• 目からびいぃぃぃぃむぅ! - 鉄華 (2021-06-07 11:00:10)
    • ddd - 名無しさん (2021-06-07 11:00:18)
  • スレッドてきな - 名無しさん (2021-06-07 11:00:32)
    • へへっ燃えたろ - くらいやがれ (2021-06-07 11:11:47)
      • 真空片手ゴマ!!!! - ベニー (2021-06-07 11:13:11)
  • たためないのは難点か - スレッドにはなるけど (2021-06-07 11:13:49)
  • で - 複数行 (2021-06-07 11:15:45)
    • できなかった - 名無しさん (2021-06-07 11:15:56)
  • 拙者親方と申すは、お立会の中に 御存じのお方もござりましょうが、 お江戸を発って二十里上方、 相州小田原一色町をお過ぎなされて、 青物町を登りへおいでなさるれば、 欄干橋虎屋藤衛門、只今は剃髪致して、 円斉と名のりまする。 元朝より、大晦日まで、 お手に入れまする此の薬は、 昔ちんの国の唐人、外郎という人、 わが朝ちょうへ来たり、 帝へ参内の折りから、 この薬を深く籠め置き、 用ゆる時は一粒ずつ、 冠のすき間より取り出いだす。 依って、その名を帝より、 「とうちんこう」と賜わる。 即ち文字には、 「頂き、透く、香い」と書いて「とうちんこう」と申す。 只今はこの薬、殊の外ほか、世上に弘まり、 方々に偽看板を出し、 イヤ、小田原の、灰俵の、さん俵の、炭俵のと、いろいろに申せども、 平仮名をもって「ういろう」と記せしは、親方円斉ばかり。 もしやお立会いの中に、 熱海か塔の沢へ、湯治にお出でなさるるか、 又は伊勢御参宮の折からは、 必ず門違いなされまするな。 お登りならば右の方、お下りなれば左側、 八方が八つ棟、表が三つ棟玉堂造り。 破風には菊に桐のとうの御紋を御赦免あって、 系図正しき薬でござる。 イヤ最前より家名の自慢ばかり申しても、 ご存知ない方には、正身の胡椒の丸呑み、白河夜船、 さらば一粒食べかけて、その気味合いをお目にかけましょう。 先ずこの薬を、かように一粒舌の上にのせまして、 腹内へ納めますると、 イヤどうも言えぬは、 胃・心・肺・肝がすこやかになりて 薫風候より来たり、口中微涼を生ずるが如し。 魚鳥・茸・麺類の食い合わせ、 その外、万病速効ある事神の如し。 さて、この薬、 第一の奇妙には、 舌のまわることが、銭ゴマがはだしで逃げる。 ひょっと舌がまわり出すと、 矢も楯もたまらぬじゃ。 そりゃそりゃ、そらそりゃ、まわってきたわ、まわってくるわ。 アワヤ候、サタラナ舌に、カ牙サ歯音、 ハマの二つは唇の軽重、開合さわやかに、 アカサタナハマヤラワ、オコソトノホモヨロオ。 一つへぎへぎに、へぎほし、はじかみ、 盆豆、盆米、盆ごぼう、 摘蓼 摘豆 つみ山椒、 書写山の社僧正、 粉米の生噛み、粉米の生噛み、こん粉米の小生噛み、 繻子・ひじゅす・繻子・繻珍、 親も嘉兵衛、子も嘉兵衛、 親かへい子かへい、子かへい親かへい、 古栗の木の古切口。 雨合羽か、番合羽か、 貴様のきゃはんも皮脚絆、 我等がきゃはんも皮脚絆、 しっかわ袴のしっぽころびを、 三針はり長にちょと縫うて、縫うてちょとぶんだせ、 かわら撫子、野石竹、 のら如来、のら如来 三のら如来に六のら如来。 一寸先のお小仏に、おけつまずきゃるな、 細溝にどじょにょろり。 京のなま鱈、奈良なま学鰹、 ちょと四、五貫目、 お茶立ちょ、茶立ちょ、ちゃっと立ちょ、茶立ちょ、 青竹茶筅でお茶ちゃと立ちょ。 来るは来るは何が来る、 高野の山のおこけら小僧、 狸百匹、箸百膳、天目百杯、棒八百本。 武具、馬具、ぶぐ、ばぐ、三ぶぐばぐ、 合わせて武具、馬具、六ぶぐばぐ、 菊、栗、きく、くり、三菊栗、 合わせて菊、栗、六菊栗、 麦、ごみ、むぎ、ごみ、三麦ごみ、 合わせてむぎ、ごみ、六麦ごみ。 あの長押の長薙刀は、誰が長薙刀ぞ。 向こうの胡麻殻は、荏のごまがらか、真ごまがらか、 あれこそ、ほんの真胡麻殻。 がらぴい、がらぴい、風車、 おきゃがれこぼし、おきゃがれ小法師、ゆんべもこぼして又こぼした。 たあぷぽぽ、たあぷぽぽ、ちりから、ちりから、つったっぽ、 たっぽたっぽ一丁だこ、落ちたら煮て食お、 煮ても焼いても食わぬ物は、 五徳、鉄きゅう、かな熊童子に、石熊、石持、虎熊、虎きす、 中にも、東寺の羅生門には 茨木童子が、うで栗五合つかんでお蒸しゃる。 かの頼光のひざもと去らず。 鮒、きんかん、椎茸、定めて後段な、そば切り、そうめん、うどんか、愚鈍な小新発知、 小棚の、小下の、 小桶に、こ味噌が、こ有るぞ、小杓子、こ持って、こ掬って、こよこせ、 おっと合点だ、心得たんぼの川崎、神奈川、程ヶ谷、戸塚は、走って行けば、 やいとを摺りむく、三里ばかりか、 藤沢、平塚、大礒がしや、小磯の宿を、 七つ起きして、早天早々相州小田原とうちん香、 隠れござらぬ、貴賎群衆の、花のお江戸の花ういろう、 あれ、あの花を見てお心をおやわらぎやという。 産子、這う子に至るまで、 この外郎の御評判、 ご存知ないとは申されまいまいつぶり。 角出せ、棒出せ、ぼうぼうまゆに、 臼・杵・すりばち、 ばちばち、ぐゎらぐゎらぐゎらと、 羽目をはずして、今日お出でのいずれも様に、 上げねばならぬ、売らねばならぬと、 息せい引っぱり、 東方世界の薬の元締め、 薬師如来も照覧あれと、 ホホ、敬って、 ういろうは、いらっしゃいませぬか。 - 文字限界チャレンジ (2021-06-07 11:21:40)

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最終更新:2021年06月07日 11:21