UI

チャンネルラックの上下移動

「ALT+上下キー」または「SHIFT+ホイール」でチャンネルラックを上下に移動できます。
「SHIFT+ホイール」に関しては、[[プレイリスト]]でのトラックの移動や、
[[ミキサー]]画面での[[ミキサー]]トラックの並び替えにも使うことができます。

チャンネルラックの文字を広げる

サンプルのファイル名が長すぎて読めないときの対処方法です。
グループとChannel rackの間にある部分をマウスドラッグして伸縮できます。

パターン(ステップ)の入力

Fill each stepsを使った入力

チャンネルラックを右クリックして “Fill each # steps” からパターンを自動入力できます。例えば "Fill each 4 steps" を選ぶと 4つ打ちのパターンを入力できます。


ちなみに Fill each step にはショートカットキーが用意されていて、右クリックしてポップアップメニューが表示された状態で、それぞれ「2」「4」「8」のキーを押すと対応するパターンが入力されます。

パターンのRotate

例えばHiHatをオフビート(裏拍)にしたい場合、 “Fill each 4 steps” で 4つ打ちのパターンを配置して置いて、”Rotate left” または “Rotate right” を2回選ぶことで裏打ちのパターンを作ることができます。

もしくは “SHIFT+CTRL+Left (or Right)” のショートカットキーでも移動可能です。

Advanced Fill Tool の使い方

パターンの自動生成ツールである “Advanced Fill Tool” の説明です。Advanced Fill Toolを使うには、チャンネルラックを右クリックして「Advanced fill…」を選びます。

すると Advanced Fill Tool が表示されます。

使い方の概要としては以下のとおりです。
項目名 説明
①ノブ パターンの開始位置の調整
②再生・停止ボタン 再生と停止の制御
③Solo ソロ再生の切り替え
④サイコロ パターンをランダムで決定
⑤Fill Type 基本的に「Euclidean (ユークリッド)」を選ぶ
⑥Sequence length / Step count パターンの長さとステップ数
パターンの作成手順としては、以下のとおりです。なおユークリッドアルゴリズムは民族楽器のパターン生成に向いているので、Conga や Cowbell、Bongo などパーカッション系の音源が使いやすいと思います。
以下、使い方の流れの一例です。
  1. ⑤Fill Type を “Euclidean”にする:ユークリッドアルゴリズムでリズムを生成します。他のFill Typeはあまり使い道がないと思います
  2. ④サイコロや⑥Step countでパターンを生成:サイコロでランダムにパターンを作ったり、”Step count” で回数を調整します
  3. ②再生や③ソロでパターンを確認しつつ、①ノブで開始位置を調整:再生したりソロにしたりして確認します。またノブを回すと開始位置をずらすことができます
  4. パターンを決めたら “Accept” ボタンで確定する:良いパターンが作れたら “Accept” ボタンで確定します

ベロシティやピッチ、タイミングを修正する

ステップシーケンサーからベロシティなどのパラメータを変更する方法についてです。
右上の青いグラフアイコンをクリックするとパラメータを修正できます。
  • Note: 音階
  • Vel: ベロシティ
  • Rel: リリース
  • Fine: ファインチューン(半音以下の音程調整)
  • Pan: パン (音の左右の定位)
  • X: MOD X (フィルター)
  • Y: MOD Y (レゾナンス)
  • Shift: 発音タイミング (値を大きくするほど後ろにずれる)

キーボードの「K」キー長押しでもこの画面を表示することができます

Swingを設定する

Swingの値はステップシーケンサーの上にあるこのノブを動かすと設定できます。

チャンネルごとにSwingのかかり具合を変更するには「タイトルバーの歯車アイコン > スパナアイコン > Time > SWING」から変更できます(0%〜100%で指定します)。

チャンネル名の変更

チャンネル名の変更方法

まずは名称を変更したいチャンネルラックを確認します。

そうしたらチャンネルを右クリックして「Rename, color and icon…」を選びます。

すると以下の名前編集ダイアログが表示されるので名前を変更します。
ここでは「Drum」としました。

変更した名前を決定するには、チェックボタンをクリックするか「Enter」キーを押します。

するとチャンネル名を変更できました。

なお、チャンネル名の変更に “F2キー” は対応していません。F2キーでの変更は「Playlist」または「Mixer」の名前を変更したいときに使います。

「SHIFT+クリック」または「ホイールクリック」で名前変更ウィンドウを素早く呼び出すことができます。
そして、このショートカットキーは[[プレイリスト]]での"パターン名"と"トラック名"の変更、
[[ミキサー]]での"インサート名"の変更にも使えます。

