間違って覚えられている実は言ってない台詞(架空人物)

登録日:2025/06/01 Sun 12:27:16
更新日:2025/06/02 Mon 23:20:34
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本項目では、実は言っていない台詞の内、架空の人物の間違って覚えられている台詞を解説して行く。


関連項目



「間違って覚えられている台詞」の例

漫画・アニメ

  • 真田志郎「こんなこともあろうかと
宇宙戦艦ヤマト』のチート技術者、真田さんの代名詞…とされるが、実は一回も言った事がない。
かろうじて『ヤマト2』第10話で「こんなこともあろうと~」と一度言っているだけ。

その歴史は古く、少なくとも90年代前半には「真田の台詞」として浸透していたと言われている。これを踏まえて、後年のテレビCMやゲーム版の作中で採用された事もある。
リメイク作である『2199』が参戦した『スーパーロボット大戦V』には、真田自身がこの台詞を言うシチュエーションがある。


  • 銭形幸一バッカモーン!そいつがルパンだ!
ルパン三世 カリオストロの城』において、銭形に変装したルパンが衛士隊長のグスタフに放った台詞(「今ここに俺が来なかったか?」→「何だと?!」に続けてこう言った)。
本物の銭形が去った後に登場してこう話すことで、あたかも先程の銭形がルパンであるかのように思わせ、警備が混乱するよう仕向けたものである。
第三者に「今、ここに〇〇をした奴がいなかったか?/〇〇と言った奴がいなかったか?」などと尋ね、続けて「そいつがルパンだ!」と叫ぶネタとして親しまれている。
しかし、正確な文面は「バカヤロー!そいつがルパンだ!」であり、本物の銭形も「バッカモーン!」などと若干古臭い言い方はしない。

また原作未見だとどちらの銭形が本物なのかわからない事から、「本物の銭形が自分に変装したルパンを追跡している時の台詞」と勘違いされて使われている事も多く、ある意味「他人の台詞が別人のものとされた系」とも言えなくもない。
ちなみにこの後は本物の銭形にルパンへのヘイトを押し付けるために「でっかい図体して変装も見破れんのか!穀潰し!」と笑顔で言うシーンが続く。ひでぇ。


  • 銭形幸一「奴は大変なものを盗んでいきました
同じく『カリオストロの城』のラストにおける、とっつぁんの名台詞。
正確な文言は「大変なもの」ではなく「 とんでもない もの」である。
東方Projectの楽曲「魔理沙は大変なものを盗んでいきました」の題名がこの台詞のパロディなので、ネット上でネタにされる内に混同されていったものと思われる。


  • ポルコ・ロッソ「飛べねぇ豚はただの豚だ
紅の豚』の名台詞だが、正しくは「 飛ばねぇ 豚はただの豚だ」。
非常に微妙な違いだが、意味合いに大きな差がある。
要するに「そもそも実行可能か不可能か」ではなく「出来るのにやるかやらないか」である。

劇中の話の流れからしても、「いつ命を落とすかわからない危険な飛空挺乗りなんてやめて欲しい」と懇願するジーナに、
「飛ぶことができるのに地面を這い回っている様な豚にはなりたくない」というポルコの意地を表した台詞なので、やはり「飛べねぇ」だといささか不自然である。
なお、こちらは意味的には本来の台詞と大きく違わないが、「飛ば ない 豚はただの豚だ」というパターンで覚えている人もいる。


  • ハイジ「クララが立った!
アルプスの少女ハイジ』の名台詞だが、こちらも前述のポルコと似た理由で間違って覚えている人が多い。
正しくは「クララが立ってる!」であり、こちらも非常に微妙な違いだが、意味合いに大きな差がある。
そもそも、この台詞が出る以前にもクララは立ったことがある。
加えて、このクララが立つシーンが本篇の最終回のシーンだと間違えられていることが多い。


  • モロの君「黙れ小僧!お前にサンが救えるか!
もののけ姫』のモロの君の名台詞であり、美輪明宏氏の怪演もあってインパクトは極めて強いが、細かい部分までは覚えていない人が多い。
正確には「お前にサン救えるか」である。また、「貴様にサンが救えるか」と覚えている人も多い。
加えて、この2つの台詞をセットであるかのように覚えている人もまた多いが、実際は「黙れ小僧!お前にあの娘の不幸が癒せるのか?」と続けており、その後にサンの出自に関する台詞が入っている。

この台詞は作中でほぼ唯一「なぜサンは山犬として暮らしているのか?」に関する説明となる重要なシーンだが、前後に比べて感情を抑えた語り口になっており、加えてBGMと重なっているため印象に残りづらいためか、パロディなどでも省略されやすい。


宇宙世紀のガンダムシリーズの多くで艦長を務めるブライトの象徴的な台詞であるが、同じニュアンスの発言はあるものの、この台詞自体を発したことはない。
映像作品での最も近い台詞は、『機動戦士Ζガンダム』第38話における「左舷砲撃手、弾幕薄いぞ!何やってる!」である。
このように似た台詞が複数存在するので、それらをまとめたものをブライト艦長の象徴として扱ったのかもしれない。

ゲーム作品も含めれば、『第3次スーパーロボット大戦』における「中破」時の「左舷、弾幕薄い!何やってんの!」が極めて近い。
今作は各パイロットの被ダメージ時の台詞が「小破」「中破」「大破」「撃墜」の4種類しかなく*1
ブライトの乗機のHPと敵ユニットの攻撃力の都合上「中破」レベルの攻撃を貰うことが非常に多いことから*2
戦闘時にこの台詞を聞く機会が多く、印象に残りやすかったと思われる。


