▲違法な2人乗り

最終更新日:2020.4.19 各ページから集約しUP
2019.7.21 ●無意識で2人乗りを増長する人々
2019.5.26 ●2人乗りのリスク
2019.3.10 ■[香川](2人乗り他)県警公式twitterで魔女の宅急便を模した交通安全啓蒙活動
2019.3.3 ●2人乗り自転車の事故
2019.1.13 ●非現実の世界では許されても現実の公道走行では違法の大人2人乗り
2018.4.22 ●厚生労働省社会保障審議会児童福祉文化財の映画ポスターで自転車の2人乗り
2017.12.17 ●2人乗りで事故
2017.12.10 ●フィクション世界での2人乗り
2017.10.8 ●違法2人乗りの高い代償、●(1人用自転車に大人が)2人乗りで歪んだ車輪
2017.10.1 ●(1人用自転車に大人が)2人乗りで事故
2017.7.30 ●2人乗りで要修理
2017.1.22 ●[京都]2人乗り禁止を啓蒙するポスター
2016.9.25 ●[兵庫]自転車の2人乗りで逮捕
2016.9.18 ●2人乗りは禁止
2016.7.17 ●[岩手県]一般車に2人乗りで死亡事故
2015.6.12 ●自転車での(子乗せではない)2人乗り表現と荷台の規格について

▲違法な2人乗り────────────────────────────

フィクションの世界で安易に使われてしまうことが多い一方、

その中で違法性について触れられることは殆どないという問題がある。


「車輪の軸が歪む」という不利益だけでなく、

「逮捕」で済めばまだしも、死亡事故も起きているので十分に気を付けておきたい。


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◆2人乗り防止が目的であれば、
まずはTV局をはじめとして各種出版社や
映像・音楽関連の業界だけに直接指導するのが先に思える。
(文科省からの学校単位云々は"通年教育が必須"なので一過性では効果薄)

●違法になる2人乗り

「2人乗りは違法」※当然3人以上も含む(子乗せは大分県を除き6歳未満まで)

道交法55条1項違反【罰則:道交法120条→5万円以下の罰金】

(私有地、同乗器に6歳までの子供を1人だけ乗せる場合、走行が許可された場所での2輪タンデム自転車を除く)
自動車の後方座席は公道走行が前提でドラマですらシートベルトを締めるような形になっていても
自転車の場合、公道であってもなぜか2人乗りでも問題ないかのように平然と使われることが不思議で、
さも「問題ない」かのような表現がまかり通ることが府に落ちない。

▼2人乗り禁止に関する道交法の条文

●(乗車又は積載の方法)
第五十五条  車両の運転者は、当該車両の乗車のために設備された場所以外の場所に乗車させ、
又は乗車若しくは積載のために設備された場所以外の場所に積載して車両を運転してはならない。

3  車両に乗車する者は、当該車両の運転者が前二項の規定に違反することとなるような方法で乗車をしてはならない。
(罰則 第一項及び第二項については第百二十条第一項第十号、第百二十三条 第三項については第百二十一条第一項第六号)

◆第百二十条  次の各号のいずれかに該当する者は、五万円以下の罰金に処する。
十  第五十五条(乗車又は積載の方法)第一項若しくは第二項又は第五十九条(自動車の牽引制限)第一項若しくは第二項の規定に違反した者

◆第百二十三条  法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が、その法人又は人の業務に関し、
第百十七条の二第四号若しくは第五号、第百十七条の二の二第八号から第十号まで、第百十八条第一項第二号から第六号まで、
第百十九条第一項第三号の二、第五号、第十一号、第十二号、第十二号の四、第十三号若しくは第十四号、
第百十九条の二第一項第三号、第百十九条の三第一項第五号、第七号若しくは第八号、
第百二十条第一項第十号、第十号の二、第十一号の三若しくは第十三号又は第百二十一条第一項第七号、
第八号若しくは第九号の二の違反行為をしたときは、
行為者を罰するほか、その法人又は人に対しても、各本条の罰金刑又は科料刑を科する。

