ゲンガー

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ゲンガー - (2020/03/18 (水) 02:33:47) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/02/18(金) 20:58:40
更新日:2024/04/16 Tue 11:41:14
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山で遭難したとき命を奪いに暗闇から現れることがあるという。

ポケットモンスターシリーズに初代から登場するポケモン


■データ


全国図鑑No.94
分類:シャドーポケモン
英語名:Gengar
高さ:1.5m
重さ:40.5kg
タマゴグループ:不定形
性別比率:♂50♀50

タイプ:ゴースト/どく
特性:ふゆう(地面タイプの技と「まきびし」「どくびし」「ねばねばネット」が無効)
→のろわれボディ(受けた技を3割の確率で「かなしばり」状態にする) ※SMから変更

HP:60
攻撃:65
防御:60
特攻:130
特防:75(初代のみ130)
素早さ:110
合計:500


努力値:特攻+3

ゴースがレベル25でゴーストに進化
ゴーストを通信交換するとゲンガーに進化。


■概要


名前の由来はドッペルゲンガー。
影のような紫色の体色とずんぐりした体型が特徴的なゴーストタイプを代表するポケモン。
ほとんど気体に近かった進化前と比べて実体がはっきりしているのか重さはゴーストの約400倍になっている。

影と一体化して獲物を襲うのを得意とする。
また恐ろしい噂を多数持つ事で有名なポケモンで、

「山の中で遭難した者の命を奪う」
「月夜の影が勝手に動いて笑いだすのはゲンガーの仕業」
「街灯の影が自分を追い越すのはゲンガーの仕業」
「突然寒気に襲われた時はゲンガーに狙われた証拠」
「影につきまとって呪いをかける」

等々、その噂の数は挙げていけばキリがないらしい。
しかもサンバージョンでは、「ゲンガーの呪いから逃れるすべはないから諦めろ」と断言されている。
何気に超危険なポケモンである。
さらにメガシンカ後の図鑑には「ゲンガーとの絆はいびつ」とも書かれていたり、キョダイマックス後の図鑑でも「口の前に立つと大切な人が呼ぶ声が聞こえる。」 と書かれていたりする。大丈夫かこのポケモン。

真偽は不明だが、一部のユーザーの間では「ゲンガーはゴーストがピクシーに憑依した姿」という都市伝説が存在する。
ゴーストからゲンガーに進化した際に急に体重が増えていることや、ゲンガーの身長・体重・体型がピクシーに類似しているように見えることが根拠として上げられる。
また、2017年10月に発売したゲンガーだけの一番くじにはピクシー…ではなくピッピがゲンガー達に囲まれた絵柄のものが存在する。公式が意識しているのかは不明。

色違いは若干黒くなっている。よく目を凝らして見ないとわかりづらい。
メガシンカ後は真っ白に。まさに驚きの白さ。

実は杉森健氏のお気に入り。


■ゲームでのゲンガー


初代のオープニングに登場しており何故かニドリーノと肉弾戦をしていた。
後に『THE ORIGIN』でもレッドが観ていた試合の中継内容として再現されている。

本編ではシオンタウンポケモンタワーに進化前のゴース、ゴーストが野生で登場。
ただしシルフスコープが無いと正体が分からない「ゆうれい」として表示され一切攻撃する事が出来ない。

「タチサレ…ココカラタチサレ…」

「ゆうれい」の時の彼らはあのミュウツーですら手出し出来ないためある意味最強の存在とも言える。
ちなみに初代以降はシルフスコープが無くても普通に戦える。
リメイクのFRLGでは5の島にある「かえらずのあな」にも出現する。

またあの「もりのようかん」等にも登場する。
ちなみにゲンガーそのものは基本的に野生で登場しないがダブルスロットを使えば洋館の一部部屋でのみ超低確率で登場する。
関係性は不明だがこのゲンガーが登場する部屋にはあの恐ろしいイベントが…


トレーナーでは祈祷師やサイキッカー等がよく使用している。
またジムリーダーではマツバメリッサ、オニオン、四天王ではキクコの切り札となっており、何気に切り札になった回数がかなり多い(メリッサはしょうぶどころでの戦闘時)。

切り札ではないが四天王のカリン(強化前)や金銀ライバルBW2の四天王のシキミ(強化後のチャレンジモード)も使用する等、
主要トレーナーの使用頻度はギャラドス並に高かったりする。


