ベースの作り方

このページはMaking Basses in FL Studio | Sytrusの内容を個人的にまとめたページとなります。


プリセットの初期化

まずは "Preset" を右クリックして "Default" を選んで初期化します。

すると波形がSine波となり、これはサブベースに最適です。

ピッチを下げる

"MAIN"タブを選んで、PITCHを一番下まで下げると音程が2オクターブした(-24半音)となります。

ベースを作るアプローチ

1. Sine波でモジュレーションを行う
Matrixで "1 と 1 の組み合わせ" のツマミを回すと、OP1の波形であるSine波でモジュレーションが行われ、ディストーション(サチュレーション)がかかりSaw波のような攻撃的な音となります。
2. 波形を変える
"OP1"タブを選んで SH(Shape)の値を変化させることで様々な波形にすることができます。
波形の種類 画像 Shapeの値 説明
Sine (サイン波)
0% 優しい音。サブベースやPad系に向いている
Triangle (三角波)
25% 優しくて柔らかい音
Saw (のこぎり波)
50% 鋭く明るい音。
弦楽器や管楽器に向いている
Square (矩形波)
75% 丸みがあって少し暗い音。
木管楽器やハープ、マリンバなどに向いている
Pulse (パルス波)
100% Chiptune向きの音。
サックスやオーボエなど。
パルス幅を変化させることをPWMと呼ぶ
ベースを作る場合はSineかSawがおすすめです。

なお、波形は右クリックして選ぶことも可能です。

Envelopeカーブを作る

OP1の "VOL > "ENV" を選ぶと Envelopeカーブを作れます。

ただ、左下のチェックをONにしないとEnvelopeカーブは有効にならないことに注意します。

それと右下の磁石のアイコンが点灯している場合はグリッドスナップが有効となります。

グリッドから位置をずらしたい場合はこのアイコンを無効にするか、"ALT+左ドラッグ" でポイントを動かします。

フィルターを有効にする

フィルターを有効にするMatrixの設定
Matrixの設定を以下のようにすると、OP1がF1(FILTER1)に流し込まれるようになり、フィルターを使うことができます。

後は "FILTER1" タブをクリックしてフィルターの設定をします。

Low passフィルターを有効にする
"TYPE" を "LP" にすると Low passフィルターが有効になります。

あとは "CUT" で Cutoffの値や "RES" で Resonanceの値を調整します。
Matrixのモジュレーションの値を最大の100%にしても良いと思います。

OP1の調整

静かなベースにしたい場合は、Envelopeを無効にする。Matrixのモジュレーションを取り除いても良いかもしれません。

OP2に音をレイヤーする

OP2を FILTER1 に流し込みます。

補助的な音なので "70%" くらいにしておきます。

OP2をSawにする
OP2はTriangle波のレイヤーとします。

ピッチを下げる
Freq ratio は "1.0x" にしてピッチを1オクターブ下げます。

Volume LFO の設定
"VOL > LFO" を選びます。

次にポイントをすべて削除します。
ポイントを1つずつ右クリックして削除しても良いですが、"CTRL+A" で全選択して "DELETE" キーでまとめて削除することもできます。

さらにカーブは保存してPresetとして呼び出すことも可能です。よく使うカーブはPreset化しておくと便利です。

次にポイント1を一番上に移動させると、LFOが三角波となります。それとテンポ同期も有効にしておきます。

"SPD"(LFO speed)のツマミを "000:00:024"にして音を太くします。

Matrixの F1 > 2 のところは 90% まで上げても良いかもしれません。

FILTER の LFO カーブを作る

FILTER1の "VOL > LFO" に同じカーブを作ります。

先程のカーブをPreset化して読み込むと楽に作れます。

後は "SPD", "TNS", "SKEW", "PW" のツマミを回して良い感じのカーブにします。

動画の目コピでは以下の値となりました。
  • SPD: 000:01:000
  • TNS: 35%
  • SKEW: -78%
  • PW: -49%

作成したプリセット

動画の目コピで作成したプリセットを添付しておきます。
BS_Basic.fst
最終更新:2024年01月17日 09:34