伝説のポケモンの鳴き声表記

登録日:2017/06/17 Sat 00:56:55
更新日:2025/04/15 Tue 13:18:00
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ぱるぱるぅ!!!


ここでは伝説のポケモンの鳴き声表記について解説する。



概要

ポケットモンスター』シリーズでは、毎世代「伝説のポケモン」と呼ばれる、フィールドなどで出現するよくいるポケモンとは毛色の異なる特殊なポケモンが登場している。

これらのポケモンはシナリオ中、その多くはシンボルエンカウントとして登場する。
(ただし一部は徘徊系と呼ばれ、草むらで出会っては逃げ出会っては逃げを繰り返す)
これらのポケモンを捕まえる際には話しかけたり近づくことになるわけだが、その際には鳴き声がテキストで表示される。

……しかし。仮にも破壊の化身とされていたり、天候や時空間さえをも操ったりする人知を超えた伝説ポケモンたちの鳴き声ときたら、どうにもしまらないというか、ゆるいものが少なくないのだ。

これはゲームフリークによれば、伝説のポケモンの登場シーンの多くは緊迫した状況であるため、いちど気を休めて欲しいという心遣いなのだとか。
実際このあと捕獲が大変だし、『BW』以降はその後もシナリオが続くため理解できなくはないが。

だが、あまりにぬけた鳴き声なのでどこか頭に残ってしまう事が多い。
「ぱるぱるぅ!」「モエルーワ!」「バリバリダー!」は多分記憶に残るトップ3だろう。
この理由にはゲームフリークのもうひとつの意図、「基本的に1度しか聞けないため印象に残るようなものにしたい」がある。
たとえ一戦きりのキャラでも特徴的な含み笑いをし、そのけったいなバリエーションに定評がありまくる『キン肉マン』の超人達に通ずるものがある…かも。


鳴き声表記・世代別

第一世代

ギヤーオ!!
まあでかい鳥だしそういう鳴き方をするのは理解できる。
違和感が薄いためにむしろ地味になりがち。
ちなみに『FRLG』では感嘆符がひとつ減った「ギヤーオ!」である。

みゅう!
初代伝説ポケモンで、人工の戦闘向けクローンと設定がかなり黒いうえ、多くの関連作品でもかねがね人間の暗部が描かれることが多いミュウツーだが、『XY』ではなんとこんな可愛い鳴き声なのである。ちなみに初代と『FRLG』では「ミュー」であった。これもこれでかわいい。「おや」であるミュウをまねっこしたのか?
なお『HGSS』では鳴き声表記はなく、画面が揺れるようにして戦闘開始。

ミュー‥‥
『エメラルド』で配布された「ふるびたかいず」で行ける「さいはてのことう」で出会ったときのみ聞ける鳴き声。


第二世代

ららいー!!」/「ええいー!!」/「すすいー!!
見た目に反してかわいい。
なお、これらは全て『USUM』にて追加されたもので、実は初登場から18年間鳴き声テキストは存在していなかった。

ギャーアアス!!
『HGSS』では「ギャアァーース!!」。さすが三鳥のトリオマスターだけある。シンプル。

ショオーッ!!
HGSSでは「ショオォーッ!!」である。なんとなく和風っぽい。

るるらららっ!
歌声のような可愛らしい鳴き声。
映画『幻影の覇者ゾロアーク』で配布されたセレビィを『BW』のヒウンシティのゲームフリークに連れて行くことで発生するゾロアのイベントでのみ聞ける。


第三世代

ざざ ざり ざ……」/「じゃきー!」/「じ・じ・ぜ・じ・ぞ
少し意味深な気もする鳴き声。

ひゅああーん!」/「しゅわーん!
兄妹そろってかわいい。

ぎゅらりゅるぅぅぅぅ!
『HGSS』より(『RSE』では超古代ポケモンは三匹とも表記無し)。
なにげにいいにくい。
ゲンシカイキ廃止に伴い、『BDSP』『SV』ではこちらが採用されている。

  • ゲンシカイオーガ
ぎゅらりゅるぅぅぅぅううあああッ!!!
戦闘こそゲンシカイキ状態で行われるため、便宜上ゲンシカイオーガとしているが、叫ぶのはゲンシカイキムービーが入るなので、実はこの叫びをあげたタイミングではまだただのカイオーガである。

ぐらぐらるぅぅぅぅ!
やはり『HGSS』より。地震をイメージしたのだろうか?
らんらんるーとは一切関係ない。たぶん。
こちらもゲンシカイキのない作品では旧版が採用。