機動戦士Vガンダム』の主人公ウッソの台詞だが、正しくは「よく、分かりません。……母さんです……」。
文字に起こすと「母さんです」だけでは状況が分かりにくいためか、自然と「これ」が足された模様。
また、ことぶきつかさ先生のパロディ漫画『いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!!』ではこの台詞を言っているため、そちらから混ざった可能性も指摘されている。
まぁ普通に考えればこの状況で「母さん」を「これ」呼びはあまりにもあんまりではあるが*3…。

この様に、正確さよりもわかりやすさや語呂の良さを優先して改変された(あるいは誤って引用された)台詞は結構多く、他作品の例では、
機動戦士ガンダム』の「足なんて飾りです」(正しくは「あんなの飾りです」)
火垂るの墓』の「それドロップちゃう。おはじきや」(正しくは「これおはじきやろ。ドロップちゃうやんか)
遊戯王デュエルモンスターズ』の「もうやめて!〇〇のライフは0よ!」(正しくは、「もうやめて、遊戯!」→「離せ!」→「とっくに羽蛾のライフは0よ!」と2つに分かれている)
等が有名。

なお、細かい話だが、漫画版のウッソの台詞「きさまは電子レンジにいれられたダイナマイトだ」「メガ粒子の閉鎖空間のなかで分解されるがいい」の語尾に『!』は付かない。
もっとも、こちらは場の雰囲気的に付いててもおかしくはなさそうではある。


  • マフティー・ナビーユ・エリン「人の犯した過ちは、マフティーが粛清する!
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイの主人公ハサウェイ・ノアマフティー・ナビーユ・エリンが、
官僚を粛清するテロを行う際に言う台詞……なのはゲーム作品(における戦闘台詞)の場合で、原作では戦闘時にはこの台詞は言っていない。

ではどこで言ったのかというと、ケネス・スレッグ率いるキルケー部隊に敗北し、処刑される直前に言った、所謂遺言である。
内容自体も、『マフティーとして言いたいことは言った。いつかは、人類の健やかな精神が、この地球を守ると信じている。それまでは、人の犯した過ちは、今後ともマフティーが、粛清しつづける。』といったものであり、
犯行声明というよりも未来へ希望を託す言葉であるのが特徴。


∀ガンダム』での月の御大将の台詞としてそこそこ有名だが、実際には「月光蝶である!!」という台詞の 空耳 である。
スモー部隊に拘束されハリー・オードからトドメを刺されるという場面で、スモーのエネルギーを吸収しターンXを本調子に戻せた事で月光蝶を初使用し、拘束から逃れる瞬間に放たれた言葉であるため、意図としてはあながち間違っていない。
また当シーンはコーラスの入ったBGMと各種SEが入り乱れる中、発言が微妙に聞き取りづらいという事情もある。

当初は空耳でしか無かったが、『スーパーロボット大戦α外伝』にて本台詞についてネタに取り上げられて以降、
複数のゲームにおいて「月光蝶である!!」と「絶好調である!!」がわざわざ別収録されていたりする。
SEED FREEDOM』ではCVが子安武人のハロ*4が催眠ガスを噴射しながら「絶好調~!!」と叫ぶというパロディネタも描かれている。


アニメで「ナチス」が「我がドイツ」に改変されたと勘違いされる事が多いが、実際には原作の時点で「我がドイツ」である。
他の「世界一ィィィィーーーーッ!」では全て「ナチス」なので、おそらくそれらと混同されたのだろう。


  • 徳川の侍「また天膳殿が死んでおられるぞ
バジリスク~甲賀忍法帖~』において、甲賀弦之介に首を落とされた薬師寺天膳に対して言ったとされる台詞。
実際は漫画だと「天膳殿が 死んでおるぞ 」、アニメ版だと「天膳殿が! また死んでおるぞ! 」である。
「~殿」という敬称のイメージにより「死んでおられるぞ」という敬語表現が多用されやすい。


ボンドルドがナナチを愛でる時に使うとされる言葉だが、劇中では一度も言っていない。
正しい台詞は「ナナチ、相変わらず研究も手伝わずお絵かきですか、君はかわいいですね」と若干皮肉交じり。
彼がナナチを猫可愛がりしているのと、実際問題としてナナチが可愛いことは確かなので、わかりやすさや語呂の良さを優先されたのだろう。


  • アライさん「やめるのだフェネック」
けものフレンズネタその2。「君は○○のフレンズなんだね!」同様本編には登場しないのだが、重要なのはそこではない。

主に博識なアライさんがフェネックの危険な発言を止める際に使う表現で、某SNSにて労働災害や航空事故などに絡めた「やめるのだフェネックで学ぶ○○シリーズ」が流行した。
しかし このキャラ付けは本編とは完全に逆 。フェネックはむしろアニメ作中でやらかすアライさんを止めたり 「アライさんまたやってしまったねぇ」 と呆れる側である*5

ではこの台詞は何なのかというと、元々はフェネックによるアライさんへのセクハラを制止する二次創作ネタの産物。後は色々と察してほしい
某SNSでの使われ方は軽い原作レイプであり、元になった二次創作自体も「フェネックがアライさんの嫌がることをする」という、
アニメ版では考えづらい行動(アプリ版などではやや怪しい)をとっていることから、いずれにしても叩かれがちなフレーズである。
余談だが、これに似た台詞で「ダメなのだ」という単体の嘆きは本編中に存在する。


