ブレーキ総合

最終更新日:2025.05.18 ◆ディスクブレーキは「相応しい用途」で【区別して】考えよう

2024.11.17 ★リムブレーキの利点とディスクブレーキの欠点

2024.9.22 ●ブレーキのキーキー音の相談

2024.9.1 ▲スポーツ自転車のブレーキシューは減りやすい?

2024.7.28 ●[群馬]自転車用自動ブレーキを高校生が開発?

2022.6.5 ★【オススメ】アルミリム掃除用の専用品「ラバー砥石」

2021.12.26 ★【予測運転】自転車のブレーキで急制動機能を求める人の「知らない/忘れている」事

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※キャリパーブレーキ(スポーツ車用[ショートアーチ])、カンチブレーキ、ディスクブレーキ(機械/油圧)の個別品は未掲載

◆キャリパーブレーキ

●ブレーキシュー(キャリパー用)

◆Vブレーキ

●ブレーキシュー(Vブレーキ用)

◆ドラム系ブレーキ(バンドブレーキ、サーボブレーキ、メタルリンクブレーキ)

◆ローラーブレーキ

◆コースターブレーキ

●「固定ギア」と「フリーギア」の違い

●ブレーキレバー

●ブレーキケーブル,ワイヤー他

▲スマートコントロールブレーキ

▲「(油圧)ディスクブレーキ」関連

https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/88.html#Disk-b
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▼ブレーキ総合━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


2021.11.07 ◆ブレーキシューのアルミ片除去は安全ピンがオススメ(ライトウェイ解説)
2021.05.23 ●ブレーキ本体に注油は厳禁
2021.02.02 (単独ページとの重複内容を削除し、このページは注意喚起などをメインへ)
(各ブレーキ種別に関する内容は、それぞれの単独ページのみ更新)
2021.01.24 ●店で購入時にブレーキ調整できているかどうか
2020.09.20 ●コースターブレーキ関連の雑記
2020.07.12 ■自転車のブレーキ不良は"罰則あり"の違反
2020.02.23 ●店の一般車向けの後輪ブレーキ各種への雑感

2019.07.21 ●ブレーキが効かない自転車を乗り続ける危険
2019.07.07 ●ブレーキ変更時の注意点と店での使い方の説明の無さに対抗する補足
2019.06.30 ●ブレーキの異音への対処法への注意点
2019.06.09 ●危険なブレーキ整備
2019.04.14 ●ブレーキに注油は厳禁
2019.02.17 ●1100円のブレーキ補修費用が高いと思う感覚

2018.09.09 ★初期整備が出来ていなければ十分な機能は発揮できない
2018.07.29 ●ブレーキ調整の重要性、◆ブレーキの正しい使い方への理解、●たかが子供車のブレーキ?
2018.08.12 ●過剰な制動力に意味はあるのだろうか?
2018.04.01 ●「ブレーキが効きにくい・滑りやすい」原因とは

2017.08.06 ●定期的にブレーキの確認をおすすめします
2017.07.09 ●不良ブレーキ放置対策としてのキャンペーン
2017.07.02 ●最近のブレーキ不良の自転車

2016.12.11 ●シマノ「コースターブレーキ」,●コースターブレーキのオーバーホール(分解)
2016.12.11 ●コースターブレーキが無知な取り締まりで赤切符を切られたが無効にできた例
2016.10.16 ●後輪のハブブレーキ「音鳴き反対」か「走行性重視」か
2016.01.10 リンク修正のみ

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★【予測運転】自転車のブレーキで急制動機能を求める人の「知らない/忘れている」事

twitter.com/ASAHICYCLE/status/1474662070222462976
たまに相談されるブレーキの効きが弱い系
お話を聞いているとほとんどの方がスピードがついた状態でレバーを握ってもその場で止まらないとおっしゃいます
急ブレーキをしないような運転が大前提だと私は考えております
角があるな!何か飛び出すかもしれない!などと予測しつつ運転することが事故を減らすのではないでしょうか

※ローラーブレーキに引き量不足のドラム系ブレーキ向けの汎用(安物)ブレーキレバーが使われている可能性
整備状況・調整・ブレーキシューに問題がある場合を除けば・・・

こうした【予測運転】の重要性を、具体的に「考えさせて」「理解させる」ということが
事故ゼロを目指すために"必須"であり「真の交通"安全"教育」。

◆「自転車でも安全走行徹底厳守者用フルセット」
「臆病運転(周囲への警戒) → 危険個所察知 →【予測運転】→ 早期減速 → 徐行 → 一時停止 → 前後左右確認 → 慎重運転」

▲ところが現状では・・・、「これが違反、これが義務」の羅列に始まり、
学習効果が低い詰め込み型の内容や、警察の街頭指導でも的外れな内容に偏重していることもあり、
このような悲惨な教育状況に対して疑問を持たない人達だらけだからこそ、
「急制動できる性能さえあれば事故回避できる」と思い込んでしまう人達が出てくるのも已む無しというべきか。

そして、
▲自動車免許があって【予測運転】を「知らない」「分からない」「覚えていない」という人は、
自転車とはいえ"乗り物を運転する適正があるとは言えない"ので、
(「事故に巻き込まれる第三者の被害を防ぐこと」が主な理由でも)
[事故時の時間や、係る賠償金も含む]
「あなたの身の安全のため」にも、
自転車に乗らないことを強くオススメします。


●過剰な制動力に意味はあるのだろうか?

(シングルピボット→ダブルピボットに変更や、ノーマル→ハイパータイプのローラーブレーキでも不十分という考え方)
実際には使い方の問題やデメリットを気にすべきのような。
前輪・後輪で役割は異なるが、どちらにしても急停止/急制動すれば
晴天時であればタイヤの摩耗促進、雨天時であれば鉄蓋などの上で特に滑りやすくなるのが代表的なデメリット。

前輪であれば前方に乗車人だけが吹き飛ぶようなことにもなるが、
それでも急制動が良いという人は、キャリパーブレーキローラーブレーキではなく、
Vブレーキ車種に買い替えるべきだろう。

タイヤの早期劣化を気にしないとしても、そうして偏摩耗を促進する使い方では、
特に神経質な人が気にするであろうホイールバランスが(若干でも)狂うことになるが、
それはどうでもいいのだろうか。

しかし、そもそも何のために必要かと考えたときに、
「急ブレーキで停止しなければならない状況」を作り出していることが問題。
「そういう速度や状況になるように走行することが危険」という認識が足りないように思える。
しっかりと予測運転ができてその予防策を採った安全走行が出来ていれば、
日常的に急停止しなければならない場面は「殆どない」と言える。

例えば、事故多発地点でもある「交差点」で
「停止線も標識も徐行義務も無視、減速もせずにそのまま進む」という状況は
まさに全く危険を予想していないという証拠。
↑の状況から「歩行者などが急に飛びだしてきた」という場面が続いたとして
危険者は「一時停止や徐行を無視した自転車側」に他ならない。

次に、車道の左側を走行していて
自動車がウインカーも出さず、後方から加速・追い抜きから左折巻き込みされそうになるケースであれば、
狭い道で歩行者もいなければ素直に「歩道を走行」、
十分に道幅もあるようであれば走行位置を車道の左端に寄せすぎないことが重要。
もし前方がほとんど詰まっているにも関わらず、
自転車を追い抜けないことで煽り運転を仕掛けてくるようであれば普通に通報すべき案件。

★リムブレーキの利点とディスクブレーキの欠点

www.youtube.com/watch?v=8BWnbc6MRfo
ディスクブレーキのメリットは「雨天時の制動力」「リムの軽量化」程度に対して
強度が必要ため「全体的に重く」
(ハブを強化+ラジアル組不可でスポーク本数を減らせず+ディスクローター[放熱板])
軽量化とは相反する方向になっていることを、
「レースではない”趣味的な用途”」としても
「峠攻めでもしないなら」明らかな過剰装備と言わざるを得ない装備を強制すること自体が間違い。

あくまで【スポーツ用途】として、
アマチュアでも雨天走行当たり前のレース参加するような
ハイエンドやミドルグレードまでなら安全上の観点から理解できます
エントリー初心者用コンポーネントや
「生活用途」の下層コンポーネントにディスクブレーキなど必要ありません。

雨天時の利きであればハイパーローラーブレーキ化で十分。(もしくはVブレーキ)
それよりも摩擦係数の低いステンレスリムのほうがよほど危険を覚えます。

リムブレーキは
★軽さ
★見た目のシンプルさ
★整備性
★ランニングコスト
と、メリットが多い。

ディスクブレーキの
少々の重さや見た目は一般用途で気にされることはないとしても、
「整備性の悪さ(手間や時間)」から来る
「▲整備費用の増大(油圧であれば半年~1年に1回で1万円)」だけは
特に一般大衆ユーザーは絶対に受け入れるわけがないので
わざわざ売れにくくするために導入する一般車メーカーが続々と登場するなどありえない。

▲電アシは購入費用が高いのもあり、雨天時や過重用で油圧ディスク導入すべき」?