  • ゲンシグラードン
ぐらぐらぅるぅぅぅぅぁぁあああッ!!!
リメイク版では地味に言いづらくなった。
叫ぶタイミングはカイオーガと同様なので、ゲンシグラードンとするのは便宜上のものである。

きりゅりりゅりしぃぃ!
『HGSS』から、そしてレックウザは捕獲時メガシンカしないため変更なし。
ついた渾名が「胡瓜」。見た目も胡瓜っぽい。


第四世代

きょううん!」/「きゃううん!」/「きゅううん!
ユクシーゲーム上で鳴き声と全く同じ表記をするとくせいが存在する、という点で特筆に値するか。

グギュグバァッ!!!
一度見ただけで忘れないこのインパクト。だが相方はその上を行った。

  • ディアルガ(LA)
グギュグババァグアア!!!}」
Pokémon LEGENDS アルセウス』でのもの。パルキア捕獲直後出現した、暴走状態のディアルガの叫びである。

ガギャギャァッ!!!
『パール』での鳴き声。ディアルガと雰囲気が近く対になるポケモン感たっぷりなのだが………

  • パルキア(プラチナ以降)
ぱるぱるぅ!!!

……どうしてこうなった
ディアルガは変更されていないのになんでこっちは変えたんだよ。
あんまりだったためか、リメイク版の『シャイニングパール』では戻された。
「パルッ!パルルッ!」ではありません。念のため。

  • パルキア(LA)
ぱるらぱるぅるらああ!!!
ディアルガ捕獲後に出現した暴走状態の鳴き声。
せっかく『BDSP』で戻したのに、またぱるぱるしてしまっているあたり、どうもゲーフリとしては「パルキア=ぱるぱる」というイメージにしたいようだ。

ごごぼっ ごぼぼぼ!
図鑑説明文やアニメでの扱いにも負けず劣らず、鳴き声にも伝説の威厳が無い。
一部からは「吐いているようにも取れる」とまで言われるほど。
恐らくは煮えたぎるマグマをイメージしているものと思われる。

……ズッ ズッ!!
鳴き声って言うよりむしろ歩いてきてませんかこれ。
その弱さからよく「ズッwwwズッwww」なんて書かれることも。
まあコイツの場合ゲームより映画の方が凄まじいインパクト残していったけども。ギガギガフンフン。

……ビシャーンッ!!
  • ギラティナ(オリジンフォルム)
ギゴガゴーゴーッ!!
オリジンのほうが有名。多分パルキアと同じような理由で。
なお、『Pokémon LEGENDS アルセウス』におけるテキストのアレンジはディアルガ・パルキア同様アナザーフォルムに入っており、一瞬の静寂も挟まずいきなり「ビシャーンッ!!」と叫んだり、倒された時に「ビシャアンッ……!」とヘタレたりと、『DP』時代に比べると感情豊か。

るなーん
かわいい。
なお、これは『BW2』で追加されたもの。クレセリアが月モチーフだからか。

…… …… ……
 …… …… ……」(原作・LA)

……なき……ごえ……?
流石に黙っているためかテキストと同時に鳴き声が再生されることはない。

グ ガ ガ ガ ギー」(ポケモンレンジャー バトナージ)
外伝作のこちらではこの表記になっており*1、鳴き声も再生される。暴走状態の鳴き声なのか、苦しそうになっている。

きゅうう ううん
なお、ダークライとシェイミはあのなぞのばしょを使わない場合『DP』では会うことが出来なかったため、鳴き声テキストはアイテムが正式配布された『プラチナ』と『BDSP』でのみ見ることができる。
アルセウスほどではないがレア鳴き声。

ひゅ〜
Pokémon LEGENDS アルセウス』で追加。特定条件を満たして海の門を潜った際の鳴き声。
長い距離を泳いで自分が産まれた海の底へ帰るので、海の流れをかけていると思われる。

ドドギュウウーン!!
実はレア鳴き声っていうかチートを使わないと見られなかった鳴き声。
何せ公式でのアルセウスとの戦闘イベントは完全なお蔵入りとなっており、
バグ技で出会う方法も2017年に見つかるまで無いとされていたため。
なのにめっちゃ有名。はたしてどれだけのプレイヤーが改造に手を出したのだろうか?
そしてさすが三匹の生みの親であると言わざるをえないインパクト。
リメイクでは『Pokémon LEGENDS アルセウス』連動の特典としてちゃんと戦闘入手できるようになり、15年越しにこのセリフを正式に見れるようになった。


第五世代

きゅきゅわわーんっ!
鳴き声そのものはそこまでインパクトは無いが、
おそらく道場通いなどで見慣れて覚えている人は多いのでは?

