第七特異点にて実装された★5ランサー。恒常召喚可能な同レア・クラス内では初の単体宝具持ち。
カード構成はQQQAB+B宝具という異例の構成になっており、単独ではバスターチェインを組むことができない。
Hit数はそれぞれQ4/A5/B1。Artsの平均NP効率は初手Aで約NP11程度、3rdAで約NP19程度と、1枚だけとはいえかなりのもの。
ところが肝心のQuickによるNP獲得量はランサー構成持ちとしては凡庸の域になり、
比較的スター集中率の低いランサークラスで3ターンに一度しかないA一枚のクリティカルに頼ったNP効率向上を目指すのは厳しい。
スター生産能力はQが4HIT、EXが6HITと全体で見れば優秀な方であるが、
スター発生率の関係から単体、特に一枚目のQは気配遮断や騎乗その他を有したサーヴァントに比べると信頼性では及ばない。
+ | スター発生量&NP獲得量比較 |
スキルは「変容」「気配感知」「完全なる形」と全て固有名を持つが、その実態は基本スキルにおまけが付いた者として扱うのが無難だと思われる。
「変容」は二種類のカードを最大50%強化する強力なものだが、確定はバスターのみ。
クイックとアーツの強化はランダムでどちらか一方になってしまうので、せっかく配られたカードが強化されないという事故にはどうしても直面しやすい。
幸い倍率自体は高いので「魔力放出」と割り切って宝具使用に重ねる使い方が良いだろう。ランダム効果はブレイブチェインでのおこぼれ程度に思っておこう。
「気配感知」は単体のクリティカル率を大きく下げると共に、回避状態を解除する。
エネミーのほとんどは基本クリティカル率が30%以下に設定されているので、スキルレベル1でも敵一体のクリティカルを防ぐ事故の防止として役立つだろう。
当然だが<回避状態を解除>では無敵には効果がない。
他に回避状態を突破する手段として必中や無敵貫通の強化があるが、こちらは成功さえすれば自身以外のサーヴァントでも恩恵を受けられる違いがある。
2017/8/5の強化クエストで、効果に1T回避が追加。
これにより、回復手段を持ちながら宝具など敵の強力なチャージ技自体にエルキが耐えられず活かせない局面を抜ける場持ちの良さを手に入れた。
しかし初手に使い事故を減らしたいクリティカル確率ダウンと、特定の場面で使いたい回避解除・回避付与はかなり競合しやすく、すべての効果を活かすことが極めて難しい。
「完全なる形」は他の回復系スキルを大きく引き離す瞬間回復量が魅力。その回復量はLv10で10000という圧巻の値。さらには弱体解除も併せ持ち、立て直しとしては強力無比。
だが欠点としてCTが長すぎるため、便利だからと漫然と使うと、必要なときに使えず頭を抱える羽目になる。
また「仕切り直し」と異なり回復のあとに弱体解除が行われるため、回復量低下などのデバフを受けるとその影響は甚大なものとなる。
超回復&弱体解除という強力な効果を併せ持つからこそ、十全に活かせるよう使用タイミングには注意が必要。
宝具は単体B。ダメージ発生前に防御デバフが入るため、大ダメージを出しやすい。
ただし、クラス相性の良いアーチャーのサーヴァントは対魔力持ちが多く、デバフが弾かれる場合がある。
が、〔神性〕特性を持つ対象には500%と、弱体無効なくしては完全確定でスタンが入る。〔神性〕スキル持ち、つまりアルジュナ、ギルガメッシュやイシュタルなどが相手の場合に最も高い効果を発揮する。
Q3枚のカード構成にもかかわらず攻撃の性能に乏しいのがボトルネック。
Q単体での利用価値は薄く(上記の通り星出しもNP効率も凡庸であり、そのためATK星5槍ワースト2位にクラススキル補正なし&Q補正で0.8倍という悪影響だけが目立っている)、
BusterやArtsの枚数からパーティーでのチェインによる火力やNPの底上げが期待できない。
さらにはスキルも味方支援型ではないので、このサーヴァントの実力を発揮させる場合はどうしても主軸に押し出さざるをえない。
のだが、そうした場合火力面で他の単体宝具持ちである★5ランサーどころか、優秀な粒ぞろいの★3~4サーヴァントに立場を脅かされることもありえる。
加えて得意とする弓エネミーはチャージゲージが短いこともあって「完全なる形」のCTは非常に重い枷になる。
ジャック・ザ・リッパーなどを含むQuick主体パーティーに組み込む槍枠とする方法はありえる。
ただし上述の通りエルキドゥ自身の星出しはチェインボーナスと三枚目&EXアタックに依存しており、NPを溜める為にはQチェインを諦めてでもArtsを使わねばならないジレンマを抱えている。
その点を考慮さえすればクリティカルArtsで一気にNPを稼ぎ、宝具の防御ダウンで低いQuick火力を補えれば、レアリティ相応のパラメータと相まって使用感はそれなりにはなる。
他の★4以上のランサーが居ない場合は一考しても良いだろう。
この場合礼装は自身の星出しを補うことのできる「2030年の欠片」が良い。大回復もあるため、弓相手ならば生存性にも期待できる。
戦力が整っている程、性能面での難点が多く目立つようになる。Qチェイン率を安定させる役に徹させるなど、割り切った使い方をするのが良いだろう。
運用手段としては神性相手に確定スタンの大打撃をを1回ブチ込むのが主となるが、全キャラ内でも単騎状態での性能が比較的目立つ傾向にある。
最短CT5回避・クリティカル発生ダウン・HP大回復の存在から先鋒出撃でも場に居座り続けられる他
単騎になれば通常攻撃の自由度が飛躍的に上がり、Qチェインで40個近いスターを生み、AクリティカルでNPを溜めて高火力の宝具を連打するという大暴れが現実的になる。
味方にターゲット集中持ちを配置することで、エルキドゥを最後に残せるような編成が組めればベター。同クラスではヴラド三世〔EXTRA〕の他、レオニダス一世や武蔵坊弁慶が良い相方になるだろう。
なお、デオン、アストルフォ同様に性別不詳扱いのため、性別を対象にした特攻やバフデバフは基本的に効かない。
例外としてエドワード・ティーチの「紳士的な愛」の追加効果は受けられる。
+ | 〔神性〕特性持ち一覧 |
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