スイッチカバー程度のオマケではなく、根本的にブレーキシステムを変更して
「油圧ディスクブレーキに対応できる街の自転車屋」がどれだけあるのでしょうか?
パナのディスクブレーキ導入車が「投入翌年?には消えていた」のが
その証拠の裏付けと言っても良いでしょう。
英式やボスフリー規格どころか、FAX注文(笑)すら潰せないというのに。

どうしても機能面で一般車でも油圧ディスクが必要なら
スポーツ自転車メーカーから出ているアーバンコミューター系の
S形やL形系フレーム車種でも買えば良いと思いますが
「もしその購入店に問題があってもセカンドオピニオンできそうな店がない」
ということに気付いて後悔しても遅い。
【油圧ディスクも含めた自己整備が出来るなら】
実店舗など介さずご自由に世界中から通販購入すれば良いとは思います)

また、一般車用途の話ではないので動画内ので言及はありませんでしたが
「駐輪機との相性」という観点からも、
どれだけラインナップが減るとしても、
シマノからカンチブレーキが未だ供給されているように、
リムブレーキそのものが消滅するということは考えにくい。

著しく整備性の劣る消滅していなければならないBEタイヤや
ロッドブレーキすら市場から完全には消えていないことからも、
まず数十年以内にリムブレーキが消滅するということはないと見て良いでしょう。


◆ディスクブレーキは「相応しい用途」で【区別して】考えよう

x.com/GAKUJIRA/status/1922030903926075624
最近は猫も杓子も【ディスクブレーキ化】だが
僕個人はこの流れを疑問視してる
特に安い価格帯のモデルに安易にディスク化すると
【ディスクブレーキのパッド交換のときに大問題だ】
ディスクブレーキは、そのバッド形状はそれぞれ独自で汎用性が低い
その替えパッドを何種類も小売店は置かない

これがシマノ製なら、品番もしっかり分かるし取り寄せも可能だが、
それとて【お店に行ってすぐに交換】とは行かない。
シマノも何種類もあるから。
かように僕は、ことメンテナンスにおいて
自転車用ディスクブレーキの未来に懐疑的なのだ。

2人乗り表現に一切の危険性を伝えようとしないことの問題放置があるのと
自転車ネタ自体少なく全く興味のない懐古趣味のネタだらけで見なくなってましたが
「この意見については」分かる。

x.com/GAKUJIRA/status/1922356152018350520
僕は自転車のディスクブレーキ【そのものを】否定してるのでは無い。
僕のMTBはとっくにシマノの油圧ディスクだ。
レースシーンでは既に常識だし、
あえてキャリパーブレーキやVブレーキにする意味も無い
油圧による軽いタッチは魅力的だ
少なくとも10万円を超えたら今はディスクで当たり前。

そう(プロ気取りで峠攻めするような命知らずのアマチュア自転車乗りも含む)
【競技向けのスポーツ自転車】というカテゴリであれば
MTBじゃなくて「ロードバイクでも」意味がある。

しかし、ディスクブレーキ至上主義者を言い換えるなら
「大型車があれば軽四自動車なんて要らない」と言っているようなもので、
そもそも【用途が全く違う】。

いや「純然たるスポーツ自転車の観点」でしか自転車を見ておらず
まるで「一般車系統など自転車とは呼ばない。ママチャリという貧民の乗り物だ」
という狭い価値観でしか見ようとしないから話が全くかみ合わない。

◆【ユーザー側のコストやメンテ意識的に】
日常的な生活自転車店では扱えるわけがない。

ちまちま時間のかかる油圧ディスクブレーキの対応ができて1万をポンと払える客や、
機械式ディスクブレーキの小まめなメンテなんてするわけがないし
そんな客層を抱える生活自転車店も増えるわけがない。

ブレーキコンポを丸ごと変えるのはバンドブレーキや
状態の酷いローラーブレーキではあっても
ディスクブレーキを丸ごと変えるだろうか?
問題に気付かず、また対応ブレーキの汎用性が高いとも言えないなら尚更
メーカー側としても(イチイチ補修パーツの在庫をするコストがかかるので)
【コスト重視の安値の車種には】使うメリットがない。

つまり最初から「高額なスポーツ自転車」の話などしていない。

それは勝手に「少ない人口の業界」の中で
暇と金を持て余している中高年と極少の富裕競技者層を囲って
ミドル50万からハイエンド100万超え当たり前の世界で語ってくれれば良いわけで、
多数の庶民のことなど気にかけてもらう必要はない。
元々しっかり棲み分けが出来ているジャンルを
トップダウンで無理強いされるのは勘弁願いたい。

また、スポーツ自転車用途でも「楽々輪行が良い」と思う人達は
リムブレーキ主義から離れないだろう。

発言の主旨としては、入門カテゴリの「ライトスポーツ走行」でも
ディスクブレーキが侵攻してくるのはおかしいのではないのかということであり、
もう少し踏み込んで具体的に言えば「10万円弱のクロスバイク」にまで、
その純然スポーツ自転車の流儀を持ち込まれるのが
非常に困るので控えるべきなのではないのか?というだけのこと。

それなのに「自転車の話」として、大きく一括りにしてしまうのは何なのか・・・

いや、実際パナソニック自転車でもディスクブレーキ採用のスポーツ電アシが
数年でVブレーキに戻っていることにも象徴されるように
【一般車系の市場としての答え】は出ているので、
どれだけ優位性を生活自転車カテゴリ向けのユーザー向けに強弁を繰り返しても
抗えるはずもないので、
例えディスクブレーキを扱えない雑多な店が消えたとしても、
生活向け自転車にまでディスクブレーキが常用されることは
数十年後でも変わるとは思えない。


●ブレーキのキーキー音の相談

financial-field.com/living/entry-324780
購入して約1年の自転車ですが、ブレーキをかけると「キーキー」鳴ります。
まだ使える気はしますが、修理やメンテナンスが必要でしょうか?

最後まで見ても「ブレーキ種別の特定無し」という…。

各ブレーキの種別を画像を許可とって借りてくるか、
URLを貼り閲覧者や質問者に
どのブレーキかを説明しないことには始まらないと思いますが…?

キーキー音といえば、基本はママチャリの「バンドブレーキ」を想定しても
「初心者質問なので前後ディスクブレーキ車なわけがない」は思い込み。

バンドブレーキなら研磨剤どうこうでの小手先整備ではなく
そのバンドブレーキのメーカーの唐沢ブレーキが
「サーボブレーキへ交換しましょう」と案内しているので素直に従いましょう。

それにしても、いい加減…古い業務用の自転車以外で
バンドブレーキなんて使うのをさっさとやめてもらいたいんですが…
唐沢ブレーキが販売停止したところで
特許がなければ値段の安さで他社製品が乗るだけなのだろう。

どうせすぐ使わなくなるのと制動力で採用されているとしても
子供車に使っているのも論外で、
キーキー音が嫌で使われなくなったら元も子もないので
大手の自負があるなら幼児子供車でもドラム系ブレーキならサーボか、
制動力のグニュ感に慣れさせるために
ローラーブレーキくらい搭載すればいいでしょうに。

ブレーキシューでも店の長期在庫でゴム硬化してそうな物なら1000円で交換できても、
「カートリッジシュー」という場合も想定すれば倍以上の値段も考えておく必要もある。
パナ(テクトロ製?)のサイレントシューでもそんなに安くは買えない。