こふおおおおーっ!」/「ぐるるおおーっ!」/「ききゅああああーっ!
妥当な鳴き声。下記の連中のインパクトが強すぎて印象に残りにくい。

ばりゅるるるるーっ!」/「しゅるばばばーっ!」/「どろるるるるっ!
天候をイメージしたのだろうか。

モエルーワ!
ンバーニンガガッ!
バーニンガッ!
……シュボ
明らかに喋っている。英語版だと萌えるーわモエルーワは「Burn,baby,burn!」。ノリいいなお前。
「バーニンガッ!」は『BW2』にてキュレムとの分離時に使用。
「……シュボ」は『BW2』にてN戦後にライトストーンに戻されることを拒否している反応。実は『BW』でも改造すれば確認できた。

バリバリダー!
ババリバリッシュ!
バリッシュ!
……バリリ
なんかやたら元気だなお前。
ちなみに英語ではバリバリダーは「It's shocking!」。完全に人語です本当に(ry
「バリッシュ!」はキュレムと分離時に。
「……バリリ」はやはり『BW2』で正式登場したもの。

ヒュラララ!!
ライトノベルにありそう
レシゼクに印象を食われがちだが、大抵キュレムもセットで語られる為知名度は高い方。
  • ブラックキュレムホワイトキュレム
バリィバキュロムッ!!」/「バァーニキュラムッ!!
ゼクロム・レシラムの鳴き声にキュレム要素が混ざったようなものとなっている。

メロート
『SV』で追加。

第六世代

イクシャア!!
仏語のX(イクス)に由来。

イガレッカ!!
仏語のY(イ・グレック)に由来。

ゼドアーッ!!
仏語のZ(ゼッド)に由来。


第七世代

じぇるるっぷ……
SM』でのエーテルパラダイスでの初遭遇時のテキスト。モチーフがクラゲだからだろうか。
ウルトラスペースでの再遭遇時はテキストなし。

  • ウツロイド(USUM)
べのめのん……!
『SM』から変更。
由来はvenom(毒)+phenomenon(現象)か。
なお『USUM』では『SM』登場UBにもれなく鳴き声が与えられた。

ババァルクウッ!!
bulk(筋肉)が由来。
生息地の情景も筋肉っぽさMAXのはっちゃけた世界に住んでいるだけあって、どこまでも筋肉なヤツである。

かぶりん
ゴキブリは「ゴキカブリ」とその昔呼ばれており、残飯を食う者という意味だった。
英語の現在進行形(ing)要素もかけているのだろうか?

デンショック!
文字通り電飾。でんきタイプなので、「でんきショック」ともかかっている?

ヤー! ターン!!
剣道は習い始めの頃から広範囲に使われる「ヤー!」「アー!」と面・胴・小手の攻撃技に応じて使う「めん!」「どう!」「こて!」の発声練習が行われる。

かがよふ
「ふ」は日本語の古文で現代の「う」に同じなので「かがよう」となる。
「かがよう」とは「光り輝く」という意味。
名前の由来のかぐや姫の入っていた竹をイメージしているのかもしれない。

ドカグイイ!!
ドカ食い。なんともド直球な……。

カプゥーコッコ!」/「カプゥーフフ!」/「カプゥブルル!!」/「カプゥーレ!!
カプたちは基本的に自分の名前を多少もじっている感じである。
テテフとレヒレは対戦でも大暴れだった為、厳選の流れでこの2匹の鳴き声は覚えたという人も多いのでは?

なお間違えやすいがコケコの「ソルガレオルナアーラ)……ヨカッタ……」「……イクゾ」は鳴き声ではない。
あくまでテレパシーみたいなもの。

ラリオーナッ!!!
ハワイ語でla(太陽)+liona(ライオン)。

マヒナペーアッ!!!
ハワイ語でmahina(月)+pe‘a(コウモリ)。

シ…… シ…… シカリ……!
ウルトラネクロズマの鳴き声。
ネクロズマの名前の由来となった「死(ネクロ)」の光(プリズム)。そのまんま。かの世界の神様的存在でもある為、「然り」とかかっていたりして。
暴走形態であるため、鳴き声も苦し紛れな雰囲気。

リノ……!!
通常ネクロズマの鳴き声。
ハワイ語のlino(輝く)に由来。
『USUM』での追加で、『SM』ではそもそもランダムエンカウントのため鳴き声表記無し。

