後ハブ(変速なし)

最終更新日:2022.10.23 [補足説明・改訂]▼スプロケ歯数固定型とは

2021.11.7 ◆FH-IM35の特殊版以外で、自由に歯数を変更する方法として・・・
 〃 ●FH-IM35の「内装ハブ用スプロケ使用可能の特殊版」が購入可能な海外サイト(中国)

2021.4.13 (amazon:CSグリップ扱いのFH-IM37が通常版に変更しているのを確認、修正)
2021.02.07 全体的に修正
2021.01.31 ページ分割のみ(内容は未改訂)

2019.10.27 ★スプロケ交換できる一般車のシングルハブの入手先(2019年10月現在)
2019.05.05 ●後ろハブ内部の錆び

2018.02.04 ●シングルハブの爪割れを溶接で修理

2017.09.24 ●バンドブレーキ系の一般車シングルハブ「シマノ FH-S028」、
2017.09.10 ●NAKANO印のハブのリコール通知(●不具合の顕在化と各社の対応)

2016.12.04 ●ハブの不具合は10年程前から分かっていた?
2016.11.06 ●錆びやグリスでのラチェット不良に見えてシングルハブ自体の不良?(一般車MODUS製ハブ)
2016.10.09 ●FH-IM35(シングル・ローラーブレーキハブ)ギア歯一体型「16T=AFHIM35AD」
2016.10.02 ●ブリヂストン一般車用ハブ(後:シングル[変速なし]) 型番変更のみ
2016.07.17 「NAKANO」ハブに関して表の微修正のみ
2016.07.10 ●今回の騒動になったシングルハブから見る「NAKANO」とVPグループの「MODUS」の関係
2016.07.03 サイクルベースあさひのシングルハブ無償点検のURL追加
2016.06.26 ●サイクルベースあさひ 「後輪用シングルフリーハブ(変速無し車軸)搭載自転車」 点検&部品交換
2016.06.05 ●BS「後輪用シングルハブ搭載自転車」の無償点検実施のお知らせ

2015.12.05 ★スプロケ交換できる一般車のシングルハブ「FH-IM37の特殊仕様版」説明追加
2015.11.22 実用車の前ハブと一般車シングル後ろハブの一部OLDを記載
2015.11.01 ▼一般車用:シングル後ハブ追加
2015.10.25 ★スプロケ交換可の一般車のシングル「FH-IM37特殊品」
2015.08.30 シングルの概略
2015.03.25 一般車用:ギア歯が変更できるシングルハブ(ローラーブレーキ)

▼後ハブ(変速なし)━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


▼変速なし:シングル(フリー)ハブについて

大して坂道もない、向かい風もさほどでもない、使用距離も5km未満といった単距離で足代わりに使う場合には丁度いい。
何しろ変速がないぶん調整の手間も少なくて済むうえ、交換でも一般車向けであれば安く済む。
しかし後から変速を追加しようとしても「基本無理」なので本当に変速が不要かどうかはよく考える必要がある。

[補足説明・改訂]▼スプロケ歯数固定型とは

【修理の目的で】
「14T or 16Tのみ」全く同じ or 現物合わせで互換性の確認が出来れば「交換は出来る」が、

17T や 18Tのような歯数の搭載ハブが無さそうなので
「それらの歯数への変更が不可」

という意味と、

【シマノ側で】
「(シングルスピードやピスト用ではない)ママチャリ系の」
【FH-IM37・FH-IM35】の「通常流通品:内装ハブ用スプロケ使用不可版」
【FH-S028】(FH-S027)

★「"スプロケ単体で"部品が販売されていない」こと、
シマノ客相の
「一般車のシングルフリーハブはベアリング下部の椀を外して歯数交換や
   その内部のグリスアップは想定していない」
という話から
「スプロケ交換可能であることを謳っている製品ではない」と判断できるため、
 "実質的に"「スプロケ歯数固定型」と表示していましたが・・・、

勘違いされる恐れもあるようなので、

★スプロケ歯数変更可 → ★内装ハブ用スプロケ使用可
([シマノ側で]スプロケ単体販売あり。18T以上の選択も可)

▲スプロケ歯数固定型 → ▲内装ハブ用スプロケ使用不可
([シマノ側で]スプロケ単体販売なし。14,16T以外の選択肢なし 要:ハブごと購入)

に変更します。


既に下記にある通り、修理だけでも「ハブ一式の購入が前提」
 ●シマノ「FH-IM37(通常版)」の場合も同様に、
 フリーの蓋を外して14T→16Tや16T→14Tへの変更は可能でも、
 スプロケ部分のみの販売はないので、こちらも「ハブ一式」を購入する必要がある。 