※ディスクブレーキのブレーキパッドであれば、
素材はゴムではなくレジンやメタルとなる。

●元記事のあったヤフコメ欄では「自転車店に持って行けば解決する」の大合唱。
しかし、そもそも知識がまるでない量販系の自転車店への不信感や、
威圧感丸出しの喋り方しかできないような
「モンスター訪問者退治のスイッチが切れない」個人店主もいるわけで…
ネットで予め聞いておきたいという姿勢が間違っているとは思えない。

なにしろ、仏式バルブへの空気の入れ方が分からずに
わざわざ数分では済まないであろう自転車店まで時間をかけて行くような
ご苦労様な人までいて、煙たがられるのがオチなので。

それに「ローラーブレーキBR-IM31-Rを100mm放熱板の物に交換したいんですけど」とか
「メンテナンス性向上と制動力UPのために、ブレーキレバーごと
ハイパーローラーブレーキにしようと思うんですけど」と言っても
「なにそれ???」と知識が足りない店員店主も少なくないと思われるので、
自転車店に聞くだけが唯一の正解ではない。

しかし、話が本当なら
店に行こうとする前に『調べ方を工夫して答えを探し出しましょう』とアドバイス。

でもこんなレベルで執筆依頼があってお金貰えるなら
当方が数倍マシな濃い内容書きますよ…ほんとに。(但し料金も数倍)


▲スポーツ自転車のブレーキシューは減りやすい?


まずタイヤ同様に同形でも
「各種シューの特性に違いがある」ので、それをひとまとめにするのが間違い。

Vブレーキはキャリパーブレーキより制動力が高く、
リムに押し付ける力が強いため削れやすいという理屈はあっても…

現行Vブレーキの自転車は、(昔の車種でもない限り)
今の時代「スポーツ自転車」とは言うべきではない。
コミューターバイクやクロスバイク系統であり、
「あくまで生活向けの自転車」でしかないので、
100歩譲って「スポーツレクリエーション風」用途ではあっても
断じて「”ガチ”スポーツ向け自転車」などではない。


現行スポーツ自転車といえば「9割以上ディスクブレーキ」であり、
比較するなら「ディスクブレーキパッド」の「薄さ」を引き合いに出さなければならない。

そして、Vシューのスポーツ自転車(もどき)の車輪とブレーキ一式交換よりも
「電アシのユニットやバッテリー交換のほうが遥かに高い」ことは言うまでもありません。


●[群馬]自転車用自動ブレーキを高校生が開発?


gp-award.jp/トマールくん(前橋高3人組)mvp%E3%80%803部門15組/
iszk-gr.jp/blog/918/

news.yahoo.co.jp/articles/8e3a6d40134ae9f1d90b395540c82b9f6c239ff0
自転車用自動ブレーキを高校生が開発 機能向上に向け警察官と意見交換
群馬県内でも後を絶たない高校生の自転車事故を防ごうと、
自転車用の自動ブレーキを開発した前橋高校の生徒と警察官が機能の向上に向け、
意見交換しました。
前橋高校の科学・物理部では、カメラとAI=人工知能を使い、
自動車や道路標識を認識して、自動で自転車のブレーキをかける装置
「トマールくん」を開発しました。
23日は、機能の更なる向上を図ろうと、前橋東署の警察官を招き、
交通法規に関するアドバイスを受けました。
生徒たちは、装置を使用して事故が起きた場合の法的な責任などについて質問していました。
一方、警察官は、道路標識の認識の精度などを尋ねていました。
そして「この装置は事故防止に役立ちます。早期の実用化に期待します。」と
エールを送っていました。
県内の高校生1万人あたりの自転車通学中の事故は、
9年連続で全国最多の状況が続いています。
前橋高校の科学・物理部では今後、軽量化や認識精度の向上など
「トマールくん」の改良を重ねることにしています。

いやあのですね。自動でブレーキではなく
そもそも「どのような場所や状況で」
「ブレーキをしなければ法的に罰則がある違反」という教育すら「全く足りない」から
いつまで経ってもロクに自転車事故が減らないんですが…。

群馬の全ての高校実地で講習を「罰則なしで」義務付け、
校則として検定に合格できない者は合格するまで自転車通学を禁止し、
抜き打ちでボランティア等を募り高校生の「一時停止違反」一点に絞り、
止まれの標識の傍などで状況を街頭で継続調査し
報告を各高校に上げるなど、具体策くらいすぐに思いつきますが・・・。

これには含まれていませんが、高齢で認知機能に問題があるとか、
もはやブレーキレバーを握る力もない筋力であれば
そもそも自転車に乗る前に最低限の筋力トレーニングを推奨するのが先。

ヘルメット着用に血眼になる人達といい…なぜこうもう優先度を見誤るのだろう。
しかしこれでも特小原付区分やナンバープレートを隠す擬態機能の導入のようなモノたち
に比べれば遥かにマシ。
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★非常に重要な部品のため、改修するなら何を置いてもまずブレーキから。

次点もライトや反射板などの道交法に関わる部分として
その次に走行性のタイヤ・チューブを検討すべき。

◆ブレーキシューのアルミ片除去は安全ピンがオススメ(ライトウェイ解説)

www.riteway-jp.com/itemblog/カテゴリー-40479/2021/10/_kamata
新品に交換できるのであればアルミ片が出にくいシューに交換してしまうのも手。
※ライトウェイ扱いの「BBB:3色ブレーキシュー」「BBB:青白柄ブレーキシュー」など

※ちなみに、ステンレスリムの場合は
ステンレスリム用シューを使っていて削れることはまずないので除去の必要なし。
ステンレスリムといえば重く雨天時にブレーキをかけても滑りやすく前輪ブレーキで止まりにくいが
リム面の耐久性でいえば手間がかからず便利な側面もある。


★【オススメ】アルミリム掃除用の専用品「ラバー砥石」

※古く硬化しているもの、雨天走行前提で墨汁が出やすいブレーキシューであれば
手間や頻度が多く大変なので、まずはブレーキシューの変更が望ましい。

※ブレーキシューに「金属片」が埋まっている場合は必ず取り除くこと!

その上で、これでリムのブレーキシュー当たり面の掃除をすれば、
「★制動力≒コントロール性の向上」「★リムの寿命も延びる」

ラバー砥石は3種類(※数字が小さいほど荒い・大きいほど細かい)
www.hozan.co.jp/corp/r/r3512/
K-140 ラバー砥石(#60)990円(税込)
K-141 ラバー砥石(#120)990円(税込)
K-142 ラバー砥石(#320)990円(税込)

60ではリム面に傷が付きすぎる可能性はあるが一気に削るなら良いのかもしれない
320を仕上げに使う方法もある

◆実際の作業の動画ではK-141(#120)を使って作業している。
www.hozan.co.jp/mechanic/wheel/WH-9.html
※K-140(#60)約700円で購入可能
www.yodobashi.com/product/100000001000419136/

※K-141(#120)約700円で購入可能
www.yodobashi.com/product/100000001000419135/

●K-145 ラバー砥石ホルダー
テコの原理から「使ったほうが力を与えやすい」のと、
手を汚しにくいので、頻繁に使うのであれば購入しておくのもアリ。

※K-145 約1200円で購入可能
www.yodobashi.com/product/100000001004668238/









●ブレーキに注油は厳禁

cs-shinwa.sblo.jp/article/185834919.html
ローラーブレーキへの専用グリスや油圧ディスクブレーキは別の話
なお、これは超基本的な事なので頭に入れてほしいのですが
ブレーキという装置は止めるためのもので
油は潤滑させる=滑らせるためのものです。

止めるための装置に滑るための油をかけたら
止まらなくなるのは当たり前ですね。
「滑る」という物理現象を全く理解していない人が多いとは思えないが、
「たかが自転車だからテキトーでいい」と思っているのだろう。

●1100円のブレーキ補修費用が高いと思う感覚

「危ないから交換したほうがいいですよ」程度のアドバイスでは、
「"たかが自転車"の"ブレーキごときに払うのが勿体ない"」という感覚なんだろう。

「後ろブレーキがあるから」とか、「降りて止まればいい」とか、
「スピード遅いから大丈夫」では済まない。

▼不整備車は違法
突発的な状況に対応するために必要な装備として、
「制動距離が不十分であれば違反」になる。

●道路交通法
第六十三条の九 自転車の運転者は、内閣府令で定める基準に適合する制動装置を備えていないため
交通の危険を生じさせるおそれがある自転車を運転してはならない。
(罰則 第一項については第百二十条第一項第八号の二、同条第二項)
(第120条→5万円以下の罰金)

