ポケモンシリーズのスタッフロール

登録日:2012/07/28(土) 14:41:35
更新日:2024/02/22 Thu 01:09:50
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ポケットモンスターシリーズはゲームなので、勿論スタッフロールが存在する。


多くのゲームと同じようにスタッフロールはムービーとなっており、ポケモンリーグで殿堂入りした後に視聴出来る。
また、金銀HGSSはレッド勝利後、BWの初回はゲーチス戦後など、殿堂入り以外でも聞ける場面がある。

やはりストーリーのトリという事で殆どの作品は映像も気合いが入っている。
BGMは作品によって勇ましかったり可愛らしかったりするが、旅の終わりからかどこか物寂しげな曲が多い。
長さも作品によってまちまちだが、作品を重ねる毎に関わるスタッフも増えていく為、段々長くなっている傾向にある。

初代:1分半
金銀晶:2分
RSE :3分
FRLG:4分半
DPt :5分
HGSS:3分
BW:2分半
BW2 :5分半
XY:6分
ORAS:7分
SM:12分半
USUM:14分
剣盾:4分半

また、作品によってはBボタンを押している間、スタッフロールの進行が早くなるものもある。

ちなみに、スタッフロール前に殿堂入り時の手持ちメンバーの紹介の前後にレポートが入るのだが、
このレポートさえ済めばスタッフロールは見ずにリセットしても構わない(ただし初代を除く)。
シンボル再配置や四天王チャンピオンをLv上げに使っている人はよく使うテクニックだろう。

金銀等の一部作品ではエンディング曲終了後、少し待つとオルゴールの曲が聞ける隠し要素がある。



以下、ネタバレ。



◆赤・緑・青・ピカチュウ
GB中期のソフトなので、EDはスタッフロールの合間に影塗りされたポケモンが右から左に流れるというあっさりした演出。
登場ポケモンはピカチュウで16匹。一瞬しか流れないので一部は判別難易度が高い。
金銀以降と異なり、エンディングを最後まで見ないとセーブされないので要注意!
「THE END」と出た数秒後にセーブは完了し、Aボタンを押せばタイトル画面に戻る。


◆金・銀・クリスタル
上下に波の枠が現れて、そこで5匹ずつデフォルメされたポケモンが踊る。
スタッフロールの進行によってポケモンが入れ替わり、順にキレイハナ、トゲピー、エレキッド、オタチが現れる。
クリスタルだとポケモンが一新された他、GBC専用になった為かスタッフロール部分の背景も赤に。
モバイルの追加などでスタッフが増えたため表示が上のみ。数も4匹になった。
こちらはピチュー、ムチュール、メタモン、ププリンが現れる。


◆ルビー・サファイア・エメラルド
今作から主人公が家に帰る映像になった。
OPと同じように主人公が自転車で走っており、

海辺の丘→海辺の丘(夕方)→森→森→夜の町並み

と場面が切り替わる。
初回の森は途中で博士の子供が追い越し、2回目の森で追いつき、最後は一緒に走っている。

場面が切り替わる時には図鑑の捕まえた数に登録されているポケモンが次々に表示される。
4回切り替わるうち、最初は12匹、2・3回目は15匹、4回目は10匹現れた後に、最初に貰ったポケモンが最後に現れるようになっている。

ホウエン以外のポケモンも捕獲済みなら現れるが、あくまで捕まえた数を参照するため、例えばミズゴロウのみで殿堂入りした場合は延々とミズゴロウが現れる。
また、最初からB長押しをしていると、丁度最初のポケモンが表示されて夜の町並みに切り替わる辺りで転調するようになっている。


◆ファイアレッド・リーフグリーン
曲は初代のアレンジだがダンジョンのBGMが追加されていたり。
映像はポケモンリーグから主人公が出た所をライバルが押し退けてダッシュ、続いてオーキド博士も出てきて、最後に主人公がその後を追うようになっている。
そして背景が23番道路からトキワ、ニビと移動した所でリザードンが登場。
その後ハナダ、25番道路、クチバの後にフシギバナ。
続いて、シオン、タマムシ、ヤマブキと移動した後にカメックス。
17番道路からセキチクそしてグレンに来た所でピカチュウが登場し、最後にマサラタウンに移動するという旅路を振り返るものとなっている。
このポケモン四体は旧作のパッケージをイメージしており、青とピカチュウはリメイクこそされてないがここには含まれている。

