【DTM 初心者】ワブルベースが絶対ハードになる3つのポイント【Dubstep】

Serumでワブルベースを作るチュートリアル動画【DTM 初心者】ワブルベースが絶対ハードになる3つのポイント【Dubstep】の個人的なまとめです。


1. エフェクターを先にかける

先にエフェクターをかけることで完成イメージを作りやすくします。
トラックエフェクトの設定
動画ではトラックエフェクトとして "CamelCrusher" と "OTT" を使用していますが、ここでは標準プラグインを使ってみます。

代替えエフェクターとして以下のものを使用しました。
動画内でのエフェクター 代替えエフェクター 設定
OTT Multi Band Compressor プリセットから "Mastering 2.4dB" を選択
Came Crusher Fruity Fast Dist MIXを "50%" にする

内蔵エフェクトの設定
エフェクター パラメータ
HYPER / DIMENSION
WET 30%
SIZE 5%
MIX 50%
COMPRESSOR
MULTIBAND ON
GAIN 10dB

2. 各種パラメータの設定とWaveTableの選び方

FILTER設定
FILTERには "Multi > HN 12" を設定します。

"HN 12"は High passとノッチフィルタを組み合わせたものです。
ノッチフィルタというのは特定の帯域を削るフィルタで、Serumでは "FREQ" の値を変化させることで、ノッチフィルタの帯域を移動させることができます。

これは Growlベース特有の「ブォン」という音を出すために必要となるフィルタです。

そしてLFO 1を "CUTOFF", "FREQ" にアサインします。
パラメータ LFO1 Amount 補足
CUTOFF 25Hz 50 「SHIFT+ALT+左クリック」で片側のみにする
RES 20% -
FREQ 65& -35 「SHIFT+ALT+左クリック」で片側のみにする

LFO 1の設定
"TRIG" にチェックを入れて、ノートがONになったときにLFOが最初から始まるようにします。

WaveTableの選び方
動画で紹介されていたワブルベースを作るときにおすすめのWaveTableは以下の通り。
カテゴリ 名前
Digital Evol Sweep, Evolution, Gritty, Hoo, Prime, PWM Electro
Razor, Ring, Scream, Shrats, Sludgecrank, Tigra
Spectral Light Metal, Monster 3〜6, Scout
Squelchy FM 1〜2, Thin Thick, Trilobytes 3
これらは音が固くてモーフィングの変化が良く、FILTER "HN 12" と相性が良いとのことです。

ここでは "Digital > Evol Sweep" を選びます。

OSC A のパラメータ設定
そして、LFO1を以下のパラメータにアサインします。
パラメータ LFO1 Amount 説明
WT POS 100 20 WaveTableを動かすことで激しい音にする
LEVEL 0 100 音量の変化をつけることでメリハリを良くする

さらに過激な音にしたい場合は、 Warpパラメータを使います。

以下の "BEND系" のパラメータを使うと音が過激になるとのことです。
  • BEND +
  • BEND -
  • BEND +/-

ここまでの設定をしたプリセットを添付しておきます。
BS_Wobble_EvolSweep.fst
さらに調整
サイバーな感じに調整したワブルベースです。
パラメータ LFO1 Amount
Wave Table Spectral > Monster5 -
WT POS 205 -10
A Warp 18% 30
LEVEL 0 100
ここまでのプリセットを添付しておきます。
BS_Wobble_Cyber.fst

3. 味付けに内蔵Effectを使う

異なるニュアンスを与えることができる内蔵Effectについて。
PHASER
一般的にPHASERは「音を揺らす」のに使われますが、ここではEQのように「音のキャラクターを変える」ために使います。
パラメータ
RATE 0 Hz
DEPTH 0%
FEED 63%
MIX 65%
FREQに LFO1 をアサインしますが、Amountは少しだけマイナス(例えば "-5" くらい)にするとかっこ良くなるとのことです。
DELAY
DELAYはやまびこではなく、ショートディレイ (1/128) として使います。
パラメータ LFO1 Amount
FEED 0% 45
LINK ON -
LEFT 1/128 -
PING-PONG ON -
MIX 0% 45
これにより金属音が強調されます。"PING-PONG" は左右に音を広げたい場合に有効にします。

FILTER
FILTER の "Misc > Reverb" を有効にするとかなり過激に音が変化します。

"CUTOFF" の値を右に回すと低域が強化され、左に回すとピッチが上がります。

注意点として、MIXを100%にするとほぼこのReverb音になってしまうので、MIXの値をしっかり調整する必要があります。

作成したプリセット
内蔵エフェクトで味付けしたプリセットを添付しておきます。
WB_Cyber_v2.fst

動画を参考にLFOで2小節のリズムをつけたものです。
WB_Cyber v4.fst

参考

最終更新:2024年03月03日 16:06