●まず常識的に「各種工具がどのご家庭でも揃っているわけがありません」ので、
交換のために必要な各種工具を「しっかりと調べる」必要があります。

【要注意】次に、「各種工具」を揃えたとしても、
作業する人のスキル次第で、余計に不具合を引き起こし、
場合によっては破損や事故や怪我に繋がる可能性もあります。

【重要】パンク修理やタイヤ交換と同じで、
「誰しも"簡単に"出来るわけではない作業」のため、
必ずしも素人整備で問題ないとは言えません。

◆一方で、店に依頼する場合でも
パーツ持ち込み自体を
「利益だけでなく、不具合品を持ち込まれてしまう恐れから」禁止されていたり、

◆その車体そのものへの不信感や、
後々のトラブルへの発展を避けるため顧客以外への対応を拒否していたり、
技術の蓄積がないなどの理由から、
「作業そのものを断られてしまう可能性」があることを
事前に理解しておきましょう。





▼シングルスピード系ハブは一般車との互換性なし

www.cycle-yoshida.com/pc/syouhin_list.php?GCODE=003&BCODE=003&CCODE=007
値段が割高というのもあるが、
■スポーツ系のシングルスピード系ハブにする場合
軸径はM10でもJIS的には問題なしで
OLD調整はナット等やスチール系フレームであれば強引にクリアできたとしても
【重要】後輪用ブレーキがサーボブレーキやローラーブレーキ前提ではないため、両切りハブの
固定ギア側にドラム系ブレーキを取り付けようとすると、
ネジ切り部分が「ブレーキドラム前提ではない」【スプロケ前提の幅】しかないので、
ネジのかかりが浅くなりブレーキドラムの固定力が足りないので危険。


▼よって、シマノ製で一般車向けであれば、3系統から選択することになる。
★内装ハブ用スプロケ使用可【FH-IM35(特殊版)】(ローラーブレーキ専用)
(スプロケ単体販売あり。18T以上の選択も可)

▲内装ハブ用スプロケ使用不可【FH-IM37】【FH-IM35】(ローラーブレーキ専用)
(スプロケ単体販売なし。14,16T以外の選択肢なし 要:ハブごと購入)

▲内装ハブ用スプロケ使用不可【FH-S028】(FH-S027)(バンド,サーボ,メタルリンクブレーキ)
(スプロケ単体販売なし。14,16T以外の選択肢なし 要:ハブごと購入)
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★内装ハブ用スプロケ使用可【FH-IM35(特殊版)】(ローラーブレーキ専用)
(スプロケ単体販売あり。18T以上の選択も可)
★スプロケ交換できる一般車のシングルハブの入手先(2019年10月現在)
★「シナモンのシングル版にはスプロケ交換出来るバージョンのIM35」
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/133.html#S-JP
「シナモンのシングル版にはスプロケ交換出来るバージョンのIM35」とあるので、
cycle.panasonic.com/products/cnj/
具体的には「車種:シナモンJP、型番:B-CNJ412 or B-CNJ612」を指定で、
後輪の"ハブのみ"部品単体で取寄せできる店から注文」

▼但し、告知なしでの仕様変更がないとは言えないので、
念のため注文前に「シナモンJP「B-CNJ412 or B-CNJ612」のシングルハブはスプロケ交換できますか?」と
パナソニック自転車の問い合わせから確認しておいたほうがいいかもしれない。

▼併せて確認しておきたい項目
部品注文は個人店ではなく量販店のほうが確実だったりするが、
「車輪組(手組ホイール)ができる技術のある店」を確保できているかどうかも重要なので、
基本的には「車輪組ができる店から取寄せ注文」という形が最善。
ステンレススポークや真鍮製ニップルのような種別指定の「相談」も忘れずに。

※歯数変更の際の注意事項:チェーンケースと干渉するかどうかは現物合わせで確認。
参考として「▼チェーンケースの兼ね合い」に書いてあるように
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/165.html#Chain_case
「+2T」までであればチェーンケースはそのまま使えるようだ。


●FH-IM35の「内装ハブ用スプロケ使用可能の特殊版」が購入可能な海外サイト(中国)
www.newbecca.com/product/540786022030
日本へ発送可能のようだが、届かない可能性もあるので
その場合のリスクと各種手続きは自己責任でどうぞ。