SMではメレメレ島の「ハウオリ霊園」でゴースが出現。
ストーリー中に使われることが多いノーマル技が無効の上に「さいみんじゅつ」が使えるので戦闘でも捕獲役としても役立つ。
たまにポケリゾートに現れることもある。

ゴーストはウラウラ島の「メガやす跡地」に出現。
仲間呼びを行うことで、たまに進化形のゲンガーも出現する。

剣盾でも続投。シールド限定のジムリーダーのオニオンが切り札として使用し、キョダイマックス(後述)させて戦わせてくる。

■対戦でのゲンガー


トップクラスに高い特攻と次いで高水準な素早さを持つがそれ以外の能力は低いという典型的な特殊速攻アタッカー。

初代では唯一のゴーストタイプの系統で、当時鬼畜性能だった「はかいこうせん」を無効化したり、
当時最速の「さいみんじゅつ」使いである事や当時は高かった特殊耐久を活かしてそれなりに活躍していた。
しかしタイプ一致技にほとんど恵まれず、当時最強のエスパーを弱点に持つ等の欠点からそれなりに扱い難い部類でもあった。

金銀では弱体化の面が目立つ。
種族値の仕様変更により特防が一気に落ち、初代ではミュウツーの「サイコキネシス」すら確2に押し込められた特殊耐久が一気にひ弱になってしまう。
一致技の「シャドーボール」と「ヘドロばくだん」が登場…したのだが、当時ゴーストタイプと毒タイプの技は全て物理技扱いだったためほぼ飼い殺し状態。
と言うかまずヘドロばくだんは覚えられなかった。一方で(当時特殊技だった)三色パンチを習得可能になり、特殊技の攻撃範囲自体は広くなった。

ただ、新たなゴーストタイプとしてムウマが追加されたのは、ゲンガーにとっては向かい風。
ムウマはゲンガーと違い地面技が等倍である為、当時大躍進していたガラガラの攻撃を受けやすい事もあり対戦ではあちらに喰われていた。
ゲンガーも実質現在の倍の威力の「だいばくはつ」や弱体化前の「みちづれ」も覚えるため一方的に倒されることが少なく、選出ミスが起こりにくい利点はあったが、トップメタが大体「じしん」を仕込んでいるカビゴンの時点で…。
とは言え新たにくろいまなざし+ほろびのうた+みちづれと言う割とえげつないコンボを入手した事を始めとした型の読めなさという点は強化と言えるか。


RSEからは特性「ふゆう」を取得、地面弱点を克服し止められる相手が大幅に増えた。
進化前はともかく、ゲンガーはどう見ても浮いてない*1のに何故「ふゆう」?とか突っ込んではいけない。
この世代で多くの古参プレーヤーがゲンガー一族に地面技を使ってなん…だと……?となったとか。
ただ相変わらずタイプ一致技に恵まれず弱点が突けない相手には火力不足という欠点は全く変わっていなかった。
その為どちらかと言うとこの世代のゲンガーの役割は攻撃ではなく独特な耐性を活かした嫌がらせ
そもそもこの世代、メタグロスとラティ兄妹が大増殖していた時期なので採用率は察すべし。


豊富な補助技を持ち、相手を錯乱しながらその火力でとどめを刺す印象通りの狡猾なアタッカー。
その補助技と無効の多いタイプを活かしてアタッカーながらもトリッキーに立ち回るのが基本。

特に有名なのが「さいみんじゅつ」と「ゆめくい」の組み合わせで上手くいけばゲンガー一匹で2~3匹持っていくポテンシャルを誇る。
プラチナで「さいみんじゅつ」が弱体化してからは使用者は減ったもののそれでも十分に驚異である。

その他にも「おにび」「あやしいひかり」「ちょうはつ」「かなしばり」等々、妨害の手段には事欠かない。

また補助技だけでなく攻撃技も豊富でタイプ一致の「シャドーボール」「ヘドロばくだん」を筆頭に、
「10まんボルト」「エナジーボール」「きあいだま」「こごえるかぜ」等々、なかなかの攻撃範囲を誇る。

