うのを取りやめてもらいたいと思います。
※スポーツ自転車の代表の700Cは「622」であり「28インチ」分類でも、
基本的に海外のコンチネンタルくらいでしか呼ばれていないはずなので
国内で使うのは相当な天邪鬼な人。
通常は28インチといえば「ママチャリ28インチ」「635」と勘違いされます。
勘違いの元なので700Cを28インチと呼ぶのは絶対にやめましょう。
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●「タイヤ幅」について
タイヤの表記は本当に正しいの?
そのため「ビード座径」が同じであれば、
(はめ込みがタイヤ専用工具でも使わないと装着が難しいケースがなくもないですが)
一応「互換性があってリム自体には」装着できても、
タイヤの幅に関しては、そもそも
◆フレーム、◆ステー、◆泥除け、◆フォーク、◆スタンド(ネジ)、◆リムの太さ、◆空気圧
それら全ての条件が異なるため、どこまで装着できるのかは
【現物合わせ】となります。
つまり、インチでもETRTOでも「幅の表記サイズ」=「あくまで目安」です。
そのため当方としても
(「もし合わなければフリマアプリ等で売るから問題ない」というのであれば、
気になるタイヤがあればどんどん買えば良いとは思いますが)
「ギリギリ上限」までサイズ案内をせず、
キャリパーブレーキやロードバイクのように
ギリギリのタイヤクリアランスしかないわけではない
Vブレーキ車種でも、余裕をもって「1サイズUP」程度に抑えるように推奨します。
●700CのCとは
twitter.com/PanaracerJ/status/1387327956305866753
Q.700CのCって何ですか?
A.Cサイズ(1_5/8インチ幅)のタイヤを装着したときに、
タイヤ外径が700mmとなるホイール(ビード座径622mm)に装着するタイヤ(内径622mm)を700Cタイヤと呼びます。
クリンチャー(Clincher)やクロチェット(Crochet)のCではありません。
簡単に言えば「700のC規格」というべきか。
※当然、cm(センチメートル)のCではないが、タイヤの(mm)幅を示すときに慣例的に○○Cと使われている傾向もある。
700B → ETRTO:635 一般車の絶滅寸前28インチ規格
700A → ETRTO:642 昔の英国28インチロードスターに採用されていたようだが現在消滅?
700Bは630(27WO)に1サイズ太めのタイヤを付ければ同じようなものなので無意味。
22インチ同様に消すべき規格の筆頭。
実質700といえばCだけで見ればいいので間違えることは少ないが、
稀に28インチ表記になっている場合もあるので紛らわしい。
700Cと同じ622径でも、タイヤ幅とリム幅が異なる29erは
29×(XX.XX)で統一すればいいように思うが
恐らく29er向けでも700×50Cとなっていることもあり分かりにくい。
●700C(ETRTO:622)は「28インチ」【※一般車「28インチ」は「ETRTO:635」】
bike-news.jp/post/232124
さすがに自転車競技歴25年の人が知らなかったはずがないので
「700C(27インチ)」と記述されてる箇所は誤植と思いたい。
※極稀に「自転車メーカー(輸入代理店)」のカタログに
700Cを27インチと書いているところが存在するので困りもの。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆少し調べれば分かるように、700Cは「28インチ」
www.raleigh.jp/column_wheelsize.html
700Cは、700ミリということになるのですが、
リムの外径も、またタイヤの外径も700ミリにはなりません。
700Cリムは、27インチリムに近い寸法なのですが、本来は28インチなのです。
700Cのリム外径の基準が635mm、27インチが643mm。
実際には、700Cのほうが、27インチのリムよりほんのわずか小さいのになぜ28インチなのか。
↑
ここにある635mmはタイヤの互換性とは無関係の"外径"。
互換性の判断に重要な700Cのリム内径(ビード座径)は622mm。
どうもこの辺になると諸説紛々なのですが、700Cとはインチ規格で言うところの28×1-5/8になります。
自転車のホイールサイズは、タイヤを装着した際の外径を表示していました。
今の一般的な27インチは、27×1-1/4で、1-1/4=32mm幅タイヤを装着して、タイヤ外径が27インチになり、
↑
実測としては32mm幅の場合もあるので完全に間違いではないが
市販品として「27×1-3/8=[呼び幅としては]約37mm」が代表タイヤとなる。
700Cすなわち28×1-5/8は1-5/8=41mm幅という相当太いタイヤを装着して、
タイヤ外径が28インチになります。
タイヤの幅が太い、すなわちタイヤの厚みが大きい分、リムの外径が小さくなり、
27インチのリムより小さくなってしまったのです。
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今更すぎる説明に思えるが・・・、
ETRTOでは700Cは「622」であり、
一般車27インチの「630」とは互換性なし。
基本的に28インチといえば、
未だに存在する一般車系のETRTO:635の28インチを示すように思うが、
「この635を中途半端に残しているために」混在していて面倒なことになっている。
↑
正直、リムやタイヤの融通やフレーム形状や需要からして
630の約37mm幅(27×1-3/8)から、
1サイズアップで約40mm幅(27×1-1/2)にすれば、
一般車28インチ(635)の存在意義は皆無に等しい。
在庫管理や効率化からして、全ての22インチ規格同様に
一般車28インチ(635)も、そろそろ廃盤規格として業界で取り決めたほうが良いのではと。
そして、最初に戻って、700Cを28インチ呼び・・・というより
「インチ呼称は勘違いの元」なので、極力使わないか、
勘違いしない(されない)ためにETRTO併記が望ましい。
●サイズが近くてもWO同士やHE同士での互換性なし
(この項目でタイヤ幅は考慮せず、ビード座径のみ)
20インチであれば→20HEは406、20WOは451と区別しやすいが、
