メンテ・パーツ交換2


最終更新日:2025.03.16 ▲所有者自らスプレーオイルで前後ブレーキを油まみれにしたことで8500円の大損

2024.11.3 ◆販売から4年経過した電動アシスト自転車の整備

2024.10.20 ◆ママチャリメンテ動画の補足(※要注意や間違い整備箇所も有り

2024.7.28 ◆不具合多数の自転車の大幅な修理(◆個人的に考える工賃目安)

2024.4.7 ◆「定期点検」を勧める店
2024.3.10 ◆防錆にグリス
2023.9.17 ●何度ミスをしても自転車弄りを止めない困った人の背景と対策
2023.9.10 ●暗黙の了解ではなく、お金がかかるなら明示をしましょう
2023.9.3 ★「予防整備」の看板から学ぶこと
2023.8.13 ◆◆◆【基本】買ったばかりでもお金がかかる理由
2023.8.6 ●修理に出したら壊されるかもしれない?
2023.7.16 ▲「チャリを直すなんて誰でも出来る」?
2022.12.31 ◆一般車でも足回り交換で劇的な変化
 〃 ●無駄な高額修理を避けるために覚えておきたいこと
2022.11.13 ◆メンテは事故防止にも重要な条件

2022.6.12 ★説明は一回聞いただけで覚えられるとは限らないからこそ継続が肝心

2022.5.29 ●[福井]安全点検の実施

2022.5.15 ●セカンドオピニオンが重要な理由
2022.3.13 ●実際にあるらしい「ミスを繰り返す店」の存在
2022.1.30 ●国内メーカーの一般車の不具合?

2021.12.26 ●定期メンテしないと大がかりな修理になる可能性大
2021.12.12 ●部品の補修パーツ提供期間を考える必要あり
2021.10.24 ▲メンテをしないユーザーの問題
2021.09.05 ●自転車ユーザーの9割が日常点検をしていない
2021.08.15 ●ネットにある修理動画の落とし穴
2021.08.01 ●ママチャリメンテ動画(サイメン無料版)の補足解説
2021.05.30 ●[宮城]自転車メンテナンスの学習機会
2021.05.16 ●定期的な点検を強く推奨
2021.05.02 ●まずは「普通に止まれる」ことがメンテの基本
2021.01.24 ◆修理時に時間・料金で得できるかどうか

2020.12.06 ■「シマノ サービスセンター」の落とし穴
2020.11.01 ●メンテ時に使う手袋
2020.10.11 ◆「本物の自転車を継続的に使用する」という意味を知る機会の無さ
2020.05.24 ●自己流メンテかショップメンテか
2020.05.17 ●持ち込みお断り店にも事情があるゆえ・・・
2020.03.29 ●店を変更した理由
2020.03.22 ●パンク後も1ヶ月使用し続けると酷い状態に陥る、●オーバーホール(完全分解からの交換・整備・調整)雑感
2020.03.08 ●部品交換のタイミング・適切な保管と日頃の手入れ
2020.02.23 ●修理と買い替えの悩みどころ
2020.02.16 ●長く使いたいならまず使い方を見直すこと
2020.02.09 ◆ロクでもない自転車店に要注意!、●信頼できないと思ったら店を変えよう

2019.12.01 ●鍵穴に「注油」してしまうと・・・【正しいメンテ方法とは】
2019.10.27 ●台風が来る前の保管方法と自転車の浸水被害は【火災保険の風災補償】で対応できる可能性あり※
※但し「(自転車単品で)10万円以下には適用されない」のような条件があるかもしれないので、内容をよく確認すること。

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★5つのポイントを抑えれば自転車は長持ちする

(早く壊れて欲しいと思っている自転車店では絶対に教えてもらえない方法)

★【空気】(チューブが英式であれば)米式化し月1で適正な空気量を充填
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/98.html

★【変速】切り替えできる変速機付きであれば、適切に使いこなす。
(停止前や減速時には「軽く」、回転が「重くならないように」選択すること)

★【注油】週1もしくは雨天後には必ず水気を拭き取り適切に注油 (556はNG!!!)
(チェーンオイルなどはこちらのページで解説)
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/82.html

★【保管】屋根下を含め屋外保管であればカバーをかける
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/118.html

★【補修】タイヤやブレーキシューは摩耗・劣化する前に早めに交換すること!
(タイヤの交換時期)
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/119.html
ブレーキシュー全般
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/32.html
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作業台◆メンテナンススタンド


●メンテ時に使う手袋

www.monotaro.com/s/c-72952/
とりあえず素手での作業は避けること。

一例を挙げると「おたふく手袋 ネクステージ・ワン」
www.monotaro.com/g/01002298/
1000円もしないので一双は持っておくことを薦める。

その理由は、タイヤ内の異物チェック等も含め、
「指先が傷ついて作業中断するような無駄な時間」を作らないため。
「作業効率向上のために」適切なグローブを選択しておきたい。

※安物の軍手やナイロン・ビニール系や使い捨てのゴム手袋ではなく、
まともなメカニックグローブを推奨。

●まずは「普通に止まれる」ことがメンテの基本

star.ap.teacup.com/flatout/2837.html
タイヤや駆動系が不調であれば動かないから安全ですけど、
ブレーキが利かなくなると止まれずに、人を傷つけたり自分が怪我したりします。
【自転車ユーザー全体の話として】
特に安物自転車などを好んで使う一般車ユーザーで、
チューブ交換までは許可しても、タイヤは絶対に交換しないという人は
グリップ性能自体も劣るので、あまり安全でもないがある程度許容するとして)
たぶん「パンクするスリルを味わいたい偏狭な人」という感想になるが、
一方で、
制動関連の「ブレーキ本体、ブレーキワイヤー、ブレーキシューなど」に異常があっても
修理(調整/交換)しようとしない人は自転車に乗るべきではない。
その人達には「自転車ではない箇所のネジが足りない」が、妥当な部品を提供するのも難しい。

★説明は一回聞いただけで覚えられるとは限らないからこそ継続が肝心
star.ap.teacup.com/flatout/3075.html
スポーツ自転車や折り畳み自転車って、納車時の説明だけでは覚えきれないので、
できるだけ近所のショップで購入してもらって、
慣れるまでそのショップに通ってください。
欲しくて買った自転車、飽きずに長く乗る秘訣です。

スポーツ自転車に限らず、一般車の「基本的なメンテ項目」についても、
稀に?「店頭で購入時に1回説明するだけで全て理解実行できる」と「思い込んでいる」人達の意見を見ると、
逆になぜ「全員記憶力が異常に高い」と思えるのか不思議でしょうがなかった。

取説や書類どころか、「鍵の予備の置き場所」すら忘れてしまうような人達がいると
「知っていれば」、ユーザー自らで行うべき対策と、
メーカー等では、そのサポートのために採るべき対策は見えてくる。

◆「人間は忘れっぽい」
だからこそ、交通教育の際に"スタントマンショー"や"年1回の行事"程度で
「(大半の人達は)覚えられるわけがない」ので「"通年で"行うことが不可欠」と
「自分自身が忘れないためにも」書くようにしている。

◆「定期点検」を勧める店

cs-shinwa.sblo.jp/article/190838727.html
これが「当たり前」なのに、
「新車売って稼ごう」という商魂たくましい「多くの店」では言わない。
せいぜい新車購入時に「点検に来てくださいね」というだけで
いざ実際に持ち込むと「露骨に嫌そうな顔される」のが関の山。

毎月空気入れまで促すと店が処理しきれないので勧められないのと
空気入れくらい自分ですべきということであれば言い辛くても
「毎月店に訪問し(有料でも)空気充填すれば」大抵はコンディションが悪くなる前に直るので
リム交換することもなく、タイヤ交換の頻度も下げられる。

無論、自転車の扱いが粗暴ですぐ壊すような使い方しかできないのであれば
「注意欠陥」により事故を起こしたり事故に遭う以前に、そもそも自ら運転する乗り物に乗るべきではない。

そして、少し考えれば分かることで、店への訪問を促す以外にも
この点検を商機に繋げる方法は様々あり、需要は間違いなくある。

しかし、事故防止に一時停止と徐行が最優先と気付かないような「アンテナ感度の低い人々」には
目の前に転がっている金脈に気付くことはない。


◆不具合多数の自転車の大幅な修理(◆個人的に考える工賃目安)

9696cycle.com/news/archives/art/00154.html
(◆個人的に考える工賃目安:部品代込)
 ・車体洗浄 (◆かなり雑にするとしても3000円から)
 ・後:バンドブレーキ研磨 (◆手間賃込み5000円:当然サーボ新品交換約2500円[分解整備時の価格]を促す)
 ・スプロケガード交換(◆1000円[分解整備時の価格]:当然ボスフリーにはシマノの黒を選択)
 ・ライト点灯不良(ヘッドパネルの曇りもあるので廃棄決定で修理受付不可。
          →◆LEDブロックダイナモに交換2500円)
 ・前輪を新品に交換しグリスアップしホイールバランス調整(◆振れ取り込みで約8000円)
 ・後輪もグリス充填し締め調整など(◆2000円[分解整備時の価格])
 ・各種注油。但し「鍵穴に注油は鍵メーカーの説明通り厳禁」なので鍵穴専用のクスリを使用。(◆1000円)
 ・ブレーキワイヤー交換(◆2本で3000円)
 ・BBガタ調整(ネジ締めのみで開放やグリスアップしないなら◆500円)
 ・サドル新品交換(◆5000円)
 ・前後タイヤ・チューブ・リムフラップ交換(◆5000円[分解整備時の価格])
 ・前ブレーキシュー交換(◆廉価品の1000円~舟式4000円程度)

2台とも前後のタイヤ、チューブ、フラップ交換、
ブレーキワイヤー交換、ブレーキシュー交換、各部点検が必要です。
それ以外の不具合でリム編磨耗、ライト動作不良、
ブレーキ異音、サドル変形、BB異常などほぼ全体的に問題があります。

今回の修理代金は新車購入相場の半額以下です。

個人的試算では安く抑えても「部品代工賃込みで約3万円超え」。
サドルを安物にしても3万円以下は不可能。

新車金額を3万円に設定しても1.5万円には到底収まらないので
量販より遥かにまともな整備ができるお店さん達は
ちゃんと工賃をもらって欲しいと思います。

「まともな管理やメンテをして乗る気のない人達」に対しては
どんなに高くなっても量販使い捨てを選ぶか、
ボロボロの「動くだけの自転車のようなもの」に乗って頂くしかないと思っています。


▲所有者自らスプレーオイルで前後ブレーキを油まみれにしたことで8500円の大損

cs-shinwa.sblo.jp/article/191278957.html
多くの方がブレーキに油はさしてないと言いますが
スプレー油は想像の100倍くらいの範囲に飛びます。
まして、チェーンにスプレー油をさす場合
反対側でブレーキが口を開けて待っている状態ですので
ブレーキに入らないわけがないのです。

多少オーバーな表現をしていますが、
ワコーズのチェーンスプレーなどを使う場合には
必ず「メカタオルなどで飛び散らないように覆って」「1コマづつ」「極少量づつ」が基本です。

面倒臭がって殺虫剤のようにブシュー・・・っと一気に吹くのは
時間だけ得したように見えて「ケミカルの無駄」で、
飛び散りによりこうした悪影響まで考えると、時短どころか「大損」になるのでご注意ください。

youtubeの整備動画やプロの作業の動画で一気に噴射して問題ないという話を鵜呑みにして
【マネをするのは絶対にやめましょう】

ローラーブレーキ整備で不適合グリスの注入を行っているような
完全に間違えている整備指南もあるほどなので、その身勝手なメンテの結果トラブルが発生しても、
原因が自己整備にあるとなればいかなるメーカー保証も受けられないと思っておいたほうが良いです。


◆販売から4年経過した電動アシスト自転車の整備(ビビ・L・20)

www.youtube.com/watch?v=nkSJ9EkGYg4
完全オーバーホールで依頼されていないのでそれなりの整備。

●樹脂カゴをバーナーで炙って復活は…
あまりOGKを儲けさせたくない一心であれば分かりますが、作業安全性や手間を考えると
基本的には粉を拭くほど劣化している場合は交換が望ましいような。

◆ちなみにカゴの劣化防止はシンプルに、
「防犯上汚しておきたい」という場合を除けば、
最初から「劣化がわかりにくいグレー色」を選ぶのも良いですが
要サイズ計測で「カゴカバー」、もしくは「車体カバー」。

綺麗に保管することを意識したほうが各種ペーツも劣化し辛く
トータルコストも安上がりになるので保護カバーは意味がある。

庭があればサイクルテント(サイクルポート・サイクルハウス等、様々な名称あり)※台風時期は要注意、
究極は当然「屋内保管」。
昔ながらの玄関が広い家であれば
そのまま何も考えずに入口の土間に置いておくのが一番楽。

●ハブのグリスアップ
分解「ついで作業」が出来るため
数千円必要でもないと思うので提案しても良いのでは。
ハブダイナモの場合は端子側はハンダ外しする手間を考えると
隙間からスプレーグリスくらいしか出来なさそうですが。

●ニップルの錆
安自転車の鉄ニップルが錆びやすいのは仕様でも
アルミリム+真鍮ニップルの異種金属でも錆びやすいのだろうか?
これもアンチシーズコンパウンドを座面に薄く塗布しておけば防げるような。

●スイッチパネルの劣化
大前提として「スイッチカバー」は絶対。
(スイッチカバーが販売されていないような安物電アシは使い捨て同然なので対象外)
これはメーカー側が標準装備しないことが問題でしょう。
2万ほどの安物自転車でもないのにケチる意味がない。
盗難が多い地域であればバッテリー盗難抑止用のU字錠も。

常識的に家電を野ざらし屋外放置して大丈夫なわけがないことくらい分かれば
ユーザーは電装部品を雑に扱うことをやめましょう。

そして、片道3分ほどの使用という話ですが
「どうしても急な坂があるので電アシが必要」な場合を除いて、
電装部品の交換で【費用が発生する】ということを消費者達は絶対に認識したほうが良い。

●ケーブルを這わせるために寝転ぶ
これは、パークツールの電動リフト「PRS-33 パワーリフトショップリペアスタンド」
www.hozan.co.jp/corp/g/g17730/
があれば苦労せずに済みそうですが…
50万円以上は必要になるだけに電アシ専門店でも導入している店は無さそう。

耐荷重50kgの足踏み式乗降装置の作業台「MINOURA(ミノウラ)EW-1」
は最安値4.5万円でも・・・固定していないのであまり高くすると倒れそう。
だからミノウラのサイトからも消えたのだろうか。

●無料相談は自店販売者向けのサービス
「ちょっと遠い」とかの言い訳をされるとしても、購入店に行くように促すしかないですね。
通販購入であれば尚更、
「その車種の専用部品の取り寄せ対応が発生する場合もありますが、取引がありませんし、
汎用部品で修理可能としても、作業中に不具合が起きても保証できませんので
作業そのものを受け付けできません」と言うしかない。

●メンテナンス時に結構作業しないといけない状態にガッカリする
しっかり整備しているからこそある程度の手直しで済むと割り切るか、
【顧客管理】をどう捉えるかでしょうね。
でも「定期メンテナンスへの概念が希薄」ということは、間違いなく
それ自体が商機になるのですが、どうにもこういう観点の人達を見たことがないんですよね何故か。
せいぜい「TSマークの更新案内」くらいで。

●必然的に回転数が多くなる小径車ほど擦り減りに強いタイヤが活きる
電アシのメーカー純正タイヤは割高なだけに、
側面リフレクターテープのあるシュワルベ「マラソン」も提案しやすいのはありそうです。
但し、20インチでもHEの406は選択肢があっても、
WOの451は足楽くらいしかないようなもので、
取り付けるにしても直しが必要になる場合もあるので、
もし買いそうであれば思い留めるように説得が必要そうです。

●ミッシングリンクが何故か6・7・8速用
これは「実用上問題なし」としてもあんまり…

●「変速をあまり動かしていない」という話
坂が多い地域でも実際に使いこなせている感想も上がっているのに
多くの店としてはどうしても変速ありを売りたい事情もあるのかもしれませんが
一般的な「変速使わない無頓着層」の方々は変速なし電アシの「SW」が最善です。
過去にはイオンで、その後ビックカメラで両立スタンド付きを最初から売っているのは
量販でもよく分かっていて感心します。

●ママチャリは急ぎで修理依頼されることが多い
これは電アシとは別にもう1台別に持っておくことが有利だったりします。
あとは、立ち往生での出張修理に頼んでも、大幅な修理が必要だったりすると
「最初から店まで運んだほうが確実だった」となるので
「自転車のロードサービス」に入っておくと便利です。
このあたりも商売できている店が少ない印象。

補助金目当てだったりする店では
ママチャリ向けのヘルメットを勧めたりするのでしょうが
本当に意味のあるこうしたサービスを優先的に勧めて欲しいと常々思います。

現実的に納得してもらえるような思考領域に余裕がある人が少ないからこそ
一般車に乗っていると考えるとやはり難しいことも重々承知の上で、
「よく無くす人がいる」という鍵だったり、メンテにしても
「問題があるなら解決する方法がある」と考えられるような人を育てることに
商機を見出してくれると自転車環境も変わって行くと思っています。



◆メンテは事故防止にも重要な条件

cs-shinwa.sblo.jp/article/189912189.html
昨今、ニュースなどで多く取り上げれている
交通ルールの問題も当然重要な事ですが
例えば左側通行をしていてもブレーキがきかなかったら
ルールを守っても何の意味もありません。

道路に出る前の問題として
ご自身の自転車がまともな状態かどうかも
普段から意識をして乗るようにならなければ
事故が減ることはないのです。

「▲ヘルメットは(努力)義務だー被れー保険も(努力)義務になったぞー入れー」
恐ろしいほど唱えている不気味さは目立っても、

「ブレーキ装置点検しようー自転車定期点検しようー」
という本当に必要な声はあまり目立たないのは
ブレーキメーカーの「業界力」が全く足りていないということだろう。

「メンテが大事なんです」と強く言わない店やメーカー達は、
「そんなことを徹底周知してしまうと新車売り上げが減って困る」という思惑も強いと思われる。

適切な定期メンテさえしていれば「トータルコストは安くなる」という事実
知らない人のほうが多そうだが、知っていても「忙しい」などの理由で怠ると結局損をすることに。

また、TS点検の案内を出している店であればまだしも、
「売りっぱなし」で済ませようとするネットに限らず実店舗でも平然とあり続ける。

かといって、「TS点検済」とあっても、
「まともに整備ができない店」も当たり前のように数多く存在してしまうという
由々しき問題もあるのだから、
そんな店で点検をしたところで「時限故障」でも仕込まれる可能性のほうが高い。
(ナットすら締められない[締めない]など)

