SytrusでのSuperSawの作り方
プリセットの初期化
Presets > Defaultを選んで初期化します。
オシレータの作成
OP1,2,3の設定
- OP1 > Waveform を右クリックして "Saw"
- OP2 > Waveform を右クリックして "Saw"
- OP3 > Waveform を右クリックして "Saw"
※この時点ではOP2・OP3の音は鳴らない
MAINの設定
Unison設定
MAINタブをクリックしてUNISONを設定します。
Unisonの設定項目は以下のとおりです。
- MAIN > UNISON > ORD(order) を "5"
- > VL(volume) を "100%"
- > PT(pitch) を "70%"
- > PH(phase) を "100%"
Unisonは波形の重ね方に関する設定項目です。
ORDは波形を重ねる数で、それ以外は重ねた波形を少しずつずらすことで音の広がりを持たせる設定です。VLは音量で、PTはピッチ(音の高さ)、PHは位相(音の開始位置)です。なお、このように重ねた波形の音をずらすことをデチューンと呼びます。
Matrixの設定
音はフィルターで加工するとより細かく調整できます。
波形をフィルターに流し込む設定にします。
OP1,2,3を FILTER1 に流し込む
デフォルト設定では "OP1" がそのまま "OUT" (出力) に流し込まれています。
この設定だとFILTERによる音の加工ができないので、ホイールクリック または "ALT + 左クリック" で "OUT" を無効にします。
この状態にすると無音になります。
次に "F1" のとなりの3つを "100%" にします。
するとFILTER1 に OP1,2,3 が流し込まれる設定となります。そして、"OUT" の設定も忘れずに行います。
これで OP1,2,3の3つの波形が出力されるようになりました。
Envelopeの調整
音が伸びたままなので、Envelopeを調整して歯切れよくします。
OP2,3も同じように設定します。
- OP1,2,3 > VOL - ENV
- Enable envelopeを有効にする
- ATK=0
- Decay-Sustainを短くする
ただOP3のみカーブを山なりにします。
これは、OP3は低域の波形としたいためです。
OP1,2,3の調整・デチューン
OP3を低域の設定にする
OP3の Freq ratioを "1.0x" に減らします。
これにより OP3 の音程が1オクターブ下となり、低域の厚みが増しました。
OP1, 2 のピッチをずらす
OP1 の Freq ratio を "1.98"、OP2 の Freq ratio を "2.02" にします。
MAINタブのUnison設定でもデチューンしていますが、このようにもとの波形でもデチューンをして重ねがけすることで、より音の広がりを出すことができます。
エフェクト(FX)の作成
Matrix
FXを有効にするには、F1のラインにある "FX" のつまみを回します。
FXの設定
FXタブを選びます。
デフォルトではChorusのみ有効となっています。
Chorusの設定
Chorusの数ORD(order)を "4" から "3" に減らします。
Delayの設定
- D1(delay unit 1)
- > ON を有効にする
- > FB(Delay feedback level) を "45%" にする
- > TM(Delay time)を "4.0" にする
- > Delay feedback mode を "PONG"(ping-pong) にする
- > SO(Delay time stereo offset)を一番下まで移動 (500ms left)
- > VL(Delay volume)を60%にする
Reverbの設定
- R(reverb unit)
- > ON を有効にする
- > COLOR(Reverb color)を "W"(Warmer)にする
- > HC(Reverb highcut)を "12kHz" にする
- > RS(Reverb room size)を "65" にする
- > DF(Reverb diffusion)を "20" にする
- > DE(Reverb decay)を "2.5sec" にする
- > VL(Reverb wet volume)を "30%" にする
フィルターの設定
"FILTER1" タブをクリックして、フィルターを設定します。
FILTER1の設定
- FILTER1
- > Filter type を "LP"(Lime low pass)
- > RES(Resonance) を "20〜25%"
- FILTER1
- > CUT > MOD Xを右肩上がりの線にする
- これで "MAIN" タブの "MODULATION" でCutoffを変化させられるようになりますが、MOD Xをゼロにしたときに無音になってしまうので、Point1 を "-70%" くらいにしておきます
各オペレーターの設定
OP3の "VOL > MOD X" の調整
OP3 > VOL > MOD X の Point1を "40%" に下げることで音の粒立ちが良くなります。
OP1,2の "VOL > MOD X" の調整
OP1,2 > VOL > MOD X の Point2を "85%" に下げることで MOD X を上げたときに音のキレが良くなります。
FILTER1を調整してResonanceを変化させられるようにする
MOD YでResonanceを動かせるようにします。
FILTER1 > RES > MOD Y を -25%〜25%で動かせるようにします。
ノイズを入れる
ノイズを入れることで音が「ソフト」で「明るく」なり、「太く大きく」聞こえるようになります。
OP1,2にノイズを含める
- OP1 > NS(Noise)を"25%"
- OP2 > NS(Noise)を"30%"
※どちらもうっすらと聞こえるか聞こえないかぐらいのレベルにします
ノイズ用オシレーター "OP4" を追加する
- OP4
- > NS(Noise)を"100%"
- > Sustaion - Decay は短め
- F1にOP4を流し込む (50%くらい)
単体で聞いたときにちょうど良いくらいにして、他と混ぜたときにはあまりわかないくらいがちょうど良いです。
Pluck成分を加える (OP5)
- OP5
- > VOL > ENV > ustaion - Decay は短め
- F2 に OP5 を流し込む (100%)
- > Freq ratio を "1.0x" にする
- > TN(Tension)を上げることで丸みのあるPluckとなる
- > SK(Skew)を上げると締まりのある音になる
- > SN(Sine shaper)を上げると尖った音になる
- > VOL > MOD X を少しだけ右肩下がりにする
EQを設定する
Main > EQ band 3 level を少し上げることで High が上がって音が前に出る
位相を調整する
OP1,2,3,4 の Phaseをずらすことで音の広がりが生まれる
このツマミをそれぞれ別の値にする。
Pluckに厚みを持たせる (OP6)
F2にOP6を流し込む。(100%)
やることは OP5 と同じ。Freq ratioに違いをもたせたり、波形を変えたり、PhaseやADSRを変えたりして違いを持たせる。
ここでは、Triangle波のEnvelopeを山なりカーブにしてみました。
作成したプリセット
忘れないようにメモ書き
MAINタブ
OP1〜6タブ
FILTER1〜3タブ
FXタブ
参考動画
このページは以下の動画を参考にしました。
SuperSaw作成メモ
- Unison orderを7〜9にすればSuperSaw
- Unison pitchを60~80%くらいにすると気持ちいい
- Unison phaseを一番上まで上げてFull blurにするとなめらかになる
- Unison panは狭めるとリード、広げるとパッド
最終更新:2024年01月17日 17:25