FL Studio Mobile Rack
FL Studio Mobile Rackは、FL Studio MobileのインストゥルメントおよびエフェクトをFL Studioデスクトップで使えるようにするプラグインモジュールです。
概要
- FL Studio Mobile内のすべてのインストゥルメント&エフェクトを、独立したプラグインとしてFL Studioデスクトップ上で利用可能にします
- Patcherのように、複数のインストゥルメントとエフェクトをチェーン(多段構成)で組み合わせられ、柔軟な音作りが可能です
- カスタムプリセットを保存・読み込みでき、プロジェクト間で設定を再利用できます
リンク
操作とオートメーション
- インストゥルメントやエフェクトを追加したい場合は、ラック内の「+ Add Module」アイコンから選択可能です
- パラメータの自動化を行うには、対象コントロールを右クリック → “Activate” を選択。その後、ブラウザの「Current project > Generators > FL Studio Mobile Rack」から該当インスタンスを開き、自動化クリップやMIDIコントローラーへのリンクが設定できます
インストゥルメント(モジュール一覧)
以下のモジュールが利用可能です(Mobile内のPlaylist Track用Rackに適用)
- 3x Osc:3つのオシレーターを備えたサブトラクティブ・シンセ。デスクトップ版のプリセットとも互換性あり
- DirectWave:マルチサンプラー型プレイヤー。FL Studioデスクトップの .dwp ファイルも読み込み可能。追加のサンプルバンクも購入・利用可
- MiniSynth:軽量ながら機能豊富なシンセで、6タブのパラメーター編集対応
- Slicer:オーディオをスライスしてピアノロールで演奏できるループ再生専用インストゥルメント
- GMS(Groove Machine Synth):マルチティンバー対応のハイブリッドシンセ+FXチャンネル(追加購入が必要)
- Transistor Bass:モノフォニックのベース/リードシンセ。こちらも追加購入が必要
さらに「ドラムサンプラー」はPlaylist Trackタイプとして用意され、ステップシーケンサーとマルチチャンネルのドラムプレイヤーを提供します。
プリセット管理とモジュール操作
- Rackプリセットの保存は、ラックメニュー(左上)から行え、現在の構成をそのままテンプレート化できます
- プリセットは「My Presets」フォルダーへ保存され、プロジェクト間で共通利用可能
- モジュール操作(コピー、貼り付け、挿入位置など)もメニューで簡単に行えます(例:Copy/Paste、Insert Above/Belowなど)
- 各モジュールには Mix(ウェット)、Post Gain、Wet Pan などの操作があり、Mid/Side処理を含む高度なエフェクトチェーンの構築が可能です
処理順序と音のルーティング
- ラックに配置したモジュールは上から順に処理されます。例えば、DirectWave → Distortion → MiniSynth → Reverb といった順で配置すると、DirectWaveにはDistortionとReverbが、MiniSynthにはReverbのみが適用されるといった挙動になります
- Audio/Routing用のサブミックスに対してFXラックを作成することも可能です
最終更新:2025年07月31日 08:15