また、右下には走る主人公が現れるのだが、17番道路~グレンの間はボールを弄ぶライバルに変わる。


◆ダイヤモンド・パール・プラチナ
RSE同様、主人公が自転車を漕いでいる。
最初は朝(夕方?)の道を走っている。
その後挿絵に切り替わり、暫くしてから捕まえたポケモンの影絵が流れてくる。
そして別の挿絵の後に再度主人公が自転車を漕いでいるシーンに戻る。背景は昼になっており、上画面で空に浮かぶ雲は徐々にピカチュウのシルエットに変化する。

それから再度暗転して挿絵が表示された後に三度主人公の図に。
夜になり、流れ星は星空が煌めく中で町並みに向かうという、全体的な流れもRSEと似た感じになっている。

途中の挿絵はカバン、自転車、ランニングシューズと普段は意識しないが一番お世話になった装備が表示されるのがニクイ。

プラチナではイラストが変化しており、自転車を漕ぐ主人公の表情が詳しく見れるようになった。
各時間帯の空にはポケモンが飛んでおり、朝(夕方?)にはフワンテ、昼にはキャモメ、夜にはジバコイルが登場する。

また、黒い背景に冒険の一場面が映り、回想シーンのようにもなっている。

最後はフタバタウンに到着し、母親の待つ家の前に立つ…という所でEND。


◆ハートゴールド・ソウルシルバー
ジョウトの人々が歩き回る物に強化されている。
最初は下画面でウツギ博士と3匹にタマゴ、主人公とその母親に幼なじみが登場。

次は上画面に移り、主人公を押し退けるライバルの図、その後に大量の鳥ポケモンとハヤト、ストライクとツクシが映し出される。
そしてタマゴからトゲピーが孵り、それをピチューが追いかける。

下画面に戻り、ピッピとミルタンクを連れたアカネが現れるが、トゲピーを見つけるなりミルタンク以外はそっちに走って行く。
続いて2匹のゴースを従えたマツバとミナキ。こちらは左からスイクンがチラッと現れるとそちらの方向に駆けていく。

上画面。シジマが右に駆けてくが、右からハガネールとミカンが現れたためか左に戻ってしまう。

下画面。
イブキが現れ、カイリューに乗ったワタルを見るとそちらの方向に走る。そしてヤナギが左下に静かに登場。
そのままロケット団4幹部と下っぱ5名がかけていくが、幹部は主人公とワタルが現れた為か逆方向に逃げてしまう。
その後、上下から四天王が登場。

そして上画面に移り、ワタルへ向かう主人公、そして母親の元へ走る主人公が表示されてEND。

踊るポケモンは左右に6匹ずつ表示され、画面が切り替わる毎にボール→キレイハナ→ゴマゾウ→ヒメグマ→エレキッド+Rマーク→ハネッコに変わる。

また、金銀Verも条件を満たすとラジオで聞ける。


◆ブラック・ホワイト
珍しくBGMに「それぞれの未来へ」というサブタイトルが付いている。そして、主人公が出てこない。
ゲーチス撃破時の初回EDは背景にさりげなく3Dのレシゼクの目が映り、ED後にレシゼクに乗ったNが空を翔るシーンが表示される。
2回目以降はスタッフロールのみとちょい寂しい。