第八世代

ウルォーード!!」/「ウルゥーード!!
どちらも最初に出会う時の鳴き声。「wolf=狼」と「ソード」「シールド」から来ているのだろう。
なお、ムゲンダイナにテキストは無し。

  • ダクマ
べ べあーま…
べあーく!!」(いちげきのかた)
べあくあ!」(れんげきのかた)
ダクマはbear(熊)+armor(鎧)
ウーラオスは初めて掛け軸を見せて進化させた後に聞け、「bear=熊」とそれぞれの型のタイプ「あく」「アクア=みず」を合わせているのが特徴。

カムンバ クラウンバ
捕獲前のイベントでのもの。
他にも多数の鳴き声があるが、基本的に冠(クラウン)をもじっている。
「カムムイ」には冠をもじった他に、カムイもかかっている可能性がある。

じじ じじじ」/「っくっ
レジ系らしい鳴き声テキスト。

バシロォーッス!!」/「バクロォーッス!!
鳴き声テキストに体色が含まれているのが特徴。

ああ〜い
コギトからの呼び出しへの受け答えと「愛」をかけたものと思われる。


第九世代

アギャアアアス!!
主人公の相棒となる1体目の鳴き声。テキストが共通になるのはパケ伝では初の事例。
駄犬とても人懐っこく、平時の鳴き声は主に「アギ」「アギャス」で、一部からは気さくな挨拶とか言われる。伝説のポケモンでありながら相棒として序盤から冒険するためバリエーションも多い。

  • コライドン/ミライドン(2体目)
グオオオオ!!
こちらはストーリー中で対峙する2体目の方のテキスト。
1体目よりも凶暴/冷酷であるためか鳴き声も圧が強い。

ソソゲー!!」/「キル!! キル!!」/「カキシルス」/「ミヨミヨー
いずれも元となった宝の用途を表す鳴き声である。
パオジアンの「キル」はkillではない。
あとディンルーの「ソソゲー!!」を「クソゲー!!」と空目した人も多かったり、チオンジェンが「カキシルス」と言いながら同人誌を描き記すイラストが多かったりとやたらネタが多い。

ドン!フアアアンド!!」/「ウィ・ルドン・ファー!!」/「ぷりぃぃぁあ!!」/「デデデデリデリデリ・バー」/「じじじてっこー!!」/「バ・ビラ・ブビラ!
現代にいる似た種族のポケモンの名前をもじった、パラドックスポケモンらしさ溢れる鳴き声。
イダイナキバテツノワダチはそれぞれ古代・未来のドンファンであることから、前者は「Donphan+ed(規則動詞の過去形)」、後者は「will(未来系の助動詞)+Donphan」が鳴き声の由来だろうか。
スナノケガワは「磁鉄鉱」が由来か。

ぽにおー!
ぽにおをひっくり返すと「おにぽ」となるので、(オーガ)ポンを意味しているのだろうか。「がお」と鳴くこともある。
極めて特殊な変態ではない
また、あるポケモンと相対した時には「……がお゛ぼう゛つ!!」と激昂したような鳴き声をあげるシーンも。

ヌンダフル!!マシッキャー!!キチチチチ!!

イイネイヌは「Wonderful」が由来。
残りの2体は両方とも自分の名前を捩ったものとなっている。

「えんがるるあ!!」
「らいごううあ!!」
古代のエンテイライコウとされるパラドックスポケモンの鳴き声。
現代種の鳴き声と似ていて意外と可愛らしいが、何処か圧が有るのが特徴。

「コフュ オオ ンン!」
「グルュ ルルル ンン!」
未来のコバルオン/テラキオンとされるパラドックスポケモンの鳴き声。
こちらも現代種を踏襲しているが、他の未来のポケモンと同じく機械的な鳴き声が特徴。

「テアラコパリ」
やはりというか自分の名前を捩ったものと思われる。
ちなみに戦闘時ではなく、手持ちに入れてとある場所に連れて行ったときに発する。

「モ モ ワ ロ ウ!!」
そのまんま。判明前までピーチドンと呼ばれていたので正しい名前で呼んで欲しかったのだろうか。
この他にも最初の登場時には「モモワーイ!」とも鳴いている。

追記・修正は独特の鳴き声をしながらお願いします。

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最終更新:2025年04月15日 13:18

*1 なお、ダークライの鳴き声が表記されているのは、外伝作全てを含めてもこの作品のみ。