インストゥルメントトラック・オーディオトラック




インストゥルメントトラック・オーディオトラック とは?

FL Studioの音源や演奏データ、エフェクターは他の一般的なDAWと異なり、チャンネルとプレイリストミキサーでそれぞれ別々に管理がされます。
これは柔軟なルーティングができて便利な反面、自由度が高いために管理が散漫になりやすいです。

例えば一般的なDAWでは、シンセは "インストゥルメントトラック"、オーディオデータは "オーディオトラック" というようにミキサーまで直結した構造となっています。おそらく、一般的なDAWに近づけてほしいという要望があり、FL にも、"Instrument track"、"Audio track" といった機能が用意されたので、そのの使い方について紹介します。

インストゥルメントトラック・オーディオトラックを使用するメリットについて

わざわざ "Instrument track" / "Audio track" を使うメリットは以下の通りです。
No メリット 説明
1 一貫したトラック名の設定 チャンネルラックで変更した名前が、
プレイリストやミキサーのトラック名に同時に反映されます
2 オートメーションを自動でグループ化 オートメーションを作成すると、
プレイリストの同じグループに自動で追加されます

Instrument track

Instrument trackとは「チャンネル」「プレイリスト」「ミキサー」を連動して、一般的なDAWのような管理ができる方法です。

チャンネルを Instrument trackにする方法

Instrument trackにするには、チャンネルを右クリックして "Assign to new instrument track" を選びます。

するとこのような表示になり、ミキサー番号がグレーアウトしました。

プレイリストを見るとトラックに割り当てられています。

ミキサーにも同じ名前で割り当てられています。

なお、ミキサーを別のトラックに移動する場合には、移動したいトラックの上にマウスカーソルを持っていて、"SHIFT+ホイール"で移動できます。

プレイリストから Instrument track にする方法

プレイリストのトラックを右クリックして、"Track mode > Instrument track > [シンセ]" を選ぶと、プレイリストから Instrument track にできます。

ただ、メニューの階層が深くて選びにくいので、おすすめはプリセット化しておいて、それをドラッグ&ドロップする方法です (もしくは "PLUGINGS" タブから選ぶ)。


Audio track

Audio trackを作成する方法

Audio trackを作るにはオーディオファイルを「プレイリストのトラック」にドラッグ&ドロップします。

ダイアログが表示されるので、「Audio track(s)」を選びます。

するとAudio trackが作成されました。

Audio trackはプレイリストのトラックを固定化したいときに便利です。

また Instrument track と同様、ミキサーに自動で割り当てられます。
最終更新:2023年12月29日 10:36