ガールズ&パンツァー放映当初から彼女の性格や言動を象徴する台詞としてファン界隈では扱われ、
時には名前を出さなくてもこの台詞だけで「沙織の事を言っている」とみんなが理解できる程に代表的なフレーズである。
しかし、実は映像作品内で沙織は1度も「やだもー!」と言っていない*6

この事実を有志が沙織の発言する全シーンを検証した結果確認するまで誰も気付いていなかったレベルで「沙織の代名詞」という共通認識ができていた訳だが、
それだけにどこで最初に勘違いされて広まったのかは不明。有志も有志でよく検証したものである
このように本編では言っていないものの、ゲーム「World of Tanks」とガルパンのコラボで配信された沙織のボイスパッチに「やだもー」が採用されるなど、半ば公式化している。

これに関連して、沙織役の茅野愛衣氏がとあるインタビューで「沙織の台詞で一番好きなのは?」という質問に対して「やだもー」を挙げているが、
上述のゲームや小説版などでは言っているため、茅野氏は派生作品も含む沙織の全台詞の中から「やだもー」を挙げただけである。
このインタビューを基に「担当声優まで勘違いしていた」と誤解している人もいるが、実際には茅野氏はこの後、
(アニメ本編では)本当は言ってないんですけど、凄く言ってそうな台詞ですよね」と続けていることから、「アニメでは言っていない」と記憶していたことが分かる。


遊戯王GX』にて、本来ランダムに「正位置」「逆位置」のどちらかに決まるはずの効果を自らの「運命力」で操作する斎王琢磨の台詞。
本来はランダムで決まる効果のはずのものを「当然」と言い切ってしまうシュールさがネタにされている。
追い詰められた後のテンションも顔芸もMAXになった姿が印象的すぎてそちらの状態で言ったものと混同されやすいが、
この台詞はまだキレる前に発したものであり、「当然正位置だ」とドヤ顔で言うのが正しい。
キレた後には「正位置ィ!」と絶叫しているが「当然」は付いておらず、キレる前後の2種類の言い回しが混ざってしまった形である。
但しタッグフォースのデッキ名やデュエルリンクスのスキル名等では一応使用されているので完全非公式という訳でもない。


  • プラシドこれが俺の真の姿!ライディングデュエルの究極形態だ!!
遊戯王5D's」のキャラ、プラシドがライディングデュエル中に発言していない台詞。
実際のシーン(第108話)では「見るがいい!これがD・ホイールの最終進化形態だ!」と発言している。
「これが俺の真の姿~」という台詞は第107話で「俺の本当の力を見せてやる!」という台詞の直後にDホイールと合体するシーンが有名になり、AAが制作された時に何故か付けられたものである。


ポプテピピックの最終話と14話で登場した蒼井翔太(CVも当然蒼井)が歴史改編の能力を使用する際、登場時の台詞とされているもの。
最終話Aパートで実際にはこの様な台詞はなく、エンディングでタイムリープ中にポプ子に「あんた誰?」と聞かれた際に「蒼井翔太です!*7と自己紹介していただけに過ぎない。


アニメ版において、水瓶座のカミュと戦う際に発言したとされる台詞。
実際は「あなたは水晶聖闘士の師、つまり俺の師も同然の方です!」である。意味は全く同じなんだが
有名になってしまったためか、『聖闘士星矢Ω』では「友の師は我が師も同然っていうしなあ」とネタにした台詞も存在する。
ちなみに、このシーンはややこしい経緯を経て生まれたのだが、そちらは氷河の項目を参照。


  • 源静香いくらばかでも喜ばせといてがっかりさせるのは可哀想よ
ネットでしずかちゃんの畜生発言として上げられる台詞。
出典は「ハリ千本ノマス」(てんとう虫コミックス10巻収録)で、正確には「いくら四月ばかでもよろこばせといてがっかりさせるのはかわいそうよ」。
要はエイプリルフールのび太をからかったジャイアンスネ夫をたしなめた台詞である。
まぁ、その後に
「それより、びっくりさせといてあとでほっとさせるほうが親切だわ」
「あたし、親切なうそついてあげよう」
と言って結局は自分も騙そうとするうえに、その「親切なうそ」の内容も「あんたの家が火事よ」とかなり物騒なものなので、彼女も大概である。やっぱり畜生じゃないか


主に麦わらの一味を始めとするONE PIECEキャラの失態や不用意な言動に対しネタ交じりに使われることが多い、「言ったことは言ったが、意味が違う系」にも該当する台詞。

出典は「ウォーターセブン編」にて、ルフィが老朽化により修繕不可能と通告されたゴーイングメリー号を乗り換えることを宣言し、それに反対するウソップと掴み合いの大喧嘩になったシーン。本当はメリー号と別れたくないという本心を押し殺し、精神的に激しく追い詰められていたルフィの苛立ちが頂点に達した事で発した「そんなにおれのやり方が気に入らねェんなら 今すぐこの船から…」という部分。
この直後にサンジに蹴飛ばされ「てめェ何言おうとしたんだ!!!」と諫められ、ルフィは冷静さを取り戻して失言を詫びる。
だが、一味の足を引っ張り続けてしまう自分自身とメリー号を重ねてしまったウソップは内心で抱えていた劣等感を爆発させ、仲間達への失望と罪悪感から結局船を降りてしまう。*8

文脈からして「カッとなって『船から降りろ』と言おうとした」のは明らかである。だが、このネタは「言ってはいけないことなので遮られた」という作中の意図に反した表現であるとも言えるし、確かに言おうとはしたのだから間違ってはいないとも言える微妙な所である。