◆第百二十一条  次の各号のいずれかに該当する者は、二万円以下の罰金又は科料に処する。
六  第五十四条(警音器の使用等)第二項又は第五十五条(乗車又は積載の方法)第三項の規定に違反した者

※但し、子乗せ自転車は、例外規定として「47都道府県それぞれにある道路交通法細則等で(年齢要件はあるが)走行が許可されている」
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●無意識で2人乗りを増長する人々

news.goo.ne.jp/article/oricon/entertainment/oricon-2140407.html
自転車を二人乗りするノスタルジックなシーンを含む場面写真6枚が、公開された。
作中のイメージとして強調するのではなく
本来「(撮影時には周辺道路を封鎖し特別な走行許可をとっていますが)
一般的にはこのような2人乗り公道走行は違法行為になります」という注意書きが必要。
(道路交通法55条違反)

殴り合いのようなシーンであれば、常識的に分かる人が圧倒的に多いとして
わざわざ「暴行または傷害罪になります」という必要はないとしても
この手の違法行為を堂々と宣伝につかうこと自体が異常な感覚。

「作中表現として絶対的な必然性」があるとも思えない。
「表現の自由」はあっても誤解を与えるような乱用をされるべきではない。

●2人乗りのリスク

(タンデムや子供乗せなどの専用車種ではない2人乗り)
ディレーラーガードとも呼ばれる棒を両側に付けているケースもあるようだが、
ハブ軸が曲がってまともに進めなくなってしまう恐れあり。
そもそも道交法違反だが、
地域差も大いにあるとして、警察はまともに取り締まりをせず
注意すらしないということもあり得るので、
そういう人達は違反を認識することはないのだろう。

「死亡事故も発生している」とか「破損リスクがある」ということよりも、
便利であることを優先できればいいと考えているのも
全ては「違反の注意喚起を一切せずに表現の一部として使う」ことが原因と考える。

実際には「私有地だから」「公道ではないから」「道路封鎖しているから」としても
見ている側にそんな裏側は伝わらない。

表現そのものを狭める必要はないとしても、
「違反行為として全く浸透していない違反」を扱う以上は
その「リスク」については無視していいとは思えない。

■[香川](2人乗り他)県警公式twitterで魔女の宅急便を模した交通安全啓蒙活動

▼改めて2人乗り禁止の根拠となる詳しい内容を確認
twitter.com/kagawapolice/status/1100662258198208513
自転車の二人乗りは、2万円以下の罰金または科料となる違反行為です!(ほうきは構いません)
たとえ交通量の少ない所でも、危険な行為ですからやめましょう。
※交通閑散な場所で許可されている地域(京都など)があるのは「傘差し運転」。

返信コメントにて
車両等を含む車両の定員以上の乗車全般は法律で禁じられていますが、
自転車の二人乗りはいったい何の法令違反になるのでしょうか。
意外に「自転車は車両ではない」と勘違いしやすいかもしれない。
「自転車は軽車両だから車両ではない」も間違い。
「自転車は車両に含まれる」ので自転車(※)の2人乗りは禁止。
※子乗せ自転車はOKだが、2輪タンデム自転車は香川では自転車専用道のみで全域解禁されていない。

◆車両等とは
道交法2条
十七  運転・・・道路において、車両又は路面電車(以下「車両等」という。)をその本来の用い方に従つて用いることをいう。
八  車両・・・・・自動車、原動機付自転車、【軽車両】及びトロリーバスをいう。
十一  軽車両・・・自転車、荷車その他人若しくは動物の力により、又は他の車両に牽引され、
かつ、レールによらないで運転する車(そり及び牛馬を含む。)であつて、
身体障害者用の車いす、歩行補助車等及び小児用の車以外のものをいう。
回りくどいが「車両等に自転車は含まれる」。

道交法「第57条」
(1項は軽車両を除くので省略)
2 公安委員会は、道路における危険を防止し、その他交通の安全を図るため必要があると認めるときは、
軽車両の乗車人員又は積載重量等の制限について定めることができる。