(2023年10月31日確認)サイトが消滅していた。つまりこういうリスクがあるということ。

そのため、やはりシナモンJPの後輪ハブの仕様変更がない限りは、
「パナソニック自転車のパーツ取寄せ可能」且つ「手組ホイールが可能な店」から
(全額前金を払ってでも)取寄せを依頼することを強くオススメします。



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▲内装ハブ用スプロケ使用不可【ローラーブレーキ専用】
(スプロケ単体販売なし。14,16T以外の選択肢なし 要:ハブごと購入)

【1】シマノ「FH-IM37(フランジ小)」
【★OLD:??? 軸径:B.C.3/8】
●FH-IM37 14T(FH-IM37-14T) 
●FH-IM37 16T(FH-IM37-16T)

【2】シマノ「FH-IM35(フランジ大)」
【★OLD:120mm 軸径:B.C.3/8】
●FH-IM35 14T 品番:AFHIM35AB   36H  180×120mm 約1800円
●FH-IM35 16T 品番:AFHIM35AD
「14T=AFHIM35AB」だけでなく「16T=AFHIM35AD」も密かに存在。
フランジ部分が小さいFH-IM37に16Tがあるから使われにくいのだろうか。

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▲内装ハブ用スプロケ使用不可【バンド/サーボ/メタルリンクブレーキ用】
(※バンドブレーキ、サーボブレーキ、メタルリンクブレーキ用)
(スプロケ単体販売なし。14,16T以外の選択肢なし 要:ハブごと購入)

【1】シマノ「FH-S027(フランジ小)」
【流通在庫のみ】
「16T」
www.customjapan.net/shop/g/g13419998/
「14T」
www.amazon.co.jp/dp/B076M9Q1MZ

【2】シマノ「FH-S028(フランジ小)」
「14T」
www.monotaro.com/p/5062/1008/
store.shopping.yahoo.co.jp/andaluciaroad/afhs028a14a.html
www.amazon.co.jp/dp/B076M9Q1MZ
「16T」
store.shopping.yahoo.co.jp/andaluciaroad/afhs028a16a.html

●バンドブレーキ系の一般車シングルハブ「シマノ FH-S028」

(productinfo.shimano.com/#/spec/2.4にて確認)
スペック表には書いてあっても、
取説を置いてあるサイトのほうには店舗用の手順書と
ユーザー用には簡易取説のみ(si.shimano.com/#/ja/UM/3F20A)

※「バンドブレーキ・サーボブレーキ・メタルリンクブレーキ」取り付け可
シングルスピード(変速なし)
(ギア一体型)
(歯数は書いていないが14Tと16T)
28H,36H
PCD45mm
スチール製
OLD 115mm、120mm
軸長 165mm、170mm、180mm、185mm、192mm

一般車でわざわざハブ型番まで書いている車種は稀なので今後も搭載車種が分かるかどうか微妙。
バンドブレーキ自体をシマノでは作っていないこともあり
ローラーブレーキ一辺倒で消えていくのかと思いきや、
例のNAKANOと書いてあるMODUS VP製の不具合の件から需要もあって仕方なく新商品投入するのだろうか。

気付くか気付かないか微妙なレベルかもしれないが
走行抵抗感だけでいえばローラーブレーキよりもバンドブレーキ・サーボブレーキなので
無意味ではないが、スプロケ一体型なのでギア比変更の自由度という意味ではあまり重宝しない。

●16T
FH-IM37(内装のギア歯に交換できる特殊版)よりは
このハブにサーボブレーキを取り付けるほうが
ローラーブレーキではないぶん「走行抵抗感だけで見れば」意味はある。
しかし今度はブレーキ能力の強化という点から見れば
ハイパータイプのローラーブレーキには劣るため、それぞれに一長一短ある。
(前ギア次第なのでクランクまで交換するならいいのかもしれないが、14Tでは漕ぎ自体が重くなるのであまり意味がない)

「バンドブレーキ or サーボブレーキ or メタルリンクブレーキ用」一般車用ハブはBS扱いもある。
●一般車用ハブ(後:シングル[変速なし])
16T → 3020324 or V16L36 or P6060 軸長192mm 約2700円
www.yodobashi.com/product/100000001003050632/
14T → 3020370 or V14L36 or P6061 軸長192mm 約2700円
www.yodobashi.com/product/100000001003050633/
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◆FH-IM35の特殊版以外で、自由に歯数を変更する方法として・・・