●道路交通法施行細則
第九条の三 法第六十三条の九第一項の内閣府令で定める基準は、次の各号に掲げるとおりとする。
一 前車輪及び後車輪を制動すること。
二 乾燥した平たんな舗装路面において、制動初速度が十キロメートル毎時のとき、
制動装置の操作を開始した場所から三メートル以内の距離で円滑に自転車を停止させる性能を有すること。

▼結局後で損をする
今度は「警察はまともに取り締まりなんてしてないからどうでもいい」と言い張るかもしれないが、
それだけではなく、ブレーキゴムがなくなり、
やがて下地の金属部分が車輪のリムを削り、
割れて走行不能になり修理費用が5倍以上かかるだけではなく、
その割れ方によっては足に突き刺さることになりかねない危険な状態に陥る。

「その前に買い替えればいい」として、
「たかが1100円」で治るものを数万円かけて新車にすることは
(他の部分も新しくなるとしても)決して得な選択とは言えない。

そもそもブレーキゴムの硬化を考えると
業務用もしくは神経質な人であれば「半年ごとに交換」でも
多すぎるというほどでもない。
年間走行距離1000km未満くらいであれば
(TS更新するならその時にでも)毎年更新するくらいでちょうどいい。

減ってから交換ではブレーキゴムの
「最適な性能」が十分に発揮できるとはいえない。

こういう「法律」「金銭」「安全」を含めた説得材料と共に、
「完全に整備された1万円自転車」と
「完全不整備の5万円以上の一般車」を用意して乗り比べてもらうなどの
「問答無用で理解させる可能性が高い説得力のある対策」が必要だと考える。

●ブレーキ本体に注油は厳禁

star.ap.teacup.com/flatout/2848.html
サーボブレーキも同様。
※メタルリンクブレーキやローラーブレーキには「専用グリス」であり液体オイルではない。

キャリパーブレーキやVブレーキでもブレーキ本体への注油は不可。

「どの箇所に」「どの程度」注油が必要か、分かっていないのに注油はしないこと。

この自転車の場合、注油が必要なチェーンには注油が施されていないという時点で
「注油方法が全く分かっていない」ということがよく分かる。


●店で購入時にブレーキ調整できているかどうか

cs-shinwa.sblo.jp/article/188331615.html
店員にもよるとは思うが、量販系(スーパーやディスカウント系)の店では
「時間効率重視」により、まともに調整しているとは考えにくい。

恐らく、ネジ締めやチェーン引き同様に、目いっぱい固く締めている状態であれば、
「完全ノーメンテでもある程度もつ」ということに最大限の利点を置いているのだろう。
当然、タイヤの空気圧など、
「日々適切に調整することの意義」を理解できている人達にすれば論外となる。

◆「初期伸び」後に「店で再調整"しない"」非常識な店やユーザーが後を絶たないこと
鬼締めの遠因になっていることは間違いない。

とはいえ、後輪用ブレーキでいうと、
◆シマノのローラーブレーキBR-IM31用の「純正ブレーキレバーBL-C6000」取説より
si.shimano.com/#/ja/DM/HRB001
ブレーキユニットまたはブレーキレバーのケーブル調整ボルト(A)を回して、
ブレーキレバーの遊び(a)が15mmになるように調整します。
※新型ローラーブレーキ搭載車種は皆無に等しいのでBL-C6010の場合は省略
どちらにしろ、取説準拠では「ブレーキレバーの可動領域は狭い」というのもある。

★但し、取説だけを信じてしまうと
制動時にむしろ危険なことにもなるので、使用者に応じて調整は必要。

●「ブレーキが効きにくい・滑りやすい」原因とは

(1)タイヤ性能の低下
  劣化や硬化していて路面との摩擦抵抗が減っていると起こりやすい。
  タイヤの使用限界を超えてケーシングと呼ばれる布目が出ていてもそのまま使い続けるようなことをしていれば
  適正な路面抵抗を得られない。
  摩耗以外にも新品でもタイヤ自体が製造されてから数年経過、紫外線を浴び続ける、
  高温多湿のような劣悪な保管状態による影響も考えられる。
(2)体重が80kg以上/荷物が重い
  体重:JIS規定では標準体重を65kgに設定してある。
  70kg台であればさほどでもないとしても、80kg台になると影響は無視できない。
  荷物:前は5kg、後ろは最大で25kg程度は積載できるとしても、それだけ積めば思うようにコントロールしにくくなる。
(3)路面状況が悪い
  ・乾いた路面でも「アスファルトの上に砂が溜まっている場所は滑りやすい。特にカーブであれば徐行でも良い程」
  ・歩道走行時は点字ブロックの上を進行すべきではない。
  ・網の目に限らず「(自転車の走行を無視した施行により)滑り止め加工されていない鉄の蓋」や
   落ち葉が溜まっているような場所ではそもそも滑りやすいので注意が必要。(特に雨天時)
(4)整備が不十分、誤った整備方法
  ・ブレーキワイヤーの初期伸びを無視し続け、レバーを握ってもグリップまで完全に接触するような状態になっているのに
  そのまま放置していれば十分な制動力は得られない。
  ・ローラーブレーキ・メタルリンクブレーキに専用グリスではないものを使用していたり、
   専用グリスでも過剰充填すれば効きが鈍くなる。
  ・大雑把な感覚で空気圧を無闇に高め(推定5気圧以上)にすれば路面との接触面積が減るので滑りやすくなる。
  ・ゴム質の硬さ柔らかさを気にしてタイヤを選ぶ前に、まずは空気圧を調整したほうが早い。
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★初期整備が出来ていなければ十分な機能は発揮できない

(「自転車店の仕事」であり、あまりにも常識的なことで省略していたが念のため追記)
例えばドラム系ブレーキであれば「本体のアームを引っぱりながら」
インナーワイヤーを引っ張りつつダルマネジを仮止め、
レバーを握ってブレーキが効くまでの距離の調整として
ワイヤーの引っ張りを調整する等は「普通で最低限」の整備。

調整不足が原因であることを置き去りにして「効きが悪い」というのは無茶苦茶。
(「通販で買ったので調整不足だった」と言われても「自業自得」だが、
「初期調整すらまともに出来ないようなロクでもない店」に当たってしまったら、
多少遠くなっても早めに別の店に変更することを強く薦めるが、それも無理なら各自で習得)
────────────────────────────────────────
(5)使用方法
 「過積載」で「砂地の上や濡れた鉄蓋の上」を「フルブレーキ」して滑らない自転車は存在しないと言える。
 ↑は極端としても、これに近い状況であるほど危険。
 未だに誤解が散見される「ある程度速度が出ていても前後両方とも思いきり急ブレーキをかけたら車輪が急停止する状態こそ適正」というのは誤り。
 ブレーキをかけてから停止するまでの「空走距離」は雨天に限らず乾いた路面でも存在するのが当たり前。
 だからこそ急制動(急ブレーキ)をかけないような安全走行が求められる。
 「交通事故に遭いたくなければ(起こしたくなければ)」車両や歩行者が常に飛び出してくると見越して減速&徐行を徹底。



●ブレーキが効かない自転車を乗り続ける危険

ameblo.jp/schonkm/entry-12495970964.html
ワイヤー切れですね、効くわけありません。Σ(゚д゚lll)ガーン
親御さんの話によれば、「とうとう両方効かなくなった」と聞いたのが昨夜の事。(;^ω^)
前ブレーキは随分前から効かない事も昨夜初めて聞いたそうです。(;^ω^)
ユーザーに「違法な整備不良車両」という認識が全くないのだろう。

ママチャリであっても、ブレーキが片方効かないということは
稀にニュースになる「ノープレーキピスト」や「ノーブレーキBMX」と
「ほぼ同じ」公道走行すれば違反になる問題のある車両。

「常用スピードが遅いから」とか「気を付けて走っているから」では済まされない。
(いたずら等も考慮し)乗車前にはブレーキが効くかどうか毎回確認し、
壊れているようであれば「乗らない」のが正解。

