スーパイコ【幻の料理】
あまり味にはこだわりをみせないASKAであるが、未だに忘れられない食べ物がある。それは子供の頃、友達の家で御馳走になった中華料理"スーパイコ"である。この聞き慣れない料理、いったいどんなものであるかをASKA本人から聞いてみることにした。
ASKA「肉の固まり、にんじん、ピーマン、タマネギが入っていて、片栗粉でトロトロと煮てあった。ちょっと酸っぱいような感じがしたけど、この酸っぱさがまた品がよくてとてもおいしかった。友達がスーパイコと呼んでいたこの料理、また食べたくて、母親に何度も頼んだんだけど、そんな料理知らないと言って作ってもらえなかった。大人になって中華料理店でもスーパイコを注文してみたんだけど、やっぱりそんなメニューはなくて。スーパイコって、どこで食べれるんだろう」
幻の料理となってASKAの心の中に残っているスーパイコ。しかし、賢明なるみなさまはお気づきのことだろう。それは酢豚なのではと。
ASKA「いいや酢豚じゃない。友達はあの料理を絶対スーパイコって言ってた。肉とニンジンとピーマンとタマネギがトロトロと煮てあって、ちょっと酸っぱい料理なんだよ。スーパイコに間違いないって」
──「だからそれは酢豚だってば」
ASKA「酢豚じゃないって。スーパイコと酢豚は違う味なんだよ」
──「子供の頃の記憶がまたどこかでネジ曲がっているんでしょ。だいたいスーパイコなんて聞いたことも見たこともない」
CHAGE「だから酢豚は中国語でスーパイコって言うんだよ! よーく、覚えとけ!」
すいとう【好いとう】
九州弁で「好きだよ」は「好いとう」と言う。CHAGEは九州時代、好きな女の子に「好いとう」と言ってほしかったのに、自分が言うばっかりで言ってもらうことはなかった。CHAGEは今でも「好いとう」と告白される夢を捨てていない。
すいとう【水筒】
ASKAが子供の頃は、「象が踏んでも壊れない筆入れ」「谷底に落としても割れない水筒」などの誇大広告がまかり通っていた。子供の頃は素直だった宮崎少年は、この誇大キャッチコピーをまるで信じ切っていた。そして遠足。決して裕福とはいえなかった宮崎家だったけれど、親に頼んでついに買ってもらうことができた「谷底に落としても割れない水筒」。宮崎少年は誇らしく、遠足当日はクラスメートを集めてCMどおりのパフォーマンスをしてみせた。「いいか、みんな見ときやいよ」。宮崎少年は目を輝かせて水筒を谷底に落とした。水筒はまず大きな岩に当たった。ガシャンという音。大きな岩、小さな岩にバウンドしながら落ちていく水筒。ガシャガシャガシャッ…。茫然自失。宮崎少年は谷底に落ちた水筒を拾い、ガシャガシャいわせながら、泣きそうな顔で谷を登った。あのときの思いは、一生記憶から消えることはない。
すごい【CHAGEの願い】
誉め言葉はいろいろだが、今のCHAGEがとてもうれしく思う言葉は「すごい」のひとことである。
「おれはいつだって、どんな場面であってもすごいと言われたいんだ」
煙草を吸いながら、フッと遠くを見つめるCHAGE。みなさん、今後CHAGEが誉めるに値する行動をとったときは、どうかひとつ「すごーい」と言ってあげてください。
スキー天国【♪滑るあなたにくぎづけ】
リアルキャストにてASKAひきいるスキー部が結成されたので、お知らせしたいと思う。思春期を北海道で過ごしたASKAは、スキーの腕前もピカ一。冬がくるたびに雪山が恋しくなっていた。そして1月のある日。ついにASKAはスケジュールをかいくぐり、自ら幹事を買って出て、スタッフを集い、スキー旅行へと旅立ってしまった。同行者の中には初心者もいた。ASKAは板、靴、ウエアの選択から立ち会い、初心者が滑れるようになるまで責任をもって指導をしたのであった。滑れるようになったスタッフを見てASKAは決意。CHAGEひきいるゴルフ部があるなら、ASKAひきいるスキー部があったっていいじゃないか。現在、ASKAはキャプテンとなって、リアルキャスト内にて部員を募集している。ところが、スキー部の盛り上がりを見ておもしろくないのがCHAGE。スキー部にはゴルフ部に所属しているスタッフもいるからだ。「裏切り者!」とわめきつつも、結局はひとりでいじけるしかない。そんなCHAGEをスキー部に入部させたいASKA。今、ASKAは温泉という名目でCHAGEを釣ろうともくろんでいるのであった。