自転車の取り締まりを厳しくするというなら、
「ロクな知識も経験ないのにテキトー整備してしまう」ような
「問題のある店にもペナルティを負ってもらう」ことが必要に思えて仕方ないのだが、
団体各種やメーカーも、
「食い扶持が減っては困るので」そういう【肝心なこと】
あまり大きくは伝えようとしていないようにしか見えないのが現状。

分かりやすい例として
子乗せ「不適合車種」に「座席前後取り付け」で堂々と公開しているようなヤバい店。
(スポーツ自転車にチャイルドシート取り付けるのも安全軽視していると言える)
本来は、メーカーの警告に従わない場合、即刻取引停止処分を下すくらいの厳格な対処が妥当。

悪辣店が横行していても
「低速で事故も少ないから放置されたままで問題なし」
と問題に直面するユーザー達を無碍に扱うことが正しい在り方なのだろうかと常に思う。


◆◆◆【基本】買ったばかりでもお金がかかる理由

【1】まず、購入店であっても簡単な調整では済まない場合
例えば「分解」を伴う確認が必要であれば、別途作業工賃が必要になるのは「当たり前」です。

【2】「他店への持ち込みは間違いなく割高になる」と思うべし!
ネットや量販やスーパーでの購入は【購入時の値段が】安くなる"だけ"であって、
補修や整備時の料金は(その同系列店での優遇措置でもない限り)何ら【安くなりません】

実店舗で購入した場合は、その店の顧客サービスとして
各種「割引価格」が適用されるのが「一般的」でもあり、
基本は持ち込みやすい「近くの自転車店」で買うことをオススメします。

※更に、中古自転車であれば「半壊状態」のパーツがそのまま残されている可能性も大なので
「余程の目利きが出来る人でもなければ」購入を避けることをお勧めします。

【3】基本的な話
★【自転車は"買ってから"状態に応じた適切な整備の継続が必要な乗り物です】
 ・(300kpa標準のタイヤ)で毎月1回以上の空気入れは必須
 ・快適な走行維持のために必須の「適切な」注油 (※556ではない)
 ※オススメの「ワコーズチェーンオイル」等、スプレー式の場合での一気噴射厳禁!!!
 ・ワイヤーの初期伸び
 ・チェーンのたるみ調整
 ・ネジ締め
 ・ステム(ハンドル)・サドルの高さ調整
など

★★★家電のような「買っておしまい」という考えは絶対に持たないでください。

放置の結果・・・
▲チューブが早期にボロボロで交換必須
▲同じくタイヤが早期劣化や損傷
▲カシャカシャジャリジャリと音を上げるチェーン
(オイル切れやチェーン伸びによるケース内での接触)
▲異音を発するローラーブレーキ(専用グリス切れ)

※バンドブレーキのキーキー音は「仕様」です。
一時的な音消しは一応可能とされていますが、素直に「サーボブレーキに変更しましょう」。
◆いずれにしても「車輪を外す手間がかかる」ので、数百円で治るようなことはありません。

とにかく、何故「修理や(簡単と勝手に思っている)整備にお金が必要になってしまうのか」
「ユーザー側の自転車の基本使用方法の問題点を改めるという意味での"頭の切り替え"も修理として」理解しましょう。


★「予防整備」の看板から学ぶこと

twitter.com/thaksnishikasai/status/1697448112250593494
「自転車店は販売か修理だけ」の感覚しかないような
典型的な既得権益に目がくらんだ自転車店にしてみれば
このような商売方法は売上を阻害する邪道な方法
迷惑にも思える行為かもしれないが・・・

(後ろがヘルメット推奨のポスターというのが何とも皮肉で
"予測運転,徐行,一時停止などの安全な走行方法"こそ最優先であるべきだが
それは置いておくとして…)

 ・学校や仕事に遅れないため
 ・安全のため
 ・楽しむため
 ・財布にも優しい

通勤ぐらいにしか使わないんで
それが1番自転車にとって過酷な使われ方なんですよ
この看板出してから
予防整備してくれるんですか?
と尋ねてくださる方が増えました。

本来は、「空気圧点検」にしても「変速の使い方」にしても「防錆処理」にしても、
こうした「予防措置」こそが最優先で行われていなければならないはず。

無頓着の行きつく先が「パンク予防剤/防止剤」のようなものに頼り、
「テキトー空気圧管理」で必要のない出費を繰り返し
「"適切な"注油が足りず」無駄な体力消耗を招くことにもなる。

もっと言えば、パンク修理で「▲タイヤ交換"させられた"」「▲お金"とられた"」の温床にも繋がっていると思うが
それでも理解を深めてもらおうという動きが鈍い理由が分からない。

当然全ては無理でもクレームに繋がりかねない状況を減らし、
普段から自転車のことを少しでも知ってもらえる機会を提供し続けていれば
イチイチ毎回毎回長々と説明する時間も減って
「結果として利益率も向上する」などとは考えられないからこそ無意味と思っているのだろうか。

★こうした「安全な自転車の周知活動」も「通年での交通教育の1つ」。
教育機関で警察OB使って交通ルールだけ教えて
悦に入ってもらうことだけが学びになるとは一切考えていない。

近所同士のいざこざも騒音問題も
根底には「お互いへの理解の無さ」があると分かっていれば、
自転車でも理解を深め歩み寄る姿勢を見せることは、本来「絶対に必要」なこと。
下地や土壌が腐っていれば芽は育たないし立派な実は出来ず、細く貧弱な物にしかならない。

しかし、こうした「意味のあること」に気付こうとすらしない業界にしてみれば、
今日も明日も「モノを売り捌くことだけに必死」で、
店は会員制すら敷かず「無料空気入れが地域のためという信心に身を捧げ」
「時間の無駄で理不尽極まりないクレーム」に付き合う日々が続くのだろう。
それが最良の方法と思ってるならもはや何も言うことはないが・・・非常に残念に思う。


●暗黙の了解ではなく、お金がかかるなら明示をしましょう

news.yahoo.co.jp/articles/5828f74a79a0bb5cc6b061d4f0728aa2bab8f9d1
ラーメン背脂追加、無料と思いきや伝票で「100円」サイレント計上…払わないとダメ?

――今回のようなケースで、店側としてはどのように対応・対策すればよいのでしょうか。

予防の観点で言えば、有料なもの・サービスに関しては必ず明示しておくべきでしょう。

今回の件も「有料なのは普通に考えれば分かるし、
だいたい100円くらいだろう」というのではなく、
誤解を招かないように「100円かかります」とはっきりと伝えればよかったと思います。

これはラーメンの話でも小銭が動くといえば自転車業界も近いものがある。

「業界の慣例」や「周囲の店」の様子を何も見ないし調べる気もないという人が存在していれば、
一国一城の王として「俺の作ったルールが全て」となってしまうのは無理はないが、
通常はトラブルを避けるという意味でも、張り紙で明示だけでなくその都度どれだけ面倒でも
「口頭で確認する作業」も業務の一環として考えることが双方にとって有益ではないだろうか。

▲客側の問題感覚
あれもこれも色々と無料にしているような
「近隣店にしてみれば困る店」に長年通っていれば、
その店がなくなったり、休みのときに他の店に行っても
「色々無料が当たり前」に慣れ切っているために、齟齬が起こる。

これは特に「安物自転車だから整備修理費用も安い」という誤解の温床。
だからこそ安物自転車は販売も流通もさせるべきではないし、
「最低ランクでも5万円クラスから」であれば、
「変な人」が出て来る割合は必然的に下げられる。
※中古自転車専門店は新車販売店とは「別の業種」としてお互いに関与しないことが望ましい。
整備に関してもそれぞれ別の民間資格でも作って住み分けをしなければ
いつまで経っても「余計な時間」が浪費され続ける。
「中古自転車は引き取りも整備も含めて中古自転車専門店に全て任せる」
「中古自転車専門店ではないリサイクルショップでの扱いを一律で禁止する」

▲店側の問題感覚
「エアチェックアダプターを確認もせず勝手に廃棄する」、
「タイヤ内に罠を仕込む」「そもそも整備も修理もしていないのに修理したフリで金を奪う」
「タイヤ交換が必要でもそのことを伝えず確認せず作業してしまう」など何個もある。

●自転車業界の典型的な象徴は「空気入れ」
無料にしている店もあることを知っていれば、
有料であれば「これでもか」と言わんばかりの
「ワケあって空気入れ作業も有料です」という張り紙をそこらじゅうに張り付けたり
身の上話を兼ねた説明も必要になる。
反面、無料で使いたい放題にしていれば盗難破損のリスクも跳ね上がる。


●修理に出したら壊されるかもしれない?

cs-shinwa.sblo.jp/article/190476806.html
「知らない・分からない」ことに付け込んだ手法は
「食品偽装」のように、どの業界でもあるように思う。

同じ乗り物でも自動車の整備学習を義務教育ですべきとは思わないが
自転車に関しては手軽で扱う機会も珍しくはないだけに、
やはり総合学習の一環として取り組むべきに思える。

一方で、補足するなら
必要ではない修理をされるに「当てはまらない」代表的ケースは
「パンク修理でタイヤ交換させられようとした」という話で、
「タイヤに穴が空いてる」のであれば、それは「交換必須」のため、
「必要ではない修理」ではなく、今後のパンクを防ぐためには交換が必要なことなので
間違えないように注意喚起しておきたい。

「チューブが削れてボロボロ」も同じく交換必須。

◆これは、チューブを靴下に、タイヤを靴に置き換えてみれば簡単なことで、
「穴空いたまま、削れたり割れて浸水する状態のまま普通使い続けますか?」
と言えば、余程の理解力のない人を除き理解できるはず。


▲「チャリを直すなんて誰でも出来る」?

2つの意味で自転車店員をブチギレさせてしまうワード。
ギリギリ持ち堪えても、トドメに「~円もとられんのかよ」と言い放てば完全終了。
「そうですか。せっかくお越し頂いたところ残念ですが
ご納得頂けないようですので、お引き取りください」と言ってもらえるならまだ優しいほう。

まず「チャリ」呼びは論外。忌み嫌う店主が珍しいわけでもないので避けるべきだろう。

「誰でも直せる」と思わせてしまっている原因は
100均やホムセンで自転車用品を扱っていることにもあると思うので
(スーパーハード折りたたみも消えて、もうロクな品揃えもないのだから)
直接の修理部品の扱いを止めて欲しいのはある。
せいぜい(米式対応のクリップが外せる)通常の空気入れまで。
特にブレーキ周りは絶対に触って欲しくない。

そもそも「ゴムのり」を「接着剤」とすら思ってそうな輩達に
何処をまともに整備できるというのか。

「そんなに簡単なら、空気圧計を使わずに適正空気圧の充填と、
30分でまともに手組でホイール組むのと、
カップ&コーンBBの玉あたり調整を寸分の間違いもなく一発で決めてみてくれ」
とでも言って現実の厳しさを教えてあげたくもなるが、
元々の思考力が無さそうな人達には何を言っても無駄ではある。

パンク修理でさえも、(タイヤが問題なくても)チューブの割れ状態や場所や箇所によっては
パッチ貼りではなく、チューブ交換すべきケースもあるが、その判断が出来るとは思えない。

逆にスポーツ自転車乗りの人が言う
「ママチャリは面倒で大変」というのも微妙に感覚が違うと思うのは、
個人的にはディスクブレーキには関わりたくないほど扱いが
シビア(機械式)で面倒(油圧式)と思っているのに、
ホイール着脱しやすさだけを見てスポーツ自転車は楽で、一般車は大変と思われるのは妙な感じ。

しかし電アシ等にある「整備しやすさを度外視した設計のフレーム等」も見かけるので、
確かにそれは「正気か?」とは思う。



◆ママチャリメンテ動画の補足(※要注意や間違い整備箇所も有り)

www.youtube.com/watch?v=M8A3yIJtBjw
(ママチャリメンテのAtoZ ダイジェスト)

※これはダイジェスト版なので完全版では言及のある個所もありそうですが、
公開されている動画の範囲内での追加解説。

◆工具の必要・不要は一般車でも車種によりまぁまぁ異なる
この動画で紹介されている工具を揃えれば済むというわけでもない。

BB工具など色々あっても、全く使わない物から、
反対にペダルの球当たり調整まで行うならソケットレンチは必須、
チェーン付きのスプロケ外しの工具が必要になる場合も
同サイズのスパナ(メガネレンチorコンビネーションレンチ)が2本必要な場合もある。

他にも、シートポストが錆びついていれば大型のプライヤーがある店や
特殊な独自工具を探さないなら、地道に割りを入れるために「鉄ノコ」など。

実際の整備にあたって、どの工具が必要になるのかは
【整備しつつ少しづつ追加購入で集める形】になるので、この動画の工具は一部に過ぎない。

◆ケミカル
【クリーナー・潤滑油・グリス】
これは「バンドブレーキ車種」であり、
車種によっては「ローラーブレーキ専用グリス」など、
指定の専用グリスが「絶対に」必要な場合もあります。
個人的には「アンチシーズコンパウンド」
シートポストやステムなどの錆除けには絶大の信頼感があるのでメンテで必須。

◆ブロックダイナモライト
これは「金属ローラー」なので「タイヤ接触型」になりますが、
ゴムで覆われているローラーであれば
「リム(車輪の金属の輪)」に接触させるのが正解の場合があります。
個人的にはタイヤへのダメージの少ないこちらを勧めます。
雨天時に滑って点灯しない可能性を気にするのであればタイヤ接触に調整や、
車輪ごとオートライトに変更する方法もあります。

◆ハンドルとサドルの高さ調整
高ければ良いというわけでもなく、身長や用途に応じて変更が必要。
本来は子供車のときに1シーズン単位で頻繁に変更することで
学ぶ機会があるはずが、こういう重要な説明を一切しない業界のせいで、
「買い替えだけが正義」のような誤りを放置している問題もあります。

そして、アンチシーズコンパウンドなどの錆除け塗布は
長持ちさせるつもりであれば「必須」です。
少なくともステムとシートポストにグリス塗布すらしないような店は個人的には全く信用しません。

◆バルブの規格
一般車には英式が使われていることが多いですが
一般車でも丸石のトライアングルESのような車種や
S型フレームのクロスバイクにも仏式が使われているケース、
米式は特に「(余程不器用な人を除き)英式からのグレードアップ」としてオススメです。

◆空気圧実験
英式虫ゴムでは+1bar(100kpa)ほど高めに表示される
つまり「100kpaは多めに充填する必要がある」ことがこの実験でも分かる。

一方で「エアチェックアダプター」で米式化した英式であれば当然同じ空気圧。
だから分かりやすい米式(ACA-2か米式チューブ)を使いましょう。

▲42.5psi=約293kpa
分かりにくいpsi単位ではなくkpaを使いましょう。
100kpa(=約1bar)で単位換算が簡単です。
一般的なママチャリタイヤは300kpaが多いですが
電アシ等では450kpaが「上限」の場合もあります。
(上限まで充填しなければならないと言う意味ではないので
350kpaや400kpaなど体重に応じて丁度良い範囲を探す必要があります。
だからこそ米式が便利です)

◆「米式(エアチェックアダプター)」で空気圧調整
当然、米式チューブでも同様の調整や確認が容易です。

そのため、虫ゴムの継続使用はオススメしません。
(どうしても英式であればGプランジャーやシュワルベ英式コアもありますが
ポンプの空気圧計ではない「アナログな英式専用の空気圧計」もなければ
空気入れができる拠点は米式専用空気入れのある自動車オートバイ関連店と比べると
圧倒的に少なくメリットはあまり多いとは言えません)

▲一気に注油
養生は良いですが一気に噴射は「時短が必要な店ならでは」の方法でお薦めしません。
典型的な「ケミカルの無駄使い」です。
「ワコーズチェーンルブ」のような専用品を使うのであれば特に
面倒でも1コマづつ丁寧に吹きかければ少量で済むのでお得です。
チェーンの外プレート両側はワイプオールやメカタオルなどで覆って垂れてきた
余りで擦っておけば十分なので、
注油は「チェーン内側のローラー部分に」しましょう。

●前ブレーキの稼働箇所に潤滑油
外のバネ部分に樹脂パーツがあるのは稀と思われるので
通常は「グリス」を使います。
タイコ部分もワイヤーを外してタイコ部分には「グリス」を塗るのが一般的。

▲【鍵穴にグリススプレーは厳禁】
youtu.be/M8A3yIJtBjw?si=A5WdEOPhymDMDfOz&t=1101
この動画を見て真似してしまうホビーユーザーや店まで居そうですが…使用禁止です。
閂部分にも使うことを推奨しません。

理由は簡単で【鍵・錠前のメーカーが禁止】と明言している通り、
www.miwa-lock.co.jp/tec/support/safe.html
鍵穴に市販の潤滑油をさすのは、故障の原因となります!
鍵穴に、油や市販の合成潤滑油(CRC、シリコンスプレー)などをさすのは絶対おやめください。
油に埃がつき鍵穴内部で粘着するため、すぐに作動不良になり、故障の原因になります。

グリスによって埃を呼び寄せる詰まる原因となる場合もありますので
絶対にマネしないようにしましょう。

★鍵穴には「鍵穴専用のスプレー」を使ってください。
一応エンピツでも代用できますが…数百円の小銭をケチっても得しません。


◆一般車でも足回り交換で劇的な変化

cs-shinwa.sblo.jp/article/190007816.html
昨今は物価の高騰もあり、メーカー車は5万以上が当たり前。
量販店でも3万を超える自転車が普通になっています。
自転車は本来修理をして長く乗るもの。
壊れて捨ててという時代はもう終わりを迎えています。

安い自転車でもお金をかければ長く乗れます。
買い替えるよりずっと安く長く乗れます。
メーカー車ならなおの事。

一度しっかりとメンテナンスをしてみませんか?