また弱点や抵抗の関係で地味にゾロアークと相性が良かったりする。
見せ合いの時に一緒に見かけた時は注意しよう。

しかし特殊アタッカーの宿命か奇石ラッキーを代表とした特殊受けで止まりやすいのが欠点。
まさに「ハピで止まります」…かと思いきやゲンガーには「ちきゅうなげ」も「どくどく」も効かない。
みがわり」でもしてしまえば電磁波も通らなくなるのでハピナスも何もできなくなるという事案が発生する。
というか後述のメガゲンガーだと逆にハピナスを起点にできてしまう。

また耐久は特殊物理ともに紙で特攻こそ高いものの技火力がそこまで高くないので単純な殴りあいだと結構ダメージ負けしがち。
そのため前述の通り補助技の使いどころが生命線とも言え、意外と玄人向けのポケモンと言える。

不意のスカーフや「ふいうち」等に弱いのも注意したい。

持ち物は「きあいのタスキ」が主流。「くろいヘドロ」を持って相手を一方的にハメる型も。

余談だがタスキゲンガーはバトルタワー系の施設で非常に強い。
大半のポケモンを抜かせる素早さ110とタスキのおかげで「すなあらし」「あられ」下でもなければ確実に2回は行動できる。
2回行動できれば並耐久程度のポケモンを1匹倒すには十分。技範囲も広い。
高耐久ポケは弱点を付けないと流石に落とせないがそこは残り2匹でカバーしよう。
パーティー全体でどうしても苦手な相手は無理矢理「みちづれ」で落とせる。

XYでは毒技を弱点に持つフェアリーの登場やのゴースト、悪耐性削除により一致技の範囲が拡大し、
ゴーストタイプ自体にかげふみやくろいまなざし等の交代無効技や特性が効かない仕様が追加された。
ゲンガー自身も「マジカルシャイン」を習得している。
それだけでも十分強化されているのだが、なんとメガシンカも追加された(詳細は下記参照)。

SM以降は「きあいだま」をZワザとして使えるため、苦手なタイプにもさらに対抗しやすくなった。ただ特性が変更されたのは痛いか。


メガゲンガー


すべてのものの命を狙う。主であるトレーナーにさえ呪いをかけようと狙っているぞ。

特性:かげふみ(相手の逃亡・交代を封じる。相手も同じ特性の場合は無効)

  • 種族値
HP:60
攻撃:65
防御:80
特攻:170
特防:95
素早さ:130
合計:600

このメガゲンガー、高い特攻と素早さだけで十分化け物だが何と特性はかげふみである。

もう一度言おう、
特性はかげふみである。

大事なこと(ry

第5世代でシャンデラの夢特性に設定されながらも結局解禁されずお蔵入りになった「かげふみ」。
何とそれがシャンデラ以上の特攻を持つメガゲンガーの特性として実装されたのである。
有利な相手を逃がさずにサンダースなどの素早さ130族と同じ速さでホワイトキュレム並みの特攻から繰り出される特殊攻撃で相手をボコれる。
タマゴ技の「ほろびのうた」を主軸にし、時間稼ぎに特化するため、「まもる」や「みがわり」を持たせて攻撃技を使わない型も十分実用レベル。
また、「ちょうはつ」を入れて「みちづれ」をすれば相手のポケモンは交代することもできずにゲンガーと心中する羽目になる。

このように恐ろしいまでの強さを誇るメガゲンガーだが、

戦闘中にはじめてボールから出た時はメガゲンガーではない=かげふみではないので相手は交代する隙がある。
火力強化アイテムを持てず一致技の威力も100以下のものばかりなので決定力が物足りない場合がある。
特性ふゆうを失うため初代や金銀よろしく地面技が効果抜群で当たるようになる。メガシンカした瞬間に地震撃たれて成仏ということもありえる。
「きあいのタスキ」や「シュカのみ」を持てないのも痛い。
前述のとおり仕様変更でゴーストタイプならかげふみを無視して普通に交代できる。
このように弱点も存在するため、相手が使ってきた時はこうした点を踏まえて対処していこう。

メガゲンガー登場後、特別に「ヘドロウェーブ」を習得した色違いゲンガーを貰えるイベントも開催された。
一度目は全国のポケモンセンター及び大手百貨店や家電量販店、二回目は広島のポケモンセンターで配布された。
配信ポケモンとしては珍しくダークボール入り。性別・性格・個体値はランダム。
の追加効果発生率は「ヘドロばくだん」の1/3とはいえ火力では勝るため、需要は高かったと思われる。