自分で修理できるに値する十分なスキルがなければ
「出張修理を呼ぶ」とか「押して自転車店まで歩く」しかない。

具体的には「ブレーキシュー」と
「ブレーキケーブル」(インナーだけでなくアウターもついでに)
を交換すれば直る。(工賃別で各500円~)

ブレーキレバーが折れていたり、
ブレーキ本体に異常があればブレーキ丸ごと交換も必要になる。
(工賃別で各2000円~)

■自転車のブレーキ不良は"罰則あり"の違反

たとえママチャリであっても
「前または後ろブレーキだけ使えればいい」というのは
れっきとした罰則のある道路交通法違反なので、
故障していて修理せず走行した場合は、
本来「走行禁止命令を受けなければならない」のだが・・・、
警察が「優先度の低い内容に固執する余り」まともに検査せずに野放しになっているとすれば問題。

もし店側で発見し、修理に応じない場合は、
「(防犯登録してればその番号)車体の特徴・車体番号等」を添えて、
危険運転(事故を発生させる恐れあり)として
一応は警察側に情報を提供しておくべきに思える。

とはいえ、「たかが自転車」と思っている人の「自覚の無さによる非常識の壁」は厚いことは間違いなく、
店としても言い争いでのトラブルを避けたいだろうから、
こういうときに「漫画等で分かりやすく解説した小冊子」でも作っておいて見てもらうほうが、
効果的なのかもしれない。
しかしそもそも・・・こういう道交法内にもある安全上最低限のメンテ必須項目に関することは、
「啓蒙活動を課せられている警察側で用意していて当たり前なのでは?」という疑問もある。
※既に配布しているような安全意識の高い地域が存在しないとは言わないが少なくとも全国的ではない。

●前後ともに制動装置があること
●「夜間等」灯火義務
●後部の「反射板もしくは尾灯」
●[正直要らないとは思うが](一部地域を除き)警音器の装備義務
※他にも事故防止の観点から見れば、
「タイヤ・チューブに異常がないか、ネジ締めが適切かどうか、
曲がりや歪み割れがないかどうか」など多岐に渡る。

別角度からのアプローチで言えば
●「幼稚園・保育園」側から「入園冊子での自転車利用者への注意警告」と「毎月点検を義務化」。
●「保育雑誌などでの自転車メンテの重要性」についても、シリーズ化や書籍化という方向もある。

▼道路交通法
elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/viewContents?lawId=335AC0000000105_20200523_501AC0000000020
第六十三条の九
自転車の運転者は、内閣府令で定める基準に適合する
制動装置を備えていないため交通の危険を生じさせるおそれがある自転車を運転してはならない。
(罰則 第一項については第百二十条第一項第八号の二、同条第二項)

(自転車の検査等)
第六十三条の十 警察官は、前条第一項の内閣府令で定める基準に適合する
制動装置を備えていないため交通の危険を生じさせるおそれがある自転車と認められる
自転車が運転されているときは、当該自転車を停止させ、
及び当該自転車の制動装置について検査をすることができる。
2 前項の場合において、警察官は、当該自転車の運転者に対し、道路における危険を防止し、
その他交通の安全を図るため必要な応急の措置をとることを命じ、
また、応急の措置によつては必要な整備をすることができないと認められる自転車については、
当該自転車の運転を継続してはならない旨を命ずることができる。
(罰則 第一項については第百二十条第一項第八号の三 第二項については第百二十条第一項第八号の四)

▼道路交通法施行規則
elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=335M50000002060
「自転車のブレーキ基準について」
第9条の3 法第63条の9第1項の内閣府令で定める基準
1 前車輪及び後車輪を制動すること。
2 乾燥した平たんな舗装路面において、制動初速度が10キロメートル毎時のとき、
制動装置の操作を開始した場所から3メートル以内の距離で円滑に自転車を停止させる性能を有すること。

※右または左のブレーキレバー1本しかない場合の陥りやすい誤解
★「左右にブレーキレバーが存在しなければならないという規定は存在しない」ので勘違いしないように。
【1】2本引き
ブレーキレバー1本で前輪後輪のブレーキワイヤーを2本引きするのは何ら違反ではない。
【2】コースターブレーキ
後輪用にブレーキワイヤーがないからといって違反ではない。
「コースターブレーキはJIS規格基準に適合している制動装置」。
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/31.html#coaster

【◆乾いた路面では「時速10kmで3m以内、時速16kmで5.5m以内、雨天時は時速16kmで9m以内に停止できること】が目安

▼雨天時であれば
タイヤと路面の間に水があるのでいくら影響を受けにくいハブ(車輪軸)ブレーキといえども止まりにくいのは当たり前。
常識的に「速度を出し過ぎなければ」止まりやすい。
▼乾いた路面で止まりにくいという場合は
 ・前ブレーキを一切使わない
 ・坂道だけでなく平坦路でも速度を出している
 ・砂や落ち葉で滑っているだけ
といった「使い方に難点がある」場合も考慮しておきたい。

参考●(乾燥した路面)時速10km時には3m以内に停止できること
「道路交通法施行規則、第9条3」には次の規定がある。
「乾燥した平坦な舗装路面において、制動初速度が10km/hのとき、
制動装置の操作を開始した場所から3m以内の距離で円滑に自転車を停止させる性能を有すること。」

参考●時速16kmでの乾燥路面と水濡れ路面での制動距離の違い
https://web.archive.org/web/20160906094411/http://www.geocities.jp/jitensha_tanken/braking_distance.html
◆JIS規定(JIS規格D9301) (砂や葉っぱなどがない状態)
●乾いた路面・・・時速16kmで5.5m以内
●雨天時・・・時速16kmで9m以内
これらの距離内で停止できなければ問題があるが、
これら以下の距離で例えば時速20km以上速度が出ていても1m以内に即停止できるようにしたいということであれば
それは逆に車体のバランス的にも危険だと思う。

◆速度が分からないというのであれば
サイコンを取り付けてタイヤの周長をキャットアイのサイトで調べて入力するか実測して入力し
www.cateye.com/jp/tire_guide/
 例:ママチャリ26インチWO:37-590(26x1-3/8)→ 2068mm
 例:ママチャリ27インチWO:37-630(27x1-3/8)→ 2169mm
実際にどのくらいのスピードなのかという感覚を得るのも良い。


★【交換検討の前に確認】

●前ブレーキ  (キャリパーブレーキの場合)
前ブレーキアーチ画像の右のもの(シングルピボット)であれば左のもの(ダブルピボット)に交換推奨。
www015.upp.so-net.ne.jp/fit/difference.html

●後ブレーキの種類が分からなければ「一般車の後ろブレーキの種類」で確認
www.sorei.net/cn25/cn32/pg212.html
kazamakase.exblog.jp/10331848
(●ローラーブレーキは側面の上のほうに「高温注意」の黄色シールや「SHIMANO INTER【M】と記載)
(ブリヂストンの放熱フィン付きのものはBRIDGESHONE INTER【M】と「SHIMANO BR-IM31-R」を併記)
asibinaa.com/?p=703

【(一般車向け)簡易交換チャート】

「前輪用」
▲貧弱なシングルキャリパーブレーキ → ★ダブルピボットキャリパーブレーキ
▲うるさいキャリパーブレーキ → ブレーキシューの交換(ステンレス用・アルミ用を確認)[別ページ]
─────
「後輪用」
─バンド・サーボ類
▲うるさいバンドブレーキ → ★サーボブレーキ or ★メタルリンクブレーキ (後者はドラム交換が必要)
(バンドブレーキ → サーボブレーキ化でもドラム椀が古いものは交換しておいたほうが良い)
▲サーボブレーキの効きが悪い → ★サーボブレーキを新調 or ★メタルリンクブレーキ (後者はドラム交換が必要)
ローラーブレーキ
▲効きにくいローラーブレーキ → ★ワイヤー調整 or ★「ハイパータイプのローラーブレーキ
▲うるさいローラーブレーキ →★必ず専用グリスを「適量(約5g程度)」充填
───────────────
★シフト・ブレーキともに、「アウターケーブル、インナーワイヤー」も
切れてなくても錆びていたり解れていたら交換しておいたほうがいい。
インナーは内3シフトケーブルの一体型でなければシフト・ブレーキ共にステンレスワイヤー化。
アウターはブレーキレバーも交換するならシマノ純正にしておいたほうが良い。
───────────────
●装着されている種類
[多くの一般車・電動アシスト・幼児子供車・の場合]
 前:キャリパーブレーキ、後:[バンドorサーボorローラー]ブレーキ
[クロスバイク・小径の場合]
 前後:Vブレーキなど
[クルーザー]など他は様々な組み合わせがある。
※現状、「ディスクブレーキ」「カンチブレーキ」は記載なし