BBベアリング交換どころか、
パンクしただけで買い替えてしまうような人達もいて
その受け皿として1万円自転車が跋扈していたが、
その最低価格も約2万円となって、
必ずしも乗り換えしたほうがいいとはいえなくなったきたのもある。

しかしあまりにも安い自転車の場合、
BB椀が斜めにねじ込まれているどころか、
そもそも(体重50kg未満などの軽量な方は除き)
ぐにゃぐにゃして走り辛い罠もあるので
そういう意味では
「メンテするよりは買い替えたほうが安い」という側面も。

(電動アシスト自転車は部品提供が存在しない場合、修理不能になるので論外として)
特殊な機構がない元々が良い自転車であれば
安物自転車に乗り換えるよりも修理をオススメしたい。

(※新品でも既に劣化が疑われるオールドパーツにこだわる用途は想定しない)

やはり当初は半信半疑だったというお話もされていました。笑
しかし「お薦めされるだけの価値はあった」と
大変納得されていました。

これは「空気圧の厳密な管理」でも同じことが言えそう。
元々空気を入れる習慣がない人達はその前の話なので別として、
英式虫ゴムでなんとなくしか管理してなかった人に
「きっちり・小まめに管理」できるように
シュワルベ英式コアやACA-2等での米式化で気付いてもらえば
パンクを更に予防できてタイヤ交換までの期間も遅らせることができる。

そうして「チューブ寄り」でのパンクを減らす代わりに、
空気管理でのメンテに目覚めると、
このような駆動系の大型改修に対しての敷居も下がると考える。



●無駄な高額修理を避けるために覚えておきたいこと

cs-shinwa.sblo.jp/article/190007771.html
修理をする時の鉄則は
 ・どうして修理になるのかの理由を必ず説明してもらう
 ・具体的に何をどうするのか、実物を見せてもらう
 ・分からないことは全部分かるまで説明してもらう
この3点がとても重要です。

なんとなくの説明で騙されないでください。
ユーザーが素人であることを理解したうえで
騙す前提で話を進めるお店が圧倒的に多いからです。

これらの説明に納得いかなければ断ってください。
お店はそこだけではありません。
数千円もかからない修理に数万払う羽目になります。

店を選ぶときに
「値段」もしくは「特定の車種やブランドを扱っている」で
選んでしまう人達が多そうな気はするものの、
実際には「間違い」というか後悔する確率が高い。

得手不得手あるとしても、
「やたら知識も経験も少なそうな人材しか居なさそう」なわりに
「店員が何人もいる」ような店は特に怪しむことが得策かもしれない。

自転車整備に技術の蓄積も何もないなどと思っている人は
パンク修理のイロハすら満足に理解していない証拠。

※チェーン店を理由に上げたくないのは
「個人店を畳んで勤めている人もいる」ため一概には言えないと思っています。

しかし「人材使い捨て」の典型的な問題は
そもそも「何処の箇所」の「何が」「どういう状態なので問題か」を全く理解できず、
場当たり的に「なんとなく動けるようになっとけばいい」程度の対処を繰り返されてしまうこと。

「チェーン店に持ち込まれが多いことから修行の場として捉えている」場合、
金を払って練習台にされているというのも仕方がないのかもしれない。

しかし個人店でも、日々の技術の研鑽や修練に全く興味がなく
家業などの理由で仕方なく就いている等で、
「一応は自転車屋の看板を掲げているだけの店」に
うっかり迷い込んでしまうとロクな目に遭わないので気をつけたい。

「面倒がらずに説明ができる店」「納得できる説明があること」が重要。


◆防錆にグリス

news.yahoo.co.jp/expert/articles/5373123c9334beb2e2b30afda470395fc0f852b2
自己メンテを始めるとまず最初に覚えることでも
「▲556で見境なく全体に噴射する」というのがよくある間違い。

まず自転車整備に通常の556自体を使う機会がない。(錆落としでも他のケミカルを使用する)
チェーン潤滑は「チェーン専用ケミカル」。

汎用グリスも使えるが薄塗りではあまり効果は継続しない。
防錆は「アンチシーズコンパウンド」のほうが優秀。

※もし納車前整備を観察していて
ペダル取付時やシートポストステム軸に防錆処理をしていない様子であれば
その店での整備や修理は避けることをお勧めします。



●[福井]安全点検の実施

news.yahoo.co.jp/articles/db88226e91c4b686eac342348529e6f189596a13
あなたの自転車は安全ですか?  7月から「県自転車条例」施行【福井】
(福井テレビ)
事故防止に向けて、通学用自転車の安全点検が、24日、越前市内の中学校で行われた。
今年7月からは、県内で「自転車条例」が施行され利用者に安全点検が求められる

(罰則なしでも)「条例が施行されたから」という一時的なものではなく、
少なくとも、特に「ブレーキ装置」だけは、"通年で"適切な整備を心がけて欲しい。
「夜間等走行する場合はライト・反射板も出来るだけチェック」
(ベルは実質ほぼ使う必要がないので低優先度)

●定期メンテしないと大がかりな修理になる可能性大

cs-shinwa.sblo.jp/article/189221630.html
逆に言えば「修理にお金をかけたくない」とか、
ボロボロガタガタでも「動けばいい」というのであれば、
わざわざ自転車店に持ち込まずに、警察に整備不良車として止められるまで
気兼ねなく使えばいいのではないだろうかすら思う。

特に違反者には法的に罰則規定のある「ブレーキ・前照灯・後部の反射板」
"以外の"不具合に関しては、
主に「走りにくい」「小汚い」ことを気にしないのであれば、
各自の自由にすれば良いのではと。

店としても利益云々以前に、
「(最初から聞く気がない)話にならない相手には」親身になって心配してあげる義理も義務もないので
「(後腐れないように丁重に)お断りする」のが、互いに無駄な時間を過ごす必要がなくて済む。

●部品の補修パーツ提供期間を考える必要あり

c-s-progress.jimdo.com/2021/12/05/なんということだ/
(FOXサスペンションの場合)
メーカー取り決めにより「店での販売ではなく商品の発売から?」
5年経過後には「部品交換ではなく、サス丸ごと交換」しかないようだ。

一般車でも専用の泥除け・リアキャリア等が必要であればその期間を、
電動アシストでも互換バッテリーの提供期間も考慮した上で
「実際に運用できる期間」から今後の予算を見積もっておきたい。

▲メンテをしないユーザーの問題

www.asahi.com/articles/ASPBK4TVKP9TUTIL01K.html
大半の人が点検や整備をする習慣がないとの調査結果が公表された。

東京都世田谷区の女性(42)は、点検不足の自転車で痛い目にあったことがある。
休日、駅に向かっている時だった。立ちこぎをしようと踏み込んだ瞬間。
チェーンが外れ、かかとを地面に打ちつけた。
足首の靱帯(じんたい)を損傷し、しばらく靴を履けず、治るのに半年かかった。
自転車は10年間使っていたが、手入れといえば、きしむときに油をさしていた程度で、
店で点検したことはなかった。「怖くて未点検の自転車には乗れない」と今は思う。

整備不良が関係する事故も相次ぐ。
具体的に全ての自転車事故で、法令違反に関係のない整備不良での事故の割合のデータを提示して欲しいとは思うものの、
そもそも、ブレーキに違和感があっても、どのような状態か問題なのか全く分かっておらず
そのまま使い続けるような人が居る時点で異常。

それでも点検、整備への世間の意識は低い。
au損害保険が今年6、7月に自転車利用者1千人に聞き、
8月に公表したアンケートによると、
乗車前点検について「ほとんどしない」「全くしない」と回答したのが合わせて86・9%。
故障や不具合が原因の事故に遭ったり、遭いそうになったりした人も19・5%いた。
店での点検は「していない」が60・9%だった。

ある省関係者は「むき出しの格好で乗り、スピードも出るのに、
点検の意識がこれまで低かったのがそもそもおかしかった」と話す。

しかし、比較として紹介したつもりと思われるが、
主題ではないので全て省略した保険については、事故後に役に立つとはいえ、
「"不自然なほどに"傾倒している」一方で、
メンテナンスの努力義務規定に関しては、あまり話題にされないのが妙な話。

※自転車の点検が努力義務化されている地域は存在する
www.city.taito.lg.jp/kenchiku/kotsu/kotsuanzen/jitensya_jourei.html
台東区では、自転車安全利用の更なる促進を図るため、
自転車安全利用促進条例の改正により、令和2年10月1日から自転車の点検整備が義務化されます。

保険を前面に推し進める行政にしてみれば、
最初から「本質的に事故を減らすことなど目的ではない。単に保険加入者を増やしたいだけ」で、
逆に、自転車業界にしてみれば、TSマークさえ推奨できれば
不随するTS保険の有効性の低さなどは気にしないのだろう。

マメな店では整備と販促活動を兼ねてTS更新の案内を出しているところがあっても、
通販購入は当然あるわけがないとしても、実店舗での個人店購入でも、経費がかかるので一切案内は出さないとか、
TS点検と称してシールを張り替えるだけのようなところもあるようなので、
本当の意味で「整備」を重視できている店やユーザーがどれほどいるのだろうかという。

本質的には「自転車はノーメンテナンスによって"壊してもらう"ほうが売上が伸びるので都合がいい」
という思惑があまりにも強すぎるためか、
「目先の利益のためにそれに安易に加担する多くの雑多な店も含め」
まともなメンテナンスを推奨する業界者は今後も増えることはないのかもしれない。

本来であれば、メンテ推進の過程で空気圧管理を阻害する英式バルブから、
厄介極まりない22インチ・JIS70mmのBB・ボスフリー、ETRTOの590や630リム&タイヤ、
諸々が軸に共締めになっているような車種そのものが当然のように淘汰されていたはずだが、
無頓着すぎるゆえに未だに旧時代規格が残り続ける情けない格好に。

ヘルメット着用にしても、まずは安全に走行するために一時停止と徐行を徹底的に周知すべきなのだが、
何故か多くの自治体や警察でも(一部を除き)、徐行・一時停止を
重点的且つ積極的に啓蒙活動を行おうとしている動きは非常に少ない。

何にでも言えるが、世の中にある常識は常識とは思わず、
「本来は非常識かもしれない」と疑ってかかるほうが、
結局は自分のためになるかもしれないと考えておいた方が身のため。

●セカンドオピニオンが重要な理由

cs-shinwa.sblo.jp/article/189522672.html
ギヤの動きが悪くなったという話で3~4万の修理が6000円で済んだケース。

3~4万といえば
「クランク・スプロケ・チェーン・前後タイヤ・チューブ」+「前後ホイール交換」?
実車を見ていないので何とも言えないが、
交換の必要があったと判断できるのであれば「一応薦めただけ」という可能性もある。

とはいえ、単に「値段」「店構え」だけで選んでしまうと
購入後に、修理ではなく即買い替えに誘導されかねない。

但し、量販の店員が等しく微妙というわけでもないのは
youtubeに顔出しで出張修理もしつつ量販に勤め
「店員なのに液剤販促は拒否している」ような人もいるくらいなので、
「当たり外れがある」くらいの感覚。

むしろ、電話口第一声で「まともではないことが瞬時に分かる」といえば
個人的な体感としては「個人店のほうが割合としては高く」
購入後にメンテ等で訪れると店員の愛想が消え失せるという例もあるほどなので、
何度も繰り返しているように

店(業態)そのものより「店員次第」。

極端な例を挙げれば
「愛想があっても技術が皆無」
「技術があってもまともに対話が出来ない」
どちらにも任せられないので、
そういう店しかない場合は、
余程の不器用且つ鈍感な人を除けば「自己流整備」に向かわざるを得ない。

●実際にあるらしい「ミスを繰り返す店」の存在

10pudou.com/cycle/hgih-lander/
スポーツ自転車に関する内容で、
(問い詰められた結果)店主が経緯を説明したという。
結果的に時間はかかったとはいえ、今後の損切(=縁切り)出来たことは、双方良かったのかもしれない。

~~(以下内容は元記事とは無関係)~~

それなりに費用がかかる場合でも、こういうことがあるのだから、
元々の精度が低く、鈍感な消費者が多い一般車メインの店であれば尚更、
酷い対応が常態化している店もあることは想像に難くない。

エアチェックアダプターのレビューにある「勝手に捨てられた」というのも、
全国の店で1件や2件ではないだろうし、
陥りがちな「自分は"プロ"だ」という妙な自信と、
「招かざる者の言っていることは全て間違い」という決めつけ="自己暗示"から、
もし(少額)裁判沙汰になったとしても絶対にミスを認めない店員も居そう。

※「問題行動と分かっていても行動の是正が出来ない人達」が一定数いるのは、
大事故が起きていても、徐行や一時停止の重要性に気付けない人達が証明しているといえる。
(※ヘルメット着用している"だけ"で「事故"そのものが"防げる」と勘違いしている事にも気付けない)

そういう意味では、第一声から「無視・半ギレ・半笑い・面倒臭そう」という
「異常な商習慣」が染みついてしまっているような店の存在は、
実質「ここは関わってはいけない店ですよ」と注意喚起してくれているようなもので、
「自分で工具を揃えて学んで地道に作業する道を選択しましょう」と、
自己整備の行動の後押しをしてくれているとして、前向きに捉えるべきなのかもしれない。
(※当然、失敗したときの責任は全て自分で負う覚悟は必要であり、元々大雑把/不器用な人には薦めない)

一方で、消費者側も、無料作業に誘導しようという魂胆から、
ロクに空気を入れていないのに「空気入れしていた」とか、
衝突事故や違法2人乗りをしているのに平然と「誤った使い方はしていない」と
バレバレの嘘をついていることも珍しくないことから、
「化け物退治に明け暮れて、結果、「店員自らが化け物になっていた」という
昔話のようなことになっていることもあるとすれば、同情の余地がなくもないが・・・。

●国内メーカーの一般車の不具合?

twitter.com/bicycleoshigamo/status/1485400073488179200
【症状】
自転車を拝見すると国内メーカー某社の製品で
#12スポークで36穴の半数近くがハブ側で折れているのと
お買い求めいただいてから1年ちょっとでタイヤ側面に数箇所亀裂が見られる状態でした。

◆まずは「1年ちょっと」経過しているので「初期不良ではない」ことを確認しておきたい。

店に持ち帰り空気圧の確認をするも適正圧で問題なし、
お使いいただいているお客様ご自身は至って標準体型

─タイヤ側の問題?
タイヤを外しチューブを確認するも空気圧不足で削れた形跡なし、6万円近くの一般生活用自転車で
タイヤの謳い文句では、ヒビ割れに強く、耐久性、耐摩耗、耐パンクに優れたモデルと記されている。

※以下はあくまで【可能性】からの感想。

【タイヤ】
空気圧管理以外でのタイヤの主な劣化原因としては以下の2点。
▲「室外機の近く」や、「常に直射日光が当たる場所」に停めていた。
▲「ゴム劣化させるケミカルが付着」(既に乾燥蒸発していれば判別不可)

※「他店で取り付けられた補修タイヤではない」と仮定して・・・
「製造工場にて古い在庫タイヤを取り付けていた可能性」はゼロではないが、
実店舗での補修感覚で倉庫の奥で眠っていたタイヤを取り付けるのは考えにくい。

【スポーク】
▲標準体重なのにスポークがボキボキ折れている原因といえば・・・
そもそも「#12スポークで36穴の半数近くがハブ側で折れている」という状況からして、
真っ先に疑うのは
「▲違法2人乗り」もしくは「▲30kg以上の違法な過積載」
(※リアキャリアがなければ、店に来る前に誤魔化すために外した可能性もある)
もしくは「▲50cm以上?高い段差から乗ったまま降りた」のような「誤った使用方法」。

▼「同車種・同パーツでの不具合情報」が欲しい。
というのも、これまでに同商品を販売してきて、
「同車種の同じパーツで、同様の異常が"多くの人達に"起きている」のであれば
「それらのパーツや製造ロット特有の問題」と断定するのも分かるが、
あくまで「個別」の問題発生だけであれば「ユーザー側の(扱い方の)問題」を疑うのが普通。
「メーカーが想定する常識として」ユーザー側には「壊さないように扱ってもらう」ことが重要。

今回の件だけではなく、他の件でも出ているのに改善が見られません。
ここでは、具体的な例が上がっていないので分からず。

●値段×クオリティ÷世界情勢=?
全体的に値段が上がるのは世界情勢を考えればやむを得ない状況。
パーツの数自体が極端に減るわけでもないので、一般車だから安く済むはずもなく。
工場の稼働時間に制限もあれば、初期不良率も必然的に増すと思われる。

だからこそ、そのために実店舗販売での「検品・初期整備の価値がある」。

それ以前に今回の場合、メーカー保証適用を鑑みるとしても「1年以上経過の時点で無理がある」のと、
更に「消耗品であるタイヤ」が補償内容に含まれるはずもなく。
(※購入1ヶ月以内に適正空気圧で"ひび割れ"が発生するようであれば「製造不良」を疑いたくなるのも分かるが、
 室外機近くならまだしも、飛散しているケミカルが付着したかどうか有無まで確認するのは困難であり、
 極端な話、新車購入後に数メートル走って木の枝を踏んでパンクというのもありうるので、タイヤの補償は不可能)

もし「個別の案件」として、メーカーに対応してもらえるとしても、
今後のことを考えると、さすがに何度も同じ処理を受けてくれるはずもないので、
値上がりやパーツの在庫などから納期まで考えると、今までのように簡単に交換や買い替えがし辛くなっていることを理解して
メーカー・店・ユーザーそれぞれが損しないためにも、
最低限、自転車を「丁寧に」使うように臨んでもらうことが得策。


●自転車ユーザーの9割が日常点検をしていない

ovo.kyodo.co.jp/ch/mame/a-1667602
メンテよりも「新しい自転車を買う」ということばかり優先させようとしている業界体質にも問題がある。
一般車よりも電動アシストが好調というのも、
完全にオートバイの代替になっているだけという見方もあるが、
「買ったら後で困る通販や量販の安物電アシ」の影響もあるのだろう。
一方で、一般車の「変速の正しい使い方を周知させる気がない」という理由も少なからずある。

メンテそのもので言えば、
日常的な快適性よりも「手入れしない楽さ」のほうが優先されてしまうのは、
「手間とお金をかけて手入れをすることで"快適になる"ということを知らない」か、
乗り物という感覚は皆無のサンダル程度扱いで、
所有者の自転車に対する価値が低すぎるのもあるのだろう。

「空気入れの習慣づけ」
「チェーン伸び対策」日常的に適切な注油、(内装・変速なし)チェーン引き調整、交換
「ブレーキ」異音があればその対策、シューの摩耗確認・位置確認・交換、ワイヤー引きしろ調整・交換など
「各種ネジに緩みがないかどうか」
「ライトが正常に点灯するかどうか」(ブロックダイナモであればタイヤを鋭角に削っていないか)
他には、
ベルは正直ほぼ使う機会などないので優先度はかなり下がる。
後ろの赤色の反射板やペダルの反射板を気にするのが先。


