小説『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』の登場人物を依代とする疑似サーヴァント。イベント「レディ・ライネスの事件簿」とともに実装された限定★5のライダー。

ステータスはATK寄り型だが、ATK偏重型の多い星5同クラス9騎内ではHP3位、ATK6位となっている。成長は平均型。
カード構成はA2Q2B1構成。宝具もArtsであるためArtsブレイブチェインが組める。
N/Aが0.44→0.64となっており、クラススキル「陣地作成」が乗るため、2枚のArts性能が非常に高く、2枚持ちサーヴァントの中では水着ネロを抜いてトップ。1枚持ちサーヴァントと比較しても上位に位置する。(メカエリチャン以上、水着フラン以下)
一方で「騎乗」があるがQuick性能は平均程度、ExtraAttackも中の上程度と、Artsに依存する部分が大きい。

スキル

【スキル1】軍師の忠言 A CT:8-6
味方全体に、3Tの間の防御力バフ最大25%とダメージカット最大400を付与して、NP10%を供給する。
諸葛孔明〔エルメロイⅡ世〕のものよりランクが下がっており、NP以外は若干下がっている。
全体防御バフスキルは極めて貴重で、類似スキルの所有者は、同名スキルを持つ孔明陳宮のほかは、マシュ・キリエライト(ダメージカットが付随)、限定★5の水着アルトリアおよびエレシュキガル(どちらも3T)、ベディヴィエール(1T)のみになっている。 防御バフの倍率としても全体効果としては上位のため、パーティの耐久度を上げるにあたって役立つ。

【スキル2】宣帝の指揮 A CT:8-6
味方単体に、3Tの最大40%の攻撃力バフ、NP20%を供給し、デメリットとして自身の攻撃力を20%ダウンさせる。
怪力 EX」と同倍率の攻撃力バフであり、他者付与可能な3Tの攻撃力バフとしては「死なずのマグス」に次ぎ、「地に花を」と同倍率の高性能。
自身に付与する場合は、デメリットによってLv1で相殺、Lv10でも「カリスマ A」Lv10相当と目減りしてしまう。
宝具でデメリットを打ち消せば攻撃力バフをそのまま使えるので、宝具を打つタイミングであれば自身に使うことも考えられる。

【スキル3】至上礼装・月霊髄液 B→ EX CT:8-6
味方単体に、3Tの間、無敵(2回)と弱体耐性アップ最大30%を付与する。
月霊髄液のスキル版で、回数は1回減っているが、弱体耐性アップが代わりに複合している。
矢避けの加護」などの回数回避とは同時に貼れて、無敵のほうが先に消費されるため、3T制限はあるが無駄なく使える。
一方で、「心眼」など1T回避があっても無敵から消費され、他の無敵と重ねがけが出来ないため注意が必要。

幕間の物語クリアにより強化され、最大20のNP付与が追加される。これにより単体へのNP供給量は最大50%になり孔明達と同値になるほか、「2人に30%ずつ」のような器用な配り方も可能となる。

宝具「 混元一陣 (かたらずのじん)

3Tの間、敵全体に防御力ダウン(宝具Lv依存)・クリティカル発生率ダウン(OC依存)を付与して、味方全体にクラス相性の防御不利を打ち消す状態を付与して、自身の弱体解除をするArts属性の支援宝具。
防御力ダウンは宝具強化済みの「石兵八陣」と同倍率。「宣帝の指揮」と合わせてダメージを増強できる、
クリティカル発生率ダウンは標準の倍率。術や狂のエネミーのクリティカル発生率は通常10%であるため基本的にクリティカルが起こらなくなる。*1
自身の弱体解除は「宣帝の指揮」のデメリットを消すのがメインになるが、スキル封印やスリップダメージなども解除出来るため状態異常の対策ができる。

味方全体にクラス相性の防御不利を打ち消す状態を付与する効果は初。自身のみでは水着ネロが存在。
この効果が持続中はあらゆる敵からの攻撃を等倍以下で受けられるようになりPTの安定感が増す。ただし打ち消すのは防御不利のみであって攻撃不利は打ち消さないので注意。

  • 対バーサーカーや対アルターエゴなど多数のサーヴァントが防御不利クラスとなる敵の対策
  • 高難易度クエストなど混成クラスの敵の対策
  • 弱点が多い味方バーサーカーの耐久力向上
  • フォーリナー同士での戦闘時の弱点補強

