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ファイアーエムブレムシリーズ - (2024/02/18 (日) 13:43:29) の編集履歴(バックアップ)


ファイアーエムブレムシリーズリンク



本編シリーズ

機種 タイトル 概要 判定
FC ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣 「シミュレーションRPG」というジャンルの草分け。多くの作品に影響を与えた歴史的作品。
ファイアーエムブレム 外伝 自由進行・育成重視のRPG要素が強い異色作。
独自のシステムが多いが、後のシリーズに繋がった要素も少なくない。
なし
SFC ファイアーエムブレム 紋章の謎 『暗黒竜』のリメイクである「暗黒戦争編」と、その続編である「英雄戦争編」の2部構成。
第二部の賛否ある暗いシナリオ、また歪になった成長率に問題もあるが、硬派な内容が高評価。
またアニメ寄りのキャラデザインとなったことで、シリーズの人気がここから本格的に爆発した。
BSファイアーエムブレム アカネイア戦記 サテラビュー配信という特殊な販売形態が災いし、プレイヤー数が伸びなかった『FE』幻の一作。
後に『新・紋章』で日の目を見ることに。
ファイアーエムブレム 聖戦の系譜 親子2世代に渡る前作以上に壮大かつ悲劇的なストーリー、広大なマップが特徴。
難易度が低下し、操作性が向上。また三竦み、カップリングなどの新システムが追加。
独自のシステム面に賛否はあるが本作を高評価するファンは多く、メディアミックスも豊富。
ファイアーエムブレム トラキア776 『聖戦の系譜』の外伝。クセの強いシステムと嫌らしいステージが目白押しの上級者向け作品。 不安定
GBA ファイアーエムブレム 封印の剣 携帯機にプラットフォームを移した新生『FE』の船出。
支援会話やハードモード等の新要素が好評で、オーソドックスながら高い人気を集める。
ファイアーエムブレム 烈火の剣 『封印の剣』の前日譚。本作から海外でも発売。前作から様々なバランスが調整され高い完成度を誇る。
主人公以外のペアエンドを搭載したことで、支援会話、キャラクター描写もさらに評価されている。
ファイアーエムブレム 聖魔の光石 『外伝』を彷彿させる初心者に優しいシステムを採用。
一方経験者には低難易度とボリュームの薄さに物足りなさも。
なし
GC ファイアーエムブレム 蒼炎の軌跡 据置機に回帰しグラフィックが初の3D化。斬新な新システムが多く導入されビジュアルも内容も進化。
獣人族「ラグズ」の登場や、王道のストーリー、魅力的な主人公など、見どころが非常に多い。
Wii ファイアーエムブレム 暁の女神 『蒼炎の軌跡』の続編。全4部構成の壮大な物語が描かれる。
ストーリーや演出を重視した結果、ゲームバランス面はいびつになってしまった。
なし
3DS ファイアーエムブレム 覚醒 『紋章の謎』のはるか未来の世界を描いた作品。
育成要素をはじめ、過去の様々な要素を現代風にブラッシュアップし、新規ファンの取り込みに成功。
一方、戦闘バランスは『暁』ほどではないにせよやや大味。
なし
ファイアーエムブレムif 白夜王国/暗夜王国 2バージョン同時発売、それぞれストーリー・難易度・ゲーム性が大きく異なる。
ゲーム性はどちらも高評価されている一方、特に暗夜で目立つ粗削りなシナリオが全体的に不評。
また、本編での全体的な描写の不足をDLCで補う作りにも賛否両論。
なし
Switch ファイアーエムブレム 風花雪月 コーエーテクモとの共同開発による、12年ぶりの据置機新作。
士官学校の教師として生徒を指導し、これまで以上に複雑かつ重厚な群像劇に身を投じる。
かつての仲間達が相争う物語や緻密な世界観、キャラ描写、多彩な育成要素等から高い評価を獲得した。
ファイアーエムブレム エンゲージ 歴代FEシリーズの英雄たちと「エンゲージ」して戦うシステムが目玉。
練られた新要素やバランス調整が功を奏し、戦略性と編成の自由度はさらに深みを増した。

それぞれのシリーズ、作品と対応する大陸名は以下の通り。同じシリーズ内の作品は、時系列や世界観の繋がりがある。

アカネイア大陸 → イーリス大陸、バレンシア大陸 → ヴァルム大陸 
(『if』*1) →『アカネイア戦記』→『暗黒竜』『外伝』→『紋章』→『覚醒』

ユグドラル大陸
『聖戦』『トラキア776』

エレブ大陸
『烈火』→『封印』

マギ・ヴァル大陸
『聖魔』

テリウス大陸
『蒼炎』→『暁』

フォドラ
『風花雪月』

エレオス大陸
『エンゲージ』

リメイク

機種 タイトル 概要 判定
DS ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣 『暗黒竜と光の剣』のリメイク作品。システムやUIが大きく洗練された。
一方でキャラロスト必須の外伝条件など、新要素がシリーズファンに物議を醸した。
なし
ファイアーエムブレム 新・紋章の謎 ~光と影の英雄~ 『紋章の謎』の第2部「英雄戦争編」と『アカネイア戦記』のカップリング移植。
カジュアルモードが初搭載。『新・暗黒竜』の反省が活かされている。
初心者からシリーズファンまで楽しめる高い完成度の作品。
3DS ファイアーエムブレム Echoes もうひとりの英雄王 『外伝』のリメイク作品。
原作らしさを残しつつも、現代風に遊びやすいシステムも追加された。