全国それぞれで規定されているが、2人乗り禁止規定は47都道府県全て存在。
※子乗せは許可されていても(タンデム等の特殊な自転車は詳細が異なるため詳細確認の必要あり)

香川での乗車人数の詳しい条文は
www.pref.kagawa.jp/somugakuji/hoki/
 ▼第14編 警察
  ▼第6章 交通「道路交通法施行細則」
(軽車両の乗車又は積載の制限)
第14条 法第57条第2項の規定により公安委員会が定める軽車両の乗車人員又は積載重量
 若しくは積載容量の制限は、次に掲げるとおりとする。
ア 二輪又は三輪の自転車には、運転者以外の者を乗車させないこと。ただし、次のいずれかに該当する場合は、この限りでない。
(ア) 16歳以上の運転者が幼児(6歳未満の者をいう。以下同じ。)1人を幼児用座席に乗車させている場合
(イ) 16歳以上の運転者が幼児2人を幼児二人同乗用自転車(運転者のための乗車装置及び2の幼児用座席を設けるために必要な特別の構造又は装置を有する自転車をいう。)の幼児用座席に乗車させている場合
(ウ) 16歳以上の運転者が4歳未満の者を背負い、ひも等で確実に緊縛している場合((イ)に該当する場合を除く。)
(エ) 道路法(昭和27年法律第180号)第48条の14第2項に規定する自転車専用道路において、その乗車装置に応じた人員を乗車させている場合
(オ) 運転者以外の者のための乗車装置が設けられた三輪の自転車(2人以上で駆動するためのペダル又はハンド・クランクが設けられたものを除く。)に、その乗車装置に応じた人員を乗車させている場合
イ 二輪又は三輪の自転車以外の軽車両には、その乗車装置に応じた人員を超える人員を乗車させないこと。
分かりやすくするために
「荷台・器具等を用いて2人以上乗ること」と書いたほうがいいのだろうか。
1つのサドルに2人以上乗るような曲芸も当然禁止として。

●2人乗り自転車の事故

車と2人乗り自転車が衝突 一人死亡
www.tv-sdt.co.jp/nnn/news16421138.html
www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/tokai-news/CK2019022802000294.html
詳しい情報がなければ何とも言えないが
後部「座席」とあるのでタンデム自転車では?という話もあるが・・・
特徴的な自転車であれば記事の特色のためにも書いているはず。

www.pref.shizuoka.jp/police/about/koho/3102/0227.html
交通死亡事故の発生【磐田署】
28日未明、磐田市豊田西之島地先で、普通乗用車と2人乗り自転車が衝突する事故が発生し、自転車の乗っていた30代の女性が亡くなりました。
この警察発表では特に後部座席云々については書かれていない。

●非現実の世界では許されても現実の公道走行では違法の大人2人乗り

とは一切補足していない投稿
twitter.com/GAKUJIRA/status/1083714604385988608
twitter.com/GAKUJIRA/status/1083759604264128512
自転車に詳しくない人なら分からなくもないが・・・、
わざわざ自身の作中で自転車のマナーについても触れている作者としては如何がなものか。

タンデムや子乗せやベロタクシーなどではない2人乗りについて
以前も書いたが内容を少し変更して改めて書いておきたい。

「絵であり、物語だから自由」であることに間違いはない。
暴力でもドラマや物語の中なら表現の1つとして許される。
 ・現実で暴力を振るってはいけない
が"倫理的に根本から"分からない人間は極めて少ないはず。

一方で「現実的には2人乗りが違法」という認識が多数の人間にはあるのだろうかと。
第五十五条 車両の運転者は、当該車両の乗車のために設備された場所以外の場所に乗車させ、
又は乗車若しくは積載のために設備された場所以外の場所に積載して車両を運転してはならない。
そういう意味では「死亡者も存在する危険な行為」として
率先して「※こういう2人乗りは絶対に真似しないでください」
と添えたほうが良かったのではないだろうか。