など利用できる場面は考えられる。
また、敵が弱点クラスであっても採用したい優秀なスキル・宝具を持つマーリンジャンヌ・ダルク始皇帝水着BBゲオルギウスなどのサポートとしても有効。

ただし、殺生院キアラの「ネガ・セイヴァー」によるルーラー有利だけは打ち消すことができない。サバフェスのムーンキャンサー「夜の殺生院」の対策ができないことも意味するので、別の手立てを考えるべきだろう。

「復刻版レディ・ライネスの事件簿」に合わせて2022/1/12に追加された強化クエストで宝具レベル比例のNP獲得量アップ(30-50%)と味方全体の宝具OC1段階上昇が追加。
宝具チェインで使う場合は前に置くことが多いためOC強化をすぐ活用しやすく、NP獲得量アップにより宝具の再装填もより楽になった。
これによりArts耐久編成(複数クラスの敵が多数出てくるタイプの高難易度など)に使いやすくなった。

総評

星5ライダー初となるサポート特化型ライダーおよびArts型ライダー。
全サーヴァント内でも限られている防御力アップ、回数無敵、防御不利打ち消し効果など比較的防御寄りの構成ではあるが、攻撃力アップ・防御力ダウンの性能でも上位でありサポートとして優秀な能力が揃っている。
攻撃力アップ・NP供給できるオジマンディアス、無敵・ターゲット集中で味方を守れるアキレウスなど強力な効果を持つ星5ライダーは多いが、その中でも一線を画する独特なサポート特化のポジションである。

サポーターとしてはスター集中度が高いのが気になるが、クラス統一であれば気にならない。
同クラスでは全体攻撃力ダウンスキルを持つイヴァン雷帝、Artsサポートが出来る坂本龍馬あたりがとりわけ相性が良い。
オジマンディアスの「皇帝特権」に上乗せして耐久性を伸ばしたり、性能は優秀だが攻撃力アップを自前で持たないアキレウス坂田金時〔騎〕イシュタル〔騎〕アルトリア〔サンタオルタ〕のサポートも出来る。

A2枚A宝具かつ防御寄りの能力と中長期戦向きの能力を持ちながら、来るであろう敵の宝具対策に貢献し辛いのが最大のネック。 スタンやチャージ減といった遅延手段を持たず、無敵で庇えるのもターゲット集中できない1騎のみ。 そのため他に盾役や全体無敵・回避をもつ鯖を入れる等、対策を考える必要がある。 宝具にチャージ減を持つ鯖が多い弓クラスとは、スター集中度の関係で相性はあまり良くない。

「クラス相性の防御不利を打ち消す状態」を付与できる宝具を活かせるバーサーカークラスとの混成は運用の選択肢の一つ。バーサーカー最大の欠点を打ち消すことが出来る。
司馬懿〔ライネス〕はライダークラスであるためスター集中しやすいが、バーサーカーは元々クリティカルを運用し難いため競合しない。

クリティカルアタッカーを添えるのならば、アタッカーに熱砂の語らいなどのスター集中礼装を付けてしまうのも手。
ランサー以上の集中率を持つならばこれでライダーから星を奪えるので、彼女のスター集中率は3人目のサポーターから星を奪えるという長所に転じられる。

またゲオルギウスシュヴァリエ・デオンなどターゲット集中持ちサーヴァントとも相性が良い。
スキルで防御力アップを付与でき、狂を含む混成の敵に対しては宝具によって等倍で受けられるようになり、敵の宝具などに対しては無敵で凌ぐことが出来るようになるため生存時間が伸びる。

アサシンに対しては仮想敵がライダーであるため使い難いキャスターのサポーターの代わりとして運用することも出来る。
また、宝具効果により、優秀なサポーターが集中しているキャスターがライダー相手に防御等倍で立ち回れるのは特筆すべき点だろう。
カード構成的にアーツチェインを組みやすいセミラミス、スター集中スキルを持つ李書文〔殺〕あたりが候補。

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最終更新:2022年01月12日 22:35

*1 騎が15%、弓が20%、殺が30%、他クラスは基本10%。キメラ系は30%、獣人はクラスの2倍に設定されている。