●定期的な点検を強く推奨

cs-shinwa.sblo.jp/article/188660964.html
お店での定期的な点検を強く推奨しております。

何もないと思っていても、動くものですから
日々少しずつ変化をしているのが自転車ですので
3か月ごとの点検はとても重要だと私は考えています。

フレーム割れのような事例でもない限り、
発見までの期間が「短ければ短いほど修理費用も安くなる」ので
「総額では得になる可能性が高い」毎月予約での"有料の"点検・調整を薦めたい。

●ネットにある修理動画の落とし穴

cs-shinwa.sblo.jp/article/188911283.html
ちなみに今回のお客さんは、私の説明を聞いてこう言いました
「プロの人はそんな動画なんて出さないですよね…」

その通りです。
実際、SNSやYoutubeで動画が出ていますが
素人みたいな人間が出しているものが殆どです。

修理してる動画が全てだと思い込み、見よう見まねで行った結果
怪我をされたり、それを見て事故にあわれたら
責任が取れませんから、私なら絶対に出しません。
シンプルに「修理方法を動画で公開する」
=「利益を減らす手伝いを自ら行う」となるので、公開する意味が皆無という。

但し、常識的に行うべき「チェック」として
●ブレーキが"前後とも"正常に機能しているかどうか
●タイヤとチューブの不具合確認(どのような状態であれば異常か)
●素手で触って簡単に動くようなネジの有無
●ライト点灯確認
●反射板の割れや曇りの有無
から
「(自宅で)屋外駐輪であれば自転車カバーをする重要性」
「チェーンのたるみが適正かどうか」
「錆び除けも含む、グリスやチェーンオイル等の"適正な"使用方法」
「触診や接地面の長さ"ではない"正しい空気圧の測定方法」
など
「工具を使って分解しない」具体的な"修理"以前に伝えるべき「基礎中の基礎」であれば、
店に持ち込まれる前に予め公開しておくことで、
何がどういう状態であれば不具合なのかすら全く理解できていないことが根底にある
「理不尽なクレームを避ける意味で」少しは役に立つような気もする。


●ママチャリメンテ動画(サイメン無料版)の補足解説

www.youtube.com/watch?v=tQGgz6RAzkc
◆「低頻度でしかメンテしないのであれば」グリススプレーはオススメしない
分解の手間を省くかわりにメンテの頻度を上げるのであれば良いとしても、
より長期間の耐水・耐久性能を考えると、特に奥まった箇所であれば
「分解」の上で「グリス」を使うのが妥当。
※当然、店に分解を伴うグリスアップを依頼すれば工賃がそのぶん必要になる。

◆チェーンオイルは一気に噴射しないほうが良い
「ワコーズのチェーンルブ」を使うとして、普通に無駄に飛散されてしまうのが勿体ない。
そもそもチェーンの内部にある"ローラー部分"に注油していればいいので無駄が多い。

◆鍵穴にオイルを注すのはやめましょう
砂ぼこりを吸着させて余計に動きが悪くなってしまうどころか、
故障の原因となってしまうこともある。
鍵穴専用のケミカルがあるので素直に専用品を使うこと。
(参考:錠前のメンテ方法と備忘録
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/153.html
●「鍵穴に市販の潤滑油をさすのは、故障の原因」[2016.9.25]
●鍵穴に注油したことで壊れた事例[2017.1.8]


●[宮城]自転車メンテナンスの学習機会

www.fnn.jp/articles/-/186500
自転車の整備不良が原因で起きる事故を防ごうと、5月24日、栗原市の中学校で講習会が開かれました。
栗原市の築館中学校で開かれた講習会では、
自転車販売店で指導を受けた築館警察署の警察官が、
生徒たちにブレーキやタイヤなどの安全点検のポイントを説明しました。
「点検しましょう」
「不具合があれば修理しましょう」
と自主性を促すことだけでは不十分。

「修正や整備することへの"意義"を"自ら"見つけ出してもらう」ことが肝心。

例えば「もっと楽に進みたい」という不満があれば、
タイヤの適正空気圧だけでなく、変速の切り替え方から、
タイヤ自体を交換するとか、ハブのグリスアップやチェーン注油など、
様々な方向をより興味のある方向から伸ばす。

「錆びている箇所の問題」に気付いていないのであれば、
錆びさせないためには適切な注油や、
カバーをかけることで「長持ちさせられる」という具体的なメリットを提示。

「年中行事としての一過性のイベント」ではなく、
「安全で快適に使うためには何をどうすればいいのか」を
実践してもらうための策こそ、「自転車政策」の軸となる。



●バック拡げ工具について

blog.livedoor.jp/shokoucycle/archives/1070805.html
他のページにも書いているがこちらにも。
小径でも電アシでもない鉄フレームなら使っても問題ないという話ではなく、使えば確実に歪む。
「工具を使わずに作業すれば時間がかかる」というような言い訳で使うのは、典型的な「技術力が低い店」。
こちらから使わないように指定しなければ黙って使うような店にも関わらないことを強く薦める。

●バック拡げ工具の被害例

cs-shinwa.sblo.jp/article/185230351.html
これについてはよくある量販系のお店というより
古いお店ほど使っている可能性もあるのが難点で
そういうお店は新しいものに対応できず
展示会などにも来ていない可能性もある為
メーカーが禁止しているのにやってしまうんでしょう。
量販でも使っているところがあるかもしれないが、
個人店なら大丈夫とは言い切れないのがこういう落とし穴にもある。

他の技術の蓄積があっても、こうした誤りに気付かないようでは
本当に信頼できる店(員)とは言えない。

●自転車店に依頼する前に知っておきたい普通のこと

自分で【この部分だけ交換や修理すればいいはず】という思い込みが
「完全に間違っている可能性」を捨てないこと。

【※分解しなければ確認できない作業を含む場合】・・・分解作業のために手間もかかるので別途工賃が必要
※ある程度予想はできても、実際には分解して確認しなければ直るかどうかは分からない。
そのための手間と時間、作業のために工具も必要なので費用もかかる。

【異音解消】については【運】の要素も大きいので、プロでも短時間で判明できないこともあると考えること。
想定できる原因を順番に当たってみても、最後にようやく発見できるということもあるだろう。

「自転車店なんてどうせ暇だから待ち時間なく自分の作業だけを真っ先に終わらせてくれるはず」とは思わないこと。
同じ時間帯に客が集中する場合だけでなく、「客が全くいなくても」先に別の修理相談の予約や納車前整備が立て込んでいる場合もある。
簡単(と思い込んでいる)作業であっても、時間や日数には相当の余裕を持たせる必要がある。
※メーカー純正パーツがメーカー欠品しているような場合は「数か月以上待たされる」という場合も考えられる。

【※作業内容が特定箇所のみである場合】・・・作業前に「料金を確認する」ことを忘れずに!
但し、状態を見せることなく電話口で料金だけ聞いても、それ以上必要になる場合もある。
実際見せてみると、安全のために交換が部品な部品(ブレーキ周りや反射板など)があれば、(不良整備車両を送り出すわけにもいかないので)その費用も別途必要。

※シートポストやBBなど錆で固着していればそれを修理するには別途作業料金が必要。

※簡単な作業と思うなら、自分で作業する方法もあるが、誤った作業により損害を受けるとしても自己責任。

※ノウハウや知識は、一部「簡単な内容であれば」(店によっては)教えて貰える可能性はあるが、何もかも全てが無料ではない。
 それも「飯の種」として営業しているので、作業内容を全て事細かく教えてもらえるとは考えないこと。
※100均工具など安い工具もあるが、全ての店で工具を借りられるとは限らない。
(特に特殊で高額な工具は破損リスクを考えると、借りられないと思うこと)

自転車の製品の特性上、店との付き合い方についても事前に利用方法を把握しておくべきだが、
これを教えてもらう機会などないのだからお互いに考え方が合うわけがないともいえる。

▲店の言い分を鵜呑みにする必要はない場合もある
消費者が無知なことに浸け込んで必要のない部分まで交換しようとする悪質な店については警戒すること。
これは(チェーン店ではない)いくつかの店を回って聞いてみる必要があるとは思うが・・・、
例えば、パンク防止剤やらサドルワイヤーロックは、ここでも基本的に「不要」という案内になるが、

その一方で、業界を挙げて否定的な「一般車への米式チューブ化」は、どれだけ慎重で適切な使い方ができるとしても
「(メーカー純正規格以外を使って面倒なことになるかもしれないとか、在庫を増やしたくないという消極的な理由から)不要」と
言い張る店が少なくないと思うだけに、
他のメーカー純正ではないパーツへの交換も含めて難しい問題でもある。

これは地域的なものだけでなく「個別パーツを客観的に判断できる人との巡り合わせの運」の側面も強い。

◆修理時に時間・料金で得できるかどうか

cs-shinwa.sblo.jp/article/188331489.html
買う時の金額が安いからと騙されてはいませんか?
修理が出来て初めて、自転車店です。
それをきちんと理解して、お店を選ぶ事をおすすめします。
「自転車を買うのはネットや量販」
「量販店ではない自転車屋で買うと高いだけ」と思われている最大の原因は、
【どのような利点があるのか明確に判断する以前に、基準そのものがない】
(一般的な接客販売業とは乖離しコミュニケーション不全に陥りがちなリスクも非常に高いため)
【安心し信頼できるかどうかが分からない】のだろうと思われる。
もしくは、後々「他店購入車を持ち込みで修理依頼の場合、ほぼ間違いなく割高になる」
という事実を知らない可能性も。

結果として「量販店等で修理対応に不満があるときに仕方なく持ち込むのが個人店」という傾向。

安物自転車に限らず、安物タイヤを買って得した気分になっているような人達にしても言えるが、
「長期や総合的に見て得する選択」という観点が足りないことを危惧すべきと考える。

●他店で修理費用を確認して危機回避できた例

cs-shinwa.sblo.jp/article/186080509.html
車輪交換5万円→2万円未満
タイヤ交換1.2万円→6000円未満

仕入れ値が高そうなロングレッドXT?や
元々の値段が高い「シュワルベのマラソンプラス」であれば分からなくもないが、
スーパーハードタフネスでもサイクルシードでも1.2万円であれば
前後片輪だけ交換かどうか分からないが、片輪だけなら間違いなく高い。

1.2万円で前後とも交換の他にも「ハブのベアリング球の確認や交換とグリスアップ」だけでなく
「前後全てのスポーク張りの調整や振れとり」まで込みであれば
ようやく妥当なところにまで追いつくが、果たしてそこまでの作業をしているのだろか。

100歩譲って、それでもきっちり仕事してくれるならまだ分かるが、他の記事も見ると・・・。
cs-shinwa.sblo.jp/article/186080330.html
cs-shinwa.sblo.jp/article/186080330.html
事実無根であれば裁判にでも出ればいいような気もするものの、
「命に関わるブレーキ処理を雑にする」ということが本当なら
藪蛇どころが反対に行政指導されそうなレベル。

某珍ブレーキの如く「重大な実害が出るまでのチキンレース」に
挑まざるを得ない背景を思うと何とも言えない気持ちになる。

●1ヶ月待ちの前フォーク【修理完了までの時間】

いくら怪我がなかったとしても、事故を起こせば「時間的な不利益」もあることを忘れてはいけない。

自転車店に持って行けば[どんな場合でも]早く直せるとは決して考えてはならないが、
丁寧に作業しても1日ががりにはならないような作業で、
全く忙しくなくても「1ヶ月以上かかる」という店も少なくはないように思うので気を付ける必要がある。

●メンテや修理を怠ると「今日・明日すぐに使う」が「使えなくなる」恐れあり

ameblo.jp/schonkm/entry-12516121767.html
あまり恐怖を煽るような手法が良いとは思わないものの、
「定期的にメンテしよう」
ではなく
「日頃から定期的にメンテナンスをしていないと、いざ使えなくなったときに困りますよ」
という話を「聞かせる(理解してもらう)機会」をどうやって作るのかが重要なのだろう。

●修理完了まで「1ヶ月かかって3万円」と「基本的に即日7800円」

cs-shinwa.sblo.jp/article/186519033.html
「車体ごと送ってメーカーで組み付け」であれば5万以上はかかりそうなので・・・
3万円というのは「ホイールごと取寄せ+店で組み付け」だろうか。

スポークの組み換えは「自転車技士・自転車安全整備士」の試験必修科目のため、
本来「出来て当たり前」だが・・・出来ない(しない)ということは
「試験に合格している人がいない」ということで
もしそんな店でTSマークを発行しているとすれば大問題なのではと思うが・・・。

買い物をする時に、他より安いお店を選ぶのは
賢いユーザーと言えるかもしれませんが
いい加減なお店を避けられなければ
本当に賢いとは言えませんね。

●店と客の修理見積もりへの考え方の違い

★店に見積もりの作業に取り掛かってもらう前に必ず確認しておきたいこと

■見積もりが「有料か無料か」
 事故からの見積もりに限らず「有料が常識」という店が、客に一切伝えず
 (客としては他業種や他店では無料だったので気にせず依頼してしまうと)トラブルになる。

■他店との見積もり比較を良く思わない店もある
「特に営業上問題なし」という感覚の店では助かるが、
他店で「"見積もり=作業依頼がある=金になる"と見込んでいた店にしてみれば、
肩透かしを食らって激怒されることもあるようなので、十分に気を付けたい。

上記の有料に関しても、見積もり自体に関しても
「丁寧に時間をかけて調べることに対する対価」
正当に評価されず支払ってもらえないことで、
「確認作業そのものを軽視されている」として「経営上支障がある」ことは
客側としても「その店を支える必要があるなら」考える必要がある。

元々生活用自転車関連であれば特に客数からの利益単価が極端に低い業種ということもあり、
他業種とは違い「小銭でさえも店舗維持のための生命線となる」という
「自転車業種ならではの特殊な事情を配慮しなければならない」側面もある。

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●台風が来る前の保管方法と自転車の浸水被害は【火災保険の風災補償】で対応できる可能性あり

cs-shinwa.sblo.jp/article/186732238.html
倒しておくという保管方法は
絶対におやめください。
強風時は紐などで倒れないようにする工夫をお薦めします。
高層階住みだったり、持ち運ぶとしても家族の台数があれば事実上無理な場合も考えられるが
「基本はどんなに部屋や通路や玄関が通りにくくなってでも強引に屋内に入れておく」のが最善。

ステムを緩めてハンドルを縦にすれば幅を狭くできるが・・・
固着の可能性や臼落としのコツなども含めて誰にでも薦められる作業ではない。

電動自転車の場合、いわゆる浸水被害というものがあり
単なる水没だけで起こるわけではなく
倒しておいた電動自転車の
内部に水が入ってしまい
駆動体が損傷してしまう場合があります。

今回の台風の後で、当店でも3件ほど
駆動体損傷の方が見えました。
駆動体は電動自転車の心臓部で、かなり高額な修理になる事から
私としても、ほぼ全損という認識でおります。

ここで大事なことは・・・
★「火災保険の風災補償」に「家財まで入っているかどうか」要確認!
hoken.kakaku.com/insurance/kasai/select/typhoon/
自転車
 ・台風の突風によって自転車が倒れて破損した
建物の敷地内に保管されている自転車や原付自転車(125cc以下)も家財に含まれる。
台風の突風で倒れて破損し修理や買い替えが必要になった場合は、風災補償が受けられる
特に普段から"走行方法さえ見直せば事故に遭う確率が下げられること"よりも
"無茶苦茶な走行を改めない前提で"事故に遭うリスクに備えて保険に入れ入れと煩い人達は、
こういう本当に困ったときにダンマリを決め込んでいるように見える。
「いざという時に頼りにならなければ信頼も何もない」と思うが・・・。

今まで紹介してこなかったことの自戒も込めて
今後、全国各地で未曽有の災害に見舞われる可能性があるので
戸建て賃貸問わず「火災保険(風災補償の家財込み)には入っておきましょう」という案内はしておきたい。

なぜなら繰り返しになるが、
「徐行や一時停止を厳守さえすれば、事故を起こしたり事故に遭うリスクが極端に減る」自転車事故に比べ、
「天災のリスク軽減には限界がある」ので、間違いなく価値がある。

※但し「(自転車単品で)10万円以下には適用されない」のような条件があるかもしれないので、内容をよく確認すること。
もし適用されない場合は、結局は部屋内保管できるように
予め「事前に出来る限り後で組み直しが楽な範囲で分解を依頼する」とか
トランクルームや貸倉庫に預けるなどの対策も考えておくべきだろう。

屋内でもマンション内などでの移動時は輪行バッグなどに入れておかないと
トラブルになる可能性もあるので気を付けたいが、
ロードバイクやクロスバイクを室内移動は1ルームでも余裕として、
子乗せ自転車や買い物用の足としての電アシ自転車で
自転車の移動が困難な高齢者であれば知っておくと助かる人も多いはず。

「安い電アシ」が対象外になってしまうのは「そういうもの」としても、
パナソニックSWまで対象外にされるとすれば結構辛い。
「比較的軽い車重なので頑張って室内移動」を目指してもらうしかないが、
やはりその際も泥や油などの汚れ落ちやタイヤ跡がつかないように
ダンボールやビニールで養生してゆっくり運ぶような方法が望ましい。

●水没自転車

高齢者だったり平屋建てであればどうにもできないとしても、
泥だらけの自転車が家具などと一緒に廃棄されている光景を見ると
何とも言えない寂しさがある。

電動アシストで、互換性がある車種が現行品であれば
少なくとも「バッテリーだけ」避難させておくことで
買い替え時に「予備バッテリー」として大活躍できる。

「チャイルドシート」は洗ってしっかり防錆処理しておけば乗せ換えで使える。
車輪はハブ内の洗浄とグリス詰めなおしが必要でも、タイヤやチューブも含めて再利用可能。
ホイール径が同じであれば、非電アシ車種への乗せ換えも可能。

電装部分は洗浄で復活できるかどうかは怪しい。

こういうときも「非電アシであれば」
とりあえず泥が詰まっているであろう
シフトワイヤーやブレーキワイヤーやチェーンは即交換するとして、
洗浄→グリスアップは・・・
■「ハンドルステムとフォークを外してヘッドパーツ」
■「BBも外してフレーム内部まで洗浄しすぐに防錆処理」、
■「前後ハブ」
念のためスポーク周辺もチェックし締め直しで使えるようにはできる。

予算は・・・普通に考えれば
"どんなに安い自転車であっても"オーバーホール工賃は
まともに整備をするなら最低でも2~3万円以上は必要で、相当丁寧にすれば更に必要。
(当然、非電アシでも高いパーツを交換する必要があれば価格が跳ね上がるのは言うまでもない)