ネット上では特にウソップに対してこの台詞が引き合いにされる傾向にあるが、上記の経緯に加え2chのSSやコラ画像が主な要因だと推測される。

ところが、エッグヘッド編においてこの台詞が意外な形で登場する。
政府管轄の島に漂着した麦わらの一味がDr.ベガパンクの案内で連れて行かれた際、船番をしていたゾロが同乗していたカリブーに対して「ありがとう 降りろ」と発言している。
カリブーはルフィの厚意によってサニー号に乗せてもらっていたこと、また前述の通りルフィが下手に言ってはいけない台詞なだけに、実質的な副船長のゾロにこれを言わせたのだろう。


リゾットが殺されそうな時に放った誤植とされているが、実際には「ひとりでは・・・死なねえっ」と正しい表記になっている。
実際にこの誤植が起こっているのはその前の「レなな・・・」という台詞であり、単純に混同されている。


「ゴルゴ13の背後に立つと反射的に殴り飛ばされる」ことは有名であり、そうした彼の特徴を端的に表した台詞。
作者であるさいとう・たかをの自叙伝のタイトルに用いられたり、台詞入りTシャツが発売されたりと、公式にも認知されている。
ところが意外にも、本編にて上記そのままの形で発した事はただの一度もない。
但し、「俺の後ろに音もたてずに立つようなまねをするな」「俺の背後に立つな」等、似た様な台詞は言っている。
また、TVアニメ版の次回予告は「ヤツの後ろに立つな!命が惜しければ!」で毎回締めくくられていた。


第89話「おばあちゃん」のラストシーンの台詞。
自分の息子が難病にかかった女性が、ブラック・ジャックと同じように法外な治療費を求める医者に対し、全財産をなげうち、それでも足りない分は分割で収入があるたびに支払い続け、30年かかって老婆となった現在にようやく支払い終わった。しかしその直後に女性は脳溢血を起こして倒れ、その場に居合わせた息子がブラック・ジャックに助けを求め、それに対しブラック・ジャックは「もし助かったら3000万円いただくが、あなたに払えますかね?」と息子に問うたところ、「一生かかってもどんなことをしても払います!」と宣言したため、それにブラック・ジャックが答えた台詞である。
本編未読でもこのシーンは知っているという人がいる程に知名度が高い名場面だが、正しい台詞は「それを聞きたかった」である。また「それ聞きたかった」でもない。
意味合いとしてはあまり変わらないのだが、短い台詞なのに意外と正確に覚えられていないものである。


  • ボクシングの実況「熊虎選手がタイガーMを!
チャージマン研!』の第63話「殺人ボクサーを倒せ!」で行われたボクシングの実況における台詞。
殺人ボクサーと恐れられるタイガー・M・マッタクツヨシ(実はジュラル星人)に挑戦した熊虎次郎選手が一方的に殴られた挙句、リング上で死亡してしまうという最悪の事態が発生。
観客からも野次が飛び交う中、実況者が「恐ろしいことがこのリング上で起こりました! 熊虎選手がタイガーMを!」と真逆のことを言ってしまったことで、「混乱してる」「逆を言ってる」「ちゃんと実況できてない」と視聴者から総ツッコミが入り、脚本自体が間違っているとも指摘された。

しかし、実際には「熊虎選手がタイガーM『の』」と発言しており、絵コンテにも「タイガーMの」とはっきり記されている*9
該当シーンでは観客の野次も混じっていて実況が聞こえ辛いため、「の」を「を」と聞き間違えた可能性が大きいが、何度も聞けば「の」であることはわかる。

低予算アニメゆえか、「チャージマン研!」には台詞の構成がおかしい回(第1話から既に顕著)が多く、ファンもちょくちょくネタにしている。そうした要素が独り歩きしたのに加え、悪ノリした視聴者が、本来正しいはずの台詞までも(聞こえ辛いのは確かだが)ギャグ的に解釈してしまったというのが真相であろう。

このように聞き間違いがネタにされた別の例として、第43話「カメラのファインダーを覗け!」の「こいつ頭がお詳しいぜ」をご覧ください。随分と似ているでしょう?


  • 金田一一「ポケットから出ているそのニンジンは何だ!」
ゲーム「悲しみの復讐鬼」にて登場するとされる、ファンの間では語り草な金田一の台詞。
本ゲームの「阿佐桐卓也」のシナリオにて、食堂にて偽装工作を行おうとする犯人の阿佐桐卓也*10が金田一と鉢合わせ、言い逃れをした際になぜか胸ポケットに入っていたニンジンを見て放たれた迷台詞だが、実際は「胸に刺さってるニンジンは何なんだ・・・?」と発言しており、大意はほぼ同じだが微妙に違う。
上記のシーンは、「ポケットから出ているその髪の毛は何だ!」などの似た台詞が登場することもあり勘違いされていったものと思われる。


漫画『北斗の拳』の代表的なザコキャラであるモヒカン達の雄叫びとして知られるもの。
荒廃した世紀末世界でこのテンションMAXな歓喜の雄叫びと共に弱者に襲い掛かっては略奪を行い、通りすがったケンシロウに倒されるのがお決まりとなっている。

