キーの変更ツール

Patcherでキーを変更するツールを作ったので公開しておきます。リアルタイム入力でキーを変えたいときに便利かもしれません。



概要

ツマミを回すだけでキーを変更できるツールです。
あらかじめ転調後のキーを設定できるので、"Enable" のボタンに MIDIコントローラーを割り当てることでキーの切り替わりタイミングを制御できます。

内部的な処理としては、VFX Key MapperのOffsetパラメータを動かすことで転調を実現しています。

プリセット

基本的な使い方

  • Defaultノブを回すと現在のキーが変わります
  • Enableにチェックを入れると、Transposeノブのキーが適用されます
リアルタイムで転調を行う
リアルタイムで転調を行いたい場合、例えば "Enable" を右クリックして "Link to controller" で MIDIコントローラーに割り当てるとリアルタイムでキーの変更がやりやすくなります。

後は演奏を録音、MIDIコントローラーでリアルタイム演奏してキーを変更します。

MIDIコントローラーで記録した情報は "Control" から確認できます。

切り替えタイミングがずれてしまった場合はここから演習して調整しましょう。

また "Enable" が最初から有効になってしまう場合は、ブラウザから "Current project > Initialized controls" に余計な情報が残っていないかどうか確認し、不要であれば削除しておきます。

それと開始場所に入力がないとループしたときに「無効設定」が有効とならないので、小さい値をあえて設定する必要があります。

さらに転調のタイミングはやや遅れて処理されるようなので、転調は余裕を持たせて動かすのが良さそうです。

楽器を入れ替えたい場合

デフォルトでは FLEX のピアノ音源を使用していますが、別の楽器に変更したい場合は "Map" タブをクリックして、FLEXを別の楽器に入れ替えます。

もとのボタン表示に戻したい場合は "Surface" タブをクリックします。
また、MIDI Port は "255" 番で出力しているので、別のPatcherから MIDI Portの入力を "255" にしてMIDIの
演奏データを受け取ることも可能です。

転調後の演奏データをMIDIで書き出したい場合

転調はあくまで Patcher内部で行われる処理なので、ピアノロールの演奏データは転調を含まないデータです。
もし転調後のMIDIデータを書き出したい場合は、チャンネルを右クリックして "Burn MIDI to > New pattern" で書き出す必要があります。
最終更新:2024年03月03日 13:31