26インチの場合、26HEはMTB系の559でも、
26WOには代表3種があり
1:「650A」よくある一般車(ママチャリ)26型、ランドナー系も同様
2:「650B」一般車にも最近見かける27.5インチとも呼ばれる規格
3:「650C」小さめのロードバイク用車輪で使われている珍しいサイズ
(他省略)
ETRTOのビード座径で見比べてみると明確に異なっている。
「650A → 590mm」
「650B → 584mm」
「650C → 571mm」
AとBでは直径6mm=半径3mmしか差がないので使えそうに見えても
「常識的に見れば650A/650B/650Cに互換性はない」ので使用厳禁。
「27.5(650B)」に、安易に「650A」の安物タイヤチューブセットを代わりに使おうと考えること自体が根本的に大間違い。
「27.5(650B)は基本的に一般車向けの(安価で済む)規格ではない」ということを
販売側が提示していないことにも問題があるが、
購入側も事前に確認しようと思わなかったこともまた問題。
【HEやWOで互換性を判断すべきではない】
「700Cは本来WO分類とされるが、
700Cのリムの縁にフック有りは珍しくない」ことから見ても、
境界そのものが曖昧でもあるので、
「HEやWOという分類自体を真に受けないこと」。
◆新・ETRTO規格(vittoria)
www.vittoriajapan.co.jp/news/new-zaffiro-pro-v-誕生!/
loro.co.jp/higashinihonbashi-blog/2020/10/10/
測定基準のリム幅がワイド化したのでタイヤ表記も変更。
新ETRTOのタイヤ+細幅リム=実際のタイヤ幅は若干細くなる
新ETRTOのタイヤ+ワイドリム=表記どおり
旧ETRTOのタイヤ+ワイドリム=実際のタイヤ幅は若干太くなる
旧ETRTOのタイヤ+細幅リム=表記どおり
元々ワイドリム向けのタイヤについては不明だが
もし差異があったとしても元々側溝の溝などに嵌らないように
余裕をもって32mm幅以上を選んでいれば、さほど気にするほどでもないような。
●各所にあるETRTOの一覧についての注意事項
様々なサイズが書かれていても・・・
【1】現在、主要な国内のタイヤ扱いのある代理店で扱いのない=売っていないサイズは
「過去に存在していたとしても今では存在しないもの」として気にしない。
【2】海外だけで販売されている特殊なサイズは入手性の問題から存在しないのと同じ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●[海外]20×1-3/4:国内流通"ETRTO:451"以外に、海外では"ETRTO:419"も存在
www.modernbike.com/iso-sizes-for-bicycle-tires-and-rims
情報集めで海外サイトを巡っていたときに発見。
リムも必要なので簡単には導入されないとは思うものの、KENDA品もあるため、
(購入後は考えない使い捨て系)通販車種で使われるかもしれないので一応警戒しておきたい。
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【3】「中古で購入した古くて珍しい自転車のタイヤが特殊なサイズ」
「中古とはそういうもの」として買う前に確認を怠った勉強代として
近いサイズにリムを組み換えるか、それも出来なければ「そのまま売る」か「磨いて飾る」か「廃棄」という選択肢くらいしかない。
●【初心者向け】ホイール(車輪)周りの互換性について
まず最初に、ママチャリ用などの一般車の場合タイヤ・チューブ・リムテープ(リムフラップorリムゴム)も
組み込まれた状態で一緒にホイールとして販売されているので紛らわしいが、
【基本的に「ホイール」と呼ぶ場合「タイヤ(チューブ・リムテープ)は含まない」】。
「完組ホイール」でもタイヤ・チューブ・リムテープが組み込まれたものかどうかは分かれる。
次に、どこの互換性を把握するのかにあたって、
ホイールは、いくつかの部品を組み合わせて出来ているので、それぞれ理解しておく必要がある。
1:「ハブ」・・・車輪中央のシャフト軸orクイック軸、内部のベアリングやナット部分も含む"筒"部分の総称
2:「スポーク」・・・針金のような細い金属
3:「ニップル」・・・スポークとリムを繋ぐ小さいねじ
4:「リム」・・・輪っか部分のみ。主にアルミやステンレスなどの金属が多い。
ホイールごと交換時の互換性だけでいえば
スポーク・ニップルはさほど考慮する必要はない。
(手組ホイールの際にパーツを指定するのであれば必要)
※特殊な太いスポークを使う場合はハブのスポーク穴に通らなかったりすることもある。
※ニップルは当然それぞれのスポークの太さに対応したものを選ぶ必要がある。
▼ホイールの互換性
その自転車に付けられるかどうかは「ハブ」のスペックが最も重要。
他にも泥除けや、泥除けがなくても前輪であればブレーキアーチやフロントフォーク、
後輪ではフレームや
両立スタンドなどとの干渉も考慮する必要がある。
(後輪もリムブレーキであればブレーキアーチも重要)
【
ハブ総合】に詳しく書いてあるが簡単に説明すると、
前輪の場合は「フロントフォーク」と呼ばれる
ハンドルの下方向に突き出ている足のような部分の
「幅(93mmや100mmなど)」と「軸受けの太さ(5/16インチ,3/8インチ,9mmなど)」を
後輪の場合も「幅:120mmや130mmや135mmなど」と「軸受けの太さ(3/8インチ,10mmなど)」」
を把握しておく必要がある。
「削らないと付けられない」=削りに失敗すれば正位置にしたつもりでも常に車輪が歪んでいるということになる。
▼タイヤの互換性
「リムのビード座径(リムのタイヤが収まる部分の内径)
例:ETRTO:590(ママチャリ26インチの代表サイズ=26×1-3/8)など」が非常に重要。
ETRTOの3桁部分が一致しないタイヤは付けられない。
逆に言えばインチの分数・少数表記が異なっていてもこの部分が同じであればリムには装着できる。
但し、ホイール(車輪)と同じで泥除けやフロントフォークやフレームやブレーキアーチとの干渉も考慮する必要あり。
「リムの内幅」はそのリムに付けても大丈夫かどうかを判断する基準になる。