◆ブラック2・ホワイト2
花火で祝う四天王ら5名を背に駆け出す主人公。
そしてリーグ前からバッジチェックゲート、セイガイハのプルリルの顔ハメ看板前、再建しつつあるソウリュウ、フキヨセの滑走路、
ヤーコンの前でロットや女神と対面する主人公とライバル、PWT前で映画撮影をするハチク、
ライモンジムの観客席の主人公をスポットライトで照らすカミツレ、オープンカーでヒウンシティの大通りを主人公と共にパレードするアーティ、ライブ中のホミカ、
サンギタウンのアデクVSチェレンを眺める主人公とベルが映し出される。
その後にレシゼクと共に朝日を眺めるNの後ろ姿が表示。

そしてサンギから19番道路に向かい、最後はヒオウギで待つ母親の元に向かうという、ジムリーダー達に会いながら帰る流れ。青字箇所は下画面に表示される。

ジムリーダーのシーンはモノクロのスチルなのだが、スチルとNのシーンは初回殿堂入り時にしか表示されないのでよく目に焼き付けておく事。


◆X・Y
前半と後半でBGMが異なり、前半の「きみとゆく」は従来通り穏やかなBGMだが、
後半の「KISEKI」はまさかの歌詞付き(各国語対応)。ただしボーカルは無い。
ちなみに、歌詞は大雑把に言うと出会いの素晴らしさを表したもの。
上画面はモンスターボールやメガリングなどの設定画が書き下ろされている。


◆オメガルビー・アルファサファイア
序盤は森を背景に走る主人公。しばらくして博士の子供が追い越し、少しして追い抜かれた主人公が追い掛ける、とRSEを彷彿とさせる流れ。
終盤は夜景を背景に走る主人公。そのまま夜空を映してEDへと移る。

中盤はホウエン地方を俯瞰で見渡しながら初めてのポケモンとの出会い、ジムリーダー、ライバルたち、マグマ団やアクア団、そしてチャンピオンとの戦いなどを振り返る。
また、上記の戦闘毎に、トレーナーとフィニッシャー、相手の最後のポケモンが表示され、さもポケモンバトルのワンシーンのようになっている。
これらのポケモンはメガシンカやゲンシカイキ、色違いなども反映される。

BGMはRSEのスタッフロール曲とホウエン地方の町々の曲のアレンジメドレーとなっている。


◆サン・ムーン
母ルザミーネの療養の為にカントーへと帰るリーリエを見送った主人公・ハウ・ククイ博士。
別れを惜しみつつ、笑顔で家に帰りお母さんとニャースに迎えられる所からスタッフロールが始まる。

空を見上げる二人と一匹からシーンは転換し、机の上に置かれたリーリエのバッグと誰かから送られてきた小包。
そこから旅先で出会った人々のその後の姿と思われる写真が映し出されてゆく。
ケンタロスにライドするハウとハラ、楽しそうにデカグースに指示を出すイリマ、
食堂で舌鼓をうつライチを涎を垂らして見るルガルガン(まよなか)とその様子を見守るマオとアママイコ、
むれたすがたのヨワシを釣り上げるスイレン、アローラガラガラとダンスの練習をするカキ、
手前で眠るトゲデマルを見ながら楽しそうに話すマーマネとマーレイン、
エーテルハウスの園児やミミッキュと遊ぶアセロラ、月を見上げるクチナシとアローラペルシアン、
バンバドロと畑を耕すハプウとそれをスケッチするマツリカ、グズマとグソクムシャ(曲がっていたサングラスが直っている)、
キテルグマに肩を組まれビッケに腕を掴まれるザオボーや職員とポケモンたち、
スカル団を辞め汗を流すプルメリとエンニュートにバッドボーイ&ガールに戻ったしたっぱたち、
グラジオを甘噛みしてじゃれつくシルヴァディ(ちなみにシルヴァディの進化条件はなつき進化である)、
イワンコとこちらを見ているククイ博士とバーネット博士。

そして最後にサンならば青空を背景にソルガレオと、ムーンなら夜空を背景にルナアーラと
額をつきあわせ気持ちを通じあわせているリーリエの写真をバックに彼女の独白が流れる。


