金言としてここに保存する20210815柚月

GM鉄猫

私がTRPG「蓬莱学園の冒険!!」のコンセプトを考えるに、この物語は「少年少女が知恵と勇気と少しの幸運を駆使して、難関を越えていく」というものであると考えます。

ですので、プレイヤーキャラクターが作られた時点では、まだスタート地点に立っただけの、ひ弱な少年少女なわけです。これが「冒険」を越えていくことによって「成長」していく、過ぎ去った青春を再確認するゲームなのであると思います。

ですので、メイキング段階で完璧を求めることはあまりお勧めしません。ゆっくりと、時には馬鹿をやり、時にはかっこよくふるまい、それを繰り返すことで「人間として成長」していくのです。

今話題にのぼっている「有利/不利」ですが、これはあくまでフレーバーだとお考え下さい。GMが、シナリオのフック(PCを冒険へいざなうための布石)や、プレイヤーが行動の判断に困ったときの指針になるものです。

有利/不利の効果を適応するのは各GMの判断であり、すべての有利/不利が一つのシナリオで再現されるわけではないのです。ですので、自縄自縛にならない程度に組んでいただけたらと思います。

そして、今各GMが利用しつつも悩んでいるNPCの扱いでありますが、私自身は「PCのNPCとしての使用」をあまりお勧めしません。

NPCというものは、PCを理解し、援助し、励ます存在です。が、同時に、PC達に敵対し、邪魔をし、越えねばならない障壁となるものです。

PCをNPCとして扱うのは、楽ではあります。しかし、時にはGMが抱える爆弾となりえます。PCに敵視される場合があるのです。そうなったPCをPCとして使うのは難しくもなります。

そこで、GMはNPCを積極的に創出するべきです。もしくは既存のNPCを利用すべきです。これらのNPCたちは、いざとなれば使い捨てできます。PCたちの怨嗟を一身に浴びて、スカッとする展開のために消えていくことも可能となるのです。

今の生徒会執行部のようにPCが半NPC化している場合は除きますが、PCの前に現れるNPCは、NPCであるとベターだと思うのです。

PCは「ヒーロー」です。

モブ生徒にはない能力を持ち、様々な脅威を越えていくことができます。
ですからGMは、彼らを活躍させるべきです。問題を解決し、敵を倒し、謎を解き明かすのは、PCの役目です。

プレイヤーの皆さんも、「ヒーロー」として臨んでいただきたいと思います。目的が敵を倒すことなのか、謎を解き明かすことなのかは、プレイヤーそれぞれです。
セッションの中で、「おれって最高!」という瞬間を感じるために積極的に挑んでもらいたいのです。

そういうプレイヤーの挑戦に、GMは正面から受け止めるべきです。判定を行わせ、時には失敗することが確定していることに対してもサイコロを振らせるべきです。
サイコロを振る。という行為がプレイヤーやPCを成長させます。これはゲーム上の数値の事かもしれませんが、プレイヤー本人の経験になっていくのです。「前はダメだったが、今度はこの方法でやってみよう」と考えることができるようになっていくのです。

蓬莱学園ははちゃめちゃ学園モノですので、PCはなかなか死にません。失敗しても、死にはしません。積極的に失敗してもいいやっ! という気持ちで挑んでください。少しの幸運が舞い込むことがあるでしょう。

PCは孤独ではありません。セッションを同じくする「学友」たちがいます。彼らとともに、目的を達成するために協力していけばいいのです。



さて、次は物語についてですが。

私は大きな話の流れを実は考えていません。
様々な伏線を投下していくだけです。それが様々な枝葉となって育っていくのを木の下で見ているだけです。

ですので、各GM、これからGMをやってみようと思う方は、どんどん新しい話を進めていってください。私はそれらに整合性を与える判定をするだけです。
もしくは新たな布石を置くためのセッションを行います。

とりあえずは今思っているところはこんなところであります。
GMもプレイヤーも人間ですので、時には忘れ、時には衝突し、時には背反することもあるでしょう。
でも、同じ世界で遊ぶ者たちですから、そこのところは良く話し合いをして解決していきましょう。

GM黒トド

黒トドにとり、最初に出会った蓬莱は蓬莱学園の犯罪でした。目まぐるしく変わる情勢と群像劇が好きでした。
他のTRPGや小説などを読んでも最初の興味はそこにありました。

黒トドのTRPGの運営スタイルはシュミレーターと仮想歴史の記述です。
PCはたまたまそこに焦点の当たった生徒というイメージです。見えないところにも多数の生徒がおり、彼らに対してどう挑むかがシナリオの鍵であると考えます。

またセッション終了後の状況に応じて都度状況把握を行い話を変えるのは鉄猫さんと似ているかもしれません。
また PCに焦点を当てた場合、当然他の箇所では重要NPCになっていくというのが黒トドの考えです。
重要NPCとPC、そして他の PCとの関係性を持って歴史は紡がれます。

なので黒トドは重要NPCを作る時は準PCとして設定しますし、そういう意味では PCとNPCの壁は薄いといえます。
後、これは個人的ですが私は参加 PCの関係性から情勢を踏まえてストーリーを考えるので、あんまり属性過多ですと考慮しきれなくなります。
これは少しスタイル的に辛いです。

後、 GM的のは整理のために時々設定を編纂することがありますが、基本的にあったことを推論して上手いこと考証を繋げるスタイルです。

他の判定をどんどんした方がいいとか、 GMに気楽に挑戦をという点は同じです。
また往年の蓬莱学園もPBM時代各マスターの多彩な路線があり繁栄したと伝えこいております。
何はともあれ、皆で大いに賑わえば幸いです。

また、 GM的に目指したいのは蓬莱学園で暮らしているように皆が動ければ嬉しいというイメージです。 GMとして非力なこともありますが、何かしらこの理想を少しでも反映できればと思ってます。
GMスタンスとしては以上です。

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最終更新:2021年08月15日 23:24