最初からついていたタイヤの1サイズアップか1サイズダウンくらいが泥除け等もさほど影響を考えずに安心。
※ロードバイクなど極端にタイヤとフレーム/フロントフォークまでの間隔が狭い場合もあるので
そのときは同じリム径でのサイズアップは困難でタイヤ外周がある程度大きいものを選ぶくらいしか出来ない。
▼チューブ・リムテープの互換性
違うサイズのものと兼用になっていることも多いので、許容範囲をよく確認すること。
◆大幅な仕様変更=改造する場合の注意点
元々付いていたリム径よりも大きければ泥除けがあれば外したり、
小さくてもブレーキアーチの交換やブレーキシューの位置を調整する必要があったりと
もはや「改造」という範疇の部品交換になる。
余程知識を蓄積した上で取り掛からないと安易に挑戦すればほぼ間違いなく失敗することになるし、
中途半端に削り加工を行ってしまった段階で店に持ち込んでも手の施しようがないということにもなるので
十分に注意しておきたい。
少なくともこのページ内の用語の意味の全てを理解出来ない段階で改造をすることは絶対に避けて欲しいし、
もっと言えば互換性があってポン付けできないパーツ交換以上の作業をすること自体を薦めない。
●24WO・26WOでは互換性を正確に把握できない
panaracer.co.jp/products/faq.html#tab01_01_10
panaracer.com/products-q_a/
「一般編:タイヤ:Q10」
Q10:WO 24×1のタイヤを使用していますが、同じWOならば24×1 3/8のサイズのタイヤも使用できるのですか?
A:この場合は使用できません。同じWO規格のタイヤであっても、サイズによってはリムの互換性がない場合があります。
※ビード径(ETRTO)
24WOでは520と540(パナレーサーでは2種のみ)
26WOでは571と584と590がある。
しかし520はほぼ見かけないのと、一般車メーカーでは26WOと書いていれば590以外である可能性は低く、
26インチで混同しやすいのはHEの559だと思われるため、
571や584はさほど26インチWOとして把握しておく必要はなさそうに思える。
▲「ETRTO:489」(22×1)車椅子タイヤで発見
www.kyowa-ltd.co.jp/products/wheel02.html
CST製(ミリオン扱い)「C1407」22×1 [25-489]
同じ25mm幅で他メーカー品も少しある。
探すと他にも、
●22×1-3/8の37mm幅刻印タイヤ
blog.livedoor.jp/maruco_com/archives/2003663.html
も存在するようだが、使い勝手の良い規格とは言えないので、
結局のところ、やはり車椅子タイヤといえば【ETRTO:540】を薦める。
更に、現行車種すら不明の「22×1.75[47-489]」というタイヤもある。
いずれにしても、関わりたくないサイズであることは確か。
●【要注意】24×1はETRTO520と540と2種類ある
(どちらも24×1だが、IRCでは25-540は「該当JISなし」として24×1の表記はない)
エクセレーサー プロ WO25-540
ircbike.jp/product-list/wc/exeracer-pro/
エクセレーサー WO25-520、WO25-540
ircbike.jp/product-list/wc/product-list-1205/
↓
●適合する米式チューブの種類が異なる
一方でシュワルベでは・・・
www.g-style.ne.jp/item.php?brand_id=16&item_category_id=97
【540(24×1.00)】【520(24×1.00)】それぞれに24×1(.00)がある。
↓
但し、米式チューブがあるのは・・・
「9A」の24×1.00はETRTO【540用(24×1.00)】のみで、【520用(24×1.00)の米式チューブは存在しない】
(シュワルベの場合520(24×1.00)対応は「仏式:9C」のみ)
一覧表にも書いている通り、現在確認できているものとして、
【520(24×1.00)【25mm幅】用の米式チューブは「IRC 29006S」のみ】
【540(24×1.00)【25mm幅】対応の米式チューブは「IRC 29016S」と「シュワルベ 9A」の2種のみ】
▲【要注意】24×1-1/4[32mm幅](24インチWO)【ETRTO:547】
twitter.com/noguchi_shokai/status/1414508224946921472
注意喚起のために24WOの520ページを新設したこともあり、丁度気になる内容があったので紹介。
#軽快車
#電動アシスト自転車
とあるが、自転車タイヤでETRTO:547(以下547)は存在しないと断言していいはず。
(少なくとも国内流通品でKANDA等も含め主要なタイヤメーカーで547の"自転車タイヤ"なし)
www.raleigh.jp/column_wheelsize_adv.html
「547」
昔Schwinn子供車に採用
未だに使っている人がいれば必要なのかもしれないが・・・
パッケージラベルに
Panaracer「自転車用ブチルチューブ」(品番:TW24-41E) 24×1-1/4
とあるが、
自転車用タイヤで「547 の 24×1-1/4」は「少なくともパナレーサーには」存在しない。
↓
◆547は車椅子用のタイヤ「Nシリーズ」1種類(3W24-41NLX)しか見つからない
panaracer.com/products/wheel-chair/n-series/n-series/
そもそも、24WOの「ETRTO:547」自体が
520すらある「シュワルベ・IRCにも存在しない」超特殊サイズ。
タイヤの種類で言えば17インチの実質モールトン専用サイズのタイヤよりも少なく、
▼ETRTO:400(18インチWO)と同様に【1種類】しか確認できていない。
BEタイヤ、22インチ同様に、効率面で考えても消滅させなければならない規格サイズ。
一部の車椅子に使われているとしても、
「520」も「547」もリム組み換え等で「ETRTO:540」に変更することに
それほど多大な支障があるようには思えない。
★タイヤはインチサイズ(分数や小数点)だけではなく、ETRTO(mm)でも必ず確認!
