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ライオンズ【憧れの野球チーム】

ライオンズといえば今でこそ西武だが、チャゲと飛鳥にとってはやはり地元の球団、西鉄ライオンズが忘れられない。2人が生まれた昭和33年の頃の西鉄ライオンズはそりゃあ向かうところ敵なしで、巨人と常に1位を争っていたものだ。もの心ついたときはすでに最下位の弱小チームに落ち込んでいたが、ライオンズマークの野球帽を被り、平和台球場によく応援に行った。『巨人の星』が流行ったって関係なく、YGマークの野球帽を被っている奴を徹底的にいじめたりもした。
大人になった現在、巨人を応援しているが、やはり2人にとってライオンズは今でも特別な存在で、名前を引き継いでいる西武はひいきチームとなっている。
ところで、「歯磨きはライオン」のキャッチコピー、知ってる?「いつも暮しの中に。ライオン」。チャゲはテレビでこのコピーを見るたびに「いつも家にいたら怖いわ、アホ!」とひとりで怒鳴っている。オヤジくさい。

ライバル【強敵】

デビュー当時、インタビューなどでことあるごとに聞かれたのが「ライバルは誰ですか?」。いろいろと考えたが、「ライバルの名前を出すとみみっちくなる。大きなアーティストを印象づけるためにも、いませんと答えるべきだ」というスタッフの助言に、まだ素直だった2人は従い、長い間「ライバルはいません」と毅然と答えていた。
ところが、FM大阪のある番組に出演の際、「ライバル、本当にいないんですかー?本当はいるんでしょうー?」のDJの思いがけない突っ込みにあい、まだ青かった2人はかなりうろたえるハメになる。どう切り抜けようかと飛鳥は瞬間的に考えたが、勢い余ったチャゲが突然「ライバルがいるとすれば、それはビートルズです」と答えてしまった。DJ、ディレクターはもとより、横にいた飛鳥の目までが点。番組がシーンとしてしまって、大いにテンションを下げてしまったのだった。
「ビートルズは飛びすぎ」と、あとでチャゲがスタッフに笑われたのは言うまでもない。

ラジオ【生に限る】

御存知チャゲの『NORU SORU』。FM東京の聴衆率1位を独走中で、毎週寄せられるハガキの数が1万通。リスナーの期待に応えられるよう、チャゲも番組に全力をそそいでいる。
「ラジオって顔が見えない分、すごく強いつながりを感じる。深夜だから、本当に好きな人しか聴かないし、眠い目をこすりながら、無理して同じ時間を過ごそうとしてくれているわけでしょう?そう考えると、オレ自身もすごく素直になれるから、本音も言える。生放送でしか味わえない醍醐味だと思うよ」。
チャゲのライフワークとも言うべき『NORU SORU』できる限り続けていきたいと思っている。

LOVE【MULTI MAXのヒット曲】

去年の10月にリリースされた曲。クオリティーが高く曲の構成も斬新で、高い評価を受けた。現在発売中のアルバム『HUMAN』で改めて聞くと、さらなるよさが発見できるはずである。

LOVE SONG【再リリースされたシングル曲】

89年6月21日にリリース。当時、『天気予報の恋人』(『PRIDE』収録曲)もシングル候補に挙がっていて、最後までせりあっていた。飛鳥はどちらでもよかったのだが、日を追うごとに『LOVE SONG』の声が強くなり、「これもありだな」とリリースに踏み切った。
実はこの『LOVE SONG』、当初は『SOUL』というタイトルがついていたのだが、「ソウルオリンピックと関連があるように思われちゃまずい」とチャゲが大反対。もっともらしく、でもよく考えると意味のない反対意見に押され、『LOVE SONG』に決定した。単純なタイトルなので、飛鳥は飛鳥で抵抗があったが、「どのバンドにも『LOVE SONG』という歌はある。C&Aにもあっていいかも」と納得したのだった。
あのときチャゲの反対を押し切って『SOUL』にしていたら、今どういう展開をしていただろう…。

ラーメン【チャゲの好物】

ラーメンが大好きなのはチャゲ。やはり博多のとんこつラーメンが彼にとってのNo.1である。札幌のラーメン屋で店主とスープ論争したことは、先月の広辞苑でお知らせしたとおり。
ただ、最近は東京の醤油ラーメンもおいしいと思えるようになってきた。おいしいお店もいっぱい知っている。
でも、博多に帰れば毎日のように屋台のラーメン。「おいちゃん、麺は固めでね」が通の証拠である。

ラララ~♪【仮歌フレーズ】

曲先行のチャゲと飛鳥。デモテープの段階では詞ができあがっていないので、メロディーに合わせて仮歌を入れておく。2人とも「ラララ~♪」で入れていたが、どうにもそっけなく、メロディーがうまく伝わらない。そこで現在は方法を変えている。
チャゲの場合、でたらめの単語を並べ、英語っぽい発音になるように歌う。曲のテンションが高まり、アレンジもしやすくなって御機嫌である。
一方、飛鳥の場合は「ラリラ~、ダリラ~。ドンラララィ~♪」などなど、メロディーに乗って自然に口から出てくる言葉で歌う。自然に出てくるということは、いちばん気持ちのいい言葉ということで、おのずとデモテープの音程もよくなってくる。つまり、説得力のあるデモテープが作れるということだ。また、歌いやすい言葉でもあるので、そのまま曲の中で使われることもあるし、そこから広げて詞の1フレーズに生かされることもある。
たかが仮歌とあなどれないのである。

ランドセル【小学生の証明】

ランドセルをこよなく愛していた柴田少年と宮崎少年。小学校6年間、ずっとランドセルを愛用していた。
柴田少年はじいちゃんに買ってもらったやつを、6年間使った。ときどきランドセルを前にして、「ストライ~ク!」なんていうアンパイア遊びもしたし、白目がちで鼻がツンとしている同級生の女子に黒いランドセルを背負わせ「鉄人28号女!」といじめたりもした。ランドセルについてのエピソードは尽きないのである。
そして宮崎少年もランドセルについてはいろいろである、入学のときに買ってもらったものを6年間使いたかったのだが、6年生のとき、田んぼでカエル採りに夢中になってしまい、田んぼにランドセルを置き忘れてしまった。家に帰り、気がついてあわててとりに戻ったが、途中で雨に降られランドセルはグシャグシャ。仕方なく新しいランドセルに買い換えたのである。中学に入学するときも、ランドセルを持っていきたい衝動に駆られ、気持ちを抑えるのがたいへんだったという。
今でもランドセル姿の小学生を見かけると、過ぎし日の自分が思い出され、つい胸がキュンとなってしまう柴田青年と宮崎青年であった。

ランボー【筋肉ムキムキマン】

C&Aチームはプロレス好きで有名。ツアー中もビデオに録ったプロレス中継を楽屋で見ては、触発されて腕立て伏せや腹筋をやっていたものだった。そのとき誰もが描いているのがシルベスタ スタローンのランボー。ああいう逞しい体になりたくて、せっせ、せっせと汗を流す。特に飛鳥はいつも真剣で、あきれるほど筋肉作りに必死だ。それを横で冷めた目をして眺めているのがチャゲだったりする。
ちなみに飛鳥の筋肉作りの友だった渡辺プロデューサーが、最近忙しさにかまけて汗を流すのを怠り、腰を痛めてしまった。これに凝りてランボー目指して頑張ってほしい。

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最終更新:2025年06月23日 22:07