「ヒャッハー! 水だー!」や「ヒャッハー! 汚物は消毒だ~!!」といった風に後ろに付け加えたりされるが、実はこの「ヒャッハー」は 原作のモヒカンは誰一人として口にしていない
前者の正確な台詞は「 ヒャッホー!水だー! 」や「 ヒャッハッハッ!水だー! 」といったもの。
後者に至っては前置き抜きでそのまま言っている。
パチスロなどの演出でモヒカン達は「ヒャッハー」と叫ぶのでそれで誤解されたのだと思われる。
この件はスピンオフ作品『北斗の拳 拳王軍ザコたちの挽歌』の単行本おまけ頁でも触れられており、
実は言っていない事を指摘された作中のモヒカン達は「俺らに言われても困る」「言葉は生き物だからなぁ」と返している。


  • 立花瀧「俺達…」宮永三葉「私達…」2人「「入れ替わってる~!?」」
映画『君の名は。』を象徴する名シーンで、RADWIMPSの『前前前世』と共によくパロディに使われるが台詞や順番が微妙に違う。正しくは
三葉 「私、夢の中であの男の子と…」
「俺は、夢の中であの女と…」 *11
2人& 「「入れ替わってる~!?」」

また、パロディでは入れ替わった事をわかりやすくするため発言者が逆に書かれる事もあるが、本来は上記の通り夢から醒めた後の発言なのでこれも間違いである。


  • 餃子「さよなら天さん」
ドラゴンボールのサイヤ人編における重要シーンで飛び出した有名な台詞であり、餃子の台詞としても高い知名度を誇るが。
原作である漫画の彼の吹き出し内の台詞は正しくは「さよなら天さん」である。
「さよなら」と言っているのはアニメ版のもの。(発音は微妙だが、サブタイトルのテロップが「 さよなら天さん!餃子捨て身の戦法 」となっている。)
公式商品やゲームすらも「さよなら」の方で記載している事が多く、広範に広まっている誤表記である。


  • 大崎ナナ「へぇ、あんたもナナっていうんだ」
NANA』の主人公の一人・大崎ナナがもう一人の主人公・小松奈々に言ったとされる台詞。
使い勝手が良いためかネットでは半ばスラング化しており、何らかの作品で同名キャラが2人登場するシーンがあると「へぇ、あんたも◯◯っていうんだ」というコメントがちらほら見られる。
しかし実際には 原作・アニメ・実写映画いずれにもその様な台詞はない 。似た台詞として主語が逆の 「あたしもナナってゆーんだ」 ならあるため、ここから勘違いで広まっていったものと推測される。


HUNTER×HUNTER』第3話でハンター試験会場に向かうゴン達の前に現れた老婆が出題した「息子と娘、どちらか一人しか助けられない場合どちらを助けるか?」という答えようのない二択クイズの出題意図に気付いたクラピカの台詞……と誤解されがち。
実際には 「沈黙!!」「それが正しい答えなんだ」 であり、以前にも以降にも「答えは沈黙」という言い回しは用いられていない。
よくある台詞やそれが発せられた状況を要約したものが実際の台詞と混同されたパターンの一つ。


  • クロトワ「腐ってやがる……遅すぎたんだ」
風の谷のナウシカ』の終盤、クロトワが復活した巨神兵を見ての台詞。
ドロドロに溶けて腐敗した巨神兵の姿も相まって、一見何も間違ってないように思われるが、実際の台詞は「腐ってやがる…… 早すぎたんだ 」と、 真逆
この「早すぎた」は、巨神兵を不完全なまま無理矢理起動させた事を指す。

普通は時間が経つ(遅い)程「腐る」のが当たり前なので誤解されやすく、ネタとして使われる場合も「早すぎた」「遅すぎた」のどちらだったのか思い出せず「遅すぎた」が誤用されてしまうという事態が頻繁に起こっている様だ。


  • 芹沢達也「いいか?わざわざクレームをつけてくるようなヤツは、無能ゆえにヒマを持て余していて、そのくせ無闇にプライドだけは高く、嫉妬深いクズのような人間だ。」
ラーメン発見伝の名物キャラ、芹沢達也の有名な台詞のひとつ。
SNS等にはびこるクレーマーを揶揄する際に該当台詞のコマと一緒に引用されることも多く、作品は知らなくともこのコマだけは知っている人も多いが、実際の台詞は「いいか?行列店にわざわざクレームをつけてくるようなヤツは~」である。*12
そもそも芹沢は、藤本から、知り合いの「ラーメンこいけ」が行列を作るために両隣の店舗から抗議されていて行列対策を考えているという相談を受けた上でこの発言をしており、あくまで忙しくなる位の一定の繁盛もできない無能で、嫉妬心から近隣の繁盛店に不当なクレームをする店をバカにした台詞であり、クレーマー全般を貶している訳ではないのだ。
そもそも普通のクレーマー相手なら「無能」や「ヒマを持て余している」はともかく「嫉妬」という単語を使用するのは的外れである。


  • 泉研「よくもこんなキチガイレコードを!」
ニコニコ動画のタグ等で「よくもこんなキチガイ〇〇を!」と書かれる事が多いが、実際の台詞は「よくも んなキチガイレコードを!」である。
実際、この台詞を言う場面ではレコードは既にバリカンに割られていてこの場になく、文脈としては「あんな」が正しい。



特撮・実写

コマンドー』でメイトリックスがサリーを始末するときの台詞。
ネット上ではこの形で使用される事が多いが、正しくは、

メイトリックス「お前は最後に殺すと約束したな?
サリー「そうだ大佐、た、助けて・・・」
メイトリックス「あれは嘘だ」

である。
「言ったな」ではない上に、間にサリーの台詞も挟まっている。


  • カービー将軍の部下「いったい何が始まるんです?
同じく『コマンドー』において、カービー将軍が放つ台詞「第三次大戦だ」の前振りとされる台詞。
実際は「何が始まるんです?」であり「いったい」は言ってない。言い回しが異なる別和訳でも同様。
『コマンドー』にはシンディが放った「一体何があったのか教えてちょうだい!」という台詞がありその台詞も影響しているのかも知れない。


