クオンタイズの使い方
ここではリアルタイム入力によってグリッドから外れてしまったノートを調整する「クオンタイズ」の使い方について説明します。
クオンタイズとは
クオンタイズとは、リアルタイム演奏によってグリッドから外れてしまったノートを自動補正する機能です。
例えば以下のノートはグリッド線から大きくズレているノートがいくつかあります。
この状態から「SHIFT+Q」を押します。
するとノートの始まりがグリッド線にピタッと合いました。
3種類のクオンタイズ
FL Studioでは、3種類のクオンタイズから目的に合わせて選ぶことができます。
No |
種類 |
説明 |
ショートカットキー |
1 |
Quick quantize |
ノートの先頭と末尾を揃える |
CTRL+Q |
2 |
Quick quantize start times |
ノートの先頭のみ揃える |
SHIFT+Q |
3 |
Quantize |
詳細なクオンタイズを行う |
ALT+Q |
先程おこなったクオンタイズは「Quick quantize start times」で先頭のみ揃えるものです。
通常は「CTRL+Q」で先頭と末尾を揃えるものを使うのが良いと思います。
なお「Quick quaontize」を行った結果は以下のとおりです。
なおショートカットキーはすべて "Q"uantizeの「Q」キーを使います。
詳細なクオンタイズ
先程の "Quick" 系だと常にグリッドジャストに調整されますが、より細やかなクオンタイズ(リアルタイムの揺らぎも残したい)を行いたいときに「詳細なクオンタイズ」を使用します。
「ALT+Q」で詳細なクオンタイズを行うと以下の表示となります。
かなり多くのパラメータがありますが、とりあえず以下のパラメータだけ抑えておけばOKです。
パラメータ名 |
説明 |
Strength > Start time |
ノートの先頭の調整割合 |
Strength > Duration |
ノートの末尾の調整割合 |
Reset |
リセットボタン |
Accept |
決定ボタン |
例えば "Start time"を左に回すともとの状態に近づき、右に回すほどグリッドに近づきます。
"Duration"も同様で、ノートの終端を調整することができます。
調整後は "Accept" で確定するとクオンタイズの処理は完了します。
テンプレートグリッド
フォルダアイコンをクリックすると、クオンタイズを行うグリッドのテンプレートを選ぶことができます。
例えば「16_machine swing」を選ぶと 16ビートのSwingを適用したクオンタイズを行うことができて、ドラムパターンを跳ねたリズムにしたい場合に便利です。
参考
公式の解説動画
最終更新:2023年12月30日 09:01