■進化前 ゴースト


なめられると命を吸われる。体が震えて止まらなくなりやがては死に至るという。

全国図鑑No.93
分類:ガスじょうポケモン
英語名:Haunter
高さ:1.6m
重さ:0.1kg

タイプ:ゴースト/どく
特性:ふゆう(地面タイプの技と「まきびし」「どくびし」「ねばねばネット」が無効)

  • 種族値
HP:40
攻撃:50
防御:45
特攻:115
特防:55(初代のみ115)
素早さ:95
合計:405

2倍:ゴースト/エスパー/あく
1/2:くさ/フェアリー
1/4:むし/どく
無効:ノーマル/かくとう/じめん(特性の効果)

努力値:特攻+2


進化前。暗闇に息を潜めて獲物を待っており、時折手招きすることもある。
幽霊らしく物体をすり抜けられ、舌で舐められると震えが止まらず死に至る。
その様子から、異次元空間の住人ではないかと噂されている。

進化前としては高い特攻と素早さを誇り、元無進化ポケモンのムウマをも上回る。
初代ではユンゲラーゴーリキーゴローンと共にぼっちネタとして有名だった存在。
ゲンガーが使用禁止のニンテンドウカップ99ではケンタロスに代わるノーマルアタッカーであるペルシアンの「きりさく」が無効という点で重宝した。
さらに第二世代では「だいばくはつ」の強化や強力な新技「みちづれ」の登場もあってゲンガーとの同時採用すら真面目に検討できるレベルになった。

第三世代以降は対戦環境から姿を消していたが、第七世代でゲンガーの特性が「のろわれボディ」になったため、対戦での価値が上がった。
特攻以外の種族値はムウマージよりも低く、「しんかのきせき」も耐久力で勝るムウマの方が相性が良い。
しかし火力や耐性の数ではゴーストが勝り、一致「ヘドロばくだん」や必中「どくどく」、「さいみんじゅつ」や「かなしばり」と差別化できる要素は多い。
「じしん」や「じゃれつく」読みで場に出ての「おにび」撒きや、「おにび」を警戒しての交代読みで「さいみんじゅつ」「どくどく」への切り替えも可能。
ゾロアークと組んだ際にも弱点を補いつつ地面技の一貫を切ることができる。
「どくびし」は回収できないので注意。

「きあいだま」は覚えられず、格闘技は「めざめるパワー」頼りになる。
「かみなり」も何故か第三世代以降はわざマシンに対応せず、第一世代・第二世代のVC版限定でありレートでは使えないので注意。


■さらに進化前 ゴース


ガスでできた薄い体はどんな大きさの相手も包みこみ息の根を止める。

全国図鑑No.92
分類:ガスじょうポケモン
英語名:Gastly
高さ:1.3m
重さ:0.1kg

特性:ふゆう

  • 種族値
HP:30
攻撃:35
防御:30
特攻:100
特防:35(初代のみ100)
素早さ:80
合計:310

努力値:特攻+1


初期形態。薄い体の95%は毒ガス、5%はガスで死んだ者の怨念で構成されているらしい。
獲物をガスで包み込み、皮膚から毒素を送り込むことで気を失わせて仕留める恐ろしい奴。
同じガス使いのドガースは爆発に注意すれば致死性は低そうなので多分こっちの方が危険。

初代赤緑ではライチュウと並ぶインドぞうキラーとして有名。
しかも「下手に触ると気絶する」と説明されているあちらと違い、こちらは能動的である。

幽霊らしく廃墟となった古い建物に出現することが多い。
風に吹かれると体が削れてしまうので、それを避けるためでもあるのだろう。

初代のゲーム画面では公式イラストと違い、薄いガスの中に目と口だけが浮き出たデザイン。
青版のゴルバットナッシーにも引けを取らないほど怖い。

技や特性については上記のゴーストを参照。
リトルバトルでは上位の素早さと特攻を誇り、通常ルールのゴーストよりも使いやすい。
というか「きあいだま」を使えない点以外は「ふゆう」没収前のゲンガーと遜色ない。


■ゲンガーの対戦の歴史



・第一世代



初代では唯一のゴーストタイプの系統で、初代環境最強技の「はかいこうせん」を無効化したり、
当時鬼性能であった「さいみんじゅつ」を最速で使いこなせたりする点で非常に人気があった。