  • ゾフィー安心しろ、ゼットンは私が倒した
ゾフィー隊長の主演映画『ウルトラマンZOFFY』における有名な台詞で、所謂「ゾフィーの捏造ネタシリーズ」の発端とも言える。
元々『ウルトラマン』39話での該当の言葉は正確には「安心しろ、ゼットンは倒した」……そう、「私が」とは言っていないのである。

かの映画ではゼットンを倒すシーンが省かれているため真相は不明だが、「科特隊が倒し(てくれ)た」、もしくは「ゾフィーも協力して倒した」という風に捉えられなくもない。
もっとも、実際に映画を観ると文脈的には「ゾフィーが単独で倒した」と考えた方が自然ではある。
仮に「私が」と発言していたとしてもこの映画内に限っては捏造ではなく本当に倒している可能性が高い。
オリジナルの39話も、準備稿段階ではゾフィーがゼットンを倒しているので、その展開をなぞったとも言える。

余談だが、漫画『ウルトラマンSTORY 0』ではゾフィーがM87光線一発で多数のゼットンを倒している
また、ゲーム『ウルトラマン Fighting Evolution 3』のウルトラモードは、
基本的に「原作再現を行うと評価が上がる(A~Sランク)、しかし行き過ぎた捏造をすると評価が大幅に上がる(大抵強制Sランク)」仕様だが、
「さらばウルトラマン」のパートに関しては、原作通り科特隊がゼットンを倒すとBランク以下にしかならず、ゾフィーで倒すとAランク(更に条件を満たせばSランク)評価になる。
つまり、少なくとも本ゲームにおいてはゾフィーがゼットンを倒したのが正史である。

円谷プロ側も捏造ネタは承知しているらしく、エイプリルフールで自らネタにする事もあるが、最近のゾフィーは、
「ネタを挟む余地なくカッコいい(『メビウス』最終話など)」
「捏造ネタを踏まえたうえでカッコよく戦う(『ウルトラファイトオーブ』ゾフィー対バードンなど)」
といった立ち位置が定着しつつある。


「私の好きな言葉です」の方は作中でちゃんと山本さんのメフィラスがそりゃ構文化するわ、レベルで言っているためたまに誤解されているが、作中で「好きじゃない」言い回しや概念をこう言っているシーンはない。
そういう言い回しに触れた時は一貫して「私の苦手な言葉です」と評している。


  • イデ隊員「『偽善者』or『為政者』はいつもこうだ。文句だけは美しいけれど……」
特撮ドラマ「ウルトラマン」の第23話・『故郷は地球』のラストシーンでイデ隊員が呟いた台詞。
宇宙開発競争の事故により怪獣となってしまった宇宙飛行士のジャミラを政治的な理由で抹殺し、密かに建てられた墓碑にも「人類の夢と科学の発展のために死んだ戦士」と美辞麗句で実態を隠蔽するという人間のエゴに対して静かな怒りを燻ぶらせるイデ隊員の名台詞としてよく知られる。

この項目に多く見られる「読者・視聴者間の勘違いや思い込み」「公式とは無関係な二次・三次創作との混同」ではなく、
発音が聞き取り辛いせいで 「偽善者」とも「犠牲者」とも「為政者」とも聞こえる (そしてその何れでも意味が通る)もの。長らくファン間でも論議の対象だった。
便宜上この位置ではあるが他の「間違って覚えられていた台詞」延いては「言っていない台詞」とは少々異質。
後に脚本を担当した佐々木守の自伝「戦後ヒーローの肖像―『鐘の鳴る丘』から『ウルトラマン』へ―」という本において、このラストシーンの脚本の内容が明かされており、該当箇所は「 犠牲者はいつもこうだ。言葉だけは美しいけれど…… 」となっている。また23話の監督を務めた実相寺昭雄が使用した現存する台本にも手書きで同じく「 犠牲者 」と追記されているため、正しくは「 犠牲者 」で確定した。


  • 赤名リカ「カンチ、セックスしよ」
1991年に放送されたドラマ「東京ラブストーリー」の代表的な台詞。
第3話のラストで赤名リカ(演・鈴木保奈美)から永尾完治(演・織田裕二)に向けて発せられたものだが、正しくは「ねえ…セックスしよう」である。
しかし2020年のリメイク版では「カンチ、セックスしよっか」となっており、むしろ勘違いされている方に近づいている。


  • 松恵「なめたらあかんぜよ!」
『西遊記』の三蔵役で知られる夏目雅子のもう一つの代表作『鬼龍院花子の生涯』の名言で、1982年の流行語となった。
…が、この台詞は「なめたらかんぜよ!」が正しい。
「なめたらあかんぜよ」で検索をかけてみると、映画館や映画サークルの様なその道のマニアであっても間違えて覚えられてることが伺え『サクラ大戦』のヒロインの一人がオマージュしたと思われるシーンでも「いかん」ではなく「あかん」と言っている。
何故こんな覚えられ方をしているかは不明。『いかん』よりも『あかん』の方が言いやすいからかもしれない。あるいは黒飴のCMとごっちゃになっているのかも…
因みに『極道の妻たち』のイメージが強いからか岩下志麻の台詞と思っている人もいるが、この映画で岩下は言われた側である。