 みんなの かがやく えがおが

 その えがおが たくさんの であいを つくり

 であいが かがやく みらいを つくる

 みんなに あえて よかった

 あなたに あえて よかった



最後の一枚絵は開かれた小包と手紙、島巡りの証に数枚の写真。
その一番上にあるのは物語序盤で撮った、主人公とハウ、リーリエの写真だった。


◆ウルトラサン・ウルトラムーン
サン・ムーンと似たような流れだが、エンディングイベント中からスタッフロールが流れる。

新しいチャンピオンの誕生をリリィタウンで皆で祝うところから始まる。
ポケモンリーグを制覇した主人公は、ククイ博士に連れられ、リーリエ、ハウと共に大試練用のステージへ。
旅先で出会ったいろいろな人が集まって、手作りの賑やかなお祭りが幕を開ける。
祭りが盛り上がってきた頃にはキャプテン・しまキング・しまクイーン・四天王は舞台中央へと集まり、それぞれのゼンリョクポーズを披露する盛大な光景が見られた。

場面はあちこち切り替わり、いろいろな人々の様子も映し出された。
ポータウンではグズマとプルメリがスカル団を解散したが、下っ端はそれでもグズマについていく意志を示していた。
エーテルベースではジーナとデクシオの姿があった。通算2回めのエンディングイベント登場。
噂をされたジガルデはどこかの洞窟の奥で咆哮を響き渡らせていた。
エーテルパラダイスでは財団職員やウルトラ調査隊に加え、アクロマの姿も見られた。
グラジオは武者修行へとひっそり旅立とうとしたが、ビッケを始めとする財団職員や、ルザミーネが見送りに来るのであった。

祭りが終わったあと、一同は戦の遺跡へと向かい、島巡りの試練達成をカプ・コケコに報告するのであった。
そして最後に皆で花火を見て、新チャンピオンとなった主人公がパートナーを皆にお披露目するところで祭りは終わる。


後半はスタッフロール用の画面へと移り変わり。ぬしポケモン達が画面の四隅で踊り、画面中心をスタッフロールが流れるという非常にシンプルなもの。
元ネタを知らない人には非常に単調でつまらない画面に見えるのだが、これは金・銀のエンディングをリスペクトした粋な演出であった。
ちょうど少し前に金・銀のバーチャルコンソール版も出ていたので、プレイした人は感動を覚えたかもしれない。

最後に家へと帰り着く主人公の姿が描かれたところでストーリーはひとつの終りを迎える。


サン・ムーン、ウルトラサン・ウルトラムーンはストーリーを重視している上、エンディングも非常に長く凝ったものとなっている。
…が、これらのシリーズでは1つのセーブデータで1回しかエンディングを見られない。
感動的な写真の数々も、ぬしポケモンの踊りも、1回しか見られない。
おかげでポケモンリーグ周回プレイの時間が短縮されたとは言えるのだが…。


◆ソード・シールド
ザシアン・ザマゼンタのカットインに始まり、ポケモンで結成されたロックバンド・マキシマイザズがシュートスタジアムで演奏を行うムービーが流れ、左側にスタッフロールが流れる。
後半は全ジムリーダーのシンボルマークをあしらったパターンが背景になり、全面にスタッフロールが流れる。
そして最後に左上からウールーの群れが転がってきて、最後に遅れて出てきた1匹が右下を通り抜けると同時に「END」の文字が現れる。
解像度が上がってスタッフロールの大半がスクロール式になったため、前作から大幅に時間が短縮された。

シナリオ攻略中にエンディングが流れるのはポケモンリーグ初回クリア時と『冠の雪原』で追加されたガラルスタートーナメントの初回クリア時のみ。
ポケモンリーグ周回プレイは楽になった。
ただし、初回クリア後バウタウンにマキシマイザズが現れ、近くにいるモブに話し掛けるとエンディングを任意で見られるようになる。







総じて、旅の流れを振り返るものに仕上がっている。

勿論外伝作品にもスタッフロールはあるが、作品によっては事の顛末を流したり、ED後にその後の展開が入る事も。







追記・修正は殿堂入りしてスタッフロールを見終えた後にお願いします。

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最終更新:2024年02月22日 01:09