ニンテンドウカップ98では決勝トーナメント出場者の7人のうち6人がゲンガーを使用しており、その全てがさいみんじゅつを採用していたことからもその人気が窺える。


一方で当時最強のエスパーを弱点に持ち、その「さいみんじゅつ」も当たらなければ意味をなさない等の欠点からそれなりに扱い難い部類でもあった。



・第二世代



とくしゅの分離による特殊耐久の大幅低下、さいみんじゅつの仕様変更などによる弱体化が目立つ時代。


何かと弱体化した面ばかりを取り上げられがちではあるが、何だかんだでノーマル無効とサンダー以上のとくこう,すばやさは非常に大きく、強化された爆発系の技と新規習得の「みちづれ」の存在もあり、幅広い相手と最後まで腐らずに戦うことができるキャラ。


新規参戦のムウマと違って地面が抜群なのは痛いが、「ばくれつパンチ」によってレベル55エース5強の内の三匹、カビゴンバンギラスミルタンクを牽制できるのは大きな個性である。

ムウマと同じく「ほろびのうた」まで覚えるため、『出てきた時点で何をしてくるか分からない』という意味ではゲンガーの右に出るキャラはいないだろう。


総じて、初代と比べると勢いは落ちたが、ある程度以上の実力を持っていた時代と言える。



・第三世代



特性「ふゆう」の獲得によって地面を克服。

一方で努力値の仕様変更により、耐久力も大きく落ちてしまうなど強化も弱体化もされた。総じて見れば微強化と言ったところか。


物理アタッカーを死滅させる最強の補助技「おにび」の習得、そしてノーマル格闘地面の3タイプが無効。
この個性は物理偏重であったGBA環境に十分すぎるほどブッ刺さり、GBA環境5強、カビグロスサンダーゲンガーラティオスの一角として大いに暴れていた。暴れすぎて、オフ会では5強+ラティアスに使用制限が設けられたことがあるほどである。ラティオスのついでに制限されたラティアスかわいそう。

カビグロスメタグロスサンダーとは違い、アタッカーとして採用されることはまず無いが、その代わりにサポート要員としてどんな構築にでも入りうる縁の下の力持ちと言うべき存在だった。


この世代の目玉であるダブルバトルでも、当時全てのポケモンにシングルダメージが入る使用だった爆発系と地震系の技を全て無効に出来るという点が買われ、シングルほどでは無いにせよ、一定以上の評価はされていた。
ゲンガー自身も「だいばくはつ」が使えたことも評価の1つ。



・第四世代



技毎に物理と特殊が分化され、ようやくまともな一致技を獲得。
さらに相性補完として優秀な「きあいだま」等の追加により苦手なタイプにも抵抗しやすくなる等の追い風を受け、さらにメジャー化。

現在のアタッカー型ゲンガーの基本はこの世代で完成したと言っても良いだろう。


初代からの相棒、「さいみんじゅつ」の命中率が70%に強化されたこともメジャー化の一因だろうか。


これらの実力を買われた結果、バトレボ環境ではガブリアススイクンサンダーメタグロスバンギラスゲンガーを採用した、所謂結論パが誕生するに至った。


初代や第三世代でも相当に強かったゲンガーだが、「全盛期はいつか?」という問いに対しては間違いなくこの第四世代が当てはまるだろう。



・第五世代



シャンデラヒヒダルマオノノクスといった新勢力キャラが引き起こした火力インフレに付いていけず、耐性は優秀なものの、ここに来て数値受けがほぼ不可能な脆さが浮き彫りになってしまう。


ダブルバトルやこの世代で追加されたトリプルバトルなどの複数戦でも格闘耐性などは評価されていたものの、こちらでも爆発系の技の威力が大きく落ちてしまった関係で、ノーマル耐性の価値が暴落するなどの弱体化を受けており、第四世代までの活躍は非常に難しいと言わざるをえない。


総じて、ゲンガーが初めてメジャー環境から姿を消した時代だと言えるだろう。



・第六世代



第五世代の衰退を受けてどうなるかと思われた第六世代、まさかのメガ進化習得により、再びガチ環境へと舞い戻ることとなった。


基本性能とシングルでの強さはメガゲンガーの項で前述した通りであるので、ここでは複数戦の話題を。

ダブルバトル、トリプルバトルでは「ほろびのうた」メガゲンガーを採用した通称滅びパが確立され、対策必須級の構築となった。簡単に言うと「2回滅べば勝ち」である。そりゃ対策必須にもなる。