余程思い入れがなければ、やはり「手間も考えると買い替えたほうが早い」ということになってしまう。

◆ロクでもない自転車店に要注意!

www.amazon.co.jp/gp/customer-reviews/RFHV9SEK6GRQN/
【エアチェックアダプターのレビューにて、悪辣店の対応】
リピート購入しました。
大して高くもないものですが、自転車屋に紛失されました。というより捨てられましたので。
皆さんは、自転車屋を信用しないように言いたい。注意して下さい。

パンク修理で最初に持ち込んだ時、まず空気を入れてみる点検をしたので、当然そのとき、
バルブが英式ではなく、米式になっている事に気付いていて、「あれ?」と自転車屋は言っていたのですよ。
つまり、違うことに言わなくても気付いていたのですよ。
一応、「そこのパーツ変えてあるので」と私が言っておきましたから、
当然パンク修理のあと元通りに戻してあるものだと思いこんでいました。

このパーツに換装した自転車をしばらく乗っていたのですが、タイヤが普通にパンク。
この製品は全く原因とは無関係でした。
自転車屋に自転車をパンク修理に持ち込むと、チューブに穴が空いているだけじゃなく
タイヤの側面(ウォール)も傷んでいるので、全交換した方がいいという事で
「やっといてあげるから」と言われ、作業中はよそで買い物してました。
私も迂闊だったと言えば迂闊だったのですが、買い物から戻ってきて、
作業が完了している自分の自転車を受け取ってよく確認せずに帰ってしまいました。

そして後になって気づきました。
なんと、バルブが英式に変えられてしまっているではないですか。
「やられた!」と嘆きましたね。
パンク修理で最初に持ち込んだ時、まず空気を入れてみる点検をしたので、当然そのとき、
バルブが英式ではなく、米式になっている事に気付いていて、「あれ?」と自転車屋は言っていたのですよ。
つまり、違うことに言わなくても気付いていたのですよ。
一応、「そこのパーツ変えてあるので」と私が言っておきましたから、
当然パンク修理のあと元通りに戻してあるものだと思いこんでいました。

後日、その自転車屋に確認したところ「もうどこ行ったかわからない」と言うのですよ。
「やられた!」と嘆きましたね。
弁償してもらおうかとも思いましたが、水掛け論になってもバカバカしいので、
「もういいや、二度とこの自転車屋は使わない」と結論づけました。
まあ、常識で言えば、こちらが要求しなくても、「探しておきます」という答えは最低限必要だし、
「見つからなければ弁償します」くらいの気概はないと、信用がなくなるでしょう。
つまり、「それでいいんだな、この自転車屋は」というのが、私の感想なわけです。

まあ、パンク修理が終わった時点で、自分でアフターパーツが元通りに戻してあるか確認するべきでしたね。
迂闊でした。
店側にしてみれば「客側の言い分だけなので思い込みも多分にあるのでは」と疑う人もいるかもしれないのと、
本当にうっかり無くしたと考えられなくもないが、変更していることは確認していたはずなので、
「なぜ紛失・廃棄しても大丈夫と思ったのか」ということになるが、
それはやはり「エアチェックアダプターで空気圧管理されると困る」というのが理由なのだろう。
相性問題が発生していたのであれば、使い続けられなかったはずなので、相性問題はなかったものと考えるが、
原因があったので廃棄したのであればその旨を伝えるのが筋であり、返却することも当然の礼儀と考える。
返却時に客側が本当に不要であれば「廃棄しておいてください」と言われたのを確認してから廃棄すべき。

廃タイヤの用途は少ないかもしれないが、完全ノーチューブで「リムガード」として使いたい人が居ないとは限らない。
廃チューブも荷紐などで使うなどの用途で必要な人がいることも考えられる。
さすがに「トゲなど」まで持って帰りたいという人は稀な気はするが、
パンク原因として子供に見せるなどの理由で持ち帰ることも考えられなくもない。

◆悪質な対応に巻き込まれないための自衛策

自分自身違う業種で似たような経験があって今でも後悔しているので、
「店員を全面的には信用しない」
「預ける前に証拠として写真を"必ず"撮って残しておく」
こうして「証拠画像として残している」と画像を確認させ、
「預けたものはカスタムしたパーツ含めて全て返却すること」
と強く念押ししておくという自衛手段をとるしかないと思った次第。

まあ実際そこまでやっていても・・・
「最初からこんなものはなかった」だの「違う画像だ」「加工写真だ」だのと、ゴネるのは目に見えるのもあるので、
今後の被害者を出さないためにも、詳細を「”嘘偽ることなく”包み隠さずレビューする」とか、
「被害届を出し警察に相談」・・・は受けなさそうなので、
被害者を集めて「簡易裁判」などといったところまで健闘すべきなのかもしれない。


●信頼できないと思ったら店を変えよう

cs-shinwa.sblo.jp/article/187129087.html
ロックナット締め忘れのケースではあるが実質「店選び」の話。
自転車業界は結構閉鎖的で
一般の方にはわからない部分が沢山あるので
言われた通りお金を払ってしまったり
騙されてしまうという被害が近年相次いでいて
特に量販店では、わざとやっているのではないかと
思うような酷い事例も沢山見ています。

勿論個人店でも例外ではありません。
おかしいなと感じたら、一度断り
セカンド・オピニオンという方法をお薦めします。

●店を変更した理由

ameblo.jp/schonkm/entry-12583829308.html
「自転車屋さんに持って行ったら嫌な顔をされちゃって、、取り扱いはないって、、。」
「嫌な顔をされた」というのが「取寄せたくても出来ないので困った」であれば良いのだが、
そもそも各種卸問屋に26HEの「26×1.95(ETRTO:50-559)」自体の扱いがない可能性があるのだろうか?
もし本当に扱いがなければ「相当狭い品目しか扱いがない問屋としか取引がない」という意味で
出来る限り関わるのは避けたい傾向の店。

通常は「店内に在庫していない」としても、「取寄せには日数がかかること」
「送料が必要であれば具体的な送料」も伝え、
店側として取り寄せ後のキャンセルを防止するのであれば、
「一部入金や全額前払いが必要」として取寄せれば済む話。

その断った店側が取寄せを受けなかったとして、
「自店販売車ではないので後々クレーム関連が来ても困るので関わりたくない」という意味で
「断る理由として」「扱いがない」という言い方になったとすればまだ理解できる。

他には、仮にその他パーツまでボロボロなので整備を拒否したかったとしても、
簡易的に各種パーツの値段と工賃などの概算見積をその場で提示し、
客側から諦めてもらったほうが印象が違ったはず。

◆「本物の自転車を継続的に使用する」という意味を知る機会の無さ

チェーンへの"適切な"注油どころか、
「米式化からの適量充填以前に」空気を入れるという習慣さえもなく、
更にはブレーキ不良(ママチャリでも前後どちらかに異常があれば道交法違反)や
夜間走行するのにライトが破損しているとか、全ての反射板の欠損を放置したままでも
「何ら問題はない」と思わせてしまっている根幹は
やはり間違いなく「幼少教育」にあるが、それだけを嘆いていてもしょうがないので、
その代わりとして、
正常な状態や真っ当に完全整備されているママチャリを知らない人達のために
「知るための機会」が必須。
しかし何故だか店もメーカーも、(地域的に困難な場合を除き)
そういう方向で稼ごうとは考えたことすらなさそうなことが未だに不可解。
(果たして電動アシスト自転車に注力していれば済む話なのだろうか?)

そして、正常な状態を知った上で「正常な状態にする必要はない」というのであれば、
「自転車は一切使わずに公共交通機関だけを使うことが貴方達のためです」と言い切る。
正直、店からは違法状態を確認した時点で(見逃せば罰則の発生する)通報義務を課すなど、
ママチャリに対しても
不適合な車両に幼児同乗器を前後に取り付けている自転車なども含めて、
道交法違反の車両を取り締まる「検問」を用意しても良いのではと思う。

その背景に、自転車は生活必需品にもかかわらず不当に整備費をケチる一方で、
無意味に「格安ではないスマホを使っている」などの問題があれば
呆れる他ないのと、救いようがないので突き放すしかないが、
もしそれらも遊興費等に使うこともないのに、
「最低限の食費や家賃を除き」
本当に自転車を真っ当な状態に整備するだけの金銭的に余裕がないのであれば、
役所に相談して欲しいと思う。

●自己流メンテかショップメンテか

cyclist.sanspo.com/523429
単純に「スポーツ自転車目線」だけで考えず、
1万円台の安物自転車・50万円を超えるような高額自転車、
店員の実力・個人の技量ともに差があり、
子供でも出来るベルの付け替えから、
知識と経験則が必要な固着との戦いや、
それなりに手間のかかるホイール手組などあるため、
必ずしも「自分で作業すればいい」とはならない。

─自己流メンテはこの一文に集約
自分は下手くそだと自覚し、臆病になること
公道の走り方と同じで、道路状況が常に一定のわけがないのに
「大丈夫」と安心してしまう根拠のない驕りが危険へと繋がる。
「自分は何年も同じ道を通っていて慣れているから」とか
「相手は避けてくれるだろう」とは思わないこと。
カーブミラーすらない見通しの悪い交差点に近づいてきている
走ってきている人の"足音"まで先読みできるわけがないのだから、
慎重に行動するのが当たり前。

─書かれていない肝心の店の選び方のポイントは
スポーツ自転車扱い店であれば油圧ディスクブレーキ整備可否が今や必須、
一般車メイン扱いの店であれば、
(未熟な技術を補うためとは考えもせず)時短としてバック拡げ工具を使う店、
勝手にエアチェックアダプターなどの付属を廃棄するような悪辣店、
それ以前に、電話口での最初の第一声からして接客を伴う業務としての、
基本的な常識力に問題があるとしか思えない反応だったりすると、
「("諸々の化け物客を相手にしていて疲弊しているかもしれない"と相手を思い遣る意味も込めて)
関わることを避けましょう」とアドバイスするしかない。

そして万が一、近隣にそういう問題店しか無い場合に、避けることで自己流整備によって
間接的に事故が引き起こされた場合でも、
恐らく「不具合は予見できたはず」と、店でもユーザーでもなく
まるで「(それまでの使用状況が不明でも)壊れるような構造にしたのが悪い」という了見から
「完成車メーカー(輸入代理店)やパーツメーカー」側の責任にされることになってしまう気はするが
ユーザーに責任が一切ないとは言い切れない。
しかし、地域的に「店に恵まれなかったことにも原因があるのでは」と考えることもできる。

●持ち込みお断り店にも事情があるゆえ・・・

cs-shinwa.sblo.jp/article/187488585.html
東京で仕事依頼も多いからこそ客を選別できるというのは、
人間関係の狭さから「客媚びでしか生き残れず選別が事実上不可能」な地域の店の人達からすれば
羨ましい話かもしれない。

■個人店の場合「事前に持ち込み可かどうかを確認すること」が肝心。
特に「その店での扱い品」であれば、その部品販売や工賃での利益によって営業し、
「生活している」ということを察する必要がある。
「こんくらいパパっと取り付けてくれればいいから(無料もしくは小銭程度で)頼むよ」と、
どの店でも出来るとは思わないほうが賢明。
店としてはトラブルになる前に見積なども含めて有料であれば全ての
必ず「作業前に」「作業によって料金が発生しますがよろしいですか?」と言っておくと、
後でトラブルになることを避けやすい。
最初から「こんなん絶対無料だし」という冷やかしの人々に諦めてお帰り頂くことができるので極めて有効と思われる。

■オークション品にはジャンク品や過度に(自己流で)軽量化されているような
「安全面から見ても怪しいパーツ」が混ざっていることは考えられるため、
安易に安請け合いすることで案の定不具合を引き起こし、
持ち込んだ当人の責任を棚上げにして激怒されても店としては間違いなく困るだろう。

■飲食店を例に常識を問われている例については
最初から「逆に持ち込みがないと成立しない店」(市場で買って盛りつけるなど)
自転車店でいえばサイクルメンテナンスのような整備等で稼ぐ店や、
「修理店での取り付け作業依頼」というのも珍しくない。
他にも、自店での販売もあるが「工賃をしっかり払ってもらえればOK」とか、
「何かトラブルがあっても絶対に取り付けた店の責任にしないこと(誓約書)」を
交わすなどの対策をとることで、依頼を受けるという店もありそうな印象。

あとは口コミやネガティブ面での評判を作りたくないとか、
昔ほどの売上がないので日銭のために仕方なく受け入れるという店もあるようだ。
ある意味問題な地域一帯の工賃の価格破壊を狙っているかのようにしか思えない店もあるので、
人も店も考え方も十人十色。

■損して得取れも考え方に差があって
クーポン券代わりに「信頼度メーターを上げるために」「エサを撒いて食いつかせておいて」
「不要であれば角が立たないようにやんわり且つ毅然とした態度で取り除く」という「ザル濾し型」の店もあれば、
「店を潰しかねない"害虫"まで寄ってくるから時間と労力の無駄を省くために絶対にそんな愚かなことはしない」
という「鉄壁型」の店など、営業方針に差があってなかなか面白い。

●量販店などの場合は「店や本部単位での外様客処理対応として」
「担当者単位での賠償がほぼ必要無いようなもの」なので、
担当者(個人店でも同じではある)によって技術の差が大きいことを理解した上での
「取り付け不備がないように願うが、万が一あっても後に修正でなんとかなるなら任せる」
という考え方であれば、最初から量販店に頼んでおくべき依頼。

●但し、持ち込みでも特殊な例としては
例えば「古い自転車を大切に扱ってきたので、
”予備として購入していた現在入手不可能なパーツ”を取り付けて欲しい」といったケース。
新しい店やチェーン店では存在しない「古い工具が必要」だったりすれば、
個人店にお願いするというケースは考えられる。
無論「保存状態が分からないので取り付け時に壊れるかもしれない」ことを理解し、
「適正な工賃を支払う」ことは条件として、それでも断られるとすれば諦めるしかない。


●パンク後も1ヶ月使用し続けると酷い状態に陥る

どのような事情があったとしても、
早く修理にしていれば「安い」「早い」で済んだはずが、
「パンク修理では済まないので時間がかかる」「パーツ交換必要も必要」で、
ユーザーとしては何も得しない。

万が一自分自身で「早く買い替えたかった理由」にしたかったとしても、
「進みにくい」を1ヶ月耐える意味があったのかどうか。

そのまま廃タイヤを「リムガード」として譲り受け交換し続け
ノーパンクならぬ「"ゴーパンク"タイヤ」として
スポークが最終的に4,5本になるまで使い続ければいいのではとすら思うが、
まともに操舵・制動できなくなる可能性もある「その自転車のようなもの」に
赤の他人の誰かが巻き込まれかねないので遠慮してもらいたい。

その前に、使い方を購入(修理)時にどれだけ丁寧に説明したとしても、
大抵のユーザーは「走り方」「整備・調整」「安全について」など、
常日頃から考えてくれるだろうと期待するのは厳しいように思う。

基本としての【安くて見た目が気に入ればいい】以外の方向には、
全く感知させていない理由としては、教育以外に言えばやはり、
「業界全体の問題」として真剣に考える人がいないからとしか言いようがない。
「子供乗せに向かない車種にテキトーにチャイルドシートを取り付けようと試みたり」
「毎月1回の空気入れしとけば量なんてテキトーに押して確認しとけばOK」
こんな有様を業界を挙げて放置している現状で酷い状態にまで放置しないような
メンテの素養が身につくなど夢物語としか思えない。

それを打破するためには、自転車は整備を必要とする乗り物ではなく
「近所移動用の安いサンダルの延長」のような感覚を
「誰かに頼るよりも前に」「どの時点で誤りだったかに気付くことができるか」が、
快適な「本物のママチャリ(生活用自転車)」を知る機会に繋がるのだろう。

●オーバーホール(完全分解からの交換・整備・調整)雑感

www.youtube.com/watch?v=ibd4_GfOR9M
「完全分解→清掃→組立→調整」
スポーツ自転車に限らず、
「例え安物ママチャリでも」軽く本体数台分を変える値段になっても不思議はない。
その理由は、
▲「元々のパーツの質」が悪く、
▲「工場出荷時点での組立て精度」も酷く、
▲「店での初期整備」も雑で、
▲「ユーザーの日頃の保管状態と使い方」も無茶苦茶。
こうした「全ての質が低ければ」それを補うための手間が尋常ではなくなるため。
その上、ステム・BB・シートポストペダルの固着除去まで余儀なくされるようであれば・・・。

そのため、「最低限使いやすくする"だけでいい"」に費やす
苦労に「見合うだけの対価」が必要になる。

結果、そうした惨状を理解できないユーザーには、
ママチャリユーザー対応でよくある
「買い替えを薦められる」定型文に繋がるという仕組み。

逆に言えば、
★「元々のパーツの質」が良く、
★「工場出荷時点での組立て精度」がそれなりにまともで、
★「店での初期整備」も丁寧にしっかり組み上げされていて、
★「ユーザーの日頃の保管状態と使い方」も
★車体カバー・チェーン注油・空気圧管理・ギアの使い方まで適切であれば、
必然的に「壊れにくい」ので、数年後でも「簡単な手直しで済む」可能性は高い。

「どうすればいいのか」については、
まずは「自転車を快適に使う」ということに興味を持つことから始まり、
「目的を見定め」各種「パーツの交換」の思案に繋がる。

■「シマノ サービスセンター」の落とし穴

funq.jp/bicycle-club/article/653653/
シマノ公式の一般車向け情報のテキトーさ加減を見れば分かるように、
「当然すぎて書くまでもない」という驕りも多分にあるはずだが、
こうした店の対象者は100%「(本物の)スポーツ自転車ユーザー向け」であり、
一般車(生活用自転車)や、ボスフリー6速/7速のような似非スポーツ自転車も完全に対象外として、
総じて"ママチャリ"と別種扱いされるような車種のカスタム相談など検討してはいけない。
軽々しく持ち込めば確実に(時間/体力/精神的に)後悔すると覚悟しておくこと。

かといって雑多な自転車店の場合、
例えば「ハイパーローラーブレーキの存在自体を知らない」という可能性大のため、
シマノに限らず、米式チューブなども含め、
幅広く商品知識がある店を探し出すまでに困難を極める。


●部品交換のタイミング・適切な保管と日頃の手入れ

www.youtube.com/watch?v=OMctS698ouQ
個人的に「空気圧」「保管」「注油」の3つをお薦めしているように、
屋根下を含む屋外保管であれば、手間がかかっても
「車体カバーをつける」というのが有効。
特に「タイヤ・ブレーキシューを長持ちさせたいなら」必須。
庭があれば簡易型の自転車用テントのようなものを設置する方法もある。

◆ブレーキシューは硬化する
溝がなくなったかどうかだけではなく、
カチカチになっていればリムを削る砥石になってしまう。
(雑多な店の何十年も前の在庫品のブレーキシューにも要注意!)