根本のジブリ作品についても、注意喚起するだけで作品が全て台無しになると思うなら
「作品自体がその程度のもの」でしかない。

このような2人乗りを一言でいうなら「危険と思わないことが本当の危険」というべきか。

それにしても、2人乗りでタンデム自転車での走行が許可されている地域でなければ、
原付2種でヘルメット着用するとか、(走行許可されている地域という描写込みで)ベロタクシーを使うとか、
方法は色々あると思うが、制作側の交通法に対する感覚の違いか。

無論、安易に真似されないように「2人乗り表現を使わない」というのも真っ当な方法だが、
どうしても使わなければならないのであれば、
危険な違法行為ということも何らかの方法で意識させる必要があるように思う。

★こちらのまとめでは2人乗り以外の違反にも触れている。
ccc-cc.cc/?p=24361
無粋ですが、念の為に言わせてください。
自転車で二人乗りするシーンが、青春で胸キュンと受けていますが、
道交法で決められているように「違反」です。

そしてこの画像の中にはあと2つの違反が。
無灯火と、右側通行「逆走」です。

このアニメの作画監督は、「茄子 アンダルシアの夏」の高坂希太郎さん。
自転車に詳しいのに、なぜ、こんなに違反を描いているんでしょうか?
宮尾岳の「アオバ自転車店へようこそ」の中でも、実写版を撮るにあたって
二人乗りをするというストーリー。
こちらも、自転車乗り。

青春時代の無茶を描く為のリアリティーでしょうか?
今は、これらの危険行為で、3年以内に2回検挙された場合、
安全講習の受講が義務づけられることになりますので、ご注意を。

●バッドエンド版であれば教材に出来るのでは?という考え
inne.blog109.fc2.com/blog-entry-977.html
なぜ3つの違反を含めて描く必要があったのだろうかという考察を含め、
誰か有志で、この映画のバッドエンドバージョンを製作してくれませんかね。
聖司と雫は、ここでトラックにはねられ、聖司は即死。雫も意識不明の重体。
早朝にこっそり家を抜け出しているため、所持品は何もない。
身元が分からないまま病院に運ばれ、誰にも見とられずに息を引き取る。
雫がいないことに家族が気づいて慌てだすのは、そのずっと後…。
いきなりそのシーンだけじゃなく、2時間の映画の最後がこの結末というのは、相当キツイだろう。
夢と希望と可能性に満ちた少年が、悲惨な、それでいてあっけない死を迎えることで、
自転車での無灯火二人乗り逆走の危険性を訴え、ルールとマナーを守ることを呼びかける。
日本全国の小中学校や交通安全センターで、教材として広く使われることは間違いない。
以上のような教材への昇華案も展開。

<蛇足>
そして、もし「2人乗りで大して事故なんて起きていないのにわざわざ問題視する必要があるのか?」
と思ったのであれば、
まさしく「直接的な事故原因として頻発しているとは言えない」にも関わらず
「(俗称)自転車イヤホン」を危険行為とみなすことと似たようなことであることに気付くべきだろう。
(しかもこの場合聴覚そのものが原付等の免許に必要ではない矛盾まで存在する)

しかし・・・根本的に異なる点として、
(罰則のみ強調する内容にはうんざりしているが)
「違反」か「危険だと思うという感想」でも、意味は全く異なることも考えて欲しい。

この場合の2人乗りは「こちらの現実社会では違反」と示しただけで、感想ではない。

一方、矛盾しているとはいえ聞こえない状態を規制されているので
「聞こえる状態」であれば「イヤホン着用でも法的な問題なし」であり、
しかも、例え聞こえなくても一時停止や徐行を"徹底的に"守ることで
余程の回避不可能な状態でもなければ事故を防ぐことは可能。

それを「私は危険だと思うのでやめたほうがよいと思います」という感想ではなく、
「(直接的な該当条文に全く触れず)違反」と言い切ってしまうあたりが、よく見る非常に残念な傾向。

