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レーメン【欠かせないもの】

わりと焼き肉好きなCHAGEとASKA。普段は和食を好んで食べるふたりだけれど、焼き肉屋さんへ行けば行ったで、メニュー片手に積極的に注文をするタイプ。カルビだロースだタン塩だと、メインメニューはそのときによって異なるけれど、そこで必ず注文するのがレーメン。
「前は焼き肉を食べながらご飯を食べていたけど、今はレーメンに切り換えた。焼き肉屋さんでレーメンを食べると、なんかさっぱりするんだよね」(ASKA)
ご飯と焼き肉という組み合わせは、心のどこかで「太ってしまうのでは」という不安感があるが、そば並に淡白なレーメンだったらそういう不安感も少ない。また、レーメンというのは最後に注文するのが相場になっているが、ASKAの場合は「とりあえずレーメン!」と、肉を注文する前に言ってしまい、「ここは何屋だ?」と一緒に行った人を当惑させている。
一方CHAGEは、レーメンに入っている飾りのパイナップルやさくらんぼなどに文句がありつつも、相場どおりレーメンは最後の最後に注文するくち。油でコテコテになった胃をさっぱりとさせたいがためのレーメンだが、CHAGEの場合は食通ならではの食べ方がある。「残った焼き肉のたれをレーメンの中に入れるんです。肉の油が溶け込んだ使い残しのタレを入れると、レーメンにこくが出て、ものすごくおいしくなる」(CHAGE)
初めてCHAGEと一緒に焼き肉を食べに行く人は、CHAGEがタレをレーメンの中に入れるさまを見て、一度はギョッとするが、勧められるままにマネしてみると、なるほどレーメンにこくが出で、数段おいしくなることに気づく。誰もがはまるこのやり方。今度焼き肉を食べに行く機会があったら、ぜひマネしてみてください。

レール【♪線路は続くよ、どこまでも】

「人は人生というレールを走っている。そのレールには必ずや切り換えのポイントがあり、ポイントをどっちに切り換えるかで、行き着く場所も変わってくる。だから人生はおもしろいんだ」と、『知ってるつもり』の関口宏さんのような口調で言うCHAGE。「何言ってんだよ。お前の気まぐれな切り換えが、どんだけ人の人生を狂わしているのかをよーく考えてみろ」と、舌打ちをしながら突っ込みを入れるASKA。人生それぞれ、人生いろいろ。

霊柩車【ジンクス】

昔々、西鉄ライオンズが連勝を重ねていたときのことだった。地元の新聞は西鉄ライオンズの連勝に沸きに沸いていたが、勝つ秘訣のひとつとして、選手の目の前を霊柩車が通ると、必ずや勝つというジンクス話が報道されたことがあった。これを知った宮崎少年は、子供心に「霊柩車を見るといいことがあるんだ」と信じ、以来、町中で霊柩車を見るたびに「今日はいいことがあるぞ」と思うようになった。大人になった今でもその思いは変わらず、霊柩車を見ると「縁起が悪いぞ、親指を隠せ!」というCHAGEとは裏腹な、いいことがあるような気になってしまうのであった。しかし、霊柩車を見たからといって、いいことがあったためしはないらしい。

レオ【リターンズ】

ASKAのコンサートをご覧になった方は御存知のことと思うが、『君をのせて』でアニメ『ジャングル大帝』の1シーンが、子供の頃の心に残った映像としてステージのスクリーンで流された。これは故手塚治虫さんの会社、虫プロからお借りした映像なのだが、もともと虫プロは、故手塚治虫さんの遺作をとても大事にしていて、今回、ASKAのコンサート用としての貸し出しも、当然難色を示すと思われていた。しかし、だめもとで申し込んだところ、こちらの申し出を快く受けていただき、『ジャングル大帝』のレオの映像は、ASKAのコンサートに華を添えることになったわけだ。そして近々、『ジャングル大帝』が映画になって、公開されるという情報が入ってきた。
「映像を貸してほしいと申し出をしたときは、すでに『ジャングル大帝』の公開は決まっていたはずだから、虫プロも僕らの申し出に驚いたと思うよ。きっと何かの縁を感じていただけたんだと思う。映画が公開されたら見に行くつもりだけど、僕のコンサートを見た人が、どれくらい興味を抱いて見に行ってくれるのかって思うと、それも楽しみではあります」(ASKA)
ASKAが子供の頃に心を打たれたアニメ『ジャングル大帝』。新しく生まれ変わったレオは、スクリーンの中でどんな表情を見せ、どんな夢を見せてくれるのだろうか。

レカロの椅子【嫉妬】

「レカロの椅子はいいですよー」と、最初にCHAGEとASKAにレカロの椅子を推薦したのは、映像制作でお馴染みの岩沢監督。そもそもポルシェのシート用だったレカロの椅子だが、その安定性、機能性を生かし、事務用の椅子としても開発されていたのだった。お値段も相当張るが、長時間の楽曲制作を考え、ふたりともに即買いの結論に。岩沢監督を通せば、多少割り引いてもらえるというのも魅力だった。ところが、1ヵ月後に届いたのはCHAGEの椅子のみ。ASKAの分は待てど暮らせど届かない。「レカロの椅子はいいぞー。全然疲れないし、作業に集中できるぞー」なんて、CHAGEの自慢話を聞かされ続けて2年半。ASKAはついに岩沢ルートを諦め、通信販売で、しかも割引なしの正価で買い求めたのだった。実際使ってみると、確かにレカロの椅子は素晴らしい。こんなにいい椅子を、長い間CHAGEにひとりじめさせていたなんて。それを思うと、やはり嫉妬せずにはいられないASKAであった。

連絡事項【(要領の)いいひと】

懸命なるファンのみなさんはすでにお気づきのことと思うが、CHAGEには「人の話をきちんと聞かない」というくせがある。話すことが精一杯で、いざ聞く側に回ると、途端に上の空になってしまうことが多い。しかし、なぜか仕事の連絡事項などに関しては、しっかりと脳にインプットさせている。だから、些細な連絡ミスで生じた「言った」「聞いてない」の争いは、突き詰めていくと、スタッフ側の分が圧倒的に悪くなる。普段は全然人の話なんて聞いてないくせに、大事なポイントだけは聞き逃さないCHAGE。無駄を省いたCHAGEの生き方は、全社会人の憧れといえるかもしれない。

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最終更新:2025年06月23日 22:27