↓
★★★タイヤ選びのポイント「ETRTO」(エトルト)
★ETRTOとは([シュワルベ代理店]PRインターナショナル解説)
g-style.ne.jp/faq_detail.php?brand_id=16
g-style.ne.jp/uploadimg/faq/558a5cb6788f3.pdf
今日の自転車タイヤのサイズ表記はインチ表示やミリ表示などがあり、
規格が混在することから複雑化しているのが現状です。
同じ”インチ”でも規格が違うことで全く互換性がないという事態も発生しており注意が必要です。
ETRTO(エトルト)による表示は上記のような混乱を避けるために生まれた共通性の高い表記方法です。
リムや車体への装着に必要な寸法がわかりやすい「タイヤ幅-ビード座直径」(単位=mm)の形で示されます。
タイヤをお探しになる場合は「ETRTO(エトルト)」に沿ってお選びいただくことをお勧めいたします。
↑
但しメーカーやタイヤごとにETRTOが全く同じ場合でも・・・
「リム内幅(ビード座径)」は共通とされても
「タイヤ幅」については「分類としての呼び幅」として、あくまで参考程度。
【タイヤ周長ガイド:PDF】
キャットアイ www.cateye.com/jp/support/manual/tire.html#004050
■タイヤ一覧で比較
ピーアールインターナショナル(シュワルベの日本代理店)
www.g-style.ne.jp/item.php?brand_id=16&item_category_id=111
(26x1-3/8=650x35Aが適合)
■WO?HE?
panaracer.co.jp/products/faq.html#tab01_01_01
panaracer.com/products-q_a/
「一般編:タイヤ:Q1」
W/Oは Wired Onを、H/Eは Hooked Edgeを意味します。
軽快車はW/Oが多く、MTBは大半がH/Eと言えるでしょう。
傾向としてはそうでも
電動アシストを始めとしてHE規格が使われている一般車もあるので間違えないように気を付けておきたい。
「WO」Wired On ワイヤード・オン・・・リムの内側に空気の内圧で押し当てるように固定する。
「HE」Hooked Edge フックド・エッジ・・・リムの内側にあるフックに引っかけるように保持する。
↓
irodoriworld.com/archives/3575
詳しい解説はここを見たほうが早いかと。
↓
tiogajpn.com/faq/index.html
タイオガの場合リム径が同じでもWOとHEに互換性なしという案内。
しかし、指定があれば従ったほうがいいだろうとは思うが、
WO・HEを書いていないメーカーもあるので、その場合は?
↓
■ETRTO622はWO?HE?