スッチー【永遠のお友達】
仕事柄、飛行機を頻繁に利用するふたり。JALのメインキャラクターになってからは、より飛行機が身近なものになっている。
ところで、CHAGEは常々スッチーの情報網に驚かされている。例えばスケジュールの都合でCHAGEとASKAは別々の便に乗ることがままある。そうするとはじめて会ったスッチーから「この間もおひとりで乗られてましたね」なんてことを言われてしまう。笑顔で「ええ」なんて応えるCHAGEだが、心の中では「よけいなお世話じゃ」と呟いたりして。
ASKAは昔からスッチーに憧れを抱いていたひとりだが、最近は多くの人の視線を浴びるという点で、自分達の職業と通じるものがあると思っている。だから前にも増してスッチーに親近感を覚えている。ただひとつ、悲しいこともある。路線の都合でJAL以外の航空会社を利用するときだ。必ずスッチーから「うちの飛行機に乗ってよろしいんですか?」と言われてしまう。ASKAはそのたびに「ああ、もうJAL以外は乗れないのか、JAL以外のスチュワーデスとはお友達になれないのか」と落ち込んでしまうのであった。
すっとぼけ【手段I】
CHAGEは言ったこと、言われたことは絶対に守る人である。しかし、ときたま守れないときもある。そんなとき、CHAGEがよく用いるのが"すっとぼけ"。「聞いてない」とか言って、なんとかその場から逃れようとする。でも、本人はすっとぼけているつもりも、全部読まれているのがCHAGEのCHAGEたるゆえんなのであった。
捨てゼリフ【手段II】
CHAGEの得意は捨てゼリフ。「じゃあな!」「二度とな!」「あばよ!」。これらを言われると、誰もCHAGEを引き止めることはできず、呆然と後ろ姿を見送るしかない。ただ、CHAGEも大人になったもんで、打ち合わせの途中で捨てゼリフを吐くことはなくなった。これは偉いと誉めてつかわそう。
図に乗る【お銚子もん】
誉められれば悪い気はしないのが人間である。とくにアーティストという人種は、他人の誉め言葉がそのまま創作のパワーにもつながるから、誉められるということはとても大切なことなのである。ただ、誉め言葉によっては、ときどき図に乗ってしまうのがCHAGEとASKA。臆面もなく調子にのってはしゃいで見せたりして、アーティストの重さがなくなるときがある。ひとつだけよしとするのが、ふたりとも威張ったり偉ぶったりの図の乗り方はしないということ。これだけは偉いかもしれない。
スバル【VIVIO】
ここ何年かに渡り、CHAGE&ASKAと切っても切れない関係になってしまっているのが自動車メーカーのスバル(富士重工)である。CHAGE&ASKAの新曲が出るたびに、どこよりも早くCMに乗せて流していただいたりしている。とくにこの年明けからオンエアーされているCMでは、イギリスのシンガー、キャシー・デニスを起用。『天気予報の恋人』のカバー曲を使用してもらっている。どうかオンエアーをお楽しみに。
図星【人生そのもの】
勘のいいASKAは人の考えをよく当ててしまう。誰と誰がつき合っていて、誰が誰のことを好き、なんていう恋愛系に関してはとくに勘がよく「図星!」って思わされることが多い。そのたびに「だろ~?」なんて得意満面な顔を見せるASKAであった。
一方、CHAGEも「図星!」と思わされることが多い。CHAGEの場合は生きざまそのものが図星であり、しょっちゅう人から図星させられている。図星させられるたびに、CHAGEは「ああそうだよ! そのとおりだよ!」なんて開き直るが、それを潔いなどとは誰も言ってくれない。
最終更新:2025年06月23日 22:17