フルアンチ


■意味

編成および戦術の1つ。
フルアンチ編成とは拠点攻撃用機体を含めない編成のこと。
フルアンチ戦術とは全機でアンチを実行する戦術のこと。

≪フルアンチ編成≫

敵拠点を撃破する手段を放棄するため、敵軍コストを減らす手段は敵MS撃破しかない。

この編成を選択すると、敵軍がタンク編成の場合にはこちらは終始フルアンチ戦術を実行し続けるしか選択肢がなくなる。
(フルアンチという言葉が編成にも戦術にも当てはまるケース)
敵軍も同じくフルアンチ編成の場合はただのMS戦となる。

≪フルアンチ戦術≫

フルアンチという言葉を使っているが編成に拠点攻撃機体を含めても含めなくてもかまわない。
また、この戦術をいつ何度実施してもかまわない。

例:
  • 両軍タンク編成。お互いに拠点を交換し迎えた終盤、自拠点を守りきれば勝利が確定する状況であるため全機で拠点を守った。
    →タンク編成で終盤にフルアンチ戦術を実行するケース。

  • 両軍タンク編成。敵よりも早く1stを成功させたので護衛機はアンチチームに加わりタンクも敵タンクを砲撃した。
    →タンク編成で1st終了後一時的にフルアンチ戦術を実行するケース

  • 両軍タンク編成。開幕から全機で拠点を守った。
    →タンク編成で開幕フルアンチ戦術を実行するケース。

  • 敵はタンク編成こちらはフルアンチ編成。敵がこちらの拠点を攻撃してきたため開幕から全機で拠点を守った。
    →フルアンチ編成で終始フルアンチ戦術を実行するケース。(フルアンチ編成でのフルアンチ戦術)

なおこちらが拠点攻撃機体を含む編成で開幕フルアンチ戦術を狙っても敵がフルアンチ編成だった場合は立場が逆転する。
この場合は後述の「相手がフルアンチ編成時の対処」を参照。



■フルアンチ編成でのフルアンチ戦術

≪実施する状況≫

積極的に選択する場合もあれば消極的に選択してしまう場合もある。
  • 1戦目の結果明らかに相手が格下であり、敵拠点を撃破せずともMS戦のみで容易にコストリードを奪えそうな場合
  • 1戦目に負けた後、相手の読みを外す奇策として選択する場合。
  • ブリーフィング時に誰もタンクを出さなかった場合

≪目的≫

敵軍はタンク編成だという前提。
自軍は全機MS戦向けの機体とすることによってMS戦用機体数を敵軍よりも1機多くする。
この枚数有利を最大限利用し敵MSを撃破することによってコストリードをつくり最終的な勝利を向かえることが狙い。

拠点を撃破されるとその分のコスト回収が大変であるため、敵タンク撃破が重点目標となる。
さらに敵タンクを撃破する都度、敵タンクの再出撃ポイント(再進軍ルート)を意識し迎え撃ちたい。残った敵前衛とのMS戦だけに夢中にならないこと。

全機でアンチを行うためやることを理解することは容易。
しかし各機の連携、状況判断が重要となるため、特段難易度が低い戦術というわけではない。

≪編成≫

敵機(敵タンク)を撃破することを主眼とした編成・武装にしたい。

編成はステージによる。
接近戦が多発するステージであれば格闘型機体を多くしたり、射線を通しやすいステージであれば狙撃型機体を含める、など。
格闘レンジで撃破する格闘型機体、射撃レンジで撃破する射撃型機体、およびそれぞれをフォローする近距離戦型機体、というように各レンジで揃えると対応しやすい場合もある。

ラインの上げ下げ・枚数ずらし・おとり・味方フォロー・いざという時の総攻撃、と移動が非常に重要となるため、極端に足の遅い機体がいると戦術難易度が上がる。
特に序盤はコストリードの奪い合いとなりやすく、また乱戦になる状況も多々あるため、極端にAPの低い機体がいる場合も同様に難易度が上がる。

≪敵軍を引かせない、敵軍に進軍させる≫

敵軍が進軍してくるのを全機で迎え撃つことが好ましい流れで、敵拠点に後退した敵全機をこちらが長躯遠征して攻撃するのは好ましくない流れ。
いかにして敵を進軍させるかが重要となる。
敵は近くにある拠点でAPを回復できるが、こちらの拠点は遠いためは難しい。
また、敵機は撃破されても主戦場となる拠点そばに再出撃できるため戦線復帰までの時間ロスが無い。
一方こちらの機体が撃破されるとリスタートポイントから敵拠点までの距離が長く時間的ロスが大きくなる。
そしてこの期間は強みである枚数有利を維持できない状況でありコストリードを作りにくくなるため。

  • タンクを偽装して進軍する
開幕後、敵砲撃ポイントに向かって全機で進軍するとこちらがフルアンチだとすぐにばれてしまい敵軍は後退してしまう。
このため開幕時に何機かがタンクを偽装してこちらの砲撃ポイントに向かうと敵はフルアンチだと気付かず通常通り進軍してくることがある。

  • コストリードを作る
こちらがコストをリードすると、敵は逆転するためにこちらの拠点を砲撃するかMS戦をするか、いずれにせよラインを上げざるをえない。
特に早いタイミングで敵機を1機撃破できると戦いをよりコントロールしやすくなる。敵アンチが敵護衛に合流する前が最初のチャンス。
強引に双連撃?などで撃破してもいいし、ステージによっては狙撃型機体がいると早期撃破を狙いやすい。
またコストリードを奪われ途中で敵が後退した場合も同様に狙撃型機体がいると敵拠点に攻め込まずとも撃破を撃破しやすい。