【CB-E110】シングル 36H 軸長:150mm OLD:109mm コースターブレーキ
www.bikeinn.com/自転車/shimano-cb-e110/137973718/p

ec.cb-asahi.co.jp/catalog/products/0C6ABB3786C34F1DB96DA65F0EF04199
※コギアは薄歯2.3mmをご使用下さい。
とあるが・・・
シマノ展開図には16TのY32203200など"厚歯"の型番しかない。
si.shimano.com/#/ja/EV/CB-E110

他にもSG-3R40/42同様に内装3段の「コースターブレーキ」を使う方法も。
bike.shimano.com/ja-JP/product/component/nexus-inter3/SG-3C41.html
si.shimano.com/api/publish/storage/pdf/ja/ev/SG-3C41/EV-SG-3C41-2330D.pdf
(こちらも16TのY32203200など"厚歯"の型番が並ぶ)

いずれにしても、リアエンド(O.L.D)の互換性を気にする必要があると思われるので簡単には薦められない。

そして、スプロケを変更しやすいことは確かに便利ではあるが・・・、
コースターブレーキ自体が適法とはいえ独特で日本ではほぼ見かけないだけに
まず所轄の警察署の交通課で「丁寧に説明(講義)」を開催して
書面で記録を残しておいて、更に念のためにその場所に居合わせた担当者の名前も控えておかないと
「ブレーキレバーが片方にしかない」というだけで、
一時的にでも誤解で赤切符を切られる可能性があるのがどうにも不便。
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/31.html#coaster

▲ボスフリーをシングル化

【本来の使い方ではないため、「シングルフリーのねじ込みが浅くなる」ので基本的にはオススメしない。】
www.youtube.com/watch?v=kV_iKSCwvsA
この場合、チェーンラインを真っ直ぐにするために
●スペーサーは微調整として、
(1)BB軸長を短いものに変更
(2)チェーンリングとクランクも交換

結構な大作業になっている。

▲FH-S028やFH-IM37(通常版)では14T・16T以外の18Tや20Tの一体型を探し出せない限り不可能

まずシマノ製品として「18Tや20Tの一体型」が存在するのかどうかすら分からない。
(作例で「特殊型FH-IM35やIM37」を使用しているかどうかの判断すら出来ていないと、混同してしまうのは無理もない)

FH-IM37【通常品】の同系統のFH-IM35【通常品】分解動画
www.youtube.com/watch?v=YaCOzkWgW9Q
どう見ても(掘削や溶接等無しで)内装ハブ用スプロケも、シングルフリーコグのSF1200等も着かなさそう。

m.media-amazon.com/images/I/71bdwgAVLiL._AC_SX355_.jpg
この現行品のFH-IM37のラチェット部分を外した箇所に適合する
FH-S028やFH-IM37の18Tや20Tが着いているハブを海外通販とかで探すことを考えると・・・

やはり結局のところ、手軽さで考えると更に難度の上がる溶接の類までも考えないとして、
シナモンJPか海外通販でFH-IM35の【特殊版】
もしくは、中古等で内装スプロケの使えるシングルハブが入手できなくなった時点で
「14Tか16Tで妥協」か、後ろの歯数交換は諦めて
BBそのままで一般車向けのクランク&チェーンリングで歯数変更したほうが早い気がする。
それ以前に、
「比較的軽いタイヤを選び交換」
「タイヤの適正な空気圧を維持する」※米式化を推奨
「チェーンへの適切な注油」
「回転部のグリスアップ」
のような
基本的な箇所の「性能向上や適正状態の維持」を心がけることで重さを軽減する方法が確実。


●シングルハブの爪割れを溶接で修理

blog.goo.ne.jp/kino55crazy55/e/468f063097476cb1d60e9aa42810a65e
このような修理ができる店は恐らく日本中に数えるほどしかないだろう。
しかし、強度面での耐久性がどれほどあるのかという不安もある。

基本的には破損を確認した時点で
「ハブごと交換→手組ホイール」または「車輪ごと交換」になる。
(旧式のローラーブレーキとの互換性はなさそうなのでローラーブレーキ本体も買い替える必要がある)




▼過去データ


●ブリヂストン:「ジュピター用のFH-IM35」が「スプロケ交換可能なシングルハブ」として存在していた。
https://web.archive.org/web/20181106195408/http://www.geocities.jp/yoshi_p_theater/bicycle/BRIDGESTONE-Jupiter/20120617.htm
×既に「ジュピター」は廃盤なのでFH-IM35も必然的に入手困難。
(まだメーカー在庫があれば取寄せ可能かもしれないが・・・)

