ポケモンユナイト

登録日:2021/07/29 Thu 20:32:09
更新日:2022/09/26 Mon 16:55:02
所要時間:約 34 分で読めます





5vs5に分かれてチームバトル!

たくさんのゴールを決めて、勝利をめざせ!


POKEMON
UNITE



ポケモンユナイト』(Pokémon UNITE*1)とは2021年7月にサービスを開始したチーム戦略バトルゲーム。
いわゆるMOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)にあたるゲームである。
対応機種はNintendo Switch、スマートフォン。当初はSwitchのみで、スマホ版は2021年9月に配信された。

株式会社ポケモンと中国の大手IT企業テンセント(Tencent)の開発部門TiMi Studiosの共同開発。
テンセントは傘下に『League of Legends』を開発したRiot Games社を持つ。



【ユナイトバトル】

海の果ての秘境とされていた「エオス島」を舞台として行われるチームバトル。
そこに用意された専用のスタジアムで試合が行われる。
トレーナーとポケモンのペア5人のチーム同士で戦い、時間内に多くの得点を獲得したチームの勝利となる。

得点を獲得するにはルート上に点在する野生のポケモンを撃破(捕獲)してエナジーを稼ぎ、そのエナジーを敵陣のゴールにシュートすることで獲得出来る。
一般的なMOBAよりはSplatoon2のガチアサリに近いかもしれない。
ちなみにエナジーを獲得出来るのはラストヒット(とどめ)を得たプレイヤーのみである。

所持エナジーが多いほどシュートに時間がかかるため溜め込みすぎも考えもの。
一定数のエナジーをシュートするとゴールが破壊され、さらに奥のゴールへ進軍する必要がある。本陣前のゴールは破壊されない。
ゴールの上では所属チームのポケモンを回復し続けるため、敵ゴールに攻め込むのはリスクを伴うことになる。
また生きているゴール同士の間のルート上は敵チームが侵入すると移動速度が劇的に低下する。
残り時間が少なくなるとラストスパートになり、シュートによる獲得点数が倍増する。

参加するポケモンは未進化の状態から始まり、試合中にレベルアップ、技が強化され進化もするという特殊な形式となっている。
レベルアップには野生ポケモンを撃破するなどして経験値を集めていく必要がある。
ちなみにベイビィポケモンは例外として参加せず、ピカチュウやルカリオは最初からその状態で試合が始まる。
それとは関係なくピカチュウだけはいつも通り進化しない。


【試合の流れ】


試合開始前

この1分間でポケモン選択、レーン宣言、どうぐ等の各種設定をしていく。
同じポケモンは1チームに存在できないため、先に取られた時のために他に2~3匹くらいは別で得意なポケモンを用意しておきたい。
どうしても使いたいならホーム画面でお気に入り設定をしておけば、初期カーソルがそのポケモンに合わさるためすぐにピックできる。

レーンは基本的に上:中:下を2:1:2で分かれることが殆ど。(あくまで殆どなためこれが正解とは限らない)
中には上下レーンを放棄してでも相手JGに侵入し、野生ポケモンを奪っていく所謂「カジャン」「インベード」が得意なポケモンもいるが、レーンに多大な負荷を与えるとともにラスヒを狙えなかったら骨折り損になるだけなためご利用は計画的に。
中央レーンはポケモンが豊富な中央エリア(所謂JG)で経験値を独り占めできる上2周目もあるため上下より成長が早い。
ただし状況を見て上下どちらかの援護に入る必要があり、成長が早い分メインアタッカーとしてチームを引っ張って行かないといけないため上級者向け。
ポケモンによりそれぞれのレーンの適性があるため使う前にある程度頭に入れておくといい。

0:00~

試合開始前のポケモン選択画面でレーンの宣言をし、その道中のポケモンを倒しながら進んでいく。
それぞれのエリアに到着すると、エナジーや経験値を巡りラストヒットの奪い合いやファイトが発生する。