≪全機後退するタイミング≫

問題なければ終始攻め続けても良いし、タイミングを見て後退してもよい。
ただし後退するのはリードしたコストが拠点コスト分以上になっている場合に限る。
これを計算せずにコストリードしたからといって後退すると、拠点撃破での逆転チャンスを敵に渡すことになる悪いケース。

序盤で後退するなら2拠点分以上、中盤以降で後退するなら1拠点分以上のリードを奪った後にしたい
とはいえ序盤で2拠点分のコストリードを作ることは現実的に難しいため、実際は中盤以降に1拠点分以上のリードをつくり後退することが多い。
なお残り時間が短く拠点を撃破されるおそれがない場合は、リードしたコストが1拠点分に満たなくても後退してかまわない。
1拠点分の拠点コストは4vs4で500、5vs5で750、6vs6で900、8vs8で????



■相手がフルアンチ編成時の対処

こちらがタンク編成、相手がフルアンチ編成のケース。
前述した好ましくない流れのとおり、自拠点付近にこもり残りの時間すべて使ってじっくりとコストリードを作ることが無難な対策。

敵全機をこちらの拠点に迎え入れることで、
  • 敵が撃破された場合は戦線復帰まで時間がかかるが、こちらが撃破されてもすぐに戦線に復帰できる
  • 敵は拠点が遠いためAPを回復しに戻りにくいが、こちらは近くの自拠点ですぐにAPを回復できる
この状況を作り出し、これらを最大限に利用してコストリードを作ることが狙い。
  • こちらはすぐに戦線に復帰できるとは言え、撃破されることは極力避けたい。
  • 勝った場合もポイントが少な目になることが多いが負けるよりは良い。
  • 敵がリスクをおそれ進軍してこない場合など引き分けとなることもある。引き分け狙いも立派な1つの選択。

≪ステップ1.敵がフルアンチであるとわかった時点で速やかに後退する≫

開幕後いかに早く敵のフルアンチ編成を見破るかがポイントとなる。
ただし敵も偽装など工夫を凝らすので判断は正確に行いたい。

フルアンチ編成なのにタンク編成に偽装してくるケース
  • 通常通り2手に分かれて進軍してくる
    →こちらのアンチ機体で目視確認したい。
  • 敵砲撃ポイントに全軍で進軍してくる
    →同様にこちらのアンチ機体で目視確認したい。
    こちらは全護衛で最速で敵拠点を撃破しコストリードに先手を打って後退できれば楽な展開にできる。

タンク編成なのにフルアンチ編成に偽装してくるケース
  • こちらの砲撃ポイントに敵全軍で進軍してくる
    →敵タンクは足の速い機体で障害物に身を隠しながら進撃してくることが多く全体マップでも目視でも確認が難しい。
    この場合、拠点に後退することは敵の思う壺であるため注意。詳しくはルート被せを参照。
  • タンクの代わりに拠点攻撃仕様の狙撃型機体や射撃型機体を使う
    →拠点攻撃仕様かどうかは敵が武器を使用しないとわからないため見分けにくい。
    後退するにしても敵拠点砲撃をいつでも行える準備をしておきたい。

≪ステップ2.無事に自拠点に戻りかつ敵が攻め込んできたら、時間をかけてじっくりと進める≫

進める上でのポイントは、
  • 個人戦果は気にしない。敵機撃破にこだわらない。全員で勝利を目指す。
  • 無理に攻めない。
  • 拠点でのAP回復をフル活用する。
  • 単独行動をとらない、突出しない、全機まとまる。
  • 相手の配置に注意を向ける。
  • お互いにフォローしあう。特に自衛力の低いタンクやAPが減った味方はフォローしてあげる。
  • 切られている味方を助ける時に複数機でカットしにいかない。カット役以外は他の敵機を牽制する。
  • 敵が枚数有利なのでキツイがあせらない。あせりは禁物。粘る。落ち着く。

理想の流れとしては、
  • こちらはダメージをもらわず、もらっても拠点で回復する
  • あせらず少しずつでも良いので敵にダメージを与える
  • 中盤を過ぎるころになり敵APがかなり減ってくれば撃破する。
  • 1機撃破すると枚数有利が解除され同数となりプレッシャーが軽減される。
  • さらにAPの減った敵機を撃破するとこちらの枚数有利となりよりプレッシャーが減る。加えて枚数有利を使って残る敵を各個撃破することもできる。

敵機の配置が、こちらの拠点前に4機、敵のリスターとポイントからこちらの拠点までの間に進軍中の敵が等間隔で2機、といった具合になれば勝利も近い。(マッチング人数6vs6の場合)
こちらの拠点前では常に枚数有利となり進軍してきた敵を順次各個撃破することもできるし、落ち着いてAPを回復することもできるからである。

≪追加で実施できるオプション≫

タイミングを見計らってタンクが敵拠点を砲撃しに行くというオプションがある。
狙いは2つ。
  • 実際に敵拠点を撃破しコストリードに余裕を持たせる、もしくは逆転を狙う。
  • 敵拠点を撃破せず敵機を釣ることによって自拠点前の敵機を減らし、敵枚数有利の解消やこちらの枚数有利を狙う。

ただしこちらのタンクのAPや機動力が十分か、敵軍の編成、敵機の位置、敵機のリスタート具合、護衛をつけるかどうか、護衛に適した機体がそのときに護衛にいける状況か、など多岐に渡って考慮しなければならず判断が難しい。
自信がない場合はこのオプションは選択しない方が無難。



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最終更新:2014年09月09日 18:44