【廃盤?】スプロケ交換できる一般車のシングルハブ「FH-IM37の特殊仕様版」
https://www.google.com/search?q=FH-IM37&source=lnms&tbm=isch
(画像検索で確認可能)
●シングルで内装スプロケ換装できた「FH-IM37」もあった。
[amazon CSグリップ扱い]
──────────────────────────────────────────────
(▲2021年4月現在:スプロケ交換不可の通常版)
www.amazon.co.jp/dp/B00O9O293Y/
 ●OLD:(120mm)ロックナット込みで125mm
 ●軸長:180mm
 ●ローラーブレーキ用
 ●引掛け式 スポーク穴
──────────────────────────────────────────────
 ●交換ギヤ板 16T,14T各1枚付
 付属はしていませんが 18、20Tなどに交換可能
 ●OLD:120mm
 ●軸長:192mm
 ●36穴 ギヤ交換式ユニット 後ハブ

シングルハブについての情報を頂きましたので追加掲載しレイアウトも若干変更。

●歯数を交換することも可能だが種類によって手順が異なる。


●ナカノハブの場合はフリーの蓋を外して交換可能

 「恐らくナカノハブの分解画像」
  blogs.yahoo.co.jp/arkvrey/25284040.html
  detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14108326514
  detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10108275080

●シマノ「FH-IM37(通常版)」の場合も同様に、

 フリーの蓋を外して14T→16Tや16T→14Tへの変更は可能でも、
 スプロケ部分のみの販売はないので、こちらも「ハブ一式」を購入する必要がある。
   ↓
  「シマノ シングルフリーハブの分解」
   homepage1.nifty.com/kitot/mamatyarisarvobreak&gurisuup.htm
  廃盤品のバンドブレーキハブのため型番は不明
   ↓
  シマノの話では「一般車のシングルフリーハブはベアリング下部の椀を外して歯数交換や
   その内部のグリスアップは想定していない」という話だった。
  値段が値段だけに下手に分解されるよりはハブや車輪ごと交換してくださいということになるのだろう。
  (ハブダイナモの端子側への洗浄グリスアップを困難にしている理由も恐らく同じ)

●シマノ「FH-IM37(特殊仕様版)」は内装ハブの厚歯スプロケが使用できる。(Cリングを取り外して交換)

下記(★スプロケ交換できる一般車のシングルハブ「FH-IM37の特殊仕様版」)参照

▼一般車のシングルハブ(スプロケ交換互換性のないFH-IM37など)のグリスアップ

homepage1.nifty.com/kitot/mamatyarisarvobreak&gurisuup.htm

別タイプの古いシングルハブ
fixclover.blog.fc2.com/blog-entry-222.html

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【★OLD:110mm 軸径:B.C.3/8】

(チェーン引きの厚み考慮せず)
ナカノ「36Hユニット後ハブ14丁フリー付」 ■「バンドブレーキ or サーボブレーキ or メタルリンクブレーキ」
urekko-cycle.shop-pro.jp/?pid=25496070
www.rinei-web.jp/product_detail/?cid=130&pid=1898

ナカノ「28Hユニット後ハブ14丁フリー付」 ■「バンドブレーキ or サーボブレーキ or メタルリンクブレーキ」
urekko-cycle.shop-pro.jp/?pid=25496143
www.rinei-web.jp/product_detail/?cid=130&pid=1899

▼「NAKANO」は中野鉄工所製ではない

(後ろのシングルハブは下記リコール関連からはっきりした)
NAKANOの刻印があっても現在流通しているのはVPグループのMODAS製。

■「16T駆動体セット」680円+送料700円(離島等での追加料金が必要かどうかは不明)

[駆動体部分といえば、シマノ内3ハブではスポークを取り付ける筒部分を含まない
(5000km走行後にオイルに漬けする)ギア駆動部分のみを指すため]
スプロケ部分のみではないということなので、この場合はたぶんハブ一式?かと思ったが
「16Tハブ」ではなく「駆動体セット」ということなので
シャフトを含まないスプロケ回りのベアリング等とのパーツと諸々セットかもしれない。


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【★OLD:114mm? 軸径:B.C.3/8】

www.rinei-web.jp/product_detail/?cid=170&pid=4053
完組ホイール用ハブのデータでは114mmというケースもあるがチェーン引き込みでOLD120mmになるのかもしれない。
───────────────────────────


▲廃盤:FH-S030-H

内3スプロケ?も使えたバンドブレーキハブ
aucfree.com/items/e355721943
cs-hatano.hatenablog.com/entry/2011/02/28/175214
主に自転車は使い捨てという感覚の人達向けの商品に組み込むとしては、
スプロケが交換できるという意味のある利点も「過剰装備」に過ぎなかったか。
速なしでスプロケ交換するなら、マシなシングルスピードに乗るだろうし。