1:10~

この時間になると上下それぞれのエリアに大量の野生ポケモン(レモータならビークインたち、ティアならチルタリスたち)が沸き、それぞれのチームで奪い合いが始まる。
このタイミングで中央レーンのポケモンも上下に合流するため、本格的なチーム戦が始まるタイミングと言ってもいい。
沢山出現する分経験値も豊富なため、序盤の有利はこの野生狩りにある程度掛かっている。
ひとしきり狩り終えてチーム戦も終わった後、中央レーンは2周目を狩るため再びJGに戻っていく。

3:00~

上下エリアに固定のオブジェクトポケモンが出現する。
レモータでは上:カジリガメ 下:ロトムが、ティアは上:レジエレキ 下:レジ3種がランダムに登場。
上は獲得できなかったチームのゴールへと進み到着したら20点を与えつつ一定時間ゴールの貯め時間を無くせ、
下は獲得したチーム全員に経験値と固有効果を与える。
倒したときの恩恵がとても大きいため、それぞれのチームの奪い合い必至となるユナイトバトル序盤最大の見どころとなる。
また、早い人はオブジェクトが出て少ししたあたりからユナイトわざを習得していることも。
もし習得したらかなりの有利を取れることになる。

~8:00

オブジェクトが終わった後は殆どアドリブでの動きが殆どなため、残り2分までは特にこれといった固定化された動きはない。
ファイトをして経験値やエナジーを獲得したり、ファームしてレベリングやユナイト溜めに励んだりとそれぞれのポケモンが勝ちに繋げるよう行動していく。

8:00~

ユナイトバトルもラストスパートに入り、中央エリアに重要オブジェクトが出現する。
レモータではサンダー、ティアではレックウザが登場。大きさも他のオブジェクトとは比にならない。
他オブジェクトより体力も攻撃力も高いため倒すのは大変だが、獲得した側のチームには絶大な恩恵を得ることができ、
サンダーならチーム全員に+15点&一定時間相手ゴールを溜め時間なしでゴール可能に、レックウザなら(獲得時にKOされていないポケモンに)特大シールドにゴールサポーター効果とゴール加速効果を与える。
かなり不利な戦況でも獲得さえすれば逆転も可能なほど強力な効果で、ラストスパートは如何にこのポケモン等を取る、取らせないかの試合となる。
不利側は相手チームをかいくぐって獲得しゴールへと向かうため、有利側は取らせないようKOや妨害で時間を稼ぐorこちらで取ってしまうために奮闘するユナイトバトル最大の見どころ。

また、ラストスパートになると点数が2倍になるため、それも中央オブジェクト有用性を上げる要員となる。
それゆえにこっそりと中央エリアを抜け出して大量のゴールを決めにいく所謂「BG」を狙うプレイヤーも多い。


各種解説


  • 通常攻撃
文字通りAボタンで出来る普通の攻撃。小刻みにこれを挟んで行くのが大切。
特定の条件下で繰り出せる強化攻撃もあり、そちらは通常攻撃よりも強力。
カビゴンなどは近接攻撃で近くの敵しか殴れないが、ピカチュウのように遠くの相手に飛び道具を放つ遠距離タイプもいる。

  • わざ
基本的に使用出来るわざは2種類。
レベルアップするとそれぞれ更に2種類の強化わざに分岐し、習得時にどちらを覚えるか選ぶ事になる。
たとえばピカチュウならわざ1は初期で「でんきショック」だが、強化されると「エレキボール」or「かみなり」の択一となる。

  • とくせい
いわゆるパッシブスキル。原作を割と再現している所が大きい。重要性はポケモンによってかなりムラがある。

  • ユナイトわざ
いわゆる必殺技であり、他のMOBAで言うところのアルティメットスキル。レベルが8もしくは9にならないと習得できない。
長いクールダウンを要するものの非常に強力な効果を持つほか、殆どの場合は発動すると攻撃力や移動速度などといった能力が上昇するが、能力上昇の内訳は後述のポケモンの型によって様々。