レアケースを問題視して強調するよりも、
事故の直接原因となっている一時停止無視を一般的に問題視しないことへの
疑問に向けばと思うが、それもまた困難。

●厚生労働省社会保障審議会児童福祉文化財の映画ポスターで自転車の2人乗り

eiga.com/news/20180419/1/
(※子乗せ自転車、タンデム自転車ではない一般車への2人乗り)
なお本作は、厚生労働省から社会保障審議会児童福祉文化財に指定され、
教育に携わる者が見るべき作品としても推薦されている。
「自転車の乗り方として見習うべきではない例として」だろうか。

「堤防なので公道とは言えない」 「停止して撮影している=走行していないから何も問題ない」
という言い訳は確かに成り立つとしても、
文部科学省ではないとしても国の省庁を冠するような映画で
作品中の一場面ではなく作品の象徴としてのポスターに使っている状況を見ると
いかに危険認識が希薄かということが伺える。

国がこんな有様で「交通マナーを守りましょう」といくら呼びかけても、いかに道のりが険しいかよく分かる。

このポスターを起用した担当者にしてみれば
2人乗りで死亡事故が起こっているということは
極稀なレアケースとして大した問題でもないのだろう。

※但し、昨今のクレーマー気質な意見で表現の幅が過剰に狭められていることに
ウンザリする点も理解できなくもないので、ポスターを変更させるまで抗議するということが目的ではなく、
単に「国が関わっている作品ですらこんな現状」を、ただ情けなく思う。

そして、そんなに2人乗りがしたければ、未だ地域限定での使用許可に留まる
タンデム自転車の有用性について考えてみてもらいたいと思う。
※自転車ならベロタクシーやカーゴバイク、オートバイなら原付2種や3輪のトライクという選択肢もある。

●2人乗りで事故

www.sankei.com/west/news/171216/wst1712160079-n1.html
(親子乗せ、許可された地域でのタンデム自転車ではない2人乗り)
車にはねられ男児重体 2人乗り自転車で横断中 兵庫
同署によると、現場は信号機のない交差点で、2人乗りの自転車が横断しようとしたところ、車にはねられたとみられる。

www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201712/0010824484.shtml
「男の子たちは10メートルくらい飛ばされていた。
事故のあった道は急な下り坂で、子どもの力でブレーキをかけても完全に止まることはできない。
これまでにも頻繁に事故が起きていた」と話した。
「平地であれば速度が出にくいから違反であっても危険性は低いだろう」とか
「こういう事故はレアケースでしかないので危険性を改めて伝える必要などない」という
表現者が1人でも減ることを願う。

表現方法の1つとして使うには「あまりにも危険性への理解度が低い」ことから
もうそろそろ本格的に安易に使うことを禁止すべきだろうと個人的には思う。
(当然「禁止されている」「事故が起きる」「危険」ということを伝えるためには積極的に使って欲しい)

●フィクション世界での2人乗り

twitter.com/GAKUJIRA/status/938411432739086339
この項目での2人乗り=親子乗せや走行が許可されている地域でのタンデム自転車での走行ではなく、
「2人乗車が想定されていない一般的な自転車に2人で乗り公道を走行すること」

現実で「喧嘩=暴力は犯罪」ということを理解している上で、ドラマとして喧嘩のシーンを見るのは普通で、
当然、実際の行動を喚起するためではないとしても、
2人乗りに関しては
単に「青春の1ページとして微笑ましいもの」ではなく、
本来は「(私有地ではなく公道であれば)道路交通法違反で死者も発生している事故もある」と
理解した上で見てくれる読者が果たしてどれだけいるのだろうかと。

高額な慰謝料が発生したケースは、件数としては稀でも保険加入の”話のネタ”に利用される一方で、
こういう場合の危険性については広く伝えようとする人が少ないのが腑に落ちない。

100歩譲って青春ドラマを描きたいだけとして編集者も作者も無知で
他で普段から特に何も道交法等について触れないなら
まさに交通教育の放任主義の結果として見ることもできるが、
そうではなく、何故かこれだけは途端に問題ないかのような立場をとるのは如何なものだろうか。