「リム規格から見れば」JIS規定ではWO分類だが、
アラヤ 現行品(2種類のみ・・・)
www.araya-kk.co.jp/rim/
下段にある一般車向けが明らかにWOだなというのは分かるが、700CはHEに見える・・・。イマイチ分からない。
互換性がなくても問題なく装着できることもあることから
メーカーによっては違いを設定していないこともあるようだ。
リムの形式がWOとHEでは固定方式が異なるので基本は合わせるべきだが
700CでWOやHEの記載がないタイヤもあると考えると使えるともいう。
↓
「700Cは高圧対応して耳付きになったのだから実質HEだけ」という説
bikemaniak.blog.fc2.com/blog-entry-14.html
ETRTO表記に統一すべきというのは分かるが、
利便性というか分かりやすさと書きやすさ覚えやすさでなかなか厳しいのだろう。
しかし、少なくとも併記はしてほしいと思う。
一番困るのは「20インチ」「24インチ」「26インチ」
これで分かるわけがないだろうと。
そういう意味では、
タイヤサイズすら正確に書かないようでは知れているということでいいのかもしれない。
■インチサイズの見方・読み方
例:「26x1-3/8」で見ると
読み方は「26かけ(る)1と8ぶんの3」
「-」部分は、マイナスではない。
「・」や「空白」の場合もあるが、"13"/8にならないように間を埋めているだけの記号。
★SCHWALBEタイヤ幅とリム内幅の適合表
g-style.ne.jp/faq_detail.php?brand_id=16
g-style.ne.jp/uploadimg/faq/600122ce310c6.pdf
SCHWALBE本国メーカーの最新の適合表をご覧ください。
横軸がリムの内幅、縦軸が適合するタイヤの幅です。
ETRTO規格の使用可能範囲は水色と紺色をあわせたエリアで、
紺色がSCHWALBEの推奨する組み合わせとなります。
リム内幅が広いほうが効率よくタイヤにかかる荷重を支えられるため、
コーナリングなどで横からの力がかかった時のヨレが抑えられ、
タイヤ本来の性能が発揮できるとの考え方となっております。
■「リム幅(内側)」に対する適合する「タイヤ」の基準について
★タイヤの装着性、耐離脱性、側壁に働く応力(耐久性)、
運転制御性および耐パンク性などを考慮して、
タイヤ幅はリム幅(JIS D9421では[規定リム幅])の約1.4~2.4倍が望ましい。
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★リムに対して不釣合いなタイヤを取り付けることはリムの性能を十分に発揮できないどころか、危険でもある。
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※参考にすべきはリム◆【内側】◆のサイズであって外側では意味がない。
↓
「アラヤリム」で見てみる
アラヤ 現行品→ www.araya-kk.co.jp/rim/
【旧品アーカイブ】
https://web.archive.org/web/20170907195140/www.araya-kk.co.jp/rim/product.htm
●「PX645」・・・メーカー推奨幅が28-38C
●リム幅(内側)は17.5mm
確かにメーカー推奨値
↓
「アレックス」リムを見る(ミズタニ自転車)
www.mizutanibike.co.jp/MWC7/#page=5
●「DA16」
●リム幅(内側)は16.3mm
適応タイヤ幅が書いていないが、これで(余裕を見て)★25~32Cが適正サイズ
●リム幅(内側)は13mm台の
「DA22」「AT450」などが完全にロードバイク向けの28Cも微妙な25Cサイズ向けのリムということになる。
逆に「DM18」では30~43Cあたりの太いタイヤ向けになる。
29er向け「SX44」「XED44」でも32~47Cあたりが最適サイズで、太タイヤを取り付けるには
内側で「25、27mm」くらいのものでなければ厳しいようだ。
高圧で細くするとスポーク折れも衝撃吸収性も劣るが、
低圧でエアボリュームも増すので取り付けだけなら問題ないようにも思えるが・・・。
↓
●シマノR501の場合
www.synapse.ne.jp/s-hara/velo/gr3_wheel.html
18mmのリムテープが使用されて多少曲がっているので18mmよりは短いということに。
「DA16」同等としても32Cまで使用して問題ないことにはなるが・・・?
更に余裕をもって28Cまでとしているのだろうか。
●「R501-30」の場合
blog.livedoor.jp/muii/archives/3033861.html
リムの内側寸法を測ると15mm。
以前にも見た自転車探検を見てみるとタイヤ幅23-32が可能になってるが、
推奨タイヤ幅は19-28になってる。天下のシマノのことだし推奨であってるのでしょう。
安全マージンを更にとるとしても細いほうに許容してる理由は・・・。
↓
soudan1.biglobe.ne.jp/qa4627225.html
キャリパーブレーキが狭いだけならまだしも、フレームに干渉する可能性がある。
逆にいえば130mmエンドでも太めの余裕のあるフレームであれば問題ないということになる。
↓
▼アラヤの一般車のリム内幅から見るタイヤ推奨幅について
約24~35mm幅のタイヤ推奨:内幅16.5mm=アルミ「SP-30」
約30~38mm幅のタイヤ推奨:内幅20.3mm=アルミ「KP-80」「LP-60」「ASB-90」、ステンレス「WO-2」
約34~52mm幅のタイヤ推奨:内幅22.5mm=ステンレス「WO-3」
↓
※パナレーサーは一般車向けタイヤのタイヤ幅は不明だが、
他ジャンルのパセラブラックスなどが使えるというのは分かる。
「WO-3」には(前フォーク・フレームと泥除けの隙間は要確認だが)IRCの47mm幅の足楽プロも付けられる。
↓
★★★★★
交換時の互換性については「必ずETRTOのリム径(ビード径:車輪のサイズ)で確認すること」
分数や小数表記は補助的に見るもので、互換性を判断する数値ではない。
具体的には・・・
■26x1-3/8(590)のタイヤがついていれば26x1-1/2(590)の「足楽」は付けられる。
■27x1-3/8(630)のタイヤがついていれば27x1-1/8(28-630)と27x1-1/4(32-630)の「パセラブラックス」は付けられる。
■24x1-3/8(540)のタイヤがついていれば24x1-1/2(540)の「足楽」は付けられるが、
24x1-1/4(547)の「Nシリーズ」は不可。
↓↓
○27x1-3/8→27x1-1/4
×24x1-3/8→24x1-1/4
分数表記は一致するが不適合。分数部分で互換性を見ると後で困る。
↓
○590径に→590径は同じなので付けられる
×540径に→547径は大きいので不適格
こう見れば付かないのは当たり前だと分かる。
★★★★★
↓
24WOだけで書いてしまうと間違う実例。
https://web.archive.org/web/20160813120627/www.irc-tire.com/bc/others/matchlist.html