  • もちもの
ポケモンに持たせる道具だが、今作では最大3つまでもたせることが出来る。
効果ももちろん原作とは異なるので注意。一部を除いてショップで購入する必要があり、
更に「もちものきょうかキット」での強化要素もある。

  • バトルアイテム
ポケモンのわざとは別に試合中に使える特殊な能力。試合前に設定する。いわゆる「LOL」で言うところのサモナースペル。
クールダウンの長さはユナイトわざ以下、通常わざ以上。
短い距離を瞬間移動出来る「だっしゅつボタン」や、短いクールダウンで体力を少量回復できる「キズぐすり」などが効果は様々。

  • きのみ
スタジアム上に落ちている。オボンのみは拾うと体力を回復し、カムラのみは移動速度を上げる。

ユナイトライセンス

プレイアブルキャラの使用権のこと。ゲーム内通貨か課金アイテムを使って購入する。ポケモンごとに5種類の役割(ロール)が割り当ててられており、
攻守のバランスが取れた「バランス型」、攻撃的な「アタッカー型」、追いかけ一瞬で仕留める事に特化した「スピード型」、前線でチームを支える「ディフェンス型」、味方の支援が得意な「サポート型」がある。
チームにもよるがディフェンスとサポートはチームに1人ずつは欲しいところ。






スタンダードバトル/ランクマッチ

レモータスタジアムおよびテイア蒼空遺跡で行われる基本的なルール。試合形式は5VS5。制限時間は10分となる。
ルートは上下の2ルートが存在し、ゴールは本陣に1つと各ルートにつき2つずつ。
またその間には視界が確保出来ない中央エリアと、ラストスパート時にサンダーやレックウザといった伝説のポケモンが出現するレジェンドピットが存在する。
上下に2人ずつ、中央エリアへ向かう遊撃手を1人担当するのが基本的なチーム構成となる。

ランクマッチはいわゆるレート戦。勝利していくことでビギナー→スーパー→ハイパー→エリート→エキスパート→マスターとランクアップする。



クイックバトル

試合時間5分のさらに気軽に出来るカジュアルなバトル。
またスタンダードと違い特殊なルールを持つスタジアムがローテーションで選ばれる。

マールスタジアム

収縮されたレモータスタジアム。ミドルゴールがなくカジリガメも出現しないかわりにロトムが上下ルート両方に出現する。対戦形式は4VS4。
サンダーもすぐに現れるため試合展開がとにかくめまぐるしい。
余談だがこのスタジアムのみ、エイパムがエテボースに進化する。

ジーヴルシティ

夜の街のようなスタジアム。ゴールがお互い本陣前の1つしかなく、KOやアシストでもエナジーが手に入る。
さらにチャージが満タンになるとシュート速度が増加する。とにかくエリアでの戦闘が激しくなりがち。


ゼフィオパーク

3VS3のかなり特殊なスタジアム。各所に「うごくほどう」が設置しており乗っかると流されてしまう。
ゴールは左上と右上に存在するが、どちらとも誰でもゴール出来る黄色いゴールになっている。
またシュートすることでその後一定時間、シュートで得られる得点が2倍になる。人数が少ないためいかに手分けするかが重要。


ホロウェア/ファッション

いわゆるスキン要素。ホロウェアがポケモン側のスキンで、ファッションはトレーナーのきせかえ要素。
ちなみにポケモンの方は服などを着用しているわけではなく、ホログラムで見せかけているだけらしい。



追記・修正は大ゴールを決めながらお願いします。

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最終更新:2022年09月26日 16:55

*1 ポケモンシリーズの海外展開されている作品のお約束なのだが、4文字目はアキュートアクセントのついた機種依存文字(U+00E9)なので環境によって表示されない場合がある。