▼互換性のないブレーキ種別の変更

バンド/サーボ/メタルリンクブレーキ→ローラーブレーキへの変更、
後輪のハブブレーキ(バンド/サーボ/メタルリンク/ローラーブレーキ)→後輪もキャリパーブレーキ
に交換するのは泥除け取り付け部分に手を加え、強化することで取り付けられるようだが、
加工改造が必要な作業になるため、あまり勧められない。
どうしても後輪もキャリパーがよければ完成車乗り換えを検討すべき。

◆ブレーキ力を最大限発揮させるならタイヤも交換

ブレーキが効きにくいというのは単に調整不足やワイヤー伸びやブレーキ自体の性能だけでなく、
「タイヤ劣化」でグリップ力が低下していることも考えられる。
最適な性能を維持するためには走行距離が少なければ3年を目安に交換するのが良いだろう。
(BSの中級マイティロードや上級のロングライフを想定。下級のタフロードではそれ以下、
激安タイヤ、状態の悪い中古では1ヶ月以内に交換になることも珍しくはない)
距離で換算するなら5000km程度が目安。
電動アシストや業務用自転車で荷物重量があればそれより早めに交換すべき。
(20インチ[406・451]のような小径車では2年よりも早い段階で交換)

▼交換・修理する手段

交換方法が分かる人はパーツを各自購入し組み換えになるが、
分からなければ実店舗の自転車店でパーツを取寄せてもらい交換してもらう。
基本は「部品代+送料+工賃」だが、送料なしなど各店の方針で異なる。
工具を揃え、作業の手間を考えると、信頼できる店で交換してもらうほうが早い。
但し、店選びで失敗してしまうとバック広げ工具を使われてしまう可能性もあるので慎重に選ぶ。
値段だけで決めずに技術力で決めることが望ましい。

▼自己責任で挑戦する場合
不器用と雑さに自信があるなら推奨できないと前置きした上で、
前輪キャリパーブレーキ交換はさほど難しくもない。
後輪(内装)の交換手順は以下のサイトを参考にホイールを外して交換。
https://web.archive.org/web/20190213004032/http://www.geocities.jp/taka_laboratory_2/20100306-R-tire/20100306-R-tire.html

●ブレーキ変更時の注意点と店での使い方の説明の無さに対抗する補足

ameblo.jp/schonkm/entry-12489018503.html
ブレーキは他の種類に変更できるケースもありますが・・・・。
基本的にですけど、、ブレーキに不満が無ければ同じ物で交換しています。
種類によって個性があるので変更すると違和感を感じる事が多いからです。
逆に言えば「慣れる前に交換したほうが良いこともある」ということになる。
●バンドブレーキ → サーボブレーキ or メタルリンクブレーキ
●カンチブレーキ → Vブレーキ
●スマートコントロールブレーキ → キャリパー(サイドプル)ブレーキ
(シングルピボットのキャリパーブレーキ → ダブルピボットのキャリパーブレーキ
もちろん、ワイヤー・シュー交換のような定期的なメンテナンスは欠かせない。

そして、効き方はワイヤーである程度調整できるので
「マニュアル通り」に効き始めるようにすると「むしろ危険」ということもある。

ローラー・メタルリンクって言うブレーキがあるんですけど・・・・・・。
定期的にグリスを注油する必要があるんですよね。(・ω・`)ネー
ですが、その説明を受けたという人に出会った事が未だかつてありません。。。。_| ̄|○
どのブレーキ云々よりも特徴やメンテナンスを知る事の方が大切な気がします。
説明している店は極稀に存在しているかもしれないが
「鍵をかけることも鍵を置いた場所も忘れる」人もいると考えると、
説明していたとしても忘れている確率のほうが高そうでもある。

まずは「知る機会があること」が必要で、
次に「実践すること」、
その次に「継続すること」
この「継続」が一番難しいところかもしれない。

「そうすることで具体的にメリットがある」という「分かりやすさ」と
続ける意味があることを「忘れさせない」だけの「緻密な方策(戦略)」が欠かせない。

●ブレーキの異音への対処法への注意点

jitensyazamurai.com/db/archives/11662
ブレーキシューの商品リンクを貼っているが・・・
リムブレーキで一般的に使われているキャリパー(サイドプル)用ではなく
Vブレーキ向けシューにしているのは何故?
(その下のブレーキ本体もVブレーキ)

摩耗で減っていなくても、ゴムが硬化しちゃっていることもあります。
硬化したシューを交換するという目的で店に交換依頼するも・・・

■【要注意】店が商品管理を徹底できていない場合
「硬化しているシューを買わされる(付けられる)羽目になる」ので
十分に気を付けておきたい。

「入荷日や製造年月」を把握できているようなしっかりした店を除き、
滞留在庫品を無理やり買わせようとする店には関わらないこと。

基本的には店に在庫があっても「取寄せ」をしたほうが確実
といいたいが・・・、
(あまり動きがないものであれば)問屋にある在庫自体が
「相当古い」という可能性がなくもないので気を付けたい。

■一般車の後輪ブレーキ
特に「バンドブレーキ」であれば
小手先の一時しのぎで音鳴りを消すようなことはせず、
速やかに「サーボブレーキ」または「メタルリンクブレーキ」への
「交換」を強く薦める。

■ブレーキワイヤーが錆びている場合
いざという時切れてしまい大変危険な状況になる前に
これも同時に交換すること。
(インナーだけでなくアウターも同時に交換推奨)

■ブレーキレバーのガタ
外側についているブレーキレバー
風などでの転倒などによってガタが出ていることも珍しくない。
そのまま使えばボロっと折れることもあり非常に危険なので、
ガタがあれば交換。

■ブレーキ周りはタイヤよりも特に慎重に
タイヤがボロボロでも速度が出しにくくなるぶん
放置しておいても(グリップ力が劣るので問題はあるが)危険は少ない
(しかし修理せず使い続ける期間が長いほど車輪等他の部分まで壊れかねないので結果的に修理費は嵩む)
一方で、ブレーキ周りは事故防止に必要な
「停止」ができなくなる可能性があり非常に危険なので、
修理は絶対に最優先で行うこと。

●危険なブレーキ整備

blog.livedoor.jp/shokoucycle/archives/17529815.html
ブレーキの効きが悪いということでお持ち込みいただきましたが…。
ブリヂストンサイクルのダイネックスブレーキでした。
分解してみると油まみれでした。洗浄程度では元通りの制動力は戻らないでしょう。
こういう酷い自己流整備はどうすれば無くせるのだろうかと考えるも、
講座や書籍を用意したところで、
危険性を認識している人ほど更に学んで活かすことに期待できる一方で、
こうした誤った感覚を持った人は見向きもしないと思われるので
矯正するのは並大抵ではない。

●店の一般車向けの後輪ブレーキ各種への雑感

mitubosi.site/archives/62
◆まずはバンドブレーキの欠点
まずブレーキをしたとき「キー」という音鳴りがします
残念ですがこれはなおせません
ブレーキが効いている証拠として諦めてください
一応「直せる技を持っている」という店もあるようだが一般的ではないし、
販売している唐沢ブレーキ自身で「サーボブレーキへの交換を推奨している」。

雨の時、効きが弱まります
簡単に説明するとブレーキに水が入り、滑るということです
これは決定的且つ、圧倒的にローラーブレーキ・メタルリンクブレーキが有利な点。

一番気をつけてほしいことが絶対に注油してはいけない、ということです
たまに音鳴りするから注油したという人がいますが
摩擦で車輪の回転を止めるブレーキに注油すると、滑ってブレーキが効かなくなります
一度油がつくと、どれだけ洗浄しても使えなくなってしまう場合が多いので注意しましょう
サーボブレーキも然り。
一般車で言えば「前輪のキャリパーブレーキ」も同様。(ワイヤー部などへのグリスは除く)