せめて最後に
※「走行しているのは私有地内で公道ではありません」と書くとか、
もっと言えば「自転車2人乗りで死亡事故も発生している」という危険性を知らせるようなエピソード回で
「実際は絶対にマネしてはいけない」とフォローすべきなのではないだろうか。

●違法2人乗りの高い代償

c-2.bengo4.com/n_6735/
「自転車2人乗り」絶対ダメ! 荷台の同乗者が落下して「重過失傷害」となることも

重過失傷害罪は、業務上過失致傷罪と同じく、5年以下の懲役若しくは禁錮又は100万円以下の罰金です。
さらに、今回の事案では、被害者が重症ということもあり、運転者が今後、民事上高額な賠償責任を負う可能性も十分にありえます」

事故になったから問題であって、事故さえ起こさなければいいという論理は通用しない。

実際に全ての人が守っているのかどうかというのは置いておくとして、
ドラマや映画であっても最近は自動車の後部座席でもシートベルトを付けて走行することが常識となっているように
「当然守るべきこと」として表現方法も含めて考えるとすれば、
今までとは違う「ダサい」とか「恥さらし」といったイメージを付けるような
表現方法を採るべきだろうと思う。

●(1人用自転車に大人が)2人乗りで歪んだ車輪

kobelalpedhuez.blogspot.jp/2017/10/blog-post.html
『2人乗りのリスク』
常人逮捕云々は不正確としても、現状、危険性を訴える人の少なさからして
事故になっても危険行為だったと考えるようになるのかどうかさえ怪しい。

いい年の大人だからという年齢の問題ではなく、
「子乗せ座席に子供を乗せた自転車」「(許可されている地域で)タンデム自転車」
「(許可されている地域で)ベロタクシー」のような
特殊な自転車以外(公道で)2人で乗ることは出来ないということを訴えかけ続けるしかない。

●(1人用自転車に大人が)2人乗りで事故

落ちた女性は意識不明の重体、漕いでいた男は重過失傷害の疑いで逮捕
「急に軽く…」2人乗り自転車から落ちた女性重体に(2017/09/24 07:02)
news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000110740.html
大半の人はこのニュースを知ったところで「運が悪かっただけ」と思うだけなのだろう。

1人用自転車に大人が2人乗りで走行(以下「自転車の2人乗り」)という状態が違反という意識がなく、
様々な作品で「全く問題がない」かのような使われ方をしているとしか思えないことが問題に思える。

例えばアクションシーンで暴力沙汰がどれだけ描かれたとしても
普通は「他人に迷惑になるし悪いことで真似するべきではない」と思うだろう。

しかし、「自転車の2人乗り」は道交法違反になり、死亡事故も起こっている危険な行為とは
認識していない人のほうが多いのではないだろうか。

そんな人々に対して危険性を伝えず、
まるで「表現方法の1つであり、便利なシチュエーションとして使うことが重要であって、
年間何件もないような状況の死亡事故なんて大した問題ではない」というような思考で
安易に使うことが正しい表現方法なんだろうか。

注釈も一切なく「ちょっとくらい真似しても構わない」ような印象も受けるが、
危険性を把握してればとてもそんな戯言は言えない。

●2人乗りで要修理

本来の1人乗りで段差などを乗り越えないような普通の使い方であれば、
折れるはずではなかった「スポーク折れ」が、違法な2人乗りでは頻発することも考えられる。

ファットバイクに特注の荷台でもつけたとすれば、
大人2人にも耐えられるタイヤの空気圧量としては十分なのかもしれないが、
それ以前に「総重量が増える上に、設計想定外の重量バランスになることで操作性が著しく落ちる」ことで
ハンドル操作が十分にできずに「フラフラする」ことになることが予想できる。

坂道を下ってそのまま命を落としたという事故もあっただけに、
「私有地」という注釈もないような、道交法無視を推奨しているとすら思える歌詞や
漫画/アニメ/ドラマ/映画/小説などを決して真似してはならない。

