Reese Bassの作り方

このページは FL Studio でリースベースを作成する方法 | Sytrus チュートリアル の内容を個人的にまとめたものです。


Reese Bassとは

Reese Bassとは、デチューンで位相のずれを引き起こすことで不安定なうねりを出したベース音です。
もともと Drum'n Bassで使われていた音ですが、重低音の響きがとても良いため一般的なEDMでも使われるようになっています。

初期化

Presetの▶ボタンを右クリックして "Default" を選んで初期化します。

OP1

OP1タブを選んで波形を「Saw」にします。

ベース音なので、"Freq Ratio" を "1.0000x" にします。

FILTER1

マトリックスを修正して、OP1をFilter1に流し込むようにします。

そしてFILTER1タブを選択して、以下のように設定します。
  • Filter type: LP (Low pass)
  • HQにチェックを入れる
  • Filter mode: x2 (dual)

MAIN

デチューンをして不安定な音にします。
MAINタブを選んで、Unisonを以下のように設定します。
  • ORD: 2 (デチューンで音を不安定にする)
  • PT: 60%
  • PH: 100% (クリック感をなくすため)

また "PITCH" を "-24" に下げます。

ポルタメント設定

ポルタメント設定は「歯車アイコン > スパナアイコン」から設定します

Polyphonyから "Porta" と "Mono" にチェックを入れて、"SLIDE" に好みの値を設定します(ここではSLIDEの値は "0:04" としました)

Volume Envelop (OP1)

OP1タブに戻って、"VOL > ENV" から Volume Envelope を設定します。

Attackを短め、減衰をなくして音のうねりを出すようにします。
「Attackは短くなければいけない」ということはなく、長めにしてみても良いです。

音の調整

Cutoffを調整する
FILTER1 の CUT で Cutoff の値を調整します。Cutoffが閉じていると重低音のみとなり、開いた状態ではMid Bassとしても使えるDirtyなベース音となります。
Cutoffの値 説明
10〜30% 重低音のみ
60〜100% DirtyなBass
ChorusやUnisonを増やして音を広げる・不安定にする
Chorusエフェクトをかけて太くしたり、さらに不穏な音にすることもできます。

この場合、Unisonの PT(Pitch)を "40〜50%" くらいまで減らすとまとまりのある音になります。

さらに Unison の "ORD" の値を増やすこともできます。
設定項目 説明
Chorusを増やす 音が太くなる。がっちりと固い音になる
UnisonのORDを増やす 音の広がりが生まれ、音が柔らかくなる。
Cutoffを開いたときのDirtyな音の尖り具合を調整できる
その他のアイデア
アイデア 実現方法
LFOでCutoffを揺らす FILTER1の "CUT > LFO" から設定
サブベースを追加する OP2でSineを足すなど
ディストーションで歪ませる Fruity Blood Overdrive、Fruity Fast Dist、Fruity Soft Clipperなど
マルチバンドコンプで音を尖らせる OTTやSoundgoodizerMaximusなど

作成したプリセット

作成したプリセットを添付しておきます。
BS_ReeseDeep.fst
BS_ReeseDirty.fst


参考

このページは以下の動画を参考にしました。

その他の参考ページ

最終更新:2024年02月21日 10:49