Stereo Imageテクニック

FL Studioの標準プラグインを使用したStereo Imageのテクニックについて書きます。



1. ミキサーのステレオ分離テクニック

このアイコンをクリックすると、モノラル・ステレオを制御するアイコンがミキサーに表示されます。

この3つの項目が表示されます。

上から順に「位相の反転」「ステレオ反転」「MONO/STEREO」となります。
アイコン 概要 説明
位相の反転 音がこもる場合に位相を反転すると、
音が前に出ることがあります
ステレオ反転 ステレオの右と左を入れ替えます
MONO/STEREO 右に回すとモノラル、
左に回すとステレオになります

MONO/STEREO機能を使って、リードを「モノラル・トラック」「ステレオ・トラック」に分離することができます。(いわゆる M/S [ミッド・サイド] 処理)

これにより、ステレオトラックにエフェクトを個別にかけることができます。
以下、ステレオトラックにかけるエフェクトの例です。

ステレオトラックにEQ・リバーブをかける

SIZEを目一杯上げて、DRYを減らしWETを上げます。

もしリバーブに厚みを出したい場合には "DELAY" を上げて、"WET"を減らしても良いと思います。

ステレオトラックにリバーブを深くかけることで音が重たくなってしまうので、EQでローをカットします。

サイドチェイン・ディレイをかける

さらにサイドチェインやディレイをかけても良いです。
サイドチェインには Fruity Love Filterを使用しました。

ディレイには Fruity Delay 2 を使用しました。

エフェクトトラックの設定例

最終的にはこのようなスロットの並びとなりました。

作成したミキサーのプリセットを添付しておきます。
LeadStereoEffect.fst

2. ワンショットにステレオをかける

Fruity Stereo Enhancerを使用すると、ステレオ感が増します。

よりステレオ感を増したい場合には Fruity Stereo Shaperを使用します。

ステレオ分離した音に Delayをかけることでよりステレオ感が得られます。(ハース効果。ディレイにより音像の広がりを演出するテクニック)
最終更新:2024年02月07日 13:47