プリセットから名前・色・アイコンを設定する

毎回名前を入れるのが面倒な場合はプリセットから指定すると良いです。

プリセットを選ぶには名前変更ダイアログから、左下にある「▼」をクリックすると、プリセット一覧が表示されます(ここでは “Drums” を選びました)

するとこのように「アイコン」と「色」「名前」が設定されてとてもわかりやすい状態になります。
さらに「CTRL+L (Cmd+L)」で[[ミキサー]]に自動割当すると、
[[ミキサー]]トラックにも同じ設定(名前・色・アイコン)が割り当てられます。

プリセットのカスタマイズ方法
プリセットの設定は FL Studioをインストールしたフォルダの "System/Config" に以下のファイルがあります。
  • NamePresets_Channel.txt: チャンネル
  • NamePresets_MixerTrack.txt: ミキサー
  • NamePresets_Pattern.txt: パターン
  • NamePresets_PlaylistTrack.txt: プレイリスト
ただ残念なことにバージョンアップを行うと上書きされて消えてしまうので、もしプリセットを追加する場合はバックアップを残して、バージョンアップ時に再び上書きする必要があります。

複数のチャンネルにまとめて色を割り当てる方法

色を割り当てたいチャンネルをマウスドラッグで選択します。

なお、まとめてチャンネルを選択したい場合には、以下の操作方法があります。
操作方法 説明
左クリック 1つのチャンネルだけを選択
左マウスドラッグ 連続したチェンネルを選択
右クリック 選択解除
左ダブルクリック 全選択
SHIFT+左クリック 追加で選択
左上の▶ボタンから "Color selected > Gradient" を選びます。

色選択ダイアログが表示されるので、色を選ぶと開始色が設定されます。

もしグラデーションにしたくない場合は、▶ボタンをクリックすると終了色も同じ色になります。

左下にある "Accept" ボタンをクリックして決定すると以下のように色が設定されました。

音源の管理

Layerで1つのトラックにまとめる方法

例えば以下のように同じフレーズを複数のトラックでレイヤーしたい場合は、”Layer” を使うことで1つにまとめることができます。

まずはプラグインの追加から「Layer」を選択。

そして “Layer” を選んだ状態で、SHIFTキーを押しながらレイヤーしたいチャンネルをクリックします。

そして「Set children」をクリックすると、チャンネルをまとめることができます。

これで “Layer” に入力した演奏データが各レイヤーに反映されるようになります。

チャンネルをグループ分けする

例えば以下の Kick と HiHat のチャンネルをまとめてみます。まずはマウスでチャンネルをドラッグするか、”SHIFT + クリック” で複数選択します。

次に “Alt + G” を押すと Filter Group の名前入力ダイアログが表示されるので、”Drums” と入力してチェックマークをクリックして確定します。

するとグループフィルターが作られ、複数のチャンネルラックをまとめることができました。

複数のプラグインを同時に表示する

FL Studioは通常複数のプラグインを同時に表示することはできませんが、「ALT」を押しながらクリックすると同時に複数のプラグインを表示できます。

未使用のチャンネルやオーディオを削除する

使っていない音源を消すにはメニューから「TOOLS > Macros > Select unused channels」を選びます。


すると未使用のチャンネルが選択されます。

後は▶ボタンから「Delete selected」を選ぶ、または「ALT+DELETE」で削除します。

ミキサーとの連携

ミキサーへの自動割り当て

チャンネルを選択して、"CTRL+L" を押すと現在選択しているチャンネルを未割り当てのミキサートラックへ自動割り当てします。
ミキサー・トラックを指定して名前と色を割り当てる方法
ミキサーに割り当てたいチャンネルを選択した状態で、ミキサートラックを選んで "CTRL+L" を押します。

するとチャンネルに設定した色と名前が選択しているミキサートラックに割り当てられます。

複数のチャンネルをミキサー・トラックに割り当てる方法
割り当てたいチャンネルを複数選択して、割り当てたいミキサートラックを右クリック、"Channel routing > Route selected channels starting form this track" を選びます。(もしくは「CTRL+SHIFT+L」)

するとこのようにチャンネルの色と名前が連続で割り当てられました。

チャンネルラックから直接ミキサーを開く

チャンネルラックのミキサートラック番号をダブルクリックすると、対応するミキサートラックを直接開くことができます。

動画

チャンネルラックの便利な機能をまとめてみました。
最終更新:2024年01月07日 11:25