●後ろハブ内部の錆び

blog.livedoor.jp/shokoucycle/archives/16769917.html
1:「磨く」
2:「手組(ハブだけ交換してスポーク組み直し)」
3:「新品ホイールへの丸ごと交換」

時間と費用でどれが安いのかは店によって異なるが、
大抵の店では他の部分の劣化度を考慮した上で
このような状態であればシンプルに「本体ごと買い替え」を薦められるだろう。

このような状態に陥るような使い方しかできないということは
「全く思い入れがある自転車ではない」と判断できるので、
個人的にも「安全のために」丸ごと買い替えを薦めたい。

●ハブの空転の原因

star.ap.teacup.com/flatout/814.html
「一般車のバンドブレーキのシングルハブ」で時々空回りしていたのは「中蓋の爪が錆びていたから」。
ハブも年式が古くなると補修部品が取寄せできず困ることになる。
そうなればロックナット間寸法(OLD)に合わせてハブだけ交換する・・・よりも、
一般車の場合、車輪ごと交換したほうが大抵安上がりになる。
スポークやニップルやリムの種類を指定し新たに組み上げるのが性能向上には最善だが、
実際に使い続けてみないことにはなかなか納得してもらえないので依頼も少ないのだろう。
(630の27インチWOであれば、リムは700C(ダブルウォール)化して径は若干小さくなっても
38C程度の太タイヤを導入できる可能性も増えるなどの利点)

●一般車の変速なし車種について

(OLDを無視しないとすれば基本的には)拡張性の低い、一般車のシングルハブそのものが希少になりつつある。
安物自転車としての海外品ハブが消えることはないかもしれないが、スプロケ交換しやすいメリットを考えると
内装か外装を買うべきに思える。
もっとスプロケ交換のメリットを理解しているメーカーとユーザーと店があれば、
街中平地用では使い勝手のいいハブとして「スプロケ交換できる一般車シングルハブ」は
重宝されたかもしれないが、もう相当手遅れに近い。せめて↑のハブの製造が続けばいいのだが・・・。



▼ハブメーカー・販売代理店

日本で購入できず、海外生産時にコスト削減のために完成車組み込みで使用されるケースが多い。
性能と整備性向上のために即交換することもあるが、そのときにも互換性を把握しておく必要がある。

●リンエイ扱いのハブと関連品(ハブ毛も含む)
www.rinei-web.jp/product_list/?cid=130

●JOYTECH
www.joy-tech.com.tw/

●MODUS(中野ハブの技術移転)
www.modusnakano.com/adout.php
サイト自体が消滅?

modus.com.tw/eng/index.php
URLからnakanoが消えてmodusだけになりハブ情報も消滅。

★展開図・取扱い説明書はTOPページから辿る
cycle.shimano.co.jp/
★スペック表の解説
https://web.archive.org/web/20150516190419/http://cycle.shimano.co.jp/publish/content/global_cycle/ja/jp/index/enjoy_knowledge/trivia/spec_chart/hub_spec.html



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◆あさひ「後輪用シングルフリーハブ(変速無し車軸)搭載自転車」(2016年1月~2016年6月に販売) - 点検交換
www.recall.caa.go.jp/result/detail.php?rcl=00000015663&screenkbn=01

◆ブリヂストンサイクル「後輪用シングルハブ搭載自転車」(2016年1月~2016年5月に販売) - 点検交換
www.recall.caa.go.jp/result/detail.php?rcl=00000015402&screenkbn=01

◆大和「自転車:後輪用シングルハブ(車輪軸)」(2016 年1月以降に販売) - 点検交換
www.recall.caa.go.jp/result/detail.php?rcl=00000016511&screenkbn=01


●BS「後輪用シングルハブ搭載自転車」の無償点検実施のお知らせ

www.bscycle.co.jp/info/2016/2967
一部の「後輪用シングルハブ(車輪軸)」で、走行中に異音(カチン音)や回転ズレ(歯飛び)の現象が発生するもので、
安全性に影響がないことを確認しておりますが、
無償で点検のうえ、これらの現象が発生するものについては車輪を交換
シングルハブ自体をリコールということでもなく、点検後に問題がなければ交換なし?
発端となったであろう「ナカノハブに偽物が混ざっているのでは」ということから
「問題があれば交換」なので、「真偽は不明だが」例え偽物が混ざっていたとしても
さほど深刻な問題ではないと判断したようだ。
申出者の全数交換に応じていれば会社が傾きかねないほど多くなるとも思えないが、
近年のものだけ一応確認はするというところか。