特にトリプルバトルではニョロトノなどと組み、交代を強制させながら高火力を押し付ける「雨滅びパーティ」が猛威を奮い、トリプル初心者の壁として立ち塞がっていた。

相手に何の対策もなければほぼ確実に滅び殺せるということで色々な派生系まで生まれてしまった。

雨滅びでググるといくらでも出てくるので、興味があれば一度調べてみても良いだろう。シャイニング雨滅びだとか意味の分からないものもあるが、それもまたトリプルバトルなのである。



・第七世代



第7世代からは通常ゲンガーの特性がまさかの「のろわれボディ」に変更。まあ浮遊なのにあんま浮いて無かったし
ぶっちゃけ紙耐久のこいつとは相性が悪い上に、択ゲーに持ち込むまでもなく地面技で問答無用で沈むというかなり不味い状況になった。
さらに「みちづれ」が「まもる」や「こらえる」と同じく連発が不可能になるという弱体化も受けた。
反面、ふゆうが無くなったことによりフィールドの恩恵を受けられるようになったり、メガシンカすることなくどくびしを回収できるようになったため一概には悪いことばかりではない。

その一方、メガシンカの仕様変更によりメガシンカしたターンからS130で動けるようになったという強化点も。
総じて言えば、良くも悪くもメガシンカへの依存度が高くなった。
ただメガゲンガーばかりなことを逆手に取ったタスキゲンガーもごく少数とはいえ残っているので注意。

ちなみに上記のイベントでも宣伝された色違いのメガゲンガーは通常時とは全く異なる白いボディに灰色の目という特徴的な外見で、非常に人気が高い。
そのため色違いゲンガーを使うと見せ合いでメガシンカ型だと予測されやすいが、逆に非メガシンカ型を色違いで使うことでミスリードを誘う手もある。


・第八世代



メガシンカを没収されるというゲンガー単体で非常に痛い弱体化を食らった他、素でゲンガーより速い天敵ドラパルトの登場、ミミッキュが依然として環境トップクラスに君臨するなどキツい点が多い。
今世代からの新要素のダイマックスにかなり振り回されており、
  • ダイマックスポケモンには得意技の「みちづれ」「かなしばり」が無効
  • ゲンガー自身に着目すると、一致ダイマックス技が追加効果が全く噛み合っていないゴースト技の「ダイホロウ」、特攻アップは美味しいが威力が全く上がらない毒技の「ダイアシッド」と激しく微妙
  • 豊富な補助技も全て「ダイウォール」に変化するため戦法が単調になってしまう
  • 元から非常に耐久が低いせいでダイマックスの耐久上昇をあまり活かせない
とダイマックスを使う・使われる両方の面でことごとく相性が悪い。
「ヘドロウェーブ」を自力習得できるようになったことや、「わるだくみ」「アンコール」を新たに習得するなど強化点がないわけではないが、上述の逆風にあまり釣り合ってないため使用率を前世代より大幅に落としてしまった。

ただし素早さ種族値が剣盾環境ではドラパルトに抜かれるが非常に高めであることや、
ダイマックスに弱い点も都合が良い言い方をすれば、ダイマックスが相手じゃなければこれまで通り搦め手は有効であるため、
ゲンガーで有利対面を取ってしまえば対戦相手に早めにダイマックスを切らせるというプレイヤー自身の読みに頼る高度なプレイングが可能である等のゲンガーならではの優位点も存在する。

なおシールド版のみに登場するマックスレイド産のゲンガーは一部のポケモンしか扱えないキョダイマックスが可能であり、ゴースト技が専用キョダイマックス技「キョダイゲンエイ」に変化する。
決まれば相手全員を交代できなくさせるというかつてのメガゲンガーを彷彿とさせる追加効果を持っており、少なくとも「ダイホロウ」より遥かに実用性が高いためランクバトルでの解禁が期待される。


