月光洞開拓域の政治
政治体制
月光洞開拓域の政治体制は学園の制度の皮を被った、緩やかな封建社会とアメリカ西部開拓地の混合体というのが実態(国際政治学研某氏の弁)といえよう。
名目上、月光洞には蓬莱学園高等学校月光洞キャンパスが設立された。しかしその範囲は設定されておらず、理念上全ての月光洞はキャンパスである。
また学園事務局の代わりとしてキャンパス教頭として黒井先生(1年丙寅組担任/生物・海洋生物学担当)が任命されたが月光洞に赴任していないため名目上のものである。
教頭の下で生徒会の委託を受けているのが月光洞生徒自治会であり、事実上の役所となっている。(
49話、
52話他)
自治会長は3名制となっており、4ヶ月毎(地上時間2日毎)で輪番となっている。
現在の会長はリヒャルト・アーレンベルグ(1年)、
九鬼 双葉(2年)、麗久(1年)の3名。
各評議会について
SG協議会
本来はSG(スターゲイト)の管理のための機関だが、事実上生徒会の委託を受けて、様々な物資管理や入構管理を行っている。
現地講座制度
生徒会及び学園事務局の協力により密林教室などを参考に、月光洞の部族や独自集団、アンネマリー騎士団などを現地講座として長を寄付講座の臨時講師、成員を臨時生徒とみなす新制度。これにより影響域は大きく拡大した。
学籍市民権制度
90年憲章の精神に従い、外務委員会、学園労働委員会、特殊環境委員会は積極的に現地2世生徒や望む現地住人に日本語教育や学園常識の伝授、そして学籍の付与を行なっている。
しかし付与人数に制約があるため事務が混雑し、しばしば学籍付与が利権化しつつあると指摘されているけ。
月光洞自治会代表会議
月光洞の学園に聴講(朝貢)している諸部族の代表や地方で独自に活動している学園諸勢力(グーデラオネタウンやアンネマリー騎士団領、吟遊詩人キャラバンのリーダーなど)が学園本土の生徒会使節と一堂に会する協議会。
主に自治会の布告と各代表側の陳情と生徒会との折衝がメインである。一応月光洞内の生徒規則はこの場で追認をうける。(最終的には学園本土のクラス代表会議で一括承認を受けるが、月光洞時間で数か月~数年遅れとなり多分に名目的である)
議長はリヒャルト・アーレンベルグ氏兼任で、副議長として月光洞出身者であるリゼル(1年)が就任している。
月光洞クラブ活動連絡会
月光洞内でのクラブ活動(特に探検及び現地住民への接触、そして経済活動)の調整と月光洞規則の布告を行うクラブ連合団体である。実際には葉車グループや豆縞グループ、野々宮財団に裸人教団からマフディー党残党、ローゼンクロイツ教会の宣教団にいたるまでの多彩な学内外の集団の利害調整の場である。
自治会代表会議と並び、少人数しかいない自治会の事務運営に欠かせない存在となっている。会頭は佐藤桃李(2年/佐藤・アンゼリカ氏の妹。男装女子)とヨハン・アンデルセン氏(3年)、豆縞蛍(2年)の3人制。
開拓巡回士制度
月光洞開拓域は今や日本本土の1/3程度の面積を占める広大な地域であるが、その人口はわずか数十万人に過ぎない。この疎な空間に多数の不良生徒や特異な現地住民、そして驚異の自然環境が待ち受けており、学園内のような安全を保つことは大変難しい。
そこで生徒会は通常の風紀委員や公安委員による治安維持をSGベースシティ以外では放棄し、主に学園騎士や巡回班及び学園銃士隊の希望者による巡回士に治安維持及び仲裁、予審判事としての権限を委託した。彼ら巡回士は月光洞自治会の任命により、自治会の指揮命令下にあるが実際には大幅な自由が許されている。
一罰百戒的な監査人として、会計監査局などから選抜された調査官が極秘に動いているとの噂も。(とある悪徳巡回士の弁:窓に、窓にあるみが、アルミがっ!)
最終更新:2021年08月15日 23:26