(子乗せではなく)
どうしても2人乗りがしたいなら「道交法無関係になる自分や家族が所有する完全な私有地内」か
「(地域ごとに公道走行できる条件に差があるので3輪や4輪でなければならないこともあるが)タンデム自転車」
走行が許可されている地域で「カーゴバイク」等を使用すること。

●[京都]2人乗り禁止を啓蒙するポスター

www.sankei.com/west/news/170115/wst1701150035-n1.html
cyclist.sanspo.com/309732
“ちりりん娘”、京都府警とコラボ…「二人乗りはだめだよ」 京都工芸繊維大の学生がポスター作成
(もちろん子乗せ自転車でもなくタンデム自転車でもない)一般的な自転車に2人乗りに関する内容。
表現方法として未だに「法律(条例)違反という問題意識が一切なく」使われることが後を絶たないことを
「死亡事故も発生している」という現実を見据え、どうにか是正する必要はある。
そしてやはり一時停止を優先的に守らせたいという感覚がないのが残念。

●[兵庫]自転車の2人乗りで逮捕

topics.smt.docomo.ne.jp/article/kobe/nation/kobe-20160924003
もちろんタンデム自転車でも、子乗せ自転車でもない。
自転車に女性と2人乗りしたとして、兵庫県警西宮署は24日、道路交通法違反(定員外乗車)の疑いで、
西宮市内の会社役員の男(50)を現行犯逮捕した。
男は当時酒に酔い、2人乗りを警告した警察官から逃げようとしたといい、
調べに「ガードマンだと思った」などと話したという。
逮捕容疑は24日午前1時40分ごろ、同市本町の市道で、
自転車の後部荷台に知人女性(20)を乗せて走行した疑い。
自転車は女性のものだった。容疑を認めており、逮捕から約8時間後に釈放された。
自転車保険を推進するための理由の1つとして使われる
自転車が加害者となる「高額な賠償金」のケースでも
わざわざニュースになったくらいなので、多すぎる自動車事故に比べて
「全国的に稀」ということだが、珍しいケースでも
「全くないわけではない」というだけでも意味がある。
今年の7月には岩手県で2人乗りが原因による「死亡事故」も発生している。
www.daily-tohoku.co.jp/news/kita_ar/20160712/201607120P147920.html
いくら便利であっても禁止されている以上はドラマや映画などをマネするのはやめておいたほうがいい。

●2人乗りは禁止

ameblo.jp/cycle-plus/entry-12199944300.html
相変わらず「公道ではない場所なら構わないだろう」ということで
映画のCMなどで海岸近くの堤防のようなところで平然と乗っているようなのを見ると、
作り手のモラルの低さにガッカリする。

直接的に道交法で一律の規定ではないが「47都道府県それぞれで規定があるので全国的に禁止」
例外としては「2人乗りタンデム自転車での走行が許可された地域や場所での走行」や
「ベロタクシー」と呼ばれる主に観光地で使われる乗り物くらい。
あとは、子乗せにハンドルロックが必須かどうかはさておき、
両足スタンドや、「荷台ではなくフレームが」対応した強度があるかどうか。

例:東京都 道路交通規則
(軽車両の乗車又は積載の制限)
第10条 法第57条第2項の規定により、軽車両の運転者は、次に掲げる乗車人員
 又は積載物の重量等の制限をこえて乗車をさせ、又は積載をして運転してはならない。
 (1) 乗車人員の制限は、次のとおりとする。
 ア 二輪又は三輪の自転車には、運転者以外の者を乗車させないこと。
 ただし、次のいずれかに該当する場合は、この限りでない。
 (ア) 16歳以上の運転者が幼児用座席に幼児(6歳未満の者をいう。以下同じ。)1人を乗車させるとき。
 (イ) 16歳以上の運転者が幼児2人同乗用自転車(運転者のための乗車装置
 及び2の幼児用座席を設けるために必要な特別の構造又は装置を有する自転車をいう。)の幼児用座席に
 幼児2人を乗車させるとき。
 (ウ) 自転車専用若しくは自転車及び歩行者専用の規制(標識令別表第1の規制標識のうち、
 「自転車専用」又は「自転車及び歩行者専用」の標識を用いた法第8条第1項の道路標識による規制で、
 当該道路標識の下部に「タンデム車を除く」の表示がされているものに限る。)が行われている
 道路又は道路法(昭和27年法律第180号)第48条の14第2項に規定する自転車専用道路において、
 タンデム車(2以上の乗車装置及びペダル装置が縦列に設けられた二輪の自転車をいう。)に、
 その乗車装置に応じた人員までを乗車させるとき。
 (エ) 三輪の自転車(2以上の幼児用座席を設けているものを除く。)に、その乗車装置に応じた人員までを乗車させるとき。
 イ 二輪又は三輪の自転車以外の軽車両には、その乗車装置に応じた人員を超えて乗車させないこと。
 ウ 16歳以上の運転者が幼児1人を子守バンド等で確実に背負つている場合の当該幼児は、
 ア((イ)及び(ウ)に該当する場合を除く。)及びイの規定の適用については、当該16歳以上の運転者の一部とみなす。