◆ローラーブレーキの大敵は「ノーメンテ」
ローラーブレーキはグリスの注入が必要不可欠です
しかし毎日、特に何も気にせず適当に乗っているママチャリで
ブレーキのグリスを気にする人がどれだけいるでしょうか?
ほとんどいないと私は思っています
販売側もローラーブレーキの自転車を売るとき
ブレーキのグリスのことを説明するところはほとんどありません

◆バンドブレーキの利点
バンドブレーキはというと
20年30年前のものでも何の問題もないものがほとんどです
不調が出ても簡単な調整でほとんどの場合解決するため修理金額も安く済みます
ほったらかしで何も考えず乗り続けても後でちゃんと整備すればほとんど大丈夫です

ママチャリに高いお金を使うなんでバカらしいと私は思ってしまうので
欠点が多くてもテキトーに使っても長持ちする
その方がいいと私は思います
「ブレーキでの音鳴りを何も迷惑と思っていないのであれば」気にする必要はないのだろう。
「音鳴りするから[キーという喧しい音が鬱陶しいので]使いたくない」という人には
(修正できる店が近くにあるとは限らないので)絶対にお薦めするべきではないというのも確か。

◆「メタル"リンク"ブレーキ」
ダイアコンペから出ているローラーブレーキに似た構造のもの
しかし明らかに性能は劣っています
個人的意見ですが
メタル、サーボはバンド、ローラーに比べ圧倒的に不調を起こしやすいです
具体的な不調内容を書いてないので何も参考にならない。
ローラーブレーキと同じく「グリス切れ」であれば
「ユーザーの自転車への思い入れの無さ」としか言いようがない。

◆サーボブレーキ
ブレーキの効き方にクセがある
急にガツンと止まりすぎる場合もある
なぜだかよく調整が狂っていて車輪の回りが悪くなる自転車をよく見る
むしろ制動力重視でバンドブレーキという人もいるほどなので、
本当にサーボブレーキで急制動可能であれば、人によっては「当たり個体」。
個人的には数年間サーボ系ブレーキを使っていたが1度も急制動できた試しがない。

●後輪のハブブレーキ「音鳴き反対」か「走行性重視」か

ローラーブレーキ・メタルリンクブレーキ vs バンド・サーボ系)
star.ap.teacup.com/flatout/1503.html
直接ブログ記事内では言及はないが、
サーボブレーキでもローラーブレーキのようにグリスを充填して使うブレーキとして
「メタルリンクブレーキ」が存在する。
そして、同じグリスを充填するという特徴としては、ローラーブレーキとメタルリンクブレーキは親戚。
「グリスが適量ある状態では」音鳴りしにくいというのが利点。
但し、若干の走行抵抗性が増してしまうということでいえば劣る。
「気付かないレベル」でしかないとすれば、
ハイパータイプへの換装も可能になるので、ローラーブレーキのハブに組み換えてしまうのも良い。
※メタルリンクブレーキの場合は上位機種がまだ存在しないのでブレーキ力は「そこそこ」。
バンド・サーボ系は
サーボは音鳴りはしにくいが絶対に出ないということでもない。
解消するためには「基本的にブレーキごと交換」という手段をとらざるを得ない。
一方で、グリスは充填していないので走行抵抗になるようなことはない。
一長一短があって迷いどころではあるが、
バンド・サーボ系は徐々に数を減らしている傾向は強い。

●購入時に確認しておきたいポイントでもある。
基本的にはローラーブレーキの場合、用途に応じてブレーキ力を上げることもできるのでオススメ。




●「固定ギア」と「フリーギア」の違い

okwave.jp/qa/q6855090.html

フリーギア=「ペダルを漕ぐのを止めても車輪が回転し続ける」

固定ギア=「ペダルの回転を止めると制動できる」が公道用ではない。
キャリパーブレーキを前輪メインブレーキとして、後輪にも同様のキャリパーを取り付ければ
確かに違法ではなくなるが、制動距離も方法も一般的なブレーキに比べて優れているとは言えないので
使わないほうがいい。見た目をすっきりさせるためだけならフレームに内蔵するなど別の方法もある。

▼「道路交通法」
law.e-gov.go.jp/htmldata/S35/S35HO105.html
(自転車の制動装置等)
第六十三条の九  自転車の運転者は、内閣府令で定める基準に適合する制動装置を備えていないため
交通の危険を生じさせるおそれがある自転車を運転してはならない。

▼「道路交通法施行規則」
law.e-gov.go.jp/htmldata/S35/S35F03101000060.html
第九条の三  法第六十三条の九第一項 の内閣府令で定める基準は、次の各号に掲げるとおりとする。
一  前車輪及び後車輪を制動すること。
二  乾燥した平たんな舗装路面において、制動初速度が十キロメートル毎時のとき、
制動装置の操作を開始した場所から三メートル以内の距離で円滑に自転車を停止させる性能を有すること。

固定ギアは持てる力を全て変換するために必要なトラックレース(競輪)向けのもの。
フリーギアは回転を止めても回転し続ける。制動は下記のコースターブレーキでもいいし、
普通のキャリパーブレーキなどでも可。




■コースターブレーキ

ブレーキレバーが片方しかない場合に誤解されがちなコースターブレーキだが、
JIS規格適合であり何ら問題なし
[日本工業規格(JIS)の規定JIS D 9419「自転車用ハブ」]

自転車の基本知識を測る目安になる規格。
ブレーキレバーが片方にしかない=必ず違法」というのは大間違い。

前ブレーキ+後コースターブレーキ(ペダルを止めても進む)は○。
当然、後ろにコースターブレーキのみで前ブレーキがない場合は違法。

メンテナンス性の問題からか、シングルスピードやビーチクルーザーを除いて
さほど採用されていないので誤解を生みやすい。

道路交通法第63条の9と道路交通法施行規則の第9条の3
「前・後輪両方にブレーキ装置が必要」とあるが、JISに規定のあるコースターブレーキは適法とされる。
急いでいるときに職質で長引くような余計な時間をとりたくないなら、
最寄りの警察の交通課に直接説明しておき、その場にいる役職の高い人から但し書きを貰うか、
警察手帳規則第五条を挙げ名前を確認し控えておいたほうがいいかもしれない。

●シマノ「コースターブレーキ」

(コースターブレーキの特徴はハブに内蔵されている一体型)
▼廃盤
SG-C6000-8C(内装8段ハブ)
SG-C6000-8CD(内装8段ハブ)SM-RTC60用コースター
SG-C6060-8C(Di2 内装8段ハブ)
SG-C6060-8CD(Di2 内装8段ハブ)SM-RTC60用コースター
SG-C3000-7C(内装7段ハブ)
SG-C3000-7C-DX(内装7段ハブ)
▼後継
SG-C6001-8C (内装8段ハブ)
SG-C6001-8CD(内装8段ハブ)SM-RTC60用コースター
SG-C6061-8C(Di2 内装8段ハブ)
SG-C6061-8CD(Di2 内装8段ハブ)SM-RTC60用コースター
SG-C3001-7C (内装7段ハブ)
SG-C3001-7C-DX(内装7段ハブ)
▼継続
SG-3C41(内装3段ハブ)
▼「SG-3C41の取説」より
製品の性能を維持するために、使用開始から2年間に一度(頻繁に乗車される場合は5,000kmごと)を目安に、
自転車購入店もしくはプロショップで、内部のグリスアップなどのメンテナンスを推奨します。
またメンテナンスの際は、シマノ内装ハブ専用グリスまたは、オイルキットを推奨します。
専用グリス・オイルキットを使用されない場合、変速機が正常に作動しない等のトラブルの原因となる可能性があります。

ディーラーマニュアルには
車輪の回転が重たくなった場合は、コースターブレーキシューの交換またはハブのグリスアップを行ってください。
とあり、

●SG-3C41の展開図

si.shimano.com/php/download.php?file=pdf/ev/EV-SG-3C41-2330B.pdf
内部のブレーキシュー単品は「Y33R90600」としてあっても、
他の摩耗や劣化を考えるとユニットごと交換したほうが良さそうに思える。
Y35U98010 軸長168mm
Y33R98020 軸長175mm
Y35U98020 軸長178mm