ゲーム

  • 陸軍参謀「陸軍としては海軍の提案に賛成である
初代『提督の決断』での会議における台詞とされるが、正確には「陸軍としては海軍の提案に賛成 する 」である。
対となる「陸軍としては海軍の提案に 反対である 」の方が印象に残り易い為、混同されたのだろう。


  • 女部田郁子「やっほー☆ SS一番隊隊長、郁子ちゃんだよ~!
抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?』において女部田郁子が発した台詞を編集したもの
正しくは「やっほー! SS一番隊隊長、特別尖兵の郁子ちゃんだよー!」
同作のOPソングMAD群でテンプレになっている台詞だが、尺の都合か見出しのように省略された形態で普及している。
なまじ音声がある分、既プレイの人でもこの形態で言われた台詞だと勘違いしやすい。


主人公であるソロモンがブネに頼っている時の台詞として長らくファンの間で親しまれて来た台詞。
ブネは初期メンバーの中でも一際目立つ筋骨隆々とした半裸の大男のメギド*13であり、
メインメンバーの中でも追放メギドとして長く傭兵をしていた豊富な経験値、ぶっきらぼうながらも落ち着いた性格の頼れる兄貴分。
ソロモンもそんなブネを頼りにするシーンが多かったためそういった時に出る台詞……とされていたが
生放送において公式が調査した結果、実は一度も言ってなかったことが判明した。
「ブネ、頼む!」「頼むぞ、ブネ!」と彼を頼りにしている台詞そのものはよく言っているため、この辺りが何故か伺いを立てる様な台詞と間違えて覚えられたのだと思われる。
この生放送により集団幻覚ネットミームだった事に気づいていなかった多くのソロモン王が衝撃を受けたという。
なお「じゃあフォラス…頼めるか?」は存在する


いかにも儚げな見た目と雰囲気のヒロイン、アクアが槍一つで敵集団を蹴散らし、主人公達に合流後に言った台詞とされる。
前述した様な見た目から飛び出てくるたくましい台詞群や、提案してくる策が割と脳筋だったりすること、
初期職「歌姫」なのに力の成長率が自軍トップクラスだったりすることなどから、一部ユーザーからアクアは「アクアネキ」とあだ名されている。
…が、実際の台詞は「私のほうも、何とか片付いたわ」であり、何とか切り抜けられたものの、かなり厳しい戦闘を強いられたことがうかがえる。
とはいえ、「手練れの忍集団を儚げな美少女が単独で殲滅する」という、字面だけでも凄まじいインパクトがある展開であることを考えると、
厳しい戦闘を潜り抜けたことがうかがえる本来の台詞を、さも平然と無双したかの様な台詞で間違えて覚えてしまうのも致し方ないのかもしれない。
なお、台詞はともかく公式でもその脳筋っぷりはネタにされており、あろうことか性格がクロムに似てるとまで言われてしまった。


  • アンブレラ社の飼育員「かゆ うま
初代バイオハザードで手に入る、飼育員の日記の最後に記された言葉。
飼育員がT-ウイルスに感染し、日に日にゾンビへと変貌していく様子が綴られた凄惨な日記であり、最後の言葉は「体がかゆい」「人肉がうまい」を意味すると思われる。
そして、実際に最後に記されているのは「かゆい うま」であり、「かゆ うま」は正しくない
初代バイオハザードは移植やリメイクなども含めて数種類のバージョンがあるが、いずれも「かゆい うま」で共通。
ファンがこのネタを話題にする際に略してしまったのが広まったのだと思われる。


  • ジョセフ・オダ「すみません、別に見えないってわけじゃないんです。なぜか落ち着くんです。」
2014年発売のサバイバルホラーゲーム『サイコブレイク』より。主人公セバスチャンの相棒刑事の台詞で、普段からかけている眼鏡について言及したもの。
巨大な犬の化け物に襲われた拍子に眼鏡が吹っ飛んでしまい、なんとか撃退した直後に「眼鏡をなくした」と自己申告され、セバスチャンは再び化け物がうろつく広場へ眼鏡を探しに行く羽目に。
そして無事に回収して渡した際に上記の発言を返すのだが、その結果「裸眼でも視力に問題はないのに、落ち着かないからと危険な場所へ取りに行かせた」などと、プレイヤーから鬼畜眼鏡扱いされた。

だが実際には「別に見えないって だけ じゃないんです」と話しており、視力が悪いことを肯定した上で別の理由の説明へと続いている。
否定形で使われる「別に」を文頭に置き、「落ち着く」という視力以外の理由を強調するように台詞が終わるため、中間の「見えない」を否定していると勘違いされてしまったのだろう。


  • フースーヤ「今じゃ!パワーをメテオに」
FF4』において、ゴルベーザが終盤で放つ迷言 「いいですとも!」 の前振りとされる台詞。
実際は「今じゃ!」ではなく 「もうひといきじゃ」 である。
「今じゃ!」の方が語感が良いためか、こちらの方が多用されやすい。

他作品でのセルフパロディにおいても、「今じゃ」という言い回しで出てきた事はやはり一度もない。
(ディシディアファイナルファンタジーでは「パワーをメテオに!」「いいですとも!」。
FF14では極王モグル・モグXII世のパロ台詞「もうひといきクポ!パワーをメテオに!」「いいですともクポ!」、
後に登場したゴルベーザ本人は「いいですとも」の返し無しに一人で「パワーをメテオに!」のみ言ってメテオを撃つ)