●[岩手県]一般車に2人乗りで死亡事故

www.47news.jp/localnews/iwate/2016/07/post_20160713011451.html
久慈署によると、現場は市立侍浜中から南西約800メートル。
下り坂の左カーブを曲がり切れず、道路右側の電柱にぶつかったとみられる。
2人乗り自転車というタイトルだけ見て
「まさかタンデム自転車で事故?」かと思ったら「違法な2人乗りをしていた一般車」だった。
マンガやドラマや映画や歌詞などで
あまりにも違法な2人乗りに関しての危険性の感覚が甘すぎるのが問題。
「フィクションの世界だから何をやってもいい」を曲解しすぎている。
交通関連で言えば自動車で後部座席でもシートベルトをしめてみたりする一方で、
自転車の違法な2人乗りは「まあスピードも大して出ない自転車だから」のような感覚で
済ませようとしているのはもっと危険視しても良いのでは?

●自転車での(子乗せではない)2人乗り表現と荷台の規格について

takesno.com/archives/2855
未だにありますが、ドラマやCM等の自転車の二人乗りシーンも以前より減っている気がします。
(中略)
けど自転車の二人乗りって、雰囲気を出すのには本当にピッタリなんやと思います。
某歌詞にもあるが「2人乗りで坂を下るときにブレーキをかけてゆっくり進めば問題ない」わけがない。
某自転車マナーについても書かれている漫画の(子乗せではない)2人乗り描写でも
特に「道交法上は問題がありますが」といった注記もなく表現方法の1つとして描かれていたことがあるが、
あれにはガッカリした。

作り手側の認識の甘さというよりも、単純に「表現力が拙い」というアピールをしているような印象を受けた。

公道であれば(3輪のトライクや2~4輪加工を施したタンデム自転車は雰囲気が違うというのは分かるとして)、
シンプルに「疲れたとか怪我で歩けなくなったので背負う」とか、2人で乗るだけなら手漕ぎボートを使うとか、
2人乗り密着描写をしたいのであれば、2人乗りが許可された「原付2種」を使い、
心の距離感でも出したいなら別撮りで停止した状態でヘルメットを被らずスローモーションにでもして
風でも当てて適当に白くキラキラするような加工でもすればいいんじゃないかと思うのだが、
作り手にしてみれば「たかが自転車の細かい違反ごときでグダグダぬかすな」という感覚なんだろうか。

あとは「完全に私有地」であることを「しっかりと映した上で」使うという方法がなくもないが・・・
(例えば、殴りあう喧嘩のアクションシーンを暴力と言い換えるまでもなく、
日常生活で行使することで罪に問われるというのは常識的に分かっている人が多いとしても)
自転車2人乗りでは私有地かどうかということを気にして問題を切り分けて考えられる人が多いとも思えないので無意味か。
▼クラス18の自転車に27kgのリアキャリアを付けても意味がない
荷台だけ強くっても、自転車が強くないと本末転倒です。
ちなみに当たり前ですが、この自転車に27kgまで耐えられる荷台を付けても、18kgまでの荷物しかダメです。