このページはFL Studioの情報をまとめていたwiki「[[FL Studio @ ウィキ]]」のアーカイブです。
情報はかなり古い(2008〜2015年ころ)のでご了承ください。
Edison
ワンサイクルの波形をサンプル/リッピングするには
- 既に録音済みの素材を使うのでなければ、シンセで鳴らす音はドライな(=フィルタもエフェクトも何もかけてない)音にしよう。最も倍音を豊富に取り込むためには、できるだけ低い音符をサンプリングするといい。たとえばC2ぐらい。
シンセのミキサートラックにEdisonを置いたなら、「Record on audio input」プリセットを使って、あとはそのキーを弾くだけだ。
- 録音を止め、waveform's settings(F2キー)を開き、ミドルノートを今録ったノートに合わせておく。Cの音を録ったなら、デフォルトでC5になっているのでそのままでもいい。
- 「Snap」をクリックするか、右クリックメニューからsnapを選んで、「Snap to pitch period」を選ぶ。
- 波形のどこかで周期一つぶんを選択する。ノートの基底音によっては1周期より多く必要になるかも知れない。要はループモードで鳴らしてみてこれだと思うものを選べばいいんだ。
- 選択が済んだら、トリムして(CTRL+DEL。ただし「Click-free editing」をOFFにしておくことを忘れずに)、必要ならノーマライズして、セーブするなり、Sytrusのオシレータウィンドウに直接D&Dするなりする。なんとSytrus(や3xOsc)のチャンネルのボタンにぶちこんでも動いちゃうぞ。
Sytrusのオシレータタブに入れると(倍音いじって)波形で遊べるのでもっと楽しい。
2008/11/28(Fri) 7:17 (Edison)
オーバーダブ・レコーディング
Ctrl+Fを押して「overdub recording」と入力してみよう。
ブラウザ上に「1-bar overdub recording」というミキサープリセットが見つかるはずだ。それをミキサースロットにドラッグ&ドロップしてみよう。
このプリセットを開くとFruity Delay 2と、その出力を録るためのEdisonが出現する。Delayは基本的にディケイなしの1-barディレイだと思ってくれていい。
Playを押そう。以後(この
ミキサートラックを通して)再生した音はすべてループに「追加」される。Edisonは各テイクをマーカーで分割しながら録音して行く。
Edisonの側から見れば、これはFLが再生を行っている間だけ録音する「オン・プレイ」レコーディングモードだ。テイクの区切りが生じるたびにマーカーを入れていくというしくみだ。
2008/12/12(Fri) 4:03 (Edison)
再生と選択のショートカットキー
Edisonでは、テンキーの/と*で前方/後方に再生(スクラブ再生)を行う。既に再生中であれば早送りで前方/後方再生する。
テンキーの+または-キーを押すと低速再生/もっと低速再生を行う。既に再生中のときに+を押すと高速再生し、-だと低速になる。テンキーのInsは+に同じ。
現在再生中でなければ、SHIFT+/または*を押すと再生インジケータを左右に動かせる。
再生中に↓キーを押し続けると「ライブセレクション」が行える(キーを押した瞬間から離した瞬間までを選択する)。
現在再生中でない時に↓キーを押さえ、そのまま/または*キーを押すことにより、精密選択が行える。
これらの機能は、対応コントローラ(Mackie CU)を持っていればMIDIジョグダイアルとスペシャルキーで同じことができる。
2009/01/26(Mon) 8:51 (Edison)
Slicex
スライスを別のスライスで置き換える
二つのループを二個のEdison、もしくはSlicexの二個のデッキにロードしているなら、一方のループ中のドラムスライス一個を簡単に別のループの一個と置き換えることができる。単純にマーカーを選択して(ラベルをCTRL+クリック)、もう一つのドラムループの置き換えたいマーカーのところまでドラッグしてやるだけだ(Slicexなら同じドラムループの中でも可能)。置き換え先のマーカーラベルの上にカーソルを持って行くと、自動でそのリージョンが選択されてドロップ可能になる。もしくはCTRLを押しっぱなしにしておけば、カーソルを合わせたスライスの上にすぐドロップできるのでマーカーラベル上でなくてもいい。