似た様な勘違いだと、次回作ラスボス戦に出てくるテキストを「うちゅうの ほうそくが みだれる!」と書いてしまうのも鉄板である(実際は漢字表記)。


  • 本部「撤退は許可できない」
地球防衛軍3』において、退却しようとするEDF隊員に対して言い放った 本部の罠 を象徴する迷言。
プレイヤーの間では「撤退」で定着しているが、正しくは「 退却は 許可できない」である。
後に『4』のPVにて公式化した。


  • 女神の騎士ロートレク「貴公の人間性も限界と見える」
Dark Souls』のNPCの一人、全身金色の鎧を着込んだ騎士ロートレクの台詞……の改変版。
何やら奇妙な事をやらかしているプレイヤーを呆れ混じりに賞賛したり、荒らしや空気の読めない者を揶揄もしくは諫める目的でプレイヤー同士で使用される事もままあるが、
実際の台詞は 「ん、貴公…その顔は…」「フン、もはや人間性も限界と見えるな」 である。
発言意図も、拠点に座り込んでいる彼に話しかけて来た主人公を見て、『ダークソウル世界に於ける何等かのリソースとしての「人間性」』が尽きかけている事をただ指摘しているだけで、直後に人間性を維持しようとする事自体がナンセンスとでも言いたげな発言が続くため、「『人間性』をすり減らした故に奇行に走った様」に対する揶揄とかを意味する発言ではない。


FGO稼働初期の、当時のスマホゲームにおける「スタミナ消費と戦闘は必ずセット」「長々と文字を読むだけの状況が続いてはならない」という、
業界の暗黙の了解に則ったシナリオをネタにする際に使われるネットスラング。
実際ロマニはシナリオ第一部を筆頭に「話の途中だが敵が近くにいる」といったニュアンスの台詞は何回か発言しているが、 「話の途中だがワイバーンだ!」とは言っていない

明確な出典ははっきりしないものの、多くのプレイヤーは
  1. 前述の通りロマニが似た様なニュアンスの台詞を言っていたのは事実
  2. シナリオ最序盤である第一特異点ではワイバーン系のエネミーが頻出し、当時のプレイヤーから「ワイバーン祭り」などと揶揄されていた
という2つの要素を基にこのスラングが誕生したと推察している。

メインライターの奈須きのこ氏もこの「ワイバーン問題」に触れており、
ゲームのサービス開始前に書かれた1~4章は上記の「スマホゲームの暗黙の了解」に則って書かれていた事と、
4章まで進めた時点で「物語の優先」にスタンスを切り替えた事を明かしている。
5章以降のシナリオはこの制作スタンスの変更が反映され、全体的にテキスト量が増えた他「APを消費しないテキストだけの章」が多く挿入される様になっている。

ただ、TYPE-MOON特有の悪ノリで その後にネタとして公式に輸入 されており、
シナリオ中では定番ギャグとして「ゲームの都合で発生する戦闘」を登場人物が「話の途中だがワイバーンだ」と皮肉る展開がしばしば飛び出す。
モリアーティいわく「全サーヴァントが一度は言ってみたい台詞第2位」らしい。


かのクソゲー『デスクリムゾン』の迷言「上から来るぞ!気をつけろぉ!」。「スターフォックスでもなんか聞いたような?」と思う方はいないだろうか?
スターフォックス64』は仲間からの通信という形でアドバイスがもらえ、後ろからの敵襲を教えられる事もあるので、上からの襲撃に供える注意を促す場面でいかにも言ってそうなのだが、実際には別々のステージで「気をつけろ、ワナだ!」と「奇襲だ!!上から来るぞ!」と言っておりこれが混ざった結果、似たようなセリフを言ってた気になってしまうようだ。








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最終更新:2025年06月02日 23:20

*1 恐らく当時の技術では複数の台詞パターンを入れる容量が無かったためと思われる

*2 そもそも戦艦乗りというパイロットと乗機ユニットの都合上回避能力に問題があること、今作ではまだ強化パーツの概念が無かったこと、戦艦は改造によるユニット強化が出来なかったこと、ブライトがダメージを抑える精神コマンドを所持していなかった結果、ブライトは攻撃を回避する能力が低いうえに受けるダメージを軽減する手段を殆ど持っていなかった事がそれを助長している

*3 このシーンにおける「これ」とは、「ウッソの母親の生首が入ったヘルメット」である。何故そうなったのか等の詳細は各自で調べられたし

*4 しかもご丁寧な事に、顔にホワイトドールを彷彿とさせるヒゲ模様が描かれている

*5 但しフェネック自身も面白半分で傍観している節も見受けられる。

*6 類似する台詞もアニメ序盤の模擬戦で追い詰められた際に「もーやだー!」と弱音を吐くシーンがある程度

*7 ちなみにこのやり取りはポプ子のCVがこおろぎさとみ氏であった2021年の再放送版では存在しない。

*8 なお、ルフィとウソップの決闘の末、ルフィ達はメリー号をウソップに譲渡する形で下船しており、形としては「船を降りた」のは正確にはルフィ達の方となっている。

*9 恐らく、「タイガーMの餌食になってしまいました」とでも言うつもりだったのだろう

*10 このゲームは犯人の視点で完全犯罪を成し遂げるゲームなので、このシナリオにおけるプレイヤーキャラである

*11 CMでは統合され瀧の「俺達は夢の中で…」という台詞のみなので順番についてはそこから勘違いされた可能性がある。

*12 クレームを受けて「行列店」を追加したのではなく、雑誌掲載時からこの台詞である。

*13 異界の高次元生命体。ざっくり言えば悪魔。彼自体は正確に言うとその魂が人間に宿った状態の存在