◆[ブレーキ/シフト]ケーブル
アウターは割れていたら交換。
インナーはほつれていたり錆びていたら交換。
キャップも割れていたら交換。

◆チェーン
チェッカーは安いので買っておいてもいいが
それよりも適切な「チェーン掃除」や「注油」に気を付けたい。

◆スプロケ・チェーンリング
山型が強く、調整しても変速ミスが出るほど削れが酷いようであれば交換。

●修理と買い替えの悩みどころ

jitensyazamurai.com/db/archives/12418
「とりあえず乗れるように」ということであれば
乗り心地だけでなく、異音の解消なども出来ない可能性が高い。
現在の状態
自転車に望むもの
今後どのくらい乗る?
可処分所得
と「その自転車に思い入れがあるかどうか」。

あとは、極端な話買い替えるとしても「10年前の3万円自転車は近年では5万円以上必要」
と考えてもらっていいのではと思う。
(タイヤ・チューブなど真っ当な性能の部品に組み替えることも前提)
コストカット要求や人件費等で「元々雑な全体的に造りが更に雑」になっていると見ると、
状態がさほど悪くないのであれば
「新車が買える5万円かけてでも全てきっちり修理したほうがいい"場合もある"」。

店目線では、新車を売った方がノルマを達成しやすいのもあると思うが、
消費者目線でも、経年劣化での各種不具合の芽を潰せるほうが結果的に得というのもある。

ケースバイケースではあるが、
どう見てもボロボロ錆び錆びの鉄くずのような物体に「5000円で乗れるようにして」などと言われても、
「申し訳ないですがそれは不可能です」としか言いようがない。
それに対して「すぐにチャリ屋は買い替えさせようとする」という感覚の人もいるとは思うが、
さすがに無茶苦茶なことを言っていると分かってもらいたい。
そして、ボロパーツを新品への交換ではなく「無理やり修理する」ことで、
「結局後で交換が必要になってしまうと金も時間も無駄になる」と覚えておきたい。

「どう考えても買い替えたほうが早いし安い」場合は、
予算や距離や期間や荷物の重さなど条件を伝え
新車購入に向けて検討したほうが得になる。

対照的に、一見して状態が悪くない自転車であれば、
外観を見て判断できる範囲内で諸々のパーツをリストアップした上で、
概ね必要な予算は提示可能。
(※1分もかからない概略見積もりでも無料ではない店もあると思うので事前に要確認)

その上で「どうしても現在の自転車でなければならない理由があれば」
「分解後に判明する不具合などから見積もり以上の費用かかかったとしても」
修理するべきだろうとは思う。

もちろん規格面の壁で修理自体不可能になる場合も考えられるので、
その場合も断念せざるをえない。

 ・元の自転車の出来が良いかどうか
 ・(一般車で基本的に5万円以上)予算は十分にあるかどうか
 ・最終的にパーツが揃って完成するまでに半年以上かかってもいいかどうか
とにかく「相談」してみないことには始まらない。

こちらの店のように相談メインの店であれば良いが、
そうではなく「問答無用で新車を売ろうとする店」や
「相談を受け付けない店」であれば店を変えるのが最善。

●長く使いたいならまず使い方を見直すこと

cs-shinwa.sblo.jp/article/187139520.html
実際、20年以上お乗り頂く方はそこまで多くないですが
高い自転車だから
20年もっているわけではなく
20年間きちんと手入れをしているから
現役で動いているのです。

これは安い自転車にも同じことが言えますので
安いからとぞんざいに扱ったり
そのせいで修理がかさんで、新品を買い替えてばかりいると
お財布がどんどん寂しくなっていくことになるので
まずは扱い方から見つめ直す事をお薦め致します。
こうはっきりと言い切ってくれる自転車店は数えるほどしかないように思う。

何しろメンテして使われると「自転車本体が売れないから」「修理が減るから」という
旧来の自転車店の在り方こそ是と信じて已まない店員達と、
聞く耳を持たない「ママチャリは完全ノーメンテこそベスト」と
思い込んでいる「救いようがない人達」の
最悪の組み合わせが常態化しているため。

●年1回のメンテ

jitensyazamurai.com/db/archives/12209
不具合を解消し、後々大きな修理費用が必要にならないように
「故障予防処置」と思えば、納得できるユーザーもいるのだろう。

分かりやすくいえば「予防接種」のようなもの。(大病になる前の処置で被害軽減)
インフルエンザであれば「型が異なって効かないこともある」という意味でも、
「処理したところとは関係のないオーバーホールが必要な部分への不具合も考えられるので、
簡易メンテ依頼したから安心とは言えないのもある。

まず基本的には別途必要になるようだが「ブレーキシュー交換は必須」と考えたほうがいい。
ゴムが減っているかどうか以前に「硬化していると効き目が落ちリムを削りやすくなる」ため。

■但し「使い方に問題があれば不具合が起こりやすい」のも言うまでもない。
※徐行・一時停止しない → 普通に事故に遭いやすい
※変速を使いこなさない → チェーンやギア歯の偏摩耗
※"適切に"注油しない → 錆や固着を呼ぶ
※空気圧の意味を知らない → パンクでタイヤ・チューブの交換へ
※年中屋外野ざらし駐輪 → 全体的に劣化しやすい

もし「各種工具を所有していて」「まともに作業できるなら」
パーツ実費だけで可能ではあるが、
「何がどう問題があるのか見極めもできないような人であれば」
自分では作業しないほうがいい。



●鍵穴に「注油」してしまうと・・・【正しいメンテ方法とは】

既に★錠前のメンテ方法と備忘録
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/153.html
のページには書いているものの、
メンテページにも丁度良い機会なので紹介。

▲雑多な店に躊躇なく「注油」されてしまうと・・・

●鍵穴に注油して壊れてしまった事例

https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/153.html

「その詳しい原因とは何か」

★【鍵屋ブログ】
www.269017.com/smart/blog/entry/post-9/
鍵のメンテナンスで、まず気をつけたいのは
『鍵穴に市販の潤滑油をさすのは、故障の原因となる』ということ。
意外に知られていません。
油や市販の合成潤滑油(CRC、シリコンスプレー)などをさすと油に埃がつき鍵穴内部で粘着するため、
すぐに作動不良になり、故障の原因になります。

■STEP.1 掃除機を鍵穴につけ、左右にふって、中のゴミを吸い出しましょう。
■STEP.2 鍵も古い歯ブラシ等で軽く掃除しましょう。
■STEP.3 メーカー指定の潤滑剤を鍵穴に少量スプレー、
もしくは鍵の切り込みを鉛筆で強めに黒くなぞり、数回鍵穴に抜き差しましょう。

★ポイント
住居用鍵専用の油の含まれていない潤滑剤(パウダースプレー)で鍵の滑りをよくすることが出来ます。
もしくは、鉛筆の黒鉛でも代用できます。鍵の切り込み部分を鉛筆で強めになぞり、
数回鍵穴に抜き差しましょう。終了後、鍵についた黒鉛はふき取りましょう。
パウダースプレーは分量にご注意ください。多すぎるとパウダーが鍵穴に詰まり、故障の原因となります。
(さすが「鍵(錠前)の専門家」だけあって、的確&詳細な内容・・・と思ったらほぼ美和ロックのページのコピペだった)
www.miwa-lock.co.jp/lock_day/support/faq/faq03.html
ページを確認するならこちらを薦めるが、有益な情報の拡散ではあるので参考になる。

当たり前の話だが、自転車店は「鍵(錠前)の専門家ではない」ので、
抽象的な案内だけを見て「注油の方法は1つしかない」のような思い込みはせず、
しっかりと情報の取捨選択をして各自で勉強し、しっかりと理解するために補足しておきたい。

▲BSのロックキーの取説には・・・

www.bscycle.co.jp/support/pdf/
[1]動きが渋くなったら作動部に注油してください。
長くご愛用頂くために、3か月に1度は機構部に潤滑油を注してください。
と書いてあるので、それに従ってしまうのも已む無しか・・・。
「自転車メーカーなので正しいメンテ方法を知らない」だけならまだマシだが、
「本当は早く壊して欲しい」という思惑もあるのかもしれない。

▲パナでもロックキーの取説に・・・

cycle.panasonic.jp/manual/search_result_accessories.asp
×カラーワイヤ錠
●長くご愛用頂くために、3か月に1度はキー穴に潤滑油を差してください。
 ※注油する場合は多量に注油しないようご注意ください。
●注油しませんと、キーの抜き差しがかたくなったり、施錠・開錠不良の原因となります。

×シリコンカバー採用U型ロック
●キーの抜き差しがかたくなったり。施錠・開錠しにくくなった場合は
キー穴とアームを抜いた差込穴の稼働部に潤滑油を差してください。

シリコンカバー採用ミニU型ロック
シリコンカバー採用極太ワイヤ錠
●長くご愛用頂くために、3か月に1度はキー穴[の洗浄と潤滑剤]を差してください。
●キーの抜き差しがかたくなったり。施錠・開錠しにくくなった場合は
 キー穴とアームを抜いた差込穴の稼働部に[潤滑剤]を差してください。
●潤滑剤は錠前専用の潤滑剤をご使用下さい。他の潤滑油などを使用すると
 ホコリが付着し動作不良の原因となります。
これらだけはまともな説明。
しかし説明書の内容は予告なく変更する場合もあるため、今後他の説明書も修正される可能性はある。

×ディンプルキー採用ワイヤ錠
●長くご愛用頂くために、3か月に1度はキー穴・ギボシ穴に潤滑油を差してください。

×ディンプルキー採用後輪サークル錠(SAJ079B・S)
長くご愛用頂くために、3か月に1度はキー穴部に潤滑油を差してください。
キーの抜き差しがかたくなったり、施錠・開錠不良の原因となります。

×ディンプルキー採用後輪サークル錠(SAJ083B・S)
●3か月に1度は機構部・キー穴に潤滑油を差してください。

×プッシュボタン式後輪サークル錠
●3か月に1度は機構部に潤滑油を差してください。

×マイセット式ワイヤ錠
●長くご愛用いただくために、3か月に1度はギボシ穴に潤滑油を差してください。
●注油しませんと、抜き差しがかたくなったり、施錠・開錠不良の原因となります。

×直付け後輪サークル錠
長くご愛用いただくために、3か月に一度はキー穴部に潤滑油を差してください。
キーの抜き差しが硬くなったり、施錠・開錠不良の原因となります。

「基本的に一般車の錠前は屋外野ざらしも多いので水分を弾くためには油分が必要」という言い分があるとしても、
★「鍵穴には"油分"を使わないのが正解」
↑にもあるように【油に埃がつき鍵穴内部で粘着する】というのが理由。
(丸棒(カンヌキ部分)の錆び除けに油分のあるグリスを塗っても結局砂埃を拾ってしまい動きが悪くなる)

★【冬季限定】
動きの渋さを改善するために掃除する場合、
「水分が凍結している場合もある」ことを考慮し、
熱風の「蒸発+吹き飛ばし」効果でドライヤーが最適。
(その後「油分があれば」→「鍵穴のクリーナー」、
次に「油分がなければ」→「掃除機で塵や埃を吸い取る。
仕上げに「鍵穴のクスリII」を使う。)

★「既に内部が錆びてしまっていれば買い替えてください」
油を注して一時的に動いても「いつ急に使えなくなるか分からないリスク」を考慮すると、
「素直に買い替える」という選択をしてください。

動きの渋さを改善するために日常的なメンテに欠かせない具体的に使えばいいケミカルとしては

■「ロクでもない自転車店にグリススプレーなどを使われたり、自己流整備で"油分を含む"オイルを使ってしまった場合」
★鍵穴のクリーナー
www.kentomo.co.jp/items/items-487/
●鍵の作動不良の原因になっているベタついた油汚れ等を強力に洗浄しキレイにします。

★洗浄後は「鍵穴のクスリII」がオススメ
www.kentomo.co.jp/items/items-504/
●シリコン系成分、油、黒鉛を含まないので、ベトつかず、手や鍵を汚さずにホコリも寄せつかないので鍵に最適です。
これは実際に自分でも買って使ってみたことがある。
前にも書いたが、購入時に動きが相当渋かった鍵穴部分に少量を塗布し、
「数十回ほど施錠開錠を繰り返していくうちに馴染んで
回転がスムーズというより・・・別物なほどに"スルスル"回転するようになった」
という実際の使用例を身をもって体験しているので
自信を持って太鼓判を押し「使ったほうがいい」どころか、
「むしろ使わないなんてありえない」と強く言える。

▼チェーン用オイルに必要な条件と鍵穴用のケミカルの違い

 ●「チェーンオイル」・・・【油分を維持】する必要あり!
 継続的に油分が必要なので揮発するようなものは絶対に使わないこと!
 もし油分が切れてしまうとキュルキュルと嫌な音を立て回転が悪くなるだけではなく
 錆を起こしギア歯を削ってしまい早期劣化する恐れが高くなる。

●鍵穴用のケミカル【油分を保持せずシリンダー内部を保護】する必要あり!
 油分などは含まないが、サラサラとした粉成分によって埃を寄せ付けないことができる。
 もし油分が含まれてしまうと水分こそ避けられても、
 今度は「塵・泥・埃をまとわりつけせることで結局動作不能になる恐れ」がある。 

▼【鍵穴の保護】日常的な駐輪時の一手間で長持ち
(駐輪時に毎回カバーをかけるとか、水分をドライヤー等で毎回乾かすのは現実的ではないので)
鍵穴シャッターがないのであれば、
テキトーに「耐候性のあるビニールテープ」などを切って貼っておいて、
粘着力がなくなってきたら貼り替えるだけでも違う。

「とりあえず水分さえ避けられればいい」とか「何かつけときゃいいだろう」といった
安直な発想でケミカルを使用してしまうと、結局損するのはユーザー自身。

ケミカルの世界も適材適所で色々な種類があって面白い。
自転車だけに限っても、個人的にオススメしているチェーンオイルなどを
別ページにまとめてあるので見てもらったほうが早い。
https://w.atwiki.jp/longmemo2/pages/82.html

興味を持って色々と調べてみると
自転車以外の場面でもきっと役に立つことがあるはず。

●「高い自転車はメンテしなくても壊れないと思ってた」という勘違い

「怪しいパーツだらけの安物自転車よりは"壊れにくい"」としても
完全ノーメンテで済むような自転車は、この世に存在しない。
これも空気圧と同じで「常識」を知らないまま
数百円の少額投資と毎月の手間を惜しんで
自転車を使い続けると「本来は必要にならない無駄金」にお金を払う必要が出てくる。

●CBあさひで振れ取り[2017年7月30日の記事]

jitensha.net/2017/07/bicycle-wheel-truing.html
(車体からホイールを外しチューブもタイヤも外した状態で持ち込み)
振れ取りは1本648円(税込)で「リムテープ交換が無料」という価格破壊にも程がある設定。

量販に限らず個人店にも言えることだが・・・
「どの店でも出来る作業」とは思わないほうが良いだろう。
作業できる熟練者どころか「振れ取り台すらない」という店もあるはず。
店員による差が大きいため、
同じ作業でも仕上がりに雲泥の差がありというケースも想定できる。

出来ないなら出来ないで「技術担当者や工具がないので不可能です」と断ってくれるならマシで、
目先の利益確保のために作業の練習すらまともにしていない作業を行うという最悪のケースまで
考えておく必要がある。

また、以前頼んだ店員に、半年後や1年後に頼もうと思っても
「退店や異動で居ない」ということも珍しくないので、
安定的にメンテを頼めるという保証もない。
個人店でも「店がなくなっている」という場合もある。

●作業前には納得できる説明を得ること

ameblo.jp/schonkm/entry-12530574884.html
他にも1ヶ所、査定は終了ですね、このタイミングで見てもらう事にしております。<(_ _)>
面倒だと思う方もいらっしゃるかもですが、実際に見てもらうのがいいと考えています。
実物があった方が説明も伝わり易いとも思いますし、なにより自分の自転車です。<(_ _)>
あとは初見さんの判断ですね、以前も書きましたが僕は判断を委ねる事も多いです。
決定権はお客さんにあると思うし、自分自身で決めて欲しいという思いもあります。
これは貴方の自転車であって、僕の自転車ではないのですから。<(_ _)>
「無理に簡単な修理でこのまま使えばどのようなリスクがあるのか」
「今後どうすればこのようなトラブルを避けることができるのか」
知る機会を得ることが重要。

「客側が納得していないのに店にロクに説明もなく勝手に決められた」
というのは完全にトラブルの元。
客側が渋々応じたとして、後に悪評を広めたくなるとしても何ら不思議ではない。

●無知ゆえに壊されてしまう自転車

【タイヤ(チューブ)の容積量に関係なく2か月に1回の空気入れは間違い】
(300kpa基準で)季節問わなければ、理想は「半月に1回」を薦める。

荷物の重さや走行距離も考慮したいところ。

空気入れ時に「他の異常にも気づきやすくなる」という利点もある。

注油にしてもこの程度の内容すら把握・実行できないのが「常識」とってしまっている有様。
◆「どれくらいの頻度で」・・・雨天後には水分を拭き取り毎回。晴天続きであれば毎月1回。
◆「何を使って」・・・「水置換性のある」チェーンオイル(スプレー)で
◆「どのような方法で」・・・「液ダレしないように」1コマづつ慎重に丁寧に
◆「注意点は」・・・556不可。過剰注油は厳禁で表面は”拭き取る”

空気入れの頻度や方法にしても、チェーン注油にしても、
ブレーキシュー摩耗やその他についても
「情報を耳に入れる・目にする」"だけ"の
「身につかない機会を提供する」というのでは効果は薄い。

業界を上げてメンテの重要性をユーザーに向けて
「体感・実感・実践」できる機会を設け
何より「継続」できるように仕向けるための策を積極的に行う必要があると考える。

「とっとと壊してから修理費用を差し出すか買い替えればいい」という
後ろ向きな状況を打破しないことには
自転車文化や延いては交通安全への理解も程遠い。

●整備不良車に対する店の法的義務はあるのかどうか

cs-shinwa.sblo.jp/article/186520029.html
先日、整備不良のまま乗っている自転車が
あまりに酷かったので注意をしたところ
その方は逆ギレされて帰って行きました。
具体的に何にどう問題があったのか分からないので想像するしかないが・・・
「ブレーキ」「(夜間であれば)ライト」「警音器」から
まだ日が暮れるのもそれほど早くないのでライトと、
「あまりに酷かった」とあるので、
半壊か未装着の可能性があっても殆ど使う機会もない警音器は外すと
やはりブレーキだろう。