■ポケモン不思議なダンジョンでのゲンガー


赤・青の救助隊のメインキャラの一人。

チーム「イジワルズ」のリーダーで主人公達に敵対し、しょっちゅうちょっかい出してくる。
中盤では主人公たちの話を盗み聞きし、主人公が人間(=災害の原因)だと町に言い触らすが後にキュウコンから否定される。
終盤、隕石が接近しレックウザを説得しに行き、破壊光線の衝撃で死の淵をさまよう主人公とパートナーを死に引きずり込む。
…かと思いきや助けてくれるツンデレ
ちなみに本編クリア後暫くするとイベントが発生し、サーナイトの秘密と共にゲンガーの秘密が分かる。


ポケットモンスターSPECIALでのゲンガー


ポケスペでは第2章キクコが使用。
さいみんじゅつ+ゆめくいのコンボをトレーナーに撃ち込むという凶悪戦法を披露。一見精神攻撃だが、キクコのセリフからガチで息の根を止められたようだ。
再戦時には図鑑設定を反映した実際に影に潜むチート能力で大暴れ。上記ダイレクトアタックの件で因縁のあるグリーンを一方的に追い詰めた。

また第12章の主人公エックス手持ち、「ラスマ」としても登場。
ラスマの活躍については手持ちの項目参照。


ポッ拳でのゲンガー


Twitterでの人気投票によって参戦が決定(分類はテクニカルタイプ)。
体力が全キャラ中最低で共鳴ゲージも溜まりにくく何の策も無しに近づくと力負けしやすい。
だが掴み攻撃で相手の共鳴ゲージと体力を奪うことができるのでこれを上手く使えば打たれ弱さはある程度解消される。

シャドーボールやシャドーパンチによる多角的な攻めができるのが特徴であり、溜めシャドボと催眠術で起き攻めも強い。
空中でガードボタンを押せば一定時間無敵状態になれる。

共鳴バーストでメガゲンガーへと変化する。
共鳴ゲージが溜まりにくい反動か全キャラ中で最も能力の上昇が大きくバーストアタックが他にはないガード不能攻撃というマジキチな性能をもつ。

総合的に言えば使う人の腕で雑魚キャラにも強キャラにもなりうる非常にピーキーな性能となっている。


■ポケとるでのゲンガー


ゴースト 初期攻撃力70 技:5つの力(5マッチさせると攻撃力アップ)
ノアプテキャッスル中盤でゲンガー、ステージ最終ボスでメガゲンガー(倒すとゲンガナイト取得)が登場。
どちらのステージもほかのポケモンと比べると超鬼畜な難易度。
特にメガゲンガーはメガオニゴーリに続く第二の壁ステージとしてプレイヤーに認識されている。

ゲンガー自体の性能は平均程度だが問題はメガゲンガー
その効果はなんとメガゲンガーを全て消す。
マスの種類が少ないほどコンボが延びやすいパズルゲームにおいてこれは非常に強力。
さらにゲンガー自身のメガシンカに必要なマッチ数が他と比べてブッチギリで少なく、速攻でメガシンカが可能。
そのため、ポケとるでのメガシンカ勢の中では屈指の厨性能と圧倒的な汎用性を誇る

とりあえずクリアしたいならメガ枠にゲンガーを入れる。
ぶっちゃけ弱点を突けるメガポケを入れるよりこいつ入れたほうがダメージとスコアが伸びるということもザラである。
欠点といえば、自分以外のマスを壊さないのでバリア化を除くオジャマを除去できず、
敵からオジャマを連打されると他より機能停止しやすいといったところだが、それを含めても強力である。

…本家では散々暴れまくってるのにポケとるでは最弱候補筆頭のアイツと違って全く自重していない…

しかし現在ではメガレックウザメガバンギラスなどのトンデモ性能なメガシンカが続々登場。
その関係でやや影が薄くなっている(上記二体は育成に異常な時間を要するという欠点があるが)ものの、三匹限定ステージでは未だに狂性能を発揮し続けている。

最近ではハロウィンverのゲンガーも登場。
こちらは毒タイプとなっており、メガシンカ能力は盤面の毒タイプ三マスをメガゲンガーに変えるというもの。
オリジナルとは方法が違うが大体同じコンボ加速系の能力である。
なお現在のポケとるは実用性のある毒タイプが壊滅的にいない状況なのでオリジナルとうって変わってこっちの出番はほとんどない。
ウツロイドー!早く来てくれ───!!!



追記・修正は浮遊しながらお願いします。

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