月光洞開拓域の経済

概略

月光洞開拓域の経済は地上時間のまさに日進月歩で進んでいる。これは60倍の時間が進んでいることによることが大きい。

しかしSGゲートの大きさは地上-月光洞開拓域間の物資の輸出入を大きく制約しており、主に人員と高度な技術を要する生産設備、情報商材(娯楽や技術資料含む)や鉄道を動かす石炭が輸入され、希少な月光洞独自の物品や生体サンプル、探検レポートを含む貴重な成果などが輸出されている。

運輸事情

月光洞開拓域の運輸は、主に化石燃料及び電気がほぼ入手困難であるという問題が付きまとっている。そのため馬術部が多数持ちこんだ馬、現地住民が使役・共生する縞牛(有角の巨大牛で体長7~12mある)による騎乗や馬車、牛車が多く使用されている。
その上で野々宮財団が設立したSGベースシティ-グーテラオネタウン間を結ぶ野々宮月光洞鉄道とグーテラオネタウン-マメジマタウン間を結ぶ豆縞開発鉄道。SGベースシティ-ハグルマコンビナート-アンネマリー騎士団領を結ぶ葉車バネ式鉄道などの路線が開発されている。
近年着目されているのが開拓域でも大量に生産入手できる木材及び木炭を利用した木炭自動車及び木炭ボイラーである。鉄道の推進力は足りないものの自動車の運航には十分な出力が得られるため、土木研による主要道路の整備と自動車部による路線バスや木炭トラックの運営などが注目れている。
一方で始原の友や探検部有志による月光洞現地住民との交流の結果、バンパーヘッド(現地に存在する巨大大型六脚竜で概ね草食でおとなしい)の使役をハリンや交易人から会得し主に辺境地域での運輸に活用されている。

通貨事情

月光洞開拓域においては、特に現地住民や遠隔地においては十分に貨幣経済が浸透されていない状況にある。

しかし、主に学園生徒が持ち込んだ学札制度やハリンにて行われる贈与経済、交易人が行う物々交換や騎士団領での現地人からの貢納など幾つかの経済が並走している環境ではある。

生徒会としては、将来的に経済を統合するために各種文化イベント(演劇、詩吟、活動写真、落語、TRPG、ゲームetc)のチケットを文化ホールやキャラバン中心に把握し、それらの開催チケットを基にした交換券を自治会札として流通させ始めている。(既に株式研では学札相場に組み込まれている)この自治会札は様々な文化資本とともに自治会は積極的に現地の遊牧王や氏族リーダー他に下賜しており、財源としては各学園団体から月光洞キャンパス使用料を徴収している他、アーレンベルグ氏の実家から多額の現金が寄付されているという噂もある。 

また日本銀行券もある程度流通しており、株式研を中心として金融説明会が月光洞の各地を訪問して説明しているが道は遠そうである。

今のところSGベースシティには学札取引市場支所が設置されており、両替所の役割も果たしているようだ。

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最終更新:2021年08月15日 21:36