「分数表記」
24 x 1 1/8
24 x 1 3/8
24 x 1 1/2
24 x 1 3/4
24 x 1 1/4
これだけ見てリム径での互換性を把握するのは困難。
今度はこれをETRTO表記にしてみると
25-520=24 x 1 1/8 ・・・520サイズ
37-540=24 x 1 3/8 ・・・540 〃
40-540=24 x 1 1/2 ・・・540 〃
47-540=24 x 1 3/4 ・・・540 〃
32-547=24 x 1 1/4 ・・・547 〃
上下2つを除く3つは互換性があるというのが分かる。
↓
自転車購入時にタイヤサイズと互換性を正確に
把握しておく必要があるかといえば、マイナーサイズを選んでしまうと、
「ロクに種類を選べない」=「ほぼメーカー純正」や
「中途半端な性能」しか選べない状態になってしまい、
後から非常に困ったことになる。
↓
よく理解できていないうちに「ジャンル分けカテゴリ」(例:タイヤ)から選んでしまうと
ステップクルーズのような「559サイズ」(26HE)に
「590サイズ」(26WO)を買ってしまうことになる。
(例えば小径タイヤカテゴリではWO/HEのような分け方ではなく、「18インチ」「20インチ」というように単純なインチ分け)
▼ブリヂストンの700Cタイヤと推奨リム幅
推奨リム幅
タイヤ リム(内幅)
23C 13~15mm
25C 13~17mm
28C 15~19mm
32C 15~19mm
(現行ページではなぜか掲載していないのでアーカイブで補完)
▼IRC(井上ゴム)の場合
▼パナレーサーの場合
panaracer.co.jp/lineup/city.html
panaracer.com/products/city/
「ビード径」で互換性を判断できる。
しかし、未だにこのジャンルだけタイヤ幅が分からないのが不親切。
(2017年10月現在:以前あった「シティタイヤ スペックチャート」は消されたまま)
▼シュワルベ(日本)の場合
タイヤ一覧で見比べる
www.g-style.ne.jp/item.php?brand_id=16&item_category_id=111
(26x1-3/8=650x35Aが適合)
一般車向け(24WO,26WO,27WO)としてはほぼ無いが、ETRTO表記があり分かりやすい。
今履いているタイヤのリム径が分かれば、他に交換できるタイヤがすぐに確認できる。
重ねて書いておくと「XX(タイヤ幅)-XXX(リム径)」
前の2ケタの数値の「タイヤ幅」はあくまで目安。実測でのサイズではない。
「互換性の解説」
irodoriworld.com/archives/3537
▼アラヤの一般車のリム内幅から見るタイヤ推奨幅について
【A】アルミ「SP-30」
【B】アルミ「KP-80」「LP-60」「ASB-90」、ステンレス「WO-2」
【C】ステンレス「WO-3」
[JIS D9421による規定リム幅(リム内幅)の約1.4~2.4倍]から適応タイヤ幅を調べる。
【A】内幅16.5mm → 約23~40mm幅のタイヤ
【B】内幅20.3mm → 約28~49mm幅のタイヤ
【C】内幅22.5mm → 約32~54mm幅のタイヤ
▼タイヤ「幅」選択肢の問題
・細くすることで「走行感をもっと軽やかにしたい」、
・太くすることで「クッション性を上げたい」という場合、
一般車向け代表の「26/27インチ」サイズでは、(タイヤの質自体は選ぶ余地があるとしても)
「選択できるタイヤ幅が少ないという欠点がある」。
●590(一般車26インチ)
細32mm幅 → グランボア「ルナール 650×32A」※パナレーサー製
普37mm幅 → IRC「サイクルシード 26x1-3/8」
太40mm幅 → IRC「足楽・足楽プロ 26x1-1/2」
●630(一般車27インチ)
細28mm幅 → パナ「パセラブラックス 27x1-1/8」
普37mm幅 → IRC「サイクルシード 27x1-3/8」
太40mm幅 → IRC「足楽 27x1-1/2」
●540(一般車24インチ)
【要注意】■車いすサイズも含まれるため値段を気にしなければ種類が意外と見つかるが・・・
車椅子向けタイヤは"基本的に屋内用"として適したものであるため、屋外メインの自転車での使用には不向き。
×(細20mm幅 → シュワルベ「スピードエアー 20x3/4」)
×(細32mm幅 → IRC「EXERACER CROSS 24x1-1/4」)
(他にも細いサイズ有り)
↓一般車用としては恐らく下記3つのサイズから選ぶしかない、
普37mm幅 → IRC「サイクルシード 24x1-3/8」
太40mm幅 → パナ「ロイヤルロード 24x1-1/2」※海外製の廉価品タイヤ
太47mm幅 → IRC「足楽プロ 24x1-3/4」
●559(MTB系サイズ)や700Cであれば
「フレーム・フォークやリムにより適応幅は異なるが」20~60mm幅程度まで選び放題。
- BS「ステップクルーズ」は標準で26x1.75なので
メーカーで異なるが「約45mm幅(41~47mmなど)」のタイヤのため、
406(20インチHE)のような小径でもないサイズにも関わらず、クッション性能に期待できるのが分かる。
(○x1-3/8は「約35mm幅」)
- ヤマハの電動アシスト「PAS Mina」は26x1.90なので「約48mm幅」
基本コンセプトは女性向けではあるが、体へのダメージを極力減らしたいという用途であれば
車体色も落ち着いているので男女関係なく向いていると言える。
重量も電動アシストにしては軽いほうでもありオススメできる。
(559にはフレーム・リムによっては120mm幅のようなサイズもある)
使うためには適合するフレームと幅広リムが必要になる。
ride2rock.jp/products/bike.php?id=18107
●メーカーごとに違う幅サイズ (インチ数計算では1インチを25.4mmとしてx1.75=44.45mm)
例えば、同じ26x1.75でも
パナ「ハイロードS」・・・【41mm】
パナ「パセラプラックス、他」・・・【42mm】
IRC「メトロ」・・・【47mm】
シュワルベ「マラソン、他」・・・【47mm】
と幅に関しては差があり、また実測と空気圧でも差が出ることを考えると
「このリム幅ではこのタイヤ幅」という選定は難しい。
www.raleigh.jp/InfoFAQ/060701_wheel-adv.htm
各種タイヤサイズ
タイヤの寸法は、装着するリムの幅によっても異なりますし、
タイヤの断面形状によっても変わります。
またタイヤメーカーによっても変り、
たとえば26x1.90と表記されているタイヤでもタイヤ幅で5mm以上違う(こと)があります。
▼マビックのタイヤ推奨幅の謎
ISO 5775-2がJIS D9421の基になっているということで、
海外製品のマビック「オープンプロ」でも調べてみると
622 x 15=内幅15mmなので本来「23~28mm」になるはずが、なぜか19~28mm。
ロードバイクでは28C以上を取り付けるとフレーム構造上、干渉しやすいというトラブルを避けさせるためだろうか?