ドロップすると「Drop replace drum」ツールが出現して、このドラムをどういう風に調節するか決める画面になる。
もし新しいドラムが古い方より長かった場合は切り詰められ、もし短ければ人工的に引き延ばされる。またドラムの平均レベルも古い方にあわせて調整される。まさに置き換えるという感覚で行けちゃうわけだ。
この技は厳密にはループ二つという限定はなく、いくつサンプルがあっても同じように使える。ドラムループを一つEdisonで開き、スライスすれば、できた単発ドラム一つを
ブラウザからどれでも好きなドラムスライスに対してドラッグすることができる。
2008/11/24(Mon) 1:03 (Edison / Slicex)
「Song time-synced」レイヤーモード
Slicexのlayering modeの「Song time-synced」ってなんじゃらほい?と思ったら、これを試してみよう。
- ドラムループをロードする。必要ならスライスする。
- エディタでRegions→Assign all to→C5を選ぶ。これで全てのリージョンがC5にアサインされる。C5を押してみると、全部の音が一度に鳴るはずだ。
- レイヤーモードとして「Song time-synced」を選ぶ。
- お好みでクロスフェードを無しに設定する(他の設定でやってみてもいい)。
ピアノロールのスコアは真っ平らなのに、フルにドラムループが演奏されることに気付くだろう。仕組みは単純で、ドラムを時間軸上の各位置に結びつけて定義しているんだ。ループ中のその瞬間に一番近いドラムが自動でピックアップされるというわけ。
こいつはライブで演奏する時に使うとかっこいいぞ。ドラムループの全てのパートをキー一個で演奏できてしまう。もちろん他のオーディオ素材でも、押したタイミングによって異なるクリップを鳴らしたい時とかに便利なはずだ。
2008/11/24(Mon) 1:12 (Slicex)
同じスライスを参照する複数のリージョン
Slicexではオーディオデータの全く同じ部分について複数のプロパティを与え、複数のキーに(もちろん一つのキーにでも)
リンクすることができる。
まず、既にスライス済みのオーディオがあるとして、どれかリージョンを選択してみよう。リージョンを直接(CTRL+左クリック)でも、リージョン一覧からでも(またはジョグホイールとか矢印キーとかでも)かまわない。
マーカーラベルを右クリックし(もしくは左の方のアイコンを左クリックするなり、「Region settings」を開くなりして)「Clone as region」を選ぶ。これで全く同一のデータを指し示す二つのリージョンができた。この二つはリージョン一覧から選び分けることができる(重なっているので直接リージョンマーカーをクリックして選ぶのは難しいだろう)。
あとは、たとえばこれらを二つの異なるアーティキュレータにルーティングして異なるエフェクトをかけたり、異なるキーにアサインしたり、または同一のキーにアサインしてベロシティレイヤー的な効果を得たり、といった風に使える。もしくはわかりやすくするため同じドラムを複数箇所に配置したいというだけの目的で使ってもいい。
2008/12/03(Wed) 8:48 (Slicex)
Wave Candy
Wave Candyを波形モニタとして使う
Wave Candyはオシレータの波形をモニタするのにも便利だ。
Wave Candyを開き、「Oscilloscope」プリセットを選んでから、適当なシンセでCを弾いてみよう。見た目はカッコいいが、表示が横滑りして不安定だしあんまり役に立たない。
そこでプラグイン画面を開き、Oscilloscopeタブの「Update」ノブの上で右クリックし、メニューからどれかCのノートを選ぼう。するとCのノートを弾いたときに表示が安定するよう自動で設定される。
残念ながら技術的な理由により、完璧に表示が安定するわけではないことに注意して欲しい。とはいえ波形の横滑りはだいぶゆっくりになるはずだ。
2008/12/07(Sun) 8:55 (Wave Candy)
最終更新:2023年11月10日 20:08