関連●廉価ハブでも偽物あり?

www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=967182783331164&id=715163051866473
www.facebook.com/715163051866473/posts/967182783331164/
一般車でバンドブレーキ搭載車ということからして品質は「その程度の物」という認識が
購入者自身にあれば良いのだが・・・。
「なぜ安く販売できるのか」をよく考えて調べていたら最初から不良品を掴まされて修理費用もかからなかっただろうに、
やはり「安いことは絶対的に得だ」と引きつけてしまうのだろうか。
いっそハブメーカーは正規品の証明として直接取引のある完成車メーカーを全て公開し
それ以外は「全て偽物」ということにしても良いような。
しかし、海外の工場で偽物が潜り込む可能性もあるのか・・・。

●サイクルベースあさひ 「後輪用シングルフリーハブ(変速無し車軸)搭載自転車」 点検&部品交換

kuroneko-recall.jp/index/info.php?LinkID=14893
cyclepress.co.jp/report/20160628_02/
BSの後追いのようなタイミングで発表、これらも点検後に異常があれば交換という形
www.cb-asahi.jp/news/4361/
www.cb-asahi.jp/wpdir/wp-content/uploads/2016/06/160609-2.pdf
www.meti.go.jp/product_safety/recall/file/160609-1.html
【一般車・軽快車】
フロマージュBK-H(地域限定/オートライト仕様含む)
シエロア-H
アジェンダ-H(オートライト仕様含む)
ベルエア-H
ブールミッシュ・オートライト-G
センティーレ・オートライト-F
メガトランス-G
VIDA-G
エリノア-G
クレアトゥール-H
アフィッシュBK-H
イノベーションファクトリーCITY-G
アルエットU-G

【子ども用自転車】
イノベーションファクトリーJr-G
ラブ&ピース-G

【折りたたみ自転車・ミニサイクル】
ミモレット-G
アプレミディ-G
ラクレット-H

2016/01以降にあさひが販売した自転車に搭載されている後輪用シングルフリーハブ(変速無し車軸)の一部で、
歯飛び(ペダルの踏みこみと車輪の回転がずれる現象)や異音・雑音が発生することが判明。
対象車種を無償で点検し、現象が確認された場合は後輪を交換する。



●今回の騒動になったシングルハブから見る「NAKANO」とVPグループの「MODUS」の関係

↑にあるように
●MODUSは「中野ハブの技術移転」
www.modusnakano.com/adout.php
ということは偽物というよりは、「のれん分けされた看板を使ってただけ」ということになる。

cyclepress.co.jp/pickup/201607_cpj03/
中野鉄工はVP にパーツフォーマー設備(ハブ製造ライン)を売却、
MODUS がハブ生産をスタートした3年ほどは製品チェックを行い、
数年前まで中野社長が手弁当で工場を訪問していたが、
VP サイドの技術面・品質管理面での認識と対応に変化があったことから
訪中を控えていたところ、今回の不具合が発生したという。
世界の工場という意味での中国での常識は日本人感覚の常識ではないということで
結局は「コストがかかっても徹底的に検品を厳しくするしかない」ということだろう。

cyclepress.co.jp/pickup/201607_cpj02/
昨年9月以降に生産した鉄製シングルハブに欠陥が生じ、今年に入って問題化した。

●不具合の顕在化と各社の対応(「丸石サイクル、ホダカ、アサヒサイクル」も回収交換していたようだ)
cyclepress.co.jp/pickup/201607_cpj01/
VPグループの中国・嘉善工場(MODUS)製欠陥シングルハブが春需の日本業界を痛撃
コスト削減と生産効率アップ最優先の企業体質の落とし穴
日本企業が背負う台・中企業へのブランド&技術売却リスク
今春需前の2月、日本国内市場では低価格帯の軽快車を中心に
台湾・鋐光實業(VP)が中国浙江省の嘉善工場で製造した
シングルハブ搭載車に異音や歯とびなどの回転ズレといった不具合が発生し問題化した。

今年5月の上海ショー会場でもその話題で持ちきりとなり、
それを契機に当該ハブ搭載車を出荷していた
ブリヂストンサイクルや丸石サイクル、ホダカ、アサヒサイクルなど
完成車各社は多忙期とも重なって回収や交換作業で大わらわだった。
一部では5000 台の回収もあったという。