コラボ作品

機種 タイトル 概要 判定
WiiU 幻影異聞録♯FE 女神転生』シリーズで知られるアトラスとのコラボによるRPG。現代日本の芸能界が舞台。
FEシリーズからは『暗黒竜』『覚醒』のキャラが出演。
Switch 幻影異聞録♯FE Encore 海外版をベースに新規要素も追加。
Switch/3DS ファイアーエムブレム無双 無双シリーズとのコラボ作品にして、任天堂以外のメーカーから発売された初の『FE』作品。
3DS版はNew3DS専用。登場キャラは『暗黒竜』『覚醒』『if』の3作がメイン。
Switch ファイアーエムブレム無双 風花雪月 『厄災の黙示録』と『戦国無双5』をベースに、『風花雪月』のifルート3本を描く無双シリーズ

アプリゲーム他(※記事執筆対象外)

  • 『ファイアーエムブレム0(サイファ)』
    • 同社の『カードヒーローシリーズ』のルールをベースに再構成されたTCG(アナログゲーム)。歴代のキャラクター達が登場。
  • 『ファイアーエムブレム ヒーローズ』
    • Android・iOS。歴代のキャラクター達が登場。スマホサイズながら、本編と同様のシミュレーションRPGが楽しめる。

関連作品

機種 タイトル 概要 判定
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ DX』にマルスとロイが参戦。
以降全ての作品にキャラクターが出演している。
ワリオシリーズ 『メイド イン ワリオ』シリーズのナインボルトステージにプチゲームとして登場。
モンスターハンターシリーズ WiiU版『MHF-G』ではクロム/ルキナの装備が登場。
MHXX』ではマルスの装備が手に入るコラボクエストを配信。
3DS Code Name: S.T.E.A.M. リンカーンVSエイリアン IS開発、アクション性のあるストラテジーゲーム。
amiiboでマルス、アイク、ルフレ、ルキナが登場。
PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD ゲームメーカー各社のコラボ作品。NPCとしてチキが出演。
『覚醒』からクロムとルキナもペアユニットとして参戦。
Switch ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online DL専売。『暗黒竜』を収録。
スーパーファミコン Nintendo Switch Online DL専売。『紋章の謎』『聖戦の系譜』を収録。
ゲームボーイアドバンス Nintendo Switch Online DL専売。『封印の剣』『烈火の剣』を収録。
TETRIS 99 『風花雪月』『エンゲージ』とのコラボ祭を開催。

概要

シミュレーションRPGの草分け的存在と言われるシリーズのひとつ。発売元は任天堂、開発は主にインテリジェントシステムズ(略称:IS)、一部の作品はコーエーテクモゲームスが担当している。『FE』の略称で知られる。
約35年近くにわたって展開され続けている老舗シリーズで、女性ファンが非常に多いほか、声優の子安武人氏*2や、同じく声優で子安氏の子息にあたる子安光樹氏、フィギュアスケーターの羽生結弦選手など、有名人のファンも多い。

基本的なシステムは、マス目上のマップをユニットを動かして敵と戦わせるオーソドックスなターン制戦略シミュレーション。
しかし、『ファミコンウォーズ*3』などの従来のウォーシミュレーションと一線を画していたのは、戦闘に参加するユニットがみな個性付けされた一個のキャラクターであり、物語主導のRPGのように味方ユニットは経験値獲得により成長・強化されるという点。
これにより、ユニットを無名・無個性な使い捨ての「コマ」としてではなく、愛着のある「人間」「仲間」として扱うというシミュレーションロールプレイングゲーム(SRPG)のジャンルが打ち立てられ、後に『オウガバトルサーガ』や『スーパーロボット大戦シリーズ』などをはじめ、多くの同ジャンル作品が生まれることになった。

育成要素がある一方で、「フリーマップ」が存在しない作品では結果的に敵の出現数が限られているため、得られる経験値や軍資金には限りがあると思われがち。
ただし、HPが回復するボスを弱い武器で殴る「ボスチク」をはじめとした工夫を凝らすことでレベルなどの経験値を少しでも稼ぐ伝統テクニックがあったりする。
また、本シリーズはパーマデス(永久離脱)システムが採用されている。基本的に味方ユニットは戦闘で撃破されると死亡ないし再起不能になり、二度と使用できなくなる(『Wizardry』も参照)というもので、シリーズを語る際には外せない代名詞的特徴と捉えられることも多い。
これらの特徴から「シビアなゲーム」とされることも多いが、一方でシリーズが続くにつれて、(ある程度)任意に経験値や資金を稼げるシステムが導入されたり、ユニットが倒されてもロストしない「カジュアルモード」が搭載されたり、マップ中のセーブやターンの巻き戻しが可能になったり*4と、初心者へのハードルを下げる工夫もなされてきている。

大乱闘スマッシュブラザーズDX』以降への主人公キャラ参戦の他、近年では女神転生シリーズや無双シリーズとのコラボタイトルや『PROJECT X ZONE 2』への参戦など他社タイトルへのゲスト出演も増加している。
2017年にはAndroid/iOS用アプリとしてシリーズキャラが総出演する『ファイアーエムブレム ヒーローズ』が配信されている。