(上限28mm幅に設定するならばリム内幅は12mmよりも細いようなものでなければならないことに)
では、
MTB系の「XM719」ではどうだろうか。
559 x 19=内幅19mmなので「26.6~45.6mm」になるはずが「38.1mm~58.42mm」になる。(1.50~2.30)
「38.1mm~58.42mm」のタイヤ幅を確保するのであれば、
下限の38.1mmに合わせようとすれば「27.2mm」
上限の58.42mmに合わせようとすれば「24.3mm」になる。
↓
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1246715862
HEの規格の話で言えば
規定リム幅が外幅1インチであることが基本です。
25.4mm
これに適合するのは1.5~2.35インチまでとされています。
・・・2.4倍説は、そう、JISで規定されている一般車両(WO)のことです。
HEはWOよりも「幅広タイヤが外れないように設計された規格」ですので
太い方向には1.5インチMTB標準?リム=概ね内径20mm前後で
2.35=60mm幅タイヤを履いて良いよ!と
考えられた規格です。
タイヤ幅はリム幅(JIS D9421は規定リム幅と呼んでいる)の約1.4~2.4倍であることが望ましい。
の【1.4~2.4倍】という数値の根拠が見つからなかったが、
ETRTOでは異なるこということから別にあるとして、
JIS D9421(リム)、K6302(自転車タイヤ)には書いていなかった。
↑にある「>各種タイヤサイズ」にあるように、
性質上「厳密に幅を規定すること自体が不可能」でメーカーごとに幅が異なるため、
「神経質に○mm幅まで」と気を使おうにも難しい。
今のところは、
目安としてメーカーが定めている幅が規定されていれば、
基本的にはその推奨幅内で収めたほうが良く、
無い場合はリムメーカーで設定のあるタイヤ幅を参考に
やたらに細太幅を付けないようにすれば良い。
フレーム泥除けに余裕があれば、上下幅5mm幅くらいで調整するのが安全。
10mm幅程度では気を付け、それ以上は避けるべきだろう。
(クッション性・空気の抜けやすさ以外では)
細サイズで高圧にすれば外れやすくなり、太サイズではタイヤの変形率が上がり劣化が早まる。
●タイヤ(ビード)周径の場合
基本的には、このETRTO表示で同じサイズを使用すれば装着が可能となっていますが、
各社各様の製造上の社内規格があり、サイズの許容誤差(製造上発生する製品のサイズ 誤差の許容範囲)に
各社、差が生じているのが現状です。
リムとタイヤのビード周長に差があるために、リム断面形状なども影響して
製品によっては タイヤにリムをセットするのに固くはめにくかったり、逆に簡単にはまったりする場合があります。
このような相性の差は、例えば、許容誤差が最大値のビード周長のタイヤと、
許容誤差が最小値のリム、つまり規格寸法内で大きめのタイヤと、小さめのリムの組み合わせの場合、
装着のしかたによっては、チューブ噛みなどがなく正しく装着したにもかかわらず
タイヤ内圧により、タイヤビードがリムより少しずつせりあがり 最終的には脱落してバーストに至る場合もあります。
逆の場合は、タイヤをリムに装着するのがひじょうに困難で、
タイヤレバーを使用しないとはめることはとても出来ない状態になり、
チューブを噛ませたり、タイヤレバーで傷つけたりすることがあります。
↓
panaracer.co.jp/products/faq.html#tab01_01_13
panaracer.com/products-q_a/
「一般編:タイヤ:Q13」
(Q13 タイヤとリムの「相性」とは?)
