このページでは、作曲には役に立たないFL Studioに関する小ネタをまとめます。


標準シンセ関連

Harmorのプリセットには “Nyan Cat” がある

Harmorの登場近く (2011年) にネットで流行していた「Nyan Cat」を再現したプリセットが「Sequence > Nyan Cat」に用意されています。


Harmlessのプリセットにはモータルコンバットのプリセットがある

Harmlessには映画「モータルコンバット」のテーマ曲で使われたオーケストラヒットを再現したプリセットがあります。
  • Leads > Mortal Kombat 1 FG
  • Leads > Mortal Kombat 2 FG
  • Leads > Mortal Kombat 3 GOL
「モータルコンバット」のテーマ曲については、Googleで「Mortal Kombat Theme Song」で検索すると見つかります。

Harmor-chan, Harmless-chan はセンシティブを理由に削除された

肌色多めの擬人化イラストが採用されていたプラグイン「Harmor」「Harmless」の Harmor/Harmless-chan は登場から数年後 (2018年頃)、センシティブを理由に削除されました。

Google検索でもセンシティブ扱いとなっている様子…?

標準エフェクター関連

Gross Beatのプリセットが DuftPank の楽曲で使われた疑惑

TRON Legacyという映画で使われたDuftPankの "Derezzed" という楽曲で Gross Beat のプリセットが使われたという疑惑があり、Image-LineのCEOである Scott氏 が検証動画をアップロードしています。


Image-Line関連

Image-Line (FL Studioの開発会社) の子会社には「MeldaProduction」「W. A. Production」「Producer Loops」「UVI 」がある

UVIの買収で、Image Lineはライフタイムアップデートがあるからそれほど儲かっていなかったはずでは…? というFLユーザーの疑問に対してCEOのScott氏からのコメント。
+ ...
はい、UVIは現在Image-Lineの一部です。

ちなみに、メルダプロダクション、WAプロダクション、
プロデューサーループもそうです(現在1年以上)。
私たちのサウンドページでこれに気づいた人もいると思います。

一部の人には驚くべきことかもしれませんが、
私たちは過去10年間で非常に急速に成長してきました。
FL Studioは1日30.000回インストールされ、
新しいリリース中に1日70.000回ピークに達し、
最大のプロデューサーの一部はFL Studioを使用して
世界中でチャートトップの音楽を作成しています。
その成功は、企業、そして最も重要な才能を追加することで、
Image-Lineビジネスを強化する立場に私たちを置きます。

UVIはすでに自分自身で非常にうまくいっており、
ユーザーベース全体に対して独立して高品質の製品を作成し、
リリースし続けます。
私たちは、将来的にそれぞれの顧客にとって意味のある、
お互いの製品を組み合わせて補完することを検討しています。

いいえ、私たちは彼らのビジネスを台無しにしたり、
VST / AUなどの販売を停止したりしません、それはばかげているでしょう。

これ以上、あなたは待って見る必要があります。
私たちは、25年間続いた生涯無料アップデートポリシーで、
約束を守るために信頼できることを証明しました。
チーム全体が、お客様によって正しいことをすることに誇りを持っています。
ここでは、行動は言葉よりも雄弁です。

FL StudioとUVIの両方の顧客には前向きで良いことがあり、
両方のビジネスは製品の観点から独立して働き続けます。

その他

Toby Fox氏は FL Studio で作曲している

大ヒットインディーゲームの “UNDERTALE” の開発者・作曲者である “Toby Fox” は FL Studioを使って作曲しているようです。
What do you use to make the music?
FL Studio. I often write the melodies and chords using a keyboard first.

音楽を作るのに何を使っていますか?
FL Studio。 最初にキーボードを使ってメロディーとコード進行を作ることが多いです。

以下は、Toby Fox氏がFL Studioでどのように作曲しているかの解説動画です。

Toby Fox氏が考える「良い音楽を作るための方法」という情報があったので簡単にまとめておきます。
  1. Just do it. (真剣に作曲に取り組む。最善を尽くして、曲を作り続けるだけ)
  2. Learn to play an instrument (楽器の演奏を学ぶ。曲を演奏することはコード進行やメロディーを学ぶのに役立つ)
  3. Analyze songs you like (好きな曲を分析する。MIDIや楽譜をコピーしたりお気に入りのパターンを見つける)
  4. Experiment (新しいことを実験する)
  5. Improving at production (DAWやプラグインの使い方を知り、作曲を改善する)

gol氏の「I wish I will hear even just 1 song that's not in 4/4 before I die」発言

曲の途中での変拍子対応について、gol氏は「私は死ぬまで4/4拍子以外の曲は聞かないだろう」→「FL Studioで4/4拍子以外の曲を作曲する必要はない」という発言をし、ユーザーを呆れさせ同僚を困惑させたりしました。

gol氏の設計思想として「FL Studioは低予算・小規模のプロジェクトなのでシンプルな設計を維持し、機能を厳選するべき」「変拍子対応はプログラム的にエレガントでない」という考えがあり、それを如実に表す発言として、FLの歴史に刻まれることでしょう…。

なお、gol氏が引退し、FL Studioも世界のトッププロデューサーが使用するDAWへと成長したため、現在のFL Studioのバージョンでは変拍子対応の機能は実装済みです。

gol氏はFLStudioの開発に20年間の人生を捧げた

チーフプログラマーであるgol氏 (Didier Dambrin) は20年もの間 (1996〜2015年)、FL Studioの開発にすべてを捧げました。引退後は甥っ子さんとレゴブロックで遊んでいたりと第二の人生を歩んでいるようです。
Dambrinはついに2015年にImage-LineとFL Studioの日常業務から後退した。「19歳から40歳まで、彼はFL Studioにしか関わっていなかった」とデ・カニーンは言った。「彼にはガールフレンドもいなかったし、自転車もいなかったし、車も何もなかった。彼は自分の人生で何かを作る緊急性を認識した。彼の次のプロジェクト? 彼はレゴセットをデザインして公式ストアに入ることを望んでいる。

■golは何をしていますか?
FL Studioでほぼ24時間365日働いた後、最近40歳になった後、golは他の興味を追求するために休憩を取っています。その中には、Leggo [sic] モデルを設計し、彼がしばらくの間持っていたゲームのアイデアに取り組むことが含まれます。
golは引退しましたか?他のスレッドでは、彼はまだImage-Lineの従業員だと言っていましたが、私の知る限り、それは新しい人を訓練することでした。彼は今、既存の製品に貢献していますか?
いいえ、彼は今のところプロジェクトや製品に取り組んでいません。彼は自分の興味を追求し、レゴキットをデザインしています。

Dubstepの一般的なBPMが140なのは FL Studioの標準BPMが140だったことに由来している

初期の Dubstepの盛り上がりを支えた Skream (Oliver Jones) によると、Dubstepの標準BPMが140なのは、当時のFL Studioの起動時のBPMが140であったことに由来しているようです。
Dubsteps 140 because that was the original load up tempo on FRUITY LOOPS 3
ダブステップ 140。これが FRUITY LOOPS 3 のオリジナルのロード アップ テンポだったからです。

なお、FL Studioは時代によって標準のBPMが変化するDAWで、現在はゆったりしたテンポのEDMが主流なので「130」が標準となっています。
(ちなみに他のDAWでは、BPM120が一般的です)

DAWのバージョン番号の歴史

@wiki
最終更新:2024年07月08日 20:55