●コースターブレーキのオーバーホール(分解)

plaza.rakuten.co.jp/ew21st/diary/200710010000/
wakaba-office.sblo.jp/article/128490920.html
内部に充填するグリスについては耐熱性能も重視されるということは、
ローラーブレーキ専用グリスも適しているようにも思えるが、
シマノ内装3段ハブ(SG-3C41)の場合、
「シマノ内装ハブ専用グリスまたは、オイルキット」を使用するよう指定があるので従うべきだろう。

●コースターブレーキが無知な取り締まりで赤切符を切られたが無効にできた例

hashirin.com/archives/1398420.html
こういう場合、2度と同じことを起こさないためにも所轄の警察署に出向いて
実際の取り締まりに当たる人達に逆にメーカーや店員も呼んでこちらから直接講習したほうがいいのかもしれない。
搭載されている市販車が少ないからといって知らなくてもいいでは済まされない。


●コースターブレーキ関連の雑記

【メンテフリー?】
コースターブレーキならメンテフリーで済ませられるわけでもなく、むしろコスト的にはマイナス。
内装3段やベルトドライブにしても同じことが言えるが、
世の中のママチャリユーザーに「メンテフリー」は、実際のところ「危険な言葉」。

「全く効かない状態になっても問題と思わず修理せず乗る」という人が少なからずいる事や、
サーボブレーキ系やローラーブレーキより取寄せまでの期間や整備コストも考えると、
自転車での「メンテフリー」とは「稼働箇所が一切ないシンプルな構造体パーツ」にしか相応しくない言葉。

それにしても、全国的にノーブレーキピストと混同するような無知な警官が問題と思うのであれば、
少なくとも全国の47都道府県警に、毎年コースターブレーキ付きの実車を持ち込んで
講座を開いて周知させるくらいまでしないと
「不当な取り締まり」というのは減らないように思う。

特に警察官を志す人達自体が減っているそうなので尚更。
諸々高給取りの先生と呼ばれるような人達然りで
「公的権力を振りかざせることで"一般人よりも偉い"」と
勘違いしているような者は珍しいわけでもないのだから。

もしコースターブレーキ搭載車を所有する場合、
実際に警視庁や道府県警に直接持って行って
「"双方ともに完全に時間の無駄"になる取り締まりを防ぐためにも」
"適法な制動装置"であり何ら違反ではないことを証明してもらい、
「証明書」は無理でも「確認に帯同した警官達の名前を複数しっかりと控えておく」
という手間をかけたほうが良いように思う。

その前に、
コースターブレーキハブそのものを販売するシマノや、
搭載車種を販売している輸入代理店(メーカー)などが、
個別に警視庁や道府県警に訪問し毎年レクチャーしていないことが不思議というか。

●ブレーキ調整の重要性

ブレーキを多用する環境であれば、
初期伸びが出て効きはじめまでの遊びが増えるのでその調整が必要。

使い方に問題があったかどうかまでは置いておくとして
「まあいいや、こんなもんだろう」で事故を起こして壊れるまで
絶対に店に行かない(単に面倒という理由以外にも、
説明下手や愛想皆無の偏屈な店が多いので行きたくないとか、
以前直して貰ったが改善していなくて店自体が信用できない)
というケースも少なくないと思うので
「効きにくい」と気付いてそれなりに信用できそうな店に持ち込んできただけ
安全意識の高いユーザー。

恐らく雑多な店では(そもそも初回点検にすら来ないようなユーザーしかいなければ)
初期伸びすら全く知らずに問答無用で
「はい、じゃあブレーキ周り全て新品に交換しましょう」
または
「原因が分からないのでメーカーに送りますね」
という対応になるのが関の山だろう。

◆選択肢の提案
「ブレーキシューを変更」「後ブレーキの変更」「ワイヤー調整・交換」などの選択肢もある。
パナのサイレントシュー自体の性能は悪くないので
シューだけ経年劣化で硬化して効きにくいとすれば製品管理の問題よりも
やはりまずは初期伸びを疑うのが基本。

◆安全に止まるためには速度を抑えればいいという当たり前の話
最も重要な点として、事故なく安全に停止したいのであれば
「速度を抑える走行=慎重な使い方を心がけましょう」というのが、
無料で出来る最大の安全対策。

◆ブレーキの正しい使い方への理解

基本的なことだが見落としてはならないこととして、前輪ブレーキだけではなく、
必ず「前後ブレーキを両方使うこと」というのも忘れてはいけない。
左レバーで後輪から減速させ、右レバーで前輪を制動。


余談◆自転車店の役割

子供車やママチャリの頃の感覚を引きづって、総重量を一切考えず
軽く握れば簡単に止まれるだろうという思い込みが多いとすれば
子乗せ自転車だけの講習会も開く価値がある。
こういう商材はいくつも転がっているはずなのだが、
多くの一般車店ではパンク修理か取引継続のために新車販売台数だけに異常にこだわる感覚から
ネットや量販の存在だけを批判し、ジレンマから抜け出せていないような印象が強い。
しかし、そういう旧来の考えから脱却しなければ業界は廃れる一途だろうとも思っている。

●たかが子供車のブレーキ?

玩具屋は自転車店に非ず。
元自転車店で働いていた「まともな店員」が奇跡的に玩具店にいるケースを期待するだけ無駄。

▲自分で修理して勝手に付け替えてしまった場合も考慮する必要と、
▲通販での自転車本体の販売も考えるべきとしても、
ブレーキの雑整備が許されるような業界は「異常」。

もし販売した店の最終整備が酷くても、
「事故が起こってから、そのときだけ考えればいい」としか考えてないのだろう。

業界都合でBAAのようなものを推奨するのは自由だが、
まず問題店への規制を強める必要があるのでは。

●定期的にブレーキの確認をおすすめします

star.ap.teacup.com/flatout/1761.html
この場合「調整すればギリギリ使える」ということにしたいユーザーもいるかもしれないが・・・
溝がなくなってきた段階、もしくはゴムの硬化で効き具合が落ちることを考慮し、
年に1回はワイヤー類と一緒にブレーキシューも交換することを強く薦める。

理想としては、パンク修理依頼だとしてもまずブレーキの確認を最初に行い、
問題があればブレーキ部分の修理を行ってからパンク修理を受け付ける形にすべきとは思う。
ブレーキがダメでパンク修理されて走り回られる危険よりも
タイヤ・チューブがダメでもブレーキ機能が十分であればまだマシというのが理由。

●不良ブレーキ放置対策としてのキャンペーン

naositeya.com/blog/category/info
「前後ブレーキワイヤーと前ブレーキゴム交換でパンク修理無料」
修理側としては絶対的に優先しなければならない内容であっても、
ユーザー側としては「まだ使えるから修理しなくてもいい」として放置されがちな部分も
しっかりと修理してもらためには良いキャンペーンに思える。

●最近のブレーキ不良の自転車

yama105011.exblog.jp/25884725/
古い物は整備不足だと思いますが買いたての新車で前ブレーキ本体を固定するナットが締まっておらず、
手で確認できるほど緩みが分かります。そういった新車なのに整備不良の自転車が最近増えています。

ネジの精度が悪いから締めても緩む
車輪の歪みブレがある
車輪の取り付けが緩みブレーキに影響する
販売店が締め付け確認をせずに販売する。
など理由は様々ですがブレーキ本体がブラブラの状態になっている自転車が目につきます。

ガタつきがあったりブレーキ本体が止まっていない場合は乗車せず速やかに整備をしたほうが懸命です。
近所しか乗らない、スピードを出さないから大丈夫と放置はしない方がよいです。
咄嗟にブレーキをかけても止まれずに怪我をする、そういった事は自転車を乗る上ではあり得ることです。

ブレーキがまともに整備できていない状態にも関わらず、他のところを先に直す意味も必要性はほぼないと考える。


2015.09.20 ▼互換性のないブレーキ種別の変更
2015.08.23 タイヤとブレーキ
2015.07.02 コースターブレーキ微解説
2015.04.16 諸々微修正・追加

2014.11.24 シマノ解説、フリーギアの簡易説明
2014.11.06 交換手順などの備考
2014.10.24 微修正のみ
2014.10.11 微修正のみ
2014.10.04 特殊ブレーキ補足など諸々追加
2014.09.29 特殊ブレーキの修正
最終更新:2025年05月18日 06:17