また、搭載された不具合ハブにはすべて「Nakano」の刻印があったことから
実際の製造者ではない(株) 中野鉄工所への問い合わせも相次いだ。
VP への売却後10 年でMODUS 生産による「NAKANO」ブランドはその信用を完全に失った。

丸石サイクル、ホダカ、アサヒサイクルはユーザー向けに回収点検の案内を出していないが
「回収や交換作業で大わらわ」だったとあるので販売店向けには案内を出していたと思われる。

台湾企業が中国工場で生産とあるが、検品作業を怠った完成車メーカー側の責任がゼロだとは思えないものの、
「安さが正義だと信じて已まない」低価格を絶対視する客や店の要求と
会社存続のためにもコストカットを至上命題とするメーカーの利益確保のために
尽力したつもりだとしても、こうして不具合が顕在化してしてまうと
製品自体の価値を見失うことになってしまうというリスクもあることを
客も店もよく理解して、安易に「安物でも良いもの」という無茶な要求をしないことに尽きる。

店には客に「一般車としては高くても良いもの」を知ってもらい
購入に繋げるための「効果的な接客方法」の技術も磨いて欲しいし、
例えばペダルのようなパーツであれば、日本製の三ヶ島のものを組み替え提案してみるといった
低価格ではない商品でも補修パーツの手に入りやすさといった
単に安さだけではない「価値」の売り込みが全く足りていない現状を嘆く。

●NAKANO印のハブのリコール通知

マルキンの自転車でリコール通知が十分ではなかった可能性?
以前自分で
「回収や交換作業で大わらわ」だったとあるので販売店向けには案内を出していたと思われる。
とは書いたものの、経緯が見えないので断定も難しい。
製造年は対象外だったが偶然似たような症状が起きたとか、
VPへ移管以前にもあった不具合が放置され続けていただけかもしれない。

●錆びやグリスでのラチェット不良に見えてシングルハブ自体の不良?(一般車MODUS製ハブ)

ameblo.jp/cycle-plus/entry-12215329913.html
NAKANOとは書いてあっても中野ハブではないMODUS製ハブの不具合で起こったと思われるギア抜け。
もしこれが「ある程度の値段がする有名メーカー品」で「定期的に点検に出して整備されていれば」
ギア抜けが起きれば部品自体の不良を疑うとしても、
本体自体の値段が安くノーメンテナンス状態でチェーンが錆びだらけであれば、
そういう先入観から不整備を原因として挙げるというのも理解できる話。

●ハブの不具合は10年程前から分かっていた?

国内販売動向調査-月報(平成26年度~)
www.jbpi.or.jp/statistics/internal-monthly-report/
先月、あるメーカーのハブ(後輪)がリコールっぽくなりましたが、
10年程前から、各メーカーに言っていたのになぜ今なのか。
全メーカーでチェックをやった方がいいのではないか。
フリーのツメの構造がよくない。ツメが当たる側のハブも脆すぎる。
この隠しは良くない。今後リコールのあったハブを使うメーカーが減少するでしょう(ケガ人が出ないことを望みます)。
個人店のクレームは大して気にしなくても、量販店からの不良返品率が異常に増えて隠してもしょうがないと思ったから?
というほど技術レベルが急に上がったと考えるよりは・・・
 ・上層部の親族等の関係者が不具合の影響で怪我でもしたとか?
 ・生産コスト上昇により取引条件等でこじれたから?
 ・MODUS製品なのに、知らない人からはいつまでも中野に問い合わせが多くてウンザリしたから?
理由は定かではないが、「隠すよりも発表するほうがメリットがある」と判断したからこその発表なのだろう。
不具合の露呈により改善が見込める可能性がなくもないことは結果的に良かったとも言える。
それでも自動車の「燃費詐欺」のように何度でも繰り返すことも十分あり得るので信頼回復できるかどうか。
安さ重視メーカーは何もなかったかのように使い続ける気がしないでもない。
シマノでは現行品としては一般車向けのシングルハブはローラーブレーキを使うものだけになっているが、
(追記:その後シマノからひっそりと「FH-S028」が発売されている)
バンドブレーキ(サーボブレーキ・メタルリンクブレーキ)系を使うシングルハブはMODUS製ハブ以外の代替メーカーはあるのだろうか。
webgram.co/p/BJ-b5b9g6gM
BSでいえばフリストブレーキ車がある限りは使い続けなければならないはずだが、
レベナ(シングルスピード・バンドブレーキハブ)はジョイテックを使っているあたりからも大手は移行?
最終更新:2022年10月23日 16:03