それにしても、
「自動車を運転するおそれがあるのに酒を提供すると罰せられる」(道交法65条)[]
というのは有名でも、(これは自転車も含むのだが把握している店は少なそう)
車検が存在しない自転車で、
無論所有者が整備不良車で罰せられる要件を満たしているとして、
実際それらの装置に不備があることを店員が確認した上で、
その部分を修理することなく他の部分だけ修理、
もしくは修理せず送り出してしまうことは法的に問題がないのだろうか。

「整備不良は罰金の対象です」と言えば
「じゃあ警察呼べよ!」と即答してしまうような人種です。
実際に呼んでから「どのような対処をすべき」か
確認してもらいたかったというのはある。

現場対応の警官は詳しくないこともあるので
誤った解釈から今度から気を付けて」で済ませる可能性大だが、
法的な対応として自転車店員側の人達はどのように対応すべきなのか。

「完全違法なフル電動自転車」に対して、
「通報はしないが、パンク修理も含めて一切対応しない」だけで大丈夫という方向であれば、
「整備不良車を持ち込まれても"全て断る"ことで問題がない」ということになるのだろうか。
気になる。

東京都では「東京都自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」に
www.tomin-anzen.metro.tokyo.jp/kotsu/kakusyutaisaku/jitensha/seisaku-jyourei/jitensha-jourei/index.html
www.tomin-anzen.metro.tokyo.jp/kotsu/kakusyutaisaku/jitensha/seisaku-jyourei/jitensha-jourei/jitensha-joureiqa/index.html
<義務>
 ・自転車の安全利用の啓発(第13条)
<努力義務>
 ・安全な自転車の販売(第18条)
 ・都の方針を踏まえた点検整備(第22条)
 ・自転車事故に備えた保険に関する情報提供(第28条)
これらが定められているが【罰則はない】ので、あくまで努力義務程度の扱い。

●自動車の場合は不正改造への罰則がある
www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha/tenkenseibi/huseikaizou/
何人も、保安基準に適合しなくなるような自動車の改造、
装置の取り付け、取り外し等(不正改造行為)を行ってはいけません。
これに違反した場合は6ヶ月以下の懲役又は30万円以下の罰金が科せられます。
(道路運送車両法第99条の2、第108条)
自転車の場合、子供乗せ座席前後取り付け不適合なフレームに
前後チャイルドシートを取り付けるような店もあり
それを悪びれもせず「堂々とブログに載せている」ような「悪質極まりないケース」も確認しているので、
整備不良車を本気で考えてくれる店はどれほどあるのだろう、

やはり少なくとも、防犯登録と車体の番号は控えておいて
(後から店の責任にされるのを防ぐためにも)
罰則の有無に関わらず、「違法車両が野放しになっている」として
念のために通報すべきのように思える。

▲自転車を洗車・・・

blog.goo.ne.jp/kino55crazy55/e/9a9c6de7a85d3f7db70f37c3b2be4bc0

blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/ad/208e178518b9fda4adf4349c351bfc6c.jpg
これはちょっと角度的にも感心しない直水噴射。
これではハブベアリングのグリスを押し流す危険性がある。
どうしてもシャワーにするにしても「上部からのみ」「水流を相当弱く」が限度。

ワコーズを使うなら
水なしクリーニングできる「フォーミングマルチクリーナー」で良かったはず。

「まあ後からハブを開けてグリスアップするならいいか」と思ってみていたが
ボスフリーへは隙間から注油はしているものの、
blog.goo.ne.jp/kino55crazy55/e/4c4c9f78886f50c68db492776fb8c68e
その後ハブ(ベアリング)へのグリスアップしている様子はない。

何となく
「どうせボロチャリなんだからこんなもんでいいよ」という印象も受ける。

持ち主には「中途半端に整備されることを容認するくらいなら新しく買い替えたほうがいいですよ」と進言したい。
(買うお金がないなら公共交通期間のみ使いながら貯金か、レンタルサイクルを利用)

●「長持ちはさせたいが一切手入れをしたくない」という無理難題


「普通に使っているだけで何もしてないのに壊れた」というのは、
普通に使っているだけで何もしていないから壊してしまっただけ。

「パンクの原因の7割でもある空気圧不足」
ちゃんと適正に空気を入れていないのが原因と分かっていて
空気入れの習慣のなさを指摘されても、
何度アドバイスしても出来ないという人達は
一体どういう思考で動いているのだろうかと考える。

大して重要とは思っていない?単に面倒?忘れっぽいだけ?

「最初からパンクしたら即買い替えるつもりで使っている」とか
「手間がかかるのは嫌だ」と「面倒なことを避けたい」を比較して
面倒避けが絶対的な優先事項というのであれば
「自転車=使い捨てのモノ」として何も言うことは無いが、

大抵の人達は自転車本体の価格の有無に関わらず
「少しでも長持ちさせたい」と思っているのではないだろうか。

「ママチャリにはメンテ本すら存在しない」時点で
「生活用自転車は何もしないことが常識」ような状況に
なってしまっているが、
「売りたいだけ」の守銭奴メーカーや
「壊してくれると助かる」という低い志の店だらけの現状では
本来寿命を全うできるはずのタイヤやチューブなどは
「面倒を避けるため」に「無駄に」消費され続けるのだろう。

業界は「自発的にメンテナンスしましょう」と言ったところで
ユーザーは「自らメンテしようとも思わない」として、
簡易点検と空気充填とまともな注油すらせず、
店に訪れるようなこともしないのでは壊れ続けるだけ。

交通安全のためにも、自転車業界自体の発展と拡大のためにも、
こういう怠惰な感覚をいかにして打破するのかを
もっと真剣に考えて欲しいものだが・・・
「商品を売ることに異常なほど心血を注いでいることはおかしい」
と何故もっと考えないのだろう。

レンタルサイクルなどのレジャー活用への方向は
「自分の自転車ではないので関係ない」で、
まともに整備されていなくても「そんなもんだろう」で終わり。

●全ては「きっかけ」から始まる

一時停止や徐行などを守ろうと思うことも
適切な空気圧調整やチェーン注油も、
今までの不利益な状況を改善したいと思う欲がなければ
同じことの繰り返しになってしまう。

もし教えてもらう機会があっても、
まともに聞く気がなく聞き流して何も実行しなければ絶対に改善はしない。

「普段のちょっとした心がけで使用できる期間は全然違いますよ」
→空気を入れる、カバーをかける、転倒しないように駐輪する

「メンテしたら思っているよりも数段快適に乗れますよ」
→チェーン清掃&注油、サドルの高さ、ブレーキ調整など

「良いパーツに交換して,まともに扱えば長持ちしますよ」
→タイヤ・チューブ・ブレーキ周辺・グリップなど

「安全・快適・長持ち」を得るためには「ある程度の手間と金」を惜しまないことが結果的に損をしない。

自転車本体価格を除いて
「0円(無料)~高くても上限は工賃込でも約10万円以下」
※特殊なスポーツ自転車向けの部品は生活の足には不要なので考慮しない
0円では「倒れないように駐輪」「交差点前では予め減速などのブレーキ方法」
といった内容を実行するだけ。

10万円弱まで至るのはフレーム以外のほぼ全てのパーツを交換すること
車輪はダブルウォールリムを使って手組でホイールを作るなど、
「荷物体重が重い」などの例を除けば、さほど必要でもないほぼ趣味のレベル。

但し、元々が安い自転車であれば「フレームが負ける」という可能性もあるので、
ブレーキなども含めてあまり強力なパーツに交換しないほうがいいということもある。


●一般的なメンテ感覚・キャンペーン店リスト

jitensyazamurai.com/db/archives/11629
お話を聞いてみると「ノーメンテです」「メンテなんて必要ですか?」なんて方がたくさん。
「自転車店に行ったことがない」なんて方まで…
世間の一般車ユーザーの認識は恐らく大多数がこのような感覚と思われる。

自転車にもメンテナンスが必要です。自転車をキレイにしたり、油をさしたり、
悪くなった部品は交換したり。
日頃のメンテがあってこそ、いつまでも愛車が安全・快適に走ってくれるんです。

●メンテナンスキャンペーン
「各店」でどこまでが無料点検の対象になるのかは
実際に持ち込んで確かめてみないことには分からない難しさもある。

例えば「通販で買った安物新品」「通販で買った国内有名メーカー新品」
「メーカー品の中古」「安物中古」「通販で買った安物中古」
状態がそれぞれ全く異なっている車体でどこまで診てもらえるのか。

特に「通販で買った安物中古」だけは、個人的にも一切関わりたくない。
(スポーツ自転車の格好をしているだけの
中身は実質「ママチャリ以下」のようなものも含む)
しかも「中古」で得体の知れないパーツがついていたりすると、
チェックさせることには「別の目的」があるのではと
勘繰りたくなるというのが大きな理由。

─「無料で点検」
ということは当然ながら「極簡単な内容のみ」と思うこと。
「明らかに分解が必要な箇所」まで
「無料で点検して欲しい」というワガママが通るわけがない。
酷ければ「営業妨害」から「脅迫罪」にもなる。

【「無料点検」は店にとっては諸刃の剣】
客寄せである程度のリスクは警戒して対応する心構えが出来ていないと
何かと大変な思いをしてしまいそうでもある。


─────────────────────────────────
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●全国での無料点検実施店リスト
www.jbpi.or.jp/info_detail.cgi?id=0894
2020年度↓
www.jbpi.or.jp/info_detail.cgi?id=0964
ついでに紹介しておくとしても・・・、
「問題のある店なんて絶対にない」とは言い切れないので、
警戒しておきたいところではある。

「日常的な礼儀が皆無」とか「無料だからテキトーに見るだけ」ならまだマシで、
点検と言いながら罠を仕掛けるような危険な店もあるかもしれない。

●(中古も含む)パーツ交換時の注意点

ameblo.jp/cycle-plus/entry-12474476621.html
自分の自転車に適合したパーツを選択する必要があります
中古で安かったとしても、結局は無駄にして高くついてしまう
あくまで中古パーツなので、何かあった時にメーカー保証もありません。
パーツの状態を見極める必要もあるのです

中には全く自転車に適合していないパーツをお持ちいただく事もあります
私の個人的な見解ですが、
「中古パーツは、自身で目利きが出来て
自身でパーツの交換が出来て、対処も出来る」
といった方が、手を出したほうが良いと思います。
新品パーツでも同じことで、
規格の違いや互換性を把握していないと取り付けできず勉強代に消える。
※「現物合わせ」で確認するしかない場合は賭けでしかない。


●雑な点検やメンテ方法の紹介動画

www.youtube.com/watch?v=2RIzliToGk8
ツッコミどころ満載。
(1)前ブレーキワイヤーの調整方法で最後にナットを締める説明なし
(2)ブレーキシューにも種類があることを完全無視。
※そもそもブレーキ自体様々な種類があることを省略している。
カンチやディスクブレーキや前輪ローラーブレーキの可能性は低いとしても
キャリパーだけでなくVやスマートコントロールブレーキという場合も考えられる。
(3)タイヤを手で押した感覚で空気圧管理という無茶
(4)タイヤ側面に空気圧の数値があることだけ見せて読み方すら紹介しない。
 空気入れの空気圧計に軽く触れているが「虫ゴムでは正確な数値を出さない」ことに全く触れず。
 虫ゴムでポンプの数値が300kpaでは明らかに空気圧不足。
(5)虫ゴムを外す前にプランジャーごと吹っ飛ぶ危険に全く触れず
(チューブ内部に液剤があって滞留していればチューブごと交換しなければならない可能性大)
(6)サイドウォールのひびわれ画像比較が何故か黒とカラー入りタイヤの比較
(7)チェーンは「スプロケに接触することで摩耗の結果として伸びる」のであって
 そのまま伸びているとはいえない。
(8)チェーンのたるみも触診で済ませようとする。
 チェーンチェッカーくらいなら安いので買えばいいだけ。
(9)チェーン掃除をせずにオイルを塗布しても汚れが内在しているため効果は半減。
 雑にボトボトと垂らすような方法も間違い。過剰にならないように拭き取りも必要。
 "適切な"オイル塗布メンテをする気がない場合、
 伸びる前に錆まみれになるはずなので錆びかけたら即交換。
 チェーンリングやスプロケ交換まで至る費用がかかる前に予防として交換した方が得。
(10)ドロ除けに沿った地面に対して垂直ではない反射板(RR-C1-BMR)もある。
 後で出てくるペダルの反射板は他車から見て非常に重要という説明不足。
 ホイール反射板や前面反射板もあればついでに拭いておく。
 破損だけでなく色褪せがあっても交換。※100均の安物は買わないこと。
(11)点灯すればいいというものではない。
 ブロックダイナモではタイヤ接触かリム接触で角度調整だけでなく、ローラーゴムに摩耗や硬化があれば交換。
 ハブダイナモや電アシはコードの取り回しに問題があれば修正。
(12)後から高さ調整するときに困らないようにシートポストの固着防止処理紹介なし。
 グリスやアンチシーズコンパウンドを薄く塗布しておく必要がある。
 位置や左右ではなく、サドル自体の上下角度調整にも触れず。
(13)ホイールの回転はブレだけでなく、グリスがなくスムーズに回転しないものも問題
(14)クランクやBBのガタを完全無視
(15)シフトワイヤーにしてもブレーキワイヤーにもしても錆があれば即交換すべき
(16)前フォークの歪み確認なし。歪みがあれば交換が必要

これらの補足があっても詳しい人達からすれば「まだ他にも足りない」という評価になるだろう。

もしメンテ資格があるとすれば、
この動画内容で合格扱いにするのは厳しいものがある。
個人的な感想では「60点」くらいで及第点とはいえない。
知識や方法をもう少し学んで欲しいところ。

そもそも、あまり詳しくない人達向けとしては
簡潔かつ重点的に「ブレーキとライトの状態だけ」把握してもらうとして、
自分で全体メンテする前に素直に
「(バック拡げ工具を使わない、且つ常識的な接客ができる)まともな店を探し
日常的に点検・相談してください」と言いたい。

●整備不良と誤使用による事故のデータ

www.jiji.com/jc/article?k=2019031900388
整備不良や誤った使い方などが原因で起きた自転車事故が
2017年度までの5年間に346件あったことが
19日、製品評価技術基盤機構(NITE)の調査で分かった。
7割超の252件で人的被害が発生し、123人が重傷を負った。

製品機構によると、車体自体の問題による事故は118件で、
電動自転車のバッテリー発火や、幼児用座席を乗せていた荷台の破損などがあった。
61件は使い方に問題があったケースで、
前輪が異物を巻き込んだためロックされ使用者が転倒した事故や、
車輪の破損・フレームの変形などによる事故が報告された。
事故の半数近くは、使用開始から1年以内に起きた。

製品機構は事故防止策として、
(1)車輪に異物を巻き込まないよう注意して走行する
(2)乗車前にチェーンのたるみや車輪の状態などを確認する習慣を付ける
(3)車体の定期点検を受ける
-ことなどを挙げた。

▼61件は使い方に問題があったケース
●異物を巻き込みについて
荷紐・木の枝・傘を想定すると、いずれにしても「防ぐことができる事故」と言える。
 ・荷紐は「外れないように工夫する」
 ・木の枝は落下物に注意して巻き込まないように走る
 ・傘は「フレームに挟むような危険な取り付けをしなければいいだけ」
 そもそも折りたたみ傘を持たない選択をしている時点で同情の余地なし。

(2)と(3)は中身としてはほとんど同じ。
毎月定期点検に行って空気入れとチェーン洗浄&注油を施し、
そのときに状態に異常がないかどうかの確認。
(まともに点検をする気がないロクでもない店は除外)

「報告が上がっているものがこれだけ」なので
軽度の転倒も含めると実数としては数十倍以上あるのではないだろうか。

「定期的にメンテナンスをすることで、単に性能維持を目的とするだけでなく
"(転倒だけでなく小さな傷も含めて)怪我を防ぐ"という意味でも得をする」といえる。

特に元々のパーツの質が低いと思われる車種ほど
細かい点検の頻度を上げるべきなのだが、
「貧乏暇なし」で金銭/時間/精神的にも余裕がない人には
どうにもできないというところでもあるのだろう。

だからこそ「基礎教育課程」で「正常な自転車とはどういう状態」で
「自転車の異常」に気付けるようになっておくことこそが必要と考える。

●誤使用についても同様に、
「なぜ適切な使用をする必要があるのか」
「どういう使い方に問題があるのか」
「具体的にどのような損害を受ける可能性があるのか」
を知らなければ、その対策を積極的に講じようとは思わないだろう。

例えばシートポストを限界線を越えて過剰に伸ばして使うケースも、
「何のために限界線が設定されているのか」を知っていて、
安全な状態を維持する意図があれば、それを超えて使おうとする愚行には及ばない。

●点検して乗りましょう
cs-shinwa.sblo.jp/article/185735718.html
自転車は点検しない物という認識が多いですが
点検しない人ほど壊れますし
事故にあう確率も上がっていくことを
しっかり認識して頂ければと思います。
「信頼できる店に定期的に訪問することが常識」という
概念が育っていないからこそ
「点検の必要性に気付くための方策」が課題。

●ノーメンテという問題

 ・時間「自転車はなるべく手間がかからないほうがいい」
 ・費用「出来るだけお金がかからないほうがいい」

「自転車は買ったら半壊するまで一切手をかけなくていい」と思わせている原因は
「イチイチ手間をかけてメンテする必要なんてない(メンテしても大差ない)」と思い込んでいるから。

その結果として
「安易に通販で自転車本体を買う」、
「ノーパンクタイヤが(日常生活用途で)素晴らしい製品と錯覚する」
「店の違いを調べようともせず値段だけで考える」

ではその罠に陥らないためには
「どこで知ることができるのか」
「何を知ればいいのか」
「丁寧に扱われ、適切に整備されているものは何が違うのか」
という疑問が出てこないのは・・・

「まともな自転車を分かりやすく知る機会がない」

分からないから、実行できない。

(知っていても「絶対に意味がない」と信じてやまない人には無駄なので考慮しない)

─────────
主に安物自転車を通販で買われてしまい、
ノーメンテが常識になっている残念な状況を真剣に考える人達が足りない。

そもそも「構造的な英式バルブの欠陥を言う気がない」というだけで、
どれだけ「さっさと壊して買い替えろ」という
旧時代を引きずる保護主義になっているのか分かっていない。