ここ数年来、国内外リムメーカーからは多種多様のホイールが販売され、その断面形状は多岐に及んでいます。
また、リムビード周長に関しても、各社各様に許容誤差の基準に差異が生じている状況が続いています。
一般に、タイヤ使用内圧の高圧化にともない、リム各社ともリム外れ防止への対応から「外れにくさ」を求める傾向にあります。
タイヤメーカー側では「リム外れ防止」を最優先に考え、タイヤビードの周長規格を決める傾向があり、
その結果、嵌め合わせ具合がきつくなる傾向となります。
ただし、嵌め合わせが「固い」という現象は、これらリムメーカーの全ての製品に該当するわけではありません。
ビード周長以外にもリムのビード座形状や断面形状等さまざまな要因が重なることもあり一様ではありません。
弊社におきましては、他社リムメーカーのリムとの嵌め合わせ具合も確認し、ビード周長および許容誤差の微調整を行っています。
●タイヤの太さを選べないフレームの実例
potapotabicycle.blog.fc2.com/blog-entry-1724.html
「街乗りメインであれば」安易に事故を招きかねないスピード性の良さよりも、
段差に強く空気も抜けにくいクッション性能を重視した太いタイヤで
ゆっくり走行するほうが確実に快適。
一部で流行の兆しのあるファットバイクもファッション性も然ることながら
(基本的にタイヤ交換時に高価だったり、選択肢が少ないのはデメリットではあるが)
クッション性能の良さも支持されている理由の1つに思える。
●太タイヤへ交換時の注意点
タイヤすき間 (tire clearance)
そして、リムメーカー規定のタイヤの推奨幅を超えてしまうとあまり良いとは言えないこと。
plaza.rakuten.co.jp/flowerwagon/035014/
「太さ」コレにはちょっと制限があります。
あまり太いタイヤを履かせると、フロントフォークにこすったり、チェーンステイにこすったりしてしまいます。
タイヤからフォーク、フレームまでは両側に約1センチは余裕がないと、
ペダリングやコーナーでフレームが歪んだりしたとき接触してしまい、
タイヤを痛め思わぬトラブルを引き起こしたりするので気をつけましょう。
oshiete.goo.ne.jp/qa/7853564.html
一応入るのですが、ビード周長は同じでもリムに対してタイヤの幅が太過ぎると
タイヤの断面が激しくΩになってしまって、横剛性が低下したり外れやすくなったりします。
ですので太いタイヤにはある程度太さ(巾)のあるリムを使った方が良いです。
sheldonbrown.com/tire-sizing.html#width
↑この“Width Considerations”という表の左がリムの内幅、上がタイヤ幅です。
この寸法はあくまでも目安で絶対ではありません。しかしよく参考に引き合いにされる表です。
●インチで互換性を判断すると見誤ってしまう
559:26インチHE
571:26インチWO:650C
584:26インチWO:650B
590:26インチWO:650A
インチで見る癖がついてしまっていると、
「ETRTOで互換性を判断する」という習慣は忘れられてしまうのだろうか。
20インチや24インチでも同じようなことが起きやすく、
そもそもインチ呼び自体が紛らわしい元なので
いっそ消費者庁から「表記方法に規制」をかけてしまえば早いような。
具体的にはインチのみ表記を禁止し、
「590(26インチ)」としてビード座径を前に書くか、「590」のみ記入か。
いや、そうすると今度はフレームサイズ(シートチューブの長さ)と勘違いされる可能性もあるのか・・・?
●うーん・・・?な記事
bike-news.jp/post/278210
news.yahoo.co.jp/articles/ba33927a0f5e751b72688b08d9672144d886cfec
パッと見では正しいような気がするも、個々の要所で認識の甘さを憶える内容。
自転車店員(らしい)人でも色々いるということは分かる。
●「細さが正義」は古い考え方
現在では「ヒステリシスロス」から、
「細いほどスピードや加速性能が低下しにくいとは"言えない"」とされる。
実際、28Cでレースで優秀な結果を残している例もある。
●WOやHEのリム規格で分類すること自体が微妙な理由
複雑怪奇な22インチWO/HE、
24インチWOは520も540も547もあり、互換性の判断基準にすべきではない。
●700Cのリム規格は元々WOでも、
実際には外れにくさのためにフック有りのHEのような構造にもなっていたが、
フックなしリムの復権もあり、タイヤメーカーによっては空気圧など注意喚起している状況。
●ETRTOのタイヤ幅
「28」はタイヤ幅を表していますが、
あくまで"呼び幅"であり「実測とは異なる場合もある」ので
メーカーによって結構バラバラで実測してみないと分からない場合も多々あるからこそ、
泥除けやボルト等への干渉は「現物合わせ」が基本となる。
●622は「リムの内径(ビード座径)」なので、
「622」はタイヤの外径ではなく、「タイヤの内径=リムの外径」を表している点です。
これは完全に誤記表現では・・・?
↓
というか・・・こっちを熟読するほうが詳しいし手っ取り早い。
www.raleigh.jp/InfoFAQ/060701_wheel-adv.htm
自転車、乗用車タイヤ・リムのETRTOサイズ表記の意味
自転車ETRTOでは、ホイール径を示すのはビード外径(上表で言う「呼び径」)が基準。
リムは、リム内幅によってビード部分からのリム高さが各々ことなり、
同じビード径でもリム幅によりリム外径が一定ではありません。
しかしJISでは、W/Oはビードとリム外径が定められ、H/Eはリム外径のみが定められます。
このところでJISとETRTOで一部寸法の乖離が発生してしまっています。
最終更新:2024年12月15日 12:57