「素人は細かいことなんて知らなくていいから」が常態化して
●「空気圧調整の意義:米式・仏式バルブと、空気の入れ方と調整方法」
●「変速の使い方」
●「チェーンオイルの意味や使い方」
幼児・子供車であっても「ハンドルの高さどころか、サドルの高さ調整の意味」さえも
(説明するにしても一方的に流して言うだけで)
まともに理解させる機会を与えていないのに、
「販売や修理だけしていればいい」と思えるのか分からない。

新車販売に於いて、電アシにしても(一般車ではPBが多数でも)
圧倒的に在庫が多い量販よりも、
薄暗い店内に陰気な店員の常識外れの接客で商品の良さも伝わらず、
工賃でも"無駄に"高いと思わせる不明瞭会計が前提で、
基本的にカタログ販売が前提のような「個人店のほうがいい」と思う一見さんが多いわけがない。

よほど修理時に丁寧な作業で「量販では出来ない説明やサービス(商材)がある」ことで
「自転車を任せることにかけて絶対的に信頼できる」ことが分かっていなければ、
選ばれにくいのは多数の消費者から見れば当たり前の感覚だろう。
─────────

結局は3択。
【1】「手間とお金をかけて"快適さ"も手に入れる方法」
 実費4万円以上の車種に、専用オイルに各種グリスアップを店の納車前に依頼。
 +長時間駐輪時にはカバーをかけ、店への訪問も欠かさない。

【2】「手間をかけて、"長期的に見て"なるべくお金がかからない方法」
 同様に長時間駐輪時にはカバーをかける。
 適宜、チェーンに安オイルを塗布。
 (但し、過剰塗布で飛散すると他の不具合を起こすので塗布後は必ず表面を拭き取る)
 防錆で多箇所に使うのは危険。揮発性の高い556は不適。
 (300kpa基準)自転車店に毎月行って空気入れ。
 ※(非ラテックスチューブ、約600kpaが妥当なタイヤの)スポーツ自転車なら毎週)

これが一番多くの人に薦めやすい。
しかし、2万円程度の安物自転車の場合、初期整備が雑でも大丈夫な「運」が必要。

【3】「何もせずにお金をかける方法」
 "壊して"買い替える。ある意味楽。
 (バック拡げでフレームを歪まされたり、修理ミスをされる可能性があるなら)
 パンクだけでも毎回1万円出して自転車ごと買い替え。

※但し、店に定期的に訪問するにあたって、
「一般常識レベルの接客すら出来ない店員しかいない」場合は、
「訪問する意欲も自転車への愛着も失せる」ことも避けるために、
自分で"慎重に"メンテ方法を学ぶことを薦める。
そういう非接客主義の店に退場してもらうためには【3】も已む無しな側面はある。



●早く調整していれば200円で直ったのに遅すぎて4000円以上必要になるケース

cs-shinwa.sblo.jp/article/185138305.html
何かのはずみで、ライトの位置がずれて
ローラーの角がタイヤに当たる状態になってしまい
そのまま放置して乗り続けたことで
見事にタイヤに穴をあけてしまったわけですね。
ブロックダイナモの金属ローラーの位置がズレて角でタイヤを削ってしまっている。

ただ、ライトのネジ緩みや位置調整位なら
1分程度の作業で200円ほどで済む話ですが
タイヤ交換となると4,000円を超える金額なので
勿体ないの一言しか出ません。
「どうすれば得か」少しだけ考えることができれば不要な出費は防げた。

駐輪所などで出し入れする際に当てられて
ライトが曲がることは結構ありますが
ライトを足で蹴ってつけるる人は
こうなる確率が相当上がります。
そして、どうせなら位置調整で店に行った時に
こういう人のためにハンドルステムの部分でON/OFFができる「リモコンレバー」と、
(古い豆電球式のものであれば)ゴムローラーのLEDブロックダイナモへの交換を推奨して欲しい。

工賃込約3000円で「手前で操作できて楽」+「明るい・(比較的)静か・タイヤにも優しい・走行抵抗も低い」
という日常的な使い勝手が格段に上がり、ライトを付けて走行することも苦ではなくなるという意味で、
「遵法意識と事故防止」の観点からも結果的に損をしない選択。

LEDブロックダイナモのメーカーの売る気の無さにも困るが、
店側からもっと積極的に(量販では殆ど無駄な液剤注入を薦めるよりも)
「(安物の旧式ブロックダイナモが原因での)無灯火を無くすために」
販促キャンペーンを大々的にすべきだと思う。
(その前に金属ローラーや非LEDのブロックダイナモを全て廃盤にしたほうが手っ取り早いが・・・)

そうしてLEDのブロックダイナモが主流になって
角度調整すらできていない眩しい状態が街中に溢れ出した時に、
「上方カット配光や上位機種には配光角度調整機能」「色温度」などに違いのあるものが求められるようになれば
製品開発も1歩先へ進むこともできるのだろう。

●何度ミスをしても自転車弄りを止めない困った人の背景と対策

cs-shinwa.sblo.jp/article/190556782.html
どれだけ「自分で作業して安く上げたい」と思っても、
絶対に超えられない「不器用の壁」があり、
個人の理解力やセンスにどうしても限界はあって当然とはいえ
直接の言及は避けますが・・・

もし同じような状況であれば、
(いつ来ても「今忙しいので」で誤魔化すのでは予約で回避できてしまうので)
「申し訳ございませんが、お客様の自転車は当店基準から見て安全な状態とは言えず
当方の説明に対して御納得も頂けないようでしたので、当店の営業方針により
今後当店での作業も指導も全てお断りさせて頂きます。
大変恐れ入りますがご了承のほどよろしくお願い致します。」
と当たり障りのない精一杯の営業スマイルと共に、明確に「出禁宣言」を突きつけるのが
お互いのためになるのではと思う。
仮に自店販売車であったとしても「さすがにもう付き合い切れません」と
断るべきではないだろうか。

しかし、(実際に客なのか分からないので)「来店者」目線としては、
再三指摘されることを快く思わないのであれば、
少なくとも個人的には最初の指摘の時点で合わないなと思えば
その後黙って店を変更するが、何故逆にそこまで執着できるのか…。
技術は信用しているとしても「互いに人間的に信用していない」時点で
意思疎通など無理では?
他にも技術のある店は奥多摩でもない東京なのであるでしょうし
…と考えると最初の「原因」に辿り着くしかないわけで。

一方で、自転車店店主として出禁にして指摘できなくなることで
事故が起きてしまえば良い気分とはいえないとしても、
それはその間違いを繰り返してしまう
「根幹」ゆえに簡単に対処できるような話でもないので、
不意の自動車暴走事故のようなもので「避けようがない事故」でも
「自動車よりは事故の規模も被害も少ない」として諦めるしかないかと。

SNSで明らかに事実誤認の悪評を広められることに対しては
それこそ個別に相談すべき事案にも思いますが、
殴り書きのような愚痴を相手にするような人が多いとも思えず。

グーグルレビューに関しては、個別に事実関係と状況を淡々と書いて
断るに至った理由を明示しておくだけで、
余程★1が異様に並んでいても放置している=黙認してしまうことがなければ
問題ないかと。

こうした「貰い事故」は、通年での交通教育があったとしても
一定数の避けられないトラブルと思うしかなさそう。

だから個人的には、安値作業が多い自転車だからこそ、
不条理に下に見られてしまう問題を避けるためにも
こうした常識の範疇を確認するために、
作業を受けても後々問題になる可能性を極限まで下げられるメリットもあるので、
「網戸をせずに窓開放はしないことは当たり前」なことと同じで、
簡単でいいので「会員制」を敷いて欲しいと常々思う。

割合として「高級衣料販売店」や「高級自動車販売店」は
庶民店よりもトラブル客が多いとは思えないだけに、
自転車の値上がりや光熱費も値上げされているのも
潮流を変化させられる好材料として如何なく利用させてもらい
「線引き」が出来る時代になりつつあるのは良い傾向と言えそうです。

自転車でも2万円前後の安物自転車を中心に安値偏重ということは、
そのような「安値に釣られる厄介事も含め」客を質ではなく多さを求めた結果であり、
個人の良識を求めるのであれば、呼応するように
生活用自転車が中心であっても「ある程度の敷居の高さ」は必要と考えています。




●takaよろず研究所の代替URL

自転車の身近な調整・修理 2007/6/3
【画像内】●[ハンドル調整]
【画像内】作業難易度中[チェーン張り調整]
https://web.archive.org/web/20180516043902/http://www.geocities.jp/taka_laboratory_3/20070531-Bicycle-Adjust/20070531-Bicycle-Adjust.html
【画像内】●[サドル盗難防止対策]
https://web.archive.org/web/20190330123503/http://www.geocities.jp/taka_laboratory_3/20070601-saddle/20070601-saddle.html
☆買い物自転車 後輪のパンク修理 (後輪を外さないやり方) 2005/8/27
【画像内】▲[パンク修理]
http://www.geocities.jp/taka_laboratory/20050826-puncture/20050826-puncture.html
archive.fo/XBKOe
【画像内】▲[空気圧調整]
http://www.geocities.jp/taka_laboratory/20050806-Air-pump-hand/20050808-Air-pump-hand.html
archive.fo/x0ITx
▲自転車用新型バルブ(スーパーバルブ)2003/8/29
http://www.geocities.jp/taka_laboratory/20060205-Bicycle-Valve/20060206-Super-Valve.html
archive.fo/wEvV4

▲☆ペダル交換  2005/7/21
【画像内】作業難易度中[ペダル交換]
http://www.geocities.jp/taka_laboratory/20050720-bicycle/pedal-change.html
archive.fo/iI36u
外装変速機のリアディレイラー調整 2009/12/1
https://web.archive.org/web/20181124175743/http://www.geocities.jp/taka_laboratory_3/20091127-R-derailleur/20091127-R-derailleur.html
▲ヘッドセットのグリスアップ 2005/8/22
【画像内】作業難易度高[ヘッド]
http://www.geocities.jp/taka_laboratory/20050820-bicycle-Head/bicycle-head.html
archive.fo/qPcLS
グリップ交換方法 (エアコンプレッサー使用) 2005/5/3
www11.plala.or.jp/taka-lab/20050503-bicycle-grip/bicycle-grip.html
archive.md/AuXif

前タイヤ交換 2006/7/23
【画像内】作業難易度中[前タイヤ交換]
www11.plala.or.jp/taka-lab/20060711-F-Tire-Change/F-Tire-Change.html
archive.md/SwVyo
後タイヤ交換 (倒立) 2006/7/17
【画像内】作業難易度中[後タイヤ交換]
www11.plala.or.jp/taka-lab/20060713-R-Tire-Change/R-Tire-Change.html
archive.md/0SdDW
☆後タイヤ交換 (スタンド使用) 2010/3/13
https://web.archive.org/web/20180802203120/http://www.geocities.jp/taka_laboratory_2/20100306-R-tire/20100306-R-tire.html
ボトムブラケット修理 2005/4/17
【画像内】作業難易度高[ボトムブラケット]
www11.plala.or.jp/taka-lab/20050416-bicycle/bicycle.html
archive.md/biPKS
前ハブベアリングOH 2005/4/22
【画像内】作業難易度高[前ハブベアリング]
www11.plala.or.jp/taka-lab/20050422-bicycle-front/bicycle-front.html
archive.md/C1ubC
チェーン交換 2007/6/16
【画像内】作業難易度中[チェーン交換]
https://web.archive.org/web/20180930054257/http://www.geocities.jp/taka_laboratory_3/20070616-City-Cycle-chain/City-Cycle-Chain.html
買い物自転車の後ブレーキワイヤ交換 2008/6/9
https://web.archive.org/web/20180828190030/http://www.geocities.jp/taka_laboratory_3/20080608-R-Brake/R-Brake.html
自転車を輸送するための梱包(こんぽう)方法 2010/2/27
https://web.archive.org/web/20181124175728/http://www.geocities.jp/taka_laboratory_2/20100226-packing/20100226-packing.html

リアハブOH  分解編 2005/4/24
www11.plala.or.jp/taka-lab/20050424-bicycle-disassemble/bicycle-disassemble.html
archive.md/uIIjX
リアハブOH  組み上げ編 2005/4/24
www11.plala.or.jp/taka-lab/20050424-bicycle-assemble/bicycle-assemble.html
archive.md/TjnIC
内装3段変速機の分解・組立 2007/7/14
【画像内】作業難易度高[内装3段変速機]
https://web.archive.org/web/20180924201531/http://www.geocities.jp/taka_laboratory_3/20070714-Inter-3/Inter-3.html

小径車のリアハブ整備 「ボスフリー型」 折り畳み自転車のリアハブ整備 2007/6/13・折り畳み自転車画像内[ボスフリー型リアハブ]
https://web.archive.org/web/20181103020657/http://www.geocities.jp/taka_laboratory_3/20070613-freewheel/freewheel.html
特売自転車のボトムブラケット整備 折り畳み自転車 ボトムブラケット整備 2007/5/24・折り畳み自転車画像内[ボトムブラケット]
https://web.archive.org/web/20181201224831/http://www.geocities.jp/taka_laboratory_3/20070524-BB-Bicycle/BB-Bicycle.html


■1998 GT PALOMAR レストア
├動作確認
https://web.archive.org/web/20190331144912/http://www.geocities.jp/taka_laboratory_2/20100202-GT-check/20100208-GT-check.html
├前後ハブのグリスアップ、チェーン交換、BBの点検
https://web.archive.org/web/20181124175743/http://www.geocities.jp/taka_laboratory_2/20100203-GT-drivetrain/20100209-GT-drivetrain.html
├ヘッドセット調整、ブレーキ調整、サドル交換、タイヤ交換
https://web.archive.org/web/20190330192857/http://www.geocities.jp/taka_laboratory_2/20100204-GT-chassis/20100208-chassis.html
├ブレーキワイヤー、シフトワイヤー交換
https://web.archive.org/web/20180703153635/http://www.geocities.jp/taka_laboratory_2/20100205-GT-cable/20100211-GT-cable.html
├泥よけの補修、補強
https://web.archive.org/web/20190330192856/http://www.geocities.jp/taka_laboratory_2/20100206-GT-fender/20100212-GT-fender.html
├リムのセンター出し
https://web.archive.org/web/20181203054934/http://www.geocities.jp/taka_laboratory_2/20100206-GT-wheel/20100212-GT-wheel.html
├ライト取付部品製作、ボトルホルダー取付
https://web.archive.org/web/20181124175731/http://www.geocities.jp/taka_laboratory_2/20100206-GT-accessory/20100213-GT-accessory.html
└磨き作業 完成
https://web.archive.org/web/20190331145216/http://www.geocities.jp/taka_laboratory_2/20100206-GT-complite/20100213-GT-complite.html


■空気入れ関連
▲├タイヤに空気を入れる 手動空気入れ編  2005/8/8
【画像内】[空気圧調整]
http://www.geocities.jp/taka_laboratory/20050806-Air-pump-hand/20050808-Air-pump-hand.html
archive.fo/x0ITx
▲├タイヤに空気を入れる エアコンプレッサ編 2005/8/9
http://www.geocities.jp/taka_laboratory/20050808-Air-pump-Compresser/Air-pump-compresser.html
archive.fo/YpejT
├自転車用 米式バルブチューブ 2007/6/14
https://web.archive.org/web/20190227132925/http://www.geocities.jp/taka_laboratory_3/20070614-A-valve/A-valve.html
└自転車用空気入れの改良  2005/5/8
www11.plala.or.jp/taka-lab/20050425-Pump/pump.html
archive.md/G7bZ5

■自転車用品の自作
├自転車用メンテナンススタンド2号 2007/6/23
https://web.archive.org/web/20190108121754/http://www.geocities.jp/taka_laboratory_3/20070623-Maintenance-Stand/Maintenance-Stand-2.html
▲├自転車用メンテナンススタンド製作 2005/9/1
http://www.geocities.jp/taka_laboratory/20050831-bicycle-stand/20050831-bicycle-stand.html
archive.fo/e5OuZ
スプロケット抜き工具の自作 2010/12/18(●スプロケット抜き工具の自作)
https://web.archive.org/web/20190213004039/http://www.geocities.jp/taka_laboratory_2/20101218-sprocket-remover/sprocket-remover.html

■オイル・グリース関連
▲├各種グリスと使用上のヒント  2005/7/25
http://www.geocities.jp/taka_laboratory/20050725-grease/grease.html
archive.fo/6n0mD
▲├手の平サイズグリースガン  2005/8/11
http://www.geocities.jp/taka_laboratory/20050810-grease-gun/20050810-mini-grease-gun.html
archive.fo/EhV2m
▲└自転車のチェーンに使えそうな汎用オイル 2005/11/4
http://www.geocities.jp/taka_laboratory/20051020-bicycle-oil/bicycle-oil.html
archive.fo/SV7x9



2019.12.15 ●年1回のメンテ
2019.12.08 ●店と客の修理見積もりへの考え方の違い、▲パナでもロックキーの取説に・・・
2019.11.03 ●「高い自転車はメンテしなくても壊れないと思ってた」という勘違い
2019.11.03 ●CBあさひで振れ取り[2017年7月30日の記事]
2019.10.20 ●水没自転車
2019.10.06 ●作業前には納得できる説明を得ること
2019.09.15 ●無知ゆえに壊されてしまう自転車、●整備不良車に対する店の法的義務はあるのかどうか、▲自転車を洗車・・・
2019.09.08 ●メンテや修理を怠ると「今日・明日すぐに使う」が「使えなくなる」恐れあり、
2019.09.08 ●修理完了まで「1ヶ月かかって3万円」と「基本的に即日7800円」
2019.07.21 ●「長持ちはさせたいが一切手入れをしたくない」という無理難題
2019.06.23 ●一般的なメンテ感覚・キャンペーン店リスト
2019.06.09 ●(中古も含む)パーツ交換時の注意点、●1ヶ月待ちの前フォーク【修理完了までの時間】
2019.06.02 ●他店で修理費用を確認して危機回避できた例
2019.05.26 ●自転車店に依頼する前に知っておきたい普通のこと
2019.04.28 ●雑な点検やメンテ方法の紹介動画
2019.04.07 ●takaよろず研究所の代替URL
2019.03.24 ●整備不良と誤使用による事故のデータ
2019.03.17 ●ノーメンテという問題

2018.12.23 ●バック拡げ工具の被害例
2018.12.09 ●早く調整していれば200円で直ったのに遅すぎて4000円以上必要になるケース
最終更新:2025年03月16日 20:59